シシリー達の制服に付与を施してしばらくが経った。
カケル達は、登校することに。
シン「それじゃあ、行って来ます。」
マーリン「あぁ。頑張ってのう。」
ヴァン「頑張れよ。」
メリダ「良いかい?くれぐれも自重するんだよ?」
シン「分かってるよ、婆ちゃん。」
カケル「じゃあ行って来る。」
シンとカケルがそう言うと、ヴァン、マーリン、メリダはそう言う。
そして、4人は登校する。
そんな中、シンとカケルは。
シン(今の所、索敵魔法には何も引っ掛かって来ないなぁ。)
カケル(あの様子だと、諦めて無さそうだから、警戒をするに越した事はないな。)
シンは、索敵魔法を使って周囲を探り、カケルも、索敵魔法と自分の目で周囲を見渡す。
すると、シシリーがシンに話しかける。
シシリー「ごめんね、シン君…………。」
シン「え?」
シシリー「私の為に、わざわざ家まで迎えに来てくれて……………。」
シン「わざわざって、ゲートを使えばすぐだし、またシシリーを危ない目に遭わせる訳には行かないからね。」
シシリーがそう謝ると、シンはそう答える。
シシリー視点からすると、かなりの美形に見えていた。
シシリー「シン君………!」
マリア「あぁ…………朝から胸焼けしそう…………。」
カケル「諦めろ。どうせこうなる事は目に見えてたからな。」
シシリーがそう言って、2人は良い雰囲気になる。
それを見ていたマリアとカケルは、そう言う。
両者共に、呆れていた。
しばらくすると、教室に到着する。
すると、オーグが話しかける。
オーグ「おはようシン、カケル。入学早々女連れで登校とは、いやはや流石だな。」
カケル「おはよう、オーグ。」
シン「うるさいぞオーグ。理由は知ってるだろ。」
オーグ「あぁ、知ってはいるが揶揄わずにはいられなかった。」
カケル「ブレないですね……………。」
オーグは、シンを見るとニヤニヤした顔でそう言って、シンとカケルはそう言う。
すると、トールとユリウスが話しかける。
トール「おはようございます、シン殿。カケル殿。」
ユリウス「おはようございまする!」
シン「お、おはよう。」
カケル「おはよう。」
トールとユリウスが挨拶をするので、シンとカケルも挨拶をする。
すると、誰かが駆け込んでくる。
???「だぁー!間に合ったー!」
そう叫びながら、シン達の前の机に滑り込みで入る。
彼女は、アリス=コーナー。
順位は第6位だ。
カケル「うぉっ!?」
アリス「間に合ってるよね?大丈夫だよね!?」
シシリー「え、ええ……………。」
マリア「間に合ってるけど、授業初日でギリギリで登校ってどうなの……………?」
アリス「いやぁ、今日の授業が楽しみで寝付けなくてさぁ……………寝坊しちゃった。」
マリア「子供か!」
カケルが驚く中、アリスはそう叫ぶ。
シシリーが苦笑、マリアは呆れながらそう言うと、アリスはそう言い、マリアは突っ込む。
それを見ていたシンとカケルは。
シン(えっと…………この世界だと15歳ってもう大人だよね……………?)
カケル(個性的だな。)
シンとカケルはそう思っていた。
すると、担任であるアルフレッド先生が入ってくる。
アルフレッド「皆揃ってるな?」
マリア「あ、先生。」
アリス「おはようございまーす!」
アルフレッド「あぁ、おはよう。皆席に着け。ホームルームを始めるぞ。それが済んだら、校内を案内するからな。」
アルフレッド先生が入ってくると、マリアとアリスはそう言い、アルフレッド先生はホームルームを始める。
しばらくすると、校内を案内する。
アルフレッド「ざっと一回りしたが、学院の校舎は大きく分けて二つ。一つは授業で使う校舎。もう一つは職員室・生徒会室・実験室・研究室等に使われる校舎だ。研究室は、研究会を作った連中が放課後に使用してる。」
シン(研究会?部活みてーなもんか。)
カケル「研究会って、どういうのがあるんですか?」
アルフレッド「例えば、放出系魔法を研鑽する『攻撃魔法研究会』。付与魔法での魔道具制作を目的とする『生活向上研究会』。身体強化魔法を極める『肉体言語研究会』等がある。」
シン(って何だよ最後の……………。魔法使いとしての生き方を間違えてるよ。)
カケル(肉体言語研究会って………………入る人はいるのか?)
アルフレッド先生がそう説明する中、シンがそう思い、カケルはアルフレッド先生に質問する。
アルフレッド先生の説明を聞いたシンとカケルはそう思う。
すると、ユリウスが口を開く。
ユリウス「肉体言語研究会……………!殿下の護衛任務がなければ、是非とも参加させて頂きたいで御座るが!」
カケル(あっ、居た。)
オーグ「なんだユリウス、私の事は気にせず入って良いぞ。寧ろ入れ。」
ユリウス「はっ!いえ、そう言う訳にはいかぬで御座る。」
ユリウスは、そう言いながらポーズを取る。
それを見たカケルがそう反応する中、オーグは呆れた様にそう言うと、ユリウスは直立不動の態勢になる。
それを聞いたオーグは、口を開く。
オーグ「ここは高等魔法学院。王族としての権威はここでは通用しない。お前を私に縛り付けるものなど無いのだぞ!」
ユリウス「殿下……………!!辱のうございます……………!!」
オーグはそう言うと、ユリウスは嬉し泣きをする。
それを見ていたオーグは、ニヤリと笑う。
そんなオーグを見ていたシンは。
シン(此奴……………護衛が鬱陶しいから自分から遠ざけるつもりだな……………?)
オーグの思惑を見抜き、ジト目で見ていた。
すると、アリスがシンに話しかける。
アリス「ねぇ、シン君は入りたい研究会とかある?」
シン「いや、特には……………。」
オーグ「まぁそうだな、お前にとってはどれも物足りないか。」
シン「いや、そう言う訳じゃ……………。」
オーグ「一層の事、自分で研究会を立ち上げてみるか?」
シン「おう?」
カケル「シンの研究会?」
オーグ「そうだ。」
アリスの質問にシンがそう答えると、オーグはそう提案する。
それを聞いた周囲の人たちも口を開く。
アルフレッド「ほう?ウォルフォードの作る研究会か。それは興味深いな。」
オーグ「そうですよね先生。シンがどのような研究会を作り、活動するのか興味があります。」
リン「確かに興味深い!」
アリス「作るなら私も入りたい!」
ユーリ「私も入りたいかもぉ。」
トニー「良いね。僕もそこに入ればずっとSクラスに居られそうだ。」
アルフレッド先生がそう言うと、オーグはそう言って、周囲の人たちも反応する。
すると、1人の少女が口を開く。
エレナだ。
エレナ「…………私も入る。ヴァン様にお近づきになれるかもしれないし。」
カケル「…………へぇ。爺ちゃんに会いたいのか。」
エレナ「当然でしょ?あっ、別に君に興味はないから。その魔法の腕も、ヴァン様によって齎された物でしょうしね。」
カケル「………………。」
エレナがカケルに毒を吐き、それに対してカケルは何も言わずに眉を顰める。
その間に彼らの周りに険悪な雰囲気が漂いだし、周囲はその状況に完全に押されていた。
シン「いや何!?なんか急に空気が重くなったんだけど!?」
マリア「…………エレナはね、ヴァン様に興味を示してるけど、それ以外にはいつもあんな感じなのよ。まさか、ヴァン様の孫であるカケルにもあんな毒を吐くとは思わなかったけど……………。」
あまりの空気の悪さにシンは思わずそう言ってしまい、マリアは小声でシンにエレナについて説明する。
すると、シシリーがフォローをする。
シシリー「で、でもエレナに悪気はないと思うの。ただその…………焦ってるんじゃないかな。試験の順位、結構ギリギリだったから。」
シン「焦ってる?…………あぁそういえば。」
シシリーの言葉にシンはエレナの順位を思い出す。
そう、エレナの順位は11位。
ユリウスの一個上なのだ。
つまり、女性陣の中では一番低い。
それを見て、シンはエレナが焦る余り、周囲にキツく当たってしまうのだと感じた。
そんな中、場の空気を変える為か、オーグが口を開く。
オーグ「先生、どうすれば研究会は作れるんですか?」
アルフレッド「5名以上の会員と顧問の教師、後は申請書が受理されれば立ち上げられるぞ。本当にやるなら、俺が顧問をしてやろう!」
Sクラス「おおー!」
シン「ねぇ、ちょっと待って皆!」
オーグがそう聞くと、アルフレッド先生はそう答える。
シンが狼狽える中、シシリーが口を開く。
シシリー「シン君が研究会を作るなら、私も入らないといけないですね!」
シン「へっ!?」
マリア「だってほら、帰りも送ってくれるなら一緒に行動した方が良い訳だし。」
シン「いや…………まぁそれは…………。」
カケル「じゃあ、俺も入るか。」
シン「えっ?」
トール「シン殿が会長だとすると、何をするのが良いですかねぇ…………。」
シン「やるって言ってねえよ!!」
シシリーとマリアがそう言うのに、シンが口を詰まらせると、カケルとトールはそう言う。
トールの発言に突っ込む中、アリスが口を開く。
アリス「英雄研究会ってのはどう?」
シン「はぁ!?何だそりゃ!?」
アリス「シン君とカケル君に、マーリン様とメリダ様とヴァン様の事教えて貰うの!」
シン「えぇ……………!?」
カケル「それ、俺とシンが入る意味あるのか?」
アルフレッド「残念だが、賢者様と導師様と医神様の事績を辿る研究会はもうあるな。」
シン「あんのかよ!」
カケル「あるんだ。」
アリスがそう提案する中、シンとカケルがそう言うと、アルフレッド先生はそう言う。
それを聞いたシンとカケルはそう言う。
アルフレッド「活動内容は放課後にでも決めるか。参加者もその時決めよう。」
シン「な……………何か勝手に話が…………。」
カケル「諦めろ。」
アルフレッド先生がそう言うと、案内を再開する。
シンがそう言う中、カケルもそう言う。
その後、練習場や食堂に案内される。
食堂にて昼食を取ることになった。
そこで、ユリウスが大量に食べる中、アリスはお腹いっぱいにしていた。
そして、授業に入る。
アルフレッド「さて、今日の授業だが…………とりあえず、それぞれの魔法を見せて貰おうか。実際にクラスメイトの魔法を見て、各自、学べる部分もあるはずだ。では、まずユリウス。お前からだ。」
ユリウス「御意!」
シン(前と違って、今日は全員Sクラス………!!一体、どんな魔法を…………!?)
カケル(どんな感じなのかな。)
アルフレッド先生がそう言うと、ユリウスに声をかける。
ユリウスが前に出る中、シンとカケルはそう思う。
ユリウス「それでは、行くでござる!」
ユリウスはそう叫ぶと、制服の上半身を脱ぐ。
そして、体に魔力を纏わせる。
カケル(身体強化か。)
シン(何で服を……………。)
それを見たシンとカケルはそう思う。
ユリウス「どぉりゃあああああ!ふんっ!」
ユリウスはダッシュをして、拳で的を粉砕する。
ユリウス「押忍!!こんなもんでござる!!」
トール「はぁ………………。」
オーグ「あっはっはっはっ!」
ユリウスはそう叫ぶ。
それを見ていた他の人たちは、呆然とする。
そんな中、トールは呆れ、オーグは笑う。
アルフレッド「さあ、どんどん行け!」
アルフレッド先生がそう言うと、他の人たちも魔法を発動する。
皆、Sクラスというのもあり、中々の物であった。
そんな中、カケルとシンもやる事に。
カケル「ふっ!」
シン「ふっ!」
カケルとシンは、別々で魔法を使い、カケルは水刃で的を切断して、シンは炎の魔法で的を爆発四散させる。
それを見ていた他の人たちは。
トニー「…………!!流石に凄いな…………!!」
ユリウス「これほどとは…………!」
エレナ「ふ〜ん……………。」
それを見ていた人たちは、そんな風に反応する。
すると、リンが口を開く。
リン「………………良いの思いついた。」
ユーリ「ん?」
リン「研究会の名前。究極魔法研究会。」
シン「え?」
カケル「痛々しくね?」
リンがそう言うと、全員の視線がリンに集まる。
シンとカケルがそう言う中、リンは口を開く。
リン「ウォルフォード君とパラケルス君なら、全てを消滅させる攻撃魔法とか、絶対破れない防御とか、転移魔法とかその内使えそうだし。」
オーグ達(既に使えるんだよ、その男達は……………。攻撃は知らないけど。)
シン(痛々しい…………痛々しいよ、リンさん……………。)
リンがそう言う中、オーグ、マリア、トール、シンはそう心の中で言う。
すると、オーグが口を開く。
オーグ「とはいえ、究極魔法研究会か。シンにはピッタリかもな。」
シン「へ?」
アリス「良いね!究極魔法研究会!めっちゃ凄そうじゃん!」
シン「いやいや、待って!?待って!?」
オーグがそう言うと、シンは唖然となり、アリスとかも同意する。
周囲の人たちも話をする。
ユーリ「参加者はSクラス全員?ユリウス君は?」
ユリウス「あっ、拙者もやはり、そっちに……………。」
オーグ「ちっ。」
カケル(舌打ちを隠しなさいよ。)
ユーリがユリウスにそう聞くと、ユリウスはそう答え、オーグは舌打ちをして、カケルはそう思う。
そして、アルフレッド先生が口を開く。
アルフレッド「それじゃあ、決まりだな!」
シン(結局俺、一言も発せずに決まったよ!)
アルフレッド先生がそう言うと、シンはそう思う。
カケルは、苦笑気味にそれを見ていた。
その日の夕方のアールスハイドの王城の中にある会議室では。
ディセウム「さて次は、軍務局の月例報告だが……………どうしたドミニク?何か問題でもあったのか?」
ディセウムがそう言う中、軍務局・騎士団総長のドミニク=ガストールが黙り込んでいる。
すると、ドミニクは口を開く。
ドミニク「単刀直入に申し上げます……………陛下。魔物の出現件数がここ1年で大幅に増えている事が判明しました……………!」
ディセウム「何!?」
ドミニクがそう言うと、ディセウムも驚く。
すると、他の高官達も騒ぎ出す。
高官「どう言う事です!?そんな情報全く聞いていないが……………魔物が増えれば国中騒ぎになるはず………………しかしそんな話は何処にも……………!?」
ドミニク「間抜けな話だが…………我々も気付かなかったのだ…………。気付かない程度に少しずつ…………だが確実に増えていたのだ…………。今はまだ対応出来る範囲だが…………しかし何れは…………個人的な意見を述べますが…………私はこれが人為的に行われている印象を受けます。」
高官達が驚く中、ドミニクはそう言い、周囲の人たちも更に驚く。
高官「バカな!人為的に魔物を増やせると言うのか!?」
ドミニク「陛下…………これは異常事態です!早急な大規模調査の許可を頂けませぬか?」
ディセウム「ウム…………分かった。各団、魔物ハンター協会も使って徹底的に調べろ!ただし、この事は極秘事項だ。」
ドミニク「御意!」
ドミニクは、ディセウムにそう進言すると、ディセウムはそう言う。
ディセウムは、この異常事態に動揺を隠せずにいた。
場面は変わり、夜のリッツバーグ邸では、事務次官のラッセル=フォン=リッツバーグ伯爵が叫んでいた。
ラッセル「カート!!カートは居るか!!」
カート「何でしょうか?父上。」
ラッセルがそう叫ぶなか、カートがそう言いながら出てくる。
ラッセル「何でしょうかでは無いわ!今日陛下に呼び出しを受けたぞ。理由は分かるな?」
カート「チッ…………。」
ラッセルがそう言うと、カートは舌打ちをする。
すると、ラッセルはカートの胸ぐらを掴む。
ラッセル「貴様何を考えている!?高等魔法学院において、身分を持ち出す事が厳禁である事は分かっているだろう!!」
ラッセルは、カートに向かってそう叫ぶ。
だがカートが自分の父に反論する。
カート「お言葉ですが父上、それは法が可笑しいのです。我々は選ばれた民です。平民などと同列に扱われる事の方が可笑しいのです!」
ラッセル「……………!?カート…………お前…………何を言っているのだ…………!?一体どうしたと言うのだ…………!?お前はこんな異常な事を言う息子ではなかったはずだ…………!」
カートはそう反論する。
その言葉には、ラッセルも動揺する。
すると、カートはラッセルの手を振り払って叫ぶ。
カート「私は選ばれた特別な人間なのです!!なのに皆が私をこけにし逆らう!!そんな事が許されて良いはずがない!!」
ラッセル「なっ……………!!」
カート「そうだ彼奴らだ……………。彼奴らが出て来てから可笑しくなった……………!」
カートはそう叫ぶと、ラッセルは動揺をさらにする。
すると、カートは全てカケルとシンのせいだと言った。
カート「女も思い通りにならないし…………それに殿下も何時も邪魔を…………!!彼奴らの味方をする様なら殿下も一層…………!」
ラッセル「カートォッ!!!!」
カートがそう言うと、ラッセルは堪忍袋の尾が切れたと言わんがばかりに激昂する。
そして、自分の息子を殴り飛ばした。
ラッセル「その発言を看過する事は出来ん!!お前への処分を検討する!!誰か!!カートを部屋に閉じ込めておけ!!」
ラッセルはそう言って、使用人を呼ぶ。
2人の使用人がカートを部屋へ連れて行く。
それを見ていたラッセルは。
ラッセル「どうしてしまったんだ…………カート……………?」
そんな風につぶやく。
その翌朝、Sクラスでは、オーグの口から、カートが自宅謹慎になった事を明かされた。
シン「カートが自宅謹慎?」
オーグ「あぁ。今朝、学院に『暫く自宅謹慎とし反省を促す』とリッツバーグ家から連絡があったそうだ。」
カケル「………………。」
シン「なあ、ちょっと聞きたいんだけど、カートは何であんな態度を取るんだ?貴族の専横が許されていない事は分かってるだろうし…………。」
カケル「第一、王族のオーグの注意を聞いても一向に改めないって、何か矛盾してる様に感じるな。」
オーグ「………………。」
シンがそう聞くと、オーグはそう答える。
これまでのカートの行動を振り返りながら、2人はそう言うと、オーグは黙り、代わりにユリウスとトールが答える。
ユリウス「正直、戸惑っているで御座るよ。」
トール「自分達は、貴族や富裕層の通う中等学院に通っていたのですが……………。」
ユリウス「実はそこに、カートも居たので御座る。」
カケル「えっ?」
オーグ「それに彼奴は確かに自信家であったが、今程身分を笠に着た態度は取っていなかった。だから我々も戸惑っているんだ。カートに何があったのか………………とな。」
そう。
オーグ達としても、カートの変貌には戸惑っていたのだ。
すると、トールが思い当たる節があるのか、口を開く。
トール「変わった所と言えば、シュトローム先生の研究室に入ってた事ぐらいで。」
オーグ「そう言えば、そうだな。」
シン「シュトローム?」
カケル「どんな先生なんだ?」
トール「中等学院3年の時に、帝国から亡命した来たと言う触れ込みで魔法の先生として赴任して来たんです。」
オーグ「私やトール、それなりに魔法を使える者に片っ端から声を掛けられていた様だ。」
トールがそう言うと、オーグはそう答え、シンとカケルがそう聞くと、トールとオーグはそう答える。
その際、シュトロームという人物が言っていた言葉は。
シュトローム『君達には、素晴らしい才能がある。私達の研究室に来なさい。』
そう言って、勧誘していたそうだ。
ユリウスが呟く。
ユリウス「拙者は声掛けられてない…………。」
シン「カートはその研究室に参加したのか?」
オーグ「あぁ。胡散臭かったから私達は断った。研究室に通いだしてから、カートの魔法の実力が上がったのは確かだ。」
マリア「って事は、それなりに実力のある先生だったのね……………。」
ユリウスがそう呟く中、シンはそう聞くと、オーグは答え、マリアも呟く。
すると、オーグは再び口を開く。
オーグ「人気はあったが、胡散臭い見た目だったが。」
シン「見た目?」
カケル「どんな風貌していたんだ?」
オーグがそう言うと、シンとカケルはそう聞く。
その問いには、トールが答える。
トール「目が見えないらしくて、両目を覆う様に眼帯していたんです。それでも普通に行動していて、魔力を持たない無機物を感知出来る特殊な魔法を使っていたのかも。」
シン「帝国から亡命して来た、両目に眼帯の魔法使いかぁ……………何者だろうなその先生…………。」
カケル「帝国って……………ブルースフィアか?」
トール「ええ。生活の苦しい平民が帝国から王国へ亡命して来る場合は多いですが…………実力者だけにそうと思えず……………。」
オーグ「だから胡散臭いんだ。」
シン「そればっかだなオーグ。」
カケル(帝国から来た魔法使いか……………。)
トールがそう言うと、シンは呟き、カケルはそう聞く。
トールがそう答える中、オーグはそう言って、シンは突っ込む。
カケルは、考え事をしていた。
同日同時刻、リッツバーグ邸に件のオリバー=シュトロームが訪れていた。
リッツバーグ夫人「ああ……………!シュトローム先生!!来て下さったのですね!」
シュトローム「お久し振りですリッツバーグ夫人。人伝にカート君の話を聞きましてね。
リッツバーグ夫人「先生…………先生だけが頼りなんです!主人は…………カートを処罰しようとしています!息子を…………何とか正気に戻してあげて下さい!!」
シュトローム「分かりました。微力を尽くしましょう。」
リッツバーグ夫人がそう言うと、シュトロームはそう言う。
シュトロームは、カートが居る部屋に案内され、カートに話しかける。
シュトローム「どうしたカート。随分と情けない格好をしているじゃないか。」
カート「シュトローム先生…………!」
シュトロームはそう言うと、カートは反応する。
シュトロームは、部屋に入ると同時に、防音結界を発動する。
シュトローム「私は言ったな?君は特別な人間だと。ついこの間も言ったじゃないか。君は身分も実力も全て特別だ。手に入らないモノなど無いんだよ?」
カート「しかし……………女は手に入りませんでした!!彼奴らが……………彼奴らが邪魔をしたから……………!!」
シュトローム「フム、そうか。そいつらは君にとって邪魔な存在だな?良いかい?邪魔なそいつらに思い知らせてやろう。君は特別なんだからね。」
カート「があああ……………!!!!」
シュトロームがそう言う中、カートはそう答える。
すると、シュトロームはカートに近寄り、何かをする。
その後、部屋から出て、夫人に話しかける。
リッツバーグ夫人「先生!どうでしたか!?」
シュトローム「宜しくはないですね。時間を掛けて快復を待つしか……………。リッツバーグ伯爵には私達からも進言しましょう。心神喪失状態の彼を処罰する事は有益な事ではない。」
リッツバーグ夫人「ああ…………ありがとうございます……………!」
リッツバーグ夫人にそう聞かれると、シュトロームはそう答える。
その後、シュトロームはリッツバーグ邸を後にして、振り返る。
シュトローム「フフフ。カート君、精々頑張って踊ってくれよ?」
不気味に微笑みながら、リッツバーグ邸を後にした。
静かに、だが確実に、魔の手がカケルやシン達に迫ろうとしていた。
今回はここまでです。
今回は、カートが動き出そうとする所までです。
カケルのヒロインとなるエレナが、セリフ付きで初登場しました。
ただし、仲は現時点では険悪です。
次回、カートが魔人化します。
カケルもガッチャードになります。
何人か、オリキャラも出てきます。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
ガッチャードも、次回、スパナを憎む人物が出てきますね。
10月に入りましたが、まだガッチャードとギーツの冬映画のお知らせが来ませんね。
もしかしたら、やらないのかもしれないと思い、戦々恐々としています。
ちなみに、やる場合は、この小説とこのすばとギーツのコラボという形で冬映画の内容をやる予定です。
レジェンドライダーも、ゼロワンからリバイスが来るのか、はたまた20周年のファイズか、設定がガッチャードと似ていて、来年で20周年のブレイドが来るかですね。
次回も楽しみにしてて下さい。
仮面ライダーレジェンドの変身者は、誰にするか。
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オリキャラ
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オーグ
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その他