【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~   作:あずももも

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813話 重いくっころさんと強いおじゃるさん

「くっころさん」

 

「    み゜」

 

「くっころさん、重いです」

「    」

 

どうしよう。

 

僕、動けないどころか……そのうちぺちゃんって潰されそうなんだけど、誰も助けてくれない。

 

なんで?

 

【かわいいね】

【癒やしだね】

【スワイプして動物動画が流れてきたときのほっこり感よ】

【頭空っぽにして見ちゃうやつ】

【あー】

【あー】

【草】

 

【みんなのあったかい視線がハルちゃんたちを包む】

 

【そりゃあね……あの変態がね……】

【こうなったらそうなるわな】

【るるちゃんリリちゃんが突撃しそうだけどステイ】

【草】

 

【一応、数戦年前の宇宙規模の対戦の再戦、それも敵本拠地を目の前にした場面のはずなのに……】

 

【ほら、ごらんよ  ハルちゃんが困ってるお顔の真横、画面の奥のほうでおじゃるがでかでかブレスでなぎ払ってるよ】

 

【かっこいいね】

【かっこいいね】

【「ドラゴン」だね】

【魔王だもんね】

 

【覇王では?】

【元の勢力的にもハルちゃんと仲良くなった友達的にも「覇王」でいいんじゃね?】

【確かに】

【くっころとは格が違うもんな】

【それな】

 

【ハルちゃんにさんざん「しゅきしゅき♥」とかしてたくせに、いざハルちゃんから抱きしめられると気絶するとかいう、くそ雑魚もいいところだったこんなくっころも、肩書きは「魔王」  うん、区別は必要だな!】

 

【草】

【草】

【おじゃる>>>>>>>くっころだもんな!】

【まさかストーカーGがここまでのぽんこつになるとはなぁ】

 

【まぁかわいくなったからいいんじゃね? ハルちゃんに「ごん」ってされて以降は自分から卵を産みたがるメス堕ちしてるから、ハルちゃんへ子どもろろろろろろろろろろとかいう危害も加えられないし】

 

【草】

【話してる途中で吐かないで??】

【がんばる】

【えらい】

 

【でもそのメス堕ち魔王、勝手に卵を産んで認知を迫ってくるんですが】

 

【大丈夫大丈夫  ハルちゃんが抱きしめたら気絶するから無害になったよ】

【さすがはハルちゃんだね】

【すごいね】

【これからは認知とか抜かすたびにハグすれば全部解決だな!】

 

【でもそのハルちゃん、なんにも分かってない顔してるよ?】

 

【ばっか、だから強いんだろ?】

【それな】

【文学少女的な生活してるから知識だけはあっても情緒は幼女のままだからね】

【人間の生態は知っていてもその意味までは分かってないのが好き】

【わかる】

【すごくよく分かる】

 

【「これが……本で読んだ、好きという感情……」っていうとこ見たい】

 

【わかる】

【わかる】

【文学少女がヒロインの作品を教えてください】

【ここでやるな】

【草】

【それはそう】

 

【ハルちゃん……いつまでもそのままの君で居て……永遠に……】

 

【なにも知らないままのハルちゃんの方が攻撃力が高いからね】

【純粋な気持ちでのハグほど効果のある攻撃はないからな  特に対くっころとしては】

【少なくとも決戦が終わるまではそのままで居ようね】

【ハルちゃんだぞ? あと数百年くらいこのままで居てくれる可能性も】

【!!!!】

【魔性……悪女  やはりそうだったか】

 

【アルちゃん様  ハルちゃんをどうか、このままピュアに育ててあげてください  じゃないと、悪女にでもなれば……やばいことになります  傾国(世界)の大女神になって……無自覚で世界をしっちゃかめっちゃかにしそうで……】

 

『『――――GAAAA――――――!!』』

 

ごうっ。

 

宙一面を覆うブレスの束に、咆吼。

それに目を移すと、空一面のあらゆる場所から細い炎の柱が、ただ1点へと向かっていく。

 

『――――――そのような炎で、朕を焼き尽くせると?』

 

けれども、そのすべてを焼き尽くすような火は……おじゃるさんの立派な鱗がぺちっと弾く。

特に回避をするわけでも迎撃をするわけでもなく、ただただ、その自慢の鱗で防ぎ切る。

 

『では、その身で受けよ。朕が、魔の王である――――――その証を』

 

「ぼうへき」

「てんかい」

 

ぶんっ。

 

僕たちの眺めている天井が、薄い膜で覆われる。

 

その直後――――――音が、消えて。

 

【うおっ】

【まぶしっ】

 

すべてが真っ白になって。

 

手元を見ても、なんにも見えない時間が少しあって。

 

――――――ごぉぉぉっ。

 

遅れて大きな音が来て、足元がぐらぐらと揺れて。

 

「きゃあああ!?」

「ちほ、捕まって!」

「え、ええ……けれど、おじゃるさんは、あれほどの力を……」

 

思わずみんなでしゃがむも、目は空から離せない。

だって……あんまりにも綺麗な炎が、空を切り裂いているから。

 

【ひぇっ……】

【ブレスが……果てしなく遠くまで……】

【これがおじゃるの本気か】

【※これでも弱体化しています】

【※これでもノーネームちゃんたち製ダンジョンに被害が出ないように気を遣ってます】

【これで……ひぇぇ】

 

【この威力  とんでもなくでかかった最初期、ハルちゃんに不意打ちでぶっ放される前に、本気でブレス攻撃されてたら……】

 

【おろろろろろろろ】

【やっぱり「魔王」なんだな】

【「覇王」でもあるからね】

 

【弱体化したけど、ハルちゃんたちに触れて「心」を知った覇王だぞ  強いに決まってるだろ?】

 

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