仮面ライダーガッチャード&賢者の孫   作:仮面大佐

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第1話 世間知らずとガッチャード、王都に降り立つ

 カケルが仮面ライダーガッチャードになってから、少しが経過した。

 この日は、カケルと、マーリンとメリダの孫であるシン=ウォルフォードの成人祝いだ。

 ディセウムが口を開く。

 

ディセウム「この度、賢者マーリンと医神ヴァンのお孫さんであるシン君とカケル君が、めでたく成人した!それでは、シン君とカケル君の15歳と成人を祝って、乾杯!」

一同「乾杯!」

 

 その乾杯の音頭とともに、食事が始まる。

 食事が進む中、メリダとマーリン、ヴァンが口を開く。

 

メリダ「あの赤ん坊だったシンが成人するとはねぇ………………。」

マーリン「あっという間じゃったのぉ。」

ヴァン「そうじゃな。」

 

 その3人は、感慨深くそう言う。

 ディセウムは、シンとカケルの2人に話しかける。

 

ディセウム「マーリン殿の魔法の卒業試験は無事にクリアか。おめでとう。シン君。カケル君。」

シン「ありがとう。ディスおじさん。」

ディセウム「2人とも立派な大人だ。何か、やりたい事はあるのか?」

カケル「そうですね………………。現状、何をやるのかは考え中ですね。魔物ハンターになるのもありだし、魔道具屋をやるのもありだし。」

シン「俺は……………どうしようかな。」

 

 ディセウムの問いに、2人はそう答える。

 すると、ジークフリード=マルケスとクリスティーナ=ヘイデンが口を開く。

 

ジークフリード「そうだな。2人なら、魔物ハンターにもなれるだろうし、付与魔法で魔道具屋だって出来る。それに、それだけ男前なら、女の子と仲良くなって養って貰えるかもしれないだろ?」

クリスティーナ「そんな考えを持っているのは、あなただけです。」

ジークフリード「あぁん?」

クリスティーナ「何か?」

 

 ジークフリードがそう言うと、クリスティーナはそう返して、お互いに睨む。

 

メリダ「まあまあ。ジークもクリスもそう張り合わずに………………。」

カケル「この2人は相変わらずだな…………。」

シン「そっか。これから、自分でお金を稼いでいくから、使い方も勉強しないとな。」

 

 メリダとカケルがそう言うと、シンはそう呟く。

 すると、ジークフリードもクリスティーナも含めた周囲の人は、シンを見つめる。

 商人であるトム=ハーグが口を開く。

 

トム「まさかとは思いますが………………シンさん、今まで買い物とかは……………?」

シン「買い物はトムさんからしかした事ないですね。お金のやり取りは、爺ちゃんがしてたから、やった事ないです。」

 

 トムの問いに、全員が驚く。

 メリダ、ミッシェル=コーリング、ヴァン、カケルは、マーリンの方を向く。

 

メリダ「マーリン……………!?アンタ……………!」

ミッシェル「マーリン殿……………これは……………!?」

ヴァン「マーリン……………!?」

カケル「マーリンさん………………!?」

マーリン「そういえば、常識教えるの忘れとった!イッケネ!」

一同「何い〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」

 

 メリダ達がそう聞くと、マーリンはそう言って、皆は驚いてシンを見る。

 どうやら、常識を教えるのを忘れていたようだ。

 その後、ある荒野へと移動する。

 その際、シンの転移魔法を使った。

 

ディセウム「なっ!?一瞬でこのような場所に……………!?」

ジークフリード「まさか、転移?」

マーリン「シンのオリジナルじゃよ。」

トム「これは、世界の流通を、いや、常識そのものを覆しかねませんね。」

メリダ「こんな魔法が使える時点で驚きだってのに……………。」

ヴァン「何をやるつもりだ?」

ディセウム「しかし、メリダ師、ヴァン殿。社会に出た後、シン君がどんなトラブルに巻き込まれるか分かりません。」

 

 ディセウムとジークフリードが驚く中、マーリンはそう言って、トムは驚き、メリダは頭を抱えていた。

 ちなみに、カケルもそのシンが使った魔法は使用可能だ。

 

ミッシェル「こんな場所に来るという事は、何か理由が?」

マーリン「まあ、周囲にこれくらい何も無いと危険じゃからのう。」

メリダ「危険!?」

マーリン「ほっほっほ。わしは知っておるからな。くれぐれも、驚かないように。」

カケル「爺ちゃん、俺、嫌な予感しかしないんだけど………………。」

ヴァン「そうじゃな。」

マーリン「シン。卒業試験の様に、あれをやるのじゃ。」

シン「あれ?取り敢えず、火で良いかな?」

一同「ん?」

 

 ミッシェルがそう聞くと、マーリンはそう答えて、メリダが反応する。

 それを聞いたカケルとヴァンは、嫌な予感をしていた。

 シンは、魔法を発動する。

 すると、周囲に青白い炎が現れる。

 

ジークフリード「青い炎なんて、初めて見たぞ!?」

 

 それを見て、ジークフリードはそう叫ぶ中、カケルはどうなるのかを予想出来たのか、腕を組む。

 しばらくすると、シンは魔法を発射する。

 すると、とんでもない大爆発が起きて、全員が身構える。

 しばらくすると、煙が晴れて、とんでもない大きさの亀裂が出来上がっていた。

 

シン「今は、こんな感じかな。」

一同「……………………。」

シン「あれ?どうしたの?皆。」

 

 シンがそう言いながら振り向くと、カケルとマーリンを除いた全員が唖然としていた。

 カケルは、呆れたように頭を抱えていた。

 すると、メリダとヴァンは、マーリンに詰め寄る。

 

メリダ「マーリン!アンタ!!なんでこの子に自重ってもんを教えなかったのさ!!」

ヴァン「マーリン!?何を考えているんじゃ!?このままじゃあ、シンがうちの息子夫婦みたいになるぞ!!」

ディセウム「確かにこれは……………。」

ミッシェル「ちょっと酷いですな……………。」

シン「ええ〜……………皆して酷くね?」

カケル「いや、そうなって当然だろ。」

 

 メリダとヴァンがマーリンに詰め寄る中、ディセウム達はそう話す。

 シンがそう呟くと、カケルはそうかえす。

 

マーリン「だって!教えた事は皆吸収しよるんじゃ!つい、どこまで出来るのか見たくなったんじゃもん!」

ヴァン「何がじゃもんだ!気持ち悪いわ!」

 

 マーリンがそう言うと、ヴァンはそう叫ぶ。

 するも、ディセウム達が口を開く。

 

ディセウム「これは、おいそれと世に出せなくなったな。これほどの破壊力を持った魔法に転移魔法。使い方次第では、世界征服すら可能なレベルだ。」

クリスティーナ「さらに、ミッシェル様に武術の稽古も付けて貰っています。近接戦も出来て遠距離の魔法はこの威力……………これが知れたら、各国がシンを取り込もうと躍起になりますね。」

ジークフリード「そういえば、カケルもあんな魔法は使えるのか?」

カケル「使えはしますが、あんな風にはやりませんよ。」

 

 ディセウムがそう言うと、クリスティーナはそう言う。

 ジークフリードは、カケルに質問して、カケルはそう答える。

 カケルも、シンと同じ魔法を使えるが、流石に自重はする。

 そんな中、カケルの言葉を聞いていたディセウムがマーリンに言う。

 

ディセウム「マーリン殿。少し話があるのですが……………。」

マーリン「ふぉ……………ふぉ……………その前に、この2人をなんとかしてくれんか…………。」

ヴァン「誰のせいで締め上げられていると思っているんじゃ!!」

シン「婆ちゃん。そんなに興奮すると体に悪いよ。」

メリダ「誰のせいだい!!誰の!!」

 

 ディセウムがそう言う中、マーリンがそう呟くと、ヴァンは叫び、シンがそう言うと、メリダがそう叫ぶ。

 2人はマーリンを離して、ディセウムは口を開く。

 

ディセウム「マーリン殿。シン君のチカラは正直異常……………世の勢力分布を狂わせるほどです。」

トム「加えて、シン君はこの森以外を知らない世間知らずです。」

ディセウム「このまま彼を社会に放り出したら、各国の思惑に踊らされかねない。特に軍事拡大を狙う帝国に知られれば、シン君を利用しようとするのは目に見えている。」

マーリン「そうじゃのう………………。」

ディセウム「そこで、考えがあります。シン君とカケル君を、我が国にある高等魔法学院に入学させませんか?」

 

 ディセウムとトムはそう言う。

 マーリンが何かを考える中、ディセウムはそう提案する。

 

マーリン「………………それは、お前の国にシンとカケル君を取り込もうという考えか?」

ヴァン「どうなんだ?」

 

 ディセウムの提案を聞いたマーリンとヴァンは、言葉に怒気を含ませてそう聞く。

 その場には、一触即発の空気が満ちる。

 ディセウムはすぐに口を開く。

 

ディセウム「シン君とカケル君を軍事利用しない事は、この場で誓いましょう。私自身、甥っ子も当然の2人を戦いに巻き込みたくは無い。王都にある高等魔法学院は、中等教育が終わった者の中で、魔法が優秀だった者を更に鍛える為の高等教育機関。そこならシン君がいかに”一般の優秀な魔法使い”と比べて規格外か……………知る事が出来るでしょう。」

 

 ディセウムはそう言う。

 それを聞いたシンは、カケルに聞く。

 

シン「なあ、俺、規格外だったの?」

カケル「気づいていないのか。」

 

 シンがそう聞く中、カケルは呆れ気味にそう言う。

 そんな風にやり取りをする中、ディセウムはマーリンとヴァンに言う。

 

ディセウム「それに、シン君とカケル君にとって、同世代の友人を得る良い機会になります。」

ヴァン「なるほどのう……………確かに、一理はあるな。」

マーリン「どうじゃ、シン、カケル君?ディセウムの言う事は尤もじゃし、ワシらも良いと思うが。」

シン「俺もそれで良いよ。」

カケル「俺も。」

 

 ディセウムがそう言う中、ヴァンは頷いて、マーリンはシンとカケルに聞き、2人は了承する。

 

ディセウム「入学後のクラス分け(・・・・・)は、試験結果を元に決められるから、形式上、君たちにも入学試験を受けてもらう事になるだろう。我が国の魔法学院は、貴族の権威を一切受け付けない完全実力主義でね。私が便宜を図る事も出来んのだ。」

カケル「ちなみに、権威を利用した場合は?」

ディセウム「厳罰に処する。」

シン「恐っ!」

ディセウム「優秀な魔法使いの芽を刈り取る行為だからな。」

 

 ディセウムがそう言う中、カケルがそう聞くと、ディセウムはそう答える。

 そんな中、シンはディセウムに聞く。

 

シン「……………ところで、さっきから便宜だとか厳罰とか………………ディスおじさんって、実は権威ある人なの?」

ディセウム「おお。そういえば、言ってなかったな。私の本名は、ディセウム=フォン=アールスハイド。アールスハイド王国の国王だ。」

 

 シンがそう聞くと、ディセウムはそう答える。

 ディセウムは、国王だったのだ。

 

シン「まさかの王様!?じ………じゃあ、クリスねーちゃんとジークにいちゃんは……。」

クリスティーナ「私は近衛騎士団所属の騎士で、陛下の護衛としてここに居るの。」

ジークフリード「俺は宮廷魔法師団所属の魔法使いさ。同じく、陛下の護衛だよ。」

 

 シンが驚く中、クリスティーナとジークフリードも、身分を明かす。

 それを聞いたシンは叫ぶ。

 

シン「えーーー!!クリスねーちゃんは兎も角、ジークにいちゃんは嘘だぁ!!」

ジークフリード「待てコラ!嘘ってなんだ!?」

クリスティーナ「ふふ……………やはり、シンは見る目がありますね。」

ジークフリード「なんだとコラ。」

クリスティーナ「何ですか?あぁん?」

カケル「落ち着いて下さいよ……………。」

シン「じゃあ、ミッシェルおじさんは?」

ミッシェル「うん?もう引退したが、かつては騎士団総長をしていたよ。」

 

 シンがそう叫ぶと、ジークフリードとクリスティーナはそんな風に反応して、お互いに睨み合う。

 カケルが落ち着かせようとする中、シンはミッシェルに聞くと、ミッシェルはそう答える。

 

シン「なに……………この王国の重鎮勢揃いな状況……………ていうか、カケルは知ってたのかよ!?」

カケル「爺ちゃんが説明してくれた。」

メリダ「本当に、何も話してないんだね。」

マーリン「いやぁ………………。」

 

 シンが驚く中、カケルに聞いて、カケルはそう答える。

 メリダがマーリンを睨む中、シンはディセウムに聞く。

 

シン「でも、なんで王様がいつも爺ちゃんを訪ねてくるの?」

ディセウム「マーリン殿が昔、魔物化した人、魔人を討伐した話は?」

シン「聞いてるよ。」

ディセウム「それは他でも無い、我が国での出来事だったんだ。」

カケル「え?」

 

 シンがそう聞くと、ディセウムはそう答える。

 これは、かつて、アールスハイドに襲った国難の話。

 魔物化した人である魔人が、アールスハイド王国に出現した。

 アールスハイド王国は、討伐隊を二度にわたって出したが、悉く返り討ちに遭い、一つの街が地図から消えた。

 王国は、学徒出陣を決め、当時、王太子であったディセウムも、周囲の反対を無視して、出陣した。

 だが、返り討ちに遭い、ディセウムも死にかけた。

 そこに、マーリンにメリダ、ヴァンがやって来て、ヴァンは仲間の傷を癒し、メリダは魔道具で防御して、マーリンが攻撃した。

 その攻防の末、魔人は討伐された。

 

ディセウム「……………それがマーリン殿とメリダ師、ヴァン殿だ。その活躍ぶり……………憧れすら覚えたものだよ。」

シン「凄かったんだね!爺ちゃんも婆ちゃんも!」

カケル「そうだな。」

マーリン「……………まあ、若気の至りじゃ。」

メリダ「アタシはまだ、捨てたもんじゃないだろ?」

ヴァン「まあな。」

 

 ディセウムがそう言う中、マーリンは照れて、メリダとヴァンはそう言う。

 

ディセウム「魔人を倒した上、王太子である私を救った事で、国から英雄として取り上げられてな。以来、マーリン殿とは立場を越えた友人として付き合いが続いている。今もちょくちょく政治の愚痴を聞いてもらっとるんだ。」

カケル「愚痴を言いに来てたんですか。」

ディセウム「国の政治は私の仕事だ。マーリン殿にはその責任を負わせられんよ。…………そういう訳で、大恩ある人たちの孫を利用する気などある訳がない。安心して、王都に来たまえ。」

 

 ディセウムがそう言う中、カケルはそう突っ込む。

 ディセウムは、口を開く。

 

ディセウム「……………にしても、私が王と分かっても、君達の態度は変わらんな。」

シン「だって、昔から知ってるおじさんだし……………。」

カケル「まあ、今更ですし。」

ディセウム「はっはっは!よいよい!気にするな!」

シン「ところで爺ちゃん達、昔一緒にパーティー組んでたんだね!」

 

 ディセウムがそう言うと、シンはそう言って、カケルは諦め気味にそう言う。

 シンがマーリンとメリダにそう言うと、2人は視線を逸らす。

 

シン「え?何?」

ヴァン「お前、知らなかったんだな。」

クリスティーナ「一緒のパーティーというか、お二人は元夫婦ですよ?」

シン「え?え?え!?マジ!?」

 

 シンが首を傾げる中、クリスティーナはそう言うと、シンは叫ぶ。

 その夜、シンとカケルは話していた。

 

シン「おい、カケル!色々と俺が知らなくて、お前が知ってる事が多すぎないか!?」

カケル「マーリン殿にメリダ師に聞かなかったじゃん。それよりも、魔法学院か。楽しみだな。」

シン「誤魔化したな。………………まあ、俺も楽しみだよ。何せ、この世界に転生して、初めて王都の方に向かうんだからな。」

カケル「そうだな。」

 

 そんな風に話していた。

 シンもまた、カケルと同様に、日本から転生した人物だったのだ。

 それから半月後、カケル達は、アールスハイドの王都へと向かう事に。

 馬車には、カケルとシンだけでなく、ヴァン、マーリン、メリダも居た。

 ただ、マーリンとメリダに関しては、気まずそうにしていたが。

 

シン「ねえ、爺ちゃん。王都にある家って、どれくらいの大きさなの?」

マーリン「覚えておらんの。国から下賜されたもんじゃから、大きかったとは思うが。」

ヴァン「まあ、大きいのは確かじゃ。」

カケル「そうか。異空間収納があると、引っ越しが楽だよな。」

シン「婆ちゃん。一緒に住んで欲しいなんて無理言ってごめん。でも、来てくれてすっごく嬉しいよ。」

メリダ「まあ、この爺さんに任せるのは、心許ないからね。」

 

 シン達は、そんな風に話す。

 メリダは、照れくさそうにする。

 しばらくすると、王都に到着する。

 だが、まだ入り口付近に止められていた。

 入国審査待ちの列に入ったからだ。

 

シン「人が増えてきたね。」

マーリン「やれやれ……………入国審査待ちの列じゃ。」

ヴァン「しばらくすれば、進むじゃろ。」

カケル「そうだな。」

 

 シン、マーリン、ヴァン、カケルの4人は、そんな風に話す。

 すると、係員がやってくる。

 

係員「失礼。身分証の提示をお願いします。」

マーリン「これで良いかの?」

メリダ「はいよ。」

ヴァン「ほれ。」

係員「…………………っ!?けっ……………け、賢者マーリン殿と、導師メリダ殿と、医神ヴァン殿でありますか!?」

 

 係員は、身分証の提示を求めると、マーリン、メリダ、ヴァンが提示する。

 すると、係員が大声で叫ぶ。

 

シン「導師ぃ!?け、賢者ぁ!?」

カケル「医神ねぇ………………。」

マーリン「若気の至りじゃ。」

メリダ「若気の至りさね。」

ヴァン「若気の至りじゃ。」

 

 シンとカケルがそう言うと、3人はそう言う。

 その係員の叫び声は、周囲に広まり、騒ぎだす。

 

一般人「賢者様がおられるの!?」

一般人「医神様も!?」

一般人「導師様もいらっしゃるって…………!」

一般人「ぜひ、一目……………!」

 

 そんな風に騒ぎだす。

 それを見て、マーリンは係員に話しかける。

 

マーリン「すまんが、これ以上騒ぎを大きくしたく無い。通って良いかの?」

係員「はっ!もちろんです!ところで、こちらのお坊ちゃん達は……………?」

((お坊ちゃん……………!?))

マーリン「シン=ウォルフォード。ワシらの孫と………………。」

ヴァン「カケル=パラケルス。ワシの孫じゃ。」

 

 マーリンがそう言うと、係員はそう聞いて、マーリンとヴァンはそう答える。

 そして、先に進む。

 

シン「凄いや。これが王都かぁ。」

カケル「賑やかだな。」

 

 2人はそう呟く。

 向かっているのは、マーリン達のかつての家だ。

 ちなみに、街は王城を中心に区画分けされており、マーリン達のかつての家は、平民達の区画と、貴族や豪商達の区画の間らしい。

 しばらくすると、大きい家の前に着く。

 

シン「でかっ!!俺たち、こんな所に住んで良いの!?」

メリダ「住んで良いっていうか、もともとアタシらの家だよ、ここは。」

カケル「へぇ…………………。」

ヴァン「マーリンとメリダが夫婦だった頃に貰った物だ。」

 

 シンとカケルは、そう驚く。

 中に入ると、多数の人が居た。

 

一同「お帰りなさいませ!」

シン「え!?何これ!?え!?」

マーリン「ディセウムが派遣してくれた様じゃのう。」

メリダ「これがあるから、ここは嫌なんさね。」

ヴァン「相変わらずの光景じゃのう。」

カケル「マジか………………。」

 

 中には、ディセウムが派遣した使用人達がたくさん居て、そんな風に反応する。

 

マリーカ「メイド長のマリーカでございます。」

スティーブ「執事のスティーブと申します。」

コレル「料理長のコレルです。」

シン「り……………料理人まで居るの!?俺、家の事何したら……………。」

カケル「これは……………。」

マリーカ「シン様(・・・)カケル様(・・・)は何もなさらなくて結構です。全て私どもにお任せください。」

 

 使用人達の代表が紹介する中、シンとカケルがそう言うと、マリーカはそう言う。

 それには、2人は驚く。

 

シン「シン……………様ぁ!?」

カケル「俺もか。」

マリーカ「皆が尊敬する英雄様のお孫さん方です。当然のお呼びの仕方かと。」

シン「で、でも、今まで全部自分でやってたんだから……………。」

スティーブ「私どもも、陛下より御下命を受けて参っておりますので。ましてや、英雄様のご家族なのです。無下に扱う事など、我々に出来るはずもございません。」

 

 シンとカケルがそう言うと、マリーカとスティーブはそう言う。

 2人が唖然としている中、マーリンとヴァンが話しかける。

 

マーリン「まあ、そういう事じゃ。」

ヴァン「後の事はワシらに任せて、カケル達は街を見てきたらどうじゃ?」

カケル「そうするよ。」

シン「うん。」

 

 マーリンとヴァンがそう言うと、シンとカケルは、街へと向かう。

 ちなみに、シンはマーリンからお小遣いを貰ったが、カケルは以前、買い出しをした時の余りを貰っており、それを使う事に。

 

シン「この世界のお金って、硬貨のみなんだな……………。」

カケル「ああ。」

 

 2人はそう話して、串焼きの肉を購入して、食べ歩く。

 しばらくすると、魔道具屋を見つける。

 

シン「ここは……………魔道具屋か。」

カケル「みたいだな。」

 

 2人は中に入ると、店の品を見る。

 そんな中、シンは店主に話しかける。

 

シン「試して良い?」

店主「良いけど、大事に扱ってくれよ。一級品揃いなんだから。」

カケル(吸引の魔法がついた手袋か。お値段は高めだな。)

 

 シンが店主に話しかける中、カケルは手袋を見て、そう思う。

 シンが使うと、リンゴを一個だけ引き寄せた。

 シンは、手袋を捨てる。

 

店主「あー!こらーっ!」

カケル「ごめんなさい!ごめんなさい!」

 

 店主が怒鳴る中、カケルは謝る。

 対処した後、シンの方へと向かう。

 

カケル「シン!お前、何やってんだよ!」

シン「だって、思いのほかしょぼかったし……………。」

カケル「だからって、そのままにして逃げるバカが居るか!」

 

 カケルは、シンに怒鳴る。

 その後、ある行列が目に入る。

 

シン「ん?あの……………これ、何の列ですか?」

カケル「随分と並んでいるね。」

男性「舞台さ!『賢者マーリンと導師メリダと医神ヴァンの物語』!」

シン「ええ〜〜〜〜〜っ!!?」

 

 シンとカケルが行列に並んでいる男性にそう聞くと、男性はそう答えて、シンは叫ぶ。

 2人はその場から去り、観光を再開する。

 すると。

 

???「いや!やめて下さい!」

???「アンタ達!良い加減にしなさいよ!」

カケル「ん?」

 

 そんな叫び声がしてきて、カケルとシンが声のした方を向くと、2人の女の子が男3人に絡まれていた。

 

男「おぉ、こわ。そんな怒んなよ。一緒に遊ぼうって言ってるだけじゃん。」

男「良い事教えてやっからさぁ。気持ち良〜いことをよ。」

シン(おお……………この世界にもこんなテンプレな展開が……………。)

カケル(いかにもチンピラみたいな奴らだなぁ…………。)

男「良いから来いっつってんだよ!!」

???「きゃあっ!誰か……………!」

 

 男達がそう言うのを見て、シンとカケルがそう思っていると、無理やり連れて行こうとする。

 周囲は、見て見ぬふりをしていた。

 カケルとシンは話す。

 

カケル「どうする?」

シン「困ってるからな。助けるぞ。」

カケル「あいよ。」

 

 2人はそう話して、口を開く。

 

シン「あー……………そこのお嬢さん方。お困りですか?」

???「はい!超お困りです!!」

カケル(どんな返事の仕方だよ。)

 

 シンがそう言うと、片方の女の子がそう叫ぶ。

 カケルがそう思っていると、男達が2人に絡む。

 

男「何だぁ?ガキ!なんか用か!正義の味方気取りかあぁ!?」

男「俺らはいつも魔物狩ってこいつらを守ってやってんだ!正義の味方は寧ろ俺らの方だろ!」

男「ヒャッハッハッハッハ!」

シン「お兄さん達、魔物を狩るのは正義の味方かも知れないけど、女の子まで狩っちゃったら悪人だよ?」

カケル「そんな事をしてるのなら、さっさと魔物を狩ったらどうです?」

 

 男達がそう言う中、シンとカケルはそう返す。

 それを聞いた男達は、ブチ切れた。

 

男「んだと、ガキコラァ!!」

男「死ねやっ!!」

 

 男達は、シンとカケルに攻撃しようとする。

 だが。

 

シン(えぇ〜〜〜何これ……………!!遅っ。)

 

 殴り掛かろうとする男の腕をシンが掴んで、そのまま地面に叩き落とした。

 それを見たシンは、カケルに聞く。

 

シン「あれ!?受け身とらないの!?この人、死んで無いよね?」

カケル「大丈夫だろ。片方は任せる。」

シン「お、おう……………。」

男「て……………てめぇっ!!」

 

 2人がそう話す中、男の1人がシンに向かうが、あっさり投げ飛ばされ、ダウンする。

 もう1人は、剣を抜いて、カケルの方に向かう。

 だが、カケルはあっさりと躱す。

 

男「このっ!ちょこまかと……………!」

カケル「ふっ!はあっ!」

 

 男が毒づく中、カケルは膝蹴りをして、剣を吹き飛ばし、ボレーキックを頭に叩き込んで、意識を刈り取る。

 シンとカケルはある事を思っていた。

 

シン(ミッシェルさんの修行に比べれば、遊びみてーなレベルだな…………。)

カケル(他愛無いな。)

 

 そんな風に思っていた。

 駆け寄ってきた2人の少女に話しかける。

 

シン「大丈夫?怪我してない?」

???「あ、はい平気です!あなた達こそ大丈夫!?」

カケル「何が?」

???「だってあいつら、剣まで抜いて…………!」

カケル「あんな遅い斬りかかり、当たるわけないだろ。」

???「え……………?結構鋭いと思ったんですけど……………。」

 

 シンがそう聞くと、赤髪の女の子がそう聞いてきて、カケルはそう答える。

 もう1人の青髪の女の子がそう言う中、シンはそちらを見ると、雷が落ちたような錯覚を感じる。

 何故なら、見惚れてしまったからだ。

 

???「どうかしましたか?」

シン(か……………可愛すぎる……………!!)

カケル(あ。一目惚れしたな。)

 

 シンがそう思う中、カケルはそう思うのだった。




今回はここまでです。
今回は、アールスハイドの王都に向かうまでです。
そして、シンはシシリーに一目惚れしましたと。
次回は、そこからの話です。
話の流れは、アニメ版と漫画版をリミックスした感じにする予定です。
アニメ版で放送したエピソードが終わったら、漫画版を中心にしたエピソードにしていきます。
ところどころで、マルガムは出します。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
カケルのヒロインに関するアンケートは、必要が多いですね。
ヒロインに関して、もしリクエストがある場合は、活動報告にて承っています。

仮面ライダーレジェンドの変身者は、誰にするか。

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