【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~ 作:あずももも
「姫……やはり、美しい……」
「ハル? 嫌なら私が追い払ってあげるよ?」
「いえ、別に」
「ハルは優しすぎるからね。待ってて、今叩きつぶすから」
「いえ、特に」
くっころさんは、やっぱりくっころさんだった。
そしてなぜか姉さんはくっころさんが好きじゃないらしい。
まぁ……ちょっとばかり個性的すぎる人だからね。
【悲報・大混乱】
【ハルちゃんたちが?】
【おう、視聴者もな】
【草】
【くっころ1匹の出現で勢いがやべぇ】
【シリアスさんが何十回目かの大ケガをしたからね】
【シリアスさんかわいそう】
【シリアスちゃんなかないで】
【シリアスちゃん「無理」】
【草】
【草】
【かわいそうに……】
【いいじゃないか、ハルちゃんの配信だぞ シリアスさんも何十回目の討ち死にで慣れてるだろ】
【草】
【ハルちゃん自身も平気そうだから……】
【でもさっき】
【あれは反射だから……本能的な危機感でのな】
【草】
【反射ならしょうがない】
【そこから理性を総動員して仲間に引き入れているのか】
【ぶわっ】
【ハルちゃんもなかないで】
【泣くってよりは思わず引っ叩きたくなるのを抑えてるっていうか】
「――――――貴様は?」
ぎろり。
変な登場をしたくっころさんを、しばらくおめめをまん丸にして眺めていたおじゃるさんがにらみつけている。
や、あれはガンつけてるってやつなのかな。
「姫の騎士。『くっころ』――そう、姫自ら名前を頂戴した者だ。お前よりも前に、だ」
おじゃるさんの誰何へ、よく分からないことを言い出すくっころさん。
ふふん、と、なぜか得意げにいばっているくっころさん。
「?」
僕、くっころさんへ名前、つけたっけ?
勘違いとかじゃなくって?
【???】
【????】
【なに言ってるんだこいつ】
【さぁ……?】
【しかも初対面の魔王相手にマウント取ってるぞ、G】
【やはりGか……】
【しょせんはGだったね】
【マジでおじゃるがまともなんだなって 経緯はともかく、こうしてまともに会話が成立するだけですっごくまともなんだなって】
【草】
【だな】
【普通に殴り合って分かり合えた存在だからな】
【少年誌みたいな激闘の末の友情を獲得できるくらいにはまともだもんな】
【で、くっころは……あれか】
【ああ……】
【ハルちゃんに何度もしつこく迫ってひっぱたれて「ごんっ」ってされた結果ドMに反転して自分から産卵したがる変態になっただけだもんな!】
【草】
【草】
【ただのストーカーだもんな!】
【マジでそうなんだよなぁ……】
【こわいよー】
【やべーストーカーが相手に拒否られてビンタされたら「食べて♥」って自分を差し出してくる恐怖よ】
【想像しただけで怖いからやめて!!】
【「G」の名を冠する存在だからな……】
【自分に興奮して卵産んでこないだけGの方ろろろろろろろろ】
【ぞわっとしただろ、やめろ!!】
【大惨事で草】
【と、とにかく味方勢力ではあるから……】
【戦力でもあるんだよなぁ】
【ならば受け入れるしかない】
【HENTAIを誇る我が国は認めるしかないのか】
【やだなぁ……そんな責任】
【草】
「……ふっ」
「何がおかしい」
変なことを言ってるくっころさん。
けれどもおじゃるさんは……人間形態では背の高い彼女は、お胸こそ大きいけども背の低いし幼い見た目なくっころさんを、物理的にも見下ろしている。
「朕の『おじゃる』の方が雄々しい」
「『くっころ』の方が響きが良いはず」
「む」
「むっ……」
「?」
どっちも大差なくない?
それに、
「……そんなの、どうでもいいことじゃないです?」
「「どうでも良くない!」」
「そうですか」
あ、息がぴったりではあるんだね、おじゃるさんとくっころさん。
まぁ2人とも魔王さんだしドラゴンさんだし……ほら、人間形態になるとお胸もばいんばいんだし、趣味とかは案外に合っているんだろう。
今の会話も翻訳魔法でお互いの言葉に変換されてるはずだし、きっと『くっころ』も『おじゃる』も、あっちの言葉で響きだけは良くなってるのかもしれないし。
【草】
【悲報】
【同類……いや、そんなまさか……】
【おじゃる……嘘だよな……?】
【やめてくれ 変態が連鎖することだけは勘弁してくれ】
【おじゃるはそのままで居てくれ】
【けど、おじゃるって免疫がなさそうだし……くっころを近づけてたら感染するんじゃ……】
【今すぐ引き剥がせ! 手遅れになるぞ!!】
【もうだめかもな……直接会話しちゃったし……】
【飛沫感染、空気感染……変態こわい……】
【目が合ったら感染……】
【くっころとかいう変態は、同じ空間に居るだけで……】
【ひぇっ】
【草】
【それはもはや「呪い様」なんよ】
【偽物】
【怒】
【困惑】
【本物】
【original】
【主張】
【訴訟】
【勝利】
【所有権】
【草】
【草】
【なんかいっぱい言ってて草】
【荒ぶってるノーネームちゃんかわいいいいいいいいいい】
【ノーネームちゃん……「呪い様」って呼び方、気に入ってたのね……】
【やんちゃしてた時代のあれこれ、るるちゃんが許しちゃってるしなぁ】
【るるちゃんのためだった説もあったし、もうとっくに仲良くなってるし】
【肉体持つまでのノーネームちゃんって、どうしても「呪い様」だもんね】
【ノーネームちゃん? 真面目にやらないと、これまでの業績がGに奪われるよ? だからこんなコメントに反応してないでハルちゃんたちとお話しなさい??】
【いやまぁ、この場面は正直ノーネームちゃんたちはヒマだろ だって……】
「ふっ……姫から叱咤された私の想いは、止められない……」
「朕が知る前のハル……だと……?」
「ええ――それはもう。骨の髄、子宮の――」
「? なぜそこで繁殖の話が出てくる?」
「聞きたいか? ならば教えてやろう」
【な?】
【草】
【Gが強すぎて……】
【おじゃるがやり合えてるからなんとかなってるだけだしなぁ】
【大丈夫大丈夫 いざとなったらアルちゃん様が滅してくれるよ】
「………………………………」
……くっころさんが気持ち悪くなったら、おじゃるさんに止めてもらおう。
いい加減認知を求められるのも……え?
僕の中から、声がしている。
『お母さんから生まれた私たちのことも認知して』って?
………………………………。
……こっちの子たちは……認知、しないとだめかなぁ……だってもう、生まれちゃってるし……少なくとも僕の中で産まれた以上、僕へ責任があるらしいのは事実だし……。
【朗報】
【3巻発売】
【10/20】
【予約開始】
【既刊と新刊】
【けんさく】
【よやく】
【おねがい】