仮面ライダーガッチャード&賢者の孫   作:仮面大佐

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カウント・ザ・ケミー
現在、それぞれが所持しているケミーカードは。

カケル=パラケルス
ホッパー1、スチームライナー、ゴルドダッシュ、スマホーン、スケボーズ、アッパレブシドー、レスラーG、アントルーパー、カマンティス、ヴェノムダケ、ディープマリナー、ピカホタル、メカニッカニ、ゴリラセンセイ、スパイクル、サスケマル、エナジール、ドッキリマジーン、オドリッパ、バーニングネロ、ホークスター、グレイトンボ、テレヴィ、バクオンゼミ、ミテミラー、スタッグバイン、ライデンジ、オジーラカンス、ゲンゲンチョウチョ、バレットバーン、ヤミバット、レンキングロボ、フレイローズ、ヒーケスキュー

ヴァルバラド
マッドウィール、ガッツショベル、???????

クリア=テンフェクト
ビートルクス、クロスウィザード、エクシードファイター

プレデター
ベルゼイーター

シン=ウォルフォード
仮面ライダーウィザード

シシリー=フォン=クロード
仮面ライダーエグゼイド

アウグスト=フォン=アールスハイド
仮面ライダーレジェンド、1号、2号、クウガ〜リバイス

マリア=フォン=メッシーナ
仮面ライダードライブ

トール=フォン=フレーゲル
仮面ライダーゼロワン

トニー=フレイド
仮面ライダー鎧武

アリス=コーナー、リン=ヒューズ
仮面ライダーW


第18話 ケミーとの絆と帝国の滅亡

 シンとシシリーの婚約披露パーティーが終わり、その翌日、カケル達は────
 


 

カケル「………まさか休みになるとはなぁ。」


エレナ「そうね、せっかく錬金術だけじゃなくて魔法も良くなってきたのに………。」


クリア「まぁたまには良いんじゃ無い?確かに鍛錬も大事だけど、休息も同じくらい大事なんだから。ところで食べないの?せっかくの出来立てなのに、冷めちゃうよ?」
 

 


 クロード領にある街でそんな風に話をしながら食べ歩きをしていた。
 

 


シシリー「ど、どうですかシン君。」


シン「うん!すっごい美味しい!」


シシリー「よ、よかったぁ…………。」


マリア「………はぁ。」


シン「ん?どうしたマリア?」


シシリー「もしかしてお口に合いませんでしたか………?」


マリア「あっ、いや!すっごく美味しいわよ!ほんと!」


オーグ「ふっ、流石はアールスハイドきっての温泉地。グルメもなかなかのものだ。」


ユリウス「うーん、これは止まらないでござる!」


トール「ちょっとユリウス、あまり食べ過ぎないでくださいよ。」
 
 

 

 カケルとエレナはなんとも言えない様子だが、それ以外のメンバーはそんな風に街のグルメを楽しんでおり、セブンティア達とは別行動を取っていた。
 

 元々の予定としては錬金術の特訓の日のつもりだったが、今日は休みでも良いとヴァンから言われ、シシリーからも皆に街の名物を案内したいと提案された事もあり、休みを楽しんでいた。
 

 すると。
 

 


???「きゃっ!」


カケル「おっと!?」
 
 

 

 カケル達が歩いていると、1人の少女がカケルにぶつかる。
 

 急な出来事にカケルは思わずよろけるが、体幹もしっかりと鍛えられていることもあり、倒れることなくその場に留まった。


 それに対して少女はぶつかって尻餅をついてしまっていて、どういうわけか植木鉢を抱えており、そこにはどこか見慣れない緑色の植物が植えられていた。
 

 


カケル「大丈夫か?」


少女「あ、はい!大丈夫です!」
 
 

 

 カケルが少女にそう聞くと、少女はそう元気よく返して立ち上がる。

 


 
シン「そっか……………なら良かった。」


マリア「カケルだからよかったけど、危ないからあんまり走っちゃダメよ?」


少女「す、すみません…………。」


カケル「いやマリアは俺のことどう思ってるんだよ…………。」


少女「そ、それじゃあ私はこれで失礼します!」
 
 

 

 カケルがそう声をかけると、少女はそう答える。

 マリアがそう言うと、カケルはジト目をしながらそう言う。
 

 そして少女はそのまま駆け出していった。
 


 

カケル「行っちゃった。まぁ、大丈夫なら良いんだけど。」


クリア「ん?あの植物………………?」


エレナ「クリア?どうしたの?」


クリア「いやちょっと違和感が………。」


マリア「それにしても、あの植木鉢に入ってた植物は何なのかしらね?」


トール「さぁ………?あまり見たことない品種でしたが…………。」


シシリー「どこかトゲトゲしていましたけど…………。」


クリア「トゲトゲ…………………あっ。あああぁぁぁ!!」
 


 

 カケルがそんなふうに言う中、マリアとトールは、彼女が大事そうに持っていた植木鉢に入っていた植物を気にする。
 

 すると、クリアは大きく叫び、カケル達は驚く。
 

 


シン「おわっ!?いきなりどうしたんだよ!?」


シシリー「びっくりしました………………。」


オーグ「どうしたんだテンフェクト?急にそんな大声を出して。」


クリア「思い出した!あの少女が持ってた植木鉢に入ってたのは、プラント属性のレベルナンバー4のサボニードルよ!!」


エレナ「えっ!?」
 
 

 

 クリアが急に叫んだ事にシン達が驚きながらそう聞くと、クリアはそう言う。
 

 あの少女が持っていたのはただの植物の植えられた植木鉢などではなく、サボニードルというケミーだったのだ。
 

 


カケル「あっ!言われてみれば!!」


エレナ「気付かなかった…………。」


オーグ「エレナはともかく、カケルはあんなに近くにいたのに気づかなかったのか………。」


ユリウス「カケル殿って、意外と天然なのでござろうか?」


カケル「そ、それより!何であの子がケミーを持っているんだ!?」


オーグ「それは分からんが、ひとまず追うぞ。」


シン「お、おう!」
 
 

 

 それを言われて初めてその事に気付いたカケルとエレナがそう言うと、オーグとユリウスはそう呟く。
 

 その言葉に対してカケルがそう言う中、オーグの言葉によってカケル達は先ほどの少女の後を追うのだった。
 

 一方、別の場所では。


 


???「…………無駄な時間を使わされたか。だがまだ遠くには言っていないはず。……………あいつらが来る前に回収しておかないとな。」


 

 
ヴァルバラドはそう言いながら、カケルとは違う形のケミーライザーを片手に先ほどの少女の後を追っており、ケミーの反応が出たのを確認すると、すぐさまその場から離れていった。

 一方、カケル達は、その少女を追っていた。



 

トール「それにしても、どうしてあの子がケミーを持っていたのでしょうか?」


ユリウス「おそらくどこかで拾ったのでは無いのでござろうか?」


カケル「ありえるな。まあ、悪意のある人に拾われるかよりはマシだろうな。」


エレナ「そうね。下手するとマルガムになっちゃうわけだし。」


シン「あぁ。とにかく、今はあの子を追うぞ!」

 

 

 トールとユリウスがそう呟く中、カケルとエレナはそう言って、シンはそう言う。
 

 一方、その少女は。

 



少女「ふぅ………………ここまで来れば大丈夫かな。大丈夫?サボちゃん。」


サボニードル「サボ!」



 

 街から少し離れたところにある森の中で、少女はサボニードルに話しかけており、サボニードルがそう答えると、少女は嬉しそうにはにかむ。



 

少女「それにしてもあの人、いきなりサボちゃんを渡せって言ってきたけど、何なのかしらね?………もしかして泥棒!?」


サボニードル「サボサボ!」


少女「サボちゃんもやっぱりそう思うよね?」


サボニードル「サボ!」

 

 

 少女がヴァルバラドの事を思い出し、そんなふうに文句を垂れる中、サボニードルは彼女の考察に同意する様に返事する。

 



???「───あぁ、すまない、そこのお嬢さん。」


少女「えっ?」

 

 

 すると、背後からそんな風に声をかけられ、後ろを振り向くと、そこにはヴァルバラドによく似た見た目の人物が居た。


 ただ、腰にはガッチャードライバーのような形のベルトをつけており、身体にはどこか鮫のような装飾があった。



 

少女「あっ!さっきの泥棒!」


???「ど、泥棒ッ!?……………オホンッ!いきなりで悪いけど、そのサボニードルを回収させてもらうわ。」


少女「い、嫌!泥棒にサボちゃんは渡さない!」


???「私は泥棒なんかじゃない!」

 

 

 いきなり少女に泥棒呼ばわりされたヴァルバラドに似た戦士は、一度は冷静になるも、再度言われたことで思わず我を忘れて声を荒らげながらそう否定し、ちょっとした口論になる。



 

カケル「おい、アンタ!」


???「うん?」

 

 

 するとカケルの叫び声が聞こえてきて、ヴァルバラドに似た戦士は、後ろを振り返る。
 

 そこには、カケル達が居た。



 

シン「あいつは………………!?」


シシリー「ヴァルバラド……………ですかね?」


オーグ「だが姿が違うぞ?」


ユリウス「カケル殿のようなフォームチェンジ……………というやつでござるか?」


マリア「待ってあいつの腰!あれもしかして……………!」


トール「ガッチャードライバー……………ですかね?」


エレナ「でも、ガッチャードライバーにあんな物付いてたかしら?」


カケル「いや、付いてないな。(───というより、風貌がドンムラサメみたいなのはどういう事だ?)」


クリア「いったい何者なの………………?」

 

 

 そのヴァルバラドに似た戦士を見て、カケル達はそう話す。
 

 カケルは、ヴァルバラドに似た戦士が、暴太郎戦隊ドンブラザーズに登場したドンムラサメに似ている事を気にしていた。
 

 カケルがそう思う中、オーグが口を開く。



 

オーグ「おい貴様、その少女に何をする気だ。」


???「何って、別にこの子に危害を加えるつもりはないわ。ただサボニードルを回収するだけよ。」


カケル「やっぱり狙いはサボニードルか。」


クリア「悪いけど、あなたの様な怪しい人は、放置する訳にはいかないわね!」

 

 

 オーグがそう聞くと、ヴァルバラドに似た戦士は、そう答える。
 

 クリアはそう言うと、テックスソードにビートルクスのカードを装填する。

 



『BEETLX!レベルX・インストール・クリア!』



 

 クリアの前に巨大なビートルクスのケミ―カードが現れる。
 

 そして、テックスソードを構えながら。




 

クリア「変身。」


 

 

 と言ってトリガーを引いた。


 


『Xアップ!』


 

 

 巨大ケミーカードを×印に切って次に横なき払って、巨大ケミーカード回して其のままクリアを取り込んで回転している間にアーマーが装着されて回転が終わる頃には仮面ライダーテックスに変身が完了する。

 



『ビートルXフォームアップクリア!



『レディ⋯⋯GO!』
 
 

 

 クリアは、仮面ライダーテックス・ビートルエックスフォームに変身する。
 

 それを見たヴァルバラドに似た戦士は。



 

???「へぇ。レベルナンバー10のケミーを使うのね。それじゃあ相手をしてあげるわ。」


クリア「こいつは私に任せて、カケル達はその子をお願い!」


カケル「分かった!行くぞ!」


エレナ「君も来て!」


少女「う、うん!」

 

 

 ヴァルバラドに似た戦士がそう言う中、クリアはそう叫んでヴァルバラドに似た戦士に向かっていき、カケル達はその少女とサボニードルを連れてその場から離れる。
 

 その後、クリアとヴァルバラドに似た戦士は、お互いに武器を持って応戦していく。



 

クリア「はっ!ふっ!でやっ!」


???「ふっ!はっ!」

 

 

 クリアはテックスソードを、ヴァルバラドに似た戦士はヴァルバラッシャーを持って攻撃していき、お互いに互角の戦いを繰り広げていた。

 



クリア「やるじゃない、アンタ……………。」


???「あなたもね。なら……………こっちも本気で行かせてもらおうかしら。」


クリア「何ですって?」

 

 

 クリアとヴァルバラドに似た姿の戦士はそんな風に話す。
 

 するとそう言うと、ヴァルバラドローバックルから2枚のライドケミーカードを出す。



 

クリア「何……………?」


???「行くわよ。」

 

 

 クリアが首を傾げる中、その人物は、ドライバーにライドケミーカードを装填する。

 



『DECADE!イグナイト!


『ZI-O!イグナイト!』



 

クリア「ディケイドにジオウ……………!?」


???「行くわよ。」

 

 

 その音声にクリアが驚く中、その人物はドライバーを操作する。

 



『ガッチャーンコ!What's up!?


『スーパーカスタムアップ!アニバーサリータイム!』

 

 

 その音声が鳴ると、ヴァルバラドに似た戦士の後ろにディケイドとオーマジオウのカードが現れると、その2枚がヴァルバラドと似た戦士に融合していき、姿が変わる。


 その胸にはディケイドのディヴァインアーマーに似たオーマジオウのアポカリプス・オブ・キングダムの様な装甲が付き、腕の装甲もオーマジオウのソレムアームアーマーとディケイドのディヴァインアーマーが組み合わさった物に変わる。



 

クリア「オーマジオウ……………!?何でそんな物騒なライドケミーカードを持ってるのよ…………!?」


???「あらっ、そんなこと言ってる場合かしらね。」


クリア「くっ!」

 

 

 クリアがオーマジオウのカードを見ながらそう言うと、ヴァルバラドに似た姿の戦士はそう言いながら、クリアの方へと向かう。
 

 クリアは、テックスソードを構える。


 一方、カケル達は。

 



カケル「ここまで来れば……………大丈夫かな。」


エレナ「そうね。クリア、無事ならいいけど………。」

シン「あぁ。それにしても、あいつは何者なんだ?」


シシリー「さぁ………………?」

 

 

 カケルとエレナがそう話す中、シンはヴァルバラドに似た戦士の事を気にしており、シシリーも首を傾げる。
 

 すると、少女が口を開く。

 



少女「あ、あの………………助けてくれてありがとうございます。」


マリア「気にしないで。」


ユリウス「当然の事をしたまででござる。」


トール「その通りです。」


オーグ「ところでその………サボニードルだったか?そいつとはどこで出会ったのだ?」

 

 

 少女がそう言う中、マリア達はそう答える。


 オーグがそう聞くと、少女は口を開く。



 

少女「この子………………サボちゃんとは、森で出会ったの。」

 

 

 少女は最近、この街に引っ越してきたばかりであり、友達がおらず、寂しい毎日を過ごしていたのだ。


 そんなある日、寂しさを紛らわす為に1人で森を歩いていると、木陰に何かがうごめているのを見つけ、近づいて見てみると、そこにはサボニードルがいたという。

 
そんな風にサボニードルと出会い、友達になったとの事だ。



 

少女「この子は私の初めての友達。だから………………離れたくないの。サボちゃんとは。」


サボニードル「サボ………………。」

 

 

 少女はそう語り終えると、サボニードルが入った植木鉢を大事そうに抱える。
 

 それを見て、カケル達は顔を見合わせる。
 

 どうしたものかと思っているのだろう。
 

 すると。



 

???「はぁ、やっと見つけたぞ。」


???「ガルルル……………!」


カケル「っ!?」

 

 

 そんな声が聞こえてきて、カケル達は周囲を見ると、そこには、ヴァルバラドとマルガムが居た。



 

カケル「ヴァルバラドにマルガム!?」


少女「さっきの泥棒!?さっきまであのお姉ちゃんにいたのに………!」


オーグ「泥棒?いや、それよりも貴様、マルガムを使役しているのか!?」


ヴァルバラド「何の話だ?俺はケミーを回収しにきただけだ。」


シン「じゃあ…………たまたま現れただけ?」

 

 

 カケルが驚き、オーグがヴァルバラドにそう聞くが、ヴァルバラドはそう答える。
 

 それを見たシンは、そんな風に言う。



 

カケル「まあ良いや。とりあえずあの子を守るぞ!エレナはその子のそばに居てやれ!」


エレナ「分かった!」


オーグ「行くぞ。」

 

 

 カケルがそう言うと、エレナはサボニードルを持つ少女の方へと向かい、カケル達は、それぞれ変身アイテムを手にする。

 





『HOPPER1!』


STEAMLINER!



『CHEMYRIDE


『ZERO-ONE!CHANGE BULLET RELOAD』



 

 アイテムを起動し、そんな音声が鳴る中、カケル達は叫ぶ。



 

「「「「「「「変身!」」」」」」」



 

 そう言うと、カケル達は変身する。

 



『ガッチャンコ!』



スチームホッパー!』


WIZARD!SCANUP


『EX-AID!OPERATION START


『LE-LE-LE-LEGEND


『DRIVE!TYPE-SCARLET!


『CHANGE BULLET SHOOT


『(アークル音)』

 

 

 カケル達は変身した。
 

 シンの仮面ライダールーラートは、頭は仮面ライダーソーサラーの色違い、胸部は仮面ライダードライブのタイヤの部分が龍の尻尾になっている物で、背中には赤いマントが付き、右腕は仮面ライダーセイバー・ブレイブドラゴン、左腕は仮面ライダービルド・フェニックスロボフォームの右腕、足は仮面ライダーバッファ・ゾンビフォーム(下半身)の物となっていた。



 シシリーの仮面ライダーメディックは、頭部は仮面ライダーポッピーに似た物で、水色のロングヘアと帽子が付いていて、胴体は仮面ライダーファム、右腕はドライブのマッドドクターとジャッキーが組み合わさった物、左腕には仮面ライダーフォーゼのメディカルモジュールが付いており、足は仮面ライダーカノンスペクターと同様の物で、ナイチンゲール魂の物と似た様なパーカーを着ており、腰にはただのバックルだが、エナジーアイテムホルダーが付いていた。



 ユリウスは実はあの後にアイテムを受け取っており、仮面ライダーマイティという字が付けられていた。


 仮面ライダーマイティは、頭部はGENERATION1、胸部は仮面ライダーリバイ・ライオンゲノム、両腕は仮面ライダークウガ・マイティフォーム、両足は仮面ライダーバイス・ライオンゲノムと同じ物になっている。



 トールが変身する仮面ライダーB(バレット)1は、頭部は仮面ライダーリバイ・ネオバッタゲノム、胴体は仮面ライダー第0号、右腕は仮面ライダーパンチホッパー、左腕は仮面ライダー1型、右足は仮面ライダーガッチャード・スチームホッパー、左足は仮面ライダーキックホッパーの物となっていた。



 

カケル「とにかく、マルガムをどうにかして抑えるんだ!」


オーグ「分かった。だがヴァルバラドはどうするんだ?」


カケル「それなんだよな……………。まともな奴じゃないけどプレデターみたいな悪い奴ってわけではなさそうだし…………。」

 

 カケルがそう言う中、オーグはそう聞き、カケルは微妙な表情を浮かべる。
 

 ヴァルバラドは、ケミーに対する扱いは違うが、目的自体はカケルと同じだからだ。
 

 そんな中───

 



シン「───っておい!女の子から無理矢理サボニードルを奪おうとすんじゃねぇよ!!」


ヴァルバラド「邪魔だ。どけ。」


シン「誰がどくか!」

 

 

 ヴァルバラドが少女の方へと向かおうとしており、それにいち早く気付いたシンがそう言ってヴァルバラドを止めようとしたが、ヴァルバラドはそう吐き捨てて応戦していく。

 



シン「ハアッ!ふっ!」


ヴァルバラド「ふんっ。はっ!」

 

 

 シンは自前のバイブレーションソードを、ヴァルバラドはヴァルバラッシャーを使って攻撃していく。
 

 仮面ライダーの性能だけでなく、シンの実力もあり、ヴァルバラドとは互角に戦えていた。

 



ヴァルバラド「ほう。少しはやる様だな。賢者の孫とやらは。」


シン「へっ!まぁな!」


ヴァルバラド「だが、その程度で調子に乗るなよ。」

  

 

 ヴァルバラドがそう言う中、シンはそう鼻を鳴らす。
 

 ヴァルバラドはそう言うと、一枚のライドケミーカードをヴァルバラッシャーに装填する。



 

ガキン!』


GEKIOCOPTER!』



ゴキン!』




 

 そんな音声が鳴ると、ヴァルバラドはヴァルバラッシャーのトリガーを引く。





 

ヴァルバラッシュ!』 


『TUNE UP!GEKIOCOPTER!』

 

 

 その音声が鳴ると、ヴァルバラドの右腕にヘリコプターが装備され、ゲキオコプターカスタムとなる。

 



シン「今度はヘリコプターかよ……………!?」


ヴァルバラド「行くぞ。」

 

 

 シンが毒づく中、ヴァルバラドはそう言って、ゲキオコプターカスタムで飛びながら攻撃していく。


 一方、カケル達は、サーベルタイガーマルガムと応戦していた。



 

カケル「ふっ!はっ!」


シシリー「ハアッ!ふっ!」


マリア「でやっ!ハアッ!」


オーグ「ふっ!はっ!」


トール「はあっ!はっ!」


ユリウス「ぬんっ!ハアッ!」

 

 

 カケル達は各々で攻撃していく。
 

 だが、サーベルタイガーマルガムの高速の爪攻撃には、オーグ達が苦戦する。



 

オーグ「くっ……………!」


シシリー「強い……………。」


マリア「早いわね……………。」


トール「まだ変身したばなりなので、まだ慣れませんね……………。」


ユリウス「あんなに早いとは……………。」

 

 

 オーグ達は、そんな風に呟く。
 

 オーグ達は魔法には秀でているが、格闘戦に関してはカケルから護身術を習っていたとはいえ、まだ不慣れだった。
 

 カケルもオーグ達のフォローにまわっていた。

 



エレナ(結局私は……………何も出来ないの?)

 

 

 そんな中エレナは、苦悶の表情でその様子を見ていた。


 自分だけが仮面ライダーになれず、それどころかカケル達の助けにもなれない事に焦りを抱いていた。
 

 すると。

 



???「おいおいなんか美味そうな匂いがするなぁって思ったらぁ……………!」


エレナ「っ!?」

 

 

 そんな声が聞こえてきて、エレナはその声がした方を向くと。

 



プレデター「ちょうど美味そうなケミーがいやがったか!こりゃあツイてるぜ!」


エレナ「お前は………………プレデター!!」


プレデター「よぉ。美味そうな匂いがしたもんでな、来てやったぜ。」



 

 そこに居たのは、ベルゼバブマルガムの姿になっているプレデターであった。



 

カケル「こんな時に……………!!」


エレナ「狙いはサボニードル!?」


プレデター「おう。丁度野菜も食べたいと思ったからな。にしてもサボニードルか、トゲトゲなところが刺激的なサラダになりそうだぜ。」


サボニードル「サボ!?」

 

 

 カケルはプレデターが現れた事に毒づくと、プレデターはサボニードルを美味しそうな眼差しで見ながらそう言う。
 

 それには、サボニードルは怯えてしまう。



 

少女「サボちゃん………。」

エレナ「サボニードルを食べさせはしない!」


プレデター「邪魔だ。」

 

 

 エレナは錬金術を発動するが、あっさりプレデターに突破され、吹き飛ばされる。

 



エレナ「くぅっ……………!」


少女「お姉ちゃん!」


プレデター「さぁて、そいつを寄越しな。さもないと痛い目見ることになるぞ?」

 

 

 エレナが吹っ飛ばされ、少女がそう叫ぶ中、プレデターはサボニードルを渡す様に脅しをかける。


 すると。



 

少女「ダメっ!」


サボニードル「サボっ!?」


エレナ「ちょ、ちょっと!危ないよ!?」


プレデター「テメェ昼飯の邪魔すんじゃねぇよ!喰っちまうぞ!」


少女「邪魔するよ!サボちゃんは、私の友達だから!!」

 

 

 少女は、サボニードルを庇う様に立つ。
 

 プレデターは若干苛立った様にそう言うが、少女はそう言う。
 

 すると、プレデターは。

 



プレデター「このっ………だったら容赦しねぇ!!」


エレナ「に、逃げて!!」

 

 

 プレデターはそう言って、少女を本気で殺害しようとする勢いで殴り掛かろうとし、エレナはそう叫ぶ。
 

 少女が目を瞑ると。

 

 

サボニードル「サボ〜ッ!!」


プレデター「くっ!?コイツ…………!?」


少女「サボちゃん……………!」


エレナ「い、今のうちに!」

 

 

 サボニードルが少女の前に出て、プレデターにガトリングガンの如くの凄まじい勢いで針を飛ばす攻撃をしていき、それらのほとんどがプレデターの顔に命中。
 

 その突然の奇襲に、流石のプレデターもダメージを受けて思わず怯み、エレナがその隙を見て少女の手を引いて避難させる。

 



プレデター「てめぇ……………よくもやりや───」


ホークスター「ホーク!」


プレデター「ほがッ!?」

 

 

 プレデターは怒りを露わにしながら、サボニードルに攻撃しようとするが、突然ガッチャードローホルダーからホークスターが現れ、プレデターの頭に勢いよく突撃。

 そしてよろけたところをすかさずサボニードルがまた針を飛ばして迎撃する。



 

カケル「ホークスター!?」


サボニードル「サボ!」


ホークスター「ホーク!」


プレデター「こ、この!イテッ!イテテッ!」


サボニードル「サボサボ!」


ホークスター「ホォォォクッ!」

 

 

 カケルが反応する中、サボニードルとホークスターは巧みな連携で翻弄していたが、突然そのプレデターの攻撃をやめてカケルの方に向かい、そのままブランクカードに収まる。



 

カケル「そうか………サボニードル、ホークスター!あの子を守る為に力を貸してくれ!」


サボニードル「サボ!」


ホークスター「ホーク!」

 

 

 カケルはその2体にそう言うと、その2体はそう答える。
 

 カケルは、ガッチャードライバーに装填する。

 



『HAWKSTAR!



『SABONEEDLE!』


 

 

 カケルは、その2枚を装填すると、ガッチャードライバーを操作する。

ガッチャンコ!』




 

サボニードル「サボ〜!」


ホークスター「ホーク!」

 

 

 その2体がそう言うと、カケルの周囲を回り、融合していく。

 





『ニードルホーク!』


 

 

 カケルは、ガッチャード・ニードルホークへとチェンジした。

 



『ガッチャートルネード!』

 

 

 それと同時に、ガッチャートルネードを出す。


 

カケル「プレデター!お前の相手は俺達だ!食いたかったら食ってみろ!」


プレデター「………あぁ良いぜ!テメーらは野菜と鶏肉のサラダとして、まとめて食ってやらァァァァァァ!!」

 

 

 カケルがそう言うと、サボニードルの針が刺さったままのプレデターはかつてないほどの怒りの表情でカケルに襲い掛かる。



 

プレデター「───ぐッ!?」


カケル「ん?」

 

 

 と思っていたら、突然どこからともなく砲撃が飛んできて、それを受けたプレデターは吹っ飛ぶ。


 カケルは、砲撃が飛んできた方向を見ると。



 

クリア「間に合ったわね!」


シン「クリア!無事だったんだな!」


カケル「でも何でそいつと一緒に居るんだ?」


クリア「それにはちょっと訳があってね!」

 

 

 そこには、クリアとヴァルバラドに似た戦士の姿があり、カケルとシンはそう叫ぶ。



 

ヴァルバラド「ほう、あれが………………噂のヴァルバラドに似た戦士か。」

 

 

 ちなみに、ヴァルバラドに似た戦士を見たヴァルバラドがそんな風に反応していた。

 

 一方、ヴァルバラドに似た戦士は。



 

???「あのマルガムは貴方に任せるわ。ハエのマルガムは私に任せて。」

カケル「えっ!?あ、ああ!」


プレデター「てめぇ……………人様の食事の邪魔をしてんじゃねぇよ!まずはお前から食ってやるッ!」

 

 

 ヴァルバラドに似た戦士はそう言うと、カケルはサーベルタイガーマルガムの方へと向かう。
 

 プレデターは苛立ちながら、ヴァルバラドに似た戦士の方へと向かう。


 だが……………。



 

???「おっと残念。」


プレデター「なっ………………!?」

 

 

 プレデターは攻撃するが、ヴァルバラドに似た戦士にあっさりと止められてしまう。
 

 それに驚く中、ヴァルバラドに似た戦士は、ヴァルバラッシャーで攻撃し、プレデターはその攻撃を受けて大きく吹っ飛ぶ。



 

プレデター「なっ、何だと……………!?」


???「まだまだこれからよ!」

 

 

 プレデターがその強さに驚く中、ヴァルバラドに似た戦士は、ドライバーを操作する。



 

アニバーサリータイム!ニンジャークフィーバー!』



 

 その音声が鳴ると、ヴァルバラドに似た戦士の周囲を黒と金と紫のオーラが纏い、プレデターの周囲にキックの文字が浮かぶ。



 

プレデター「何っ!?」


???「ハァァァァァ!」

 

 

 プレデターが戸惑う中、ヴァルバラドに似た戦士はジャンプをして、キックの体勢に入る。
 

 キックの文字が収束する中。

 



プレデター「くっ!」

 

 

 プレデターは食らったらまずいと思ったのか、キックの文字が消えたと同時に、空間を喰らう事で脱出し、ヴァルバラドに似た戦士の攻撃は空振りした。



 

???「まさかあんな事ができるなんて……………。」


プレデター「ちっくしょうまた食い損ねた…………覚えてろッ!今度会った時は絶対に骨まで残さず喰ってやる!特にそこのサメヤローはなァ!」



 

 ヴァルバラドに似た戦士がそう言うと、プレデターは怒りの表情でそんな捨て台詞を吐き、また魔法を使って姿をくらまして逃走した。
 

 一方、カケルは。



 

カケル「ハァァァァ…………!ハァァァァ!!」


オーグ「っ!?」

 

 

 カケルはサーベルタイガーマルガムの方へと向かい、ガッチャートルネードで攻撃する。
 

 その勢いのまま、サーベルタイガーマルガムを上空へと持っていく。



 

カケル「ハアッ!ふっ!でやっ!」

 

 

 カケルはガッチャートルネードを使った斬撃と、サボテンの棘を飛ばす攻撃をしていく。
 

 主に陸上での戦いが得意なサーベルタイガーマルガムは空中に居て、思う様には動けなかった。



 

シン「すげぇな………………。」


シシリー「あれって、初めて見る姿ですね………………。」


マリア「それをあんなに使いこなすなんて……………。」


ユリウス「やはり、カケル殿は頼もしいでござるな。」


トール「ですね…………。」


オーグ「……………まあ、否が応でも、仮面ライダーとしての実力は、カケルの方が上である事を感じてしまうな。」

 

 

 それを見ていたシン達はそんな風に言う。
 

 そしてカケルは、ガッチャードライバーを操作し、必殺技の準備に入る。



 

カケル「とどめだ!」

 

 

 カケルはサーベルタイガーマルガムにガッチャートルネードで攻撃してから、そのまま上昇する。
 

 ある程度飛ぶと、再びガッチャードライバーを操作する。
 

 カケルはそのまま自由落下の要領でサーベルタイガーマルガムへと向かい、ワイルドモードとなる。


 サーベルタイガーマルガムは、無理矢理斬撃波を放つが、自由落下してる際の摩擦熱によって、無効化されてしまう。

 



STマルガム「ガウっ!?」


カケル「ハァァァァァ!!」

 



『ニードルホーク!フィーバー!』

 

 

 サーベルタイガーマルガムの攻撃が止むと、カケルは元の姿になり、そのままライダーキックを叩き込む。
 

 それを受けたサーベルタイガーマルガムは勢いよく地面に叩きつけられ、カケルはサーベルタイガーマルガムの落下地点から少し離れた場所で着地する。


 そして、サーベルタイガーマルガムはそのまま爆発した。



 

サーベライガー「ライライラァーイ!」


カケル「おっと!」

 

 

 すると、爆炎からサーベライガーが現れ、そのままカケルによって封印された。



 

カケル「ガッチャ!これからよろしくな、サーベライガー!」


サーベライガー「ライライ!」

 

 

 カケルはそう言うと、サーベライガーはそう答える。


 カケル達は変身解除すると、少女の下に駆け寄る。
 

 それを見ていたヴァルバラドは。



 

???「…………私が言うのもなんだけど、今は手を引いた方がいいわよ。じゃないと泥棒呼ばわりされちゃうからね。」


ヴァルバラド「………………ふんっ。笑えないジョークだな。」

 

 

 ヴァルバラドによく似た戦士にそう言われ、鼻を鳴らしながら不機嫌気味にそう言い、その場を後にするのだった。

 



エレナ「お疲れ様。」


カケル「ああ。君もありがとうな。サボニードルのおかげで、皆を守れた。」


少女「ううん。………………あの、良かったらサボちゃん、連れて行って良いよ。」

 

 

 エレナがカケルを労う中、カケルは少女に礼を言うと、少女はそう言う。



 

カケル「良いの?」


少女「うん。サボちゃんは私より、お兄ちゃん達と一緒にいた方がいいと思うから…………。」


シン「…………………。」

 

 

 カケルがそう聞くと、少女はそう答える。
 

 だが、涙を必死に堪えており、シン達はそれを黙って見ていた。
 

 すると。



 

サボニードル「サボ。サボ〜。」

 

 

 突然サボニードルがライドケミーカードから出ると、少女に花を差し出す。



 

マリア「何あれ?」


シシリー「体から生えたのでしょうか…………?」


クリア「サボニードルは針を射出して戦うんだけど、その際、ごく稀に花を咲かせる事があるのよ。」


ユリウス「そうなのでござるか……………。」

 

 

 それを見て、マリアとシシリーが首を傾げる中、クリアはそう説明する。
 

 それを見たカケルは、少女に話しかける。

 



少女「サボちゃん?この花…………。」


カケル「……………君には、その花を受け取って欲しい。その花は、君とサボニードルの絆の証なんだからな。」


少女「お兄ちゃん………………。うん!ありがとうね、サボちゃん。」


サボニードル「サボ〜!」

 

 

 カケルはそんな風に言う。
 

 少女はそう言いながら笑い、サボニードルの花を受け取る。



 

カケル「あ、それと悪いんだけど、この事は内緒にしてほしいんだ。あと、もし誰かにこの花に聞かれた時も、森で拾ったって言ってくれないかな?」


少女「分かった!約束する!それじゃあ、サボちゃんもお兄ちゃん達もお姉ちゃん達も!元気でね!」


サボニードル「サボッ!」



 

 花を受け取った少女は全員に礼を言い、そのまま家に帰って行ったのだった。
 



 

オーグ「……………それで、お前はいったい何者なんだ?サボニードルの回収に来たと言っていたが、仮面ライダーに変身した事といい、お前も錬金術師なのか?」


???「………そうですね。自己紹介の必要がありますね。」

 

 

 その後にオーグは、ヴァルバラドに似た戦士に対してそう聞くと、ヴァルバラドに似た戦士がそう言って変身を解除する。
 

 その人物は女性だった。



 

ウィーン「では、自己紹介を────私はウィーン・マルガレーテ。結ヶ丘でスクールアイドル”Liella!"として活動しているわ。あと、アンチメントの構成員でもあるから。私のことは創世の錬金術師か、マルガレーテって呼んで。」

 

 その女性はそう自己紹介をする。




 一方、少女はというと。



 

少女「ただいま〜。」


母親「お帰り。あら、その花は何なの?」


少女「これ?えっとこれは………………あれ?何だっけ?」

 

 

 少女が家に帰ると、母親はそう聞き、少女はカケルの言われた通りに答えようとするが、どう言うわけか首をかしげる。
 


 

ヴァルバラド「まったくあいつら………無駄な時間を使わせる…………。」



 

 その様子を近くで見ていたヴァルバラドは吐き捨てるようにそう言って、そのまま去っていく。
 

 一方、少女は。



 

少女「えーっと……………確か森でお散歩してて……………それで…………えーっと………えーっと…………あっ!思い出した!森で咲いてたのを綺麗だったから拾ったの!」


母親「…………そう、なるほどね。あ、そうだ、あなたの机に絵が置いてあったんだけど、どうする?」

 

 

 少女はそんな風に答える。
 

 母親はそう言いながら、絵を見せる。
 

 その絵には、サボニードルの絵が描いてあった。

 



少女「額縁に入れて!大事なものだから!」


母親「えぇ、分かったわ。それとそのお花も飾っておいた方がいい?」


少女「うん!お願い!あ、大事なお花だから絶対捨てないでね!」


母親「はいはい、それじゃあちょっと待っててね?今持ってくるから。」


少女「うん!」

 

 

 少女の言葉を聞き、母親が絵を額縁を用意している中───



 

少女「あれっ?わたしなんであの絵とお花を絶対大事にしなきゃって思ったんだろ……………?─────まいっか!ちゃんと大事にしてたら、いつか絶対思い出せるよね!」

 

 

ふと少女はそう呟いたがすぐに切り替え、サボニードルの絵と花が飾られるのを、今か今かと待っていた。

 一方、ブルースフィア帝国では。

 

帝国民「街に物資が入ってこない?」

ハンター「荷を積んだ商隊や馬車が不自然に行方不明になってるらしい。魔物に襲われた形跡も無いようだし………………。」

帝国民「その調査依頼でお前達(ハンター)が呼ばれたわけか。」

 

 帝国民の1人がそう言うと、ハンターはそう言う。

 それに納得している中、ハンターは口を開く。

 

ハンター「そもそも帝都や軍は今どうなってんだ?戦争が始まってしばらく経つが、情報がちっとも入ってきやしねぇ。皇帝陛下からのお達しも全くないし………………。」

帝国民「陛下はそもそも、民衆の生活状況など気にもしてないだろ?各領地でふんぞり返ってる貴族共と一緒さ。」

 

 ハンターがそう言う中、帝国民はそんな風に言う。

 彼らはまだ、既に帝国軍とヘラルド皇帝がやられている事に気づいていない。

 すると。

 

ハンター達「っ!?」

御者「ばっ……………馬鹿野郎が!何道の真ん中で突っ立ってやがる!!おい、聞いてんのか!?さっさと退けっ!!」

 

 いきなり馬車が止まって、ハンター達が驚く中、御者はそう叫ぶ。

 その視線の先には、2人の男がいた。

 その2人がフードを上げると、その目は赤かった。

 魔人だ。

 一方、帝国城では。

 

ゼスト「順調です。街に入る物資や情報は全てコントロール出来ています。住民達は飢餓寸前。領主への不満も溜まっている様子。そろそろ頃合いでしょう。」

シュトローム「…………………ふむ。」

 

 ゼストがシュトロームにそう報告していた。

 情報や物資は、魔人達がコントロールしていたのだ。

 それを見ていたミリアは。

 

ミリア(———……………魔人増員の為とはいえ、このやり方だと平民達まで苦しめる事に………………。私利私欲しか頭にない貴族はともかく、シュトローム様は何故平民まで………………。)

 

 ミリアはそんな風に考えていた。

 貴族が虐殺されるのを平然と見ていたミリアは、平民まで巻き込む事に戸惑いを持っていた。

 そんな中、シュトロームは口を開く。

 

シュトローム「……………では、いきましょうか。」

 

 シュトロームはそう言うと、動き出す。

 一方、帝国のある街では、飢餓に苦しんでいる人たちで溢れていた。

 

帝国民「た………………頼む。何か、食い物を……………。」

帝国民「あるわけねぇだろ!この状況でっ!」

 

 1人の帝国民が食べ物を求めるが、そんな風に言われてしまう。

 

帝国民「やっぱり街を出て、助けを求めた方が………………。」

帝国民「そう言って出てった連中が1人でも戻ってきたか!?」

 

 ある家族は、妻がそう言う中、夫はそんな風に言う。

 一方、街の門のそばに居る人たちは。

 

帝国民「領主様は相変わらずだんまりか。」

帝国民「平民(オレら)から徴収した食料で余裕なんだろうよ。貴族共は俺たちを搾取の対象としか見てないんだよ……………!!ふざけやがって………………!」

帝国民「一部の連中は、領主館襲撃を計画してる様だぜ………………。」

帝国民「なんなら俺も……………。」

 

 帝国民は、そんな風に話していた。

 1人の男がそう言う中、門が叩かれる。

 

帝国民「……………っ!?」

帝国民「何の音だ?」

 

 その音に、門に寄りかかっていた男達はそう言う。

 すると、音と衝撃は激しさを増す。

 

帝国民「ひっ!何だよ……………外から何か………………!?」

 

 激しさを増す音と衝撃に怯える中、遂に門が壊れ、狼の魔物が入ってくる。

 

帝国民「ま……………魔物だーーーーーっ!!」

 

 帝国民がそう叫ぶ中、門の近くに居た人たちは、そのまま食い殺されていく。

 そんな殺戮が起こる中、シュトロームは帝国民の脳内に直接語りかける。

 

シュトローム『やあ、皆さん。ご機嫌いかがですか?』

帝国民「っ!?」

帝国民「何だ………!?急に頭の中に声が……………!?」

 

 シュトロームがそう声をかける中、帝国民は戸惑っていた。

 そんな中、シュトロームは口を開く。

 

シュトローム『突然ですが、この街の住民の皆さんにご提案があります。もし、あなた達の中に貴族に対し、強い怨みや憤りを感じている者がいたら、街の南門に集まって頂きたい。貴族を打倒する力を与えましょう。期限は設けませんが………………なるべく急いだ方がいい。皆さん既にお疲れだと思いますし(・・・・・・・・・・・・・・・)……魔物達から逃げ切る力もそんなに残っていないでしょうからね。』

 

 シュトロームはそんな風に言う。

 それからしばらくすると、南門に帝国民達が集まってくる。

 

シュトローム「……………ようこそ。」

帝国民「………………街のどこにいたって…………どうせ待つのは死だけだ。」

 

 シュトロームがそう言うと、1人の帝国民がそう言う。

 シュトロームは口を開く。

 

シュトローム「皆さんの貴族に対する怨みや怒りは本物ですか?」

帝国民「………………俺は婚約者をこの街の貴族に取られた……………。そして半年後…………飽きたからという理由で俺の元に帰されたよ。遺体となってだがな。アンタが何者かは知らないが、弄ばれて殺された彼女の仇を取れるなら………俺は何だってやってやる…………!!」

帝国民「私だって同じようなものよ………!!」

帝国民「俺だって……………!!」

 

 シュトロームがそう聞くと、1人の男がそんな風に語り出す。

 その男の目は血走っていた。

 その男に応えるように、他の人たちも貴族への恨みと憎しみを出す。

 それを見たシュトロームは。

 

シュトローム「……………よろしい。叶えましょう。あなた達の望みを。」

帝国民達「があぁ…………!あぁ……………あっ……………!!」

 

 シュトロームがそう言うと、何かの魔法を発動する。

 それが帝国民を包み込むと、次第に魔人化していく。

 カートと同じく、憎しみを煽られて、魔人化したのだ。

 その後、領主館への襲撃を実行する。

 魔物によって殺され、領主が天井から吊り下げられる。

 

領主「きっ、貴様らぁああああ!この私にこんな事をして………………許されると思っているのかあああああっ!!」

魔人「………………幼かった私の息子は、お前が私の妻を誘う時、邪魔をしたと言う理由で斬って殺された。」

領主「ぎゃあっ!?」

 

 領主がそう叫ぶ中、平民の魔人はそんな風に言い、魔法を放ち、領主にダメージを与える。

 

魔人「私の父は、お前に理不尽な重税を納める為無理をし、帰らぬ人となった。」

 

 その女性の平民の魔人がそう言うと、魔法を領主の背中に向けて放つ。

 背中を負傷するが、ロープが切れて、落下する。

 その領主は苦痛に顔を歪ませながらも、口を開く。

 

領主「はぁ……………はぁ……………愚かな者共が………………!平民が貴族の糧として生きるのは当たり前だろう……………!!見ていろよ……………皇帝陛下が必ず私を助けに来るからな……………!!そ……………そうすれば貴様らなど……………!!」

 

 領主はそんな風に吐き捨てる。

 そんな滑稽な姿を見て魔人達が嘲笑う中、シュトロームが前に出て口を開く。

 

シュトローム「おやおや。まだ自分が助かる気でいるとは。」

領主「陛下は来て下さる……………!我ら帝国貴族には、貴様らのような下賎な輩には分からない”絆”があるのだ!!」

シュトローム「………………っ!!」

領主「む……………!?」

 

 シュトロームも嘲笑いながらそう言うと、領主はそんな風に言う。

 それを聞いたシュトロームは笑みを無くし、領主の頭を鷲掴みにすると、そのまま地面に叩きつける。

 その殺気を見た魔人達が怯む中、シュトロームは顔を持ち上げる。

 

領主「ぶ…………ふ……………。」

シュトローム「下賎と言ったか……………!?この木端貴族が……………!帝国貴族には”絆”があるだと?その絆とは………………ヘラルドを皇帝にする為、とある貴族を嵌めた”絆”の事か?」

領主(なっ……………何故それを……………この男………………!!?)

 

 領主が呻き声を出す中、シュトロームは憤怒を露わにした表情でそう聞く。

 それを聞いた領主が驚く中、合点がいく。

 それを見たシュトロームは。

 

シュトローム「やれやれ。ようやく私が誰かを思い出したか。ヘラルドは既に始末したよ。お前の頼る帝国など、もう存在はしない。」

領主「そ……………そん…………な…………!?」

 

 シュトロームは呆れながらそう言う。

 それを聞いた領主が絶望の表情を浮かべる中、シュトロームは笑みを浮かべながら言う。

 

シュトローム「その顔が見たかった。…………もう良いですよ。始末して下さい。」

領主「まっ……………待て!ストラ……………ぎゃあああああっ!!!」

 

 シュトロームがそう言う中、そう指示をする。

 その領主は、魔人達により殺害された。

 こうして、シュトロームは街全体に絶望を与え、手駒となる魔人を増やし、遂には帝国中にある全ての街や村を滅亡させる事となった。

 

ミリア「これで全て……………‥終わりました。」

シュトローム「素晴らしい……………フフ。ハハハ!ハハハハハ!!」

 

 ミリアがそう言う中、シュトロームは高笑いをする。

 その笑いを終えると。

 

シュトローム「(目的は果たした……………。)さて、次は何をしましょうかねぇ……………。」

 

 シュトロームはそう思いながらそう言う。

 その背後には、魔人化した人たちが大勢居た。

 この時、ブルースフィア帝国は、地図から消えたのだった………………。




今回はここまでです。
今回は、オリジナルの話と帝国の滅亡の話です。
サボニードルも登場しました。
サボニードルと絆を結んだ少女は、ヴァルバラドによって忘れてしまうが、それでも、絆の証は確かに残っている。
そして、新たに登場するウィーン・マルガレーテ。
リクエストで来たキャラです。
彼女が変身するのは、ドンヴァルバラドです。
外見は、仮面ライダーヴァルバラドとドンムラサメが合わさった感じです。
ウィーンが何者なのか、それは次回明かそうと思います。
いよいよ、魔人との戦闘が近い。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今回のガッチャードも良かったです。
マジェードの派生形態が出たり、ズキュンパイアが仲間になったり。
ズキュンパイアも、根底にあるのは善意ですからね。
それがちょっと暴走しただけで。
次回、ドレッドの強化に、アイアンガッチャードが登場しますね。
スチームライナーを除いて、全てのライドケミーカードを奪われる宝太郎。
果たして、枝見鏡花の言う禁術とは…………。
暴走フォームになりそうな気がしますね。
賢者の孫とガッチャードで、アイアンガッチャード関連の話はどうするのかは、考え中です。
今後の話の展開や、オリジナルのケミーにオリジナルの仮面ライダーでリクエストがあれば、受け付けています。
今後の話で、オリジナルのケミーなどを出す予定なので。

フィニッシュを決めるのはどちらにするか

  • ギーツIX
  • ギーツワンネス
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