オベロンみたいな理解者系生徒を先生の傍に置きたかった話   作:星ノ瀬 竜牙

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アンケートで思った以上に
ティアちゃんの絆ストーリー欲しい人が多かったので要望に答えて。


友人と夢のお話 絆イベント/メモリアルロビー

MomoTalk

 

先生、今ってお時間空いてますか?

 

どうしたの、ティア?

 

いえ、特に急用というわけではないのですが……。

 

少し、買い物に付き合っていただきたいのです。

 

それぐらいならいいけど……

 

 

どうかなさいましたか?

 

モモトークではそのままで行くんだなぁって……。

 

…………。

 

お望みとあればコレでも罵詈雑言を送ってあげるけど?

 

ああ、先生はそっちの方が好きなんだ?

 

いい趣味してるね? 社会のゴミになりたいわけだ?

 

いいとも、じゃあ今日からずっと君に対して罵詈雑言を送ってあげるよ♥

 

ごめん……。

 

やっぱり見なかったことにして……。

 

…………はぁ。

 

分かったならいいよ。

 

それで、買い物には付き合ってくれるわけ?

 

行く! 行くからちょっと待ってて!

 

l絆イベント       

───────────

ティアの絆ストーリーへ

 

 

 

────

 

「そうそう、これですよこれ! このコーヒー豆がちょうど切れてたから買いに行きたかったんですよね〜!」

 

「"まさか、本当に買い物に付き合うだけだったとは──……"」

 

 在庫があって助かりました♪ と笑ってコーヒー豆を買い物カゴに注ぎ込む()()()()()() ()()()の姿を見て先生は肩透かしを食らったような感覚に陥っていた。

 昔の優等生面していた頃の彼女ならいざ知らず、今の彼女にしては珍しい行動だったから……というよりは、滅多なことで誘ったりしなくなった彼女のことだから何か考えがあるんじゃないか、とこちらが身構えてしまったことに少しばかり罪悪感を抱えてしまう。

 

「……なんです? ああ、私が何か悪巧みでもしていると思いましたか? 

 ふふふ、いやぁ……残念ですね? 私が悪巧みをしていなくて?」

 

「"うっ……疑ってごめんね……"」

 

「別に気にしていませんよ? 普通ならそう考えるべきことです。それだけの事を私はしているんですから」

 

 なにせ裏切った上で、世界を滅ぼそうとした世紀の大悪党ですからね? 七囚人もびっくりの悪党っぷりですよ? と、彼女はくすくすと笑っていた。

 

「それに、今の私は連邦生徒会やヴァルキューレ公安局から指名手配も受けてる身ですからね? いやー、悪いことはやってみるものですね!」

 

「"……それにしては、みんなティアに気付いていないような"」

 

 そう、幾ら外面を昔の彼女に戻しているからと言って……それだけで気付かれなくなるほど彼女は無名ではない。仮にも以前はシャーレの部長でありそれなりに有名人だったのだ。だというのに、この目立たなさはおかしい。はっきり言えば異常だろう。

 

「ああ、それ? それは簡単ですよ。私であると認識できなくしていますからね。今先生の隣にいるのはオレでも私でもなく……見たことはあるけど名前が出てこない人物、ってところでしょうか?」

 

「"そんなことできるんだ……"」

 

 す、っと雰囲気が変わった少女の言葉に少しばかり驚いた様子を見せる。

 認識を阻害する、と言葉にすれば簡単だがそれができることは普通はありえない。それはつまり彼女がそれだけ特別であるということの表れでもあった。

 

「できますよ。伊達に『恐怖の王』、『色彩の代弁者』をやっていないので。

 正直、こうして貴方の隣にいることがバレるのも面倒ですし……それに、わざわざ不正の器(ベリアル)たちのように愉快な事件沙汰を起こす気もありませんからね」

 

「"不正の……なに……?"」

 

「ああ、失敬。彼女たちは()()、その存在である自覚がなかったのでしたね。今のは聞かなかったことに。ただの独り言だと思ってください」

 

「"あ、うん……"」

 

 時折、彼女が口ずさむ言葉には不思議なものが含まれている。それが妙に引っ掛かるというか、多分大事なことではあるんだと、なんとなく理解しているつもりではある。

 

「さて、買うものも買いましたし。シャーレに戻りましょうか?」

 

「"本当に買い物だけだったんだ……用事って……"」

 

 袋に買ったコーヒー豆を詰め込みつつ笑う彼女にやっぱり肩透かしをくらう。

 いや別に信じていないわけではないけど……彼女は嘘つきでもあるから、どうしても疑ってしまうのだ。

 

────

 

「うーん、やっぱりシャーレはいいところだね! 取り繕わなくて済むし!」

 

「"急に切り替わるね"」

 

「そりゃね、外でこんな風に喋ってたらオレだってバレるでしょ」

 

「"それは、そうかも……"」

 

「言ったでしょ、厄介事を持ち込むつもりはないって。オレだって酔狂で色々やってたわけじゃないんだよ?」

 

 必要だから取り繕ったし、必要だから暗躍しただけで。そう言いながら彼女は、()()()()()()()()()を先生がいる机の上にコトン、と置く。

 

「ほら、コーヒー。いつものブレンドでいいんだろ?」

 

「"うん、ありがとう。ティア"」

 

「しっかしまあ……飽きないね、先生。これだけの書類の山、よくやるよ」

 

 コーヒーを啜りながら、先生の机に積もった書類の山を見て彼女は笑う。

 

「"昔はもっと楽だったんだけどね。誰かさんが居たから"」

 

「えー? なんのことー? オレ最近耳が遠くてさ〜?」

 

 珍しく先生から出る嫌味に対してニコニコと満面の笑みを浮かべる。その言葉は心が一切篭っていなかった。

 そう、以前も大変ではあったがそれでも今に比べると楽な方だったのだ。なにせ、当時は目の前にいる彼女がシャーレの部長として助手を勤めていたからだ。それ故に、書類の整理もある程度は早く済んでいた。

 

「"少しは手伝ってくれてもいいんだよ?"」

 

「あはははいやだなー、先生。指名手配犯が手伝うわけないじゃないかー」

 

「"ワカモたちは手伝ってくれるけど?"」

 

「……ああクソ、そういえばそうだった。シャーレの当番に当然のように七囚人いるんだった」

 

 ティアの言葉に対しての返答には、彼女自身言い返せなかった。そう、なにせ指名手配犯が既にシャーレの当番の時は当然のように書類の山の処理を手伝っているのだから。その言葉に対しては反論すらできなかった。

 

「そもそも犯罪者にシャーレで当番させるとか頭おかしいんじゃないの先生?」

 

「"間違ったことはしたかもしれないけど、悪い子たちではないよ?"」

 

 先生にとってはそういう認識だ。確かに間違ったことはしたかもしれない。だけど、それはさせる原因を作る羽目になった『大人が悪いのだ』と、そう思っている。

 

 ──()()()()()()()()

 

「いや悪い子だろどう見ても。最近はなんかやばい船盗んだとか噂で聞いたけど?」

 

「"ミカがなんとかしてくれたよ"」

 

「マジかよ!? あのゴリラホント規格外だなァ!!?」

 

 表情豊かなピンク髪の知人が隕石を落とす様を思い浮かべて、ティアは叫んだ。

 

「失敬、少々うるさかったね。今のはなかったことに」

 

「"ミカとは、仲直りしてないんだね"」

 

「むしろできると思ってる? 仮にもオレ、アイツを魔女に仕立てあげた元凶なんだけど?」

 

 アリウスと繋がらせたのは他ならぬティアだ。世界を滅ぼす為の必要な手段のひとつとして、ミカとアリウスたちをベアトリーチェの企てに便乗する形で動かしていた。そういう意味では間違いなく彼女は元凶だろう。

 

「それに、百合園に爆弾仕向けさせたのも、巡航ミサイルを手引きしたのも全部オレなのに。よくできると思ってるね先生。アホなのか?」

 

 エデン条約を全てぐちゃぐちゃに掻き乱した。そこは間違いない。そしてそこには、世界を滅ぼすという意思以外にも──彼女自身の私情があった。だから、彼女は自ら踏み出すことをしない。私情で全てを壊した側なのだから。

 

「"できるよ、仲直りなら"」

 

「─────」

 

「ああ、ごめん。バカな言葉が聞こえてきて思わず絶句しちゃった。ああいや、先生ならできるか。自分を襲ったヤツらを許すイカレ野郎だもんな!」

 

「"うん、そんなイカレ野郎だからこそ言えるよ"」

 

「"ティアは、ミカはもちろん……他の皆とも仲直りできるって"」

 

 彼女の青く澄んだ瞳を見据えて、そう告げる。

 

「…………やめろその本心から言ってくるの。気持ち悪い」

 

 心底不快そうに、顔を歪めてティアは言う。彼女は嘘を見抜ける。そして、本心からの言葉かどうかも理解できてしまう。だから、こうして建前でなく本心からそう思っている先生の言葉は苦手なのだ。

 

「"ごめんね"」

 

「はぁ……興が削がれた。帰る」

 

 不機嫌そうな顔を浮かべて、彼女は帰ろうとする。それを呼び止めたのは他ならぬ先生であった。

 

「"あ、待ってティア"」

 

「……なに?」

 

「"コーヒー美味しかったよ、ありがとう"」

 

「"またね"」

 

 それは、信頼の証。彼女がまたこうしてシャーレに訪れてくれるとそう信じている言葉だった。

 

「ハッ、二度と来るかよバーカッ!」

 

 だから、彼女は満面の笑みでそう返すのだ。

 

────

 

「"などと言いつつ……"」

 

「"夢の中には当然のようにやってくるティアなのであった──"」

 

「──ヒトのことモノローグ風に語るのやめてくれない?」

 

 ガタンゴトン、と揺れる電車の中、ふんぞり返った姿勢で席に座った黒い少女がゴミを見るような目でこちらを見つめてくる。

 

「まあ、いいけど? 実際勝手に入り込んできたのはこっちなわけだし。そこは否定しない」

 

「けどまあ、アンタも罪作りだね。ここ、アンタにとっちゃ特別な場所だろ?」

 

 黒い少女はその赤い瞳で、周囲を見渡す。彼女の視線の先には電車の車内か……もしくは、()()()()()()()()()()()()()しか映っていないはずだ。

 

「──この電車(ばしょ)はアンタにとっての始発点(はじまり)であり、終着点(おわり)でもあるはずだ。そんな大事なところにオレを招き入れるなんて、どうかしてると思うけど?」

 

「"え? なんで?"」

 

「"ティアなら別にいいと思うんだけど"」

 

「──…………うわ、マジか。本心(マジ)で言ってるよコイツ」

 

 本気でドン引いたように、ティアはこちらを見つめてくる。

 

「……ああ、そう。人誑しっぷりは何処までも健在ってワケ?」

 

「……これじゃあ()()()も報われないね」

 

 呆れたように、彼女は誰かを連想しながら言葉を漏らす。

 

「"アイツって?"」

 

「───ああ、そうか。……そうだった。別に、こっちの話さ。なんでもないよ。まあ、強いて言うなら……アンタに全部の責任押し付けて、どこかへ行方を眩ませた大バカ者の話かな? 信じたいからって全部任せるのはさすがにバカでしょ?」

 

「そんなんだから負けヒロインなんだよアイツ。傍で支えるにしてももう少し形があるだろ」

 

「統括室首席行政官殿のことも考えてやれよな、全く」

 

 ここに居ない誰かへの愚痴なのだろう、イヤに実感が篭っているというか……私怨が混じっているような言い方だった。

 

「"その子のこと、大切なんだね"」

 

「は? 大切じゃないが? あんなポンコツ娘のことなんてちっとも気にかけてないけど?」

 

「"えー、本当に?"」

 

「やめろそのにやけ面、気持ち悪い。うんうん、私は分かってるからね? みたいな顔しないでくれる?」

 

「"だって、ティア。すごく優しそうな顔してたし"」

 

「─────」

 

 その言葉に、絶句した様子で彼女はこちらを見た。どうやら本当に無自覚だったようだ。

 

「………………ああそう。アンタにはそう見えるんだ。そうだよ、バーカ。大切に決まってんだろ。じゃなきゃアイツのお願い聞き入れてシャーレの部長なんかやってないし」

 

「"え、シャーレの部長の立場ってお願いされて勤めてたんだ"」

 

 その言葉は初めて聞いた。だから少し驚いた。

 

「そうだよ、あのバカに半ば押し付けられたようなもんだったけどな」

 

「"じゃあ、その子には感謝しないとね"」

 

「は? なんで?」

 

「"だってこうしてティアと会える切っ掛けを作ってくれたわけだし"」

 

「うわきも……そういうクサイ台詞しれっと吐けるの気持ち悪くて鳥肌立ったんですけど? オレ蟲なのに」

 

「それに、別にオレと会おうが会わなかろうが、アンタの道筋は変わらない。奇跡を起こして、愛の始発点にたどり着くだろうさ、結局ね」

 

 そこにオレの存在は不要なのだ、と言うティアに思わず否定してしまう。

 

「"そんなことないよ"」

 

「"少なくとも、私はティアと会えてよかったと思ってる"」

 

「───まったく、アンタのそういうところ、オレは嫌いだよ」

 

 少女は笑って、席を立つ。キィイイ……と電車がブレーキを掛ける音が聞こえる。

 …………動いていた電車が止まった。

 

 開く扉の前に、彼女は立って……こちらに振り返る。

 

 ── 所詮は夢、オレとの語り合いも結局のところは夢でしかないし、忘れるはずのものだ。

 

 ── けどまあ、アンタは忘れるつもりはないんだろ? 結局、どういう理屈か……アンタはオレとのやり取りだけは持ち帰ってるみたいだしな。

 

 "もちろん"

 

 "ティアとこうして本心から語り合えるのはとても楽しいから"

 

 ── ほらでた、そういうところ。いい加減そのクサイ台詞が出る口縫い付けたら? そのうち生徒に刺されてもオレは責任とれないぜ、先生? 

 

 "え、なんで他の生徒の話が出るの?"

 

 ── マジかよ、本気でそう思ってるじゃん。こりゃ前途多難ってやつだな。あのバカ、なかなかに敵は多いけどコイツ堕とせるのか? 

 

 "????"

 

 ── なんでもない、こっちの話さ。

 

 ── ただ、まあそうだね。夜道には気を付けておくといい。今は大丈夫かもしれないが、面倒なヤツに好かれたとき、どうなるか分かったもんじゃないからね! 

 

 "よく分からないけど分かった、気を付けるね?"

 

 ── ああ、そうしておくといいよ。主人公の死因が痴情のもつれとか笑えないからな! 

 

 "……そういえば"

 

 ── なんだよ、先生

 

 "ティアはなんで、あの時私を助けたの?"

 

 ── うっわ今更ー。雰囲気も全部台無しじゃん。

 

 "だ、だって……聞いた事なかったし"

 

 "それに……"

 

 "敵対するつもりなら、助ける必要なんてなかったと思ったから"

 

 ── ……あのさぁ、オレが何もアンタに思うところがないとか、そう思ってたワケ? だとしたらめちゃくちゃ腹立つんだけど。

 

 "えっ、えっ?"

 

 ── あのときも言ったけど、努力は報われるべきだと思ってるのは変わらないよ、今までもこれからもね。だったらさ、誰よりも頑張ってるアンタが報われるべきなのは当然でしょ。

 

 ── ああ、もうこの際だ。全部言ってやる。オレはアンタの努力を、働きを否定しない。評価する。肯定する。これからもね。他の誰かが否定しようが、アンタに心無い言葉を投げようがね。他ならない敵対者であるオレがそう評価してやるんだ、ありがたく思いなよ先生? 

 

 "じゃあ、ティアは……もし、私が困っていたら助けてくれるの?"

 

 ── ハッ、助けるわけないだろバーカ。そもそもアンタの周りにはアンタを助けようとするバカが沢山いるんだ、オレが出る幕なんてないでしょ。

 

 "それは、そうかもしれないけど……"

 

 ── ただまあ、そうだなぁ。もし、頼れる生徒が居なくなって……たった1人で戦う他に術がなくなったなら。その時は諦め混じりで、オレの名前でも呼んでおいたら? 気が向いたら、応じるかもね! 

 

 ── 私が手を貸すとするなら、それは貴方以外に居ないんですから。

 

 "ティア、今なんて"

 

 ── おっと、口が滑ったかな? さぁて、なんだったかなー? あー、いけない、もう電車が出発しちゃう、オレは降りないとなー! 

 

 ── じゃあね、先生! これから先、アンタには幾つもの苦難が待ち受けているだろうけど、精々くたばってくれることを祈ってるよ!

 

 夕暮れの陽射しに照らされながら、彼女はケラケラと笑っていた。その姿は、皮肉屋な少女でありながらも……いつものお姫様のような、可愛らしいあの時の彼女のままで。

 ……やっぱり、変わらないな。と、私はそう思った。

 

 

────

 

「で、いい加減こっちを視ようとすんのやめてくれない?」

 

「おやおや、バレておったか」

 

「当たり前だろ女狐。ああいや、それともこう言った方がいいかい? 大預言者様?」

 

「随分と嫌われておるの、妾、お主にそんなに酷いことしたかえ?」

 

「オレ、理解して全てを知った上で何も行動起こさないヤツが死ぬほど嫌いなんだよねぇ。百合園然り、アンタ然り。ああ、百合園はまだマシか、先生に感化されたからとはいえ動くようになったしね」

 

「ほっほっほ、それなら確かに妾は嫌われる理由となるの、奈落の王よ。ああ……それとも、妖精女王とでも言っておくべきかえ?」

 

「────やっぱアンタ殺しとくべきかな」

 

「おっと、やぶ蛇というやつじゃったか」

 

「いいんだぜ? ここで殺しあっても? なあ、()()()()()()()()使()()()()?」

 

「ほう、ならば妾と存分に殺し合うかえ? ()()()()()よ」

 

「「………………」」

 

「はぁ……やめた、どうせこの後アンタの力が先生には必要なんだ。ここで殺したところで、メリットがない。むしろデメリットだらけになる」

 

「なんじゃ、つまらんの」

 

「生憎オレは先生第一優先でね、その他は二の次さ。尤もアンタに覗かれないように工夫するのにはホントに苦労したけどね」

 

「あの娘も妾と出会った時に言っておったの、お主だけはどうやっても視えぬと。実際妾もお主のことは視えなかったわけじゃが……」

 

「そりゃね、人のことを簡単に覗き見するヤツなんて大抵ろくでなしだ。特にアンタはその部類だろ? 人に助けられて、恩返しするのはいいけど……その後恩人と子供を作って面倒なことを色々と仕出かすタイプのろくでなしだ」

 

「妾まだ処女なんじゃが」

 

「はははっ、ものの例えってやつだよ。そんなのも分からないのかい?」

 

「ほっほっほ、ならその分かりにくい喩えをするお主も大概ろくでなしじゃの」

 

「……まあいいや、揉めるために話しかけたわけじゃないんだよ」

 

「ほう? ならばお主はなんのために妾と対話を望む?」

 

「別になにも? 強いて言うなら……オレを覗き見る暇があるなら、その労力を使って先生に知恵のひとつでも貸しておけよ、って話」

 

「……お主、相当面倒くさい性格じゃな」

 

「は? 誰が? オレ以上に素直なヤツは知らないんだけど?」

 

「……まあよい。じゃが、妾もあの者は気になっておる。いずれ接触するつもりじゃよ」

 

「へぇ、意外だね。不干渉貫くと思ってた」

 

「本当ならそのつもりであったとも。……じゃが、何処かの誰かさんは思いの外好かれておるようでな、あちら側から接触を図ろうとしておったわ」

 

「へえ、そりゃ良かったな。それならあのバカ狼も報われるってもんじゃない?」

 

「……お主、本気で言っておるのかえ?」

 

「は? なにが?」

 

「……はあ、お主も他人のこと言えんと思うんじゃよ、妾」

 

「ま、その辺りは妾関係ないし構わぬか。

 ……いずれまたお主とは相対するじゃろうしな」

 

「うーわ、その予言世界で1番いらない。オレは死んでもごめんなんだけど?」

 

「ほっほっほ、それは無理というやつじゃ。なんせ、ほら。お主が色彩に繋がっている以上……妾とも、あの先生との縁も……途切れたりはせんじゃろうからな」

 

「──ああ、そういうこと。なら、なるべくオレはアンタと出会わないことを祈ってるよ」

 

「なんじゃ? 妾は別にいつでも会いに来てくれて構わんのじゃぞ? 妃童 ティアよ」

 

「死んでもごめんだよ。アンタみたいなろくでなしは。

 ……なあ、()()()()?」




メモロビボイス1
「私のミスでした……なんてね! オレがそんなミスするわけないだろ?」

メモロビボイス2
「責任のことをアンタもアイツも重く考えすぎなんだよ。オレはとるべきヤツが取ればいいと思ってるし、誰かのミスをわざわざ他のヤツが背負う必要はないと思ってるからな」

メモロビボイス3
「ああ、アイツについて? 別に? 勝手に全部押し付けてどっかに行きやがったこととか全ッ然気にしてないけど? 気にしてないけどそれはそれとしてアイツの秘密は暴露しても問題ないと思わない?」

メモロビボイス4
「いい加減アイツも素直に打ち明けりゃいいのに。いつまでソコにいるつもりなんだか。ま、オレには関係ないことだけどね?」



クズノハとの関係について
嫌悪感丸出し。オベロンにおけるマーリンみたいなヤツ。
大抵ろくでなしの気配がしてるからめちゃくちゃ嫌い。


ミカとの関係
オーロラとオベロンみたいなものではあるが、
それと同時にかつては歳とか関係なく友人同士だった。
とはいえ、色々あって喧嘩別れしたままの状態。

他のティーパーティーメンバーや、補習授業部ともそんな状態。
しかもコイツ何がタチ悪いって、そのまま死んだフリして裏切って出てきたところ。
人の心とかないんか?


アイツ との関係性
唯一と言っていい対等な立場の友人。本音を隠すこともなく語り合う相手でもある。それ故に、時には衝突するし揉めもするが……彼女の意思はなるべく尊重しており、シャーレの部長となったのも彼女からのお願いがあったからである。
お互い、最後には敵同士になるであろうことも理解しているが、それでも尚友人……否、親友としての関係を築いていた。
言ってしまえば本家のオベロンにおけるA(アルトリア).A(アヴァロン)枠の少女の話。

ちなみに余談だが、ティアはこの友人と先生が推しCPのため密かにくっつけようと暗躍しているとかいないとか。


余談の余談
無自覚ながら先生に対して好意を抱いてはいる。
が、本人は気付いていないし先生も気付いていない。
周りから指摘されてもないわー、先生相手とかないわー、って思ってるのでなおのこと気付けない。
ちなみに他の生徒と先生がデートしたりしても別に気にしないタイプ。
ただし唯一無二の親友が相手だった時のみ煽ったり文句を言ったりする可能性がある。
また、交友関係は基本的に浅く広いため、各学園の1人以上、知人は存在している。

プロローグとかエデン条約編とかの本編での活躍シーン

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