仮面ライダーガッチャード&賢者の孫   作:仮面大佐

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カウント・ザ・ケミー
現在、それぞれが所持しているケミーカードは。

カケル=パラケルス
ホッパー1、スチームライナー、ゴルドダッシュ、スマホーン、スケボーズ、アッパレブシドー、レスラーG、アントルーパー、カマンティス、ヴェノムダケ、ディープマリナー、ピカホタル、メカニッカニ、スパイクル、サスケマル、エナジール、ドッキリマジーン、オドリッパ、ホークスター、グレイトンボ、テレヴィ、バクオンゼミ、ミテミラー、スタッグバイン、ライデンジ、オジーラカンス、ヤミバット、レンキングロボ、フレイローズ、ヒーケスキュー、サボニードル、サーベライガー、インセクトシャイン⭐︎、グレイデンジャー⭐︎、インフィニティウォンデッド⭐︎、ブレイクアンダー⭐︎、ハピクローバー、バンバンタンク⭐︎、ブッサソーリ、バウンティバニー、パンパカパーカー、ドクターコゾー、ツッパリヘビー、ハッスルキシドー⭐︎、パイレッツ、ギャンボエール、ブータンチ⭐︎、ユーフォーエックス、エックスレックス、バンバンブー、バグレシア、ゼグドラシル、テンフォートレス、ファイヤマルス、インフェニックス、ゴールドングリ⭐︎、クロスブレイバー⭐︎、ドンホッパー9⭐︎、ホッピングッド⭐︎、サポードローン⭐︎、トライケラ、ズキュンパイア、ソルジャーS⭐︎、ノックアウトボクサー⭐︎、メラメランサー⭐︎、フローラブロッサム⭐︎、シルバキューム⭐︎、フブユキオンナ⭐︎、ウルフレア⭐︎、オーバーストームフォーミュラ⭐︎、モスキット⭐︎、ロードハンミョウ⭐︎、ドラムカデ⭐︎、アクアメンボ⭐︎、ヘラクレスチール⭐︎、カミツキインセクト⭐︎、アイドルフィン⭐︎、インフェイトナックル・カンガルー⭐︎、ギャングマ⭐︎、サクリファイシープ⭐︎、エメラルドリアン⭐︎、サンサンフラワー⭐︎、タケノコヅチ⭐︎、アロハナッツ⭐︎、ハイパンプキング⭐︎、ヴェロキラッパー⭐︎、アンキドゴン⭐︎、サファイアロ⭐︎、パキケイルロバンカーサウルス⭐︎、ダンスティラコ⭐︎、セイケントロ⭐︎、ゴーカサスキャッスルカブト⭐︎、ハードXプラント・ドラゴン⭐︎、ハグネット⭐︎

イアン=シグネット
マッドウィール↔︎マッハウィール、ダイオーニ、ガッツショベル、ジャマタノオロチ、ゲキオコプター、エンジェリード、ポリストライカー⭐︎、リッチリッチー⭐︎、ドリルビー⭐︎、ヤタガラスピア⭐︎、ポルターゴースト⭐︎、ゴウカッパ⭐︎、ロックロークビ⭐︎、カゼイタチ⭐︎、クラヤミリーパー⭐︎、ビューンスクーター⭐︎、ブルブルドーザー⭐︎、トルネードターボ⭐︎、コロコローラー⭐︎、メタモル・D・ヒュドラマン⭐︎、サテアイトエックス⭐︎

クリア=テンフェクト
クロスウィザード、ビートルクス、エクシードファイター、リクシオン、ネコマタキメラ⭐︎、ライノスキングナイト⭐︎、5TMT×M1Dノワール⭐︎

シン=ウォルフォード
仮面ライダーウィザード

シシリー=フォン=クロード
仮面ライダーエグゼイド

アウグスト=フォン=アールスハイド
仮面ライダーレジェンド、1号、2号、クウガ〜リバイス、ギーツ、タイクーン、ナーゴ、バッファ、ラウンズ⭐︎、ライコウ⭐︎、スワン⭐︎、ダイル⭐︎、ジーン、ケケラ、キューン、ベロバ、クロス⭐︎、アーン⭐︎、グレア、ゲイザー

マリア=フォン=メッシーナ
仮面ライダードライブ

トール=フォン=フレーゲル
仮面ライダーゼロワン

トニー=フレイド
仮面ライダー鎧武

アリス=コーナー、リン=ヒューズ
仮面ライダーW

ユリウス=フォン=リッテンハイム
仮面ライダークウガ

ユーリ=カールトン
仮面ライダービルド

マーク=ビーン
仮面ライダーブレイド

オリビア=ストーン
仮面ライダーゴースト

ミコ=ウォード
ワンダフルキャット⭐︎、カミノミコ⭐︎

ギレーヌ=フィオーネ
ブロウレイカー⭐︎

エレナ=フォン=クラーク
バーニングネロ、ゴリラセンセイ、バレットバーン、ゲンゲンチョウチョ、ウツボッチャマ、マボロノコ⭐︎、パクパクサ⭐︎、ユニコン、ザ・サン、ヨアケルベロス、ネミネムーン、ザ・スター⭐︎、プルートーン⭐︎、ビュンビュンコメッター⭐︎、ウラノス⭐︎、ポセイードン⭐︎、ネビュラー⭐︎、シロアナ⭐︎、ホワイトセイレーン⭐︎、リヴァイアー⭐︎、テラワイバーン⭐︎、アクター・ロキ⭐︎、キラキラミア⭐︎、グランゼウス⭐︎、クロスフェイス⭐︎、スピノコウルス⭐︎

ネーヴェ=フォン=クラーク
ソードスラッシャー⭐︎、バレットライナー⭐︎

ブライス一派
レプリスチームライナー、レプリピカホタル、レプリオドリッパ、レプリスケボーズ、レプリアッパレブシドー、レプリレスラーG、レプリヴェノムダケ、レプリゴリラセンセイ、レプリカマンティス、レプリキャッチュラ、レプリアントルーパー、レプリマッドウィール、レプリゲンゲンチョウチョ、レプリホッパー1、レプリサーベライガー、レプリブッサソーリー、レプリゲキオコプター、デュオルトロス⭐︎、カイザービー、カリュードス、レプリビートルクス、レプリエクシードファイター、レプリクロスウィザード、レプリリクシオン、レプリサスケマル、レプリナインテイル、レプリガイアード、アークホッパー⭐︎、レプリゼグドラシル、レプリテンフォートレス、レプリガッツショベル、レプリジャマタノオロチ、レプリエンジェリード、レプリファイヤマルス、デッドウィール⭐︎、ゲドーブシドー⭐︎、レプリドリルビー⭐︎、レプリアンキドゴン⭐︎、レプリデュオルトロス⭐︎、レプリドンホッパー9⭐︎、レプリホークスター、レプリアクマノカリス、テラブルキャット⭐︎、レプリカミノミコ⭐︎、レプリクラヤミリーパー⭐︎、レプリサポードローン⭐︎、レプリミテミラー、レプリダイナモンド⭐︎、レプリリッチリッチー⭐︎、ファンキーダッシュ⭐︎、レプリメカニッカニ、バイコン⭐︎、レプリドッキリマジーン、レプリファントムジョーカー⭐︎、レプリエックスレックス、クロスソーサラー⭐︎、ドラゴナロス、ミスターPC⭐︎、ノロユキオンナ⭐︎、レプリバンバンタンク⭐︎、ダイナモンド⭐︎、スピーディノニクス⭐︎、ブラキオーガ⭐︎、レプリズキュンパイア、レプリインフェニックス、レプリバーニングネロ、レプリフレイローズ、レプリメラメランサー⭐︎、レプリサンサンフラワー⭐︎、レプリウルフレア⭐︎、レプリユニコン

キビル&ジロソニア
グリルシファー⭐︎、レヴィアマーメイド⭐︎、ナガレスター⭐︎、ペガサストーム⭐︎、ファントムジョーカー⭐︎、テリジノクロー⭐︎


第76話 教皇の来訪

 イアンを恨む錬金術師であるボルトを退け、新たに作られたレベルナンバー10であるメタモル・D・ヒュドラマン、サテアイトエックス、スピノコウルス、5TMT×M1Dノワールを回収した。

 そんな中、カケル達はネーヴェからある報告を受ける。

 

カケル「えっ?ボルトが居なくなった?」

ネーヴェ「ああ。治療院で治療を受けていたはずだが、姿が消えた。」

エレナ「記憶消去は行ったの?」

ネーヴェ「治療を優先した為、記憶消去は行えていない。」

イアン「何にせよ、警戒するに越した事はないな。」

ミコ「そうね。」

 

 カケル達はそう話す。

 ボルトが脱走したのだ。

 カケル達は、ボルトに警戒する事にした。

 その頃、イース神聖国では、枢機卿の男が何処かへ向かっていた。

 とある部屋の扉に着くと、口を開く。

 

枢機卿「教皇猊下、私で御座います。」

教皇猊下「あら、あなたね。開いているわよ。」

枢機卿「失礼します。」

 

 枢機卿がそう言うと、部屋の主人はそう言う。

 枢機卿はそう言って扉を開けて、教皇猊下の部屋へ入る。

 

枢機卿「おや、読書中で御座いましたか。」

教皇猊下「ええ。あなた、これ知らない?最近港で有名なのよ?」

枢機卿「そちらでしたら、私も購入しました。」

教皇猊下「あらそう、面白かったでしょ?」

枢機卿「ええ。何せ今話題の”神の御使い”と呼ばれる者の話ですからな。」

教皇猊下「新・英雄物語…………か。」

 

 枢機卿が中に入ると、部屋の中にいた教皇は、新・英雄物語を読んでいた。

 教皇がそう言うと、枢機卿は口を開く。

 

枢機卿「そちらを読む限りでは、彼は正しく”神の御使い”と呼ばれるに相応しい人物であるようですな。」

教皇猊下「確かにそうね。この本が正確に事実を書いているのであればね。」

 

 枢機卿がそう言うと、教皇はそんな風に言う。

 それを聞いた枢機卿は、訝しげな表情を浮かべる。

 

枢機卿「事実ですか?しかし、ここに書かれている事に疑う余地はないように思いますが。」

教皇猊下「行い(・・)はね。でも、人物像まで正確に書かれているかは疑問だわ。だって、あの”賢者”の孫なのよ?とても真面な人物だとは思えないじゃない。」

 

 枢機卿がそんな風に聞くと、教皇はそう言う。

 まるで、賢者マーリンの孫であるシンを疑う様な発言には、枢機卿も口を開く。

 

枢機卿「猊下?賢者殿ですよ?世界の英雄の孫なんですから、それは立派な……………。」

教皇猊下「あなたは賢者の本当の顔を知らないのよ。」

枢機卿「??」

教皇猊下(私は”賢者”の本当の顔を知っている。そして”導師”の事や、”医神”の事も。)

 

 枢機卿がそう言うと、教皇はそんな風に言う。

 枢機卿は首を傾げる中、教皇はそんな風に言う。

 賢者マーリンと導師メリダと医神ヴァンと教皇は深い関わりを持っていたのだ。

 すると、枢機卿はこの部屋に来た目的を言う。

 

枢機卿「恐れ入りますが猊下、本日参ったのはその本の話をする為ではありません。例の世界首脳会議の日程が決まりましたので、お知らせに参ったのです。」

教皇猊下「あらそう、早かったわね。」

枢機卿「アールスハイドから紹介された通信機を導入したお陰で、各国との交信がスムーズになりましたからな。」

 

 枢機卿はそんな風に言う。

 それを聞いた教皇がそう言うと、枢機卿はそう答える。

 教皇が何かを考えていると、枢機卿は提案する。

 

枢機卿「猊下、この度開催される世界首脳会議に、アルティメット・マジシャンズも来るそうです。気になるようでしたら、一度彼に直接お会いしてみては?」

教皇猊下「そうね、良い案だわ。」

枢機卿「それでしたら、丁度良い訪問理由が御座います。先日、マキナ司教から直接嘆願が御座いまして……………。」

 

 枢機卿がそう提案すると、教皇はそう言う。

 枢機卿は、訪問理由を説明する。

 同じ頃、魔人領にある北西部の海岸沿いでは、1人の魔人が弓矢で1羽の鳥を一発で射抜いていた。

 すると、そこに拍手の音が響き、矢を放った魔人が振り向くと、そこにはゼストの姿があった。

 

ゼスト「お見事。ベテランハンターの腕前は健在のようだな。捜したよラドリー君。」

ラドリー「アンタ、確かシュトロームの所に居た幹部の…………どうしてここが分かった?」

 

 ゼストがそう言うと、ラドリーという魔人はそう言う。

 ラドリーは、シュトローム一派を離反した魔人でハンター。

 ラドリーの問いに対して、ゼストは答える。

 

ゼスト「情報収集と偵察は得意分野でね。お仲間はまた別の場所かな?」

ラドリー「(そういや、此奴ら斥候部隊だったな…………。)さあね、今更俺達に何の用だ?」

 

 ゼストがそう言うと、ラドリーはそう思いながらゼストに聞く。

 ゼストは口を開く。

 

ゼスト「少しばかり君達の力を借りたい。」

ラドリー「?」

ゼスト「人間達が世界連合を組んだ件はご存知かな?どうやら近々、奴らはこの国を攻め入って来る様子でね。此方も戦力増強を図っておきたいのだよ。勿論相応の謝礼は用意するつもりだ。」

 

 ゼストはそう言う。

 人間達が魔人領に攻めてくる件を言い、協力を要請する。

 すると、それを聞いたラドリーは口を開く。

 

ラドリー「……………お断りだね。アンタらに感謝はしているが、それとこれとは話が別だ。俺達ハンターを手前勝手に利用しやがった帝国の腐れ貴族共に復讐は出来た。俺達の目的はそれで終わったんだ!魔人になろうが何だろうが、それ以上を求める気はない。」

 

 ゼストに対して、ラドリーはそう答える。

 シュトローム一派を離反した魔人達の目的は、あくまでブルースフィア帝国の貴族達の復讐。

 それ以外の目的など無かった為、シュトロームから離れたのだ。

 

ラドリー「俺達は自由に生きたい。これ以上何に縛られるのもゴメンだ。」

ゼスト「自由に…………か。残念だが、それは難しいぞ。人間達、連合軍の侵攻が始まれば、何処に居ようと君達は追い詰められる。当然”魔人”である君達は奴らからすれば討伐対象だ。人間相手とは言え、魔人数人で太刀打ち出来る規模ではない。揃って犬死にを選ぶなら無理強いはしないが。」

ラドリー「……………。」

 

 ラドリーはそんな風に言う。

 だが、ゼストは想定していたかの様に、そんな風に言う。

 ラドリーは離反したとはいえ、魔人である事には変わらないので、討伐対象となる。

 ラドリーが目を細める中、ゼストは口を開く。

 

ゼスト「人間達を掃討出来た暁には、君達が安全に暮らせる地を用意しよう。勿論、莫大な資金もな。魔人になろうが、金の価値が変わらないのは、ハンターである君達がよく知っているはずだ。」

 

 ゼストはそんな風に言う。

 それを聞いたラドリーは口を開く。

 

ラドリー「勝算はあるのか?」

ゼスト「勿論だ。君達と共に城を出た平民の魔人達も、今我々が招集している所だ。君達に合流させて少しでも戦力を…………。」

ラドリー「いらねぇよ、あんな奴ら。戦闘技術も無い連中の頭数をどれだけ集めたって、役に立ちゃしねぇよ。余計な事をするな。」

ゼスト「…………まぁそう言うな。何なら捨て駒にでも囮にでも使えば良い。」

 

 ラドリーがそう聞くと、ゼストはそう言う。

 それを聞いたラドリーは、食い気味にそう言う。

 ゼストの最後の言葉を聞いたラドリーは、口を開く。

 

ラドリー「仲間と相談する。…………言っておくが、最終的に判断するのは俺達だ。」

 

 ラドリーはそう答えながら去っていく。

 それから数日後、ダーム王国で世界首脳会議が始まった。

 カケル達は、ダーム王国の大聖堂の中から、たくさんの兵士が並んでいる光景を見ていた。

 この場にいるのは、アルティメット・マジシャンズとイアンだ。

 ミコとネーヴェは、ケミーの捜索及び、ブライス一派がアールスハイドに強襲する可能性も考慮して、待機となった。

 リコ達も、オーグの意向で、アールスハイドに待機となった。

 

シン「世界首脳会議かぁ。流石に凄い厳戒態勢だなぁ。」

カケル「そりゃそうだろ。」

オーグ「連合7国の国家元首が勢揃いだからな。万が一何か起きたら、それこそ魔人以前の大問題だ。」

マリア「歴史上初よねぇ、こんな事態。」

 

 ダーム大聖堂から見ていたシン達はそんな風に話す。

 歴史上初の事態なのだから。

 すると、オーグが口を開く。

 

オーグ「今後の流れを確認しておくぞ。今日明日にかけて行われる首脳会議では、世界連合の調印式を魔人領攻略作戦の出陣式が同時に行われる。その声明は通信機を通じて連合国中に同時に配信される。声明を聞いた後、各国で出撃準備をしている軍が魔人領に侵攻を開始する。目標は、魔人達の拠点を見付け出し、殲滅する事。無論、魔人達も我々の動きは察知しているはずだし、ただ手をこまねいて待ち受けているとは思えんがな。」

イアン「それに、ブライス一派も、俺たちが魔人領に攻めてくるのは分かってるはずだ。何か仕込んでいてもおかしくはないな。」

カケル「だよね。」

エレナ「うん。」

クリア「ええ。ブライス一派からしたら、ガッチャードライバーやケミーカードを手に入れるチャンスでしょうしね。」

 

 オーグは今後の流れを言う。

 それに対して、イアンがそう言うと、カケル達はそう言う。

 するとそこに、1人の兵士が入ってくる。

 

兵士「あ、あの!失礼します!調印式の前に、ア…………アルティメット・マジシャンズの皆様にご挨拶したいと言う御方が参られております!!」

オーグ「フム、どなたが参られた?」

兵士「そ、そ、それが…………イ、イース神聖国の…………エ、エカテリーナ教皇猊下で御座います!!」

オーグ「っ!?」

 

 兵士が入ってきて、そんな風に言うと、オーグはそう聞く。

 オーグの問いに対して、兵士がそう答えると、オーグ達は驚愕の表情を浮かべる。

 

マリア「はい!?きょ…………教皇猊下が今からここに!?ちょっと待ってよ!!急にそんな!!」

アリス「あ、私髪大丈夫!?乱れてない!?」

リン「大丈夫。何時ものアホ毛だけ。」

ユーリ「どうしよう!私ったらこんな服でぇ!失礼じゃないかしらぁ!?」

シン「いや、それ俺に失礼じゃね?」

セブンティア「まさか、教皇猊下が来るとはな…………。」

ギレーヌ「何の為に?」

 

 マリアがそう言うと、アリス達は慌てる。

 ユーリの発言にシンがそう突っ込むと、セブンティアとギレーヌはそう話す。

 すると、シンが口を開く。

 

シン「な、なあ、何で皆そんなに緊張してんの?」

マリア「だって創神教の教皇猊下よ!?国王や王族より更に雲の上の存在なのよ!!」

シン「そ、そんなもんなのか…………。(あんま宗教的なものに関わってこなかったせいか…………ピンと来ないな…………。)」

オーグ「全員兎に角落ち着け!くれぐれも失礼のないようにな!」

全員「は………はい!!」

カケル「緊張するな…………。」

 

 シンがそう聞くと、マリアはそう叫ぶ。

 シンはイマイチ、ピンときていなかったが。

 オーグがそう言うと、全員は姿勢を正す。

 

オーグ「お通ししてくれ。」

兵士「畏まりました!」

 

 オーグがそう言うと、兵士は扉を開け、教皇猊下をお通しした。

 すると、教皇が口を開く。

 

エカテリーナ「お初にお目にかかります。アウグスト殿下。そしてアルティメット・マジシャンズの皆さん。イース神聖国代表にして、創神教で教皇の地位に就いております、エカテリーナ=フォン=プロイセンと申します。」

 

 彼女がエカテリーナ=フォン=プロイセンであり、イース神聖国の教皇猊下である。

 全員がエカテリーナの美しい姿に見とれている。

 

シン(この人が…………。)

カケル(イース神聖国のトップ…………。)

オーグ「これはご丁寧に、お初にお目にかかります。アールスハイド王国王太子、アウグスト=フォン=アールスハイドで御座います。そして此方が…………。」

シン「(お、俺も名乗るの!?さ…………流石に冗談言える雰囲気じゃないな…………。)ア………アルティメット・マジシャンズ代表、シン=ウォルフォードです。」

 

 シンとカケルがそう思う中、オーグはそう名乗ると、シンに挨拶する様に促す。

 シンも挨拶をすると、エカテリーナが口を開く。

 

エカテリーナ「そう、あなたが…………”神の御使い”、そして”魔王”シン=ウォルフォード君ね。そして、あなたが?」

カケル「あ、はい。アルティメット・マジシャンズ副代表で、仮面ライダーガッチャードに変身するカケル=パラケルスです。」

エカテリーナ「貴方の事は噂で聞いているわ。」

カケル「光栄です。」

 

 エカテリーナがそう言うと、カケルの方を見る。

 カケルがそう答えると、エカテリーナはそんな風に言い、シンをジッと見る。

 

シン「!?」

エカテリーナ「今回の魔人出現は正に世界の…………人類存亡の危機です。そんな時代に人類の歴史上、至上とも言える実力を持ったウォルフォード君とパラケルス君が現れた。私達は、貴方が神が遣わされた御使いだと思っているわ。」

シン「か、買い被り過ぎですよ…………。」

エカテリーナ「そう?何か心当たりはないのかしら?」

シン(っ!?こ…………この人まさか…………俺が前世の事や…………転生した事を分かって言ってるのか…………!?)

 

 シンが驚く中、エカテリーナはそんな風に言う。

 シンがそう言うと、エカテリーナはどこか見透かした様な発言をする。

 それに対して、シンが驚くと。

 

エカテリーナ「貴方の使う魔法は随分と特殊だそうね。それで、もしかしたらと思ったのだけれど…………。」

シン「は、はは…………違いますよ俺…………僕は神様の指示は受けてませんから…………。」

 

 エカテリーナがそう言うと、シンはしどろもどろになりながらそう言う。

 エカテリーナがシンを見つめると、シシリーの方に視線を移す。

 

エカテリーナ「それから、貴方がシシリーさん?」

シシリー「は…………はい!」

 

 エカテリーナがそう聞くと、シシリーはそう答える。

 緊張するシシリーにエカテリーナが歩み寄ると、口を開いた。

 

エカテリーナ「まあ!やっぱりそう!ずっと会いたかったわ!貴方が昔の私と同じ”聖女”と呼ばれてると聞いて、ず〜〜〜っと気にしてたのよ!!」

 

 エカテリーナが、冷静なキャラから突然気さくキャラに豹変して、シシリーの両肩を掴んだ。

 それには、その場にいる全員が唖然となった。

 

全員「!?」

エカテリーナ「ねぇ、貴方は大丈夫!?周りから五月蝿く言われてない!?『聖女の癖に』とか『聖女らしく振る舞え』とか!!」

シシリー「え…………ええ…………特には………。」

カケル(キャラが変わった…………。)

エレナ(嘘…………。)

クリア(あのキャラが素って事ね。)

 

 エカテリーナがそう聞くと、シシリーはそう答えて、カケル達はそう思う。

 すると、エカテリーナが口を開く。

 

エカテリーナ「なら良かったわぁ。私の時は兎に角周りが五月蝿かったから。フラーの件では、貴方達にも随分迷惑掛けちゃったし、色々責任感を感じてたの。ごめんなさいね。」

リン(何と言うか…………。)

アリス(意外と結構気さくな人…………?なのかな??)

 

 エカテリーナは、フラーの件で迷惑をかけたことを謝罪する。

 それを見たアリスとリンがそう思う中、エカテリーナは口を開く。

 

エカテリーナ「それで、貴方達の結婚式の話も聞いたの。私が貴方達の式を執り行う事が正式に決まったから、それを伝えに来たのよ。ただ、貴方達だけで結婚式を挙げちゃうと、色々言う人が居るかも知れないから…………アウグスト殿下達との合同の挙式になるけど、そこは了承してね?」

シシリー「は…………はあ。」

リン「ついでにオリビア達も一緒にお願いしたら?」

クリア「私とマークの結婚式もお願いしますって。」

オリビア「やや、止めて下さい…………。」

 

 エカテリーナは、自分がシン達の結婚式を執り行う事に対して、そんな風に言う。

 それを聞いたリンとクリアは、そんな風に言うと、オリビアはそう言う。

 

エカテリーナ「明日は世界連合の調印式と出陣式。世界に平和が戻るように頑張りましょう。」

 

 エカテリーナはそう言うと、部屋から出た。

 エカテリーナが退室すると、オーグ達は息を吐く。

 

オーグ「ふう…………まさか教皇猊下が直接来られるとは…………。」

シン「お?流石のオーグも緊張したみたいだな。」

オーグ「相手が相手だぞ。緊張するなって方が無理だ。」

カケル「確かに。」

 

 オーグがそう言うと、シンはそんな風に言う。

 オーグとカケルがそう話すと、マリアが口を開く。

 

マリア「…………て言うか、シンこそもっと緊張感持ちなさいよね?」

エレナ「教皇猊下の前だとあんまり、緊張感を感じなかったけど。」

シン「うーん…………俺創神教徒じゃないから、イマイチ教皇さんの偉大さが実感出来なくてさ。何かフレンドリーそうだし。」

 

 マリアとエレナがそう言うと、シンはそう言う。

 シンの何気ない発言に、全員がビクッとした。

   

イアン「笑えないジョークだな。」

マリア「本当に笑えないわよ!それ絶対教皇猊下に言っちゃダメよ!!いやいや、他の神子さんの前でも言っちゃダメ!!」

トール「礼儀を弁えて下さい礼儀を!!」

オリビア「教皇さんって何ですか!さんって!」

シン「ぉわっ!?わ、分かったって!!」

  

 イアンが呆れながらそう言うと、マリア達はシンに向かってそう叫ぶ。

 

ユーリ「殿下や陛下への態度を見てるとどうもねぇ…………。」

トニー「普通に『エカテリーナさん』とか言い出しそうだよねぇ。」

クリア「世間知らずも重症ね。」

 

 それを見ていたユーリ達はそんな風に言う。

 すると、シシリーが咳払いをして、口を開く。

 

シシリー「コホン。兎に角、人前ではちゃんと教皇猊下と呼んで下さいね?シン君。」

シン「分かりました。」

マリア(この男、その内シシリーの尻に敷かれると見た。)

 

 シシリーがそう言うと、シンは頷いて、マリアはそんな風に思う。

 その頃、エカテリーナが歩いていると、枢機卿が前にいた。

 

枢機卿「如何でしたかな?かのシン=ウォルフォードは?」

エカテリーナ「そうねえ、例の本は彼のイメージを保つ為、人間性の表現にかなりの補正が加えられているのではないかと思ったのだけれど…………そんな事はなさそうね。言葉遣いは兎も角、彼に野心は無いわ。」

枢機卿「左様で御座いますか。」

 

 枢機卿がそう聞くと、エカテリーナはそう答える。

 人間性の表現にかなりの補正を加えているのではと思っていたのだ。

 すると、エカテリーナは口を開く。

 

エカテリーナ「それより、気になった事があるわ。」

枢機卿「は?」

エカテリーナ「彼に『神から遣わされた御使いではないか?』と言ったら…………彼、否定はしたけど、明らかに動揺したのよ。」

 

 エカテリーナがそう言う。

 エカテリーナは、シンが動揺したのを見逃さなかったのだ。

 それを聞いた枢機卿は。

 

枢機卿「で…………ではまさか…………彼は本当に神の御使いで…………。」

エカテリーナ「まだそれは分からないわ。神の指示は受けてないと言ってたしね。」

枢機卿「指示は受けていない…………ですか。」

エカテリーナ「そう。ひょっとしたら彼は、神の存在には触れたのか…………或いは、それに準じる何らかの力の導きで、この世に生まれた可能性はあるわね。」

 

 枢機卿がそう聞くと、エカテリーナはそう答える。

 エカテリーナは、シンが神に準じる何らかの力の導きでこの世界に生まれたのではと推測した。

 シンは転生者なので、間違いなかった。

 

枢機卿「……………猊下。」

エカテリーナ「ええ、ウォルフォード君には悪いけれど、これも世界平和の為、人類の心を一つにする為の神輿になって頂きましょう。」

枢機卿「…………ただ、アールスハイドの定めた彼に関する協定…………そこに反する事になるのでは?この後の調印式前の最終会議。協定を定めた当人であるディセウム陛下も居られます故…………。」

エカテリーナ「承認して貰うわよ。一個人の立場と、全人類の平穏…………秤などかけるまでもないのではなくて?」

 

 枢機卿がそう言うと、エカテリーナはシンを神輿に利用しようと言う。

 枢機卿の忠告には、エカテリーナはそう答える。

 そして翌日、遂に調印式及び出陣式の日が訪れた。

 

重臣「通信機と拡声機の準備は万全か?」

兵士「問題ありません。」

 

 通信機と拡声機の準備は万全であり、そして、連合国の兵士達が集まり、更に連合国に拡声機が設置された。

 アールスハイドの王城では、マーリン、メリダ、メイ、エリザベート、ジュリアが拡声器を見ていた。

 

シン「いよいよだな。」

オーグ「ああ。今、神殿内で行われている調印式が終わり次第、すぐに出陣の合図だ。我々も一旦解散だな。」

カケル「うん。」

 

 シンとオーグ、カケルはそう話す。

 そして神殿の扉が開くと、エカテリーナ教皇猊下、ディセウム陛下、スイード国王、各国の国王達が出て来た。

 エカテリーナが前に出ると、こっそりとシンを見て笑みを浮かべた。

 

シン(何だ?今の…………?)

 

 シンがエカテリーナが自分を見て、笑みを浮かべるのを見て、訝しむ。

 すると、エカテリーナは口を開く。

 

エカテリーナ「お集まりの皆さん…………そして、この通信を聞いている連合国の皆さん、いよいよ時は満ちました。我々人間が、この世界に脅威を齎す魔人に対し、打って出る時が来たのです。ですが、皆さんの中には、本当に魔人を討伐出来るか不安に思ってる人も多い事でしょう。しかし、皆さん安心して下さい。我々にはあの医神ヴァンの孫であるカケル=パラケルスがいます!」

群衆「うおおおおおおおおお!!!!」

エカテリーナ「そして私達には、神が付いています。その証拠に神は…………彼を!!シン=ウォルフォードを遣わして下さったのですから!!」

 

 エカテリーナはそんな風に言う。

 すると、最後にシンに対してそんな風に言う。 

 群衆の後ろに居るシンに視線が集まる中、シンが後ろをちらっと見る。

 

オーグ「いや、お前だお前。」

群衆「うおおおおおおおおおお!!!!」

アリス「凄い!シン君って神の使いだったの!?」

シン「んな訳あるか!!」

 

 オーグがそう言うと、群衆は大きく叫び、アリスがそう聞くと、シンはそう突っ込む。

 それを聞いたカケル達は。

 

カケル「とんでもない事言ったよ…………。」

イアン「笑えないジョークだな。」

クリア(これは大事になりそうね…………。)

エレナ「…………。」

 

 そんな風に反応した。

 すると、エカテリーナが口を開く。

 

エカテリーナ「私は確信します!神の御使いが居る限り!我々の勝利は揺るぎないものであると!!さぁ皆さん!!彼らと共に!!世界に平和を取り戻す戦いを始めようではありませんか!!」

ドミニク「出撃!!!」

エドガー「全軍出撃ーーーーー!!!!」

 

 エカテリーナの宣言と共に、遂に、連合全軍が出陣した。

 エカテリーナが演説を終えて、シンの方を見ると。

 

エカテリーナ「…………てへっ!」

   

 彼女はシンを見ると、テヘペロポーズを取る。

 それを見たシンは。

 

シン(あ、確信犯だ、あの人…………。)

カケル「陛下……………民衆の前で何発言させてるんですか…………。」

シン「そうだよ!!何で俺がこんな事に!!」

オーグ「諦めろシン、カケル。あれは既にやり込められた顔だ。」

 

 カケルがそう呟くと、シンはそう叫ぶが、オーグはそう言う。

 ディセウムは何ともいえない表情を浮かべていた。

 

シン「マ………マジかよオイ………か………”神の…………御使い”…………?お…………俺は兎も角…………こんなの絶対納得しない人達も居るんじゃ…………。」

クリア「その可能性は十分あるわよ。」

セブンティア「面倒な事になったな。」

ギレーヌ「ですね。」

 

 シンがそう狼狽える中、クリア、セブンティア、ギレーヌはそう言う。

 シンの懸念とクリアの言葉が的中してしまった。

 それを聞いたラルフが壁を殴って怒りを爆発させていた。

 

ラルフ「バカな………!!教皇猊下であろうお方が…………何を血迷った事を…………!!」

 

 ラルフはそんな風に言う。

 そしてアールスハイド王国王城では。

 

メリダ「やりやがったねぇ…………!?あんの小娘ェェ…………!!」

 

 メリダはそんな風に苛立ちを見せていた。

 すると、ジュリアが口を開く。

 

ジュリア「お、落ち着きになってメリダ様。今のは世界の非常事態…………各国がシン君とカケル君の力に頼るのは仕方無い事では…………?」

メリダ「そんな事は百の承知だよジュリア!シンとカケル自身に『世界を救う』と言う明確な意思がある以上、私だってそれ以上の事を言うつもりはない。しかしだ!!創神教の教皇と言う実質、この世界のトップが各国に向けて『シンは神の御使いだ』だって宣言しちまったんだ!これじゃ間違い無くシンは創神教の重要人物だと認識する者が出て来ちまう!!そうなれば、他国でもシンを政治利用する輩が現れ兼ねない。勿論、シン自身の意思と無関係にね。」

マーリン「確かにそれは、ワシらにとって最も許し難い事じゃな。」

 

 ジュリアがそう言うと、メリダはそう叫ぶ。

 エカテリーナの宣言は、シンを政治利用しようとする輩が出てくる事に繋がりかねないのだ。

 すると。

 

メリダ「くっくっくっくっくっ…………!!」

 

 すると、突然メリダが笑い出した。

 あまりにも不気味な気配を醸し出していた。

 

メリダ「これはちょいと、お灸を据えてやらないといけないねぇ…………。」

メイ「メリダ様怖いです…………。」

エリザベート「しいっ!メイ!聞こえたらどうするんですの!」

 

 メリダがそう言う中、メイは怖がり、エリザベートはそう言う。

 すると、メリダは口を開く。

 

メリダ「悪いが、ちょいと用事が出来た。私らはこれで失礼するよ。ホレ、マーリン。ゲートを開けとくれ。」

マーリン「ダーム大聖堂じゃったな。若い頃行った事があって良かったわい。」

ジュリア「あ、あの…………程々にしてあげて下さいね…………。」

 

 メリダがそう言うと、マーリンはそう言う。

 ジュリアがそう言う中、マーリンとメリダはゲートを通ってダーム大聖堂へ向かう。

 それを見ていたジュリアは。

 

ジュリア「生きて帰れるかしら…………あの人達…………。」

「「?」」

 

 ジュリアの呟きに、エリザベートとメイは首を傾げる。

 その頃、エカテリーナの宣言を聞いていたリコ達は。

 

リコ「大胆な事言うよね…………。」

メモリア「確かに、シン様を神輿に国民達が希望を持てる筈ですが…………。」

ウィーン「シンを政治利用しようとする輩が出るでしょうね。」

 

 リコ達はそんな風に話す。

 すると、それを聞いていたある人物がどこかへと向かおうとする。

 

プリム「どこへ行こうというんだい?」

???「何。ちょっと、あいつらにお灸を据える為に義体を送り込むだけじゃ。」

 

 プリムがそう聞くと、その人物は右手にある指輪を光らせると、体ができて、それが動き出す。

 その頃、メリダ達が来ている事を露知らずの人たちは。

 

アーロン「いやぁ、エライ盛り上がっとりましたなぁ。」

 

 そんな風に言うのは、アーロン=ゼニス。

 エルス自由商業連合国の大統領だ。

 それを聞いたディセウムは。

 

ディセウム「ウム…………まあ…………シン君を”神の御使い”と認定する事で………民衆が希望を持てるのは確か………か…………。(ただやはり…………手離しでそれを喜んで良いものかどうか…………。)」

 

 ディセウムはそう言いつつも、不安を抱いていた。

 嫌な予感がすると。

 

エカテリーナ「ウフフ、久し振りに良い仕事をしましたわ。」

アーロン「しかし兄さんも、よく宣言を許可しましたなぁ。」

ディセウム「…………なあアーロン、それなんだが…………。」

 

 エカテリーナがそう言う中、アーロンはディセウムにそう聞く。

 ディセウムは、アーロンの質問に答えようとしたが、答えられなかった。

 何故なら……………。

 

メリダ「小娘ええええええええ!!!」

 

 既にメリダが現れていたからだ。

 メリダの叫び声に、兵士たちは構える。

 

騎士長「な…………何者だ貴様!!」

 

 騎士長がそんな風に聞くと、メリダから強力な魔力が溢れ出た。

 それを見た騎士長は。

 

騎士長「このただならぬ魔力…………猊下!皆様方も…………急ぎ退避を…………っ!?」

 

 騎士長は、3人に避難を促す。

 だが、エカテリーナ、ディセウム、アーロンがメリダを見て驚きを隠せなかった。

 

アーロン「ア…………ア…………アカン…………アカン………!!何で………ここに…………!?」

ディセウム(ああ………やはりなぁ………。)

 

 それを見て、アーロンは驚愕して、ディセウムは諦めの境地に入っていた。

 そんな中、メリダは3人に近づく。

 

メリダ「小娘…………よくもやってくれたねぇ…………!」

エカテリーナ「し…………し………師匠!?」

 

 メリダが近づく中、エカテリーナはそう叫ぶ。

 それを聞いた騎士長は、枢機卿に話しかける。

 

騎士長「枢機卿…………ま…………まさかあのお方は…………!」

枢機卿「あぁ、猊下の師と言えばただ1人…………。少女期、神子としての修行の旅を、とあるパーティと共にしていたと聞いたが………間違いない………!あれは………その時猊下を鍛えあげられたその人…………”導師”メリダ殿だ…………!!」

 

 騎士長と枢機卿はそう話す。

 メリダはエカテリーナに近寄ると、思い切り拳骨をエカテリーナに叩き込む。

 

エカテリーナ「あだぁ!!」

 

 それを見ていた周囲の人たちは。

 

騎士長(げ………猊下に………ゲンコツ………。)

 

 唖然となっていた。

 他の国家元首も唖然となる中、アーロンは頭を抑えて、ディセウムは目を瞑った。

 そして、エカテリーナはメリダに叫ぶ。

 

エカテリーナ「な、何するんですかぁ!!!」

メリダ「何するんですかじゃない!!!うちの孫をこんな事に利用したんだ!!それなりの覚悟は出来ているんだろうねえ!?」

 

 エカテリーナがそう叫ぶと、メリダはそう叫んだ。

 それを聞いたエカテリーナは、先ほどの宣言の抗議に来たのだと察した。

 

エカテリーナ「緊急事態なんですよ…………!?世界の………し…………仕方無いじゃないですか…………!!に…………兄さん!!何とか言ってやって下さい!!」

 

 エカテリーナは、ディセウムに向かって兄さんと叫んだ。

 それを聞いた騎士長達は。

 

騎士長「兄さん?」

枢機卿「元々導師殿のパーティにディセウム陛下も同行していてな。そこに加わる形で、猊下やアーロン大統領も参加したらしい。つまりは、兄弟子に当たる訳だ。」

 

 騎士長と枢機卿は、小声でそう話す。

 エカテリーナ、ディセウム、アーロンはメリダ達のパーティーに同行していたのだ。

 その話を振られたディセウムはというと。

 

ディセウム「いや確かに…………”神の御使い”と認定する事で、『シン君は人類の敵ではない』と皆に喧伝出来る…………そう思って昨日は納得したが………やはり、それは同時にマーリン殿とメリダ師の意向に反する事であるのも事実で…………。」

エカテリーナ「そ…………そんな………!兄さん………今更酷い…………。」

 

 ディセウムの言葉に、エカテリーナは涙を流す。

 突然の裏切りに、エカテリーナはそんな風に呟くことしか出来なかった。

 すると、アーロンが手をにぎにぎしながら、メリダに話しかける。

 

アーロン「あ…………あの…………お久し振りですお師匠さん…………その…………もうその辺で許してやってもエエんとちゃいますやろか…………。」

メリダ「あぁ!?」

アーロン「ヒッ!!」

 

 アーロンは恐る恐るそう言うが、メリダの睨みに怯える。

 アーロンの存在に気づいたメリダは口を開く。

 

メリダ「ああ、何だい小憎かい。」

アーロン「い………いややなぁ…………四十過ぎのオッサン捕まえて小憎はないでしょ………。」

メリダ「小憎は何時まで経っても小憎だよ。それとも何かい?エルスの大統領になった自分を敬えって言ってるのかい?アンタがそこまで上り詰める為の元手は、誰が出してやったと思ってるんだい?私の開発した魔道具の権利を幾つか譲ってやったのを忘れたのかい!?」

アーロン「そ…………そら分かってますわ………。敵わんなぁ…………相変わらずやお師匠さん…………。(ああ〜〜もう…………だから下手に怒らしたくないんや…………この人…………。)」

 

 アーロンがそう言うと、メリダはアーロンを睨みながらそう言う。

 アーロンは、メリダに色々とされたのか、人一倍、彼女を恐れていた。

 そんな中、メリダは呟く。

 

メリダ「正座。」

アーロン「……………え?」

メリダ「正座しな。」

アーロン「は…………はい!!」

 

 メリダがそう言うと、アーロン、ディセウム、エカテリーナは正座をする。

 周囲が唖然とする中、メリダは3人を正座させて説教を始める。

 

メリダ「さて、小娘。シンについての、ディセウムの提言した協定の内容は知っているよね?」

エカテリーナ「…………はい。」

メリダ「アンタのした事はまさしく、それに反する『政治利用』だ。違うかい?」

エカテリーナ「それは…………はい。」

メリダ「シンの力を人類の為に役立てる事に反対なんざしないよ。でもねぇ…………これは違うだろう?」

エカテリーナ「…………はい…………。」

 

 メリダがそう問うと!メリダの言葉に頷くしかなかった。

 それだけの事をしたのだから。

 メリダは、次にディセウムに話しかける。

 

メリダ「ディセウム。」

ディセウム「は…………はっ!!」

メリダ「アンタなりに考えて、小娘の宣言を了承したんだろうけど、その結果、どんな影響が出るのかまでは考えなかったのかい?」

ディセウム「考えが至らなかった事実です…………。すみませんでした…………。」

メリダ「シンがイースや創神教とは関係無い事はアンタが証明するんだよ。良いね?」

ディセウム「はっ!」

 

 メリダがディセウムにそう聞くと、ディセウムはそう謝る。

 メリダはディセウムにそう言って、ディセウムはそう言う。

 最後に、アーロンに話しかける。

 

メリダ「小憎。」

アーロン「は、はい!!」

メリダ「何でアンタまで正座してんだい?」

アーロン「へ…………!?あははははは、つい昔の癖で正座してしまいましたわ!」

 

 メリダがそう聞くと、アーロンは笑いながらそう言う。

 正座の対象はあくまでディセウムとエカテリーナのみだったのだが、アーロンはよくメリダに怒られていて、正座させられていたというのもあり、本能的に正座していた。

 

メリダ「全くアンタ達は…………何時まで経っても手が掛かるったらないねぇ。」

アーロン「あ、あははははは……………。」

エカテリーナ(しばらく会わない内に、心の何処かで師匠の事を甘く見ちゃってたのかな…………。やっぱり勝てないや…………。)

 

 メリダは3人に呆れ、アーロンは苦笑して、エカテリーナはそう思う。

 すると。

 

???「相変わらずじゃな。お前らは。」

エカテリーナ「え…………!?」

アーロン「あ…………!」

ディセウム「ヴァン殿!」

 

 そんな風に呟きながら、1人の男が現れた。

 そこに居たのは、ヴァン=パラケルスだった。

 

ヴァン「相変わらず、騒動を引き起こすもんじゃな。」

ディセウム「ヴァン殿!マリア=パラケルススがあなたの事を裏切り者と言っておりましたが、どういう事ですか!?」

ヴァン「戯け!あやつが勝手に流したデマじゃ。錬金連合を乗っ取る為にな。」

 

 ヴァンが呆れながらそう言うと、ディセウムはそう聞く。

 それに対して、ヴァンはそう答える。

 それを柱の陰から見ていたマーリンは。

 

マーリン(三大大国のトップをあっさり正座させよる…………間違い無く…………メリダがこの世界のゴッドババアじゃの…………。)

 

 そう思っていた。

 ヴァンはそんなマーリンに声をかける。

 

ヴァン「マーリン、聞こえてるぞ。」

マーリン「あれ!?ワシ、声に出してた!?」

メリダ「アンタ、何か言ったかい?」

マーリン「い、いや何も…………。」

 

 ヴァンがそう言うと、マーリンはそう叫ぶ。

 メリダの言葉に、マーリンはそう言う。

 マーリンに気づいたエカテリーナとアーロンが話しかける。

 

エカテリーナ「先生!?お久し振りです!!」

アーロン「オヤッさん!元気そうで何よりです!!」

マーリン「うむ、お主らも元気そうで何よりじゃ。」

 

 エカテリーナとアーロンがそう話しかけると、マーリンはそう言う。

 それを聞いた2人は。

 

エカテリーナ「え?先生………何ですか、優しいフリなんかして…………!?」

アーロン「じょ…………冗談止めて貰えませんかオヤッさん…………。ブキミやわ………。」

 

 エカテリーナとアーロンは引きながらそう言って、マーリンは少し傷つく。

 それを見ていたディセウムが口を開く。

 

ディセウム「シン君を育てていく上で、段々と丸くなって行ったんだよ。昔の姿からは想像も付かないだろうがね。」

エカテリーナ「はあ…………。彼がそんな影響を…………。」

 

 ディセウムがそう言うと、エカテリーナはそんな風に言う。

 すると、マーリンはゲートを開く。

 

マーリン「も…………もういいわい。用は済んだんじゃろう?帰るぞメリダ。」

メリダ「アンタら3人共、もうそれなりの立場なんだから、くれぐれも責任持って行動しとくれよ。おいたが過ぎるようなら、またすぐ飛んで来るからね。」

 

 メリダは3人にそう言い残し、マーリンのゲートで、アールスハイドに戻る。

 ヴァンの義体はそのまま崩れていった。

 

アーロン「あははは…………何やの?この魔法…………?」

枢機卿(世界のトップに『それなりの立場』とは…………。やはり”導師”恐るべし………。)

 

 アーロンがゲートを見てそう呟く中、枢機卿はそんな風に考えていた。

 そんな事があった中、カケル達は出陣していく。

 様々な不安要素がありながらも。




今回はここまでです。
今回は、出陣を行うまでです。
魔人達が動く中、エカテリーナが現れ、シンを神の御使いと宣言する。
そんな中、不服を示す者が出たり、メリダが折檻したりしました。
久しぶりに、ヴァンが登場しました。
ヴァンは、九堂風雅の様に、義体を使って行動しています。
次回は、魔人領へと入る話です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
マジェードが主役のガールズリミックスが配信決定しましたが、この小説でもやるかどうかは未定です。
アマゾンズのキャラも登場するみたいですし。
今後の展開などでリクエストがあれば、活動報告から受け付けています。
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