仮面ライダーガッチャード&賢者の孫   作:仮面大佐

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第2話 入学試験

 3人のチンピラを撃退したカケルとシンの2人。

 シンが青髪の女の子に見惚れている中、青髪の女の子が話しかける。

 

???「どうかしましたか?」

シン「え!?ああいや、何でもないよ!」

???「ビックリしたぁ…………。急に黙るから何かあったかと思ったよ。」

シン(ヤベェ………完全に見惚れてた………。)

カケル「じゃあここではあれだし、何処か移動する?」

???「近くにカフェあるよ。」

 

 カケルとシンは、2人の少女と一緒に近くのカフェへ向かった。

 そのカフェで、話をする事に。

 

???「改めてお礼を言うね。助けてくれてありがとう!」

???「あ、ありがとうございました。」

シン「構わないよ、大した相手でもなかったし。」

カケル「そうだね。」

マリア「あ、そう言えば自己紹介もまだね。私はマリア。こっちはシシリー。」

シシリー「あ、シシリーです。」

 

 赤髪の子がマリアで、青髪の子がシシリーというらしい。

 それを聞いて、カケルとシンも自己紹介をする。

 

シン「俺はシンって言うんだ。」

カケル「カケルだ。宜しくな。」

 

 カケルとシンも自己紹介をすると、マリアは口を尖らせる。

 

マリア「もぉ魔法さえ使えたら、あんな連中簡単にやっつけられたのに!」

シシリー「ダメだよマリア。街中で攻撃魔法を使うのは禁止されてるんだよ?」

シン「ところで、マリアは魔法を使うみたいだけど、高等魔法学院の生徒なのか?」

マリア「来月の入試に合格出来ればね。シシリーも一緒に。」

シン「へぇ!2人も入試受けるんだ!」

カケル「凄い偶然だよね。」

 

 マリアが口を尖らせる中、シシリーはそう宥める。

 シンがそう聞くと、マリアはそう答えて、カケルとシンはそう反応する。

 すると、マリアとシシリーも反応する。

 

マリア「も?」

シン「うん。俺とカケルも受けるからね。」

マリア「嘘!?あれだけ体術使えるのに魔法使い!?」

シシリー「てっきり騎士養成学校の生徒さんかと思ってました…………。」

カケル「まあね。」

シン「試験に受かったら同じ学院生だね。お互い頑張ろう。」

マリア「私、主席目指してるからね。負けないわよ?」

シン「はは、まあ俺はボチボチやるよ。」

マリア「何よ、張り合いないわね。」

 

 それを聞いたマリアとシシリーはそう反応する。

 シンとマリアは、握手をする。

 そして、シシリーとも握手をしようとするが。

 

シシリー「あ、えっと…………あの…………。」

シン(いけね、初対面でいきなり握手とか、馴れ馴れしかったかな?)

マリア「どうしたのシシリー?具合でも悪いの?」

シシリー「え!?ううん何でもないよ!!が…………頑張りましょう!!」

 

 シシリーは、オロオロとしていたが、マリアにそう聞かれる。

 そして、恥ずかしがりながら握手する。

 

カケル「俺も頑張るからな。」

マリア「ええ。」

シシリー「よ、宜しくお願いします。」

 

 カケルも、2人と握手をする。

 マリアは、カケルとシンに聞く。

 

マリア「そう言えばシンとカケルって何処の中等学院?同い年の割に見た事ないけど。」

シン「ああ、実は俺、今日王都に来たばかりなんだ。」

カケル「俺も王都に来たばかりだよ。」

マリア「へー、そうなんだ。あ!王都に来たと言えば知ってる!?賢者様と導師様と医神様も王都にお戻りになられたらしいわよ!」

シン「あ、ああ…………。聞いた事、あるかな…………。」

 

 マリアがそう聞くと、カケルとシンは、そう答える。

 すると、マリアはそう叫び、シンは気まずそうにそう言う。

 

マリア「何よあなた!興味ないの!?稀代の魔法使い、勇猛果敢なマーリン様!!魔道具を操り、苛烈に魔物を狩る美しき導師メリダ様!!色んな人の傷を癒したヴァン様!!この国……………いえ、この世界に生きている限り最高の憧れ生ける伝説よ!?」

シン(うおお…………ヤバイ、悶死しそう…………。)

カケル(なんか、照れ臭いな………………。)

 

 マリアがそれを高速で話す中、シンとカケルはそんな風に反応する。

 それを見て、シシリーが話しかける。

 

シシリー「あの、大丈夫ですか?」

マリア「何よ、変な反応して。」

シン「あ、いや……………。」

カケル「大丈夫だよ。マリアは賢者様と導師様と爺……………医神様の熱烈なファンなんだな。」

マリア「当然でしょ!!賢者様と導師様、医神様の御孫さん達が今度、魔法学院の入試受けるらしいのよ!!」

シン(ギクッ!?)

カケル(えっ!?)

マリア「ああ、どんな方なのかしら!?その方と同い年であった幸運に感謝したいわ!!」

 

 シシリーとマリアがそう聞く中、シンは曖昧に答えて、カケルはマリアにそう聞く。

 カケルの質問にマリアがそう答えると、カケルとシンは驚いた。

 

シン(マジか……………。そんな話まで広がってんのか……………。)

カケル「じ、じゃあ、俺たちはそろそろお暇するか。シン行くぞ。」

シン「お、おう……………。」

 

 2人は、情報の伝達スピードが速い事に驚く。

 バレるのを防ぐべく、伝票を持って会計へ向かう。

 

マリア「あ!私達の分は払うわよ!」

シン「気にしないで。今日は格好付けさせて。」

カケル「2人共じゃあな。」

 

 マリアがそう言う中、2人はそう言う。

 その後2人と別れた。

 

シン(あのシシリーって子、可愛かったな…………。)

カケル(それにしても、情報伝達スピードが速いよな……………。ケミーについては、黙っておこう。)

シン「あ、しまった!連絡先聞いてねえ!!今更戻るのも格好悪いし……………こうなりゃ魔法学院で再会出来る事を祈ろう!」

カケル「また会えるんじゃないか?」

 

 シンがそう思う中、カケルはそう考えていた。

 シンがそう言う中、カケルはそんな風に答えていた。

 同じ頃、シシリーとマリアは。

 

マリア「何て言うか、格好良い奴らだったねえ。」

シシリー「うん……………。」

マリア「顔も良いし、強いし、魔法も使えるみたいだし、おまけに押し付けがましくないし。」

シシリー「うん……………。」

マリア「去り際も格好良かったね?」

シシリー「うん……………。」

マリア「ねえ、チュウして良い?」

シシリー「うん……………。」

 

 マリアがそう言いながらシシリーに聞くと、シシリーは上の空気味にそう言う。

 するとマリアにピーンと来た。

 

マリア「ねえ、カケルは私が貰っても良い?」

シシリー「うん……………。」

マリア「じゃあ、シンも私が貰っても良い?」

シシリー「う…………え………あ…………ダメ!!はっ……………!」

マリア「くっくっく。」

 

 マリアがそう言うと、カケルの時には上の空だったのが、シンの事になると、分かりやすく動揺する。

 それを見て、マリアがほくそ笑むと、シシリーが叫ぶ。

 

シシリー「も…………もう!!マリアったら!」

マリア「あっはっはっ!いやゴメン!シシリーのそんな様子初めて見たからさぁ!で?何?まさか助けられて一目惚れとか、ベタな展開じゃないわよね?」

シシリー「そ…………そんなんじゃ…………ない…………と思う…………けど……………。」

マリア「え?ちょ、ちょっと本当に?」

 

 慌てるシシリーを見て、マリアが笑いながらそう言うと、シシリーはそう言う。

 それを見て、マリアはそう聞くと。

 

シシリー「分かんないよ…………。でも………あの…………彼、シン君の顔見てると、凄く緊張しちゃうと言うか…………胸が…………ドキドキするって言うか…………か、体が…………熱くなるって言うか…………。」

マリア(ちょっとちょっと、マジですか…………。)

 

 心の中で唖然としてしまったマリアだった。

 その後、カケルとシンは、屋敷へと戻った。

 

スティーブ「お帰りなさいませシン様、カケル様。」

 

 その2人を、執事長のスティーブが迎えてくれた。

 

シン「ただいまスティーブさん。」

カケル「ただいまです。」

スティーブ「高等魔法学院よりお二人にこれが。」

 

 カケルとシンがそう言うと、スティーブは、2枚の封筒を2人に渡す。

 

シン「何これ?」

スティーブ「入学試験受験票ですね。」

カケル「お、遂に来たか。」

 

 高等魔法学院より、入試受験票が届いた。

 それを見た2人は。

 

シン(マリアの話からすると、英雄の孫って事で既に注目されてそうだし、目立ちたくはないけど、爺ちゃんやディスおじさんの顔に泥を塗る訳にもいかない。よし、試験は全力でやるか。)

カケル(いよいよか。魔法の実技試験があるらしいから、水刃で良いか。)

 

 そんな風に思っていた。

 そして、入学試験当日となった。

 

カケル「準備OK!」

メリダ「忘れ物は無いかい?」

シン「筆記具あるし、受験票も…………そして市民証!ようやく手に入った!」

カケル「これで準備万端だな。」

メリダ「それは個人の魔力パターンを認識して、本人以外には起動出来ないものだからね。色々便利な機能も付いてるし、大事に扱うんだよ。」

カケル「分かった。それじゃあ、ホッパー1!スチームライナー!行ってくる!」

ホッパー1「ホッパー!」

スチームライナー「スチーム!」

 

 カケルとシンは準備を終えて、高等魔法学院へと向かう。

 その際、カケルはホッパー1とスチームライナーに話しかける。

 ちなみに、シン、マーリン、メリダは、ケミーの存在を知っている。

 2人は、アールスハイドの高等魔法学院に到着した。

 

シン「凄い人数だな…………。これ全部受験生か?」

カケル「まぁそれだけこの高校が人気があって、歴史がある証拠だな。会場を探すぞ。」

シン「そうだな。合格すれば、またあのシシリーって子に会えるよな。」

カケル「それは分かんないけどな。」

 

 2人はそう話して、進んでいく。

 アールスハイドには、王国が運営する特別な学院、三大高等学院が存在する。

 まず、魔法使いを育成し輩出する高等魔法学院。

 次に、卒業後はそのまま軍隊に入隊する騎士養成士官学院。

 そして、将来の官僚や商会の幹部を育成する高等経法学院の三つだ。

 本来、この三大高等学院に入学出来るのは、中等学院で大きな成績を収めた学院生だけが入試を合格し、入学を許される。

 シンとカケルは、ディセウムの交渉により、入試を受ける事を許された。

 その2人は、会場を確認する。

 

シン「よし、試験は全力でやろう!」

カケル「まずは会場探しだな。」

シン「うーんと…………会場は……………。」

 

 2人が会場を確認する中、後ろから声がかけられる。

 

???「おい貴様ら、そこを退け。」

シン「お!あったぞ!カケル!」

カケル「あったか。お。俺もあったぞ。」

 

 だが、その2人は気づいていない様に見えた。

 その男は、苛立ったのか、声を荒げて言う。

 

???「おい!聞こえないのか!この無礼者が!!」

 

 その男はそう言って、シンの肩を掴む。

 すると、シンは自分の肩を掴んだ受験生の腕を捻る。

 

???「ぐあっ!!貴様何をする!!放せ!!」

シン「さっきから何なの?いきなり人の肩を掴んでさ。」

カケル「まあ、退かなかった俺たちも俺たちだけどな。とはいえ、口調が荒いんじゃ無いのか?」

 

 2人は、その受験生の話を聞いていた。

 だが、まだ確認が済んでいなかったからだ。

 その受験生は叫ぶ。

 

カート「貴様ら!!俺はカート=フォン=リッツバーグだぞ!!」

シン「はい。俺はシンです。」

カケル「どうも、カケルです。」

受験生「ぷっ。」

 

 カートという人物がそう叫ぶ中、2人は素っ気なくそう言う。

 それを見て、他の受験生が笑う。

 それを感じたのか、カートは青筋を浮かべて、口を開く。

 

カート「っ……………!!俺はリッツバーグ伯爵家の嫡男だぞ!!」

シン「へぇ〜、そうなんだ。」

カート「俺に逆らって、只で済むと思ってるのか!?」

カケル(指摘するか。)

 

 カートがそう言う中、シンはそんな風に反応する。

 カケルは、カートに話しかける。

 

カケル「カートだったっけ?学院で貴族が権力を振り翳す事は厳禁じゃなかったか?それは国で定められていた事の筈だけど。」

カート「たかが魔法学院の教師なんぞに、この俺を裁ける訳ないだろうが!!」

 

 カケルがそう言うと、カートはそう反論する。

 すると。

 

???「そこまでだ。」

 

 その声と共に、周囲がざわつく。

 すると、カートの後ろから、1人の青年がやってくる。

 

???「学院において権威を振り翳し、他人を害する事は、優秀な魔法使いの芽を刈り取る行為であり、これを破った者は厳罰に処する。学院の校則ではなく、王家の定めた法であったはずだ。」

カート「あ…………あなたは…………!!」

???「それともまさか、先程の発言は王家に対する叛意か?」

カート「い……………いえ!!決してそんな事は!!」

シン(どちら様?)

カケル(あの人って………………。)

 

 その青年は、カートを睨みながら言うと、カートはそう言う。

 それを見たシンは首を傾げるが、カケルは何かを察した。

 

???「ならば、これ以上騒ぐな。ここは入学試験会場だ。皆の心を乱す様な事をするな。」

カート「は……………….はっ!」

 

 その青年がそう言うと、カートはシンとカケルの2人を睨みながら去っていく。

 すると、青年が口を開く。

 

???「くっくっ……………さっきの自己紹介を返したのは傑作だったな。聞いた通りの世間知らずの様だ。」

シン「え?」

カケル「ところで……………あなたは?」

オーグ「そうだ、自己紹介がまだだったな。私の名は、アウグスト=フォン=アールスハイドだ。親しい者はオーグと呼んでいる。シン、君の事は父上から色々聞いているよ。」

 

 その青年がそう言う中、シンは首を傾げて、カケルは名前を聞く。

 その青年は、自己紹介をした。

 それを聞いたカケルとシンは。

 

カケル「アールスハイドって事は…………。」

シン「もしかして、ディスおじさん(・・・・・・・)の息子!?」

 

 2人はそう言う。

 それを聞いた周囲の受験生は、一斉にざわめき出す。

 それを聞いたオーグは、口を開く。

 

オーグ「くっくっく。ディスおじさんの息子…………か。そんな風に言われたのは初めてだな。そして、君がカケル=パラケルスだな。君も父上から話を聞いている。」

カケル「どうも。」

オーグ「しかし、私が王子だと知ると、途端に媚び諂ってくる奴らばかりなのだが。」

シン「だって、おじさんの事ずっと親戚だと思ってたからさぁ、おじさんの息子って言われても従兄弟?って感じしか。」

オーグ「ん?くっくっくっ…………!あははははははは!」

 

 オーグはそう言うと、カケルはそう返す。

 オーグの言葉にシンがそう返すと、オーグは大きく笑う。

 

カケル「ん?」

オーグ「そうかそうか、従兄弟か。やはり、お前達は面白いな。もう少し話をしたいが、もうすぐ試験だな。」

シン「ああ、そうだな。」

オーグ「それじゃあ、お互い頑張ろうではないか。」

 

 3人はそう話して、試験会場へと向かう。

 それを遠くから見ていたシシリーとマリアは。

 

マリア「何でシンとカケルがアウグスト殿下と親しげに話してんの?」

シシリー「シン君とカケル君って、何者なのかな……………。」

 

 そんな風に呟いていた。

 すると、マリアが口を開く。

 

マリア「それより、問題はアイツの方だね。まさかこの学院に来てるとは…………。」

 

 マリアはそう言って、カートを密かに睨んでる。

 シシリーが黙る中、マリアは話しかける。

 

シシリー「……………。」

マリア「いい?もしアイツに何かされたらすぐに言うんだよ?」

シシリー「うん……………。」

マリア「そうだ!シンに相談してみたら良いじゃん!!」

シシリー「え……………ええ!シン君に!?」

 

 シシリーにマリアがそう言う中、マリアはそう提案する。

 それを聞いたシシリーは、動揺する。

 

マリア「きっと力になってくれるよ!!」

シシリー「でも………絶対迷惑だよ…………。」

マリア「大丈夫だって。シンは困った女の子を見捨てるような奴じゃない。寧ろ進んで守ってくれるんじゃない?」

シシリー「でも何か…………シン君の優しさに付け込むみたいで…………。」

マリア「付け込んだって良いのよ。聞いてシシリー。確かにシンは良い奴だけど…………私はアンタの方が大事なの。」

シシリー「マリア……………。」

マリア「それに一緒に居れば、仲が進展するかも知れないし〜。」

 

 マリアの提案をそんな風に言うシシリー。

 マリアはそう言うと同時に、シシリーを揶揄う。

 それを聞いたシシリーは、顔がかーっと赤くなった。

 

シシリー「も〜〜マリア!!」

 

 シシリーはそう叫ぶ。

 一方、カケルとシンは。

 

シン「へくしっ!」

カケル「ん?」

 

 シンがくしゃみをして、カケルは首を傾げる。

 試験は筆記と実技に分けて行われる。

 筆記試験会場では、受験生達が問題を解いてる。

 そんな中、カケルとシンは余裕で解いている。

 その後、実技試験になり、カケルとシンは、学院の室内練習場へと向かう。

 

試験官「次の6人中へ!!」

 

 試験官にそう言われて、カケルとシンを含めた6人は、中へと入る。

 

試験官「では1人ずつ自分の得意な魔法を見せて貰います。目標は設置してあるあの的!破壊出来れば良し!出来なくても練度が基準に達していれば良し!では1人目!」

受験生「はい!」

 

 試験官はそう言って、受験生の1人が前に出る。

 

シン(おお…………初めて見る同世代の魔法だ!!一体どんな…………!!)

カケル(確か、この世代は詠唱をして放つから……………。)

 

 2人がそう思う中、受験生が口を開く。

 

受験生「全てを焼き尽くす炎よ!!」

シン(はい!?)

カケル(………………。)

受験生「この手に集いて敵を撃て!!ファイヤーボール!!」

 

 受験生はそう叫んで、魔法を放つ。

 的に命中したものの、威力はかなり弱かった。

 受験生はドヤ顔をして、周囲は感心する。

 

シン(うおおおおお!!!恥ずかしい!!何今の!?何か昔想像した通りの展開じゃねーか!!詠唱!!いるかあれ!?ファイヤーボールって!!せめて名前捻れよ!!これはマズイ…………あの威力でドヤ顔してるし…………周りも「おお」とか言ってるし…………これは全力出したら絶対マズイ事になる…………!!)

カケル(威力が弱いな。)

 

 シンがそう反応する中、カケルは魔法の威力に関して、そう思っていた。

 

試験官「はい、宜しい。では次!」

カケル(あれで良いんだ。)

 

 試験官がそう言うと、カケルはそう思う。

 そこから、シンの羞恥心が出てくる。

 

受験生「荒れ狂う水流よ!集い踊りて押し流せ!ウォーターシュート!」

シン(何だよあれ…………詠唱って…………あんなんなのぉぉぉ!?)

カケル(詠唱はいるのか?)

 

 受験生の1人が放った水の魔法を見て、2人はそう思う。

 

受験生「風よ踊れ!風よ舞え!全てを凪ぎ払う一陣の風を起こせ!ウインドストーム!」

シン(派手な割に効果がしょぼいよ!!)

カケル(ギャップがすげぇな……………。)

 

 受験生の1人が放った風の魔法は、詠唱の派手さに反して、そよ風が吹く程度だった。

 それを見て、2人はそう思う。

 

受験生「母なる大地よ力を貸して!敵を撃ち払う礫となれ!アースブラスト!」

シン(何処の厨二病発表会だよ…………。聞いてられない…………。)

カケル(なんでそんな恍惚としてるんだ?)

 

 女性の受験生はそう言って、石の魔法を放つが、小石程度で、恍惚とした笑みを浮かべていた。

 それを見ていたカケルとシンがそう思う中、試験官がカケルに話しかける。

 

試験官「君の番ですよ。」

カケル「分かりました。」

 

 カケルの番になり、カケルは前に出る。

 

カケル(イメージは水を高圧にして、それを刃状にして、撃ち出す感じだな。)

 

 そう思い、カケルは右手から水の球を出す。

 

受験生「え、詠唱無しで!?」

 

 それを見て、受験生は驚く。

 カケルはそれを無視して、魔法を発動する。

 

カケル「ハアッ!」

 

 カケルの放った水刃は、的に命中すると、的を切断する。

 それを見て、周囲はシンを除いて驚く。

 

カケル「こんなもんかな。」

試験官「なるほど……………では、次は君の番ですよ。」

シン「あ、はい。」

 

 カケルがそう言う中、試験官はシンを呼ぶ。

 手元の資料を見ると、試験官はシンに話しかける。

 

試験官「む?そうですか、君が陛下の言っていた……………。君は力をセーブして放つ様に。くれぐれも練習場まで破壊しない様。」

シン(ディスおじさん…………一体どんな説明を…………的の強度はまあそこそこって所か…………。だったら、あれで良いか。)

 

 試験官の言葉に、シンがそう思うと、手の上に炎の球を出す。

 

受験生「彼も詠唱無しで!?」

カケル(やり過ぎんなよ。)

 

 それを見て、再び驚く中、カケルはそう思う。

 シンは、魔法を撃ちだして、的に命中すると、練習場が揺れて、的は消し炭になった。

 

試験官「きゃあああ!!ち…………力をセーブしろと言ったはずですが!!」

シン「え?先生が練習場を破壊するなって言うから、相当抑えて撃ちましたけど。」

試験官「(それであの威力…………!!)そ、そうですか……………。試験はこれで終了です。皆さん、お疲れ様でした。」

 

 試験官は、メガネにヒビが入りながらもそう言うと、シンはそう返す。

 それを聞いた試験官はそう言う。

 ちなみに、他の受験生は、呆然としていた。

 

シン(良かったぁ、怒られずに済んだ…………。あれでもやり過ぎ……………?)

カケル(もうちょい加減しろよ…………。)

 

 シンがそう思う中、カケルは呆れていた。

 その夜、高等魔法学院の会議室では。

 

教員「そんなに凄かったのか?賢者の孫と医神の孫は。」

試験官「賢者の孫ご本人が軽く撃ったつもりの魔法で練習場が壊れるかと思いました。的は残らずチリになってましたが。」

教員「そ、そんなに…………?」

試験官「しかも、無詠唱で撃ち出すまでも一瞬です。それは、医神様のお孫さんも同様です。」

 

 教員は、試験官からの報告を受けて、驚いていた。

 すると、校長が口を開く。

 

校長「なあ…………それワシらが教える事あるのか?寧ろワシらが教わりたいんだが…………。」

試験官「同意です。元々人付き合いを覚える為に入学させると陛下がおっしゃってましたから。研究室を作ってそこに人を集め、人付き合いを教えれば良いのでは?」

教員「そりゃ良いな。研究室なら教師も自然に出入り出来るし。」

試験官「所で、入試順位はどうなったんですか?」

教員「採点中ですが、彼はほぼ満点だった様です。」

教員「となるとこれは……………。」

教員「ええ、今年の入試主席は決まりですね。」

 

 そんな風に話していた。

 それから数日後、合格発表の日が来た。

 

シン「お。」

ディセウム「久し振りだな、シン君。カケル君。」

 

 シン達が済んでいる屋敷に、ディセウムとオーグの2人がやってきた。

 

カケル「陛下にオーグ。」

マーリン「よく来たの。2人共。」

ヴァン「いらっしゃい。」

オーグ「お初にお目にかかります、賢者マーリン様、医神ヴァン様。今日はこの日に英雄様達にお会い出来た事を心より感謝致します。」

マーリン「ほっほっ。」

ヴァン「こちらこそ。」

シン(おお、感動してる…………。)

 

 カケルとマーリン、ヴァンがそう言うと、オーグは感動気味にそう言う。

 それを見て、シンはそう思う。

 

オーグ「では行くかシン、カケル。」

シン「あれ?護衛とかは居ないの?オーグ。」

オーグ「お前以上の護衛がこの世に居るなら紹介してくれ。」

カケル「それもそうだね。」

 

 3人はそう話して、高等魔法学院へと向かおうとする。

 マーリンとヴァンとディセウムが付いていこうとして、シンとカケルが叫ぶ。

 

シン「……………いやいや!何で3人が付いて来てんの!?」

マーリン「そりゃ、シンとカケル君の結果が気になるし……………。」

ヴァン「気になるもんは気になるじゃろうが。」

カケル「いや、爺ちゃん達が学院に来たら、パニックになるから、屋敷で留守番しててくれ!」

ディセウム「そうか、ならば私だけでも…………。」

オーグ「父上、同じ事になります。」

 

 シンがそう叫ぶと、2人はさも当たり前かの様にそう言うと、カケルはそう言って、ディセウムが来ようとすると、オーグに止められる。

 3人は、留守番をする事に。

 カケル、シン、オーグは、串焼きを食べながら学院に向かう。

 

オーグ「父上はマーリン殿の御自宅へ何度かお邪魔していた様だな。」

シン「そりゃもうちょくちょく来てたよ。」

カケル「うちの方にも、ちょくちょく来てたよ。」

オーグ「公務で忙しい身だぞ。」

カケル「まぁ国王だしな。」

シン「グチ聞いて欲しかったんだって。」

オーグ「はぁ……………父上……………。」

 

 オーグ達は、そんなふうに話す。

 愚痴を聞いて欲しくてちょくちょく向かっていた事に、オーグはため息を吐く。

 

シン「お互い苦労してるみたいだね。」

カケル「陛下も面白い人だよな。」

シン「でも、オーグとカケルに会えて良かったよ。同世代の知り合い誰も居なくてさ。」

カケル「まあね。」

オーグ「実は私もだ。」

シン「…………。」

オーグ「…………似た者同士だな。」

 

 シン達がそう話すと、似た者同士と気づき、親交を深めていく。

 高等魔法学院に到着して、合格発表を確認する。

 

シン「あ、あった!」

オーグ「私もあったぞ。」

カケル「俺もあるぞ。」

 

 3人は、合格している事が分かり、ハイタッチを交わした。

 

受付「合格した人はこちらに並んで下さーい!」

 

 3人は受付に並び、制服と教科書を貰う。

 

シン「お願いします。」

受付「はい、受験票を確認します。…………あら?あなたがシン=ウォルフォード君ね。教科書と制服。制服は市民証のデータを参考にしてるからサイズは合ってるはずだけど、色々防御魔法が付与されてるから、合わないからと言って自分では直さないで下さいね。」

シン「ウチの婆ちゃんに頼むのは?」

受付「メリダ様ですか?なら全く問題無いですね。」

シン(じゃあ俺でも大丈夫だな。よし、魔改造してやろう。)

カケル(何する気だよ。)

 

 シンは、受付の人から制服と教科書を受け取ると、そう言われる。

 メリダに頼むならOKと聞いて、シンはニヤリと笑い、カケルは呆れる。

 すると、受付の人は言う。

 

受付「ウォルフォード君とパラケルス君とアウグスト殿下は共に『Sクラス』となります。それと、ウォルフォード君は入試主席ですので、入学式で新入生代表の挨拶をお願いしますね。」

シン「…………は!?新入生代表挨拶!?」

受付「はい!」

 

 受付の人がそう言うと、オーグとカケルはニヤリと笑い、シンは驚く。

 シンは、オーグを指差しながら言う。

 

シン「いやいやいやあの……………新入生にはオーグ……………アウグスト殿下が居るんですよ?どう考えても挨拶は殿下でしょう…………!?」

オーグ「おいおい、何を言ってるんだ入試主席君!このアールスハイド高等魔法学院において、主席の代表挨拶は最早伝統!謂わば完全実力主義の象徴だぞ!この学園では、身分の貴賤はない!私のワガママ1つで、それが覆るはずがなかろう!」

シン(此奴…………絶対性格悪いし、面白がってやがる…………!!)

 

 シンがそう言うと、オーグはそんな風にニヤニヤしながら言う。

 それを見て、シンがそう思っていると、カケルがシンの肩に手を置く。

 

カケル「シン、諦めろ。」

オーグ「カケルの言うとおりだ。精精頑張って、挨拶を考えてくれたまえ。」

シン「お前らなぁ!!(マジかぁ…………。そう言やシシリー達も見当たらないし…………急に凹んできた…………。)」

 

 カケルとオーグはそう言うと、シンはシシリーと会えない事に落ち込みながら、屋敷へと帰っていった。

 一方、マリアとシシリーは。

 

マリア「あーあ、主席はダメだったかぁ。チッ、シンの奴。」

シシリー「凄いよねシン君。体術も魔法も凄いなんて。」

 

 マリアは、主席を逃した事にそう言って、シシリーはそう言う。

 マリアは、シシリーに話しかける。

 

マリア「シンに声掛けなくて良いの?」

シシリー「あ、うん…………何話して良いのか分かんないし……………。」

マリア「いや、試験合格って絶好の話題があるじゃない。」

シシリー「……………そうだった!何してたんだろう私……………。」

マリア「何やってんのかねえ。」

シシリー「はぁ…………。」

 

 マリアはそう言うと、シシリーはそう言って、マリアはそう突っ込む。

 それに気づいたシシリーは落ち込み、マリアは慰める。

 一方、カケル、シン、オーグは屋敷に戻った。

 シンは、ため息をしていた。

 

シン「はぁ………………。」

マーリン「何じゃその溜め息…………ま、まさか落ちたのか!?」

カケル「いや、シンは主席で、俺は次席。で、シンは新入生代表挨拶をしろってさ。」

マーリン「ほう主席か!よく頑張ったのうシン!」

メリダ「私らが教えたんだから当然さね。でも、よくやったよ。」

ヴァン「よくやった!流石は、わしの孫じゃあ!!」

カケル「だから、いちいち抱きしめてくるのはやめてって!痛いし、恥ずかしいし!」

 

 シンがため息をするのを見て、マーリンはそう言うが、カケルがそう言った事で、マーリンとメリダはそう言って、ヴァンはカケルを抱きしめる。

 ディセウムは、シンに話しかける。

 

ディセウム「にしても、挨拶一つでそこまで落ち込まんでも……………。」

シン「いや…………知り合いも試験受けてたはずなんだけど…………見当たらなくてさ…………。」

オーグ「女か。」

ディセウム「女だな。」

カケル「女だね。」

ヴァン「女じゃな。」

シン(こいつら……………!)

 

 ディセウムがそう話しかけたのに対して、シンがそう答えると、オーグ、ディセウム、カケル、ヴァンはニヤニヤしながらそう言う。

 それを聞いたマーリンとメリダは。

 

マーリン「ほっほ、王都に来て色々経験しとるのう。結構結構。」

メリダ「シン、その娘はちゃんとウチに連れて来るんだよ。私が見定めてあげるから。」

シン「はぁ…………。(シシリー……………受かってると良いけど…………。)」

 

 マーリンとメリダがそう言う中、シンはシシリーが受かっている事を祈る。

 受かっているのだが。

 一方、リッツバーグ邸のカートの部屋では。

 

カート「俺がAクラス…………!?Sではなく…………Aだと…………!?そんなバカな…………!!その上俺に恥を掻かせた彼奴らが…………主席と第2位だと…………!?巫山戯るな…………!!何かの不正を働いたに違いないんだ…………!!学院の教師もグルなんだ…………!!でなければ俺が……………こんな…………許せない…………!!許せない…………許せない…………ユルセナイ…………!!!!」

 

 カートは、入試結果に納得がいっておらず、荒れていた。

 そして、シンとカケルへの悪意を見せていた。




今回はここまでです。
今回は、入学試験の話までです。
カートは、悪意を出し始めました。
この状態でケミーが近づいたら、マルガムになってしまいますね。
次回は、カートの行動は、原作とは異なる感じになります。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
一応、カケルのヒロインは出す予定で考えています。
Sクラスの人数は、10人から12人にします。
カケルのヒロインについて、どんなキャラで、どんな風にくっつけて欲しいというのがあれば、リクエストをお願いします。

仮面ライダーレジェンドの変身者は、誰にするか。

  • オリキャラ
  • オーグ
  • その他
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