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情報の整理や自身の振り返りの為に今日から日記をつけることにした。
まずは自身の情報の整理からだ。
俺の名はクトール・ルイエ。12歳女児。
俺の家はごく普通の一般家庭で、2つ上の兄と共に両親から愛されながら育ってきた。変わったことと言えば、普段の勉強の中に戦闘訓練なるものが混じっていたことくらいか。まあ戦闘訓練と言っても子供に合わせたもので、そこまで厳しいものではなかったが。
そうして何不自由なく生きてきた俺だが、転機が訪れたのはつい昨日のこと。いやまあ、転機が訪れたというよりはただ単に俺が馬鹿をやらかしただけなのだが……
我が家には代々伝わるという宝があった。変な模様がある果実……そう、俗に言う悪魔の実だ。それが2つあったのだ。勿論代々伝わる宝というだけあって食べることは禁じられていた。しかしまあ俺も兄も所謂反抗期というやつに入り、そして好奇心旺盛だった。つまり何かと言うと……食べたのだ。親の目を盗んで。
ちなみに味はクソ不味かった。例えるなら、吐瀉物を処理した雑巾を丸呑みにしているかのような……
それで、不味すぎてのたうち回った末に頭を強打し、前世の記憶を思い出したって訳だ。我ながら馬鹿みたいだな……
記憶を思い出した瞬間は流石に混乱した。人1人分の記憶がいきなり蘇ったわけだからな。とはいえ口に残るありえない不味さと頭を打った痛みの方が勝ってすぐに冷静さを取り戻せた。
その後は当然両親に見つかり、叱られると思ったが……2人とも「とうとうやったか」と言わんばかりに頭を抱えるだけだった。どうやらいつかは俺たちがやらかすだろうと思っていたらしい。
両親に話を聞いたところ、どうやら俺たちが食べた悪魔の実は両方とも
念の為兄に転生者かどうか確認したのだが、どうやら前世の記憶はワンピースの物語の知識を除いて持っていないらしい。なんとも不思議な状態だが、ワンピースの知識を持っているのは好都合だ。今後の行動をする際のすり合わせが楽になる。
今しがた能力の制御訓練を終えて部屋に戻ってきた。どうやら俺たちの能力は想像以上に便利なもののようだ。自身から生み出した水や空気は勿論、元から存在するそれらにも干渉し、操ることが出来た。元々存在する水を操れるならもしかしたら、と思い海を操ろうとしたところ、なんと出来てしまった。しかも海に入っても溺れないというオマケつきだ。試してみなければ分からないが、この分だと海楼石も効果がないのではないだろうか。
一方で、1つ気になることがある。
まあいい、敵に回すと厄介この上ないが、味方につければこれほど頼もしいものもないだろう。