【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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793話 【魔王に啖呵を切る女王様】

【速報・ブチ切れ芸女王様、現る】

 

【朗報・ドMの俺たち歓喜】

【速報・合衆国のおえらいさんたち、つかの間の休息】

【悲報・国家元首&その妹が謎の異空間に来ちゃった】

 

【※仮に女王様と王女様に何かあった場合、リリちゃんたちの国は無事王家の血統が途絶える大騒動に  だって王族、2人しか居ないもん】

 

【草】

【あっ……】

【あー】

【そっか、確か12年前のあのときにリリちゃんたちが新しい国の王族になったから……】

 

【ちょっと前まではダンジョン出現時の動乱でぽこぽこ生まれまくった国の1つって思ってたけど、その中身はガチ女神様から直接に託された姉妹だから今どき王族っていうね】

 

【あー】

【あー】

【確かに、当時生まれた小国のほとんどが民主制だから珍しいとは思っていたが】

【だって基本的にモンスターを退ける力を持ったり、みんなを助けた人が感謝されて独立するパターンだったし】

【地域によっては国家の支援を受けられずに数ヶ月モンスターをしのいでのサバイバルしてたし、国家ごと消滅したところもあったしなぁ】

 

【それで大統領とかでもなく「王族」と】

【まぁ異世界の故郷でも普通に王族だったっぽいしな】

【だから「新生王国」とかめっちゃかっこいい名前なんですね】

【心が……疼く……】

 

【†新生ソレイユ王国†】

 

【草】

【さすがに怒られるぞ草】

 

【で、元々ガチの王族だしガチの女神に戦いも仕込まれたからつよつよな2人だけど、血縁なんて異世界人だから地球に存在しなくってガチで王家滅亡の危機で草】

 

【この瞬間、地球に国家の王族が存在しなくなった国家とか前代未聞ですね】

【でしょうねぇ……】

【現代に入って12年で滅ぶ王家とか斬新だよな】

【不吉すぎて草】

 

【まぁ大半の独立した国もすぐに元鞘に収まるか半独立国とか自治州的なポジションに収まってるし】

【単純に国連加盟国が100増えただけなんだよなぁ】

【増えすぎぃ!】

 

【で、でも、ハルちゃんたちが居るから大丈夫……だよね……?】

 

【※最低でも魔王と引き分けなければ】

 

【      】

【おろろろろろ】

【リリちゃん……女王様……どうして……】

【最終決戦だからな  駆けつけたくなったんだろ】

 

「……貴様。朕の顔へ、水を掛けたな」

 

顔にお水を――いや、髪の毛から足先までずぶねれになってすっごく不機嫌になってるおじゃるさん。

 

冷たいお水で頭は冷えたみたいで、だからこそけっこう低い声でビビさんへすごんでいる。

 

「ええ。全力で挑めとの言葉――誇り高き魔王、貴女が宣言していましたので」

 

「貴様は、服装を見るに人間の中では偉いのだろう。なのに薄汚い真似をして平気なのか?」

 

「? はて? 薄汚い?」

 

ぽた、ぽた。

 

おじゃるさんの長い髪から袖から滴る、雫。

 

それを見ながら不思議そうな声を上げる。

そんな彼女の声は、リリさんともまた違うもので。

 

「――――――戦いとは、結果です。ええ、それこそ」

 

ちらりと振り返ってきたビビさん。

 

小さいときの面影は残っているけども、リリさんとそっくりな美人さん。

リリさんが高校生なら、ビビさんは大学生。

 

動きやすい服装のリリさんと、なんだかすごく高そうなドレスを着ているビビさんとを直接比べるのは難しいけども……たぶん、体つきはかなり違う気がする。

 

とにかくにも、来たばかりのビビさんは、どう見ても戦闘には向かない服装。

なんならお城とかで着飾るお仕事をして、そのままふらりと来たような格好。

 

じっ――――と。

 

たぶん1秒未満に合った彼女の目は、力強く育っていて。

きっとおじゃるさんですらたじたじになる視線が、すぐに戻り。

 

「かつて、魔王。貴女の手下に滅ぼされるところをこの身で実感し、逃げた先で女神ハル様に救われ――異なる世界の人々に認められ、滅びた国を再興したように。たとえどのような経過をたどろうとも、最後に立っているのは私たち」

 

「………………………………」

 

堂々と。

 

僕たちのことをやっと見たおじゃるさんにこそ刺さる言葉を、投げた。

 

「そうするためには……全てにおいて劣る私たちだからこそあらゆる手段を尽くして、卑怯だとずるいと言われても、それでも勝つのです。神々の助力を得、神々の用意した籠の中で刃を研ぎ続け。薄汚いというのは――褒め言葉です」

 

【かっけぇ】

【女王△】

【これは女王様】

【これは罵倒しながら踏んでほしいランキング堂々の殿堂入り】

【草】

【わかる】

 

【リリちゃんとそっくりなはずの声なのに、なぜか強い】

 

【リリちゃんはかわいくて女王様はお美しい】

【ふつくしい……】

【そら一時期は合衆国をガチで追い詰めた声だぞ】

【草】

【そうだったわ草】

 

【これが王族たる所以か】

【リリちゃんは?】

【リリちゃんは王女様だから……】

【草】

 

【ハルちゃんに「使えない」とか言われても、普通に魔王から脅威認定されてるから……】

【肝心のハルちゃんに1度は見捨てられたのが今でも尾を引いている】

【お姉ちゃんの活躍の場なのに妹ちゃんの株価が暴落しているのかわいそう】

【登場したてのお姉ちゃんを上げるために自らを下げる、妹の鏡だよリリちゃん】

【そうかな……そうかも……】

【か、勝つためならしぶといってのがこの姉妹の強さだから……】

 

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