目が覚めたら独立傭兵だった   作:春風しふる

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前回バルテウスをバルデウスと表記ミスっていることを指摘されて気がつき修正致しました、私の不徳の致すところではございますが今だバルテウスに勝てない"残念"なレイヴンの皆様に置かれましては多大なる心労をお掛けしましたこと"心 よ り"お詫び申し上げます。


1話

黒煙を切り裂き2機のACが宙を駆ける

 

ダダダダダダン!

 

激しい銃撃戦が高速で移動する2機の間で繰り広げられる

互いに銃弾や爆風を食らってはいるが致命傷には至らない

 

『...おかしい、奴とは動きが違いすぎる。レイヴン注意を!』

 

2機のACの正体はもちろん俺ことナガレと元レイヴンである

機体性能もあるがやはり元レイヴンの実力は尋常ではないためダメージレースでは確実に負けていた、このまま撃ち合って勝てるビジョンは浮かばない。

リペアキットも残りがない

...ここはイチかバチか突っ込んで叩き切るしかあるまい。

 

「うおおおおおおおお!」

『あいつ無茶苦茶...!レイヴン、突っ込んでくるわ。回避を...!』

 

ABを吹かし真正面から突撃を仕掛ける。

しかし、目の前のそいつは銃撃の手を止めその場で立ち止まるとパイルバンカーを構え始めた。

突っ込んでくる俺を迎撃するつもりかよ、大した自信だ。でもな...

 

「舐めるなぁぁぁぁっ!」

 

その杭が突きだされる寸前、QBを横に吹かして回避。

そのままレーザーブレードを振りかぶり...!

 

「っ......!!!」

 

振り下ろす寸前の体制のまま止まる、やつの銃口が俺の機体のコアに突きつけられていたからだ。

パイルバンカーはあくまで囮、やつの本命はこっちだったのだろう。

もうAPも無い...詰みだな...。

 

『レイヴン、とどめを...!』

 

しかし、奴は動かない。

その銃弾を叩き込まれれば俺の機体が爆発四散するのは想像にかたくない。

しかしあろう事かやつはその銃口を下ろした。

どういうつもりだ..?

 

『...そう、彼は違うと言いたいのね。えぇ、私も感じてはいたわアイツとは戦い方がまるで違う』

 

...助かった...のか?

俺もブレードを下ろす。

 

『そこの...いえ、独立傭兵ナガラ。少し話せるかしら?』

「えっ、あ、はい。もちろん」

 

こうして俺の初めての戦闘は苦い結果で終わりをつげた

 

『...で、目が覚めたらここにいて。何もわからない状態と?』

「ええ、何であなたたちに狙われたのかもさっぱりで...」

 

それから俺は前世のことは伏せ、目覚めたらここにいた記憶喪失の傭兵というていで彼女らに話した。

嘘はついてないからな嘘は。

 

『今のあなたを見たら信じざるを得ないわ、性格が笑っちゃうくらい違うもの』

「いったいどんなやつだったんだ俺は...」

 

元のナガラという傭兵の過去が猛烈に気になる。なぜか戦闘記録も残っていなかったし

 

『...まあいいわ、それより突然訳もわからず殺しかけてしまったお詫びと言っては何だけど、こちらで貴方の身分と修理用のドックを用意させてもらうわ』

「まじすかいいんすか!?」

 

ありがたいことこの上ない、おそらくただの謝意ではなく何か他に目的があっての申し出なのだろうが、このまま野垂れ死にするよりはいい

 

『指定するポイントへ向かってちょうだい、身分の偽装はこちらでやっておく。あとは独立傭兵支援システムのオールマインドに企業からの依頼が来るはずだから、それで生計を立てなさい』

「なにからなにまでありがとうございます!!!」

 

レイヴンに襲われたときは地獄の使いでも来たのかと思ったが一転して天からの救いの糸だったようだ。

 

『...本当に記憶喪失なのね。まるで別人...いえ、今はいいわ。それよりあなたの新しいタッグネームだけど『Crow』なんてどうかしら?』

 

クロウ、カラスか。渡り烏なんてクッソ重い名前だったらお断りだったが気に入った、バイクに乗ってデュエルしてそうな名前だが。

 

『気に入ってくれたようね、それじゃあクロウで登録しておくわ。また会いましょう』

 

それだけ告げると目の前のレイヴンはABで飛び去ってしまった

少し遅れて機体のコンソールに位置情報が送信される

ここに向かえということだろう

 

「...あれ?ってことはやっぱり俺621じゃねえじゃん!!!」

 

 

───────────────────────

 

 

『しかし驚いた、まさか貴方に迫るほどの実力があるなんて...記憶を失った位であそこまで変わるものかしら?...ええ、もちろん監視はつけるわ、今の彼が新しい翼で何処まで飛べるのか見せてもらいましょう』




621、仕事を始めるぞ。

...何?同じような武器構成の相手に対人戦で勝てない?それはメインストーリーを最適アセンで楽にクリアしてきたお前と見た目重視で地獄みたいな戦闘を強いられてきた奴の差だ。
621、お前に足りてないのは回避だ。とりあえず武器構成を初期アセンにして空いた肩に同じミサイルを追加しただけの装備で1周目からやり直せ、絶対弾数の足りないレッドガン部隊以外をそれで勝てるようになれば対人戦でのお前の真の実力を示すことが出来るようになる。
ソースは俺だ。
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