「よもや、このようなことがあるとはな…」
テントの中で当主が見つめる先を見ると一寸先も見えないほどの砂嵐だった。まさしく五里霧中だろう。
「こうなったものは仕方ないですよ、」
当主を励ましながらこうなってしまったことの経緯を思い出す。
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俺たちは天王山中腹にある洞窟から魔界へ侵入した。無事に洞窟を抜けることができたまではよかった、
「ここが魔界か、太陽がないのに昼みたいに明るい!」
魔界の大地には土がなく輝く砂が地面を覆っている。だが少し掘れば石ころや鉱石類がてでくることだろう。
「そのようだな。しかし、空が暗く大地が明るいのとあうのはいささか慣れんな。む?あれは…」
当主の見る先にあったのは光の塊だった、しかしその光は夜空の星空のようにまばらで遠くに感じられた。それゆえか他の対魔師たちは西園寺家当主の指摘がなければとくに気にしていなかった。それは輝く砂による砂嵐だった…
「気のせいかの先よりも近く感じるのじゃが?」
「当主、気のせいではないですよ実際近づいてきてます」
遠い目をする当主にきっぱりと事実を告げる守
「んな、馬鹿なこといってないで逃げるぞ!」
呑気か、とツッコミ源吾。普段は守が常識人だというのにこの時ばかりはふざけられなかった。源吾含めて一部の対魔師は砂嵐から逃げようとその場から離れる。だが、当主や守を含めた残りの対魔師たちは逃げなかった。なぜなら、
((こんなに近づいてきた砂嵐から逃げられるわけないだろ))
その場にいた居残り組全員が同じことを考えていた。実際その考えは正しかった。数メートル先に砂嵐がいる時点で砂嵐から逃げられるのは現実的に考えて不可能だろう。例えば逃げられたとしても砂漠の中で迷子になるのが落ちである。だが諦めているわけではない。予め持ってきたテントなどの夜営道具をいくつか広げて、その中に避難するとこができた。後は砂嵐が通りすぎるまでじっと我慢の子である。
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そうして今に至るのである。別れてしまった者たちとは連絡が取れないが問題ないだろう。どうせ目的地は同じなのだから、それに、
「これがあるからの、」
そういって、当主が取り出したのは時計の長針のとうな金属の棒、それと桶一杯に満たされた魔力を込めた水である。これは一種の呪い(まじない)であり、占いで、やり方はまず金属の棒を水面に浮かせる。すると、針は一時の方向を向いてピタリと動かなくなる、このように探している対象がどの方角にいるのか分かる魔術なのである。はぐれた側でも専用の道具の予備は持っているだろうし、対魔師であれば誰でもできることだから、一生会えないと会うこともないだろう。迷子になってしばらくさまようことにはなるだろうが、
「守よ、そろそろ行くぞ」
当主に声をかけられて顔を上げると空は夜の帳が降りていた。どうやら、災難はさったようである。
「これから、真の厄災を払うというのに何を言うか」
そういって、俺たち十何名かは憤怒の魔王の元に進んでいった、
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「いや~ここどこだろ?」
「完全にはぐれてしまいましてね」
白い砂漠のど真ん中、七名余りの対魔師たちは砂嵐から逃れて絶賛迷子中である。しかし、こちらには『風水呪い』がある。これで魔王のところで合流できるはずである。俺は出来ないけど、
「結果出ましたよ」
桶の中を見てみると3時の方向を向いていた。どうやらさっちに