仮面ライダーガッチャード&賢者の孫   作:仮面大佐

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カウント・ザ・ケミー
現在、それぞれが所持しているケミーカードは。

カケル=パラケルス
ホッパー1、スチームライナー、ゴルドダッシュ、スマホーン、スケボーズ、アッパレブシドー、レスラーG、アントルーパー、カマンティス、ヴェノムダケ、ディープマリナー、ピカホタル、メカニッカニ、スパイクル、サスケマル、エナジール、ドッキリマジーン、オドリッパ、ホークスター、グレイトンボ、テレヴィ、バクオンゼミ、ミテミラー、スタッグバイン、ライデンジ、オジーラカンス、ヤミバット、レンキングロボ、フレイローズ、ヒーケスキュー、サボニードル、サーベライガー、インセクトシャイン⭐︎、グレイデンジャー⭐︎、インフィニティウォンデッド⭐︎、ブレイクアンダー⭐︎、ハピクローバー、バンバンタンク⭐︎、ブッサソーリ、バウンティバニー、パンパカパーカー、ドクターコゾー、ツッパリヘビー、ハッスルキシドー⭐︎、パイレッツ、ギャンボエール、ブータンチ⭐︎、ユーフォーエックス、エックスレックス、バンバンブー、バグレシア、ゼグドラシル、テンフォートレス、ファイヤマルス、インフェニックス、ゴールドングリ⭐︎、クロスブレイバー⭐︎、ドンホッパー9⭐︎、ホッピングッド⭐︎、サポードローン⭐︎、トライケラ、ズキュンパイア、ソルジャーS⭐︎、ノックアウトボクサー⭐︎、メラメランサー⭐︎、フローラブロッサム⭐︎、シルバキューム⭐︎、フブユキオンナ⭐︎、ウルフレア⭐︎、オーバーストームフォーミュラ⭐︎、モスキット⭐︎、ロードハンミョウ⭐︎、ドラムカデ⭐︎、アクアメンボ⭐︎、ヘラクレスチール⭐︎、カミツキインセクト⭐︎、アイドルフィン⭐︎、インフェイトナックル・カンガルー⭐︎、ギャングマ⭐︎、サクリファイシープ⭐︎、エメラルドリアン⭐︎、サンサンフラワー⭐︎、タケノコヅチ⭐︎、アロハナッツ⭐︎、ハイパンプキング⭐︎、ヴェロキラッパー⭐︎、アンキドゴン⭐︎、サファイアロ⭐︎、パキケイルロバンカーサウルス⭐︎、ダンスティラコ⭐︎、セイケントロ⭐︎、ゴーカサスキャッスルカブト⭐︎、ハードXプラント・ドラゴン⭐︎、ハグネット⭐︎

イアン=シグネット
マッドウィール↔︎マッハウィール、ダイオーニ、ガッツショベル、ジャマタノオロチ、ゲキオコプター、エンジェリード、ポリストライカー⭐︎、リッチリッチー⭐︎、ドリルビー⭐︎、ヤタガラスピア⭐︎、ポルターゴースト⭐︎、ゴウカッパ⭐︎、ロックロークビ⭐︎、カゼイタチ⭐︎、クラヤミリーパー⭐︎、ビューンスクーター⭐︎、ブルブルドーザー⭐︎、トルネードターボ⭐︎、コロコローラー⭐︎、メタモル・D・ヒュドラマン⭐︎、サテアイトエックス⭐︎

クリア=テンフェクト
クロスウィザード、ビートルクス、エクシードファイター、リクシオン、ネコマタキメラ⭐︎、ライノスキングナイト⭐︎、5TMT×M1Dノワール⭐︎

シン=ウォルフォード
仮面ライダーウィザード

シシリー=フォン=クロード
仮面ライダーエグゼイド

アウグスト=フォン=アールスハイド
仮面ライダーレジェンド、1号、2号、クウガ〜リバイス、ギーツ、タイクーン、ナーゴ、バッファ、ラウンズ⭐︎、ライコウ⭐︎、スワン⭐︎、ダイル⭐︎、ジーン、ケケラ、キューン、ベロバ、クロス⭐︎、アーン⭐︎、グレア、ゲイザー

マリア=フォン=メッシーナ
仮面ライダードライブ

トール=フォン=フレーゲル
仮面ライダーゼロワン

トニー=フレイド
仮面ライダー鎧武

アリス=コーナー、リン=ヒューズ
仮面ライダーW

ユリウス=フォン=リッテンハイム
仮面ライダークウガ

ユーリ=カールトン
仮面ライダービルド

マーク=ビーン
仮面ライダーブレイド

オリビア=ストーン
仮面ライダーゴースト

ミコ=ウォード
ワンダフルキャット⭐︎、カミノミコ⭐︎

ギレーヌ=フィオーネ
ブロウレイカー⭐︎

エレナ=フォン=クラーク
バーニングネロ、ゴリラセンセイ、バレットバーン、ゲンゲンチョウチョ、ウツボッチャマ、マボロノコ⭐︎、パクパクサ⭐︎、ユニコン、ザ・サン、ヨアケルベロス、ネミネムーン、ザ・スター⭐︎、プルートーン⭐︎、ビュンビュンコメッター⭐︎、ウラノス⭐︎、ポセイードン⭐︎、ネビュラー⭐︎、シロアナ⭐︎、ホワイトセイレーン⭐︎、リヴァイアー⭐︎、テラワイバーン⭐︎、アクター・ロキ⭐︎、キラキラミア⭐︎、グランゼウス⭐︎、クロスフェイス⭐︎、スピノコウルス⭐︎

ネーヴェ=フォン=クラーク
ソードスラッシャー⭐︎、バレットライナー⭐︎

ブライス一派
レプリスチームライナー、レプリピカホタル、レプリオドリッパ、レプリスケボーズ、レプリアッパレブシドー、レプリレスラーG、レプリヴェノムダケ、レプリゴリラセンセイ、レプリカマンティス、レプリキャッチュラ、レプリアントルーパー、レプリマッドウィール、レプリゲンゲンチョウチョ、レプリホッパー1、レプリサーベライガー、レプリブッサソーリー、レプリゲキオコプター、デュオルトロス⭐︎、カイザービー、カリュードス、レプリビートルクス、レプリエクシードファイター、レプリクロスウィザード、レプリリクシオン、レプリサスケマル、レプリナインテイル、レプリガイアード、アークホッパー⭐︎、レプリゼグドラシル、レプリテンフォートレス、レプリガッツショベル、レプリジャマタノオロチ、レプリエンジェリード、レプリファイヤマルス、デッドウィール⭐︎、ゲドーブシドー⭐︎、レプリドリルビー⭐︎、レプリアンキドゴン⭐︎、レプリデュオルトロス⭐︎、レプリドンホッパー9⭐︎、レプリホークスター、レプリアクマノカリス、テラブルキャット⭐︎、レプリカミノミコ⭐︎、レプリクラヤミリーパー⭐︎、レプリサポードローン⭐︎、レプリミテミラー、レプリダイナモンド⭐︎、レプリリッチリッチー⭐︎、ファンキーダッシュ⭐︎、レプリメカニッカニ、バイコン⭐︎、レプリドッキリマジーン、レプリファントムジョーカー⭐︎、レプリエックスレックス、クロスソーサラー⭐︎、ドラゴナロス、ミスターPC⭐︎、ノロユキオンナ⭐︎、レプリバンバンタンク⭐︎、ダイナモンド⭐︎、スピーディノニクス⭐︎、ブラキオーガ⭐︎、レプリズキュンパイア、レプリインフェニックス、レプリバーニングネロ、レプリフレイローズ、レプリメラメランサー⭐︎、レプリサンサンフラワー⭐︎、レプリウルフレア⭐︎、レプリユニコン

キビル&ジロソニア
グリルシファー⭐︎、レヴィアマーメイド⭐︎、ナガレスター⭐︎、ペガサストーム⭐︎、ファントムジョーカー⭐︎、テリジノクロー⭐︎


第81話 鹿との対決と魔人の暗躍

 ある日の夏期合宿中のクロードの館にて。

 

メリダ『ほう!もう付与が済んだのかい!ユーリと言ったね。アンタ中々筋が良いよ!』

ユーリ『本当ですかぁ!?私、元々メリダ様に憧れてて、昔からずっと付与魔法の練習して来たんですぅ。』

ユリウス『ぬぅ……………。』

 

 メリダはユーリを誉めており、ユーリはそう答える。

 後ろでユリウスが悩んでる中、ユーリは自信なさげに口を開く。

 

ユーリ『ウォルフォード君に会うまでは、付与に関しては誰にも負けないつもりで居たんですけどぉ……………。』

メリダ『ああ、あの子だったら物の数に入れる必要は無いよ。あの子の頭の中は私にだって理解不能だしね。』

シン『聞こえてるぞ!』

 

 ユーリがそう言う中、メリダはそう吐き捨てる。

 それを聞いたシンは、メリダに突っ込むためかそう叫ぶ。

 

メリダ『自信持ちな。アンタは才能があるよ。』

ユーリ『……………!』

メリダ『アンタが望むなら、私のとっておきのを色々仕込んであげるけど、どうだい?』

ユーリ『是非〜〜〜〜!!お願いしますぅ!』

 

 メリダはそんな風にユーリを励ましつつ、そんな風に提案する。

 それを聞いたユーリは、そんな風に答えた。

 こんな風なやり取りをしていた。

 そして現在。

 クルト・エルス混合軍では。

 

ユーリ「……………。」

エドガー「それにしても…………皆さん以前より更に魔法が洗練された印象を受けますな。」

アリス「あれからまたいっぱい訓練したもん!」

リン「血ヘド吐いた。」

クリア「嘘を言わないでよ。」

エドガー「はは……………。」

 

 ユーリがそれを思い出している中、エドガーはそう聞く。

 エドガーの質問に、アリスとリンがそう答える中、クリアは突っ込み、エドガーは苦笑する。

 すると、ユーリに聞く。

 

エドガー「ユーリ殿は…………三国会談の時の騒動でも魔道具を使われていましたが…………それらはやはり魔王殿が作製を?」

クリア「違うわ。全部、ユーリ自身が作った物よ。でしょ?」

ユーリ「えぇ。私達の合宿にメリダ様も同行して頂けてぇ、その時色々と教わったんですぅ。」

エドガー「ほう!成る程、導師様から!」

アリス「講義の後もユーリだけ残ってずっと教えて貰ってたよね〜。」

リン「あれはズルい。」

 

 エドガーの質問に、クリアはそう答えて、ユーリはそう言う。

 メリダから教わったと聞いたエドガーが納得する中、アリスとリンはそう言う。

 

エドガー「”魔王”シン殿の魔道具を取り揃える商会の話は我が国にも伝わっていますからな…………。てっきりそう言った付与も彼がしたものとばかり。」

クリア「メリダ様がシンに教えたのは基礎的な事だけだとメリダ様が仰っておりました。その後はシン自身が完全にオリジナルで魔道具を作ってるらしく、そのお陰でメリダ様も常に驚いていたそうよ。」

エドガー「そうだったのですか…………。では導師様の技術は魔王殿ではなく、主にあなたに引き継がれていると…………。つまり現状…………あなたが正式な”導師様の後継者”と言う事ですな!」

 

 エドガーがそう言うと、クリアはそう説明する。

 実際、メリダがシンに教えたのは、基礎的な事だけで、あとは前世の知識を活用して作っていたのだ。

 それを聞いたエドガーは、そんな風に言う。

 

ユーリ(導師様(メリダ様)の後継者…………!)

 

 こうしてユーリに、導師様の後継者と二つ名を与えられた。

 それを聞いていたユーリは、嬉しそうにする。

 

ユーリ「ええ〜〜!そんなぁ〜〜〜〜!!私なんてぇ〜〜〜〜!!うふふふふふふ!」

クリア「すごく照れてるわね。」

リン「すっごい嬉しそう……………。」

アリス「ユーリだけズルい!私にも何か二つ名!!付けて下さいよ!!」

エドガー「ええーー…………(ふ………二つ名のつもりで言った訳ではないのだが…………。)」

 

 それを見ていたクリアとリンは、そう呟く。

 そんな中、アリスはそう言う。

 エドガーは、困惑しながらも、さっきの戦いを思い出しながら考えた。

 

エドガー「…………せ…………殲滅魔法…………幼…………あ、いや…………少女…………とか…………?」

アリス「そ、そ、そんあ二つ名欲しくな〜〜〜い!!」

エドガー「え……………ええー、駄目ですか…………?」

アリス「つーか今、『幼女』て言いかけなかった?」

エドガー「は……………!」

 

 エドガーはそんな風に言うと、アリスはそう言う。

 いらない事を言って、アリスの逆鱗に触れかけたエドガーだった。

 一方、魔人領・東部に居るカーナン・エルス混合軍。

 

ガラン「ぬぅりゃ!!!!!」

 

 養羊家のガランが仲間達と共に斧を振り下ろして魔物達を討伐してる。

 

ガラン「さーて魔物共…………細切れになる覚悟があんなら掛かって来なぁ…………。」

 

 ガランは威圧をかける様にそう言う。

 彼の威圧に押された犬の魔物達が、一目散に逃げ出した。

 

ガラン「何だ、あの根性無し共が…………。」

 

 それを見ていたガランは、そう毒づく。

 それを見ていた兵士たちは。

 

兵士「ホンマごっついわ…………あれがカーナン養羊家かいな…………。正規軍の出る番無しやがな……………。」

兵士「気合で魔物追っ払っちまったし…………。」

兵士「もうどっちが獣だか…………。」

 

 ガラン達の戦いに兵士達が少々引いていた。

 馬車には、トニー、マーク、オリビア、セブンティア、ギレーヌが居た。

 

セブンティア「もう終わったのか。早いものだな。」

トニー「アレなら大型の魔物位までなら余裕でイケそうだねぇ。」

マーク「流石ッス!ガランさん。」

トニー「実戦は何よりの修行の場だ。僕らも負けてられないねぇ。マーク。」

マーク「……………ウス。もう誰にも負ける気は無いッス!」

 

 セブンティアがそう言う中、トニーとマークはそう話す。

 何度か味わった敗北が、2人を強くしていたのだ。

 それを見ていたギレーヌは、マークに話しかける。

 

ギレーヌ「マークの場合は彼女(オリビア)の事も守らなきゃいけないしね。」

マーク「いやぁ…………今じゃ俺とコイツの実力はどっこいどっこいだし、別に…………。」

オリビア「何よ!?私は普通の街の食堂の娘なんだからね?守ってよ。」

マーク「雑談しながら魔物を討伐出来る女を普通とは言わねぇし!」

 

 ギレーヌがそう言うと、マークはそう言う。

 オリビアがそう言うと、マークもそう返して、ぎゃあぎゃあとマークとオリビアの2人が揉める。

 

トニー「良いねぇ。羨ましいよ。2人みたいな関係。」

セブンティア「まったくだな。」

ギレーヌ「うん?」

 

 その様子をトニー達は温かい視線で見守っていた。

 そこに1人の兵士が駆け寄って来た。

 

兵士「失礼します!!魔物が現れました!!と…………討伐をお願いしても宜しいでしょうか!!」

トニー「出番みたいだねぇ。」

セブンティア「そうだな。」

マーク「災害級ッスか?種類は?」

兵士「…………し…………鹿です!」

ギレーヌ「鹿?」

 

 兵士がトニー達の元に駆け寄ると、そんな風に言う。

 それを聞いたトニーとセブンティアがそう言うと、マークがそう聞く。

 すると、兵士の答えに、全員が呆気に取られる。

 代表して、トニーが聞く。

 

トニー「えーと…………確か大型までは軍の人達が対処するって……………。」

兵士「いえ!そ…………それがその…………と…………兎に角一度見て頂ければ………。」

セブンティア「おいお前ら、ただの鹿じゃなさそうだ。」

マーク「え?」

 

 トニーの質問に兵士が答えると、セブンティアが呟く。

 すると、巨大な影が現れた。

 

兵士「や…………や…………ヤバい…………!!」

兵士「またアレが来るぞ…………!」

兵士達「に…………逃げ…………ぐああああああああ!!!!!」

 

 兵士達は何かを見て、そんな風に言う。

 そして、それと同時に、悲鳴が聞こえてくる。

 

トニー「マズいね!急ごう!」

ガラン「おぉい!何事だぁ!?」

マーク「ガランさん!!」

 

 トニー達が向かう中、ガランとも合流する。

 トニー達は、叫び声がした方へ向かう。

 

セブンティア「っ!!」

ガラン「うおっ…………これは…………!!」

 

 彼らが目にしたのは、体長は優に10メートルは超える巨大な鹿だった。

 

ガラン「鹿!?オイオイオイオイ…………冗談みたいなサイズだな…………!!」

マーク「あり得ないッス…………こんなデカさ……………。」

 

 それを見たマークとガランの2人はそう言う。

 体調が優に10メートルを超える生物は、いないのだから。

 それを見たセブンティアは、口を開く。

 

セブンティア「野生動物は魔物化すると体組織の変化から、徐々に巨大化する例がある。だが、あの巨大さは限界を遥かに超えてるな。」

トニー「魔人側が何か施したとか思えないねぇ。」

ギレーヌ「確かに、連中ならやりそうな手口ね。」

マーク「これを放置したら後の被害が計り知れないッス!討伐しましょう!」

ギレーヌ「ガランさん達は負傷者の手当てを!あとで手伝います!」

 

 セブンティアがそう言うと、トニーはそう言う。

 実際、魔人達が仕掛けを施していたのだ。

 トニー達が向かう中、ガランは倒れている兵士の元に向かう。

 

ガラン「お…………おう!そりゃ良いが…………な…………何でこんなに黒焦げになってんだ……………!?オイお前ら!何があった!?」

 

 ガランはそう言って、兵士たちに駆け寄ると、ある事に気づく。

 それは、負傷兵達は全員、どこかしらに火傷の跡が見られたのだ。

 ガランが驚いている中、鹿の角に電気が溢れ出た。

 

セブンティア「角が青白く光っている…………これは電気か!?」

ガラン「角に…………帯電してんのか…………!?」

ギレーヌ「皆、気をつけて!」

 

 それを見たセブンティアとガランがそう話す中、ギレーヌはそう叫ぶを

 それと同時に鹿が首を振ると、辺り一面に雷撃が落ちた。

 だが、彼らは間一髪避けれた。

 

マーク「…………っ!!危なかったッス!!何スか今の!?」

トニー「こりゃあ、不意を突かれたねぇ…………!」

オリビア「大気中の電気を角に纏わせて…………魔力とブレンドさせて放ってるんだと思います。多分…………。」

ガラン「自然界の魔法ってトコか!」

 

 マークとトニーがそう話す中、オリビアがそう分析する。

 その鹿の魔物は、自然界の魔法と呼べる攻撃手段を持っていたのだ。

 すると、再び鹿の角が青白くなった。

 それを見て、トニー達はベルトを装着したり、変身アイテムを取り出す。

 

鎧武!

アーイ!バッチリミナー!バッチリミナー!

デジタルグロウ!

GENE(ジーン) MIX(ミックス) INSTALL(インストール)

 

 それぞれの待機音声が鳴る中、トニー達は叫ぶ。

 

「「「「「変身!」」」」」

 

 そう言って、変身を開始する。

 

カットアップ!

turn(ターン) up(アップ)

カイガン!オレ!

レッツゴー!覚悟!ゴ・ゴ・ゴ・ゴースト!

START(スタート) UP(アップ)

クロス!DOWNLOAD(ダウンロード)

 

 トニー達はそれぞれの仮面ライダーに変身する。

 

セブンティア「行くぞ!」

トニー「うん!!すぐ次が来る!!僕とセブンティアが突っ込むから、マークとオリビアとギレーヌは援護を!!」

「「了解!!」」

ギレーヌ「分かったわ。」

 

 セブンティアがそう言うと、トニーはそう指示を出す。

 それを聞いたマーク達はそう返答する。

 すると、鹿が雷撃を発動した。

 

セブンティア「ハアッ!」

 

 セブンティアは雷撃を躱し、自前の武器で攻撃する。

 

「「「はっ!!」」」

 

 それと同時に、3人は援護魔法を同時に放ち、鹿の足元に命中した。

 そして、トニーとセブンティアの2人は、攻撃をしていく。

 

ガラン「相変わらず凄え威力だな…………魔法とほぼ同スピードで突っ込むトニーとセブンティアの奴らも凄えが…………。」

マーク「何言ってんスかガランさん。彼らの本気の速さはあんなもんじゃないッスよ!」

ガラン「!?」

 

 ガランがそう感心する中、マークはそう言う。

 トニー、セブンティアが超高速でジャンプした。

 それと同時に、鹿の右の前脚が切断されていた。

 

ガラン「なあぁっ!!い、何時の間にか鹿の脚が切れてやがる!?跳び上がる前に脚を切ったってのか…………!?全く目で追えなかったぞ…………!!」

  

 それを見て、ガランは驚愕する。

 2人の早さには、目で追えなかった事に。

 すると、鹿の角に電気が帯電し始めた。

 

トニー「っ!!」

セブンティア「ちっ!」

 

 それを見た2人は少しだけ焦る。

 すると、ギレーヌの銃撃とオリビアの炎で角が破壊された。

 

オリビア「これ以上電撃は使わせない!」

ギレーヌ「マーク!」

マーク「うぅらっ!!!!」

 

 オリビアとギレーヌがそう言うと、マークは鹿の魔物へと向かう。

 マークは、バイブレーションソードで左前脚を斬り落とした。

 

ギレーヌ「ふっ!」

 

 ギレーヌは、ネクサスブレイカーで足を撃ち抜く。

 

ガラン『トニーが初撃直後に敵の注意を引き付け、その隙にマークとセブンティアが突く…………!!オリビアとギレーヌもそれを理解してフォローを…………!!個人の戦力としても凄ぇのに、しっかり連携も取れてやがる…………!!)

 

 ガランは、それを見て感心していた。

 ちゃんと連携を取れている事に。

 トニーは口を開く。

 

トニー「流石に全部の脚を失って立ってる事は出来ないよねぇ!」

 

 トニーはそう言うと、バイブレーションソードに風魔法を収束させて、鹿の魔物の頭部を斬り落とす。

 それにより、鹿の魔物は討伐された。

 

セブンティア「倒したな。」

マーク「お疲れッス、トニーさん!斬撃に風の魔法を乗せる事で間合いが倍位に伸びてるッスね。」

ギレーヌ「やるじゃない。」

トニー「色々研究中だよ。3人もナイスフォロー。」

 

 鹿の魔物を討伐したトニー達はそう話す。

 それを見ていたガラン達は。

 

ガラン「…………言葉もねぇや…………。あの鹿の化け物をこうもあっさり……………。」

兵士「ア…………アルティメット・マジシャンズに仮面ライダーが居なければ…………下手したら我々はここで全滅してたんじゃ……………。」

兵士「はは……………。」

 

 そんな風に話していた。

 すると、クロスブレイバーが出てきた。

 

マーク「あっ、師匠!どうっすか!?」

クロスブレイバー「ブレイ!クロス!」

 

 マークがそう聞くと、クロスブレイバーはそう言うと、何かの紙を取り出して、そこに文字を書いていく。

 通訳できるクロスウィザードがいない為、クロスブレイバーは紙で意思を伝える事にしたのだ。

 そこに書かれていたのは…………。

 

『2人とも、なかなかに実力が上がっているな』

 

トニー「そうかな…………。」

 

 そんな風に書かれており、トニーは照れ臭そうにそう言う。

 すると。

 

クロスブレイバー「ブレ!ブレイバー!」

 

『なら、もっと修行を厳しくしていっても問題はないな』

 

マーク「えっ!?勘弁してくれっす!今でも死にそうなのに!」

トニー「あははは……………。」

 

 クロスブレイバーはそう言うと、紙にそんな事を書く。

 それを見て、マークがそう嘆く中、トニーは苦笑する。

 すると、ガランが話しかける。

 

ガラン「剣と魔法を同時に扱う…………宛ら物語の中に登場する”魔剣士”だな。お前さんは。」

トニー「ま、魔剣士!?僕が!?」

羊飼い「相応しい称号だと思うぜ。」

兵士「魔剣士トニー=フレイド殿…………か。」

マーク「確かに『剣の使い手』ってイメージはウォルフォード君より、トニーさんの方が強いッスね。」

トニー「……………いやまあ……………嬉しくはあるけど…………やっぱ少し恥ずかしいよねぇ。」

 

 ガランがそんな風に言うと、羊飼いと兵士、マークはそんな風に言う。

 そんな感じに、トニーに新たな二つ名がついた。

 そんな中、セブンティアが口を開く。

 

セブンティア「そんなことより、先に進みましょう。本当の敵はまだまだ先に居るんですから。」

兵士「本当の敵…………魔人か…………魔物より…………災害級よりも恐ろしい存在………。」

兵士「災害級にすら太刀打ち出来ない我々が…………一体何処まで戦力になれるのか………正直…………足取りが重いな…………。」

 

 こうしてトニーは、魔剣士の二つ名を得た中、軍の足取りは重い物となっていた。

 一方、魔人領・北東部にある砦では。

 

ヒース「人間達は多方面から帝都に向かって進軍を続けるつもりらしく、今の所足取りは順調。このまま行けば、数日でクルト方面辺りから出発した部隊がこの砦を発見するはずだ。さて、どうする諸君。」

 

 ヒースはそんな風に言う。

 ヒースはこっそり、クルト軍の動向を調べていたのだ。

 すると、サイードが口を開く。

 

サイード「そのクルト軍の中に例の連中は居んのかよ。あー……………と、何つったっけ。」

ヒース「ああ、アルティマに仮面ライダーか。デカい魔力に気配が幾つかあったが、恐らく…………としか言えねーな。奴らの索敵に引っ掛からない遠目からの視認が限度だったんでな。」

サイード「何だそれ、意味ねぇじゃねーか。そこが一番重要事項だろ。」

ヒース「文句あんなら次はてめーが行けよ。尻尾掴まれて、ここまで敵を連れて来ねーように精々気を付けてな。」

サイード「何だとてめぇ!」

 

 サイードがそう聞くと、ヒースはそう答える。

 ヒースがそう言う中、サイードが文句を言い、言い争いになる。

 それを、ラドリーが諫める。

 

ラドリー「止めろ。仲間内で争ってる時か。」

サイード「仲間?勘違いすんなよラドリー。俺らがつるんでんのは、飽くまで、立場と敵(・・・・)が共通してるからであって、何も仲良く同じ目的の為に動いてる訳じゃねーんだぞ。」

ラドリー「それぞれの目的が何だろうが、今この状況を切り抜ける事が最優先な事に違いは無いだろう。人間達の包囲網を抜けた後はお前の好きにしろ。サイード。」

サイード「ちっ。」

 

 ラドリーの言葉に、サイードはそう言うが、ラドリーはそう返す。

 ラドリーの言う通り、あくまで利害の一致で協力しているに過ぎないが、現状をどうにかするというのは、全員に変わらないのだ。

 それを聞いたサイードは舌打ちをする。

 そこに報せが入った。

 

離反魔人「おい!客だぞ。それも団体だ。」

ヒース「あ?」

 

 そう言われて、ヒース達は入口を見に行く。

 砦に入って来た客とは、魔人達だった。

 

魔人「オイオイ何だよこのチンケな砦はよぉ。城でも用意してんのかと思ったぜ。」

魔人「本当にここに居りゃ、例の人間どもの襲撃から身を隠せるんだろうなぁ。」

 

 魔人達は、そんな風に話していた。

 それを見ていたヒース達は。

 

ヒース「ありゃ、帝都の城に居た平民魔人共の生き残りだろ。何だってこんな所に集まって来てんだよ。」

ラドリー「さあな。ゼストって男が誘導して来た事に違いは無いだろうな。(どう言うつもりだ、あの男……………。)」

 

 ヒースがそう言うと、ラドリーはそう答える。

 ゼストの思惑を考えていると。

 

離反魔人「ウゼーなぁ、俺の方が砦に出たくなってきたぜ。」

離反魔人「どの道、今回の件が終わればすぐ出られるさ。」

サイード「……………。」

 

 それを見ていた離反魔人達がそう話す中、サイードは考えていた。

 すると、魔人達が声をかける。

 

魔人「よう、お前らだろ?ここを寝ぐらにしてる連中ってのは。しばらく世話になるぜ。」

魔人「早速だけど、何か食いモンねーか?後酒もよ。」

 

 魔人達は、そんな風に要求する。

 そんな舐めた態度の魔人達に、ヒースは苛立っていたのか、顔を顰めていた。

 

魔人「共に帝国を滅ぼした仲だろぉ〜〜〜〜。仲良くしようぜェ。」

 

 魔人達は、呑気にそう言う。

 それを見ていたヒースは、ラドリーに話しかける。

 

ヒース「戦力になんのか?此奴ら。」

ラドリー「噂じゃ、二度程アルティマの連中と仮面ライダーに負けて逃げ帰ってんだろ。」

ヒース「何か、ここに避難して来たみたいな口振りだし。」

ラドリー「腐っても魔人だ。普通の人間程度なら問題無く戦えるだろう。」

ヒース「哀れな連中だねぇ。魔人になる前もなった後も、結局流されるだけの人生か。」

アメリア「アホらし。ちょっと外の空気吸って来る。」

 

 それを見ていたヒースとラドリーはそう話す。

 ヒースは、今でも周りに流される事しか出来ない魔人達を嘲笑う。

 アメリアは、それを呆れながら見ていて、外に行こうとする。

 そんなアメリアを見て、2人の魔人が話し合う。

 

魔人「おい。」

魔人「ああ。」

 

 2人はそう言うと、アメリアにナンパをするつもりなのか、話しかける。

 

魔人「ようネェちゃん。今から俺らと一緒に遊ぼうぜェ。」

魔人「丁度俺らも外行こうと思ってたんだよ。」

アメリア「……………良いよ。私も色々溜まってるし(・・・・・)。」

 

 2人の魔人は、下衆な表情を隠さずにそう言う。

 アメリアは思案の末、そう答える。

 2人の魔人と一緒に外に出て、森林に入った。

 しばらく歩くと。

 

魔人「なあ、もうこの辺で良いだろう。何処まで……………。」

アメリア「アンタら、何しにこの砦まで来た訳?」

魔人「あ?ああ…………人間共が総力上げてこっちに攻め込んで来てんだろ?」

魔人「アルティメット…………何とかって連中は帝都の方で引き付けるから、こっちにもし人間共が来たら応戦してくれって話だ。」

アメリア(…………どうもやっぱり、話が色々と可笑しいよねぇ…………。)

 

 アメリアがそう聞くと、魔人はそう答える。

 それを聞いて、アメリアは魔人から聞いた話と自分たちの情報の食い違いにそう感じていた。

 すると。

 

魔人「さぁ、もう良いだろ?こんな時だ。楽しめる時は楽しまなきゃ…………。」

 

 魔人がそう言って、アメリアの方に近寄ろうとすると、左腕が斬り落とされた。

 

魔人「あ?あ”ぁあああああ!!!!な…………う…………腕が………….何で…………!!?」

アメリア「ん?どしたの?自慢の技巧(テク)でもあんなら早く見せてよ。」

魔人「てっ…………てめぇがやったのか!この野郎!!」

 

 左腕を斬り落とされ、魔人が慌てる中、アメリアはそう言う。

 アメリアの仕業と知り、魔人がアメリアの方へと向かう。

 だが、今度は身体中がバラバラに斬り落とされた。

 

アメリア「尤も…………私に触れる時、まだ腕が残ってんならね。」

魔人「なっ…………一体何しやがっ…………!?」

 

 アメリアがそう言うと、魔人は肉の塊となって倒れる。

 彼女は、魔力で生成した目に見えない針金の魔法でもう1人の魔人を斬り落とした。

 

アメリア「雑魚の上に下衆とか、救いないよアンタら。私はラドリーやヒース程辛抱強くないからさぁ、溜まってんのよね……………ストレス(・・・・)。」

 

 切り刻まれた魔人達を見ながら、アメリアはそう言う。

 彼女が溜まっているのはストレスだった。

 そんな中、アメリアは呟く。

 

アメリア「大国で踏ん反り返ってる連中にすぐにでも目にもの見せてやりたいのにさぁ。軍の精鋭だろうとアルティマだろうと、仮面ライダーだろうと、バラバラに斬り刻んで返り討ちにしてやるわ。」

 

 そんな風に呟いていた。

 すると。

 

???「へぇ〜!なかなかやるじゃん!」

アメリア「っ!?」

 

 そんな声が聞こえてきて、アメリアが振り返ると、そこにはウラッカの姿があった。

 

アメリア「アンタ…………誰?」

ウラッカ「僕?僕はウラッカ!君に話があってさ!」

アメリア「ウザ…………とっとと失せろ。」

 

 アメリアがそう聞くと、ウラッカはそう答える。

 アメリアがそう言うと、針金が襲いかかる。

 だが。

 

ウラッカ「こんなの子供騙しだよ。」

アメリア「なっ!?」

 

 ウラッカはそう言うと、それを切り落とし、アメリアは唖然となる。

 

ウラッカ「こんな子供騙しじゃ、僕は殺せないよ!」

アメリア「……………癪だけど、認めるしかないね。で、なんの用よ?」

ウラッカ「君に渡したいものがあってさ!悪い話じゃないから!」

アメリア「は?」

 

 ウラッカがそう言う中、アメリアはウラッカの実力を認めたのか、そう聞くと、ウラッカはそう答える。

 その頃、ダーム・イース混合軍のテント。

 報告会が始まったのだった。

 

シン「雷神?それがオーグに付けられた二つ名なの!?」

オーグ『お前ら……………何でわざわざ報告するんだ……………!』

 

 シンがそう聞くと、オーグは恨めしそうにユリウスとトールとイアンを見る。

 ちなみに、力がこもっていたのか、通信機にヒビが入る。

 ユリウスとトールは何とも言えない表情を浮かべ、イアンは我関せずという表情を浮かべていた。

 

シン「何だよそれ、随分格好良いじゃないか。」

カケル「オーグにピッタリじゃん。」

オーグ『……………てっきりからかわれるかと思ったが……………。』

マリア「何でですか!良いじゃないですか格好良くて!私も”風神”とかの方が良かったです!”戦乙女”って…………私は何時まで乙女で居れば良いのよ……………!!」

シン(あ、そっち(・・・)を気にしてたんだ……………。)

 

 シンとカケルがそう言うと、オーグはそう呟く。 

 どうやら、揶揄われるのではと思っていた様だ。

 すると、マリアはそう叫ぶと、シンはそう思う。

 そんな中、カケルが口を開く。

 

カケル「でも、雷神というのも味気ないからさ、金獅子の雷神というのはどうかな?レジェンドのカードは、ライオンみたいだし。」

オーグ『はっ!?待て!別にそんな感じがいいと言う訳では…………!!』

シン「おっ、いいじゃねぇか!お返しだ!」

オーグ『くっ!』

 

 カケルはそんな風に言う。

 シンの紅玉竜の魔王という二つ名みたいな感じにされたのだった。

 以前に、それで揶揄われた事を根に持っていたのか、シンはそう言い、オーグは歯軋りする。

 すると、オーグは話題を変える様に口を開く。

 

オーグ『他には?何か二つ名を付けられた者は居ないのか?』

 

 オーグはそう聞く。

 それぞれにつけられた二つ名は。

 

“魔剣士”トニー=フレイド

 

“導師の後継者”ユーリ=カールトン

 

“殲滅魔法少女”アリス=コーナー

 

 これが、付けられた二つ名だ。

 

アリス『ちょっと待てえぇぇぇ!!!私のは二つ名じゃな〜〜〜〜〜〜い!!!!!』

セブンティア『良いじゃないか。似合っているぞ。』

アリス『似合わないよ!』

ユーリ『ウフフ……………!導師の後継者。ウフフフフフフフ。』

シン「いや……………ユーリは一応後で婆ちゃんに確認しとこうな。」

 

 アリスは不満げにそう言い、セブンティアはそう言う。

 尊敬している導師の後継者という二つ名をもらったユーリは、今も上の空だった。

 そんな中、シンが口を開く。

 

シン「気になるのはやっぱり…………各地に現れた『異常な災害級』の存在だよなぁ…………。」

カケル「まさか、皆の所にも現れるなんてね……………。」

オーグ『アールスハイド王国軍からの報告によると、向こうにも出現したらしいぞ。犠牲は出てしまったが、どうやら討伐には成功したらしい。』

 

 シンとカケル、オーグがそう話す。

 全ての軍において、異常な災害級が出現した事を気にしていたのだ。

 すると、オーグの言葉を聞いたマリアが叫ぶ。

 

マリア「で……………殿下!!」

カケル「おわっ!?」

マリア「その犠牲者の中に……………まさか学生は居ませんでしたよね!?」

オーグ『各国軍とも既に犠牲は出てしまっているが……………何れも軍に在籍する者達だと言う事だ。お前の友人のミランダ=ウォーレスは無事だぞ、メッシーナ。』

 

 マリアはそう叫ぶ。

 それを聞いたオーグはそんな風に答える。

 それを聞いたマリアは反応する。

 

マリア「……!知ってたんですか…………。」

オーグ『無事どころか、彼女の機転のお陰で災害級を討伐出来たそうだ。お前にも伝えておいてくれと、ドミニクから頼まれたぞ。』

マリア「…………あの子ったら、きっと無茶したのね……………。」

 

 オーグの言葉を聞いて、マリアはホッとしたのか、座り込みながらそう言う。

 

シン「ミランダって確か……………。」

カケル「合同訓練の時に会った子だな。」

シン「何時の間に……………。」

 

 シンとカケルの2人はそう話す。

 いつの間にか、マリアがミランダと仲良くなっていた事に驚いていた。

 すると、マークが真面目に言う。

 

マーク『まあでも、各国とも災害級を討伐出来て良かったッス。けど……………。』

トール『ここは魔人領。今更何が出て来ても自分達は驚きはしませんが……………。』

オーグ『……………ああ。』

カケル「災害級(あんな物)がもし世に放たれていたら、各国の被害は計り知れない。楽観出来る事態じゃないな。」

 

 マークとトールがそう言う中、オーグとカケルはそう言う。

 ただでさえ厄介な災害級が強くなった存在は、仮面ライダー達はまだしも、一般の兵士からしたら十分な脅威と言えるだろう。

 すると、シンはオーグに聞く。

 

シン「オーグ。話は変わるが、その災害級や犠牲者の事も含め、軍の人達の様子は今どうだ?」

オーグ『…………どう…………とは?』

シン「この作戦……………この先も大丈夫だと思うか?」

オーグ『…………ああ…………恐らくは…………な。』

 

 シンはそんな風に聞く。

 それを聞いたオーグは、シンの質問にそんな風にしか答えられなかった。

 

シン『お前ならもう気付いているはずだろ、オーグ。今の所順調に見えるが、この先…………想定出来る最悪の事態がもし幾つか重なってしまった場合……………容易く作戦の全てが瓦解してしまう可能性に…………。』

 

 シンはそう思っていた。

 状況次第では、作戦の全てが瓦解してしまう事態を。

 その後、テントを出たシン、カケル、シシリー、エレナは。

 

シン「日を追う毎に少しずつ連合軍(こっち)の被害も増えて来てる…………分かっていた事とは言え…………辛いよな…………。」

カケル「きっと…………亡くなった兵士達の家族も悲しんでるだろうな…………。」

シシリー「シン君…………カケル君…………。」

 

 連合軍の被害に、シンとカケルはそう呟く。

 すると、シシリーは口を開いた。

 

シシリー「この作戦が始まる少し前に…………お姉様達が帰省して来たんです。」

カケル「シシリーのお姉さん達が?」

エレナ「そう…………。」

シシリー「これで…………最後になるかも知れないからって…………お姉様達が覚悟してました。国を守る軍人の一人として、命を懸けて戦う事を…………誉に思うと……………。」

シン「……………。」

 

 シシリーはそう話す。

 セシリアとシルビアは、この魔人領攻略作戦が始まる前、帰省していたのだ。

 この一件は、死んでもおかしくないのだから。

 

シシリー「シン君とカケル君や私達だけでなく、きっと誰もが自分達の力でこの危機を乗り越えたいと思っているはずです…………。その為の犠牲は…………本人も…………その家族も………覚悟の上だと思います…………。だから…………シン君が…………気に病む必要は…………。」

 

 シシリーはそう言っていると、涙を流していく。

 涙を流すシシリーを、シンが優しく自分に寄せた。

 

シン「…………ありがとうシシリー。…………終わらせよう。一刻も早くこの作戦を。」

カケル「ああ。これ以上の犠牲を止める為にな。」

エレナ「ええ。」

シシリー「…………はい…………えへ、ダメですね…………。私…………シン君やカケル君を励まそうとしたのに…………お…………お姉様達の事を想像したら…………自分で落ち込んじゃって…………。」

カケル「無理もないよ。家族が亡くなるのは、悲しい事だからな。」

エレナ「気にしないで。私も覚悟は決めてるから。」

シシリー「はい……………。」

 

 カケル達は、そう話す。

 それを聞いていたマリアは、体育座りをしながら、何とも言えない表情を浮かべていた。

 その2日後。

 カケル達の想いを他所に、1つの驚くべき報告が齎される事になった。

 クルト方面の連合軍が、魔人の拠点と思われる砦を発見したのだ。

 それをすぐにドミニクへ報せる。

 

兵士「局長!!情報処理隊から緊急の報告です!!」

ドミニク「何だこんな早朝に…………また災害級でも出たか…………?」

 

 兵士は、起きたドミニクに魔人の拠点の発見を報告する。

 それを聞いたドミニクは、すぐに意識がはっきりとする。

 

ドミニク「…………!!魔人の拠点を発見しただと…………!?」

 

 ドミニクはそんな風に驚愕する。

 その情報は、全ての軍に伝わった。

 一方、クルト・エルス連合軍の方にも、その情報が入っている為、他の人たちがざわついていた。

 

トール「間違いありませんね。このまま街道をしばらく進んだ先にある砦に、数十体の魔人が居ます。」

オーグ「シュトロームやその配下の魔人達の姿は確認出来たか?」

トール「自分とユリウスとイアン殿で慎重に索敵を続けましたが……………残念ながら目視出来る場所に魔人は現れませんでした。」

 

 トールはそう言うと、オーグはそう聞く。

 オーグの問いに対して、トールがそう答えると、オーグは口を開く。

 

オーグ「……………部隊長。悪いが少し人払いを。」

ベーカー「はっ。」

 

 オーグは、部隊長のベーカーに頼んで人払いさせた。

 そして、異空間収納から無線通信機を取り出した。

 

オーグ「全員聞いているな?クルト方面(こっち)で魔人の拠点が見付かった。当初の作戦通り、各国軍を此方に集結させてくれ。作戦開始から4日、多少のバラつきはあるが、各国軍同士の距離は縮まりつつある。移動に然程の日数は掛かるまい。」

 

 オーグはそう指示を出す。

 各国軍で砦を包囲しようとしていたのだ。

 それを聞いたアリスは口を開く。

 

アリス『でも殿下、魔人が複数居る以上、アルティメット・マジシャンズ(私達)が集まるのは仕方無いとして…………軍の人達までそちらに向かう必要があるんですか?』

オーグ「本来なら避けたい所だが、魔人を取り逃さず包囲する名目で連合を組織した以上、魔人の拠点を発見したのに『各国軍がその場で待機』と言う訳には行かないだろう。それに、我々が不在時に先日のような災害級に軍が襲撃されてみろ。その被害は計り知れん。」

トニー『どっちにしろ()()は集まるしか無い……………。けど、何となくコレ………敵の陽動の可能性も考えちゃうの…………僕だけかなぁ?』

 

 オーグの言葉に対して、アリスはそう返す。

 アリスの質問に、オーグがそう答えると、トニーがそう呟く。

 一方、ダーム・イース混合軍では。

 

マリア「軍が1箇所に向かうって事は、その分他の隙が出来るって事だもんね……………。」

オーグ『その我々が隙を突いて、シュトローム達がコソコソ動くと言うのか?悪しき錬金術師達やサー・アルゴノーツはともかく、魔人共がそんな逃げの一手を取ると?』

 

 それを聞いていたマリアはそう言う。

 一箇所に固まるという事は、帝都を囲む事ができなくなり、魔人達やブライス一派、サー・アルゴノーツが他の国に攻め込む事が出来るのだ。

 オーグがそう聞くと、シンとカケルは口を開く。

 

シン「……………あり得ないな。絶対に。」

カケル「確かに。そもそも逃げるつもりなら、半年の間にとっくに逃げてるはずだ。彼奴がこの魔人領から動こうとしないのには何か理由があるはず。それにもしこの拠点が…………。」

オーグ『……………どうした?』

カケル「いや、何でも無い。」

オーグ『兎も角、此方で一度落ち合おう。以上だ。』

カケル「……………分かった。」

 

 シンがそう断言する中、カケルは何かを言いかけたが、すぐに止める。

 オークがそう聞くと、カケルはそう言い、通信が切られた。

 

シン(分かっていながら、誰もその可能性を口にしないのは…………その後に起こり得る問題を無意識に見まいとしているからだろう………。)

兵士「失礼します!長官が今後の確認をしたいと。」

ユウト「長官が?」

 

 シンがそう考える中、兵士が入ってきて、そう言う。

 カケル、シン、シシリー、マリア、エレナはラルフ達が居るテントへ向かう。

 ラルフは、シンに話しかける。

 

ラルフ「真面に話をするのはこれが初めてですな。()()=()()()()()()()()殿()。ダーム王国軍総指揮官のラルフ=ポートマンと申します。」

シン「……………どうも。報告が来ていると思いますが、各国軍共、これからクルト方面へ向かう事になります。(この人は俺の事を”御使い様”とか言わないんだな。)」

カケル(ラルフ=ポートマンね…………。)

 

 シンは、ラルフが御使い様と言わない事に反応する中、カケルは警戒していた。

 何故なら、マリアとエレナが魔物を倒した際に、ラルフがカケル達を睨んでいた事に気づいていたのだ。

 

カケル「………………。」

イース指揮官「問題はクルトから最も距離のあるアールスハイド軍ですね。アルティメット・マジシャンズの同行が無い以上、状況によって到着前に戦闘を開始する事も視野に入れては?」

シン「迅速に事態を終結させる意味でも、その方が良いでしょうね。被害を最小限に抑える為、魔人は俺達だけで相手します。連合軍は1体の魔人も逃さないよう、徹底した包囲をお願いします。」

 

 カケルがラルフに警戒する中、イースの指揮官はそう言って、シンも同意する。

 現状、その砦から一番離れているのはアールスハイド王国軍であり、アールスハイド王国軍には、アルティメット・マジシャンズはいない。

 その為、場合によっては、アールスハイド王国軍の到着を待たずに、戦闘を行う事を視野に入れていた。

 シンがそう言うと、ラルフは顔を顰めて、口を開く。

 

ラルフ「それは、我々ではどうやっても魔人は討伐出来ないと。そう言っておられるのか?」

カケル「え?」

シン「?」

「「「……………?」」」

イース指揮官「……………。」

 

 ラルフの言葉に、全員が呆気に取られる。

 それを聞いたカケルは、すぐに言う。

 

カケル「ちょっと待ってくれ。シンは軍の力を見縊る奴じゃない。スイードの一件からも各国軍だけで魔人の対処が出来るとは思えないって言ってるだけだ。」

シン「そうです。俺達だけで魔人の討伐に当たるのは、これまでの実績を踏まえて決定された事項だったはずでは?」

ラルフ「……………フン!傲慢な事だ!」

 

 カケルとシンはそう言う。

 スイード王国に魔人が攻めてきた際、蹂躙されかけていたので、現実的な判断だった。

 それを聞いたラルフは、そんな風に吐き捨てると、テントから出て行った。

 

マリア「ちょっと何アレ!?」

シシリー「シン君にあんな態度…………酷いです!!」

エレナ「一体、何が…………?」

カケル「………………。」

シン「俺…………何かマズい事言いました?」

イース指揮官「いえ…………特には…………。どうしたのでしょうね……………普段の彼らしくもない……………。」

 

 マリアとシシリーが憤慨して、エレナが困惑して、カケルが考える中、シンとイースの指揮官はそう話す。

 すると、ダーム王国軍の副官が頭を下げる。

 

副官「も…………申し訳ございません!長官の非礼……………代わってお詫びします!!」

シン「えーと…………あなたは…………?」

副官「ダーム王国軍の副官です。長官は………本来あのような事を仰る方ではないのですが…………非常に申し上げ難いのですが…………長官は…………。」

カケル「否定派なんですよね?」

「「「「?」」」」

 

 副官はそう謝る。

 シンがそう聞くと、副官は名乗り、そう言い淀む。

 すると、カケルはそう指摘する。

 それを聞いたシン達が首を傾げる中、副官は肯定する。

 

副官「…………はい。教皇猊下がお決めになられたシン様の”御使い”の名や…………シシリー様の”聖女”の呼び名に納得が行かないようなのです……………。」

「「「……………。」」」

シン(ホラ見ろ、言わんこっちゃない……………。)

カケル(やっぱりか。)

 

 副官の言葉を聞いたシシリーとマリアとエレナは呆然として、シンとカケルはそう思う。

 カケルとしては、こうなるのではと予想していた為、あまり驚いていなかった。

 

副官「魔人の討伐は1体でも大きな功績です………。今の長官は…………恐らくそれをアルティメット・マジシャンズに独占されるのが…………悔しいのではないかと…………。」

マリア「何よそれ!?この世界の危機に何考えてんの!?」

イース指揮官「誰もが力を合わせるべき時に…………嘆かわしい…………。」

カケル「功績を手に入れたいってことか。」

 

 副官の言葉を聞いたマリアは憤慨して、イースの指揮官は眉間に指を当てつつそう言う。

 カケルがそう言う中、副官が口を開く。

 

副官「どうか、寛大な心でお許し頂きたい…………。作戦決行に支障が出ぬよう、私も長官を説得しますので……………。」

カケル「分かりました。ラルフ長官の方は、お願いします。」

副官「…………ありがとうございます。で………では、失礼致します。」

 

 そう言って、副官もテントから出て行った。

 それを見ていたカケルは。

 

カケル(面倒な事にならないといいんだけどな……………。)

 

 カケルはそう考えていた。

 一方、クルト・エルス混合軍では。

 

ユリウス「兵の疲労も少しずつ見えて来たで御座るな……………。」

トール「精神面も同様でしょう。ただでさえ緊張を解く事が許されない魔人領と言うこの場所…………加えて襲って来るのは、見た事もないような化け物達…………少しずつ倒れて居なくなって行く仲間…………不満や不安は溜まって当然の状況ですから。」

 

 兵士達を見ていたユリウスとトールはそう話す。

 兵士達の士気は、徐々に下がっていたのだ。

 すると、オーグとイアンがテントから出てくる。

 

オーグ「まさしくそれが、シンとカケルの懸念していた事だろう。例えそのような状況だろうと、敵が現れれば剣を取って前へ進まねばならん。不安を払い、重い足を引き摺り、仮に最終目的地に辿り着いたとしても……………そこで待つのは、それまでの化け物すら従えるような更に上を行く怪物共。時間を掛ける程、道程が遠のく程、包囲網は削られ薄くなって行く。」

イアン「まさにスピード勝負だ。」

 

 オーグはそう言うと、イアンはそう呟く。

 そんな中、オーグは考えていた。

 

オーグ(こう言っては何だが…………理想は何事もなく帝都に辿り着き、そこで全て片付ける事だった。だが、こうして道程の途中で拠点を見付けた以上、それはもう仕方無い。問題は発見した砦にシュトロームが居なかった場合、即ち……………それが魔人達の拠点の一つに過ぎなかった時……………。)

 

 オーグは、そう懸念していた。

 その砦が魔人達の拠点の一つに過ぎなかった場合、士気は折られ、作戦続行が困難になる可能性が高いのだ。

 様々な懸念点が過ぎる中、その砦に各国の軍が近付いていたのだった。




今回はここまでです。
今回は、魔人達の砦を発見するまでです。
ウラッカは、離反魔人の1人であるアメリアに接触しました。
果たして、その目的とは。
ダームの軍のトップであるラルフは、シンへの憎悪を燃やしていた。
それが、魔人達の罠であるとも気付かずに。
いよいよ、魔物ハンターの魔人達との戦いが近づいてまいりました。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
現在、自分が投稿している小説の一つである仮面ライダーガヴ&ひろがるスカイ!プリキュアで、この小説とのコラボエピソードが投稿されていますが、一部、この小説の展開のネタバレがあります。
今後のこの小説の展開でリクエストがあれば、活動報告から承っております。
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