合同訓練が終わった翌日。
クリアとエレナは、転移魔法を使い、森へと向かう。
クリア「山奥の此処なら簡単に見つからないから始めようか、エレナ。」
エレナ「えぇ。」
どうしてこうなったのか、遡る事数時間前。
クリアの元に、エレナがやって来た。
クリア「……………それで、私の元に来るのは、どういう要件かしら?」
エレナ「言わなくても分かるでしょ?あなた、自分でそのテックスソードを作ったのよね?」
クリア「そうね。」
エレナ「だから、私の仮面ライダーに変身する為のアイテムを作って欲しいの。」
クリアの元にやって来たエレナは、そんな風に言う。
それを聞いたクリアは。
クリア「……………そうね。エレナ、ちょっと良い?」
そう言って、クリアはエレナを山奥へと連れ出す。
クリアはそれを思い返す。
そして、口を開く。
クリア「詳しくはシンやカケル達から聞いて居るから。其れを踏まえて言うと今の貴方に仮面ライダーに変身アイテムを渡すのは危険だと思うの。」
エレナ「ど、如何して!?」
クリアがそう言うと、エレナはクリアに詰め寄る。
クリア「其れから今から説明するから。」
エレナ「……分かった。」
クリアはそう言うと、エレナは一歩下がる。
そして、クリアは理由を説明する。
クリア「其れじゃあ説明する。まず一つ目にとある錬金術師が言った言葉が有る。『痛みを伴わない教訓には意義がない。人は何かの犠牲なしには、何も得る事はできないのだから。しかし、その痛みに耐え、乗り越えた時、人は何者にも負けない、強靱な心を手に入れる。そう、鋼のような心を手に入れる。』……………で、この言葉の意味は口で説明するよりも実際に味わった方が分かりやすい。」
クリアはそう言いながら、右手でフィンガースナップをする。
すると、森の中にある小石が集まって防具の様に形が固まって今度は水の塊が現れて先程作られた石の防具の下に行き取り込み人の形になった。
エレナ「此れは!?」
エレナは色んな意味で驚いて居る。
クリアは口を開く。
クリア「此れはアクア・ゴーレム。石の身体に身体を動かす神経は水。だからアクア・ゴーレム。其れで今から戦って貰います。」
エレナ「戦うって……?」
クリア「その言葉の意味通りよ。そのゴーレムをレベルナンバー4のアーティファクト属性のエナジールがマルガム化したエナジーマルガムと仮定として戦闘をして貰います。」
エレナ「どうして?」
クリアがそう言うと、エレナは首を傾げる。
すると、クリアは説明をする。
クリア「試験の時にヴァン様からガッチャードとして戦うには、錬金術の力だけでなく、格闘技術も要求される。だから一芸では務まらんと言ってエレナは錬金術でカバーすればと答えたんだよね?」
エレナ「えぇ。」
クリア「ならその言葉通りに出来るか試してみよう。」
エレナ「……分かった。」
クリア「其れじゃあ、攻撃開始!」
クリアの言葉を聞いたアクア・ゴーレムの右腕が直角に動いてエレナの方に向けた。
それを見たエレナは。
エレナ「…………。」
距離も離れていて魔法を放つのと判断した次の瞬間。
アクア・ゴーレム「!」
アクア・ゴーレムの腕から水が噴き出して くる。
それを見て、エレナは首を傾げると。
アクア・ゴーレム「!!」
アクア・ゴーレムの右腕の一部が切り離されてペットボトルロケットの原理のロケットパンチが放たれた。
エレナは予想外の攻撃に反応できなかったが、アクア・ゴーレムの狙いが甘かったのかエレナに当たる事無く後方の木に当たった。
エレナは急いで振り返ると。
エレナ「嘘でしょ……………!?」
それを見たエレナは唖然とする。
切り離されたアクア・ゴーレムの右腕が木に深深く突き刺さり、アクア・ゴーレムの本体と切り離され部分の断面から水のチューブが出て来て其れが繋がった瞬間、木に刺さって居る切り離され部分が抜けて本体と連結する。
そして右腕が刺さって居た木は音を立てながら倒れて、アクア・ゴーレムは左腕もエレナに向ける。
アクア・ゴーレム「!!」
すると、アクア・ゴーレムの左側の方のロケットパンチが放たれてエレナは両腕で顔を覆う。
エレナ「!?」
エレナが怯む中、アクア・ゴーレムのパンチが飛んでくる。
アクア・ゴーレムが放つロケットパンチを躱すと。
エレナ「な、万物はこれなる一者の改造として生まれうく!」
エレナは、先程アクア・ゴーレムの右腕のペットボトルロケットのロケットパンチで倒した木を錬成して木のナイフを無数に錬成し、アクア・ゴーレムに投擲する。
アクア・ゴーレム「!」
だが、それを見たアクア・ゴーレムは大の字になる。
エレナ「何……………!?」
アクア・ゴーレム「!!」
すると、アクア・ゴーレムの頭、腕、両手、脚が回転し始める。
アクア・ゴーレム「!!!」
更に胴体も回転を始めて扇風機の様に回りだした。
其処に先程エレナが錬金術で作った木のナイフが回転するアクア・ゴーレム当たった瞬間に木のナイフは木片に変わって周囲に飛び散る。
クリア「……!」
クリアは、六角形集合体障壁魔法を展開して飛び散る木片の全てを防ぐ。
エレナ「くぅ……!」
飛び散る木片の脅威にさらされながらも無詠唱で錬金術を発動させて土壁を生成して木片を防ぐ。
それを見たエレナは。
エレナ(はぁ…………はぁ…………何よあの無茶苦茶な戦い方は。)
そう愚痴りながら探索魔法を発動する。
エレナ(よし、あのゴーレムは一歩も動いて居ない。何かして来たら其れに合わせて攻撃……。)
エレナはそんな風に考える。
エレナの思考中にアクア・ゴーレムが動いた 右腕でペットボトルロケットパンチを繰り出す。
エレナ(何よ明後日の方向に向けて飛ばして行って……。)
エレナが呆れていると突然右腕が急に方向転換して来てエレナに向かって来た。
それを見たエレナは。
エレナ(!?何で?)
エレナが驚いている間にも右腕は迫って居る、エレナは咄嗟に右腕の方を向いて
エレナ(あれ?…………何で私上を見ているの…………!?)
突然の出来事に脳の処理能力が追い付いていないエレナ。
そんな状態のエレナの目に入ったのは、空中に舞う土とアクア・ゴーレムの左腕、そしてエレナが作った土壁を軽々しく飛び越えている下半身の辺りから水のチューブになって居るアクア・ゴーレムが目に入った。
水のチューブは本体に吸い込まれて下半身と連結した。
そうしている間にも、アクア・ゴーレムの右腕はエレナに向かってエレナのお腹に突き刺さった。 放心状態だったエレナは地面へと叩きつけられる。
エレナ「!?」
無理矢理意識を戻されると同時に胃から何かが込み上げてくる。
エレナ「ぐうッッ………!うえぇぇッ…………!」
若干、エレナの口から胃液が漏れ出る。
だが無慈悲に左手の拳が開くと水が噴き出て、地面に転がっているエレナの方に向かい、両手がエレナの魔法学院の制服を掴む。
それと同時に、アクア・ゴーレムの本体から水のチューブが出て来て切り離している両腕から接続してエレナを引き寄せると同時に、両足を曲げてエレナが触れる距離なった瞬間。
アクア・ゴーレム「!!」
曲げていた両足を伸ばしてエレナのお腹に突き刺さる。
エレナ「!?」
呻き声も出す前に勢いよく下に向かって行き背中から地面に叩きつけられる。
エレナ「!!」
叩きつけられ土煙が出り晴れるとそこに居たのは。
エレナ「おぶッッ………!!うぅぅッ………!!うえぇッッ…………!!」
苦しみで野垂れ回って居るエレナが居た。
エレナ(く、苦しい……痛い……ガッチャードになれば、此れと向き合わないと……行けないの?)
エレナは苦しみながらそう思う。
エレナの目の前にアクア・ゴーレムが着地して右手から水の刃が出て其れを近くの木に振り下ろすと木は簡単に斬れてエレナに近づく。
エレナ「こ、来ないで…………!」
エレナは震える腕をアクア・ゴーレムに向けて錬金術を発動する。
だが…………。
エレナ「!?、ど……如何して………!?」
錬金術が不完全な形で発動してしまう。
直ぐに魔法に切り替えて放とうとするが…………。
エレナ「!?」
魔法も発動しない。
それは即ち、エレナは冷静さを欠いているという事を示していた。
そんな中、一歩ずつアクア・ゴーレムが迫ってくる。
エレナ「こ、来ないで お、お……願い。」
エレナは完全に怯えていた。
其れでもアクア・ゴーレムはエレナの下に辿り着いて右腕を振り挙げてエレナの首に目掛けて振り下ろし、エレナは咄嗟に眼を閉じる。
すると。
クリア「止まれ!」
クリアはそう叫びながら、手を叩く。
エレナ「……?」
エレナは恐る恐る目を開けると、水の刃が寸止めで止めているアクア・ゴーレムが居た。 そんな中、クリアが口を開く。
クリア「刃解除から気を付け。」
クリアの言葉通りにアクア・ゴーレムは水の刃を解除して気を付けをした。
クリアはエレナは近づいて六角形の魔法陣を出してエレナの傷を癒す。
治癒魔法だ。
クリアは、エレナに話しかける。
クリア「どうかな?私作のアクア・ゴーレムは?」
エレナ「死ぬかと思ったわよ!!」 クリア「でもマルガムは殺すつもりで襲って来るよ。」
エレナ「そ、其れは…………。」
クリア「其れにはエレナはマルガムと敵対した事はある?」
エレナ「無いわよ!」
クリアがそう聞くと、エレナはそんな風に叫ぶ。
クリアの問いにエレナはそう叫ぶと、クリアは背中を向けながら口を開く。
クリア「私はある。大体二年前、この森でレベルナンバー5のビークル属性のディープマリナーのサブマリンマルガムと戦ったの。相手は地面に潜ってから
エレナ「…………。」
クリアは自分の体験談を口にする。
それを聞いたエレナは黙り込む中、クリアは口を開く。
クリア「とにかく、此れが『痛みを伴わない教訓には意義がない。人は何かの犠牲なしには、何も得る事はできないのだから。しかし、その痛みに耐え、乗り越えた時、人は何者にも負けない、強靱な心を手に入れる。そう、鋼のような心を手に入れる。』の意味を。」
エレナ「何となく……分かった。錬金術だけじゃ駄目って。」
クリアがそう言うと、エレナはそんな風に頷く。
クリアとエレナがそんなやり取りをする中、カケルはというと。
カケル「ガッチャ!これからよろしくな!スタッグバイン!」
スタッグバイン「スタッグ!」
カケルはケミー探しに励んでおり、この日はたった今再封印したスタッグバインだけでなく、テレヴィ、バクオンゼミ、ミテミラーの、計4体のケミーと出会っていた。
カケル「よし、それじゃあそろそろ帰るとするか!」
今回はヴァルバラドといった邪魔も入らなかったこともあり、カケルは上機嫌で家に帰ろうとしていた。
???「ぐわぁぁぁぁ!!」
カケル「ん?うわっ!?」
その矢先に、突然どこからともなく電撃がカケルへと向かってきて、それに気付いたカケルはなんとか回避する。
電撃が来た方向を向くとそこには、電池が付いたマルガムがおり、まるでこちらを威嚇しているようで、どこか苦しんでいるかのような唸り声を上げている。
カケル「マルガム!電池という事は…………ライデンジのマルガムか!」
???「うぅぅぅ………うぅぅぅあァァァ!!!」
電池の付いたマルガム、バッテリーマルガムは再び唸り声を上げながらまたもやカケルに向かって電撃を放つ。
カケル「………このままじゃまずい、そのケミーは、絶対に救ってみせる!」
カケルはそう言って腰にガッチャードライバーを装着し、ホッパー1とスチームライナーのカードをドライバーに装填する。
『HOPPER1!』
『STEAMLINER!』
カケル「変身!」
カケルはそのまま変身ポーズを取ると、そう言って、ガッチャードライバーのレバーを操作する。
『ガッチャンコ!』
その音声が流れると、カケルの周囲をホッパー1とスチームライナーが浮かび上がる。
ホッパー1「ホッパー!」
スチームライナー「スチーム!」
ホッパー1とスチームライナーは、2枚のカードが合わさった場所から現れたフラスコの入り口へと向かっていく。
フラスコの中には、カケルが居るように見える中、二体はカケルと組み合わさる。
すると、ホッパー1とスチームライナーは、カケルに合わさり、だんだんとカケルの姿が変わっていく。
『スチームホッパー!』
カケルは仮面ライダーガッチャード・スチームホッパーに変身した。
Bマルガム「ウゥゥゥ………ウオォォォォ!!!」
バッテリーマルガムは連続で電撃を飛ばしてくるが、カケルは高く跳び上がることで躱し、そのままの勢いでバッテリーマルガムにドロップキックを繰り出す。
カケル「よし、決まった!」
Bマルガム「うぅぅ………!イデェェェ…………」
カケルのドロップキックが頭部にクリーンヒットしたことでバッテリーマルガムは倒れるも、なんとか立ちあがろうとする。
カケル「このまま攻めて──」
Bマルガム「うぅぅぅ……ウッ!ウガァァァ!」
カケル「なっ!?」
そのまま追撃しようとしたが、バッテリーマルガムは頭を抑えていると突然唸り声を上げ、先程とは比べ物にならない威力の電撃を出し、同時に土煙も現れたことで、カケルは思わず顔を覆って防御する。
カケルが顔を覆う中、電撃や煙が晴れると、バッテリーマルガムの姿は見えなかった。
カケル「くっ、あれは攻撃じゃなくて目眩しのためだったのか………。」
バッテリーマルガムを逃した事にカケルはそう悔しそうに呟くと、そのまま変身を解除する。
カケル「………流石にそこまで遠くには行っていない、だからまだ近くにいる可能性はある筈。とりあえず探してみるか。」
カケルはそう考え、ケミーライザーを手に捜索を開始する。
カケル「………………おっ。ここら辺か?」
しばらく歩くと、ケミーの反応が強くなり、その方向に向かって真っ直ぐ向かう。
???「…………ベル?」
カケル「ん?ハエ……………?」
そこでカケルが見つけたのはマルガムではなくハエ。
だが、その大きさはいつもよく見る様なハエよりも遥かに大きく、見た目も王冠を被ったハエの頭と、翅を持つ虎のような異形としか言えなかった。
しかも───
カケル「アンノウン……………属性不明のケミー?そんなの居たっけかな?」
ケミーキャプチャーに反応しているものの、そこには『アンノウンケミー』と表示されており、カケルもヴァンから教えられたケミーの情報には一切ない未知の存在だった。
???「ベル!ベルベル!」
カケル「………まぁ、よく分からないけど、ケミーなのは確かだし、一応捕獲しておくか。」
カケルはそう言うと、ケミーライザーにブランクカードを装填して、ボタンをタッチする。
『ケミーキャプチャー!』
その音声と共に、カケルがそのハエのケミーにケミーライザーを向けると、光線が発射されて、ハエのケミーに当たる。
そして、ケミーライザーへと向かい、ブランクカードに封印される。
カケル「えーっと………ベルゼイーターか。聞いた事ないけど、とりあえずよろしくな!」
ベルゼイーター「ベルルル!」
目的のケミーではないものの、また新たにケミーを封印したのだった。
──ピシャァァァァンッ!!!
カケル 「なッ!」
すると、雷が落ちた様な凄まじい爆音が響き、カケルは再びホッパー1とスチームライナーのカードを取り出しながら、その現場へと向かう。
カケル「変身!」
カードを装填し、そう叫んでドライバーを操作すると、ガッチャード・スチームホッパーへと変身する。
そのまま現場までしばらく走っていると、そこではバッテリーマルガムがヴァルバラドと戦っていた。
カケル「あっ!あいつ!俺もいくぞ!」
それを見たカケルは、助走をつけて、思い切りジャンプをして、バッテリーマルガムを蹴る。
バッテリーマルガムが吹っ飛ぶ中、ヴァルバラドは不機嫌さを隠さずに口を開く。
???「ハァ、また俺の邪魔する気か?」
カケル「邪魔って何だよ!だいたい、俺が先に戦ってた相手なんだぞ!」
???「知るか。」
ヴァルバラドに対してカケルはそう叫ぶと、ヴァルバラドはそう吐き捨てる。
???「…………おい。」
カケル「えっ?───ホギャァァァ!?」
そんな喧嘩をしていると、突然ヴァルバラドがカケルを前に突き出し、その際突然現れた電撃がカケルに直撃する。
どうやら喧嘩の隙を見てバッテリーマルガムが電撃を放ったらしく、それに対してヴァルバラドはまたもやカケルを盾にし、バックステップでカケルから離れることで電撃を完全に回避。
突然の出来事にカケルは前回と違って反応できず、そのまま電撃を食らってしまったようだ。
Bマルガム「あ、あぁぁぁぁ?」
カケル「お、おまえまた………!!」
???「ん?見た事のないケミーだな。使わせてもらおう。」
カケル「いや聞け───って、やべっ!」
そしてベルゼイーターのライドケミーカードを落としてしまったようであり、そのベルゼイーターのカードを、ヴァルバラドが拾い上げ、ヴァルバラッシャーを開き、ヴァルバラッシャーに装填する。
『ゴキン!』
???「ぐっ!?な!?ち、力が…………!?」
カケル「えっ!?」
???「ぐぅ………!…………フンッ!」
ヴァルバラドの体に火花が散ると同時に、ヴァルバラドは膝をつく。
カケルが驚く中、ヴァルバラドはヴァルバラッシャーからベルゼイーターのライドケミーカードを取り出し、どこかへと放り捨てた。
カケルが驚く中、ヴァルバラドはヴァルバラッシャーからベルゼイーターのライドケミーカードを取り出し、どこかへと放り捨てる。
カケル「あっ!ベルゼイーターが!」
???「おい!あのケミーは何なんだ!?どこで手に入れた!」
カケル「いや、俺に言われても……………。さっき捕獲したばっかりだし……………。」
ヴァルバラドがそう聞くと、カケルは困惑しながらそう答える。
Bマルガム「ガァァァ!!」
カケル「うわっ!」
???「チッ!」
そんな中、バッテリーマルガムが迫ってきて、カケルはバッテリーマルガムの電撃を回避すると同時に、別のライドケミーカードを取り出す。
カケル「こうなったら、サスケマル!エナジール!お前達の力を見せてくれ!」
サスケマル「サスケマルッ!」
エナジール「エナジィィィィ!」
カケルはそう言うと、その二体はそう答える。
カケルはホッパー1とスチームライナーの代わりにその2枚を装填する。
『SASUKEMARU!』
『ENERGYL!』
その音声が鳴ると、カケルはガッチャードライバーを操作する。
『ガッチャンコ!』
サスケマル「サスケマル!」
エナジール「エナジー!」
すると、カケルの背後にその2枚が現れて、二体のケミーが現れると、カケルに合わさっていき、姿を変える。
『エナジーマル!』
カケルは、仮面ライダーガッチャード・エナジーマルへとフォームチェンジをする。
その姿は、忍者を思わせる様な姿で、肩はヴェノムマリナーと形状が似ていた。
カケル「さぁ、行くぜ!」
Bマルガム「ぬうゥゥゥゥ………ガァァァァァ!!」
カケルは、ガッチャートルネードを手に、バッテリーマルガムと戦っていく。
カケル「はっ!はあっ!」
Bマルガム「ア、アタラナイィィィ!」
カケルは忍者の如く身軽に動き、ガッチャートルネードで斬り付けていったり、水手裏剣を飛ばしたりしていく。
この手裏剣は、エナジーマルシュリケンという物であり、激しい水流と回転によってあらゆるものを斬り裂くことが可能で、回転の勢いが増すほどにエナジーが溢れ、切れ味も増していく。
Bマルガム「ふぅ、ふぅぅ、ふぅぅぅ………ぐうぅえっ!?」
カケル「よし、これでトドメだ!」
バッテリーマルガムは、先程までのダメージや、度重なる放電によって体力をかなり消費したのか、息を切らしながら膝をつく。
カケルは、その隙を逃さずガッチャードライバーを操作する。
『エナジーマル!フィーバー!』
その音声が流れると、カケルは分身をして、バッテリーマルガムを取り囲む。
カケル「ハァァァァァ………!はぁぁぁぁ!!」
Bマルガム「ぐぅぅぅ…………!ぐわぁぁぁぁぁ!?」
分身したカケルは、ライダーキックやガッチャートルネードによる斬撃、エナジーマルシュリケンを飛ばしたりして、攻撃していく。
バッテリーマルガムはその無数の攻撃に怯む中、本体のカケルの攻撃が命中して、爆発を起こした。
ライデンジ「デンジ〜!」
カケル「ガッチャ!」
バッテリーマルガムからアーティファクト属性のレベルナンバー1、ライデンジが出てきて、カケルはブランクカードを向けて、封印する。
カケル「待たせたな!ライデンジ!」
ライデンジ「デンジ!」
カケルは、ライデンジにそう話す。
一方、ヴァルバラドは立つのが精一杯という感じだった。
???「…………いったい何だったんだ、あのケミーは。」
???「あ〜あ。せっかくのお膳立てが台無しになっちゃったよ。」
二人「っ!?」
ヴァルバラドがそう呟く中、そんな声が聞こえてくる。
カケルとヴァルバラドがその方を向くと、そこには1人の男がいた。
???「せっかく、仮面ライダーの動きを鈍らせてやろうと思ったのに、引っかかったのは仮面ライダー擬きかよ。」
???「何………………!?」
カケル「お前、何者だ。」
プレデター「あん?俺はプレデターとでも呼べ。そして、ケミーを喰らう者だ。」
カケル「えっ!?」
その男はそんな風に文句を言う中、ヴァルバラドはそう言い、カケルがそう聞くと、その男はそう答える。
すると、ベルゼイーターがその男の元に来る。
カケル「あっ!さっきのケミー!?」
プレデター「まあ良いか。楽しみは最後まで取っておくか。まずはお披露目だ。」
カケルが驚く中、プレデターはそう呟くと、ベルゼイーターを取り込む。
するとプレデターの姿が変わり、人間の姿から、マルガムへと変貌していく。
カケル「何だよ、それ……………!?」
プレデター「こいつはベルゼバブマルガム、タブー属性のケミーさ。あとのことはお前のジジイに聞け。それじゃあな。」
カケル「あっ!待てっ!」
カケルが驚く中、プレデターはそう言って、その場から去っていく。
???「タブー属性?……………笑えないな。」
そして、一部始終を見ていたヴァルバラドは、そう言って、ふらつきながらも立ち上がり、呆然としているカケルに目もくれず、その場から去っていくのだった。
****
プレデターと名乗る謎の男とヴァルバラドが去った後、カケルは屋敷へと戻り、そのままヴァンの部屋へと向かう。
カケル「……………爺ちゃん、居る?」
ヴァン「む?カケルか。どうしたんじゃ?」
ヴァンがそう聞くと、カケルは今日あった出来事について話しだした。
ヴァン「タブー属性じゃと!?」
カケル「うん、プレデターって奴が使ってたんだ。じいちゃん、タブー属性っていったいなんなのさ?」
ヴァン「プレデター………………そうか、とうとうこの話をする時が来た様じゃな。」
すると、ヴァンは真面目な表情になり、カケルの問いに対して語り出した。
ヴァン「タブー属性とはな、文字通り、禁忌のケミーなんじゃ。」
カケル「禁忌?何で?」
ヴァン「何故か、それはな、タブー属性は人の魂を錬成して生まれた存在なんじゃ。」
カケル「えっ!?」
ヴァン曰く、タブー属性はマルガムの力に惹かれたとある錬金術師が編み出した禁忌の属性。
自分の魂の半分を切り離し、錬成したケミーのことを指す。
このケミーは加工した魂の持ち主にしか扱えず、マルガム化することを前提としているため、ケミーそのものも悪どい人格が多いとの事だ。
カケル「そんなケミーが……………!?」
ヴァン「ああ。お前の話を聞く限り、ベルゼイーターはプレデターの魂で作られたのだろうな。………カケルよ、タブー属性は錬金術師にとって残してはいけない存在じゃ。見つけたらすぐに倒すのじゃぞ。」
カケル「う、うん……………。」
カケルはヴァンの言葉に戸惑いつつも頷き、そのまま部屋を出る。
そして、部屋を出た後、ヴァンは眉を顰めながら窓を見つめる。
ヴァン「プレデター………いったい何を企んでおる…………。」
****
???「お待たせしました。」
???「…………来たか、マーキュリー。」
同時刻、某所。
ところどころに金色の矢印のマークのある、黒いローブを着た男が錬金術を用いた作業をする中、その部屋の中に、燕尾服を着た男、マーキュリーが入り、ローブの男は、作業を続けたままマーキュリーにそう返事をする。
マーキュリー「ええ。なかなかの上質な悪意の欠片を集める事が出来たので、持ってきました。」
???「よくやった。では早速入れろ。」
マーキュリー「はい。これまでにカケル=パラケルスに倒されたマンティスマルガム、ポイゾナスマッシュルームマルガム、ゴリラマルガム、チリペッパーマルガム、ホークマルガム、ドラゴンフライマルガムの欠片……………と。」
マーキュリーがそう言う中、作業をしている男がそう言うと、マーキュリーはこれまでカケルやクリアが倒してきたマルガムの欠片を別々のビーカーに入れる。
すると、それらのビーカーから悪意のエネルギーが作業をしている男の目の前に向かい、一つになる。
すると、その目の前に、何かドライバーの様な物が現れる。
???「……………それで、報告を受けたが、レベルナンバー10を使う者が居るとか。」
マーキュリー「ええ。名はクリア=テンフェクト。彼女はビートルクス、クロスウィザード、エクシードファイターを所持している様です。」
???「……………可能であれば、そいつのデータも集めろ。」
マーキュリー「分かりました。では。」
マーキュリーから聞かされたクリアの情報に、男は少しの間思案するように黙っていたが、考えが纏まったのか口を開き、マーキュリーにそう命じる。
命令を受けたマーキュリーは仰々しく頭を下げて、その場から去っていく。
???「……………いよいよ………………か。」
誰もいなくなった部屋で、たった一人になった男は意味深な表情でそう呟き、また研究を再開する 。
カケル達はまだ気付いていなかった。
自分達の知らぬところで、強大な悪意が暗躍していたことを。
今回はここまでです。
今回は、オリジナルの話です。
クリアとエレナのやり取りや、新たな敵との邂逅、敵のやり取りです。
謎のドライバーも出てきました。
そのドライバーとは何なのか。
次回は賢者の孫のストーリーの方に戻ります。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今日は、ガッチャードの強化形態に仮面ライダーヴァルバラドになれるガッチャーイグナイターが発売しましたね。
どんな風に登場するのか、楽しみです。
マジェードはこの小説ではエレナが変身します。
シン達が変身する仮面ライダーや、オリジナルの仮面ライダーにオリジナルのフォームはリクエストは活動報告にて承っています。
フィニッシュを決めるのはどちらにするか
-
ギーツIX
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ギーツワンネス