【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~ 作:あずももも
【反乱軍 VS. 同盟軍】
【その戦力差は7対3――2倍程度へ】
【たったの2倍程度か】
【最初の9倍と比べたら圧倒的だな】
【おじゃると殴り愛する前は10倍なんてもんじゃなかったのを考えたら……すごいんだよなぁ】
【女神様たちの奇襲のおかげで局地的にやり込めたけど、支配地域と数からすればどうとでもなる戦力差だっただろうしな】
【百倍千倍――――万倍億倍でもおかしくなかったよな】
【確かにな】
【分かり合うって大切なんだな】
【本当に名】
【宇宙を舞うドラゴン軍同士の戦いだから単純計算はできないけど、一般的に攻撃側は防御側の3倍の兵力を投じないと突破は難しいとされている 今は攻撃側の戦力が2倍だから、こっちが防衛に専念すれば……全体としては均衡以上へ持って行けるかもな】
【おお】
【助かる】
【こっちはそもそも攻撃に出る予定は――少なくとも今はないし、現状維持なら有利なのか】
「え? 何言ってるの?」
「どうしたんですか、姉さん」
「いや、だってさ、私たちを見てる子たちが腑抜けてるからさ」
【草】
【腑抜けてる!?】
【なんか急に罵倒されてて草】
【やばい、興奮してきた】
【※現状で全世界最高神です】
【もっと興奮してきた……背徳感で……】
【草】
【草】
【もうやだこの星】
【このダメ人類は外れ値ってやつなので粛清するならこいつだけでお願いします】
「それはどうでもいいけどさ……人間たちは寿命が短い分、繁殖欲が強いのは知ってるし。でもさ」
急にノーネームさんたちを見て変なことを言い出しているアル姉さん。
なんか電波でも受信したのかな。
「どうしたのか、女神アルよ」
「姫様の姉様……姫姉様……?」
「とりあえず君にだけはそう呼ばれたくないかな」
「ぐっ……」
あ、くっころさんが落ち込んでる。
姉さんって意外と人の好き嫌い、あるよね。
【草】
【草】
【ひでぇ】
【気持ちは分かるけど目の前で言うアルちゃん様】
【そらそうよ……】
【妹に張り付こうとしてる虫(G)なんです、さっさとぷちっとやっちゃんてください!!】
「……え、ええと……アル、様?」
おそるおそる。
結構なへっぴり腰で近づいてきている九島さんが、声を上げる。
あ、みんなもこっち、来てたんだ。
「こ、コメント欄は……その。私たちのところのって、たぶん不敬とかそういうのをずっと超えてると思うので、できれば見ない方が……?」
「そうです!」
るるさんも、なぜか声を震わせながら姉さんへ。
リリさんは元気よくいつもの鳴き声を。
【それはそう】
【それは本当にそう】
【このノリは普通に処されてもおかしくないんだよなぁ】
【ていうか一般庶民が広場とか酒場でしゃべってることがそのまま神様に届いちゃうシステム自体がね……】
【それも本当にそう】
【モデレーターさんは……居ませんよね……最初から……】
【草】
「いや、だからそういうの、私は気にしないんだけどさ」
「そうなんですか?」
「そうだよ?」
「そうです!」
リリさんが元気だ。
【草】
【そうですbotが復活してて草】
【リリちゃんのメンタル、強すぎない……?】
【まぁ女神様なハルちゃんと小さいころからふれ合ってたし】
【ふれ合ってた(クンカー→サバト】
【ハルちゃんが気にしてなかったし、気づかなかったせいでね……】
【あの……それで私たち愚民の一体何が逆鱗に……?】
「いや、怒ってはないよ? だけどさ」
目をこらしてみるとノームさんの頭の上に、だーっと流れている文字列。
あー、配信画面見てたんだ。
「これだけみんなが戦う気、あるんだからさ」
それを見て、姉さんが言う。
「――このまま、さくっと戦いに行くでしょ? おじゃるへの反乱軍とか、今止めないと他の勢力とかと合流してめんどくさいことになるし。やるなら、今。魔王への忠誠と方針で分裂したてで敵の指揮系統が決まってない、今しかないんだ。敵地へ殴り込むんなら、今なんだよ」
ふむ。
「……確かにそうですね」
それはそうだ。
たぶん今を逃せば敵も集まり直して強くなるし――こっちはたぶん、弱くなる。
それは、なんとなくで分かるから。
「しかもさ、私たちってば敵の本拠地へ連れてかれてる最中でしょ? せっかく連れてかれてるんだからさ、到着してから暴れれば結構行けると思うんだよね」
「なるほど」
「そうです!」
【ほー】
【確かになぁ】
【おじゃるの魔力でみんな回復してるっぽいし、やるなら今か】
【負け始めたら転移魔法で逃げられるんなら全然ありですね】
【まぁアルちゃん様の戦闘方針なら当然突撃しますよね……】
【殴り愛がモットーな御方ですからね……】
【事実上最高神がそう言うんなら従うしかないな】