仮面ライダーガッチャード&賢者の孫   作:仮面大佐

40 / 88
カウント・ザ・ケミー
現在、それぞれが所持しているケミーカードは。

カケル=パラケルス
ホッパー1、スチームライナー、ゴルドダッシュ、スマホーン、スケボーズ、アッパレブシドー、レスラーG、アントルーパー、カマンティス、ヴェノムダケ、ディープマリナー、ピカホタル、メカニッカニ、スパイクル、サスケマル、エナジール、ドッキリマジーン、オドリッパ、ホークスター、グレイトンボ、テレヴィ、バクオンゼミ、ミテミラー、スタッグバイン、ライデンジ、オジーラカンス、ヤミバット、レンキングロボ、フレイローズ、ヒーケスキュー、サボニードル、サーベライガー、インセクトシャイン⭐︎、グレイデンジャー⭐︎、インフィニティウォンデッド⭐︎、ブレイクアンダー⭐︎、ハピクローバー、バンバンタンク⭐︎、ブッサソーリ、バウンティバニー、パンパカパーカー、ドクターコゾー、ツッパリヘビー、ハッスルキシドー⭐︎、パイレッツ、ギャンボエール、ブータンチ⭐︎、ユーフォーエックス

イアン=シグネット
マッドウィール、ガッツショベル、ゲキオコプター

クリア=テンフェクト
ビートルクス、クロスウィザード、エクシードファイター

プレデター
ベルゼイーター⭐︎

シン=ウォルフォード
仮面ライダーウィザード

シシリー=フォン=クロード
仮面ライダーエグゼイド

アウグスト=フォン=アールスハイド
仮面ライダーレジェンド、1号、2号、クウガ〜リバイス

マリア=フォン=メッシーナ
仮面ライダードライブ

トール=フォン=フレーゲル
仮面ライダーゼロワン

トニー=フレイド
仮面ライダー鎧武

アリス=コーナー、リン=ヒューズ
仮面ライダーW

ユリウス=フォン=リッテンハイム
仮面ライダークウガ

ユーリ=カールトン
仮面ライダービルド

マーク=ビーン
仮面ライダーブレイド

オリビア=ストーン
仮面ライダーゴースト

ミコ=ウォード
ワンダフルキャット⭐︎、カミノミコ⭐︎

ギレーヌ=フィオーネ
ブロウレイカー⭐︎

エレナ=フォン=クラーク
バーニングネロ、ゴリラセンセイ、バレットバーン、ゲンゲンチョウチョ

ブライス一派
レプリスチームライナー、レプリピカホタル、レプリオドリッパ、レプリスケボーズ、レプリアッパレブシドー、レプリレスラーG、レプリヴェノムダケ、レプリゴリラセンセイ


第36話 三国会談の行く末

 フラーの暴走、ブライス一派の暗躍を退けたカケル達。

 オーグは、トールとユリウスなどを連れて、イースの使節団がいる迎賓館の前に来ていた。

 その理由は、事態を説明する為だ。

 

オーグ「死者12名、負傷者26名。実行犯数名はフラー拘束後に逃走………現在も行方は追っているが、依然、手掛かりはなし。迎賓館にて捕らえた侵入者数名は、フラーの私設兵だった事は確認済み。”聖女”誘拐に加え、これだけの被害を出した以上、本来ならば、連合結成の候補国からの除外は勿論の事。国際問題として取り上げざるを得ない状況だが………今回の件は完全にフラー個人の目論みである上、今は世界連合結成の為の会合の最中、各国の情勢の為にもあまり事を荒立てたくはない。よって、スイードとも協議した結果、イースの無条件の協力と、代表の交代で今回の件を収めようと思うが、いかがか?」

 

 それを聞いたハミルや他のイースの人物は、唖然としていた。

 そんな事を、フラーがしでかした事にだ。

 その行為は、アールスハイドを敵に回すという事になりかねないからだ。

 それを聞いたハミルは。

 

ハミル「(大司教の立場であの男………何と言う事を………!)恥ずかしながら、まだ状況を飲み込めておりませんが………。仰られる事に間違いはないのでしょう。そのような取り計らいで収めていただけるのであれば…………これ以上の感謝は御座いません。代表の件ですが、今後は次席である私、ハミル=マキナが務めさせていただきます。宜しいでしょうか?」

 

 ハミルは震えながらもオーグにそう聞く。

 それを聞いたオーグは、答える。

 

オーグ「ああ。フラーの身柄はスイード王国軍に預けてあるが……………錯乱している様でな。事情聴取にはまだ時間がかかると思う。」

ハミル「………はっ………フラー大司教の私設兵は有能ですが、まだ若い者達ばかり………。彼らからすれば、大司教は教皇同様、神にも等しい存在です。おそらくは、いいように情報を吹き込まれ利用されたのでしょう。若い信者達を扇動して、犯罪に加担させるなど………それだけで重罪です。国に戻ったところで、あの男にもはや、居場所はありますまい。」

 

 オーグはハミルの問いにそう答えると、そんな風に言う。

 それは即ち、フラーの破滅を意味していた。

 魔人に扇動されていたとはいえ、自業自得の末路を辿る事になる。

 オーグは、ハミルに聞く。

 

オーグ「………侵入者達に少し話を聞きたいのだが。スイード出向の直前、急遽、私設兵に加えられた数名の人間がいたらしいが、何か知らないか?」

 

 オーグはそんな風に聞く。

 その数名の人間とは、ダンテ、アベル、カイン、サイクス、リオネルのことだ。

 それを聞いたハミルは少し考えると、答える。

 

ハミル「………推測ですが、”聖女”誘拐の為にフラーが呼び寄せた者達………と考えるのが妥当でしょう。真の実行犯は、恐らくその連中でしょう。ひょっとしたら他国の者なのか……。そこまで過激派の連中が紛れていたとは………。」

オーグ「……………何か分かれば報告を頼む。」

ハミル「はっ!この度の非礼は必ず改めて謝罪させていただきます。早朝から御足労いただき、ありがとうございました。」

 

 ハミルはそう答える。

 普通に考えれば、そうなる。

 それを聞いたオーグはそう言うと、ハミルは頭を下げる。

 そんな中、アールスハイドの迎賓館では、ある部屋にカケル、エレナ、クリア、イアン、ミコなどを始めとする錬金術師達が集まっていた。

 すると、ヴァンが口を開く。

 

ヴァン「……………さて、それでは聞こうかの。お主は何者なんじゃ?何故、我がパラケルス家の先祖が作り上げたガッチャードライバーを持っておる?」

 

 ヴァンはそう聞く。

 他の人たちも、固唾を飲んで見守っている。

 すると、リコは口を開く。

 

リコ「私はリコ。リコ・パラケルスス。黙示録の創始(マスター・ジェネシス)と称している。みんなからは、創世の魔術師、創世の錬金術師と呼ばれている。」

 

 リコはそんな風に言う。

 それを聞いて、カケル達は呆然とする。

 話が突拍子もないからだ。

 

イアン「笑えないジョークだな。そんな話を信じられるとでも思っているのか?」

ウィーン「黙ってて。本当の事だから。」

カケル「まあ……………ひとまず、続けて?」

 

 イアンはそんな風に言う。

 それを聞いたウィーンはそう言うと、カケルは続きを促す。

 リコは話を続ける。

 

リコ「かつて自ら私が創り出した『創世の書』の知識を授かり、〈ジェネラ〉と呼ばれる魔術思想と錬金術思想を提唱した。それに、パラケルスス家の血を継いでるからこれをね。」

 

 リコはそう言うと、腕時計の形の端末を操作する。

 すると、何かの袋が実体化して、それをリコが取る。

 

リコ「これを。」

ヴァン「ん?」

 

 リコはその袋をヴァンに渡して、それを確認する。

 その中には、石や金貨、銅貨などが入っていた。

 

ヴァン「これは……………!?」

カケル「どうしたの?」

イアン「本当に笑えないジョークだな…………。」

カケル「あれ、これって……………。」

クリア「まさか……………!?」

ミコ「間違い無い……………。」

ネーヴェ「ああ。」

エレナ「賢者の石……………!?」

 

 それを見て、錬金術師達は唖然となる。

 そこにあったのは、賢者の石だったのだ。

 

リコ「そう。それは賢者の石。賢者の石はいずれ、狙う者が現れる。だから、預かって欲しいんだ。」

カケル「マジかよ……………。」

リコ「それと、この錬金具を貴方達に渡したくて。」

 

 リコはそんな風に言う。

 それを聞いて、カケルは唖然となる。

 賢者の石とは、卑金属を金に変え、癒すことのできない病や傷をも瞬く間に治す神の物質とされている。

 そんな物を気軽に渡すリコに、カケルは少し引いていた。

 リコはそう言うと、ある物を出す。

 

カケル「これは……………アルケミストリングか?」

エレナ「でも………………少し違うわね。」

クリア「どちらかと言うと、ウィーンが使ってる物と似てるわね。」

リコ「これはジェネシスアルケミストリング。私やマルガレーテちゃんが使ってるのとは違って量産型で使用者の技量によって、錬金術が変化するんだ。創世の錬金術は使えないけど、普通のアルケミストリングとは比べ物にならないくらい強力だから信用していいよ。」

イアン「……………ほう?」

 

 カケルとエレナ、クリアはそう話す。

 アルケミストリングではあるが、ウィーンが使っているものに似ているのだ。

 リコはそんな風に言う。

 カケル達が量産型のジェネシスアルケミストリングを見る中、リコは口を開く。

 

リコ「無限錬成は、この世の法則や世界を錬成するリコ理論による錬金術で、無限の多元宇宙に干渉して、錬成を行うの。ちなみに、宇宙を錬成、物体や物質の錬成(物質変化、物体変化)、この世に存在しない種族や概念の錬成、四元素を基にした、火・水・風・土・空の錬金術、人体錬成や無限の多元宇宙に干渉し錬成できない存在はしないんだ。」

 

 リコはそんな風に解説する。

 それを聞いていたカケル達は。

 

カケル「……………壮大過ぎて、実感が湧かないんだけど。」

ヴァン「安心せい。この場にいる全員がそう思っておる。」

ギレーヌ「そうですね。」

リコ「マルガレーテちゃんと違って指輪を使わなくてもこんなこともできるよ。」

 

 カケルがそう言うと、ヴァンとギレーヌもそう言う。

 リコはそう言うと、錬金術を発動する。

 その錬金術は、地面に行われ、氷の柱が伸縮自在に伸ばしたり、地面に潜り別の場所に瞬間移動したり、氷の柱から賢者の石が嵌めた魔剣に再錬成を行ったりする。

 それを見て、カケル達は言葉を無くす。

 その一方でオーグとマキナは、会議室へと向かう。

 会議室には、ナバルが既にいた。

 それも、両目には凄い隈をつけた状態で。

 

オーグ「………早いなナバル外交官。」

ナバル「っ!おはようございます殿下。………おや?そちらは?」

マキナ「フラーに代わって代表を務める事になりました、ハミル・マキナです。」

ナバル「ん?何かあったんですか?」

マキナ「………ええ………まあ………少々………いや、大きな問題を起こしまして………。」

 

 オーグがそう言うと、ナバルは立ち上がり、マキナに聞く。

 そのマキナの言葉と、昨日のフラーの本性を悟っていたナバルは、全てを悟った。

 フラーが何かをやらかした事を。

 

ナバル「(何となく察しは付くけどな………。)………まあエエですわ。では会議を始めましょうか?」

オーグ「ところでどうした?凄い隈だな。」

ナバル「そらもう、一晩かけて戦後の利益について考えてきましたわ。」

 

 ナバルがそう言うと、オーグはそう聞く。

 ナバルは、戦後利益を一晩かけて考えていたのだ。

 オーグの指摘もあって。

 すると、マキナは口を開く。

 

マキナ「出会って早々に何ですが、利益の追求ばかりでは多方面に敵を作り、何れ身を滅ぼしますよ。そうなる前に行動を改めた方が宜しいのでは?」

ナバル「ホンマに創神教の神子さんは皆同じ頃言いよんな………残念やけど、エルスは資本至上主義の国や。富こそが何よりの正義ですよって。」

 

 マキナの言葉に、ナバルはそう返して、お互いが睨み合う。

 それを、呆れながら見ていたオーグは。

 

オーグ(代表が変わろうが、両国の仲の悪さは変わらず…………か。まあ、商業国と宗教国と言う性質を考えれば無理もない………が。)

 

 そう思っていた。

 そして、会談は再開した。

 オーグは旧帝国の現状を二人に話す。

 

オーグ「……………これが、ここまでで確認出来ている旧帝国の現状だ。数十万居た帝国民達はほぼ全滅………現在存在するのは、無数の魔物と魔人達のみだ。………この際”魔人領”としておくか。」

マキナ「魔人領………。」

ナバル「つまり、それらを駆逐出来たとすれば、残るのは支配者の居ない広大な土地………。」

オーグ「皮算用になるが………土地については周辺国へ均等に分配される事になっている。エルス・イースは飛び地になってしまうから………そこは了承してくれ。」

マキナ「…………。」

ナバル「………しゃあないでんな。」

 

 オーグのその言葉に、マキナとナバルは頷く。

 実際、エルスとイースは、帝国とは国境が隣り合っておらず、アールスハイド、スイード、クルト、ダーム、カーナンが帝国と国境が隣り合っているのだ。

 その為、飛び地になってしまう。

 二人が頷くのを見たオーグは、口を開く。

 

オーグ「ここからが本題だ。土地が増えれば、当然そこで人間が生産行動を取る事になる。元々あった帝国の街がどうなっているか分からんが………。施設や設備等、相当な復興が必要となるだろう。まず、資材の調達、建設………それから復興に関しての事だが…………。」

 

 オーグはそこまで言うと、ナバルに視線を向けて、口を開く。

 

オーグ「その大部分を、エルスに一任する事で各国の了承を得ている。」

ナバル(っ!そら、とんでもない大商いやがな…………!!)

オーグ「どうだ?十分エルスに利のある話だと思うが。」

 

 オーグの言葉に、ナバルは笑みを浮かべる。

 大規模な商売になると察したのだ。

 オーグはそう言いながら、ニヤリと笑う。

 それを聞いたナバルは。

 

ナバル「勿論ですわ!そないな話、不意に出来る訳おまへん………!!是非頼みますわ!!」

オーグ「………さて、次にイースだが。旧帝国での創神教とはどう言うものだった?」

 

 ナバルはオーグの提案に乗る。

 オーグは次に、マキナに聞く。

 オーグの質問に、マキナは答える。

 

マキナ「………はっきり申し上げましょう。私達は彼らを、同じ創神教の教徒とは認めておりません。宗派は多々あれど、創神教の本質は、戒律を守り善行を積む事で、神の御下へ導かれると言うもの。所が彼らの教会は…………”我らは神の子。故に自信の行動を素直に報告し、教会に空すればその行動は全て赦される”などと………とんでもない事を教えておりました。」

ナバル「………アホくさ。そんなんどんな悪事働いても、金払えば赦して貰えるって事やがな。まー、ある意味ウチと通じるモンもあるが………。」

 

 マキナがそう説明すると、ナバルもそんな風に言う。

 帝国の創神教とは、そういう物なのだ。

 それを聞いたオーグは、口を開く。

 

オーグ「多額の寄付が必要だから、貧しい平民達には浸透しなかったらしいな。むしろ『創神教』の名を嫌う者達も多かったようだ。」

マキナ「そのせいで貴族達は、まるで自分達が神になったかのように勘違いし、神の子ではない平民には、何をしても良いと考えるようになってしまったのです。本当に………愚かな話です。」

 

 オーグはそう言うと、マキナはそんな風に言う。

 それが、ブルースフィア帝国の滅亡に繋がった。

 マキナはそんな風に話す中、ナバルはマキナに話しかける。

 

ナバル「…………ま、図らずも、そちらの言う悪しき教会は魔人達が残らず粛清してくれた訳や。」

マキナ「………言い方をお考えなさい。犠牲になった罪のない人々も数多く居るのですよ。」

オーグ「願わくば新たな土地には、正しき教義の教会を築いて欲しい。帝国の濁り切った歴史を二度と繰り返さない為にもな。」

マキナ「畏まりました。教会が増えるのは我々にとっても喜ばしい事。これ以上の『利』は御座いません。」

 

 ナバルがニヤニヤしながらそう言うと、マキナは嗜める様に言う。

 結果論として、ブルースフィアの創神教は魔人によって滅ぼされたが、犠牲になった罪のない人々も居るのだ。

 オーグがそう言うと、マキナも了承する。

 それを聞いたオーグはまとめに入る。

 

オーグ「さて………仮定の話ばかりしてきたが、勿論それら全ては、魔人領に蔓延る魔人や魔物を討伐した後の話。まずは各国魔人達の脅威に立ち向かう事に目を向けてくれ。」

マキナ「目前の困難から目を背ける事は教義にも反します。協力致しましょう。」

ナバル「将来の利益の為や。今は身銭を切らせて貰いましょ。」

オーグ「宜しく頼む。」

 

 オーグがそう言うと、マキナとナバルはそう言う。

 そして、3人は共に握手を交わした。

 こうしてこの日、アールスハイドとその周辺国にエルス、イースが加えた、世界連合が発足した。

 一方、アールスハイドの迎賓館では。

 

シン「上手くやってるかな、オーグの奴………。」

カケル「オーグなら大丈夫だろ。」

ネーヴェ「今の私たちに出来ることは、殿下を待つだけだ。」

イアン「ああ。」

セブンティア「だな。」

 

 シンがそう呟くと、カケル、ネーヴェ、イアン、セブンティアはそう言う。

 シン達がそんな風に話す中、マリアはシシリーに質問をする。

 

マリア「………ねえシシリー。」

シシリー「ん?なぁにマリア?」

マリア「………痛かった?」

 

 マリアのそんな質問に、シシリーがお茶を吹いた。

 

シシリー「な………何の話してるのマリア!?だ………だからまだ………何もしてないってば!!」

マリア「うそ!だってあ………朝からベッドでキスしてたじゃん!!」

シシリー「そ、そ………それは………。」

マリア「ほらぁ!やっぱり!」

 

 シシリーはマリアにそう言うが、マリアの言葉に反論できなかった。

 それを聞いていたエレナは、他の人たちに話しかける。

 

エレナ「何の話?」

ミコ「なんか、シンさんがシシリーさんと一緒の部屋に居たんです。」

ウィーン「丁度、リコが説明してた頃ね。」

ギレーヌ「という事は、シンとシシリーは、一線を越えたってこと?」

シシリー「越えてませんから!」

アリス「まあ、良いじゃん。シシリーは皆より先に大人………になれたんだし。」

シシリー「も…………もう!違うってば〜〜〜〜!!」

 

 エレナがそう聞くと、ミコ、ウィーン、ギレーヌはそう言い、シシリーは否定する。

 アリスもニヤニヤしながらそう言うと、シシリーは顔を赤くして否定する。

 そんな風になっている中、オリビアが口を開ける。

 

オリビア「マリアさん、アリスさん、シシリーさんは多分まだ経験されてないですよ。」

シシリー「オリビアさん………!」

アリス「え〜?」

マリア「何でそんな事分かんのよオリビア。」

オリビア「だってシシリーさん、朝から普通に歩いてるじゃないですか。」

「「「「…………どゆこと?」」」」

 

 オリビアがそう言うと、シシリーは嬉しそうにし、マリアがそう聞くと、オリビアはそう言う。

 オリビアのその発言に、カケル、クリア、マリア、アリスが首を傾げる。

 

オリビア「え?だって初めての時ってホラ、真面に歩けないじゃ………ない………です………か?」

エレナ「オリビア。それは盛大な自爆よ。」

アリス「それ、オリビアってもう経験済みって事!?」

マリア「何よぉ!大人しい顔してちゃんと進んでんじゃん!!」

オリビア「ええ!?いや!あの!し………しまったぁ!」

 

 オリビアが、そんな風に自爆した事に気づいて顔を赤くする中、シシリーが詰め寄る。

 

シシリー「そ………そうなんですか!?オリビアさん!」

オリビア「ひええっ!何ですかシシリーさん!?」

セブンティア「何でシシリーまで食い付くんだ?」

ギレーヌ「さぁ?」

シシリー「やっぱり初めての時は………で………手順は………から………?それから………は………し………下着とかは………。」

 

 シシリーはオリビアに迫り、セブンティアとギレーヌはそう話す。

 シシリーが盛り上がる中、オリビアは叫ぶ。

 

オリビア「ちょ………ストップ!落ち着いてシシリーさん!ここでそんな事言えないです!」

シシリー「あ………す、すみません私ったら………。」

オリビア「くすっ。シシリーさん、本当にウォルフォード君の事が好きなんですね。」

シシリー「はぅ…………。」

ユーリ「照れなくなって良いわよぉ。好きな人とそう言う関係になりたいって思うのは自然な事だよ。」

((この女は間違いないな………。))

 

 オリビアがそう言うと、シシリーは顔を赤くする。

 ユーリがそう言うと、アリスとマリアはユーリを見ながら、何かを思う。

 

リン「……………。」

 

 この話に興味ないリンは、アイマスクで爆睡中。

 そんな中、オーグが戻ってくる。

 

カケル「会談の結果は?上手く行ったか?」

オーグ「ああ、エルスもイースも加盟を決めてくれたぞ。正式な調印はまた後日になるがな。」

シン「おお!マジか!凄え!」

エレナ「そうね。」

シシリー「おめでとうございます殿下!!」

クリア「ところで、オーグ。その方は?」

オーグ「イース使節団の次席であるマキナ司教だ。」

 

 オーグがそう紹介すると、マキナは突然土下座をしだす。

 

マキナ「この度は………誠に申し訳御座いませんでした!!」

セブンティア「いきなり土下座か。」

マキナ「我が国の愚か者が………魔王様と聖女様に対し、とてつもない非礼を働いてしまいました!!赦される事では御座いませんが、平に………平に御容赦を!!」

 

 マキナはそう叫びながら土下座をして、セブンティアはそう呟く。

 ハミルがそう言う中、マリアは。

 

マリア「あのポーズ、前にシンもやってたけど………何なの?」

ユリウス「土下座を知らんで御座るか?」 

 

 マリアはユリウスにそう聞くと、ユリウスはそう言う。

 マリアは、土下座を知らなかった。

 オーグも、シンとシシリーに謝る。

 

オーグ「その件に関しては、私も2人に謝らねばならん。クロードを囮にする策を提案したの他でもない、私だからな。」

シシリー「私なら全然きにしてません。昨日も言ったように………皆さんを信じて受け入れたのは私ですし。」

シン「………シシリー自身がこう言ってるし………実際俺達はそこまでの被害を受けた訳じゃないですから。謝罪であれば、犠牲が出てしまったスイード側にすべきだと思います。」

 

 オーグはそう謝る。

 囮作戦を提案したのは、オーグだからだ。

 シンとシシリーがそう言うと、マキナは口を開く。

 

マキナ「はっ………!それは承知しております………!しかし元はと言えば、あの様な者を放置していた我々の責任………!!神子としては最低の男ですが………資金運用を得意とし、イースの財務を大部分掌握していたので………手も出せず………。」

カケル「そういう事だったのか。」

シン「………まあ、俺達からしても、本当なら創神教の方と揉めたくないですからね。アールスハイド大聖堂での挙式も予定している訳だし………。」

マキナ「………では、せめてもの謝罪の証として………魔王様と聖女様の御婚礼は、我が国の教皇猊下に執り行って頂けるよう取り計らいましょう。」

 

 マキナがそう言うと、カケルは納得する。

 シンがそう言うと、マキナはそんな風に提案をする。

 マキナの言葉を聞いた皆は。

 

「「「「き………き………教皇猊下ぁ〜〜〜〜〜〜!?」」」」

 

 そんな風に、シシリー、マリア、アリス、ユリウスが驚く。

 一方、シンは。

 

シン「え?何?教皇?…………が執り行うって………それ凄い事なの?」

「「当たり前だ!!!」」

 

 そんな事を宣ったのだから、マリアとアリスにそう突っ込まれる。

 その後、リコはシン達にもジェネシスアルケミストリングを渡して、事情とかを話した。

 あまりの壮大っぷりに、オーグは頭を抱えていた。

 すると。

 

???「シン=ウォルフォード!カケル=パラケルス!出てこい!!」

シン「っ!?」

カケル「この声は……………!?」

 

 そんな声が聞こえ、彼らは迎賓館から出ると、そこに居たのは。

 

???「ようやく出てきたか、転生者(イレギュラー)共」

カケル「サー・アルゴノーツ……………!」

シン「またお前か……………。」

オーグ「何の用だ。こっちも忙しいんだ。」

 

 サー・アルゴノーツだった。

 シンとオーグがそう言うと、サーは苛立ち気味に口を開く。

 

サー「決まってるだろう?今日はお前達を潰しに来たのさ。」

マキナ「なっ……………!?」

 

 サーは苛立ち気味にそう言うと、マキナは唖然とする。

 すると、リコが出てきて、サーに話しかける。

 リコを見たサーは。

 

リコ「サー・アルゴノーツ。噂には聞いているよ。自分の気に入らない世界を自分の好きなように書き換えようとする者がいるって。…………もしかして私を狙いにきたの?」

サー「リコ・パラケルスス……………!あの男と同じく、私の理想のファンタジー世界を汚す汚染源……………!!貴様は消さなければならない……………!!」

オーグ「狙いはシン達だけではないのか!?」

カケル(あの男?)

 

 サーは、リコを見た途端、親の仇を見るかの様な視線を向け、オーグがそう言う中、カケルはサーの言葉に引っかかっていた。

 カケルが考える中、サーはまだしゃべる。

 

サー「それだけじゃない!クリア=テンフェクト!貴様も、世界に相応しくない近代的な銃を作ったりしてくれたな……………!」

クリア「何で知ってるのよ……………。」

サー「そしてシン=ウォルフォード。民衆から魔王などと呼ばれてるらしいが、本来魔王は、人間と敵対する存在であって、魔物や魔人を使役し、世界の侵略を目論む存在というものなのだ!なのに、貴様は尊敬の対象になっているのが気に食わん!!」

シン「えぇ……………。俺だって、そう呼ばれたくて言ったわけじゃないのに……………。」

 

 サーは、クリアとシンに向かってそう叫び、二人は困惑する。

 すると、シシリーが叫ぶ。

 

シシリー「シン君をバカにしないでください!シン君は本当に魔王という二つ名が相応しいんですよ!?」

サー「黙れ!魔王らしい振る舞いをしていない奴が魔王を騙るんじゃない!!せめて大賢者とか大魔導師とかを名乗れ!」

シン「いや逆にプレッシャー掛かるわ!」

トニー「うーん、相変わらず、何を言っているのか分からないね。」

カケル「ほんとそうやって押し付けてくるのはやめてほしいんだよな……………。」

 

 シシリーがそう叫ぶ中、サーはそう反論する。

 それを見たトニーとカケルはそう言う。

 サーは、己の価値観を押し付けており、カケル達は良い反応をしていなかった。

 

サー「まあ、愚かな会話はそれくらいにして、魔王討伐を始めるとしよう!来い!」

マキナ「なっ………………!?」

 

 サーはそう叫ぶと、背後に何かを呼ぶ。

 それを見たマキナは、驚愕する。

 そこにいたのは、武装を付けた人たちだった。

 

カケル「いきなり何だ!?」

エレナ「人がたくさん……………!?」

マキナ「まさか彼らは……………我が国の民か!?」

クリア「……………って事は、あの騎士達は、イースの人たちって事!?」

 

 カケルとエレナがそう言うと、マキナはそう叫ぶ。

 武装している人は、イースの人なのだ。

 それを聞いたサーは。

 

サー「ほぉ、よく分かったな。彼らは聖騎士団!紅玉龍の魔王、シン=ウォルフォードを討伐する為に集いし勇士達!!」

シン「勇士って………マジかよ!?」

サー「まあ、他のことも並行してやってたおかげで時間が足りなかったから、操った一般市民に魔道具を持たせているだけなんだが……まぁこういうのもファンタジーだ。」

マキナ「何だと!?」

オーグ「人を操るなど……………正気の沙汰ではないぞ!!」

サー「五月蝿い!!これは、魔王を討伐する聖戦!その為なら手段を選ばん!行け!勇士達よ!!」

聖騎士団「オオォォォォ!!!」

 

 サーがそう言うと、シンは驚く。

 イースの人たちは、サーに操られていたのだ。

 それを聞いたマキナとオーグがそう叫ぶと、サーはそう叫ぶ。

 すると、武装した人たちが迫ってくる。

 

イアン「笑えないジョークだな。」

トール「どうしましょう、殿下!?」

オーグ「……………やむを得ん!変身してでも、無力化させるしかない!」

カケル「やっぱりそれしかないか。ユーフォーエックス、力を貸してくれ!」

ユーフォーエックス「ユーフォー!」

 

 イアンがそう言う中、トールはオーグに聞く。

 オーグがそう叫ぶと、変身できる人は変身をしようとする。

 

HOPPER1!

STEAMLINER!

クロスオン!

マーベラスオカルト!

X WIZARD!レベルX・インストール・クリア!

SHARKWHEEL!イグナイト!

DAIOHNI!イグナイト!

ガキン!

MADWHEEL!

ゴキン!

GENERATION!

HOPPER1!

STEAMLINER!

CHEMYRIDE

W!

BUILD SET

ZERO-ONE!CHANGE BULLET RELOAD

鎧武!

アーイ!バッチリミナー!バッチリミナー!

Standing by OK Are you ready?

デジタルグロウ!

GENE(ジーン) MIX(ミックス) INSTALL(インストール)

 

 そんな感じに音声が鳴る中、カケル達は叫ぶ。

 

一同「変身!」

イアン「鉄鋼!」

 

 そう叫んで、変身を開始する。

 

ガッチャンコ!X!

Xアップ!

ガッチャーンコ!What's up!?

エクストリームガッチャンコ!

UFO-X!スーパー!

ウィザードXフォームアップクリア!

ドンヴァルバラド!

斬リ捨テ SHINOBI!

ヴァルバラッシュ!

TUNE UP!MADWHEEL!

スチームホッパー!

ジェネシスガッチャード!

WIZARD!SCANUP

EX-AID!OPERATION START

LE-LE-LE-LEGEND

DRIVE!TYPE-SCARLET!

CHANGE BULLET SHOOT

(アークル音)

ネクストW!

カットアップ!

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カイガン!オレ!

レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!

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『レディ⋯⋯GO!

 

 カケル達は変身する。

 カケルは、スーパーガッチャード・クロスユーフォーエックスに変身する。

 セブンティアも仮面ライダークロスに変身した。

 エレナ達は、周囲の人たちの避難誘導にあたる。

 

エレナ「やっぱり私は……………守られてばかり。」

ネーヴェ「エレナ?」

 

 エレナは、そんな風に呟く中、ネーヴェはそう言う。

 カケル達はと言うと。

 

カケル「ハアッ!はっ!」

 

 カケルはユーフォーの様に変幻自在に動きながら、聖騎士団の武装を落としたりして、無力化していく。

 

クリア「ハアッ!はっ!」

 

 クリアは、クロスウィザード由来や己の魔法を発動して、動けなくする。

 

イアン「ハアッ!はっ!」

 

 イアンは、ヴァルバラッシャーで武器を折ったりしていく。

 

セブンティア「ふっ!ハアッ!」

ギレーヌ「てやっ!ハアッ!」

 

 セブンティアとギレーヌも、連携して無力化していく。

 

ウィーン「はっ!ハアッ!」

リコ「はっ!ハアッ!」

 

 ウィーンとリコは己の能力を駆使して、人々を無力化していく。

 

シン「ハアッ!はっ!」

シシリー「ハアッ!てやっ!」

マリア「はっ!ハアッ!」

オーグ「ふっ!はっ!」

トール「はあっ!はっ!」
ユリウス「ぬんっ!ハアッ!」
トニー「ハアッ!でやっ!」
ユーリ「ハアッ!でやっ!」

アリス「ハアッ!でやっ!」
リン「フッ!はっ!」

マーク「ハアッ!でやっ!」

オリビア「はっ!ハアッ!」

 

 アルティメット・マジシャンズも、何とか傷つけない様に無力化していく。だが勢いは止まるどころか増して行っており、少しずつではあるが押され始めていた。

 

リン「くっ……………!イライラする!でかいのをぶちかましたい!」

シン「やめろ!操られてるとはいえ、一般人だぞ!?」

オーグ「しかし、ただの一般人が何故こんなに強いんだ?」 

 

 リンがイラつきながらそう言うと、シンが突っ込む。

 オーグがそう言うと、サーは口を開く。

 

サー「簡単な話だ。この聖なる武具は装着者の信仰心の厚さに応じて身体能力の強化や自動回復ができるようになる。そして洗脳を施した事でその信仰心を揺るがぬものにしたのだ!これによって安定して力を出すここができる!」

マキナ「何だと!?貴様、我らの信仰心を利用するなどと…………!!」

カケル「なら、ひっぺがすだけだ!」

 

 サーはそう言う。

 信仰心を利用されてしまったのだ。

 マキナがそう言う中、カケルはそう言う。

 すると、カケルは両腕の小型ユーフォーを飛ばす。

 そこから、片方の小型ユーフォーに魔道具が吸い込まれると、もう片方のユーフォーに転送される。

 

クリア「なるほど。転送すれば、無力化出来るわね。」

サー「なー!卑怯だぞ貴様!」

シン「お前にだけは言われたくないわ!」

カケル「だが念には念を。一応、眠っててもらおう!ゲンゲンチョウチョ、頼む!」

ゲンゲンチョウチョ「ゲンゲ〜ン!」

 

 サーがそう文句を言うと、カケルは特に気にすることなくそう言って、ゲンゲンチョウチョのカードを取り出す。

 カケルは、ユーフォーエックスの代わりにゲンゲンチョウチョのカードを装填する。

 装填すると同時に、トリガーを引く。

 

オーグ「おい、何をする気だ!?」

カケル「黙って見ててくれ!ハアッ!」

 

ゲンゲンチョウチョストラッシュ!

 

 オーグがそう言うと、カケルはそう言う。

 その音声と共にエクスガッチャリバーを一閃する。

 それを受けた人たちは、一斉に倒れる。

 

シン「おい、何したんだよ!?」

カケル「簡単だよ。ゲンゲンチョウチョの力で、夢を見てもらってる。まあ、幻覚を見せるゲンゲンチョウチョの力をうまく使った感じかな。」

クリア「なるほどね……………。」

 

 シンがそう聞くと、カケルはそう答える。

 ゲンゲンチョウチョには、幻覚を見せる作用があり、それを使ったのだ。

 クリアが感心する中、他の人たちも無力化に成功していた。

 

サー「しまったぁ………聖騎士団じゃなくて勇者パーティにしとくべきだったか…………。普通そっちの方が良さそうだもんなぁ………」

カケル「それじゃあ……………あとはお前だけだ!」

サー「くっ、流石に分が悪いか……………!仕方ない、今回の所は引かせて貰おう!だが、これで終わると思わない事だ!!」

 

 カケル達も集まり、サーに向かってそう叫ぶ。

 すると、サーはそう言って、撤退していく。

 カケル達は、一息つく。

 

マキナ「まさか、あの様なものを使ってくるとは……………。」

オーグ「奴の口ぶり的に、あれとは違うものもあるだろう。それに、洗脳もできるとなると、厄介極まりないな。」

リコ「相手も本気になってくると思う。これから気をつけないとね。」

カケル「ああ。」

 

 オーグがそう言うと、リコとカケルはそう言う。

 その後、迎賓館から出る。

 ちなみに、サーに利用されていた人たちは、イースの使節団に保護された。

 

マリア「後は、連合締結のお祝いの晩餐会に出席して終わりよね?スイード側の被害を考慮して控えめにはするみたいだけど………。」

トニー「もう明日には帰国かぁ。」

ユリウス「早々に済んだのも、全て殿下の手腕のお陰で御座る。」

マリア「あれ?殿下とシンは?」

アリス「カケル君やヴァン様とネーヴェさんも居ないね。」

トニー「先行っててくれってさ。」

エレナ「兄さん達も、アールスハイドに戻ったわ。」

 

 そんな風に話していた。

 一方、カケル、シン、オーグは、遅れて出発していた。

 

シン「わざわざ遅れて出発して………大事な話でもあるのか?」

オーグ「………フラーの行動が、あまりに腑に落ちなくてな。”聖女”に近付く機会だったとは言え、国と国との会談の真っ最中にあんな事を仕出かすか?仮に”聖女”を国に連れて帰れたとして、その後の弁解はどうするつもりだったんだ?」

シン「確かに………俺に対して行ってた言葉も相当意味不明だったな………。」

カケル「なるほどな……………。」

オーグ「祖国での行動は確かに、目に余るものだったようだが………それでも一応は大司教としての振る舞いをしてきた訳だろう。所が今回、奴が目論んだのは完全な犯罪行為だ。表沙汰になれば、奴だって立場所の話ではなくなるはず。」

カケル「じゃあ、アイツに何があったんだよ?」

オーグ「あぁ。人が唐突に変わる………何か思い出さないか?」

シン「カートの時か………!」

 

 オーグのその言葉に、シンとカケルはカートの事を思い出す。

 カケルが口を開く。

 

カケル「確かに。人が唐突に変わるという意味では、カートが合致してるな。」

オーグ「フラーに関しては魔人化したわけでも、マルガム化したわけではないし、確証はないが………もし、これが魔人共やブライス一派の仕業だったとしたら………。」

シン「(奴らの魔の手は………俺達が思ってる以上に、近くまで伸びて来ている………。)俺が気になった事と言えば、シシリーを直接攫った連中だな。」

 

 カケルがそう言う中、オーグとシンはそう言う。

 シンの言葉を聞いたオーグは。

 

オーグ「やはりか。」

シン「一聖職者が呼び集めたにしては、あまりにレベルが高かった。あの身のこなし………魔法の精度………魔人を相手している様だった。」

カケル「とにかく、悪しき錬金術師達や魔人の動きには警戒しないとな。ブライス一派はともかく、連中の狙いは、シンだろうな。………もしかしたら、シンを魔人化させて、暴走させるのが狙いだったりしてな………。」

オーグ「何!?」

カケル「あくまで仮定だよ。推測の域を出ない。(それに………シンが魔人、もしくはマルガムにでもなったりでもしたら、手がつけられないからな。)」

 

 オーグが頷く中、シンとカケルはそう言い、オーグが反応する中、カケルはそう思う。

 カケルは、ある意味では、魔人達の狙いを当てていた。

 すると、シンが人とぶつかる。

 

ゼスト「おっと、これは失礼………。」

 

 そこに居たのは、ゼストとローレンスだった。

 

カケル「…………。」

シン「………いえ、此方こそ、すみません。」

 

 カケルが無言の中、シンはそう言う。

 カケルとシンは、2人を密かに睨んでいた。

 ある程度離れると、ローレンスが口を開く。

 

ローレンス「暴走は失敗………ですね。…………もう少しだったとは思うんですが。」

ゼスト「…………構わん。魔人側としても損失は何もないんだ。いや………寧ろ得られた要素が大きい。」

ローレンス「っ?」

 

 ローレンスがそう言うと、ゼストはそう言う。

 ローレンスが首を傾げる中、ゼストは口を開く。

 

ゼスト「まず、魔力操作の実用性が高い事は証明された。これは今後も使える。それにやはりクロードの存在だ。あの女がウォルフォードに及ぼす影響は想定以上に大きい。そしてウォルフォード自身だが、強いとは言え、やはりまだ若造だ。精神的に付け入れる隙は大いにある。何れにせよ、これで連合は結成された。ここから先は、相手を滅ぼすか、滅ぼされるかの全面戦争だ。」

 

 ゼストは、そんな風に言う。

 ゼストの言う通り、人間と魔人の戦いが迫ろうとしていた。

 その夜、パーティーが催された。

 

オーグ「この世界の危機を救う為、そしてお互いの国が発展する為、重要な連合が基本合意出来た事を大変喜ばしく思う。それでは、我々の未来に乾杯!」

 

 オーグの乾杯の音頭と共に乾杯して、晩餐会が開かれた。

 そんな中、ナバルはシンに話しかける。

 

ナバル「これは初めまして魔王さん!私、エルス代表のウサマ=ナバルと申します!噂は予々伺っておりますがな!!」

 

 急にウサマがシンにグイグイ寄る。

 その理由は。

 

ナバル「特にアレですねん!国と国との間で使われとるっちゅう………例の………ね!アレの都合、幾らか付けて貰われへんやろうか!?勿論料金は支払うよって………。」

商人「ちょおナバルさん!抜け駆けはズルいですわ!!」

商人「ウチら、他の商人も来てるのに忘れんといてや!」

ナバル「喧しいわ!!早いモン勝ちや!!」

シン(こ………これがエルスの商人か………凄え………。)

 

 もちろん、遠距離通信機の件だった。

 ナバルがそう言う中、他の商人達もそう言い、ナバルはそう叫ぶ。

 エルスの商人は、商魂逞しかった。

 

カケル「凄いな。」 

ナバル「おお!これは、これは!もう一人の英雄であるカケル=パラケルスさん!」

シシリー「大人気ですねシン君………。」

ナバル「お!こりゃ聖女さん!流石にお美しい!!」

 

 カケルとシシリーがそう言うと、ナバルは二人にも挨拶をする。

 すると、商人の一人が口を開く。

 

商人「魔王さんが羨ましいわぁ………ウチのも昔は可愛かってんけどなぁ………。」

ナバル「あのトドが?」

商人「トドちゃうわ!どっから見てもキュートなゾウアザラシちゃんやろが!」

ナバル「何が違うねん!!」

 

 商人の一人がそう言うと、ナバルはそう聞き、商人が突っ込む。

 そんな2人のやり取りに周囲が爆笑。

 ただし、イアン、ネーヴェ、ウィーンは笑っていない。

 

シン(えええ………何このちょっと親しみのある空気………。)

カケル(あれ………これ、突っ込むべきだよな?)

商人「ホラ見てみ?若い子達に大ウケ。ホンマの事言うた甲斐がありましたわ。」

ナバル「ネタやないんかい!」

商人「聖女様に笑って貰えるとは光栄ですわ。普段は酒場のネーチャンしか笑わせれんよって。」

ナバル「お前は一度『愛想笑い』って辞書引け!それ酒場のネーチャンの得意技やから!」

シシリー「ふふっ………!」

周囲「あははは!」

 

 商人とウサマの会話を聞いてて、イアン、ネーヴェ、ウィーンを除いた人たちが笑う中、シンとカケルは。

 

シン(ダメだ………もう我慢出来ん………!)

カケル(突っ込もう。)

 

 痺れを切らした2人が叫ぶ。

 

「「漫才師か!!」」

 

 2人の盛大な突っ込みが、炸裂する。

 

ウサマ「おお!何ちゅう鋭いツッコミ……!!流石は魔王に英雄!尊敬しますわ!!」

シン「ツッコミに魔王カンケーあるかぁ!!」

カケル「誰もがボケになるなぁ!!」

 

 そんな風に和やかにパーティーが行われる中、マキナはカケル達を見ていた。

 

マキナ「…………。」

オーグ「どうしたマキナ司教。」

マキナ「殿下………いえ………魔王シン=ウォルフォード殿を始めとするアルティメット・マジシャンズの面々………こうして見ると普通の青年達にしか見えないのに………連合を組んだにも関わらず、戦争の重大な局面は彼らに任せるしかないと言うのが………大人である私には少し歯痒くて………。」

 

 マキナは、そんな歯痒い思いをオーグに話す中、エドガーがやって来る。

 

エドガー「私はそうは思いませんよ。」

マキナ「エドガー指揮官。」

エドガー「身近で何度も彼らに助けられた身としては………彼らの力は疑う余地のないものとしか思えません。待ち受ける困難や障害………それらを全力で排除し、道を作るのが我々の役目です。辿り着いたその先………恐らくは人類の存亡を賭けた局面が必ず来る。」

オーグ「そこで魔人を倒すのが、我々の役目だ。」

 

 エドガー指揮官はそんな風に言うと、オーグはそう締めくくる。

 オーグの言う通り、人類と魔人の戦いは、着実に迫っていた。

 その一方で、プレデターは。

 

プレデター「くそっ!またやられた…………!!」

 

 ある酒場で、プレデターはヤケ酒をしていた。

 その理由は、カケル達がユーフォーエックスを呼び出している頃にまで遡る。

 

プレデター「オラっ!ハアッ!」

ウィーン「ふっ!はっ!」

 

 プレデターは、ウィーンと応戦していた。

 

ウィーン「またあなた?本当にしつこいですね。」

プレデター「うるせぇ!俺はな、恨みは忘れないタイプなんだよ!お前を俺の手で喰らってやらねえと気が済まねぇ!!」

 

 ウィーンが少し呆れ気味にそう言う中、プレデターはそう叫ぶ。

 何度も何度もウィーンに負け続けた屈辱が、プレデターを突き動かしていた。

 

プレデター「オラァァァァァ!ハァァァァァ!」

 

 プレデターは、周囲の空間を食って無理やり距離を縮め、ウィーンのペースを乱そうとしたりして、互角に戦っていた。

 だが……………。

 

ウィーン「この程度の撹乱なんて、造作でもないわ。」

 

 ウィーンはそんな風にされても問題なく対応していき、しばらくすると、プレデターは先程までの勢いは無くなり、完全に追い詰められた。

 

プレデター「くそっ……………なんで勝てねぇんだ!!」

ウィーン「前よりかは強くなったみたいけど、その程度の力じゃ私には勝てないわよ。」

プレデター「…………チッ!覚えてやがれ!!」

 

 プレデターがそう言うと、ウィーンはそう言う。

 プレデターはそんな捨て台詞を吐いて、逃走する。

 そうして、現在に至る。

 すると。

 

???「やあ、プレデターとやら。」

プレデター「あ?」

 

 プレデターに一人声をかけてきて、振り向くと、一人の男がいた。

 その男は、ブライスだった。

 

プレデター「何だてめぇ。俺になんか用か?」

ブライス「私はブライスという者だ。少し、話をしようではないか。」

プレデター「うるせぇ。今、俺は不機嫌なんだ。どっか行け。」

ブライス「それは困る。あとは君だけなのだからな。」

プレデター「あ?」

 

 プレデターがそう聞くと。ブライスはそう答える。

 プレデターは不機嫌気味だったが、ブライスがそう言うと、反応する。

 

ブライス「単刀直入に言おう。私たちと同盟を結ばないか?」

プレデター「同盟?何だってお前らと。」

ブライス「先ほども言った通り、タブー属性を使う錬金術は、君を除いて、私たちと同盟を結んだ。」

プレデター「あいつらも?冗談だろ?」

 

 プレデターがそう聞くと、ブライスはそう答える。

 ブライスは話を続ける。

 

ブライス「冗談ではない。彼らも話せば納得してくれたよ。リコ・パラケルススの参戦に加えて、カケル=パラケルスがレベル10のケミーであるユーフォーエックスを獲得した。はっきり言って今の君では、彼らに太刀打ち出来るとは思えないがね。」

プレデター「黙れ。」

ブライス「それに、こちらとしても、戦力の増強はしておきたくてね。君にとっては悪くない話だと思うが、どうかな?」

 

 ブライスはそんな風に言う。

 プレデターとしても、カケルやウィーンとの戦力差は否めないと感じていた。

 それを聞いたプレデターは。

 

プレデター「……………チッ、別に俺はお前を信用したわけじゃねぇ。だが、あいつを喰らえるんだったら、同盟でも何だってしてやるよ。」

ブライス「ほう………これで同盟成立だな。………では一先ずは彼らの元に行くとしようか。」

 

 プレデターは同盟に参加する事を決め、その返事にブライスはニヤリと笑う。

 悪しき錬金術師達も、着実に戦力を増やしていた。

 その一方、ナイル=ニギークは。

 

ナイル「……………まさか、違う世界にいるとはな。あの女も使えるな。待っていろ、桐ヶ谷湊翔。」

 

 ナイルはそんな風に呟いていた。

 ナイルの視線の先には、ある男の写真が貼られていた。




今回はここまでです。
今回は、三国会談の結末の話です。
フラーが盛大にやらかしてしまった為、イースはアールスハイドに無条件で協力する事に。
そんな中、リコを狙って、サーが現れ、プレデターも、ブライス一派と手を組む。
そして、ナイルはある男の名前を言う。
その男とは。
次回は、アールスハイドに戻って、エックスレックス関連の話に入る予定です。
そして、最強ケミー☆ガッチャ大作戦に入ります。
最強ケミー☆ガッチャ大作戦の後は、ハイパーバトルDVDの内容をやります。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
オリジナルのケミーについてのリクエストも受け付けています。
今後の展開についても受け付けています。
ザ・フューチャー・デイブレイクがどんな話になるのか、楽しみです。

フィニッシュを決めるのはどちらにするか

  • ギーツIX
  • ギーツワンネス
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