【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~ 作:あずももも
「――では、対等な同盟へ加わるということで問題はないか」
「問題はありませんが……魔王おじゃる、貴女の戦力に比べますと私の方が遙かに劣っている。一勢力としての参加でも。やはり配下として加わる形ではどうだろうか? 指揮の統一は必要だろう?」
しばらく話し合っていた、おじゃるさんとくっころさん。
くっころさんが出てきた当初こそ、がるるるって怒ってたおじゃるさん。
けども真面目な話になると――びっくりするくらいの条件を出している。
あと、繁殖の話――くっころさんのヘンタイさん話は、おじゃるさんはよく理解できなかったみたいっていうか、そもそも興味がなさそうですぐに終わった。
それでしょんぼりしてたくっころさんは、ちょっとだけかわいかった。
そんな2人。
魔王さんな2人。
「今の――腑抜けた朕へ積極的な忠誠を誓ってくれる者の数は、貴様の配下と大差ないのだ。朕は、女神に諭され立ち上がったばかりの若造……貴様と対等でなくば、貴様の配下が納得せぬじゃろう」
「……覇を唱える魔王おじゃる、貴女がそれでいいのなら」
どうやらおじゃるさんは、くっころさんと対等な形で同盟したいらしい。
……本当に変わったんだね、おじゃるさん。
くっころさん?
もっともっと変わったよね。
【ここだけを見ると感動的だが】
【さっきとのギャップが……】
【なぁ……?】
【もしかして:くっころ、えみちゃんと同じく、ハルちゃんへだけ特別におかしくなって歯止めが利かなくなって暴発してやらかすタイプ】
【あー】
【あー】
【なるほど、えみちゃんか】
【えみちゃんならしょうがない】
【ハルちゃんの魔性っぷりならしょうがない】
【ハルちゃんは……こう、特殊性癖持ちをクリティカルで刺激するからなぁ】
【わかる】
【えみちゃんは一応地球の出身で一応人間だから、それと同類の輩も仲間として受け入れなければな……】
【あのえみちゃんですら、ハルちゃんと出会うまでは抑えられていたわけだし……本物の幼女女神様に堕とされたのなら俺たちと同類だ、諦めよう】
【草】
「烏合の衆では、朕を見放し離反した最強の軍へ勝てるはずがない。それに」
話し終わった2人が――なぜか、僕を見てくる。
「朕らが対等に同盟し、そして付き従うは」
「なるほど……理解しました、覇王よ」
「?」
僕を見てから握手しているドラゴンさんたち。
「……?」
振り返ってみる。
そこにはなんとも言えない変な顔をしてる姉さんに、やっぱり無表情なノーネームさんとノームさんしか居ない。
顔を戻すと、やっぱりなぜか僕を見ている魔王さんたち。
ならやっぱり、2人が納得した相手は……僕?
けど……なんで?
「?」
【お前じゃい!!】
【ハルちゃんじゃい!!】
【なんで分からないの……?】
【草】
【ハルちゃんだからでは?】
【本気で分かってないハルちゃん】
【いつでもそのままの君で居て】
【いつものハルちゃんで安心した】
【みんなの顔が心なしかほっこりしてる】
【あ……るるちゃんの顔が……】
【ハルちゃんがかわいいのは分かるけど我慢しなさい!!】
【るるちゃん、めっちゃ溶けてる】
【くしまさぁんの顔が赤い……ならばこれはしかたがない】
【草】
「――理解したであろう? 騎士よ。朕らよりも、頭目に相応しいのは」
「――……ふぅ……はい、覇王よ。私の部下も全員が納得したようです」
【悲報・くっころの瞳が優しい】
【惚れた相手の惚れる一因な魅力だからな……】
【ハルちゃんが中心になって訪れた同盟だもんな!】
【ハルちゃんはハルちゃんのままで居なきゃダメなんだ】
【てか待って? くっころの部下たち……?】
【変態が量産される……?】
【おろろろろろろろ】
【もうだめだ……】
みんなが、僕の方向を見ている気がする。
振り返っても横を見ても、その先にはまた別の誰かが僕のほうを見ていて。
「………………………………??」
不思議すぎて、首が傾いていく。
なんでだろう。
「……ハル……」
傾いた視界で、姉さんがなぜか変な顔をしている。
「全部が終わって帰ったら、お姉ちゃんと一緒にいろんな相手とお話しようね……」
「ふんす」
「これがいい」
傾いた視界で、黒髪の紅目たちが誇らしげだ。
「………………………………」
「?」
傾きが、1度増えた。
【草】
【悲報・ハルちゃん、鈍感】
【ハルちゃんを中心に優しい輪が広がる】
【守護らねば……】
【みんなに見られ続けてても本気でなんにも分かってないハルちゃん】
【鈍感じゃないハルちゃんなんてハルちゃんじゃないよ】
【始原もそう思います】
【草】
【鈍感っていうか天然っていうか純粋っていうか無垢っていうか】
【幼女そのものっていうか】
【そのままのハルちゃんで居てね】
【神族は寿命が長いらしい=幼少期がケタ違いに長いだろうからしょうがないよね】
【上位者特有の生態だからしょうだない】
【人間の百倍どころじゃない生涯ならしょうがない】
【こういうハルちゃんだからみんなが集まってきたんだし、このままがベストなんだ】
【それな】