仮面ライダーガッチャード&賢者の孫   作:仮面大佐

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第6話 緊急事態発生!

 悪意が迫る中、カケル達は、食堂にいた。

 昼食を食べていた。

 昼食を食べる中、オーグが口を開く。

 

オーグ「シン、これから登下校の送り迎えはどうするんだ?」

シン「どうするって?」

オーグ「カートが自宅謹慎になったなら…………学院や街中でも、危険は無くなった訳だが。」

カケル「まあ、シシリーに危険が無くなったしな。」

シン「まぁ、そうだな…………。護衛はもう必要ないかもな。」

 

 オーグはそう聞くと、カケルとシンはそう言う。

 それを聞いたシシリーが反応する。

 

シシリー「え!?そう…………ですよね。護衛……………ですもんね。」

シン「けど護衛じゃなきゃ一緒に通学しなきゃいけないって事はないだろ。家、同じ方向なんだし。」

シシリー「ダメじゃないです!!」

シン「へ?」

シシリー「そ、そうですよ!!同じ方向ですもん!!一緒に通学したって可笑しくないです!!……………あっ!すみません…………。」

マリア「もう、シシリー興奮し過ぎ〜〜〜。」

エレナ「本当にね。」

 

 シンがそう言うと、シシリーはそう叫ぶ。

 恥ずかしくなってしまったシシリーが赤面した。

 それを見たマリアとエレナは、揶揄う。

 

シン「マリアも一緒に通学するんだろ?」

マリア「お邪魔じゃなければね〜!」

シシリー「おお邪魔な訳ないでしょマリア!!なな何言ってるの!?」

オーグ「くっくっくっ、動揺し過ぎだクロード。」

カケル「俺も。1人より良いしね。」

マリア「そう?」

オーグ「しかし流石だなシン。皆の前で『俺と一緒に居ろ』とか、私には真似出来ん。」

シン「ぶっ!何時俺がそんな事言った!?」

シシリー「一緒に……………。」

マリア「シシリーが変な所に引っ掛かってまーす。」

 

 シンがマリアにそう聞くと、マリアとカケルはそう答える。

 オーグがニヤニヤしながらそう言うと、シンが吹き出し、シシリーも反応する。

 それを見て、Sクラスが笑う。

 マリアは、シンに聞く。

 

マリア「そう言えばシンって、移動中も索敵魔法使ってるよね。あれ何で?」

シン「何でって、こっちに害意向けられたら分かるだろ?」

トール「ん?シン殿、害意が分かるんですか?」

シン「あぁそうか、えーと……………トールは魔物狩った事ある?」

トール「ある訳ないじゃないですか。この前まで中等学院生ですよ?」

シン「魔物の魔力って、禍々しいって言うか、気持ち悪いって言うか、普通じゃないんだよ。敵意とか害意をモロにこっちに向けてくるからね。そう言うのって、人間にも少なからずあって、それを察知してる訳。」

 

 シンの質問に、トールはそう答える。

 それを聞いたシンは、そう説明する。

 リンが、シンに聞く。

 

リン「ウォルフォード君って魔物を狩った事あるの?」

シン「あるよ。」

トニー「因みに……………初めて魔物を狩ったのって何歳?」

シン「確か……………10歳の時。」

全員「10歳!?」

シン「確か、熊だったかな?」

全員「熊ああ!?」

 

 カケルを除いたSクラス全員が驚いた。

 

シン「3メートルくらいあったけど、首落として倒したよ。」

全員「………………。」

 

 シンがそう言う中、カケル以外は呆然として、カケルは呆れているのか、首を横に振る。

 それを見たシンは。

 

シン「(また俺、何かやっちゃいました?)え?何皆、何処に驚いてんの?」

全員「全部にだよ……………。」

マリア「ってかカケル。あんた驚かないの…………?」

カケル「その話は聞き飽きたから。今回で3回目だよ。」

オーグ「さあ、もう行くぞ。午後から研究会の説明会だ。

シン「お、もう時間か。」

 

 シンがそう思いながら聞くと、皆はそう答える。

 マリアがカケルにそう聞くと、カケルはそう答える。

 その後、Sクラスの面々は、研究会の説明を受ける為に移動する。

 

マリア「午後から研究会の説明かぁ…………。」

アリス「私達、もう究極魔法研究会立ち上げるって決めっちゃったのに……………。」

ユーリ「入る気もない研究会の説明、聞かされるなんて無駄な時間よねぇ。」

エレナ「同感ね。」

ユリウス「そう仰るな。拙者達だけ参加しなければ反感を持たれるで御座るよ。」

シン「会場は?講堂?」

マリア「じゃ、グラウンド横切った方が早いよ。」

 

 講堂に向かう中、マリア達はそう文句を言い、ユリウスが宥める。

 すると、カケルとシンが何かを感じた。

 

カケル(何だ?)

シン(害意を向けられてる!!何処だ!?)

 

 2人は、害意を感じ取った。

 周囲を見渡すと、茂みの奥から害意を感知した。

 

カケル(あれは!?)

 

 2人の目に映ったのは、自宅謹慎処分を受けてるはずのカートだった。

 

シン「カート!?」

全員「っ!?」

カケル「あいつ、自宅謹慎の処分を受けたはずだろ………!?」

 

 居るはずがないカートが居て、周囲の人たちは驚く。

 カートが両手で魔力を集めた。

 

カケル「マズイ!!」

カート「ーーーー!!!!」

 

 カートは、炎をシン達に向けて放った。

 

シン「くっそ!!」

 

 それを見たシンは、魔力障壁で炎を防ぐ。

 すると、シンは指先と顔に火傷を負う。

 

シン「シシリー!!オーグ!!制服に魔力を通せ!!」

 

 オーグとシシリーがすぐに制服に魔力を通す。

 カートは炎を最大まで引き出した。

 

カケル「シン!危ない!!」

シン「っ!!」

 

 カケルがそう叫ぶ中、カートが片手で最大威力の炎を放った。

 

カケル「ふっ!」

 

 カケルは、錬金術を発動して、地面を再錬成して、壁を生成する。

 シンが抑えてた炎が爆発する。

 

カケル「クッ……………!!」

 

 さっきの爆発音を聞き、全校生徒が集まって来た。

 

トニー「魔法障壁…………!!」

シン「クッ…………!!」

 

 炎を防いだシンの両手が火傷を負っていた。

 それを見て、シシリーが叫ぶ。

 

シシリー「シン君!!手が!!」

シン「大丈夫……………!自動治癒が発動するから……………!」

オーグ「どうして奴がここに…………!?」

マリア「何で!?謹慎中じゃなかったの!?」

シン「オーグ……………これはもう、ダメだろ!?今の完全に殺す気だったな!?」

オーグ「ああ……………。これは完全に殺人未遂だ!到底見過ごす事は出来ん!!」

 

 シシリーが叫ぶ中、自動治癒により、火傷が治っていく。

 カートを見たマリアが叫ぶ中、シンとオーグはそんな風に話す。

 

カート「貴様………きさま…………キサマ…………キサマキサマギザマーーーー!!!!!」

 

 すると、カートの魔力が更に増幅した。

 

カケル「おいおい……………!」

シン「なあオーグ……………。」

オーグ「何だ……………?」

シン「あれ、魔力の制御出来てると思うか…………?」

オーグ「思わんな…………。」

シン「マズくね……………!?」

オーグ「マズいな……………!!」

 

 それを見た3人は、そんな風に言う。

 すると。

 

カート「キサマ…………キサマ…………キサマ…………キサマ…………キサマ…………!!ガアアアア……………!!!」

 

 カートがそう叫ぶ中、異変が起こる。

 それを見た一同は、驚愕する。

 

全員「っ!!」

カケル「まさか…………!!」

シン「マジかよ……………!!」

 

 驚愕した理由は、カートの目にあった。

 カートの目は、赤く染まっていた。

 つまり………………。

 

シン「魔人化しやがった…………!!」

カケル「ああ………………っ!!」

 

 カートは、魔人化した。

 カケルは、後ろに居た他の生徒達を見つけ、叫ぶ。

 

カケル「皆逃げろ!!奴は魔人化した!!ここに居ると巻き添えを喰らうぞ!!」

生徒達「…………ま…………魔人…………!?」

生徒「うわあああああああ!!!!」

生徒「きゃあああああああ!!!!」

生徒「助けてええええええ!!!!」

 

 カケルがそう叫ぶと、他の生徒達はパニック状態になりながら逃げていく。

 

アリス「あたし達も早く離れよう!」

トニー「そそっ……………その方が良さそうだっ!」

 

 それを見たアリスとトニーがそう言う中、シンとカケルが口を開く。

 

シン「オーグ、お前達も逃げろ。」

カケル「ここは俺達がどうにかする。」

オーグ「っ!?シン、カケル…………お前まさか…………!!バカな!!お前達も逃げろ!!」

シン「此奴を王都に放つ訳にはいかないからな!!俺が食い止める!!」

オーグ「ならば私達も!!」

シン「魔物も狩った事無い奴が何言ってんだ!」

オーグ「シン…………カケル…………私達は邪魔か?」

シン「…………ああ、邪魔だな。」

カケル「悪いけど、早く逃げてくれ。」

 

 シンとカケルがそう言う中、オーグも留まろうとするが、シンはそう叫ぶ。

 オーグが問うと、シンとカケルはそう言う。

 オーグは、自分の不甲斐なさに歯軋りするが、すぐに切り替える。

 

オーグ「そうか……………分かった!全員直ちにこの場を離れろ!!私達が居てもシンとカケルの足手纏いになるだけだ!!」

シシリー「そんな……………シン君とカケル君だけ残してなんて!!」

マリア「……………!!」

オーグ「メッシーナ!クラーク!引き摺ってでもクロードを連れて行け!!」

エレナ「は…………はい!!シシリー!!」

 

 オーグがそう叫ぶ中、シシリーはそう言う。

 エレナとマリアは、強引にシシリーを連れて行く。

 

オーグ「皆も早く!トール!!ユリウス!!教師に連絡して対処を急げ!!」

トール・ユリウス「はっ!!」

 

 全員がすぐに避難する。

 オーグは、チラリとシンとカケルを見て、すぐに避難する。

 

シン「カケル、ガッチャードには変身するのか?」

カケル「いや、流石に変身しない。だから、これでいく。」

 

 シンはそう聞くと、カケルは異空間収納から何かを取り出す。

 オレンジ色の矢印が付いた武器だった。

 

シン「それは?」

カケル「ケミーライザー。ビームガン型錬成具で、ケミーの召喚や封印、部分錬成が出来る代物だ。これを使う。」

シン「分かった。」

 

 カケルが取り出したのは、ケミーライザーというアイテムだった。

 それを使えば、ケミーの召喚や封印、部分錬成が出来る。

 2人は、カートに向き合う。

 

シン「そろそろ行くぞ、カート!」

カケル「お前を止めてやる!!」

カート「ゴアァアアアア!!!!」

 

 シンとカケルがそう言うと、カートは走り出して、最大火力の炎を投げた。

 

カケル達「っ!」

 

 2人は、それを見て横に飛ぶ。

 

カケル「火力が強いな……………!」

シン「(流石に魔力は魔物化した動物とは比べ物にならないな…………!)カケル!!」

カケル「ああ!頼んだぞ、スチームライナー!」

スチームライナー「スチーム!」

 

 カケルとシンがそう言う中、カケルは、ケミーライザーにスチームライナーのカードを装填する。

 

ケミーライズ!STEAMLINER!』
 

 

カケル「ハアッ!」

スチームライナー「スチーム!」

 

 カケルは、スチームライナーの力で機関車の煙が放たれ、カートの視界を奪う。

 

カケル「シン!」

シン「おう!」

 

 カケルがそう叫ぶと、シンはファイヤーボールを連射する。

 カートにダメージを与えた。

 

シン(今のでダメージあるの!?足止め程度のつもりだったのに…………!?)

カート「ウォルフォードォォ!!パラケルスゥゥ!!キサマラァァァ!!」

シン「魔人が……………言葉を発した!?」

カケル「理性が残ってるのか!?」

 

 シンが足止め程度のファイヤーボールが効いているのに驚く中、カートはそう言う。

 それを見て、2人は驚いた。

 

カート「コロス!!コロシテヤルゾ!!ウォルフォード!!パラケルス!!」

カケル「おっと、危ねぇ!」

 

 カートが炎の魔法を放つ中、カケルは錬金術で土の壁を錬成して防ぐ。

 

カケル「シン!」

シン「おう!」

 

 カケルがそう叫ぶと、シンが大きくジャンプして、雷撃をカートに浴びせる。

 

カート「ゴアアアアアアアア!!」

シン(やはり効いている…………!もしかしたら、完全に魔人になっていない…………!だったら、元に戻す方法が!)

 

 カートが雷撃で痺れる中、シンはそう思う。

 すると、シンはカケルに話しかける。

 

シン「カケル。ほんの少しだけで良い。時間を稼げないか?」

カケル「何する気だ?」

シン「何とかして、カートを元に戻す!」

カケル「出来るのか?」

シン「分かんないけど、やるしかない!…………5秒。5秒だけ時間を稼いでくれ!」

カケル「はぁ……………分かったよ。」

 

 シンとカケルはそんな風に話す。

 カケルは、ため息を吐きながらも、ガッチャードローホルダーからカマンティスのカードを取り出す。

 

カケル「カマンティス、頼んだぞ!」

カマンティス「カマ〜!」

 

 カケルは、ケミーライザーにカマンティスのカードを装填する。

 

ケミーライズ!KAMANTIS!

 

カケル「ハァァァァァ!」

カマンティス「カマ〜!」

 

 カケルは、ケミーライザーからカマンティスの鎌状の光弾を放ち、カートに攻撃する。

 カートは、怯んだ。

 

カケル「シン!」

シン「これで十分だ!」

 

 カケルがそう叫ぶと、シンはジェットブーツで素早くカートに近づき、腹にパンチを入れる。

 

カケル「どうだ?」

シン(カートの体に俺の魔力を流し込んで、魔人の魔力を何とか中和出来れば!!)

 

 シンは、自分の魔力をカートに流し込み、魔人の魔力を中和しようと図る。

 だが。

 

カート「ゴゥアアッ……………アアッ!!」

 

 突然カートが苦しみ始めた。

 それを見て、シンは魔力を流し込むのを止める。

 

シン「逆に苦しんでる……………!?どうなってんだ!?」

カート「ハァ…………!!」

シン(くそっ……………何か方法はないのか……………!?何か!!カートの魔人化は恐らく完全じゃない…………何か…………ないのか!?戻す方法は…………!!でも、魔物を元に戻す方法なんて聞いた事がない…………。そもそもそんな事が出来るのか…………!?)

 

 シンはそんな風に考えていた。

 隙だらけになってしまい、カートは叫ぶ。

 

カート「ウォルフォォドォォオオ!!」

 

 カートが魔力を集めようとする。

 

カケル「させるか!」

 

 カケルは、すぐに水刃を発動して、カートの魔力を霧散させる。

 

カケル「シン!ボーッとすんな!」

シン「悪い!」

カート「パラケルスゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」

 

 カケルがそう叫ぶ中、カートは大きく叫び、魔力を集める。

 カートは、完全に理性を失う。

 

シン「まさか……………自分に魔力を集めて爆発させる気か!?」

カケル「自爆する気か!?」

シン「させるか!!」

カケル「くっ!」

 

 それを見て、2人は魔法やカマンティスの力で攻撃をする。

 だが、カートの魔力に弾かれる。

 

シン「くそっ!あんな量の魔力…………!学院ごと吹き飛んでしまう!!」

カート「オワリダ!!!」

シン「どうする…………どうすれば良い!?」

カケル「っ…………!!」

 

 シンは、どうするかを考える中、異空間収納魔法を発動した。

 そこから、剣を取り出す。

 

シン(時間はもうない……………!!やるしかない!!)

 

 その剣は、シンが作ったバイブレーションソードという物だ。

 魔道具の一つであり、シンによって、超振動が付与されている。

 

シン「やるしかない…………カートを!!」

カケル「シン!!」

 

 シンは、覚悟を決めて、ジェットブーツでカートにむかっていく。

 

シン「許せ……………カート!!」

 

 シンは、すれ違い様にカートを斬った。

 

カケル「どうだ……………!?」

 

 カケルは、カートを見る。

 すると、魔力が収まり、カートの首が斬り落とされ、カートが倒れた。

 

カケル「終わったか…………。」

 

 カケルはそう呟く。

 カートを倒したが、シンは悔しんでいた。

 

シン「くそっ…………何だよ…………何なんだよ!!(本当にこんな形でしか……………他に方法はなかったのか…………!?俺…………初めて…………人を…………。)」

カケル「シン………………。」

 

 シンは、カートの血で濡れたバイブレーションソードを見ながら、そんな風に思う。

 カケルは、シンにどんな言葉をかけるべきか迷っており、呆然としていた。

 そこに、シシリーとオーグがやってくる。

 

オーグ「大丈夫かシン!?カケル!?」

シシリー「シン君!カケル君!怪我は!?怪我はしてませんか!?」

シン「ああ…………大丈夫だよ…………。」

カケル「心配かけたな。」

 

 オーグとシシリーはそう声をかけると、2人はそう答える。

 4人は、倒れてるカートを見る。

 

シシリー「シン…………君…………。」

シン「カート…………彼奴…………シシリーの事付け狙ってたし…………魔人にまでなっちまったけど…………それでも俺…………討伐するしか…………出来なかった事が悔しくて…………絶対に可笑しい……………!!こんな事…………何かあるはずなんだ…………こんな事になった理由が…………!!」

シシリー「シン君…………。」

オーグ「シン…………。」

カケル「シン…………。」

 

 シシリーが声をかける中、シンは悔しそうにそう言う。

 それを見て、3人はシンを心配する。

 すると、他の人たちもやってくる。

 

マリア「信じられない!カートが魔人化した時はもうダメかと思ったのに…………。」

トール「自分も死を覚悟しました…………!」

リン「ウォルフォード君凄かった。」

アリス「ね!!ね!!魔法も凄かったけど、剣で魔人のお腹をスパッて!」

ユリウス「天晴れで御座る。あれなら、騎士養成士官学院でも主席狙えるで御座らんか?」

トニー「うちは代々騎士の家系だけど、あんな綺麗な剣筋は見た事ないねぇ。」

ユーリ「ウォルフォード君ってぇ、やっぱり凄い人?」

 

 マリア達は、シンを賞賛する。

 それを聞いて、シンは呆気に取られる。

 

シン「お前ら…………見てたのかよ…………。」

オーグ「校舎内まで避難したんだが…………途中で振り返ってみたらお前達が魔人を圧倒し始めててな。そのまま見学させて貰った。それにしても…………シン、お前これから大変だな。」

シン「何が?」

オーグ「歴史上2回目の魔人が現れたんだぞ?それをこんなアッサリ……………。」

 

 シンがそう呟くと、オーグはそう言う。

 オーグがそう言う中、兵士達がやってくる。

 

兵士「殿下ーーーーー!!ご無事ですか!?魔人は何処に!?我々が全力を以って…………!」

オーグ「もう終わった。」

兵士「えええええ!?」

オーグ「彼処に倒れているのがそうだ。」

兵士「っ!?ま……………まさか魔人を…………討伐したのですか……………!?」

オーグ「ああ……………私じゃないがな。」

 

 兵士達がそんな風に叫びながら来る中、オーグはそう言う。

 オーグは、シンを見ながらそう言うと、兵士達は、怪訝な表情を浮かべる。

 

兵士「…………?こんな…………ただの魔法学院の生徒が…………?」

オーグ「こんなとは何だ。彼はシン=ウォルフォード。魔人討伐の英雄、マーリン=ウォルフォードの孫だぞ!」

兵士達「け……………賢者様の御孫様ですかーーーーー!?」

シン(御孫様って…………。)

 

 兵士がそう言うと、オーグはそう言って、兵士達も驚く。

 すると、他の生徒達も来る。

 

生徒「お…………おい…………魔人は…………どうなったんだ…………。」

生徒「もう大丈夫なの…………!?」

生徒「誰か彼処に倒れてて…………。」

生徒「やだ…………!!首が…………!」

 

 他の生徒達は、カートの遺体を見て、そう言う。

 シンは、兵士に声をかける。

 

シン「すみません、マント借りても?」

兵士「え?あ、ああ。」

生徒「ちょっと…………何が起きたのよ…………!?」

生徒「だ…………誰か死んだのか…………!?」

 

 それを見て、周囲がそんな風に騒ぐ。

 その近くでは。

 

???「…………ふむ。魔人は討伐されましたか。なら────」
 


 

 謎の人物がそう言って手を前に差し出すと、カートの遺体に何かのエネルギーが注ぎ込まれる。 

 


カート「……………コロス。」


カケル「えっ!?」
 
 

 

 すると先程まで完璧に胴体から離れていたはずの首が突然元に戻りだし、今まで死体となっていたはずのカートがまるで復活したかのように立ち上がった。


 


カート「コロスコロスコロス!!!!」


カケル「か、カート!?」


シン「っ!?首が戻って…………生き返った!?」


オーグ「い、いったいどうなってるんだ!?」
 
 

 

 さっきまで死体だったとは思えないほどの様子を見せるカート。

 そんなあまりにも不可思議な状況に周囲はざわつき出す。
 


 

カート「グオアアアアアア!!!」


???「ヴェノ〜!?」


カケル「ヴェノムダケ!?」
 
 

 

 するとどこからかキノコのようなケミー、ヴェノムダケが現れ、カートの身体に吸い込まれていく。
 

 


カート「グォォォォォ!!……………ガァァァァァァ!!!」
 
 

 

 ヴェノムダケが完全に吸い込まれると、カートの姿は毒キノコのような禍々しい見た目の怪物、ポイゾナスマッシュルームマルガムへと変貌した。
 


 

アリス「何あれ!?」


トニー「カートが……魔物になった……………!?」


ユーリ「ど、どういう事!?」


シン「マジかよ……………。カケル、どうする!?」


カケル「くっ、やむを得ないか……………。」
 
 

 

 アリス達が驚く中、カケルはガッチャードライバーを取り出す。
 

 だがその前に兵士達は、大きく叫ぶ。
 


 

兵士「全員戦闘態勢に入れ!!魔人を討伐するぞ!!」


兵士達「了解!!!」


カケル「いや待ってください!」


兵士「なっ!キミ!」
 
 

 

 兵士達がそう叫びながら、ポイゾナスマッシュルームマルガムへと向かおうとすると、カケルがそう言って止める。
 


 

カケル「ここから先は、俺に任せて下さい。」


兵士「な、何を言っているんだキミは!?」


アリス「そうだよ危険だよ!」


リン「危ないって!」


オーグ「まさかカケル………。」
 
 

 

 カケルが前に出る中、事情を知らない兵士達やSクラスの面々は慌てるが、カケルは何も言わずガッチャードライバーを腰に装着した。
 

 


トニー「なんだ、あれ……………?」


ユーリ「魔道具?」


リン「いったいなんなの!?」
 
 

  

 カケルの腰に装着されたガッチャードライバーを見て、3人はそう反応する。

 そんな風に周りが注目する中、カケルはカートと対面する。
 


 

カケル「カート。いったいどうして甦ったんだ?」


カート「………ヤル。オマエヲ……………ココカラケシテヤル!!」


カケル「………話は通じないか。なら仕方ない、行くぞ!ホッパー1!スチームライナー!」


ホッパー1「ホッパー!」


スチームライナー「スチーム!」
 
 

 

 カケルはマルガムとして蘇ったカートに話しかけるが、カートから返ってきた答えになっていない返答を聞き、今のカートは話は通じるような相手ではないと判断する。

 そしてカケルはホッパー1とスチームライナーのカードを取り出し、ガッチャードライバーにカードを装填していく。



 

HOPPER1!


『STEAMLINER!』
 


 

アリス「何あれ?」


リン「カード?」
 
 

 

 2枚のカードを装填すると、その2枚のカードがカケルの背後に現れて、カケルは変身ポーズを取る。



 

カケル「変身!」
 
 

 

 そう言って、ガッチャードライバーのレバーを操作する。
 

 すると、真ん中に顔が浮かび上がる。

 

 

ガッチャンコ!』

 

 

 その音声が流れると、カケルの周囲をホッパー1とスチームライナーが浮かび上がる。
 


 

ホッパー1「ホッパー!」


スチームライナー「スチーム!」

    

 

 ホッパー1とスチームライナーは、2枚のカードが合わさった場所から現れたフラスコの入り口へと向かっていく。
 

 フラスコの中には、カケルが居るように見える中、二体はカケルと組み合わさる。
 

 すると、ホッパー1とスチームライナーは、カケルに合わさり、だんだんとカケルの姿が変わっていく。
 

 


『スチームホッパー!』

 

 

 カケルは、仮面ライダーガッチャード・スチームホッパーに変身した。


 


トニー「えぇぇぇぇぇっ!?」


ユーリ「姿が変わった!?」


アリス「嘘っ!?」


リン「本当みたい……………。」


エレナ「あれが、ガッチャード……………。」
 
 

 

 ガッチャードの姿を見てトニー達が驚く中、エレナは表情を変えずにそう呟く。

 カケルはカートをじっと睨み付け、両手を構える。
 


 

カケル「カート………行くぜ!」
 
 

 

 カケルが勢いよく駆け出していき、カートに攻撃していく。
 

 カートも、負けじと左腕から毒を放出してくる。
 

 


カケル「っ!その紫の煙から離れろ!毒だ!」


オーグ「何っ!?」


兵士「な、なんだ………急に………苦しく…………うぐぅッ!?」
 
 

 

 カケルはそう叫ぶが間に合わず、毒を食らった兵士達は、苦しみ始める。
 


 

兵士「ガッ………!グァ………ァ………!」

カケル「不味いな、早く終わらせないと!」


カート「パァラケルスゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
 
 

 

 カケルがそう言う中、カートは凄まじい勢いで攻撃していく。
 

 だが、攻撃はなかなか当たらない。
 


 

カケル「マンティスマルガムになった時と比べると、凶暴さは増してるが、相変わらず攻撃が単調だな!」


カート「グヌゥゥゥゥ!!」
 
 

 

 カケルはそう言ってカートの攻撃を躱していく。
 

 ポイゾナスマッシュルームマルガムとなったカートは、理性が失われたのかマンティスマルガムになっていた時よりも凶暴化していたが、その分動きはその時と変わらず単調だった。
 

 マンティスマルガムの時と違い毒こそ使ってくるものの、攻撃自体は接近戦がほとんどなのでそれを躱すのは容易い。
 

 


兵士「う、ゥゥ…………。」


シン「ヤバいな………カケル!このままだとみんなが!」


カケル「クッ!」
 
 

 

 だが、毒を食らった人達はかなり苦しんでおり、あまり時間は掛けられないと判断したカケルは早く決着をつけようとするも、思っていた以上にタフなカートに苦戦していた。
 

 


カート「パラケルスゥゥゥゥゥゥゥゥ!」


カケル「早く倒さないと………よし!カマンティス、また頼んだぞ!」


カマンティス「カマ〜!」
 
 

 

 カケルは、カマンティスのカードを取り出し、あらかじめ、ブランクのケミーカードを入れたガッチャージガンも取り出して、スキャンする。

 



『KAMANTIS!』
 
 

 

 カケルは、カマンティスのカードをスキャンして、ガッチャージガンに装填し、トリガーを引く。
 

 


カケル「ハァァァァ!」
 

 


『ガッチャージバスター!』
 


 

カート「グワァァァァァァ!?」
 
 

 

 カケルの攻撃で、ポイゾナスマッシュルームマルガムの上部に生えているキノコが切断される。
 

 


オーグ「キノコを切断した!?」


トニー「凄い切れ味だ……………!」


カート「グゥゥゥゥ……オ……オノレェェェ…………!」


カケル「カート………………お前を救う!」
 
 

 

 キノコが切断され、慌てふためくカート。

 その姿を見てカケルはすかさずガッチャードライバーを操作する。
 

 すると、必殺待機状態になり、カケルは片足を上げて、力を溜める。


 そして、再びガッチャードライバーを操作する。
 


 

スチームホッパー!フィーバー!』
 


 

カケル「ハァァァァ……………!でやぁぁぁぁぁぁ!!」


カート「グワァァァァァァ!!」
 
 

 

 カケルは、スチームホッパー・ワイルドになり、カートに急接近して、スチームホッパーに戻る。
 

 そして、低空のライダーキックを、カートに向かって放つ。
 

 カートを貫いたカケルは、反対側に着地し、カートが変異したポイゾナスマッシュルームマルガムは、爆発した。



 

ヴェノムダケ「ヴェノ〜!」


カケル「おっと!」

 

 

 すると、爆炎から、ヴェノムダケが現れ、そのままカケルの方に向かい、カケルはブランクのライドケミーカードをヴェノムダケに向ける。


 すると、ヴェノムダケはカードに吸い込まれて、封印される。



 

カケル「……………ガッチャ。よろしくな、ヴェノムダケ。」


ヴェノムダケ「ヴェノ〜。」
 
 

 

 カケルは、普段なら喜んだ形でそう言う。
 

 すると。
 


 

カート「ぱ、パラケルス……………。」


カケル「カート?」
 
 

 

 カートから声が聞こえてきて、カケルはカートの方を見る。
 

 すると、目の色が元に戻り、地面に仰向けになって倒れているカートの姿があった。
 

 


カケル「………正気に戻ったのか?」


カート「…………ああ。」

 

 カケルがそう聞くと、カートはそう言い、倒れた状態のままカケルの事を見つめる。
 


 

カート「パラケルス……………あの時は、本当に………すまなかった。ゆるして………ほしい…………。」
 
   

 

 カートが口にしたのは謝罪の言葉。

 その言葉を聞いてカケルは真っ直ぐカートの事を見つめ、そのまま口を開く。
 


 

カケル「………………俺は許すよ。シンはどうかは知らないけど。」


カート「そうか……………ありがとう。」
 
 

 

 カケルの言葉に安堵したカートは、そう感謝の言葉を呟き、そのまま事切れたのだった。
 

 


カケル「………カート。」
 
 

 

 完全に動かなくなったカートを見つめ、変身を解除すると、シンが話しかける。
 


 

シン「カケル、カートは?」


カケル「………亡くなったよ。でもその直前に正気に戻って、俺たちに謝ってくれたよ。」


シン「そうか………………。」
 
  

 

 カケルはそう答えると、シンはなんとも言えない表情をしながらカートの死体を見つめる。
 

 


ヴァン「カケル。」
 
 

 

 すると、ヴァンがやってきて声をかける。
  

 


カケル「爺ちゃん。ヴェノムダケの毒にやられた人たちは?」


ヴァン「皆無事じゃよ。解毒剤で治って、ケミーやマルガムに関する記憶も消した。………これでひとまずは一件落着じゃ。」

カケル「そっか………………うん。」
 

 


 ヴァンの報告を聞き、カケルはそう呟きながら小さく頷き、拳を強く握りしめていた。
 

 

 

 


???「あ〜あ。せっかく美味そうなマルガムが居たってのに。もったいねぇなぁ。まあ、毒キノコのマルガムは不味そうだったが。」
 
 

 

 現場から少し離れたところ、そこで今までの戦いやカケル達の様子をこっそりと眺めていた怪しげな風貌の男がいた。
 

 


???「………ま、それはそれとして、なんか面白そうなやつを見つけたなぁ。これからが楽しみだぜ。」
 
 

 

 男はカケルを見て舌舐めずりをしながらそう言い、嬉々とした様子でその場から去っていった。
 

 

 

 

 


???「へぇ〜……………。原作じゃシン1人で魔人化したカートを討伐する予定だったけど、此処でガッチャードが出てくるかぁ。」
 
  

 

 一方、魔法学院の屋上。

 そこには青い髪のロングヘアーで裏側は緑色で黄色のアホ毛があり赤い眼鏡とXのヘアピンを付けて魔法学院の制服を着て居る女性が大剣を抱えながら座っていた。
 

 そして彼女の周りには、赤いカブトムシ、魔法使いの人形、両手が付いた戦闘機のようなケミー達が居て、皆彼女の周りを自由気ままに動き回っている。
 

 


???「うーん………なんか随分と変わってきてるなぁ………どうしよう?」
 
 

 

 女性は先程の戦いを振り返りながらそう呟き、なにかを考え始める。

 そして少し経つと考えがまとまったのか徐に立ち上がる。
 

 


???「よし!本当なら、マークとオリビアにSクラスの座を譲るつもりだったけど、気が変わった。ビートルクス!クロスウィザード!エクシードファイター!戻れ!!」
 
 

 

 女性がそう言うと、その三体のケミーは、動きを止めてライドケミーカードの中に戻り、女性の手に戻る。

 そして女性はカードを制服に引っかけている扇状態のカードケースに仕舞い、大剣を異空間収納魔法に仕舞う。
 

 すると今まで見開いて居た目が閉じ始め、だんだんと細目になる。

 



???「…………ふわぁ〜…………なんか眠い〜……………。」

 

 

 と、さっきまでの明るくキリッとした振る舞いとは打って変わって眠たそうに欠伸をしながらフラフラと移動しはじめ、そのまま屋上を後にしたのだった。




今回はここまでです。
原作だと、そのまま倒されたカートでしたが、この作品では、カケルとシンと和解しました。
流石に、可哀想だったので。
そして、色々とオリキャラが出てきました。
ここから、物語が加速していきます。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
公式から、仮面ライダーレジェンドというのが公開されましたね。
レジェンドライダーのケミーを使うようです。
その為、シン達にレジェンドライダーのケミーを使って変身させようと考えていましたが、どうしようかなと思います。
どういう感じにガッチャードと絡んでくるのか。
楽しみです。

仮面ライダーレジェンドの変身者は、誰にするか。

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