仮面ライダーガッチャード&賢者の孫   作:仮面大佐

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第12話 合同訓練

 シュトロームの生存が発覚し、魔人や魔物により、帝国が陥落したというのが発覚した数日後、アールスハイド王城では、緊急会議が行われる。

 

ディセウム「まさか………シュトロームが生きていたとは………。」

ドミニク「我らだけでは勝ち目が無いと………止む無く撤退致しましたが………。」

ディセウム「いや、それは懸命な判断だ。責めはせん。」

 

 ドミニクは、悔しそうに俯くが、ディセウムは労いの言葉をかける。

 

高官「しかし………魔人が十数人とは………。」

高官「陛下、如何致しましょう………?」

ディセウム「…………。」

 

 高官の言葉に、ディセウムは考え込む。

 しばらくすると、高等魔法学院に一報が入る。

 

アルフレッド「既に公表された様に、帝都でシュトロームの生存が確認された。奴の目的は不明なので、具体的な法則は定められないが、戦力を増強しておく必要がある。軍人達は勿論、万が一に備え、学生のレベルアップを図るよう通達があった。今の内から、騎士と魔法使いの連携を取れるよう騎士学院との合同訓練を行う事になった!」

 

 Sクラスの面々に、アルフレッド先生はそんな風に告げる。

 その後。

 

クリア「シュトロームが生存していたなんてね……………。」

カケル「ああ。魔人を大量に率いていた。面倒な事になったのは、間違いないだろうな。」

シン「にしても合同訓練かぁ。確かに騎士との連携は将来的に必要だからなぁ。…………ん?どうしたんだよ?変な顔して。」

 

 クリア、カケル、シンはそう話す中、難しい顔をしていた女性陣にシンが話しかける。

 

オーグ「そうか、シンは知らないのか。」

シン「何が?」

マリア「あのねシン、魔法学院は魔法をメインで強化するから身体をあまり鍛えないでしょ?」

シン「みたいだな。」

マリア「逆に騎士学院は身体を鍛えるのがメインなの。」

シン「正反対って訳か。」

マリア「んで、騎士学院の生徒は魔法学院を”モヤシ”ってバカにしてるの!」

トール「まぁ、魔法学院の生徒も、騎士学院の生徒を”脳筋”ってバカにしてはいるんですけど……………。」

 

 オーグがそう言う中、マリアはシンに対して、そんな風に言う。

 トールは苦笑気味にそう言うと、カケルはクリアに聞く。

 

カケル「この世界にもやしってあるのか?」

クリア「一応、あるにはある。」

 

 カケルがそう聞くと、クリアはそう答える。

 そんな中、シンは口を開く。

 

シン「だけど今は非常事態だろ?そんな事言ってる場合じゃ……………。」

マリア「それは分かってるんだけどさあ!何よもやしって!」

リン「彼奴らにモヤシと言われるのはガマン出来ない!」

ユーリ「そうねぇ、確かにイラッとするわねぇ!」

シシリー「私は別に大丈夫ですけど…………。」

トニー「そう言われると辛いねぇ…………。僕も、ちょっと前までアッチ(騎士学院)側だったからねえ。」

ユリウス「拙者も何も言えんで御座る…………。」

シン(そうかぁ、トニーとユリウスは騎士の家系だっけ?)

 

 シンが宥めながらそう言うと、マリア、リン、ユーリはそう言うと、トニー、ユリウスは気まずそうにそう言う。

 二人とも、騎士の家系である為だ。

 シンがそう思う中、マリアは叫ぶ。

 

マリア「戦力って言ったら魔法の方が絶対強いのにさぁ……………なのに彼奴ら!!自分達の方が強いって態度を取るんだから!!!」

シン「に、人間に得手不得手ってのがあるだろ?だから、互いに補い合って…………。」

マリア「けど!!シンは魔法も剣も、カケルもガッチャードに変身出来るじゃない!!」

エレナ「確かにね。」

シン「いや、まぁそうだけど…………。」

カケル「………………。」

 

 マリアがそう言う中、シンはそう話しかけると、マリアはキレ気味にそう言い、エレナも同意する。

 それを聞いたシンは、そんな風に言う中、カケルは気まずい表情を浮かべていた。

 エレナとしては、未だにガッチャードに変身出来ない事を気にしており、クリアは、そんなエレナを目を細めながら見ていた。

 すると、シシリーが口を開く。

 

シシリー「もしかして、どなたか騎士の方に教えを受けてたんですか?」

シン「あぁ、ミッシェルさんって言って、この人の訓練が厳しいも何も……………。」

カケル「ちなみに、俺もミッシェルさんに教わってたんだ。」

 

 シシリーがそう聞くと、シンとカケルはそう聞く。

 すると、皆は震えだす。

 

シン「あれ!?あ、あれ?俺また何か変な事言っちゃった……………?」

 

 それを見て、シンがそう反応すると、トニーとユリウスの二人がシンとカケルに詰め寄る。

 

トニー「ミッシェルさんって……………あのミッシェル=コーリング様かい!?」

カケル「そ、そうだけど……………。」

ユリウス「前の騎士団総長のあのミッシェル様で御座るか!?」

シン「あぁ………そんな事言ってたな…………。」

 

 トニーとユリウスの勢いの凄まじさに、二人は引きながらそう言う。

 

ユーリ「賢者様と医神様に魔法を教えて貰って…………導師様に魔道具作りを教えて貰って…………剣聖様に剣を教えて貰ってたなんてぇーーーー!!」

シン「剣聖様!?」

トール「シン殿、知らなかったんですか!?ミッシェル=コーリング様と言えば、剣で右に出る者は居らず、剣聖と呼ばれているんですよ!?」

シン「俺にとってはただの鬼教官だよ…………。」

カケル「あははは……………。」

 

 ユーリがそんな風に言う中、トールはそう言うが、シンはそう言い、カケルは苦笑する。

 シンもカケルも、ミッシェルに扱かれたからだ。

 それを聞いたアリスが口を開く。

 

アリス「でも、剣聖様に剣を教えて貰ってたのなら、シン君とカケル君に騎士学院の生徒に何か言われる事無いよね!」

オーグ「分からんぞ?魔法学院の癖に、剣聖様に教えを受けやがって!と妬まれるかも知れん。」

カケル「ああ……………それはあるかも。」

シン「おいおい……………まぁ、どっちにしろ合同訓練は必要な事だと思うぞ?ちゃんとした目的があるんだから、何言われたって気にしなきゃ良いじゃん?」

カケル「無視すれば良いんじゃないかな?」

マリア・アリス「それは無理!!」

シン(こりゃあ、面倒な事になりそうだ……。)

カケル(マルガム化しないよな…………?)

 

 アリスがそう言うと、オーグはニヤニヤしながらそう言う。

 シンとカケルがそう言うが、マリアとアリスはそう返す。

 それを見て、シンとカケルはそう思うのだった。

 それからしばらくして、合同訓練の日になった。

 王都の外門前では、騎士学院と魔法学院の面々が集まっていた。

 

シン「両学院から4名ずつ、計8人に組んで森の魔物退治かぁ。」

カケル「俺の場合は、エレナ、クリア、セブンティア、ギレーヌと一緒の組になったわけだな。」

オーグ「増えた魔物の討伐も兼ねた実践訓練だな。」

シシリー「魔物と戦うなんてドキドキしますけど、シン君と一緒なら安心ですね。」

シン「いや、訓練だからシシリーも頑張らないと。」

カケル「そうそう。この先何があるか分からないからね。」

シシリー「あっ!そ、そうでした。」

 

 カケル、シン、オーグ、シシリーはそう話している。

 それを見ていた騎士学院のとある生徒達は。

 

クライス「あれが英雄の孫と医神の孫か。」

ノイン「所詮は魔法使いだろ?」

ミランダ「どうせもやしよ。もやし。」

ケント「足手纏いにならないと良いがな。」

 

 4人は、シンとカケルに向かってそう吐き捨てる。

 それを見たマリアは、シンとカケルに向かって言う。

 

マリア「ね?やな奴らでしょ?」

カケル「小物感あるな。」

シン「あはは………。」

 

 そう言うのを見て、マリアはそう言うと、カケルとシンは苦笑して、マリアは舌を出す。

 それからしばらくして、カケルは別の場所へと向かう。

 到着すると、カケル達は話す。

 

カケル「ここか。」

エレナ「そうみたいね。」

クリア「私たちは魔法で援護、騎士学院生は攻撃という形ね。」

セブンティア「そうだな。」

ギレーヌ「皆、頑張ろう!」

 

 カケル達はそう話す。

 一方、騎士学院側の生徒は。

 

騎士「あれが英雄の片割れか。」

騎士「所詮は魔法使いだろ。」

騎士「そうだな。」

騎士「役に立つのか?」

 

 カケル達を見ながら、そんな風に言う。

 それを聞いていたカケル達は。

 

エレナ「…………なんだか、不愉快ね。」

カケル「しょうがないさ。」

クリア「そうね。気にせずにやるとしましょう。」

セブンティア「ああ。俺たちは、やるべき事をやるだけだ。」

ギレーヌ「そうね。」

 

 エレナが不機嫌になる中、カケル達はそんな風に話す。

 そして、訓練が始まったのだが……………。

 

騎士「このっ!くっ!ちょこまかと!」

騎士「おい、離れろ!」

 

 騎士学院の生徒は、狼の魔物を相手に、苦戦していた。

 その訳は、カケル達の援護は要らないと勝手に飛び出してしまったからだ。

 その結果、この様というわけだ。

 

カケル「はぁ……………俺たちも行くか。」

エレナ「ええ。」

クリア「世話が焼けるわね。」

セブンティア「行くか。」

ギレーヌ「ええ。」

 

 カケル達はそう言うと、魔物に攻撃をしていく。

 

カケル「よっ!ふっ!」

 

 カケルは、狼の魔物の攻撃を躱して、魔法や錬金術で攻撃していく。

 

エレナ「ふっ!はっ!」

 

 エレナは、魔力制御を上げたことにより、威力が上がった魔法を放ち、魔物を倒していく。

 

クリア「ハアッ!ふっ!でやっ!」

 

 クリアは、テックスソードを手に、魔物をぶった斬っていく。

 

セブンティア「はっ!はあっ!」

ギレーヌ「はっ!はっ!」

 

 セブンティアとギレーヌは、何かの武器を持って戦う。

 この訓練が始まる前、カケルは聞いていた。

 

カケル「ん?なあ、何だそれ?」

セブンティア「ああ、これは今作ってる試作品さ。テストも兼ねて使う事にしたのさ。」

カケル「へぇ〜……………。」

 

 2人はそんな風に話していたのだ。

 カケル達の戦いを見ていた教師達は。

 

教師「君たち……………。」

教師「やりすぎ………………。」

 

 二つの学園の教師達は、呆然としながらそう言う。

 そんな風に、訓練は終わる。

 その後、シン達と合流する。

 

カケル「どうやら、他の班は上手く行ったみたいだな。」

シン「ああ………。それに比べて、何でお前らの班は…………。」

 

 シンの視線の先には、アフロになったアリス達が居た。

 

アリス「いやぁ…………思いの外威力が上がってたから、バンバン使ってたら………。」

ユーリ「騎士学院生さん達が落ち込んじゃって………。」

リン「ちょっと調子に乗った………。」

 

 カケルとシンがそう言うと、アリス、リン、ユーリがそう答える。

 どうしてこうなったのかと言うと、騎士学院生達が苦戦しているのを見たり、かっこいい所を見せようとしたのに苛ついて、派手にやったとの事。

 

カケル「…………で、あれは一体どうしたんだよ?」

 

 カケルがそう言うと、その指を指す先には、1人の生徒がトニーを睨んでいた。

 

マーク「思春期男子の縺れッス。」

カケル「は?」

ユリウス「結局、拙者達が魔物の討伐を進めたので御座る。」

オリビア「ウォルフォード君やパラケルス君達の方はどうでした?」

シン「どうって………。」

 

 マークの言葉に、カケルは首を傾げる。

 トニーを睨んでいるのは、フリオという生徒で、トニーとは知り合いだった。

 ちなみに、睨んでいる理由は、自分が好きだった子をトニーに奪われたからだ。

 シンがそう言うと、マリアがニヤニヤしながら言う。

 

マリア「シンとシシリーがイチャイチャしてたわねぇ。」

シン「はぁ!?」

シシリー「あわわわ………イチャイチャなんて…………!!」

オーグ「あれがイチャイチャでないのなら、お前等のイチャイチャがどの様なものか見てみたいものだぁ〜。」

シン「お前な……………!!」

 

 マリアがそんな風に言うと、シンとシシリーは慌てて、オーグはニヤニヤしながらそう言う。

 

マリア「冗談抜きにすれば、シンがフォローに回ってくれたお陰で、ちゃんと連携の訓練が出来たわ。」

オーグ「珍しく、シンがブレーキになってたな。」

シン「珍しくって………。(やっぱりそうなのか………。)」

オーグ「それで、そっちはどうだったのだ?」

カケル「上手くやれたと思うよ。」

 

 マリアとオーグがそう言うと、シンは落ち込み、カケルはそう答える。

 それを見たアリスが口を開く。

 

アリス「あれ?シン君落ち込んでる?」

マリア「シンってば、自分の所為で私達に責任感じてるのよ。」

ユーリ「責任?」

トニー「何のだい?」

 

 アリスがそう聞くと、マリアはそう答え、ユーリとトニーはそう言う。

 すると、オーグが口を開く。

 

オーグ「良い機会だ。皆にも言っておこう。私達究極魔法研究会は、卒業後シンとカケル以外、国の管理下に置かれ、恐らく私直轄の特殊部隊になる。それでも、各国の監視が付くのだろうがな。」

シン「皆ごめん……………俺…………皆の人生変えちゃった…………?」

 

 オーグがそう言うと、シンは申し訳なさそうにそう言う。

 シンが気にしていたのは、皆の人生を捻じ曲げてしまった事だ。

 すると、アリスが口を開く。

 

アリス「違うよシン君!!」

シン「え?」

アリス「これって将来安泰じゃん!!超エリートコースだよ!!これって!!」

トニー「異例の特別扱いだよねぇ。」

リン「凄い!」

マーク「凄いッス!自分もその一員になれるなんて!!」

ユーリ「家族に話したら大喜びだねぇ!」

エレナ「そうね。」

 

 アリスがそう言うのを皮切りに、トニー、リン、マーク、ユーリ、エレナはそう言う。

 それを聞いたシンは、呆気に取られる。

 

シン「あれ…………?皆喜んでる………?」

 

 シンが呆気に取られていると、後ろからオーグがシンの肩に手を置く。

 

オーグ「気にするな。使い方さえ間違えなければ、我々の力は世界を救う希望にもなる。」

カケル「そうだな。使い方を間違えなければな。」

シシリー「はい!シン君はきっと…………世界の希望になりますよ!」

リン「特殊部隊になるのなら、もっと色んな事を教えて欲しい!」

エレナ「私も、仮面ライダーに…………!」

クリア「………………。」

 

 オーグ、カケル、シシリー、リン、エレナがそう言う中、クリアはエレナの事を目を細めながらそう言う。

 そんな中、シンは思う。

 

シン(そうだよなぁ!世界の危機を救う為なら、もっと強くならないとダメだよな!)

オーグ「おい、言っておくが私が制御するのにも限度はあるからな?変な事は考えるなよ?」

 

 シンがそう思う中、オーグはそう言う。

 

シン「最近のオーグは俺の心を読めるんじゃないかと思ってる。」

オーグ「フフッ。」

シシリー「いえ、シン君の場合は…………。」

マリア「顔に出るから分かり易いのよ!」

シン「あはは………バレバレですか…………。」

カケル「今後はポーカーフェイスも鍛えておくんだな。」

 

 シンがそう言う中、オーグ達はそう言う。

 それで終わるかと思われたが。

 

フリオ「トニー=フレイド……………!やはり許せない……………!!」


 

 
先ほど居たフリオという生徒が恨めしそうな表情と声色でそう呟くと、突然全身から悪意のオーラが吹き出す。



 

???「ホォーク!??」


エレナ「な、なに!?」


カケル「あれは!」

 

 

 そのオーラには鷹の様な姿のケミー、ホークスターが捕まっており、ホークスターがフリオのオーラに飲み込まれると、フリオはホークマルガムへと変貌した。

 



フリオ「トニィィィッ!!」


トニー「うわっ!?」

 

 

 ホークマルガムとなったフリオは真っ先にトニーに向かって攻撃し、トニーはそれをなんとか躱す。



 

???「ハアッ!」


カケル「っ!?」


シン「今度は何だ!?」

 

 

 すると今度はカケル達の方にどこからともなく、針の攻撃が飛んできて、カケル達はその攻撃をなんとか回避する。



 

???「チィッ、躱されたぁ。」


オーグ「別のマルガムだと……………!?」


カケル「まさか複数で来るとは………。」

 

 針が飛んできた方向を見ると、そこに居たのは、トンボの様なマルガム……………ドラゴンフライマルガムだった。

 



クリア「はぁ……………ったく。カケル、あのドラゴンフライマルガムは私が相手をするから、そっちはお願い。」


カケル「あ、ああ。」

 

 

 カケルはクリアの言葉にそう答えるとガッチャードライバーを装着し、クリアは目を開き、テックスソードを取り出す。

 



『HOPPER1!』


STEAMLINER!』


X WIZARD!レベルX・インストール・クリア!』



 

 2人はそれぞれの変身アイテムにライドケミーカードを装填する。
 

 すると、カケルの後ろにホッパー1とスチームライナー、クリアの前にクロスウィザードのライドケミーカードが現れ、2人は叫ぶ。



 

「「変身!」」



 

ガッチャンコ!』


Xアップ!


『スチームホッパー!


『ウィザードXフォームアップクリア!』


レディ⋯⋯GO!』
 


 

カケル「行くぞ!」


クリア「ハアッ!」


フリオ「邪魔をするなぁ!」


DFマルガム「ハァァァ!!」

  

 

 カケルはガッチャード・スチームホッパーに、クリアはテックス・ウィザードXフォームに変身。

 そしてカケルはホークマルガム、クリアはドラゴンフライマルガムと、それぞれのマルガムと戦っていく。



 

フリオ「喰らえッ!」


カケル「そう簡単に当たるかよ!」

 

 

 ホークマルガムは空を飛びつつ鋭利な羽を飛ばして攻撃するが、カケルは錬金術で土の壁を作って身を守りつつ、移動していく。



 

フリオ「お、おのれぇ……………!」


カケル「よし、今度はこっちの番だ!」

 

 

 カケルは空を飛ぶホークマルガムに対してガッチャージガンや魔法を使って攻撃していくが、上空というアドバンテージと素早い動きからほとんど躱され、唯一当たった攻撃も少し掠っただけで決定打にならない。



 

フリオ「………なんだその攻撃は?この程度の攻撃で俺を倒せると思うな!」


カケル「届かないか。なら、コイツらの力を借りるか!」

 

 

 カケルはそう言うと、ゴリラセンセイとバーニングネロのカードを取り出して、装填する。



 

GORILLASENSEI!


『BUNINGNERO!』

 

 

 カケルは、その2枚を装填すると、ガッチャードライバーを操作する。



 

ガッチャンコ!』


バーニングゴリラ!

 

 カケルは、スチームホッパーからバーニングゴリラへと姿を変える。

 



フリオ「………姿が変わった?だがその姿では空を飛んでいる俺には通用しないだろう!」


カケル「それはどうかな!?俺たちの力、見せてやるぜ!」

 

 

 フリオの言葉に対し、カケルは、バーニングゴリラのまま、自信に満ちた様子で立ち向かっていった。

 



**

 

 

 一方、クリアはというと。

 



クリア「ハァッ!」


DFマルガム「ぐわぁ!?」

 

 

 クロスウィザードの力と己の力を混ぜた独自の魔法による攻撃でドラゴンフライマルガムを圧倒しており、ドラゴンフライマルガムの針を飛ばす攻撃も魔法によるバリアによってあっさりと受け止められるなど、ドラゴンフライマルガムは苦戦どころかまったく歯が立っていなかった。

 



DFマルガム「つ、強え!……これがレベル10とかの力ってやつなのか?」


クリア「それもあるけど、はっきり言ってあの時のアイツと比べたら大したことないね!もうちょっと体鍛えたら?」


DFマルガム「んだと………がぁっ!?」

 

 

 クリアの言葉にドラゴンフライマルガムは思わず憤慨するが、その隙に炎の魔法であっさりと吹き飛ばされる。

 



クリア「さて、止めと行きますか!」

 

 

 クリアはそう言って魔法の鎖を出し、ドラゴンフライマルガムを拘束する。



 

DFマルガム「何っ!?」


クリア「これで終わり!」

 

 

 クリアは、エクシードファイターのカードを取り出して、装填する。



 

EXCEEDFIGHTER!レベルX・インストール・クリア!』


Xアップ!』
 
 

 

 クリアは、再び巨大なライドケミーカードをテックスソードで×印に切って次に横なき払いで巨大ケミーカードを回す。
 

 


『ファイターXフォームアップクリア!
』

レディ⋯⋯GO!』
 
 

 

 クリアは、仮面ライダーテックス・ファイターXフォームへと変わり、そのまま必殺技を発動する。

 



『EXCEEDFIGHTER!Reインストール、オーバーブレイク!!』



 

クリア「ハァァァァァ!」


DFマルガム「ぐわぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

 クリアは上空に飛び、音速飛行をして、ドラゴンフライマルガムへと向かい、切り刻んでいく。
 

 それを受けたドラゴンフライマルガムは地面に叩きつけられ、爆発する。



 

グレイトンボ「グレイトォ…………。」


クリア「おっと。」



 

ケミーキャプチャー!』

 

 

 ドラゴンフライマルガムから、グレイトンボが出てきて、クリアは自分のケミーライザーでブランクカードに再封印する。



 

クリア「よし。あとはカケルの方ね。」

 

 

 それを確認すると、クリアは変身解除して、カケルの方へと向かっていった。

 



**



 

カケル「おりゃおりゃおりゃおりゃおりゃあァァァ!」


フリオ「ぐっ!?」

 

 

 カケルは、空を飛ぶホークマルガムに対して、バーニングゴリラの怪力を用いて周囲の岩や錬金術で形成した大きな土の塊などを投げて攻撃していた。
 

 凄まじい威力と重さに思っていた以上のスピード、そして向かってる物体の大きさや数の多さを前に、空を自由自在に飛ぶことが出来るフリオも苦戦していた。



 

カケル「どうだ!これなら流石のお前も大変だろ!」


フリオ「ぐっ……………まさかこんな馬鹿げた方法で追い詰めるとは!だがそもそもお前に用はない!俺が用があるのは、トニー=フレイドだけだぁァァァァァ!!」


トニー「何っ!?」


カケル「まずい!」

 

 

 そんな猛攻に苛立ったフリオだが、突然標的をカケルからトニーへと変え、今度は先程とは比べ物にならない量の羽を飛ばす。



 

シン「トニー!」


オーグ「フレイド!」

 

 

 シンとオーグがそう叫ぶ中、トニーは、フリオが迫り来る恐怖からか、先程のように咄嗟に動くことができず、そのままトニーの近くに羽が着弾して、爆発する。



 

フリオ「勝ったァァァ!!」

 

 

 フリオは自らの勝利を確信し、嬉しさのあまりそう叫ぶ。

 そしてトニーの姿を見ようと煙が晴れるのを待つ。

 そして煙が晴れると───



 

カケル「ふぅ……………間に合ったぁ。」



 

 そこに現れたのはトニーが倒れている姿ではなく、カケルが身を挺して守っている姿であり、トニーはカケルの背後におり、まったくの無傷だった。



 

トール「か、カケル殿!」


ユリウス「あれほどの攻撃を耐え切ったのでござるか!?」


フリオ「ば、バカな!何故!」


カケル「………悪いが今の俺は攻撃だけじゃなくて守るのも得意なんでね」

 

 

 そう、バーニングゴリラは、防御力にも優れているので、元々大したダメージでは無かった。
 

 そして、脚部のホットダンパーで、植物の根の様なアンカーを足場に錬成した事で、反動を殺し、トニーを守り抜いたのだった。



 

トニー「うぅ………………えっ?なんで………………!?」


カケル「トニー、大丈夫か?」


トニー「ぼ、僕は大丈夫だけど、カケルは大丈夫なのかい!?」


カケル「俺は大丈夫だ。」

 

 

 トニーの問いに対し、カケルはそう言ってなんともないように腕を上げる。



 

トニー「でもなんで……………!?」


カケル「助けるのかって?」


トニー「!?」


カケル「仲間を助けるのに、理由なんているか?」


トニー「カケル………………。」


カケル「ピンチの仲間を守った。ただそれだけだよ。大切な仲間を、傷つけさせない為にもね。」

 

 

 トニーの疑問に対し、カケルはそう答える。その言葉にトニーは少し唖然とするも、悪い気分にはならなかった。

 



???「あっぱれ!」


カケル「ん?」

 

 

 すると、そんな声と共に、ガッチャードローホルダーから一枚のカード────アッパレブシドーが飛び出した。



 

アッパレブシドー「あっぱれ、あっぱれ!あっぱれぇ!」


トニー「これは一体……………!?」


カケル「アッパレブシドー……………。」

 

 

 アッパレブシドーは、どこか嬉しそうな様子で扇子を出し、そんな風に言い回っていた。



 

ユリウス「何故でござろうか。あのアッパレブシドーとやらに、親近感が湧くでござる。」


トール「えっ?」


シン「(やっぱり武士だからだろうなぁ。)」

 

 

 その姿を見たユリウスがそう言う中、トールは首を傾げ、シンは心の中で自分の考えに納得する。
 

 そしてアッパレブシドーは、カケルの元へと向かう。



 

カケル「アッパレブシドー、力を貸してくれるのか!?」


アッパレブシドー「あっぱれ!」


スケボーズ「スッケボー!」
 
 

 

 カケルがそう聞くと、アッパレブシドーはそう言い、その言葉に同調するようにビークル属性のレベルナンバー2、スケボーズも飛び出してくる。



 

カケル「スケボーズ!」


スケボーズ「スケボー!」


アッパレブシドー「あっぱれ!」


カケル「……………武士道とは、仲間の絆と見つけたり!」


マリア「ぶ、武士道?」


オリビア「どういう意味なんでしょうか…………?」


シン「(やっぱりこの世界に武士はいないのか………。)」

 

 

 マリアとオリビアは聴き慣れない言葉に首を傾げ、言葉の意味を知っているシンはその様子を見て、この世界に武士はいないことを改めて感じとった。
 

 そんな中でカケルは、スケボーズとアッパレブシドーの2枚のカードを装填する。

 



『SKEBOWS!


『APPAREBUSHIDO!』



 

 装填すると、その2枚のカードが浮かび上がる。
 

 カケルは、ガッチャードライバーを操作する。



 

ガッチャンコ!』



 

スケボーズ「スッケボォー!」


アッパレブシドー「あっぱれぇ!」

 

 

 その二体がそう言う中、カケルと融合して、姿を変えていく。

 



『アッパレスケボー!』



 

 カケルは、ガッチャード・アッパレスケボーへとチェンジした。

 


『ガッチャートルネード!』



 

カケル「それじゃあ………行くぜ!」

 

 

 そして右手にガッチャートルネードを錬成し、そのまま両足のスケボーを使って高速移動をしつつ、木へと登り、ホークマルガムへと向かって跳躍する。



 

カケル「ハァァァァァ!」


フリオ「ぐっ!」


オーグ「速いっ!」


トール「目に追いつきません!」

 

 

 カケルの目にも止まらぬ斬撃攻撃に、先程のバーニングゴリラによる岩などを使った激しい投擲攻撃で負った翼の部分のダメージもあってか思うように動けず、だんだんとフリオは押されていく。

 



フリオ「こ、このままでは………!?」


カケル「よし、このまま畳み掛けるぞカマンティス!」



 

ケミーセット!』

 

 

 そんな中、カケルはカマンティスのカードを取り出して、ガッチャートルネードに装填し、ガッチャートルネードのアルケミードロワーを引き、ガッチャースピンを回転させる。
 

 ガッチャースピンが回転する事による遠心力を利用して、装填したカマンティスから、高純度のケミー能力を分離、抽出して、力を溜める。
 

 そして、カケルはガッチャートルネードをホークマルガムに向ける。

 



カケル「ハァァァァァ!」



 

トルネードアロー!』



 

フリオ「ぐわぁぁぁぁ!?」

 

 

 カケルは、トルネードアローを発動して、カマンティスの鎌型の矢を放ち、ホークマルガムに大ダメージを与える。

 それにより、ホークマルガムは墜落していく。


 墜落地点にカケルが着くと、ガッチャードライバーを操作する。



 

カケル「決めるぜ!」



 

アッパレスケボー!フィーバー!』

 

 

 カケルは、必殺技を発動すると同時に、アッパレスケボー・ワイルドになり、高速回転をする。
 

 すると、竜巻が現れ、それにホークマルガムが囚われる。



 

フリオ「ぐぅぅぅ……………!」


カケル「ハァァァァァ!」


フリオ「ぐわぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 ホークマルガムが竜巻に振り回される中、元のアッパレスケボーに戻ったカケルは、回転しながらキックを叩き込み、ホークマルガムは地面に叩きつけられ、そのまま爆発した。



 

ホークスター「ホーク!」


カケル「ガッチャ!」

 

 

 爆風の中からホークスターが出てくると、カケルはブランクカードを翳して、ホークスターを再封印する。



 

カケル「よろしくな、ホークスター!」


ホークスター「ホーク!」


ヴァン「おーい、カケルー!」

 

 

 カケルがホークスターにそう話していると、手を振りながらヴァンがやってくる。



 

ヴァン「いやー待たせたの。他の者達のケミーに関する記憶は消しておいたぞ。」


カケル「いつもありがとう、爺ちゃん。」


シン「こういう時大体現れるよな、ヴァンさん。」


ヴァン「そりゃあこれがワシの役目じゃからな!ナ〜ハッハッハッ!」

 

 ヴァンがそう言いながら豪快に笑い出すと、カケルとシンはヴァンのいつも通りの姿に少し気持ちがほのぼのとした気分になった。
 

 そんな会話をしている中、カケルのことをエレナはじっと見ており、そんなエレナを、クリアは見ていた。
 

 だが、意識をすぐに変え、カケルに話しかける。

 



クリア「はい、グレイトンボ。」


カケル「えっ?良いのか?」


クリア「言ったでしょ?私はレベルナンバー10を使うからって。」


カケル「そうだったな。それじゃあよろしくな、グレイトンボ!」


グレイトンボ「グレイト…………!」

 

 

 こうしてカケルは、クリアからグレイトンボのカードを受け取ったのだった。
 


 

???「…………よし、マルガムの欠片を二つも手に入られましたね。ヘラルド程ではありませんが、なかなかのものです。」

 

 ところ変わって、カケル達のいるところから少し離れた場所。

 そこで燕尾服を着た男が、手に持った2枚の銀紙を見ながらそんな風に呟く。

 



???「それにしても……………クリア=テンフェクト。仮面ライダーテックスですか。レベルナンバー10を使う以上、警戒はしておくべきでしょう。」

 

 

 そして先程とは打って変わり、眠そうにしているクリアと彼女の手にあるテックスソードを見つめ、そのまま去っていく。
 

 この時、カケル達はまだ気づいていなかった。

 何者かが、暗躍している事に。




今回はここまでです。
今回は、合同訓練の話です。
色々とトラブルがありましたが、無事に合同訓練を終え、グレイトンボとホークスターをガッチャしました。
次回は、オリジナルの話をやろうかなと思います。
クリアとエレナのやりとりをやろうかなと思っています。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今日から、最強ケミー☆ガッチャ大作戦が公開されましたね。
自分は見ました。
ネタバレを避ける為に、あまり深くは言えませんが、良い映画でした。
この小説でも、最強ケミー☆ガッチャ大作戦の話はやります。
私が投稿している『この白狐の戦士に祝福を』とコラボする感じです。
最強ケミー☆ガッチャ大作戦の話に関して、リクエストがあれば受け付けています。
あと、リクエストでガッチャードのオリジナルフォームや、オリジナルの仮面ライダーのリクエストが来たので、それら専門の活動報告を設けますので、そちらにも何か思いついたらお願いします。
アルティメット・マジシャンズの面々も変身させる予定なので、もし変身させる仮面ライダーを思いついたら、お願いします。
オリジナルフォームとオリジナル仮面ライダーについて
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=306523&uid=373253
アルティメット・マジシャンズが変身する仮面ライダーについて
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=303451&uid=373253

フィニッシュを決めるのはどちらにするか

  • ギーツIX
  • ギーツワンネス
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