クリア=テンフェクト/仮面ライダーテックスと戦ったカケル。
そんなクリアは今、カケル達の家へと連れて来られていた。
ヴァン「……………さて。それでは、聞かせてもらおうかのう。何故、レベルナンバー10のケミーを持っておるのか。」
メリダ「確かに、気になるさね……………。」
クリア「そ、それは……………。」
ヴァンとメリダがクリアの前に立ち、クリアは正座しながらそう言う。
カケルは、それを少し離れた場所から見ていた。
クリアは、口を開く。
クリア「それはですね……………。独学でやったんですよ。」
ヴァン「ほう?独学か。おかしいのう。ケミーや錬金術に関しては、パラケルス家の系列の一子相伝であり、そう簡単には出来ないんじゃがな……………。」
メリダ「確かにね。あたしもヴァンから教わりながら、作ろうとしたが、上手くいかなくて、頓挫したもんさね。それを作れたというのは、どういう事さね。」
クリアはそう言うが、ヴァンとメリダはそう反論する。
ヴァンとメリダの2人が、クリアを睨む。
クリアは、どう言おうか悩んでいたが、しばらくすると、諦めたのか項垂れる。
クリア「わ、分かりましたから⋯全部話しますから、取り敢えず両親と友人を呼んでいいですか?私の全てに関わる事なんで」
メリダ「?まあ、良いさね。」
ヴァン「そうじゃな。」
クリアは項垂れながらも、そう言い、クリアは転移魔法を使い、どこかへと移動する。
それを見ていたメリダ達は。
メリダ「あれは……………ゲートの魔法かい?」
ヴァン「どうじゃがな……………。」
そんな風に話した。
しばらくすると、クリアは4人組を連れて戻ってきた。
???「夜分遅くにすいません。」
???「この子がどうしても来てくれと言うものですから……………。」
???「賢者様に導師様、医神様っす…………!」
???「凄い……………!」
その4人組は、大人が2人とカケルと同い年と思われる男女だった。
カケルが口を開く。
カケル「……………クリア?その人達は?」
クリア「ああ、私の両親と幼馴染よ。」
ナイン「初めまして。俺の名はナイン=テンフェクトだ。」
アン「初めまして、クリアの母親のアン=テンフェクトです。」
マーク「自分、マーク=ビーンっす!」
オリビア「私は、オリビア=ストーンです!」
カケルがクリアにそう聞くと、その4人はそう名乗る。
ナインとアンは両方とも、金髪の人物だった。
すると、ヴァンが口を開く。
ヴァン「それで、その4人を連れてきた理由は何じゃ?」
クリア「其れじゃあ説明しますね。先ずは此れを見て下さい。」
ヴァンがそう聞くと、クリアはそう答えて、異空間収納から何かを取り出す。
クリアはそれを錬成して、何かを作り出す。
マーク「何すかね、あれ……………。」
オリビア「さあ……………?」
それを見たマークとオリビアは、首を傾げる。
だが、カケルはそれを見たと同時に、顔には出さなかったが、驚愕していた。
カケル(拳銃!?それも、この時代にはありそうなマスケット銃じゃなくて、ハンドガンかよ………………。)
そんな風に驚いていた。
この世界の常識ではあり得ないグロックというハンドガンを生み出したことに驚いていた。
それをカケルが見ている中、ヴァンは口を開く。
ヴァン「それは何じゃ?」
メリダ「見た事がない武器だねぇ……………。」
クリア「それはそうですよ。何故なら、この世界では作れない代物ですからね。」
ナイン「何だと……………!?」
アン「え……………!?」
クリア「率直に言います。私は、俗に言う転生者です。」
ヴァンとメリダが首を傾げながらそう言うと、クリアはそんな風に語る。
それを聞いていたカケルは。
カケル(薄々そんなんじゃないのかなと思っていたが、予想通りだったな。)
カケルは、クリアが転生者である事は察しており、そう思っていた。
だが、他の人たちは驚いていた。
ナイン「転生者………だと…………!?」
アン「まさか、本当に居たなんて……………。」
マーク「マジっすか……………。」
オリビア「凄い……………。」
メリダ「な、何だって!?」
ヴァン「ほう……………。」
そんな風に反応していた。
すると、マークが聞いてくる。
マーク「転生者って……………つまり、違う世界の記憶があるって事っすか!?」
クリア「ええ。その知識などを使って、このテックスソードを作ったんです。」
ヴァン「なるほどのう…………。」
マークがそう聞くと、クリアはそう答える。
それを聞いたヴァンは、そう反応する。
その後、クリアは色々と説明をした。
前世がどういう世界なのかというのを。
その後、カケルはクリアに話しかける。
カケル「……………まさか、君も転生者だとはね。」
クリア「その反応から察するに、あなたも転生者ですよね?シンと同じく。」
カケル「……………まあね。というより、シンが転生者である事は分かってたのか?」
クリア「ええ。何せ、この賢者の孫というストーリーは知ってますから。」
カケル「え?」
カケルがそう言うと、クリアはそう語る。
クリア曰く、賢者の孫という物語があるそうで、その世界に転生したと気づいたからだそうだ。
すると、クリアが口を開く。
クリア「そうだ。あなたには、これをあげますよ。」
カケル「ん?」
クリアはそう言って、ある物を渡す。
それは、3枚のライドケミーカードだった。
カケル「ディープマリナーに、ピカホタル、メカニッカニ……………。どうして持ってるんだ?」
クリア「実験の為に森に行って実験すると、たまに野良ケミーなどが見つかるから。」
カケル「使わないのか?」
クリア「私のテックスソードは、レベルナンバー10のケミーだけを使うから。」
カケル「そっか。」
2人は、そんな風に話す。
その翌日の放課後。
究極魔法研究会の面々が集まっていた。
シン「今更だけどさぁ、俺達の『究極魔法研究会』って何を研究すんの?」
オーグ「ノリで決まった感じだからな。何をするかまでは知らん。」
シン「ノリかよ!」
カケル「リンはどうなんだ?お前、究極魔法研究会の発案者だろ?」
リン「私もノリで言った。後悔はしてない!」
カケル「アンタもかい。」
シンとカケルがそう言うと、オーグとリンがそう答え、2人はそう突っ込む。
すると、リンが口を開く。
リン「ウォルフォード君なら、色んな魔法を極めそう。私もそれに協力したいし、極めたい。」
シン「んじゃ、皆で魔法を極めましょうって事で良いのか?」
オーグ「それで良い。」
リンがそう言うと、シンとオーグはそう言う。
すると、5人ほど入ってくる。
その中には、クリア、マーク、オリビアの姿があった。
マーク「失礼します!お疲れ様っス!!」
オリビア「お、お疲れ様です。」
シン「君らがAクラスから研究会に入る事になった5人だね。どうぞ中へ。」
その5人は、部屋の中に入る。
そして、シンは口を開く。
シン「えーと……………何時の間にかこの『究極魔法研究会』の会長になってた…………シン=ウォルフォードです。宜しくね。」
シンは5人にそう名乗る。
すると、マークとオリビアは顔を見合わせる。
マーク「き…………究極魔法研究会?」
オリビア「そんな名前だったの?」
シン(知らずに入ったのかよ!!)
マークとオリビアは、究極魔法研究会という名前を知らなかったようで、そう反応する。
シンが心の中で突っ込む中、カケルが口を開く。
カケル「それじゃあ、自己紹介を頼む。」
マーク「自分はマーク=ビーンです!!家は鍛冶屋をやってます!!『ビーン工房』って御存知ないっスか!?」
トニー「へぇ!『ビーン工房』と言えば有名な所じゃないか!」
カケルがそう促すと、マークはそう自己紹介を行い、トニーが反応する。
シン「知ってるのか?トニー。」
トニー「ウチは騎士の家系だって言ったろ?僕はあの男女比に耐えられずに魔法学院に来たけど、ビーン工房の武器は切れ味も良いし、憧れだったんだよねぇ。」
カケル「へぇ……………。」
マーク「入り用の物があれば言って下さい!サービスするっス!」
トニー「それは嬉しいねぇ!」
シン(トニーって、ただのチャラ男じゃなかったんだ…………!)
それを見たシンがそう聞くと、トニーはそう答える。
マークの言葉にトニーは嬉しそうにする。
カケルは口を開く。
カケル「次は君。」
オリビア「あ、はい!えと……………オリビア=ストーンです。マークとクリアとは幼馴染みです。家は『石窯亭』って言う食堂をしてまして、店の手伝いの為に魔法を覚えました。」
カケルがそう言うと、オリビアはそう自己紹介をする。
それを聞いた人たちは、反応する。
アリス「石窯亭!?超有名店じゃん!!彼処の石窯グラタンが最高なんだよねぇ!」
マリア「学院の合格祝いを『石窯亭』にしてたんだけど、凄く美味しかったんだから!」
トニー「それは羨ましいね、僕の家は予約が取れなかったんだよ。」
オリビア「あ、あの良かったら皆で来て下さい。お持て成しします。」
アリス「本当に!?やったねシン君!カケル君!これは凄い人材だよ!」
シン「失礼な誉め方すんな!」
カケル「本当だよ!!」
アリス、マリア、トニーがそう話す中、オリビアはそう言う。
アリスがそう叫ぶと、シンとカケルはそう突っ込む。
次は、クリアが名乗る事に。
クリア「まあ、皆は知ってると思うけど、私はクリア=テンフェクトよ。よろしくね。」
エレナ「よろしくね。あなたには、聞きたい事もたくさんあるしね。」
クリア「お手柔らかにお願いしますね?」
クリアはそう名乗ると、エレナはそう話しかける。
一方、残り2人も名乗る。
セブンティア「私は、セブンティア=ヘスカノールだ。よろしく頼む。」
ギレーヌ「私は、ギレーヌ=フィオーネ。よろしくね。」
カケル「ああ、よろしく。」
セブンティア「よろしく頼む。」
セブンティアとギレーヌの2人は、そう名乗る。
そして、カケルとセブンティアの2人は、握手をする。
カケル「それにしても、君たちは一体………?」
オーグ「ああ、私が無理を言って、推薦したのだ。」
シン「オーグが!?」
オーグ「ああ。」
カケルがそう言うと、オーグはそう答え、シンは驚愕する。
シンは、マークに質問をする。
シン「マークは鍛冶屋の息子って事だけど、何か作れたりするの?」
マーク「あぁ…………多少は…………でも1番下っ端なので、最近ようやくナイフを作れたくらいッス。」
シン「そっかぁ、何か作れるなら俺の武器の新調しようと思ってるんだけど、頼めない?」
マーク「ええ!?イヤイヤ!ウォルフォード君の剣って魔人を倒した剣ッスよね!?それに代わる剣なんてそうそうないッスよ!?」
シン「…………っ!じゃあ俺の剣ちょっと見てくれる?」
シンがそう聞くと、マークはそう答える率
異空間収納からカートを斬った剣を取り出した。
それを見たマークは驚く。
マーク「…………っ!!普通の…………鉄製の剣じゃないっスか…………!!しかも薄くて耐久性もあまり…………本当にこれで魔人を斬ったんスか…………!?」
オーグ「見せてくれ。」
それを見たマークが驚く中、オーグはそう言う。
オーグは、シンの剣を見る。
オーグ「確かにこれは……………。」
シン「剣は普通だけど、魔法を付与してあるんだ。魔力を通してみろよ。」
魔力を通すと、超音波振動が発動した。
それを見たオーグは驚く。
オーグ「っ!これは…………刃が微細に振動している…………!?」
カケル「んじゃこれ切ってみて?」
オーグが驚く中、カケルが異空間収納から丸太を投げた。
マリア「何で丸太が収納されてんの!?」
それを見たマリアが驚く。
オーグが剣を振ると、いとも簡単に丸太が綺麗に斬れた。
オーグ「な…………何だこれは…………!?全く力を加えずに…………。」
シン「バイブレーションソード。刃に超高速な振動を加えるとそう言う風に物が斬れる様になるんだ。」
オーグ達「はぁ…………。」
オーグが驚く中、シンはそう説明して、オーグ達は驚き、マークが口を開く。
マーク「薄い刃…………そう言う条件だけで良いなら自分でも打てます…………。後はウォルフォード君と相談しながらになるっスけど…………。」
シン「助かるよ!今までは人伝に頼んでたから細かい調整とか出来なくてさぁ。」
トニー「こんな物まで作っていたんだねぇ…………。」
ユーリ「凄いわよねぇ。私も付与魔法得意なつもりだったけど、これ見ちゃうと自身無くしちゃうなぁ……………。」
マークがそう言うと、シンはそう言い、トニーはバイブレーションソードを見る。
ユーリがそう言うと、シンが口を開く。
シン「ユーリだってその内出来る様になるよ。何なら、婆ちゃんに付与魔法を教えてくれるように頼んどこうか?」
ユーリ「ええ!?メリダ様にぃ!?やぁん!超嬉しい!」
そう言われたユーリは、嬉しくなってシンの手を握った。
シンはユーリの豊富な胸にドキッとした。
シシリー「むぅ……………。」
マリア(おやおや。)
エレナ(あはははは……………。)
カケル(天然か?)
それを見たシシリーが頬を膨らませる中、それを見たマリア、エレナ、カケルはそう反応する。
ユーリ「私の家、ホテル経営してるの〜。お泊まりしたい時は何時でも言ってねぇ。お礼にサービスするからぁ。」
シン(ホ…………ホテル!?…………で、サービス…………!?)
シシリー・マリア「ぷぷ…………!」
カケル(変な誤解を招きそうだな…………。)
ユーリがそう言うと、シンはそう思い、マリアとシシリーは堪え、カケルはそう思う。
すると、シンが口を開く。
シン「…………それにしても叙勲が終わったら益々気軽に外を出歩けなくなりそうだ………。」
カケル「じゃあ姿を消して歩くのか?」
トール「…………姿を消すって何ですか?」
シン「いやこうやって。」
シンがそう言うと、カケルはそう聞く。
突然シンが消えた。
全員「っ!?」
シンが消えた事で、一部の人を除いた全員が驚いた。
シシリー「え!?シン君、何処ですか!?」
マリア「嘘!?急に消えた…………!?」
シン「いや、そんなに驚かなくても…………。」
シシリーとマリアがそう言う中、一瞬でシンが出て来た。
マリア「な…………何今の!?どうやったの!?」
シン「俺のは光学迷彩の魔法を使ったんだよ。人間の目って光が反射したものを見てるだろ?だから俺の周囲に魔法で干渉して光を歪めてやると、俺の周りの風景に反射した光が、俺を迂回して前に居る人間に見える。結果、俺が消えた様に見えるって訳。」
シンはそう説明したが、カケル、クリア、セブンティア以外は理解出来てない。
それを見たシンは。
シン「(あ…………これ…………誰も分かってねぇ…………。)ここは『究極魔法研究会』なんだから、これくらい驚いてどうする?」
全員「いきなり究極過ぎる!!」
そう思いながらそう言うと、そう突っ込まれる。
マリア「これはあれね…………シンが究極の魔法を開発していくの生温かく見守る会になりそう……………。」
リン「そんな事ない。私は少しでもウォルフォード君から学び取る。」
シシリー「陛下が仰っていたシン君が魔法の固定観念を壊してくれるって…………こう言う事ですね。」
ユリウス「ちょっと壊し過ぎな気がするで御座る……………。」
それを見たマリア、リン、シシリー、ユリウスがそう言うと、話し始める。
シン(感想はそれぞれだけど…………ま、初めての研究会の活動としてはこんな感じで良いか。)
それを見たシンは、そう思う。
すると、カケルが話しかける。
カケル「シン。あの2人を見ろ。」
シン「ん?」
マーク「む…………無詠唱っスか…………!?」
オリビア「流石Sクラスね…………。」
シン(ああ!付いて来れてない!!)
それを見たマークとオリビアが驚愕しており、シンはそう思う。
一方、リッツバーグ邸では、警備局捜査官のオルト=リッカーマンが、カートの父親ラッセル=フォン=リッツバーグ伯爵に尋ねる。
オルト「息子さんの事、心中お察ししますリッツバーグ伯爵。奥様は?」
ラッセル「心労から寝込んでいる。私も寝込めるものなら寝込みたいが、そうもいくまい。事情徴収だろう?始めてくれ。」
オルトがそう言うと、ラッセル伯爵はそう答える。
オルトは、質問をする。
オルト「失礼を承知しでお尋ねしますが、息子さんは昔から横柄な性格だったのですか?」
ラッセル「バカを言うな!多少気位は高かったが、『民は守るもの』と言う意識は持っていたはずだ!あの様な態度、先日が初めてだった。」
オルト「(中等学院時代の評判とは一致する………が、そこまで唐突に考えが一変するものか?まるで別人………。高等魔法学院に入ってからの言動はまるで………っ!)帝国貴族。」
オルトはそう考えた直後、思い当たる節があるのか、呟く。
ラッセル「何?」
オルト「いえ、失礼。最近の息子さんに対し私が受けた印象です。」
ラッセル「確かに帝国貴族にとって国民は搾取の対象………。貴族でない者は人間ではないと言い張る様な輩だからな………。」
それを聞いたラッセルはそう反応するが、オルトはそう言う。
帝国貴族とは、そういう人物の集まりなのだ。
オルト「(そう………まるでカートの変化は帝国貴族の洗脳を受けたかの様な………。)息子さんが、帝国の者と接触した事は?」
ラッセル「カートが通っていた中等学院の教師が元帝国の人間だったな。カートはその教師の研究会に参加していたはずだ。受験の為、一時家庭教師に来て貰った事がもあった。」
オルト「……………。」
ラッセル「そう言えば、妻に聞いたが………カートが死んだ日にも、その教師がカートを尋ねて来ていたらしいが………。」
オルト「っ!伯爵、その教師の名は?」
ラッセル「オリバー=シュトロームだ。」
それを聞いたオルトとカルロスは、中等学院へと向かって行った。
二人は、シュトロームの部屋へと入る。
オルト「警備局捜査官のオルト=リッカーマンです。」
カルロス「同じく、カルロス=ベイルです。」
シュトローム「初めまして。オリバー=シュトロームです。」
オルト「お忙しい所、すみません。」
シュトローム「いえ良いですよ。紅茶でも?」
オルト「いや、お構いなく。」
シュトロームは、カップに紅茶を入れる。
それを見たオルトは、呟く。
オルト「感知系の魔法ですか?」
シュトローム「ん?」
オルト「いえ、両目を眼帯で覆っているのに、動きに迷いがないので、視覚の代わりとなる魔法を使われているのかと。」
シュトローム「まぁ、そんな所です。」
オルトがそう聞くと、シュトロームはそう答える。
オルトは、シュトロームに質問をする。
オルト「不躾な質問ですが、その目は?」
シュトローム「恥ずかしい話ですよ。私は帝国貴族の家に生まれたのですが…………。」
オルト「っ!?」
シュトローム「ですが、実家の跡目争いに敗れましてね。私を亡き者にしようとする親族から命辛辛逃げ出したのですよ。この目もその時の襲撃によって。」
オルト「そうでしたか。失礼な事を聞いてしまってすみません。」
シュトローム「いえ、よく聞かれる事ですから。所で、今日はどう言った御用件で?まさか私の目の事を聞きに来られた訳ではないでしょう?」
オルトがそう聞くと、シュトロームはそう答える。
シュトロームの質問に対して、オルトは答える。
オルト「えぇ、シュトローム先生はこの学院の研究会で優秀な魔法使いを育成されているようですね。」
シュトローム「それが、何か?」
オルト「多くの生徒を研究会に誘い、随分熱を入れておられると聞きましたが。」
シュトローム「私は元帝国貴族ですからね。この国では風当たりは結構強いんですよ。私を学院内で認めさせるには目に見える功績が必要だったんです。」
オルト「成る程、それで。」
オルトは納得する。
帝国の者に対する風当たりが強いのは、よく聞く話なのだ。
シュトローム「私の生徒の中には高等魔法学院に合格した子も居たんです。」
オルト「そうなると、先生達にとっても……。今回の事は残念でしたね。」
シュトローム「そうですね。カートがまさか………こんな事になるとは………。」
その言葉を聞いたオルトは、疑問に感じた。
オルト「シュトローム先生。」
シュトローム「何でしょう?」
オルト「実は今魔人化した彼の遺体を、各所の専門家が検分している最中なんです。出来れば先生方にも是非意見を聞かせて頂きたい。」
シュトローム「教え子の遺体を検分するのは気が進みませんね………。」
オルト「どうかそこをお願いします。」
シュトローム「分かりました。伺いましょう。有益な話が聞ける事を期待していますよ。」
オルトの言葉に、シュトロームは遠慮しようとしたが、オルトがそう言うと、了承する。
一方、魔法学院では、シンが考え事をしていると、シシリーが話しかける。
シン「……………。」
シシリー「シン君、考え事ですか?」
シン「え?あ、あぁごめん。改良する剣の事を考えててさ。なあマーク、今から君の家行っても良いか?」
マーク「え?ウチッスか?」
シン「さっき言った武器の新調の事で色々聞きたいんだけど…………。」
マーク「ああ、良いッスよ!」
シシリーに話しかけられると、シンはマークにそう聞く。
マークが了承すると、トニーが口を開く。
トニー「僕も行って良いかい?」
シン「トニー。騎士になるのは嫌でも、やっぱりビーン工房は気になるのか?」
トニー「騎士養成士官学院が嫌なのであって、騎士や剣士が嫌いな訳じゃないよ。やっぱり剣を見るとワクワクするからねぇ。でも、Sクラスから落ちると騎士養成士官学院に強制連行だからね僕は。あまりそう言ってられないけどね。」
カケル「意外と苦労してんだな…………。」
トニーがそう言うと、シンはそう聞く。
すると、トニーは苦笑しながらそう言い、カケルはそう呟く。
マークは、シンに聞く。
マーク「それでウォルフォード君は、どう言う剣を考えてるんスか?」
シン「薄い刃ってのが大前提だけど、それじゃ折れ易くてさ。替えを沢山用意するのもお金掛かるし……………。」
トニー「賢者様の孫でもお金に困るのかい?」
シン「そうはいかないんだよ。小遣いしか貰ってないからね。」
カケル「まあ、小遣い程度で十分だからな。」
トール「え!?そうなのですか!?」
マークがそう聞くと、シンはそう答える。
トニーが意外そうに言うと、シンとカケルはそう答え、トールが驚く。
シン「婆ちゃんが、常識的な金銭感覚を身に付けさせる為にそうしろって爺ちゃんに…………。」
カケル「俺は常識的な金銭感覚を学んでるからな。」
ユリウス「流石は導師様!節制と鎧は身に付けておいて損はないで御座る!」
シン「それはそうだけど……………。」
シンとカケルがそう言うと、ユリウスも同意する。
マーク「持ち手まで一体型の剣を大量に鋳型で作るのはどうッスか?柄の加工も幅けるし、コストも抑えられるッスよ。」
シン「それは俺も考えたけど、柄まで一体型だと振動がね…………。」
カケル「そうなると…………シンまで震えるからな……………ぷっ。」
トニー・マーク「ブッ!」
マークがそう言うと、シンはそう言う。
カケルがそう言うと、振動するシンを想像して、カケル、トニー、マークの3人が吹いた。
シン「想像して笑うなよ!!」
トニー「じゃあ、刃だけ簡単に交換出来るようにすれば良いんじゃないのかい?」
「「「それだ!!!」」」
シンがそう突っ込む中、トニーがそう言うと、シン、カケル、マークの3人が叫ぶ。
シン「出来ればワンタッチで交換したいんだけど…………。」
マーク「それはそれで開発にコスト掛かるッスね……………。」
カケル「確かに……………ワンタッチで交換する機構もつける必要があるからな。」
トニー「普通刃の柄はブレない様しっかり付いてるけど……………振動する事が前提だからねぇ。外れなければ装着も簡単で良いんじゃないのかい?」
「「「それだ!!!」」」
シン、マーク、カケルがそう言うと、トニーは再びそう言い、3人は再び叫ぶ。
シン「いやぁ、トニーが居てくれて助かったな!!」
カケル「冴えてるな。」
マーク「早く工房行きましょう!!試してみたいアイデアが止まんないッス!!」
カケル達は、トニーを称賛する。
すると、マリアが口を開く。
マリア「ねぇねぇシン、カケル。」
シン「ん?」
カケル「何だ?」
マリア「シン達が工房行ってる間、私達はオリビアの店に居ても良い?」
シン「ん?」
マリア「もっと色々聞きたいんだよね!新しいメニューの事とか、新しいメニューの事とか!」
カケル「メニュー目当てかい!そういうのはやめておいた方が良いだろ!」
オリビア「お手柔らかにお願いします…………。」
マリアがそう言うと、カケルは突っ込む。
オリビアが苦笑しながらそう言うと、シンは口を開く。
シン「良いよ。工房に居ても女の子はつまらないだろうし。」
そうして、ビーン工房へと向かう事になった。
一方その頃、練兵場では。
シュトローム「ここは?」
オルト「警備隊の詰所の中にある練兵場です。ここで検分をしようと思いまして。」
シュトローム「こんな所で?」
オルト「ええ。」
シュトロームがそう聞くと、オルトはそう答える。
オルトが指を鳴らすと、大勢の騎士や魔法使い達が現れ、シュトロームを取り囲んだ。
シュトローム「遺体の検分をすると言う雰囲気ではないようですね。」
オルト「しますよ。あなたの検分をね。」
シュトローム「私の?何故?」
ルーパー「ようオルトォ!お前ん所の隊員に呼び出し食らったけどよ、これは一体何なんだ?」
シュトロームがそう言い、オルトはそう答えると、魔法師団団長のルーパー=オルグランと騎士団総長のドミニクが顔を出した。
オルト「今から説明しますよ、ルーパー様。」
シュトローム「私は何故この様な仕打ちを受けているのでしょうかオルトさん?やはり元帝国貴族にはこの様な扱いが相応しいと?」
オルト「そんな理由ではありませんよシュトローム先生。シュトローム先生、あなたの証言は見事でしたが、一つだけミスを犯しましたね。ドミニク局長、魔人化したのは誰でしょうか?」
ドミニク「カート=フォン=リッツバーグだろ?」
ルーパーがそう聞く中、オルトがそう答え、シュトロームはそう言う。
オルトは、シュトロームに言いながら、ドミニクにそう聞くと、ドミニクはそう答える。
オルト「そうです。ここに居る皆は当然知っている。しかしここに居る人間以外は知らないはずなんですよ。『魔人化したのはカート』だと言う事実は。」
シュトローム「…………ほう?」
オルトがそう言うと、シュトロームはそう反応する。
オルト「ウォルフォード君とパラケルス君から話を聞いた陛下は、直ぐ様箝口令を敷かれました。魔人化した人間の名を口外してはならぬと。今回の魔人及び魔物出現には幾つか不可能な点があり、そのせいでカートの家族が不当な扱いを受けぬ様に。あなた達に会う前にリッツバーグ邸に伺いましたが、物静かなものでしたよ。魔人に対し脅威を感じる国民性から言って…………魔人化したのがカートだと知れれば人が殺到するでしょう。箝口令が機能している証拠です。『高等魔法学院に魔人が出現し、偶々居合わせた英雄の孫シン=ウォルフォードと、カケル=パラケルスがそれを討伐した。』王都に広まっているのはその話だけです。知っているのは、軍部と警備隊の一部・魔法学院の関係者だけ。さて、ではあなた達は、何処でカートの件を知っていたのですか?」
オルトは、中等学院で話を聞いた時点で、その違和感に気づき、看破したのだ。
すると。
シュトローム「クク…………ハハ…………アハハハハハハ!!!!」
これまで黙秘していたシュトロームが突然嗤い始めた。
シュトローム「まさか箝口令が敷かれているとは思わなかったですねぇ。そうですか。騒がれているのはウォルフォード君とパラケルス君だけですか。」
するとシュトロームから魔力が増幅した。
それを見たルーパーは。
ルーパー「舐めてんじゃねえぞ!!!」
そう叫びながら、魔法をシュトロームに向けて放った。
しかしシュトロームが障壁を張って防いだ。
ルーパー「チッ!!これを防ぐか…………テメェ何モンだ!?」
シュトローム「答える義務はないですね!」
ルーパーがそう聞く中、シュトロームは魔法を放った。
ドミニク「離れろルーパー!!」
2人はすぐに魔法を避けて、地面に飛び降りた。
2人がいた所は、魔法によって破壊された。
シュトローム「さて…………。」
そう言うと、シュトロームは浮遊した。
それを見た人たちは。
魔法使い「う…………浮いている…………!?」
兵士「そんな魔法見た事も…………!?」
ルーパー「絶対に逃がすな!!奴を逃せば、また犠牲者が出るぞ!!」
驚く中、ルーパーはそう叫ぶ。
周囲の魔法騎士と騎士達が一斉射撃を開始し、シュトロームに全弾命中した。
だが……………。
シュトローム「さて、ここでの実験は全て終わりました。そろそろ失礼させて頂くとしますね。」
シュトロームは障壁で防いでおり、無傷だった。
すると、オルトが叫ぶ。
オルト「実験だと…………!?カートを実験に使ったと言うのか!!未来ある少年の命を!!お前達の身勝手な目的の為に!!」
シュトローム「そうですね。まあ、私達に目を付けられた時点で、彼には運が無かったんですよ。」
オルトの問いに、シュトロームはそう答える。
それを聞いて激怒したオルトが、剣を抜いて走り出す。
オルト「彼の家族がどれだけ傷付き、苦しんでいるのか分からないのか!!」
ドミニク「オルト!止せ!!!」
シュトローム「正義漢は鬱陶しいですね…………。」
剣を避け、シュトロームが魔法でオルトを消そうとした。
ドミニク「オルト!!」
しかしドミニクがオルトを助け、魔法が練兵場の壁に向かう。
その少し前、カケル達は、ビーン工房へと向かっていた。
セブンティアは、用事があると言い、離脱していた。
マリア「え!?マークと付き合ってるの!?」
エレナ「へぇ……………。」
オリビア「マークとは幼馴染みで、その自然と…………。」
シシリー「そこ、詳しくお願いします!」
オリビア「詳しくですか!?」
女性陣が恋バナで盛り上がっていた。
すると、背後で爆発が起こる。
オーグ「何だ!?」
カケル「壁が……………!?」
突然、壁が崩れた事に驚き、破壊された壁の奥を見る。
そこには、シュトロームが居た。
シュトローム「おや。」
シン「何の騒ぎだこりゃ…………!?(大勢で1人を取り囲んで…………それに、この巨大な魔力は…………!?)」
カケル「両目に眼帯の男…………オーグ、あいつが?」
オーグ「間違いない、オリバー=シュトロームだ!!」
シュトローム「これこれは、アウグスト殿下に英雄シン=ウォルフォード君にカケル=パラケルス君ではないですか。」
シン(俺達の事を知ってる…………!?いや…………そもそも彼奴には目が見えていないのに何で…………!?)
シンがそれを見て驚く中、カケルはオーグにそう聞く。
シュトロームがそう反応するのにシンが驚く中、ドミニクが口を開く。
ドミニク「お逃げ下さい殿下!!奴は魔人騒動の首謀者です!!」
オーグ「なっ……………!?」
ドミニクがそう叫ぶと、オーグは驚く。
すると、シンとカケルが口を開く。
シン「お前がカートに何かしたって事か!?カートの今までの不自然な行動も、魔人化したのも…………!!」
カケル「全てお前の仕業か!!」
シュトローム「そうですよ。いやぁ面白い程思い通りに踊ってくれましたねぇ。とは言え、魔人化したにも拘らず、彼処まで弱かったのは計算外でしたけどねぇ。」
シン「っ!!」
シンとカケルがそう言うと、シュトロームはカートを嘲笑いながらそう言う。
それを聞いたシンは怒りを露わにして、カケルも、表情には出さなかったが、怒った。
シン「此奴が全ての元凶か!!」
シュトローム「おや、あなた達も私が許せませんか?」
シン「ああ許せねーよ!!」
シンはそう叫びながら、異空間収納から剣を握り、左手に魔力を集める。
カケル「お前を放っておくと、新たな犠牲者が出そうだからな!」
カケルはそう言って、錬金術を発動して、周囲の瓦礫を矢へと再錬成し、シュトロームへと放つ。
シュトロームは、障壁で2人の攻撃を防ぐ。
シュトローム「ふっ。……………っ!?」
シュトロームは余裕の笑みを浮かべるが、それはすぐに無くなる。
何故なら、シンが背後から迫っていたのだ。
シュトローム「っ!!」
剣を振ったシンだが、シュトロームが間一髪避けた。
シュトローム「その剣、魔導具ですね。それはそうと、パラケルス君。ガッチャードには変身しないのですか?」
カケル「っ!?なんでお前がガッチャードの事を知っているんだ!?」
シュトローム「本気で来なさい。さもないと、死にますよ?」
カケル「………………っ!」
シュトロームがそう言うと、カケルは驚く。
だが、カケルはすぐに意識を切り替えて、ガッチャードライバーを取り出し装着する。
カケル「頼むぞ!ホッパー1!スチームライナー!」
ホッパー1「ホッパー!」
スチームライナー「スチーム!」
カケルはそう言うと、2枚のカードをガッチャードライバーに装填する。
『HOPPER1!』
『STEAMLINER!』
2枚のカードを装填すると、その2枚のカードがカケルの背後に現れて、カケルは変身ポーズを取る。
カケル「変身!」
そう言って、ガッチャードライバーのレバーを操作する。
すると、真ん中に顔が浮かび上がる。
『ガッチャンコ!』
その音声が流れると、カケルの周囲をホッパー1とスチームライナーが浮かび上がる。
ホッパー1「ホッパー!」
スチームライナー「スチーム!」
ホッパー1とスチームライナーは、2枚のカードが合わさった場所から現れたフラスコの入り口へと向かっていく。
フラスコの中には、カケルが居るように見える中、二体はカケルと組み合わさる。
すると、ホッパー1とスチームライナーは、カケルに合わさり、だんだんとカケルの姿が変わっていく。
『スチームホッパー!』
カケルは、仮面ライダーガッチャード・スチームホッパーに変身する。
シュトローム「ほう。それがガッチャードですね。」
カケル「行くぞ!」
シュトロームはそう反応すると、カケルは駆け出していく。
カケルは、ガッチャージガンを持って、攻撃していく。
ガッチャージガンの銃撃だけでなく、パンチやキックを加える。
シンも、魔法で攻撃していく。
シュトローム「やはり君達は、危険ですね!」
シュトロームはそう言うと、左手から黒い電撃を放つ。
2人はバックステップで回避する。
シン「これならどうだ!!」
シュトローム「っ!」
シンが地面を強く踏むと、地面から棘が生成され、シュトロームに迫る。
カケル「はっ!」
カケルも、周囲の瓦礫を鎖へと再錬成して、シュトロームを拘束する。
シュトローム「何っ!?」
カケル「今だ、シン!カマンティス、頼んだぞ!」
シン「おう!」
カマンティス「カマ〜!」
カケルは、カマンティスのカードを取り出し、ブランクのケミーカードをガッチャージガンに入れ、カマンティスのカードをスキャンする。
『KAMANTIS!』
カケルは、カマンティスのカードをスキャンして、ガッチャージガンに装填し、トリガーを引く。
カケル「ハァァァァ!」
『ガッチャージバスター!』
シンの魔法とカケルの必殺技が、シュトロームへと向かう。
だが、シュトロームは無傷だった。
シン「なっ……………!?」
カケル「無傷か。」
シン「宙に浮かぶとか反則だと思うんですけど?(浮遊魔法…………?そんなの流石に俺でも使えねーぞ…………!?)」
シュトローム「今のは焦りましたよ。流石は英雄の孫とガッチャード。魔人を討伐するだけの事はある。」
2人がそう反応する中、シュトロームはそう言う。
すると、カケルが動く。
カケル「なら、ヴェノムダケ!ディープマリナー!力を貸してくれ!」
ヴェノムダケ「ヴェノ〜。」
ディープマリナー「マリナー。」
カケルがそう言いながら、ヴェノムダケとディープマリナーのカードを取り出す。
そして、ホッパー1とスチームライナーの代わりに装填する。
『VENOMDAKE!』
『DEEPMARINER!』
カケルは、その2枚を装填して、ガッチャードライバーを操作する。
『ガッチャンコ!』
すると、カケルの背後にその2枚が現れて、二体のケミーが現れると、カケルに合わさっていき、姿を変える。
『ヴェノムマリナー!』
カケルは、仮面ライダーガッチャード・ヴェノムマリナーになる。
シン「そりゃどうもっ!!!」
シンはそう言うと、ジェットブーツで飛び上がる。
カケルは、両肩のパッシブレラを使って、シュトロームの位置を探る。
シュトローム「何!?」
シン「一瞬なら、俺でも飛べるんだよ!!」
カケル「飛べなくても、遠距離から攻撃するだけだ!魚雷発射!」
シンはバイブレーションソードと魔法で、カケルは魚雷で多方面から攻撃をしていく。
魚雷で飽和攻撃を行っている理由は、障壁を破る為だ。 すると、シュトロームの眼帯にヒビが入る。
シュトローム「調子に…………乗るなああああああ!!」
カケル「グッ………!」
シン「ううっ………!」
シュトロームはそう叫びながら魔力を放出して、カケル達は怯む。
だが、すぐにカケル達は驚愕した。
何故なら、シュトロームの両目は、赤く染まっていたのだ。
シン「赤い目…………!?」
カケル「魔人…………!!」
ドミニク「そんな…………まさか…………!!」
ルーパー「嘘だろ…………!!」
それを見たシン、カケル、ドミニク、ルーパーはそう言う。
シュトローム「やってくれましたねぇ。ウォルフォード君、パラケルス君。出来れば、正体を知られずにこの国から出たかったのですがね。」
カケル「完全に理性を保ったままの…………魔人!?」
シュトロームが、残った眼帯を破壊する中、カケルはそう言う。
ドミニク「そんな事がありえるのか…………!?理性を失った魔人でさえ国を滅ぼし掛けたんだぞ…………!」
オルト「それが…………意識を保ったまま…………!?」
兵士「ひ…………!」
兵士「マ…………マジかよ…………!」
それを見たドミニク、オルト、兵士たちもそう言う。
すると、シュトロームが口を開く。
シュトローム「パラケルス君。君の言う理性が、人間である証拠なら、私のそれは、ちょっと違いますね。」
カケル「どういう意味だ?」
シュトローム「この身体になってから、私にとって人間なんて心底どうでもいい存在に成り下がったのですよ。利用しようが!騙そうが!殺そうが!!この身体になってから何とも思わくなったんですよ!!」
シュトロームがそう言うのに、カケルがそう聞くと、シュトロームはそう叫ぶ。
シン(狂ってる!カートと違ってアイツは真に魔人だ………!人類の敵になる存在だ………!!アイツはここで仕留めなければいけない!!)
カケル「これ以上の犠牲者を出す訳には行かない!」
2人はそう叫ぶ。
シンが魔法を放つと、天井の方へと向かい、穴を開ける。
カケルは、ガッチャードライバーを操作する。
『ヴェノムマリナー!フィーバー!』
その音声が流れると。
カケル「行っけーーーーーっ!!」
シュトローム「何っ!?」
カケルは、両腕のヴェノミックスクリューを使い、微粒子を竜巻状にして放出して、シュトロームを動けなくする。
シュトローム「グッ………!(竜巻!?一体何の為に………何!?)」
シュトロームは、竜巻に飲まれつつも、上空を見る。
そう、シンが放った魔法が発動しようとしていたのだ。
シン「そこでじっとしてろ!!俺の魔法は既に完成してるんだよ!!」
シンがそう叫びながら、腕を振り下ろすと、シンの熱光線魔法がシュトロームに襲いかかる。
シュトローム「グゥ………アァ…………アアッ!!!」
すると、シンの魔法を受けたシュトロームが大爆発する。
カケルとシンが爆発に怯んでいると。
オーグ「やったか!?」
シン「それ言っちゃダメ!!」
オーグ「ん?」
カケル(典型的な生存フラグだしね………。)
オーグがそう言うと、シンはそう叫ぶ。
カケルはオーグの発言に苦笑して、そのまま変身解除する。
そのまま、魔力探知で探す。
カケル「こっちは引っ掛からなかった。そっちはどうだ?」
シン「こっちもだ。」
カケル「そうか。(だが、なんだ…………この違和感は?)」
兵士「お…………おお…………魔人を…………それも理性を保ったままの魔人…………討伐してしまうなんて…………!」
兵士「うおお!!やったぞーーーーー!!!」
兵士「流石賢者様の御孫さんと医神様のお孫さんだ!!」
カケルとシンがそう話す中、兵士達はそう叫ぶ。
シンの元にシシリーが近寄り、カケルが考え事をしている中、ドミニクとルーパーが口を開く。
ドミニク「ご無沙汰しておりますアウグスト殿下。一体何故このような所に?」
オーグ「何、学校帰りに友人と街を歩いていただけだ。」
ドミニク「危のう御座います。お立場をお考え下さい。」
ルーパー「固ぇ事言うなよドミニク。護衛に加えて彼らまで付いてたんだぜ。見たろ?魔人を討伐しちまう程だぞ。」
シン「討伐…………ですか…………。」
カケル「…………………。」
ドミニクが跪きながらそう言うと、オーグはそう答える。
ルーパーがそう言う中、シンとカケルは浮かない顔だった。
ルーパー「何だぁ?浮かない顔してよ。魔人とは言え、人を手に掛けるのは気が滅入るか?胸を張りな。君達のお陰で魔人と相対しながら生き延びる事が出来た。改めて礼を言うぜ、ウォルフォード君。パラケルス君。」
カケル「はぁ………………。」
ルーパーがそう言うと、カケルは頭をかきながらそう言う。
ルーパー「にしても、噂通りスゲェ強ぇな!」
オルト「新英雄と言われるだけありますね。」
ドミニク「ウォルフォード君の剣の腕も一流だ。ミッシェル様に聞いていた通りだな。」
カケル「ミッシェルさんの事ですか?」
シン「ミッシェルおじさんを知ってるんですか?」
ドミニク「ああ、自己紹介が遅れたな。私はドミニク=ガストール。ミッシェル様の後任の騎士団総長でね。将来が楽しみな少年達が居るとよく聞いていたんだよ。」
シン「そうだったんですか…………。(若作りだったんだ………ミッシェルおじさん…………。)」
ルーパー、オルト、ドミニクがそう言うと、カケルとシンが反応する。
ドミニクは、ミッシェルの後任なのだ。
すると、ルーパーも口を開く。
ルーパー「俺はルーパー=オルグラン。魔法師団の団長だ。俺もジークフリードに聞いていたがな。常識外れな魔法を使う子だと。」
シン(ジークフリード?誰だその格好良い名前の人は?)
ルーパーがそう言うと、シンは首を傾げる。
魔法師団長のルーパーは、ジークフリードの上司にあたる。
すると、ルーパーはシンに聞く。
ルーパー「それにしても、最後のあれは一体何をしてたんだ?」
シン「何って、太陽光を収束して熱線にしたものを撃ち込んだだけですよ。天井壊してすいません。」
ルーパー「太陽光?それで何であんな威力になる?」
シン「太陽の光って1種類だけじゃないんですよ。色んな種類の光の内、熱を感じる光を集めるイメージをしたんです。」
ルーパーがそう聞くと、シンは答える。
シンの先ほどの魔法は、太陽光の一部を集束させた物なのだ。
だが、ルーパー達は首を傾げる。
ルーパー「…………スマン、俺にはよく理解出来ん。」
ドミニク「…………同じく。心配するなオルグラン。ここに居る皆が理解出来ていない。」
ルーパー「聞けば賢者殿にも理解出来なかった魔法があると言う話だからな。」
オーグ「此奴の頭の中は可笑しいんだ!」
ドミニクとルーパーがそう話す中、オーグはきっぱりと断言した。
シン「それは流石に非道くね!?」
それを聞いたシンが突っ込む。
そんな中、カケルは考え事をしていた。
カケル(それにしても、さっきの魔法は、以前、シンにも見せてもらったけど、あんな爆発は起こってない気がするんだけど…………。ヴェノムマリナーの必殺技も、あくまで牽制としてやっただけだし。)
その違和感について考えていた。
すると、ドミニク達がカケルに話しかける。
ドミニク「それにしても、聞いてた通りだな。仮面ライダーガッチャード。凄まじいな。」
カケル「っ!?なんでガッチャードの事を知ってるんですか?」
ルーパー「悪ぃな。実はヴァン様から、ガッチャードやケミーのことは教えてもらってたんだ。心配すんな。それを知ってるのは、我々だけだ。」
ドミニク「錬金術を使う者は、他にも居るからな。まあ、世間には秘匿しているが。」
カケル「そういう事か……………。」
ドミニクがガッチャードの事を知っている事に驚いたが、ルーパーの説明などで納得した。
そんな中、オルトが口を開く。
オルト「…………それにしても、これで2体目の魔人討伐ですが、勲一等でも割に合わない位ですね。」
オーグ「まあ、これで今度の叙勲式にも箔が付くと言うものだ。益々騒ぎにはなるだろうが…………。」
シン「いい加減諦めついたわ…………。」
カケル「勘弁して…………。」
オルトとオーグがそう言う中、2人は辟易とする。
2人の活躍で、シュトロームの撃退に成功した。
一方。
シュトローム「はぁ…………はぁ…………はぁ……………。」
シュトロームは、生存していた。
無論、無傷ではなく、かなりの傷を負っていたが。
シュトローム「ハァ………ハァ………やってくれましたね、ウォルフォード君。パラケルス君。咄嗟の判断で自ら爆発魔法を放ち、爆風で逃れたのは良いが……………浴び続ければ、体が消滅する危険があった…………。」
そう。
あの爆発は、シュトロームが起こした物だったのだ。
シュトローム「あの人の言う通り、ガッチャードは危険な存在ですね。万全の体勢を整えなければ………。」
シュトロームはそう呟くと、アールスハイドから去っていく。
一方、セブンティアの方は。
セブンティア「よし、これで終わりか。」
セブンティアはそう呟く。
セブンティアの周囲には、人が倒れており、セブンティアの手には、ライドケミーカードがあり、腰には、ガッチャードライバーに似た古めかしい形をしているドライバーが装着されていた。
セブンティア「いよいよ、運命が動き出すか。」
セブンティアは、そう呟いた。
今回はここまでです。
大変長らくお待たせしました。
今回は、シュトローム戦までです。
オリキャラが、2人ほど出てきました。
そして、ヴェノムマリナーが登場しました。
セブンティアの腰には、謎のドライバーがついている。
それが、何を意味するのか。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
先週は仮面ライダーレジェンドの活躍を見て、今日はゴルドメカニッカーが大活躍でしたね。
聖さんと加治木の運命の再会も良かったです。
そんな中、新たなレベルナンバー10のケミー、ユーフォーエックスが登場。
そのユーフォーエックスは、冥黒の三姉妹の方に渡ってしまった。
次回、謎のドライバーも出てきて、ガッチャードの物語が加速していきますね。
ガッチャードの強化に使われるであろうエクスガッチャリバーがどう出るのかも楽しみです。
アンケートは、しばらく続けます。
オーグがレジェンドになる可能性が高いですが、そのほかの面子が変身する仮面ライダーについて、リクエストがあれば下記のリンクから受け付けます。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=303451&uid=373253
シンはウィザード、シシリーはエグゼイド、トニーは鎧武のケミーカードを使って変身する予定です。
あと、ガッチャードとギーツの冬映画のエピソードも、いずれやります。
ギーツ側は、このすばとギーツから出しますが。
フィニッシュを決めるのはどちらにするか
-
ギーツIX
-
ギーツワンネス