仮面ライダーガッチャード&賢者の孫   作:仮面大佐

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カウント・ザ・ケミー
現在、それぞれが所持しているケミーカードは。

カケル=パラケルス
ホッパー1、スチームライナー、ゴルドダッシュ、スマホーン、スケボーズ、アッパレブシドー、レスラーG、アントルーパー、カマンティス、ヴェノムダケ、ディープマリナー、ピカホタル、メカニッカニ、スパイクル、サスケマル、エナジール、ドッキリマジーン、オドリッパ、ホークスター、グレイトンボ、テレヴィ、バクオンゼミ、ミテミラー、スタッグバイン、ライデンジ、オジーラカンス、ヤミバット、レンキングロボ、フレイローズ、ヒーケスキュー、サボニードル、サーベライガー、インセクトシャイン⭐︎、グレイデンジャー⭐︎、インフィニティウォンデッド⭐︎、ブレイクアンダー⭐︎、ハピクローバー、バンバンタンク⭐︎、ブッサソーリ、バウンティバニー、パンパカパーカー、ドクターコゾー、ツッパリヘビー、ハッスルキシドー⭐︎、パイレッツ、ギャンボエール、ブータンチ⭐︎、ユーフォーエックス、エックスレックス、バンバンブー、バグレシア、ゼグドラシル、テンフォートレス、ファイヤマルス、インフェニックス、ゴールドングリ⭐︎、リッチリッチー⭐︎、クロスブレイバー⭐︎、ドンホッパー9⭐︎、ホッピングッド⭐︎、サポードローン⭐︎、ジャマタノオロチ

イアン=シグネット
マッドウィール、ガッツショベル、ゲキオコプター

クリア=テンフェクト
クロスウィザード、ビートルクス、エクシードファイター、リクシオン

プレデター
ベルゼイーター⭐︎

シン=ウォルフォード
仮面ライダーウィザード

シシリー=フォン=クロード
仮面ライダーエグゼイド

アウグスト=フォン=アールスハイド
仮面ライダーレジェンド、1号、2号、クウガ〜リバイス

マリア=フォン=メッシーナ
仮面ライダードライブ

トール=フォン=フレーゲル
仮面ライダーゼロワン

トニー=フレイド
仮面ライダー鎧武

アリス=コーナー、リン=ヒューズ
仮面ライダーW

ユリウス=フォン=リッテンハイム
仮面ライダークウガ

ユーリ=カールトン
仮面ライダービルド

マーク=ビーン
仮面ライダーブレイド

オリビア=ストーン
仮面ライダーゴースト

ミコ=ウォード
ワンダフルキャット⭐︎、カミノミコ⭐︎

ギレーヌ=フィオーネ
ブロウレイカー⭐︎

エレナ=フォン=クラーク
バーニングネロ、ゴリラセンセイ、バレットバーン、ゲンゲンチョウチョ、ウツボッチャマ、マボロノコ⭐︎、パクパクサ⭐︎、ユニコン、ザ・サン

ネーヴェ=フォン=クラーク
ソードスラッシャー⭐︎、バレットライナー⭐︎

ブライス一派
レプリスチームライナー、レプリピカホタル、レプリオドリッパ、レプリスケボーズ、レプリアッパレブシドー、レプリレスラーG、レプリヴェノムダケ、レプリゴリラセンセイ、レプリカマンティス、レプリキャッチュラ、レプリアントルーパー


第52話 ネコマタキメラ(前編)

 オロチマルガムの一件が終わった翌日。

 アールスハイド王国の王都の一角。

 其処には無数の野良猫が居てその中心にクリア、マーク、オリビアが居た。

 

クリア「は~い。ちゃんとあるから順番にね。」

 

 クリアが野良猫達にクリアの手作り猫専用クッキーを配って居て、その隣でオリビアも猫専用クッキーを配っていた。

 すると。

 

オリビア「あ、ちょっと待って!?其処に入らないで!!?」

 

 クリアの手作り猫専用クッキーを求めている猫達がオリビアに群がって、その弾みで一匹の猫がオリビアの胸元から入って行った。

 

マーク「………。」

 

 近くに居たマークは思わず顔を赤くして、明後日の方向を見る。

 すると、クリアが動いた。

 

クリア「オリビア、大丈夫。」

 

 クリアはそう言うと、慣れた手つきでオリビアの胸元に入った野良猫を抜いた。

 

オリビア「あ、ありがとうございます!」

クリア「其れにしても、マークもうぶだね。オリビアとやる事やってる癖に。」

マーク「し、しょうがないでしょうが。オリビアの胸に猫が入ったんスから!」

クリア「そうだね。もしガン見して居たらテックスソードの腹で殴って居たかもね。」

マーク「やっぱりそうじゃないスか!?」

 

 オリビアが礼を言う中、クリアがニヤニヤしながらそう言うと、マークはそう反論する。

 クリアがそう言うと、マークがそう叫ぶ中、オリビアが口を開く。

 

オリビア「そう言えば、クリアは何時も猫専用のクッキーを作っては、野良猫にあげて居るけど……………。」

クリア「……………別に、意味は無いけど、ただ未練があるだけなんだよね」

マーク「未練って言う事は前世の事スか?」

 

 オリビアがそう言うと、クリアは少し寂しげな表情を浮かべるとそう言い、マークはそう聞く。

 マークの質問に、クリアは答える。

 

クリア「そうだね。前世じゃ一匹の猫を飼って居てね。私の方が先に死んじゃったから、今は如何して居るのか分からないんだよね。」

マーク「…………そうなんスね。」

 

 クリアがそう言うと、マークはそう言う。

 家族を残して逝ってしまうというのは、辛い事だと感じているからだ。

 すると、オリビアが口を開く。

 

オリビア「そう言えば集合時間じゃ…………。」

マーク「そうっすね。」

クリア「ちょっと待ってね。」

 

 オリビアとマークがそう言うと、クリアは持って居る猫専用のクッキーが入って居る袋を異空間収納魔法に仕舞おうとする。

 すると、次の瞬間。

 

???「………!」

 

 何者がクリアが持って居た猫専用のクッキーが入って居る袋を奪った

 

クリア「何者!?」

 

 クリアがそう叫ぶ中、マークとオリビアと共に襲撃者達の方を見る。

 そこに居たのは……………。

 

ネコマタマルガム「…………。」

  

 ネコマタマルガムだった。

 その手には猫専用のクッキーの袋があり、それを見つめていた。

 

オリビア「マルガム!?」

 

 それを見たオリビア達は警戒する。

 すると、クリアはある事に気づいた。

 

クリア「あれ?あの姿、何処かで…………。」

 

 クリアはマルガムを見て、何かを思い出そうとしていた。

 すると、ネコマタマルガムが動いた。

 

ネコマタマルガム「!」

 

 ネコマタマルガムは口を開けると、袋に入って居た猫専用のクッキー全てを放り込んだ。

 

ネコマタマルガム「!」

「「「…………。」」」

 

 ネコマタマルガムは、クッキーを咀嚼していく。

 その光景をクリア達は見ていた。

 すると。

 

ネコマタマルガム「!!」

 

 ネコマタマルガムはクリアの方を見る。

 それを見て、クリア達が首を傾げると。

 

ネコマタマルガム「!!!」

 

 ネコマタマルガムはクリアの方に飛びつこうとした。

 すると。

 

マーク「危ないっす!!」

 

 マークがクリアに飛び掛かるネコマタマルガムを足蹴りして飛ばす。

 

マーク「大丈夫スか?」

クリア「……あ、ああ大丈夫。」

オリビア「えっと、クリアさっきボーとしていたんだけど…………。」

 

 マークはそう聞くと、クリアはそんな風に答える。

 オリビアがクリアの事を心配して居ると。

 

ネコマタマルガム「!!!」

 

 マークに蹴られたネコマタマルガムが敵意剥き出しにしていた。

 それを見たマークは。

 

マーク「兎に角、マルガムを倒すっすよ!」

 

 マークの掛け声でオリビア達も変身アイテムを出して、変身を開始する。

 

アーイ!バッチリミナー!バッチリミナー!

X WIZARD(クロスウィザード)!レベルX(テン)・インストール・クリア!』

 

 

 そんな感じの音声と待機音が流れる中、3人は叫ぶ。

 

「「「変身!」」」

 

 そう言うと、三人は変身を開始する。

 


X(エックス)アップ!

カイガン!オレ!

ウィザードX(エックス)フォームアップクリア!

レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!

turn(ターン) up(アップ)


『レディ⋯⋯GO(ゴー)

 

 三人はそれぞれの仮面ライダーに変身して、マークとオリビアはネコマタマルガムに向かっていく。

 その間、クリアは。

 

クリア「…………。」

 

 頭の中にあるモヤモヤを晴らす為に思い出そうと頭を捻っていた。

 すると、クロスウィザードがクリアに話しかける。

 

クロスウィザード「クリア?どうしたの?」

クリア「あぁ、いや、何でもない。いくわよ!」

 

 クロスウィザードがそう話しかけると、クリアはすぐに意識を戦闘の方へと向ける。

 

クリア「ハァッ!はっ!」

 

 クリアは、テックスソードを使った攻撃と、魔法で攻撃していく。

 

マーク「はあっ!はっ!」

 

 マークは、剣を使って攻撃していく。

 

オリビア「てやっ!はっ!」

 

 オリビアは、ゴースト特有の浮遊をしながら魔法で攻撃していく。

 それを受けて、ネコマタマルガムは。

 

ネコマタマルガム「!!!」

 

 ネコマタマルガムは、色々な動物の幻影を出して攻撃していく。

 それを受けて、クリア達は苦戦する。

 

マーク「なんか、こいつ強くないっすか!?」

オリビア「確かに……………。」

クリア「やっぱり、どこかで……………?」

 

 マークとクリアがそう話す中、クリアは首を傾げていた。

 すると。

 

カケル「大丈夫!?」

マーク「カケルさん!?」

オリビア「どうしてここに!?」

カケル「いつまでも来なかったから、心配して来たんだ!とにかく、マルガムを倒すぞ!」

 

 そこに、ガッチャード・スチームホッパーに変身したカケルが現れる。

 カケルはそう言うと、ネコマタマルガムと応戦していく。

 

カケル「ふっ!はっ!」

 

 カケルは最初は肉弾戦で戦って、ネコマタマルガムが動物の幻影を出すと、カケルはガッチャージガンとガッチャートルネードを取り出して、それで応戦していく。

 すると、カケルのガッチャージガンによる銃撃が当たり、ネコマタマルガムの胸部から何かが出てくる。

 それを、クリアが拾い上げると。

 

マーク「何すかそれ?写真っすか?」

クリア「ええ………………っ!?まさか…………あのマルガムって……………!?」

 

 マークがそう聞くと、クリアはその写真を見る。

 それを見たクリアは、マルガムの正体を悟った。

 そんな中、カケルは攻撃を続けていた。

 

カケル「今助けてやるからな!」

 

 カケルはそう言うと、ガッチャードライバーのアルトヴォークを操作する。

 必殺技を出そうとしていた。

 すると。

 

クリア「カケル、待って!」

カケル「うわっ!?えっ?どうしたの?」

 

 クリアがカケルを止めにかかる。

 すると、必殺技が中断されて、ネコマタマルガムは逃走する。

 

カケル「ああ……………行っちゃった。」

マーク「どうしたんすか?」

オリビア「その写真を見て、何か思い当たることでもあったの?」

クリア「あのマルガム……………もしかしたら、私が飼ってた猫かもしれないの。」

カケル「えええっ!?」

 

 カケルが未練がましくそう言う中、マークとオリビアがそう聞くと、クリアはそう答える。

 それを聞いて、カケルは驚いた。

 

カケル「飼ってた猫がマルガムになってるって、どういう事!?」

クリア「私にも分からないわよ!でも…………この写真は、かつて撮った写真だし…………。」

カケル「取り敢えず、戻ろう。」

 

 カケルがそう聞くと、クリアはそう言う。

 カケルは困惑しながらも、戻る事を提案した。

 ウォルフォード邸に戻ると、ヴァン達が口を開く。

 

シン「どこ行ってたんだよ、お前ら。」

クリア「ちょっとね……………。」

カケル「どうしたの?」

ヴァン「それがの……………錬金連合から客が来ておってな。」

ネーヴェ「一応、身分はこちらで調査済みで、ブライス一派と繋がっていない事は確認した。」

 

 シンがそう聞くと、クリアはそう言う。

 カケルがそう聞くと、ネーヴェとヴァンの2人がそう言う。

 カケル達は、そのお客さんと会うことに。

 

エレナ「えっと……………錬金連合の錬金術師ですよね?」

センギン「ええ。初めまして私、錬金連合所属の錬金術師のセンギンです。あ、あと此れは手土産です。」

 

 エレナがそう聞くと、その男…………センギンはそう言いながら、お菓子の詰め合わせを机の上に置く。

 すると、残りの2人も自己紹介を行う。

 

シャハン「同じく、錬金連合所属の錬金術師で、センギンの後輩錬金術師のシャハンです。」

アップ「そんでセンギンとシャハンの上司のアップだ。」

 

 シン達の屋敷に突然来た錬金連合所属の錬金術師のセンギン、シャハン、アップが訪ねて来た。

 

ヴァン「其れで、錬金連合の錬金術師がいきなりこの屋敷に来た用件は?」

 

 ヴァンは、少し機嫌が悪そうに言う。

 すると、センギンが口を開く。

 

センギン「はい、用件とは新しい推定レベルナンバー10のオカルト、エンシェント、ファンタスティックの3体ケミーが生まれました。」

一同「っ!?」

 

 センギンは、新たなレベルナンバー10が誕生したと語る。

 それを聞いたセンギン、シャハン、アップ以外の全員が驚く。

 

ヴァン「なんとレベルナンバー10が3体も産まれただと!?」

ネーヴェ「それはどういう事だ?」

 

 ヴァンがそう驚く中、ネーヴェはセンギン達に問い詰める。

 それを聞いたシャハンが説明する。

 

シャハン「はい。…………と言っても生まれた直後に測定する前に逃げられてしまいましたので詳しく分かりませんが……………。残された残留から検出された結果では、レベルナンバー10は固いかと。」

カケル「ちょっと待ってください。レベルナンバー10って、そんなに簡単に出来る物なんですか?」

エレナ「確かに……………レベルナンバー10はそう簡単には生み出せないはず…………。」

 

 シャハンがそう説明する。

 残留したエネルギーを計測した際、レベルナンバー10の可能性が高いと踏んだのだ。

 カケルはまだ推定だがレベルナンバー10のケミーが出来るのか疑問に思っていて、カケルとエレナがそう言うと、説明をする。

 

センギン「えっとですね、あんまり言えないんですけど…………そもそも私達は、アーティファクト属性とビークル属性のケミーを専門に調査を行って居るんです。」

シシリー「どうして専門外なのに別の属性のケミーが出来たんですか?」

 

 センギンがそう説明すると、シシリーはそう聞く。

 専門的なのはビークルとアーティファクトなのに、生まれたのはエンシェント、オカルト、ファンタスティックだったのだ。

 それを聞くと、センギンは質問に答える。

 

センギン「はい、先程も言いましたが、私達の専門はアーティファクト属性とビークル属性です。其れでアーティファクト属性とビークル属性と言うのは最も謎に包まれている属性なんです。」

マーク「謎に包まれている…………っすか?」

オリビア「それはどういうことですか?」

センギン「はい、知って居ると思いますが、ケミーにはモデルになった物が必ず存在するのです。例えばですが、インセクト属性のホッパー1は飛蝗、プラント属性のレベルナンバー4であるサボニードルはサボテンなど一目で分かりますが、アーティファクト属性とビークル属性のモチーフになった物が、どれもこれも今だに分からないんです。」

 

 センギンがそう説明すると、マークとオリビアはそう聞く。

 センギンはそう説明していく。

 すると、エレナが口を開く。

 

エレナ「分からない?」

シャハン「はい。アーティファクト属性のレベルナンバー3のミテミラーのモチーフは鏡で、アーティファクト属性のレベルナンバー2であるケスゾーは消しゴム、そしてアーティファクト属性のレベルナンバー10のテンフォートレスは要塞と分かりますが、残りのアーティファクト属性のモチーフが何なのか、ケミーの名前から連想出来る物も無く、全然分からずじまいです。」

カケル(まあ、殆どが前世では当たり前の産物だしな。)

 

 エレナがそう聞くと、シャハンはそう説明する。

 それを聞いたカケルはそう思う。

 ビークル属性に関しては、全てがこの世界では存在しない物なのだから。

 そんな中、シャハンの説明は続いた。

 

シャハン「其れで、殆どの全てのケミーを作ったパラケルスの祖の話では『頭の中で浮かんだものを試したんだ。』しか残って居ないんで、あんまりあてににならなかったんです。」

センギン「だかオレは考えた。パラケルスの祖が言っていた『頭の中で浮かんだものを試したんだ。』物のアイデアは何処から来たのか、そして俺は一つの仮説を立てた。其れは異世界説だ。」

 

 シャハンがそう言うと、センギンはそんな仮説を立てた。

 それを聞いたヴァンは、呆れながらも口を開く。

 

ヴァン「なんとも随分と突拍子のない説を立てたな。」

センギン「はい。ですが、ビークル属性のレベルナンバー6のマッドウィールは、馬車にそっくりですが、馬が引いておらず自身で動くんですよ。此れは明らかに私達の技術よりも遥かな技術で動いていると思います。其処から俺は異世界に繋がる装置の開発をしようとした。その矢先に壊れていたが、異世界の次元運航装置が俺の手元に来て修理した。」

一同「っ!?」

 

 ヴァンがそう言うと、センギンはマッドウィールを礼に説明をしていく。

 そんな装置があると聞くと、センギン、シャハン、アップ以外の全員が驚く。

 

マーク「其れ本当スか!?」

クリア「………………。」

シャハン「実際に異世界の物が有ります。」

 

 マークが驚きながらそう聞く中、クリアは何かを考えていた。

 すると、シャハンは在る物を取り出す。

 

シャハン「この黒い板は、アーティファクト属性のレベルナンバー8のスマホーンのモチーフになった物と考えて居ます。」

 

 シャハンが取り出したのはスマートフォンだった。

 カケル達が呆気に取られる中、ネーヴェとヴァンが口を開く。

 

ネーヴェ「……………なるほど。その様な魔道具がある事は分かりました。」

ヴァン「それで、それが今回の新たなレベルナンバー10の件に、どの様に関わって来るんじゃ?」

シャハン「実は自分達の上司が酔っ払った状態で、自分達が集めた物を適当に錬金窯に入れた事で、件のケミーが生まれたんです。」

 

 ネーヴェとヴァンがそう言うと、シャハンはそう言う。

 それを聞いたカケル達がアップを見ると、アップは口を開く。

 

アップ「お、俺もこの結果には驚いて居る。まさか酔っぱらった状態でレベルナンバー10のケミーが三体も産まれるとはな……………。」

センギン「まぁ其のお陰で、俺達の研究室が木っ端微塵になったんだがな。」

 

 アップがそんな風に言うと、センギンは皮肉混じりの言葉を放つ。

 その後、センギン達から出現したレベルナンバー10の特徴を教えてもらって、センギン達は帰って行った。

 錬金連合のセンギン、シャハン、アップの三人が帰った後、アルティメットマジシャンの面々は机の反対側に居るクリアを見ていた。

 すると、カケルが口を開く。

 

カケル「其れであの前世で飼っていた猫がネコマタマルガム…………いや、オカルト属性のレベルナンバー10のネコマタキメラになって居るんだ?」

 

 カケルがクリアに質問すると、クリアが口を開く。

 

クリア「えっと……………あの場所に居なかった人達の為に説明するね。ネコマタマルガムもとい、ネコマタキメラの魂は、私が前世で飼っていた猫。証拠に前世で撮った写真で件の猫の首輪に仕込んで居たの。」

 

 クリアはそう言うと、ネコマタマルガムもとい、ネコマタキメラが持っていた写真を取り出す

 写真はボロボロで飼い主の顔は分からず、唯一分かるのは、黒い猫だけだ。

 

オリビア「それにしても何でクリアが前世で飼っていた猫が、こっちの世界に来たの?」

マーク「其れも何でケミーになってマルガム化して居るのも気になるっス。」

 

 オリビアとマークがそう言うと、クリアは言いにくそうにする。

 

クリア「えっと…………。」

 

 クリアは悩んでいると、シンが話しかける。

 

シン「どうかしたのか?」

クリア「ネコマタキメラの姿には心当たりがあるんだけど……………その……………オリビアとマークに如何したら分かりやすい説明が出来るのか悩んでいるの。」

カケル「其れって前世に関係して居る事なのか?」

クリア「かなり関係しているから、前世の記憶が見せられる魔法が有れば…………。」

 

 シンがそう聞くと、クリアはそう言う。

 カケルがそう聞く中、クリアが呟く。

 すると。

 

クロスウィザード「あるよ!クリアが言っている魔法!」

 

 そう言いながら、ケミ―カードに入って居るクロスウィザードが出て来た。

 

クリア「クロっち!其れで其の魔法は?」

クロスウィザード「この魔法は人間の魂に刻まれて居る記憶を投影する魔法で、輪廻の輪を通って居ないクリアなら前世の記憶が出せると思うよ。」

オリビア「そんな魔法があるんですね…………。」

マーク「流石はレベルナンバー10っす!」

クリア「其れじゃあお願い」

クロスウィザード「任せて!イキュラス エルラン(記憶再生)!」

 

 クリアがそう聞くと、クロスウィザードがそう言う。

 それを聞いたマークとオリビアがそう言う中、クリアはそう頼み、クロスウィザードは魔法を唱える。

 それを聞いたシン達は。

 

(((異世界おじさんの魔法じゃん!)))

 

 シン、カケル、クリアの転生者組はクロスウィザードが使った魔法が異世界おじさんの魔法其のままと言う事を心の中で突っ込んだ。

 暫くすると、クリアの前に空中ディスプレイの様な物が出て来た。

 

マーク「此れが記憶を見る魔法なんスか?」

 

 マーク達は興味津々で覗き込む。

 そんな空中ディスプレイに映って居るのは。

 

オリビア「此れってクリアの目線?」

シシリー「そうみたいですね……………。」

 

 オリビアの言う通り、今クリアが見ている風景が空中ディスプレイに映って居た。

 それを聞いたクリアが口を開く。

 

クリア「そうなるね。」

 

 クリアがそう言いながら顔を動かすと、空中ディスプレイに映って居る映像も連動して動いた。

 

クリア「うん。確かに私の記憶だ。」

 

 クリアは感心してそう言う。

 それを聞いたマークは、疑問を出す。

 

マーク「其れでどうやって戻るスっか?」

クリア「えっとね……………此処を操作すれば……………。」

 

 マークの疑問に対して、クリアは動いた。

 クリアはイキュラス エルラン(記憶再生)の空中ディスプレイを触ると、空中ディスプレイの下に赤色のバーが出てくる。

 クリアは其処を触り、左側にスライドすると、空中ディスプレイに映って居る映像が巻き戻っていく。

 暫くすると映像が切り替わる。

 

クリア「えっと此処かな?」

 

 クリアが操作を辞めると、空中ディスプレイの映像は再生される。

 そこに映し出されたのは。

 

クリア(前世の)『九魂!ココが気持ちいい?』

九魂『♪』

 

 前世のクリアが一匹の黒猫のお腹を触って居た。

 それを見たオリビアが口を開く。

 

オリビア「あ!この猫、写真に写っていた猫と一緒!!」

クリア「この子が前世の私が飼っていた猫、九魂だよ。」

シシリー「可愛いですね……………。」

カケル「其れで如何してあのマルガムに関係するんだ?」

クリア「其れは……………。」

 

 オリビアがそう言うと、クリアはそう言い、シシリーがそう呟く中、カケルはそう聞く。

 クリアは空中ディスプレイを再度操作すると、映像が切り替わる。

 そこに映った映像は。

 

クリア(前世の)『くぅ、この!』

 

 前世のクリアがTVゲームをして居た。

 それを見たマークが口を開いた。

 

マーク「クリア、前世のクリアは何をして居るんですか?」

 

 TVゲームを知らないマークはクリアに質問する。

 それを聞いたクリアが口を開く。

 

クリア「ゲームと言う遊びで、今やって居るゲームのタイトルは九魂の久遠で、あらすじは…………。」

 

 マークの質問にそう答えながら、クリアは操作する。

 すると、音声が流れる。

 

『――ネコは死んだ。病気・怪我・寿命………死の理由は何だってあり得るだろう。命とは弱く、簡単に失われてしまうものなのだから。ネコは、ニンゲンと共に暮らしていた。「飼い主(ニンゲン)」は、ネコの死を悲しんだだろう。墓を作り、丁重に弔ったかもしれないし、遺灰にして自然に還したのかもしれない。あるいは、その死を直接知ることもなく、二度と帰ることのないネコを待ち続けるのかもしれない。まつわる経緯や事情、思惑は何であれ――――ネコは死んだ』

 

 そんな風な音声が流れると、画面は変わった。

 

『――死して冥界に堕ちたネコ「久遠」。クオンは現世の飼い主のもとに戻るため、唯一の出口である「冥界の門」を目指す』

 

クリア「此れが九魂の久遠のあらすじで、先程センギンさん達が貰ったこの絵。」

 

 その音声が鳴り終わると、クリアはセンギン達から貰ったネコマタキメラの絵を出す。

 それを見せながら、口を開いた。

 

クリア「この姿に心当たりがあるって言ったのは……………。」

 

 クリアはそう言いながら、再度操作する

 モニターに映ったのは、前世のクリアがゲームのコントローラーで操作されて居る、久遠が敵に当たった瞬間、画面は変わり猫から人のような姿になった。

 

カケル「クリア、この姿は?」

クリア「この姿の名前は業魔形態。さっきまでの姿は妖魔形態で操作して居る久遠がある一定のダメージを受けると変わる姿で……………。」

 

 カケルがそう聞くと、クリアはそう説明していく。

 だが、途中でクリアは言い止まってしまう。

 

シン「クリア?」

クリア「あ!大丈夫。ただこの先が言いにくかったから、後で言うから。」

シン「分かった。だけどちゃんと言えよ。」

クリア「うん!でもケミーになって良かったと思う。」

オリビア「どうゆう事?」

 

 シンがそう聞くと、クリアはそう言う。

 クリアがそう言うと、オリビアはクリアが言った言葉に気になったようで、首を傾げる。

 それを聞いたクリアは、口を開く。

 

クリア「もし、ケミーにならずに前世に戻った場合…………こうなるわ。」

 

 クリアが空中ディスプレイを慣れた様に操作していく。

 すると、ディスプレイに映し出された映像は。

 

『冥界での死闘の果てに、現世へと舞い戻り、かつての住処へ戻ってきたクオン。しかし――

それは、冥界と現世の時間の流れの違いか………混沌の空間の時空の歪みなのか…………。現世では、クオンは死んでからすでに幾多の時が経過していた。クオンと共に暮らしたニンゲン(かいぬし)はすでにこの世を去り、共に暮らした(すみか)も無くなってしまっていた。クオンの帰るべき場所は、もうどこにもなかったのだ…………。其の後どれだけの時間が経っただろうか…………。ニンゲンの墓の前に佇んでいたクオンはいつしかその姿を消した』

 

マーク「……確かにケミーになってよかったっすね。」

カケル「確かにそうだな。」

 

 その説明を聞いたマークとカケルは、そう呟く。

 その末路は、あまりにも悲惨な物だったのだ。

 すると、クリアが口を開く。

 

クリア「…………其れで改めて私の願いを聞いて欲しい。あの時見た九魂のマルガム化じゃない部分は、業魔形態よりも狂暴な姿で、放置してしまうと人間を襲う化け物になってしまう。この感じに。」

 

 クリアはそう言うと、再びディスプレイを操作していく。

 すると、今度映し出された映像は。

 

『冥界での死闘の果てに、現世へと舞い戻り、かつての住処へ戻ってきたクオンしかし――死と復活を繰り返し、幾多の魂を取り込んで、変わってしまったクオンに残っていたのは、ただ「この場所に戻らねばならない」という衝動のみ…………。自分が一体何者であったか、一体何のためにここに戻りたかったのか、目の前のニンゲン(イキモノ)が一体誰なのか。クオンはもう、何ひとつ思い出せなかった。もはや理由はわからぬまま、現世に辿り着てしまったクオン(バケモノ)に残ったのは冥界の妖魔としての暴力衝動のみ……………。クオン(バケモノ)はその衝動に突き動かされるまま目の前のニンゲン(イキモノ)に喰らいついた――』

 

一同『…………。』

クリア「だから、九魂が完全にバケモノになる前に助けたい。だから手伝って欲しい、お願い。」

 

 それを聞いたカケル達は、唖然となっていた。

 クリアは九魂を助ける為に皆に頼んだ。

 すると。

 

カケル「言われなくても、ケミーは絶対に助けるからさ。」

シン「そうだな。これ以上、騒ぎを起こされても困るしな。」

シシリー「絶対に助けましょう!」

オリビア「私も手伝える事があったら、手伝うよ!」

マーク「俺もやるっすよ!」

エレナ「私も、出来る限りは手伝うわ。」

クリア「皆……………!ありがとう……………!!」

 

 カケル達は、九魂を助けることを了承した。

 それを聞いたクリアは、涙を流しながらそう言う。

 クリア達は、九魂を救う作戦を立てることにした。




今回はここまでです。
今回は、オリジナルのレベルナンバー10であるネコマタキメラの話になります。
ネコマタキメラの正体は、クリアが前世で飼っていた猫だと判明。
センギン達もカケル達に接触しました。
クリア達は、その猫を救う事に決めました。
次回は後編です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
ガッチャードの最終回のディレクターズカット版が配信されましたね。
戦闘面はあまりないものの、錆丸先輩達のやり取りが増えていましたね。
一応、かなり先にはなりますが、最終回の話は、ディレクターズカットをベースにしようかなと思っています。
今後の展開などでリクエストがあれば、受け付けています。
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