【2巻発売中】TSしたから隠れてダンジョンに潜ってた僕がアイドルたちに身バレして有名配信者になる話。~ヘッドショットロリがダンジョンの秘密に迫る配信~ 作:あずももも
【さて】
【この1週間、いろいろありましたね】
【ありましたね】
【全速力で攻略するえみちゃん指揮下の上位ランカーたち】
【すごかったね】
【すごかった】
【連携も個々の戦闘力もすごかったね】
【あれだけで満足できるレベルだったね】
【でも本番はハルちゃんだったね】
【ハルちゃんでしたね】
【朝から攻略開始する前線組】
【それをフォローするための後衛組】
【そのさらに後方にすやすやハルちゃん】
【なんでハルちゃん、朝ごはんのあとまた寝てるの?】
【眠いんだって】
【そっかぁ】
【眠いんならしょうがないね】
【それでお昼になって起こされるハルちゃん】
【起こされました】
【お昼を食べます】
【毎回るるちゃんorリリちゃんがつきっきりです】
【眼福だったね】
【天国だったね】
【そこから夕方までみんながんばってる】
【みんなが精いっぱいがんばってました】
【がんばってた】
【でもハルちゃんは寝てた】
【寝てたね】
【すやすやだったね】
【夕方からはお風呂】
【お風呂!】
【しかし俺たちには許されなかった】
【悲しい】
【俺たちは悲しい】
【始原も悲しい】
【始原……】
【悲】
【ノーネームちゃんも悲しい】
【草】
【ノーネームちゃんも悲しいって思うんだね……】
【情緒どころかいろいろ体得したノーネームちゃん】
【で、夜中にこっそり起きて本読んでる疑惑はハルちゃん自身のカメラでことごとく否定されたね】
【爆睡してたね】
【すよすよハルちゃん】
【寝息でみんなやられてたね】
【ASMRだもんね】
【そんなこんなでハルちゃんだけ平和な1週間】
【前線は死屍累々】
【いやまあ装備も備品も人員も国内最高峰だったんだけども】
【それでもダンジョンの難易度が……】
【ハルちゃん基準の難易度だもんね、ノーネームちゃんも強化し過ぎちゃったんだね】
【照】
【かわいい】
【草】
【まあ、うん……かわいいんだけどね……】
【やってることはえぐいよね】
【結構な人数、リストバンドで帰っちゃったもんね……】
あー。
なんだか肌がこう、しっくり来る感じ。
あれだ、ダンジョンにずっと籠もってたからお肌の感じがしっとりしてて落ち着くって言うか?
湿度が高くて、でも気温は低くて。
つまりすみっこでキノコと暮らすような僕にとっては最高の環境だったんだ。
これ、深ければ深いほどこうなるんだけど何なんだろうね?
あ、そういや1年前に「願いの泉」にたどり着いたときもそんな感じだったかも?
あれ、なんかうまいことワープの罠使いまくってたどり着いたんだけどどんな感じだったっけ――――
「……まずいですね」
九島さんが言う声で何か大切なことを僕は忘れた。
え?
まずい?
「む、このキノコは」
おいしいでしょ?
何より僕が紹介したんだよ?
「違います……攻略の話ですよハルさん」
「そうですか。 なら良いです」
好きなものを嫌いって言われると凹むよね。
そんな僕は一瞬九島さんのことを嫌いになりかけたけども、どうやら別のことを言っていたらしいから落ち着いた。
……この体……感情の起伏が激しくって困るんだ。
一応顔には出さないようにしてるから誰にも気づかれてないと思うけどね。
【草】
【夕飯もぐもぐしながら怒りかけたハルちゃん】
【くしまさぁんも間が悪いよね】
【くしまちほちゃん!】
【もうすっかり有名人だね】
【だってハルちゃんの専属だし……】
【ハルちゃんってちょっとジト目になりながらほっぺ膨らませてさ、納得できるまで追求するから分かりやすいよね】
【ひたすら口尖らせて抗議するよね】
【かわいいよね】
【ああ……!】
【大人っぽいようでいてもやっぱり子供なハルちゃん】
【大人って感じるときもあるけど、やっぱ子供……】
【いい……】
【けどタイミングがちょっと悪かったよね、ポニテちほちゃん】
【ハルちゃんがダンジョン産のおいしいキノコ頬張ってるタイミングだったもんね】
【せっかくのリリちゃんお手製なのにね】
【さりげなく当たり前のように毎日夕飯だけはハルちゃんたちに用意してるリリちゃん】
【毎回味見して複雑な顔してる、るるちゃん】
【「おいしいけど私が用意したかった……」って感じ】
【百合の嫉妬は怖いぞ】
【ああ……】
【少女漫画的なドロドロは勘弁してくれ】
【大丈夫だ、あのるるちゃんだぞ?】
【そういやそうだった】
【それを生暖かい目で見てるえみちゃんとくしまちゃん】
【ハルちゃんの「くしまさん」呼び&るるちゃんの「ちほちゃん」呼びで名前バレしてるの草】
【ま、まあ、音声にモザイクかからなかったってことは、くしまちほちゃんがOK出してるってことだし、そもそもこの前から顔出ししてたし……】
【ハ、ハルちゃんのお目付役さんだから……】
【救護班としてのお仕事で問題ないんなら……】
【何よりかわいいし……】
【くしま委員長に怒られたい】
【分かる】
【冷静に叱られたい……】
【理路整然と淡々と問い詰められたい】
せっかくキノコ炒めをおいしく楽しんでたからちょっとイラッとしちゃったけども、顔を上げると神妙な顔になってるみんな。
「こほん……今日の時点で、目標のペースからは大きく落ちています」
「ええ……当初は余裕を持って1日50階層でしたが」
「えっと、進めたのって全部で200階層だよね」
「はい、先ほどみなさんが200階層のボスを倒されて……それで」
「あー、確かまた2人くらい帰還しちゃったんでしたっけ」
絶対に僕のキノコを食べない九島さんとえみさん。
絶対に僕のキノコを食べてくれるるるさんとリリさん。
みんな真剣に話し合ってたらしい。
ごめんね、僕、食べてるときは何にも耳に入らない性質だからさ。
「もむもむもむもむ」
【ハルちゃんが真剣に頬張ってる……】
【これぞ幼女】
【なんでハルちゃんここまでキノコ好きなん?】
【多分自分の手柄だからなんだと思うよ】
【ああ……】
【草】
【かわいい】
【食べるのに必死でかわいい】
【自分で捕った獲物的な……】
【やっぱり猫かな?】
【犬とか猫とかハムスターとかってこういう感じよね……】
【子供もこんな感じよ? かわいいんだから】
【 】
【 】
【 】
【 】
【やめてあげてください、独身には効くんです】
【俺、ハルちゃんが無事に帰ってきたら婚活するんだ……】
【年収とか顔とかどうでも良いんだ、性格が合えば……】
【そうだよな、周囲の意見とかどうでもいいんだ……】
【もっとアドバイス聞いて身の丈を知って相手探すんだ……】
【そうだ、年齢相応にハードルを下げるんだ……】
【俺のプラマイ2、3歳くらいで話が合えばいいんだ……】
【どうせ子供できても働くし、共働きなら男性の年収もそこまで気にしなくてもいいって気が付いたの……】
【そもそも今どきSNSで出て来る相手なんてみんな加工済みだし……私だってするし……】
【ハルちゃんのおかげで独身たちがにわかに前向きだ】
【そりゃそうよ、こんだけ庇護欲そそるんだもん】
【かわいいもんなぁ……】
【きゅんと来るってやつ……俺、男なのに分かるもん……】
【分かる】
【理解】
【分かるかノーネームちゃん。 それが愛だよ】
【愛】
【そう】
【それを理解したノーネームちゃんは……もう人類と同じ知的生命体さ】
【仲間】
【そう】
【草】
【すっかり意思疎通してるノーネームちゃんと俺たち】
【これが異種族コミュニケーション……!】
【じゃあノーネームちゃん、仲間としてお願い。 ハルちゃん解放して♥】
【敵】
【それはさすがにひどくない!?】
【草】
【ノーネームちゃんの反応が良すぎる】