仮面ライダーガッチャード&賢者の孫   作:仮面大佐

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第10話 叙勲式

 ゴリラマルガムを倒してから、しばらくが経った。

 叙勲式の日が訪れた。

 王城の控え室にて、カケルとシンは待っていた。

 

カケル「いよいよか………。」

シン「緊張するな…………。」

カケル「シン。」

シン「何だよ?」

カケル「もう、なる様になれだよ。ヘマをしなければ大丈夫だ。」

シン「お前、何でそんなに緊張してないんだよ………。」

 

 シンは、カケルに恨みがましい視線を向ける。

 カケルは、シンの視線を気にしていない。

 すると、係員が入ってくる。

 

係員「ウォルフォード殿、パラケルス殿。お待たせしました。」

カケル「分かりました。」

シン「いよいよだな………。」

 

 二人は、扉の前に案内される。

 扉が開かれると、声がする。

 

儀仗官「救国の勇者!新たなる英雄!!シン=ウォルフォード様とカケル=パラケルス様!ご到着!!」

 

 その声と共に、周囲の人が拍手をする。

 その数は沢山だった。

 

シン(マ、マジかよ………!?)

カケル(すっげぇな。人が一杯だ……。)

 

 シンとカケルは前に進む。

 一番奥には、ディセウムが居て、二人は跪く。

 

ディセウム「シン=ウォルフォード、カケル=パラケルス。此度の働き、誠に見事であった。その働きに敬意を表し勲一等に叙する。」

シン「つ………謹んでお受け致します。」

カケル「謹んでお受け致します。」

 

 シンが緊張気味に言う中、カケルは比較的冷静に言う。

 二人は、勲一等を叙勲される。

 

ディセウム「見事であった。」

シン「あ、ありがたき幸せ………。」

カケル「恐悦至極にございます。」

シン(や…………やりづれーよディスおじさん……….!!)

 

 二人の叙勲が終わると、ディセウムは大声で宣言する。

 

ディセウム「皆の者よく聞け!このシン=ウォルフォードとカケル=パラケルスは我が友、賢者マーリン=ウォルフォードと医神ヴァン=パラケルスの孫であり、我にとっても甥の様な存在だ!彼らがこの国に居るのは彼らの教育の為であり、決して我が国に利を齎す為ではない!!彼らを我が国に招く際、賢者殿と約束した事がある!彼らを政治利用も軍事利用もしない事だ!!その約束が破られた際、英雄の一族はこの地を去る!その事努々忘れるな!!」

シン(約束してくれた事…………本当に言ってくれたんだ………。こう言う所はカッケーな、ディスおじさん。)

カケル(流石は陛下だな。)

 

 ディセウムはそう宣言すると、周囲は騒めく。

 そして、ディセウムは二人に対して、笑みを浮かべる。

 

儀仗官『それでは、これにて叙勲式を終了致します。』

シン「ほっ…………。」

カケル「これで帰れるよ。」

儀仗官『この後大ホールにてパーティーが催されます!皆様ご参加下さい!!』

((終わってなかった〜〜〜〜〜!!))

 

 儀仗官がそう言うと、ホッとすると同時に、二人は嘆く。

 パーティーが開かれ、二人は話を聞かされたり、周囲に女性が集まる。

 その後、二人はバルコニーに居た。

 

シン「ふぅ……………。」

カケル「疲れた……………。」

メリダ「お疲れのようだねシン、カケル。」

カケル「マーリン様、メリダ様。」

 

 二人が疲れた様子を見せていると、メリダが話しかけてくる。

 

メリダ「私らが傍に居なきゃ、今頃囲んでた女にお持ち帰りされてたんじゃないのかい?」

シン「流石にそれはないよ…………。」

カケル「やめてくださいよ。そう言うの。」

ヴァン「どうじゃかな。婚期を逃し掛けてる貴族の女相手に逃げ切れるか?マーリンだって昔…………。」

マーリン「その話は止めんか?シン、カケル君、明日も学院あるし、そろそろ自宅へ戻った方が良いと思うぞ!」

シン「そうだね、帰って早めに休むよ。」

マーリン「うんうん!それが良いじゃろ!」

カケル「じゃあ、メリダ様、爺ちゃん、その話はまた今度聞かせてくれ。」

メリダ「いいよ。」

ヴァン「おう。」

マーリン「それはよくないじゃろ!?」

 

 メリダとヴァンがそう言うと、マーリンは即座に話を遮る。

 カケルがそう言うと、マーリンは絶叫する。

 その翌日。

 

シン「ふぁ〜……………。」

カケル「眠い……………。」

シシリー「お疲れみたいですね。」

 

 シンとカケルは制服に着替えて、シシリー達と合流すると、欠伸をする。

 

シン「昨日の叙勲式の後、パーティやら何やらでバタバタして……………。」

カケル「じゃあ行くか。」

 

 二人はそう話して、玄関を開けた瞬間。

 

国民「おお!シン様とカケル様が出て来たぞ!!」

国民「キャア!シン様ー!」

国民「シン様こっち向いてー!」

国民「カケル様!握手して下さーい!」

 

 国民達が護衛を放り飛ばしてカケルとシンへ向かって走る。

 それを見たカケルがすぐに玄関を閉めた。

 

シン「なんで!?」

カケル「嘘!?」

マリア「叙勲はしたけど、陛下のご配慮で国民へのお披露目はされなかったから。家に押し掛けて来たんじゃない?」

カケル「マジかぁ……………。」

シン「これじゃ学院へ行けないなぁ…………。しょうがない、今日はゲート使うか。」

 

 シンとカケルがそう言うと、マリアはそう言い、カケルとシンはそう言う。

 そうして、ゲートを使って、Sクラスの教室へと向かう。

 

シン「うわっ!?」

ユーリ「わぁ!びっくりしたぁ!」

 

 すると、目の前にユーリが居て、二人とも驚く。

 

カケル「悪いな、皆。驚かせて。」

トニー「何だいこの魔法は!?」

リン「信じられない!どう言う事!?」

 

 カケルが謝る中、ゲートの魔法を知らない人たちは驚く。

 すると、カケル達が口を開く。

 

シン「いやぁ、家の前に人が凄い集まってて、出られなくなったから…………。」

カケル「大行列だったよ……………。」

オーグ「ああ、それでゲートで来たのか。」

カケル「そう。」

 

 シンとカケルがそう言うと、オーグはそう言う。

 すると、リンが反応する。

 

リン「ゲート!?何それ!詳しく教えて!」

シン「これゲートって魔法でね、任意の場所と場所を繋ぐんだ。」

リン「凄い!もしかしてウォルフォード君は転移魔法が使えるの?」

シン「正確には転移じゃないよ。移動魔法ではあるけど。」

 

 リンはシンにそう聞くと、シンはそう答える。

 それを聞いたリンは首を傾げる。

 

リン「どう言う事?」

シン「転移って物体そのものを移動させる魔法だろ?」

リン「これは違うの?」

シン「これは場所と場所の距離を縮めただけ。」

リン「ん〜……………。」

シン「まあ、解らなくてもしょうがないよ。この魔法は爺ちゃんも理解出来なかったからね。」

リン「賢者様も!?」

シン「まぁ、訓練すればリンもその内使えるようになるさ。究極魔法研究会の一員だろ?魔力の暴走には気を付けろよ?」

リン「ん!頑張る!」

 

 リンが首を傾げる中、シンはゲートの概要について説明する。

 シンがそう言うと、リンはやる気を見せる。

 

カケル「やる気だねぇ。」

シン(リンもやる気を見せてるし、やはりここは1つ…………近々合宿でもやって全員を扱き上げる…………!!ふっふっふっふっふっ!)

「「「っ!!」」」

 

 カケルがそう言う中、シンはそう思い、後ろからのシンの気迫に、トニー、リン、ユーリはゾクッとした。

 

オーグ「お前、絶対何か企んでるな最近。」

 

 それを見たオーグは、そう突っ込む。

 放課後、究極魔法研究会では、一同が集まっていた。

 

カケル「今日は、皆のレベルアップを行おうと思います!」

アリス「私たちの………?」

エレナ「レベルアップ?」

オーグ「何か思い付いた顔をしていたが、それだったか。」

シン「ここの所異常な事件続きで、まだ何か起こる可能性は十分に考えられるので、それに備えて皆のレベルアップを図ります!」

 

 カケルがそう言うと、アリスとエレナは首を傾げる。

 オーグがそう言うと、シンはそう言う。

 

オーグ「成る程、想像していたより変な考えではなかった。」

シン「おい!」

カケル「確かに!シンならやらかしそうだよな!」

シン「おい!」

 

 オーグとカケルがそう言うと、シンはそう突っ込む。

 オーグは、シンに聞く。

 

オーグ「そのレベルアップとは何をするつもりだ?」

シン「皆がある程度の攻撃、防御魔法を使えるようになる事と、アクセサリーの防御魔法の付与。」

カケル「そうすれば、今後の事件が起こったとしても、対処が出来るからな。」

マリア「あぁ、シシリーの指輪みたいな?」

シン「おほん、まずは、どの位の魔法が制御出来るか調べさせて貰えるかな?」

オーグ「魔力制御?何故だ?」

 

 オーグがそう聞くと、シンとカケルはそう答える。

 マリアがそう言う中、シンは咳払いしてそう言うと、オーグは首を傾げる。

 

シン「何故って、高度の魔法には似合った魔力制御が必要だろ?」

トール「高度な魔法に必要なのは、詠唱の工夫と、明確なイメージじゃないんですか?」

シン「いやいや、そもそも魔法を使うには、燃料となる魔力が必要で、高度な魔法を使うには、それなりの魔力制御が出来ないと…………。」

 

 シンがそう言うと、トールはそう言う。

 シンはそう説明するが、クリアとアトランティア以外は理解出来てない。

 

シン「これは一から認識を改めないとダメだな……………。」

カケル(ジェネレーションギャップって奴だな。魔法の主流は、爺ちゃん達の時代と今では、大分違うからな。)

 

 シンがそう呟く中、カケルはそう思う。

 そして、シン達の近くに集まる。

 

シン「マリア、魔力障壁を展開してみて。」

マリア「え?いいけど……………ほい!」

 

 シンにそう言われたマリアは、魔力障壁を展開する。

 

シン「フム。」

 

 シンは、マリアが展開した魔力障壁を突っ突く。

 

シン「ダメだね。障壁が薄い。これじゃ殆ど魔法を防げないぞ。」

マリア「ええ!?」

シン「じゃ今度はシシリー。この前付与したアクセサリーの防御魔法を展開してくれない?」

 

 シンはそう評価すると、マリアは驚く。

 シンにそう言われたシシリーは、防御魔法を展開する。

 すると魔力障壁が二重になった。

 

アリス「わぁ!!凄い魔力障壁!!」

トニー「壁が二重に!?」

ユーリ「あ、物理障壁も付与されてるぅ!」

シン「これには俺の魔力制御のイメージが付与してある。そのイメージに沿って付与してある魔法が、必要な魔力を集めて魔力・物理障壁を展開してるんだ。」

オーグ「確かに制御されている魔力が凄い…………。」

 

 シシリーが展開させた魔力障壁を見て、皆がそう反応するながらシンはそう説明する。

 

シン「この前、シュトロームがカケルの攻撃を防いだだろ?あれ、魔力障壁だったんだぜ?」

オーグ「何だと…………!?」

アリス「魔力障壁って、純粋な魔力だけで壁を作る一番簡単なものだよね?」

トール「もっと別の強力な防御魔法とばかり……………。」

 

 そう。

 カケルが錬金術で再錬成した矢を防いだのは、魔力障壁だったのだ。

 すると、シンが口を開く。

 

シン「魔力が大きければ、魔力障壁だけで十分防げる。じゃ、俺が制御出来る魔力の一部を見せようか。」

カケル「ビビるなよ?」

 

 シンがそう言うと、教室内だけ魔力を集中させた。

 すると、カケル、クリア、セブンティア以外の全員が”ぞわっ”と恐怖心が上がった。

 

オーグ「…………っ!!」

トール「凄い密度です…………!!」

ユーリ「嘘…………こんなに濃いの…………!?」

エレナ「嘘……………!?」

 

 その魔力の密度には、四人はそう言う。

 シンが魔力を解除すると、ユーリの膝が崩れ、アリスが尻餅を付いた。

 

「はぁ…………はぁ…………。」

シン「こんな感じで魔力制御出来ないと、話にならないんだ。と言う訳で、これから毎〜日魔力制御の練習な!サボんなよ?」

 

 カケル、クリア、セブンティア以外が息を荒くしていると、シンはそう言い、全員頷く。

 すると、クリアが口を開く。

 

クリア「ちなみに、魔力制御を上手くやれば、こんな事も出来るのよ。」

 

 クリアはそう言うと、異空間収納から人形を取り出す。

 クリアはその人形に魔力を流すと、その人形が自然な形で動き出す。

 

オーグ「なっ……………!?」

エレナ「人形が動いた……………!?」

クリア「簡単な話よ。この人形に魔力を通して、それを上手く制御する事で、こんな感じに動かす事が出来るのよ。」

ユリウス「凄いでござるな……………。」

 

 オーグとエレナがそう驚いていると、クリアはそう言い、ユリウスも感心する。

 一方、カケルはセブンティアに話しかけていた。

 

カケル「なあ、セブンティア。」

セブンティア「ん?どうしたんだい?」

カケル「それ、何やってるんだ?」

セブンティア「これかい?ああ……………シン君の言うゲートと似た様な魔法さ。」

カケル「えっ?」

ギレーヌ「それで、私は手伝ってるのよ。」

カケル「そ、そっか……………。」

 

 カケルがそう聞くと、セブンティアはそう答えて、ギレーヌもそう言う。

 そうして、魔力制御の特訓が始まる。

 一方、ブルースフィア帝国領のある場所では、シュトロームが居た。

 シュトロームの体には、包帯が巻かれていた。

 

シュトローム「ほう、それでは王国も戦争の準備に入ったと。」

???「はい、帝国軍の動きがあからさまですから、すぐに気付いたようです。」

シュトローム「ゼスト君は上手くやってるみたいですねぇ。さて、どうなると思います?ミリアさん。」

 

 シュトロームがそう聞くと、その場に居た女性はそう答える。

 ミリアと呼ばれた女性は、シュトロームの質問に答える。

 

ミリア「私には分かり兼ねます。シュトローム様。包帯を取り替えを。」

シュトローム「私自身の魔力で回復を図っていますし、直動けるようになりますよ。」

 

 ミリアはそう答えながら、包帯を交換しようとする。

 シュトロームがそう言うと、傷が自己治療で治る。

 

シュトローム「皆さん、ちゃんと踊って下さいよ?フフフ…………アハハハ!!」

 

 シュトロームは、そう笑う。

 一方、高等魔法学院では、カケル達が帰ろうとしていた。

 学院を出ようとすると。

 

国民「あ!来たぞーーーー!!」

国民「シン様ーーー!!」

国民「カケル様ーーー!!」

国民「ウォルフォード君一言ーー!!」

国民「パラケルス君抱っこしてーーー!!」

 

 校門の前には、たくさんの国民が待ち構えていた。

 

シン「げっ!!」

カケル「嘘だろ!?」

シン「学院まで押し掛けるか…………。」

カケル「な、なんて凄まじい…………!」

マリア「凄い執念…………って言うか私達学院から出られないじゃん!!」

シン「しょうがない、ここはまた…………。」

 

 国民の凄まじい執念には、シンとカケルも辟易する。

 シンはそう言うと、ゲートの魔法を使う。

 

メリダ「おやシン、カケル。」

ヴァン「おかえり。」

シン「ただいま。」

カケル「ただいま〜。」

 

 メリダとヴァンが反応すると、シンとカケルもそう言う。

 

アリス「はわあっ!!けけ、賢者様だよ!!」

リン「導師様に医神様も!!本物!!」

ユーリ「感激〜〜!!」

ヴァン「どうかしたか?沢山友達を連れて来て。」

カケル「皆Sクラスのクラスメートだよ。」

シン「下校しようと思ったら、校門前も凄い人集りでさ…………仕方無いから皆連れて来た。騒ぎ過ぎだよ全く…………。」

マーリン「ほっほっほ!その内収まるじゃろうって。」

カケル「だと良いんだけどね……………。」

 

 一方、アリスにリン、ユーリといった面子は、実際にマーリン達に会えたことに感激していた。

 ヴァンの問いにそう答えつつ辟易するシンとカケル。

 しばらくして、マーリン達から話を聞く事に。

 

マーリン「ほう、シンとカケル君の指導で魔法の練習を始めたか。」

トール「はい、早速扱かれてしまいましたけど…………。」

アリス「シン君とカケル君に魔法を教えたのって賢者様だよね?それじゃあ私達は、賢者様の孫弟子!?」

ユリウス「賢者様の孫の弟子でもあるで御座るなぁ。」

リン「何だかややこしい……………。」

 

 マーリンがそう言うと、トールは苦笑気味にそう言い、アリス、ユリウス、リンがそう言う。

 すると、マーリンが口を開く。

 

マーリン「まぁ、確かに最初に教えたのはわしじゃが、シンとカケル君はイメージの仕方が特殊での。」

リン「どう言う事ですか?」

マーリン「そこはワシとも違っていてのう。シンとカケル君は魔法の『結果』ではなく『過程』をイメージしとる。皆は、何故火が燃えるのか知っておるか?」

アリス「えっと、それは……………火を点けるから?」

オリビア「そう言う事じゃないと思うんですけど……………。」

オーグ「何故かと聞かれると、明確には答えられません……………。」

マーリン「わしもよく分からん。」

 

 マーリンがそう言うと、リンは首を傾げる。

 マーリンは、シンとカケルのイメージの仕方をそう説明すると、アリス、オリビア、オーグの3人はそう言う。

 その直後のマーリンの言葉で、全員がずっこける。

 

オリビア「クリアも分かるんですか?」

クリア「まあね。」

 

 オリビアは、クリアにそう聞く。

 クリアはそう答えると、マーリンが口を開く。

 

マーリン「じゃがシンとカケル君はそこに疑問を持つんじゃ。『火とは何か?』『何故燃えるのか?』結果としての事象を思い浮かべるのではなく、その仕組みを理解する事で、これまでに無かったイメージを作り上げ、より強力な魔法を生み出しておる。例えば、この様に。」

 

 マーリンはそう説明しながら、ゲートの魔法を使う。

 

シン「あ!!爺ちゃんそれ!!」

マリア「シンのゲートの魔法…………!!」

カケル「何時の間に使えるようになったんですか……………!?」

マーリン「ほっほっ、苦労はしたがの、紙を使った説明でようやっと理解出来たわい。シンの魔法はシンしか使えない訳ではない。仕組みを理解し、それに沿ったイメージと、魔力の制御が出来れば皆使えるんじゃ。シンは規格外であっても、決して理不尽な存在ではないよ。」

シン(爺ちゃん…………ありがとう…………。)

 

 マーリンがゲートの魔法を使った事に驚く中、マーリンはそう言う。

 それを聞いたシンは、そんなふうに思う。

 その後の夕方。

 

ヴァン「マーリン、アンタも偶には良い事をするじゃないか。」

マーリン「偶にとは何じゃ?」

メリダ「アンタがゲートを覚えたのは、シンの為だろう?」

マーリン「何の事じゃ?」

 

 ヴァンとメリダはそう言うと、マーリンはとぼける。

 メリダは、口を開く。

 

メリダ「シンは魔法を使う度に規格外だの無茶苦茶だの言われてるみたいだねぇ…………。」

マーリン「その様じゃのう…………。」

メリダ「でもアンタがシンと同じ魔法を使えれば、シンは特別じゃないって言えるからね。他の子達にとっても良かったじゃないかい?皆、シンの様に魔法が使えるかもって、目を輝かせてたからね。あの子が孤独で感じる様な事もないさ。」

マーリン「そうかの?」

ヴァン「そうじゃの。」

マーリン「フフ。」

 

 マーリン、メリダ、ヴァンの3人は、そんな風に話す。

 それを、廊下でカケルが聞いていた。

 

カケル(本当に良い人だよな、マーリンさん。)

 

 カケルはそう思っていた。

 その翌日、魔法学院では、リンが顔に絆創膏を貼り、髪がチリチリの状態で入ってくる。

 

シン「リン、それどうしたんだ…………?」

カケル「何があった?」

リン「魔力制御の練習をしてたら暴走した。」

シン「大丈夫かよ!」

リン「よくある事。問題無い。」

カケル「慣れって、恐ろしい……………。」

シン「でも結構周りにも被害あるだろ!?髪焦げてるし絆創膏貼ってあるし…………。」

リン「お父さんは宮廷魔法師!家に暴走させても大丈夫な練習場がある!」

カケル「それは大丈夫………………なのか?」

 

 シンとカケルがそう聞くと、リンはそう答える。

 リンがそう言うのにカケルがそう言うと、シンが口を開く。

 

シン「でもしょっちゅうやらかしてるだろ?飛んだ暴走魔法少女だな。」

カケル「どんなあだ名だよ。それ言ったらリンが怒るんじゃ……………。」

リン「それ良い!これから暴走魔法少女と名乗る!」

カケル「気にいるんかい。」

 

 シンがそう言うのに対して、カケルがそう返すと、リンはそう言う。

 カケルが突っ込むと、アリスが入ってくる。

 

アリス「おはようリン!」

リン「違うわ!暴走魔法少女よ!」

アリス「え?」

 

 アリスがそう言うと、リンはそう叫び、アリスは首を傾げる。

 放課後、ビーン工房へと向かう。

 

ハロルド「お!来たな?試作品出来てるぜ!」

 

 ハロルドは、出来上がった剣を見せた。

 

シン「流石本職!仕事が早い!」

ハロルド「当たり前ぇよ!そこの柄のトリガーを押してみな?」

シン「こう?」

 

 シンは、柄に付いてるトリガーを押す。

 すると、刀身が簡単に射出される。

 

カケル「おお。これなら、刀身だけに付与をする事ができるな。」

トニー「これは凄いね!僕はビーン工房の新製品開発の現場に立ち会ったんだね!」

シン「何言ってんだよトニー。元はお前のアイデアだろ?」

トニー「あ、あはは。」

オーグ「…………………。」

 

 トニーは、試作の剣に感動していて、オーグはその剣を見つめていた。

 その後3階のアクセサリーショップでアクセサリーを購入して、女性陣と合流する。

 

マリア「用事終わった?」

カケル「あぁ。」

シン「これお土産。待たせたお土産。」

アリス「え!何何!?」

シン「皆の分のアクセサリーだ。」

シシリー「っ!」

シン「後で防御魔法の付与して渡すから。」

リン「あぁ、前に言ってた。」

オリビア「けど、皆の分って事は………。」

 

 マリアがそう言う中、シンはアクセサリーが入った袋を見せる。

 オリビアが、何か気になるのかそう言う。

 トニー、ユリウス、トール、マークはポーズを取っていた。

 

シン「いや男子は指輪じゃないから………。」

「「「「うっ。」」」」

カケル「ちなみに、俺はペンダントだ。」

 

 シンがそう言うと、トニー達は照れ、カケルはそう言いながら、ペンダントを見せる。

 すると、オーグがシンに話しかける。

 

オーグ「シン、先程の剣だが、軍に採用を進言しようと思うんだが。構わないか?」

シン「え?婆ちゃんが『うん』って言わないんじゃないかな?」

 

メリダ『何だって!?』

 

カケル「(何か、普通にそう言うのが想像つくな。)シンのバイブレーションソードを?そんな事をしたら、軍事利用になるんじゃないのか?」

オーグ「いや、シンのバイブレーションソードではなく、一般兵用として採用したいんだ。改良は必要だが、大量生産すれば、経費を抑えつつ、武装を強化出来る。」

 

 カケルの質問に対して、オーグはそう答える。

 シンが口を開く。

 

シン「あの剣のアイデアはトニーだから、トニーが良いんなら俺は良いけど。」

カケル「何でその話になるんだ?」

オーグ「実は、戦争が近いかも知れないんだ。」

シン「え?」

カケル「戦争?」

 

 シンがそう言う中、カケルはそう聞く。

 その問いに、オーグはそう答えると、シンとカケルが首を傾げる。

 

オリビア「やっぱり………うちのお客さん達もよくそんな噂をしてます。」

シン「戦争って、何処と?」

オーグ「ブルースフィア帝国だ。」

カケル「ブルースフィア帝国?」

クリア「ブルースフィアね……………。」

 

 オリビアがそう言う中、シンがそう聞くと、オーグはそう答える。

 ブルースフィア帝国とは、この世界にある国家の一つであり、アールスハイド王国、ブルースフィア帝国、エルス自由商業連合国、イース神聖国の4ヵ国が、大国と呼ばれている。

 

カケル「それにしても、何でブルースフィア帝国は、アールスハイドを攻めるんだ?」

オーグ「そんな事は向こうに聞いてくれ。帝国では、大規模な出征の準備がされているらしい。」

エレナ「何の目的で……………?」

トニー「案外、ガッチャードのシステムを狙ってたりね?」

カケル「それは無い……………とは言い切れないか。でも、ガッチャードやケミーの事は、広まらない様にしてるんだけどな……………。(でも、カートをポイゾナスマッシュルームマルガムにした存在も居るから、可能性としては、無きにしも非ずって所か……………。)」

 

 カケルがオーグにそう聞く中、エレナは首を傾げ、トニーはそう言う。

 トニーの発言に対して、カケルは考え込む。

 すると、トールが口を開く。

 

トール「まあ、帝国の目的は置いておいて、もし戦争が始まって長引けば、自分達学生にも動員が掛かるかも知れませんね………。」

 

 そう、戦争が長引けば、人員不足になり、戦争経験がない学生にも動員がかかる。

 トールの言葉に、周囲の空気が重くなる。

 オーグは、そんな空気を変えようと口を開く。

 

オーグ「ま、まぁ、まだ始まってもいないんだ。気にしても仕方あるまい。特にシンにカケル。魔人やマルガムの襲来なら兎も角、戦争にお前達を駆り出す事は絶対にしない。軍事利用になるからな。」

 

 オーグはそんな風に言う。

 戦争にその二人を駆り出せば、それだけで軍事利用になるのだから。

 すると、それを聞いたシンとカケルが口を開く。

 

シン「確かに徴兵されないかも知れないけど、皆に危機が迫ったら俺は戦場に出るよ。」

カケル「右に同じく。」

「「え?」」

 

 シンとカケルの宣言に、シシリーとマリアが驚く。

 

シン「ここで出会った皆は、掛け替えのない友達だからな。」

シシリー「シン君………。」

カケル「もし、マルガムが現れたら、そのマルガムに囚われたケミーを助ける。それだけさ。」

エレナ「カケル…………。」

 

 そうして、シンは皆にアクセサリーを渡す。

 一方、ディセウムの元には、ドミニク、ルーパーを始めとする人たちが集まっていた。

 

ディセウム「そうか、帝国軍が我が国に向けて進軍を始めたか。降り掛かる火の粉は払わなければな。ドミニク。」

ドミニク「はっ!」

ディセウム「全軍に出撃命令を出せ!」

 

 ブルースフィア帝国軍が動き出し、アールスハイド王国も動きだす。




今回はここまでです。
今回は、アールスハイド王国軍が動き出すまでです。
ブルースフィアの魔の手が、アールスハイドへと迫る。
果たして、どうなるのか。
次回も楽しみにしてて下さい。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
いよいよ、次の土曜日に、レジェンドライバーやらレジェンドライドマグナムが発売されますね。
楽しみです。
ギーツとかの音声も鳴るのかどうかも。
仮面ライダードレッドの変身者に関しては、下記のリンクから受け付けています。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=305558&uid=373253
今後の展開や、アルティメット・マジシャンズが変身する仮面ライダーとかも受け付けています。
ちなみに、オーグはレジェンドです。

フィニッシュを決めるのはどちらにするか

  • ギーツIX
  • ギーツワンネス
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