それと個人的な事ですが、ハーメルンのサイトへの接続もだいぶ安定してきましたが、
まだサイトにアクセス出来ない時がちょいちょいあるので、
更新が遅れるかもしれません。
それら白水の過去の全てを、部屋の人形達から流れ出るオーラから読み取って理解した咲は、頭の中でそれらをまとめ終え改めて彼女を見下げる。彼女はあれから変わらずに、図星を突かれてプイッとそっぽを向いていた。そんな彼女に咲は・・・
「白水さん・・・誤魔化さずに言います。貴女は生まれた時から能力に操られていたんです。」
ハッキリと現実を突き付けた。当然言われた本人は反論した。
「はぁ!?いきなり何ば・・・」
「貴女はリザベージョンという一時の成功の見返りに何かしらの対価を要求した。それも幼稚園児の頃から・・合ってますよね?」
「っ!?ああ、合うとーばい。それが何か!?」
「いえ、別にそれ自体は否定しません。むしろ能力という超常の力を他者に借して、それだけの対価で済ましたのはある意味大人だと思います。」
「!?・・・おお、そう・・ありがとうな。」
ここで褒められるとは思ってなかったのか、思わず照れてしまう白水。
「問題は、その対価を毎回必ず要求するところです。白水さん、貴女が能力を使って誰かを助けた後に対価を要求し始めたのは、いつの頃からだったかハッキリ覚えてますか?」
「え?うーん・・おおかた幼稚園児、いや、そもそも対価ば要求する事に疑問ば持った事が無かけんなー。生まれてからそれが人として当たり前やて思うとったね。」
「そうですか・・・」
その回答にうんうんと頷いて確信する咲。
「では貴女の中に生まれてからずっとある、その間違った価値観を同じ能力者である私が正します。」
「・・・?」
「いいですか白水さん・・普通の人は誰かを助けた場合、図々しく対価を寄こせ!だなんて言わないんです!」
「え!?・・でもだって・・じゃあ咲ちゃんば、どうやってあんなに沢山の能力者を従えて・・」
「はぁぁぁぁぁ(溜息)・・やっぱり私をそういう目で見ていたのですね。私が能力でみんなを助けて、その見返りにみんなは私の傍で借りを返す為に働いているのだと。私とみんなは雇用主と労働者の関係だと、ずっと思っていたと!」
段々と声が大きくなっていく咲、最後は半分怒鳴り声のようになってしまい、聞いていた白水は思わず震えた。
「(ビクッ!?)そ、そうばい!でなきゃ咲ちゃんが・・高校生連中はともかく咏さんやはやりさん、それに小鍛冶さんなんていう強者にこぞって求めらるーなんていう・・羨ましか事になんてなるはずなかったんや!」
つられて声を大きくして怒鳴り返す白水。両者の言い合いはヒートアップしていく。
「はぁ!?貴女ねぇ、私が小鍛冶さん達に求められていると本気で思ってるんですか!?」
「え!?いやだって・・うち、小鍛冶さんの首に咲ちゃんのオーラがベッタリくっついとったとば見たんやもん。アレってマーキングやろ?それってつまり、小鍛冶さんが咲ちゃんに隷属しとーって事やろ?」
「ぶふぉっ!?・・くくくく、あ、あの人が私に、れ、隷属?」
「そうばい!ついでに小鍛冶さんより弱か咏さんやはやりさん、あと沢山の高校生達!あん人達全員咲ちゃんに隷属しとーって事やろ?」
「ぶははははははは!!??お、お腹痛い、へ、変な笑いでお腹痛い!?くふひひひひ!」
白水の放った隷属という単語がツボったらしく、身体を折って必死に笑いを堪えようとする咲。その様子にポカンとする白水。・・・それから約5分後、
「はぁ、はぁ・・ふー、あー笑った。こんなに笑ったのは久しぶりですよ。それで何でしたっけ?ああ、小鍛冶さん達が私に従う理由でしたっけ?」
「・・そん口ぶりやと、やっぱりみんな咲ちゃんに従うとるんやなぁ。」
「うーん、まぁみんながどういうつもりで私に手を貸してくれているかは知りませんけど・・でも、それは決して私が能力でみんなを助けてあげたからではありませんよ。」
「え?じゃあどうして・・」
「さっきも言いましたが、貴女はリザベージョンの能力に価値観を塗り替えられていたんです。だからそんな風にしか他人を判断出来ないんですよ。」
「いや、やけんそれってどげな・・」
「貴女は能力で誰かを助け、その見返りに対価を要求する。そのサイクルをずっと繰り返してきた。でもそのやり方が通用したのは、貴女の能力であるリザベージョンの”自身の成功を倍にして誰かが現実にする”という変わった力のおかげです。そしてその能力は絶対で、今まで失敗した事はほとんど無い。そうですよね?」
「・・・うん、そうばい。」
「じゃあ聞きますけど、その能力を持っていない他の人・・例えば私なんかはどうやって他人に成功を与えれば良いのです?」
「えっ!?・・・うーん、いっちょん分からん。」
「そうです!普通は分からないんですよ!相手に100%成功を収めさせる方法なんて!自分で自分自身を成功させる事だって不可能に近いのに・・・ですから普通の人は、貴女のような神様みたいな価値観にはならないんですよ!助ける代わりに同等以上の対価を必ず寄こせ、なんていう価値観に・・・貴女はそこを理解しないまま大人になってしまった!だから協会がグレーな事をしてまで動かざるを得ない事になった!」
「え!?いや、いったい何のこと!?」
「人は普通、相手の期待に100%答える事なんて出来ないんです・・でも貴女は違った。貴女のリザベージョンの能力は、貴女が成功を収める事で他者に倍以上の成功を収めさせる事が出来る。そしてその分野は麻雀だけに留まらない。貴女がテストで100点を取れば、リザベージョンの相手は倍のスピードでテストで100点の解答を導き出す事が出来る!貴女が道で100円拾えば、相手は道で200円確実に拾う事が出来る!貴女がシューティングゲームで最高得点を叩き出せば、相手はその最高得点の倍の点を簡単に取る事が出来る!・・・もうお分かりですよね?私が何を言いたいか?」
ここまで怒涛の勢いで捲し立てられ、少々疲れが見え始めてきた白水。そんな彼女は咲が何を伝えたいのか、すぐには分からなかった。
「・・協会が貴女を急いで確保した理由、それは貴女の能力がこの世界のパワーバランスに大きな影響を与えかねなかったからです。」
「・・・はい?」
「白水さん、貴女は紛れもなく天才です。普通の人が努力をしないと手が届かない領域に、貴女は才能だけで入る事が出来る。そんな貴女だからこそリザベージョンの能力が開花した。貴女には当たり前まんでしょうが、凡人は貴女のようにほぼ全ての分野で学年1位の成績を収める事なんて出来ないんですよ。ましてやテストで全教科ほぼ満点の結果を毎回出すだなんて・・だからこそ貴女は遅かれ早かれ狙われる事になると踏んで、協会は強引に貴女の引き抜きを行った。」
「んもう!さっきから遠回しすぎてなんが言いたかのか伝わってこんばい!結局咲ちゃんはなんが言いたかと!?」
「・・・・・白水さん、貴女は犯罪者組織に目を付けられていた可能性があったんです。」
・・一瞬ポカンとした後、はぁ!?と驚きの顔をする白水。そんな彼女に咲は告げる。
「貴女は素のスペックが生まれた時から高かった、そしてそのスペックを生かす為の能力も手に入れていた。幼い貴女はその力を幼稚園の頃から隠さずに使ってきた。でもそんな事をすれば当然悪い大人達の目を引く事になる。そんな大人達は貴女を誘拐し、リザベージョンの能力を悪用させるよう強要してくる、なんて可能性もあり得たんです。能力の悪用の例として・・まず貴女にリザベージョンを使わせ、オリンピック開催中に水泳で世界記録に迫る記録を叩き出させる。貴女は何でも出来るので、水泳の世界記録に迫る事など訳ないでしょう。次にリザベージョンされた相手は、オリンピック本番で世界記録をぶっちぎりで抜く記録を見せて世界から注目を集める。するとどうでしょう?当然政界はその選手が所属している団体や国に多額の資金援助をしてすり寄って来る。スポーツ界は何故いきなりそんな選手がその国で生まれたのかを調べる為にこぞって研究費用を出す事になり、結果その選手側の人間は大儲け!・・みたいな事になりかねないんですよ。」
ここまで聞いてようやく自身の能力と才能の凄さに気づいたのか・・愕然とした表情になる白水。そんな彼女は右手で顔半分を覆って言った。
「うちが・・そげん・・大人達からそげん風に思われとったやなんて・・・」
ここでようやく、自分が悪い人間にとってとても都合の良い道具としての価値がある事に気付いた白水。今まで好き勝手生きていた彼女は、自身が他人に好き勝手に利用されるような目に合う事は無いだろうと高を括っていた。しかし実際は、そうなる一歩手前だったのだ。麻雀協会が最初に彼女に声を掛けなければ、彼女は悪い人間に捕まって暗い人生を歩むことを強制させられていたかもしれなかったのだ。
それを実感した白水は・・・かなりのショックを受けた。というのも、彼女には心当たりがあったのだ。自分を崇めてくる取り巻き連中の中に、そういった邪悪な大人の息の掛かった可能性のある子供がいた事を・・他の純粋な子供と違ってそいつらには悪意が感じられた。掛けてくる言葉もネットリと気色の悪いものばかり。露骨に自身にゴマを擦ってお零れにあずかろうとしている能無し共。少し前まではそういった連中の事を取るに足らない虫けらだと思っていたが、咲の話を聞いた今、見る目が変わった。ただの虫けらから、自分を闇へと引きずり込む悪鬼へと・・
極端な話、その虫けら共が悪い大人と手を組んで、強引に白水を拉致する可能性だって十分あったのだ。いくら白水が天才で能力も使えてオーラも習得しているといっても、所詮は子供である。そんな彼女が本物の悪に1人で立ち向かえるかと言われたら・・Noだ。おそらく1人では何も出来ずに終わるだろう。
そこまで想像して・・・自分が悪い奴に好き勝手に乱暴されて犯されるところまで想像してしまった白水は、精神の均衡にブレが生じ始めた。自分にとって今まで安全だと思っていた学校や駅などが、途端に危険地帯へと変貌したのだ。そいつらは自分の能力だけではどうしようもできない、自分の力だけでは勝てない・・・じゃあどうすれば良い?今まで一人で何でも出来てきた彼女は、すぐに答えを出す事が出来ないでいた。
そんな風に悩んでいる間にも、精神均衡の崩壊は進み続け、ついにこの精神世界にまで影響が表れ始めた。まず最初に部屋の四隅からヒビが入り始め、続いてベッドの脚に大きな亀裂が生じた。それに合わせて彼女自身も呼吸が乱れ、汗が全身から吹き出し、知らず知らずの内に恐怖の涙を流し始めた。その変化を見た咲は・・
(・・・よし、ようやく自分が井の中の蛙だった事が分かり始めてきたっぽいですね。ちょっと申し訳ないけど、この人にはこのまま精神的に参ってもらいます!・・・この人の過去を全て見て改めて思いました。この人は衣ちゃんと同じで、自分が色んな人に助けられて生きている事を忘れてしまっている!まぁでも、この人はまだ衣ちゃんよりかはずっとマシですけどね。衣ちゃんと違ってちゃんと一般人相手にもコミュニケーションを取ろうとしていたようですし。ですので、能力者は一般人をゴミのように扱ってはいけない!という点はクリア出来ています。ただそれを全部能力を通じてやろうとしたのが良くないのですよ!相手に能力をチラつかせてコミュニケーションを取るのは相手と取引する場合だけです。でもこの人は、今までの人生で他者に取り引き関係を持ちかける事しかしてこなかった、だからまともな友達がほとんどいない!それに気づかせる為に麻雀協会がわざわざ他人から遠ざけてまで間違いに気づかせようとしたのに!どんだけ自分しか見えていないんですか!世界はこの部屋みたいに貴女を中心に回っている訳じゃないんですよ!それを気づかせてあげます!)
咲がそうやって内心笑っている間にも、白水の精神はどんどん恐怖に浸食されていき、それがこの部屋全体にどんどん反映されていく・・・亀裂は四隅から更に伸びて部屋全体へビッシリとカビの様に広がり、遂には床と壁一面にまで広がった。ベッドの亀裂もどんどん広がり、とうとうベッドが大きな音を立てて瓦解した。ベッドが音を立てて見るも無残な崩れ方をした事で、ようやく自分の部屋が滅茶苦茶になっている事に気づいた白水が、顔を上げて叫んだ。
「な、なにこれ!?一体何がどうなって・・!?」
「余所見してていいんですか?貴女に害をなす存在は、まだそこかしこに存在していますけど?」
パニックになる白水に更に追い打ちをかける。今度は部屋に沢山ある人形達を指差して言った。
「この人形達だって、貴女の事を崇拝しているようで実際はただ利用しているだけの連中を貴女の心が無意識に作り出しているんですよ。だって本当に貴女を崇拝しているなら、こんな風に密集している必要ありませんもん。」
かなり苦しい嘘を並べる咲。そもそもこの部屋は白水の心を現しているものであって、現実の敵を反映させるような性質はない。しかしパニックに陥っている白水は咲の言葉をそのまま信じ込んでしまう。
「ひぃ!?来るなっ!来るなーーーー!!!」
もはや正常な思考が出来なくなってきた白水は、大声で叫びながら手当たり次第に近くにあったものを掴んでは人形達に投げまくった。と言っても、白水の傍に在るものなど自身を不気味に見つめる人形しかなく、それらを掴んでは他の人形にぶつけ、衝撃で首が千切れて綿が飛び出る度に安堵でケラケラと笑みが零れた。
「あ・・・は・はは・・あはははは!!そうだ!私は強いんだった!?私は能力にも才能にも恵まれた最高の存在!いくら無能な連中をかき集めようと私には勝てない!!」
「・・・じゃあ、能力者相手にはどうですか?」
その鋭くも冷たい声にビクッと身体が強張り、しかしすぐに声のする方へ振り返って殺気を飛ばす白水。振り返るとそこには・・・自身の領域から大量の本を従わせながら進軍してきた将軍・・いや、大天使が立っていた。
「っ!?・・・何のつもりや咲ちゃん?まさかうちば殺す気?」
「いえ別に。ただ、オーラ使いがお互いにオーラで繋がったこの状態で戦った場合、現実にはどんな結果が反映されるのかなーって。」
「そりゃあ・・・死なん限りは、ただ精神的に疲れたり気絶したりするだけやて思う。そう、死なん限りは・・・」
咲が大量の本を従えているのを見て、自分も人形をオーラで操って小さな軍団を作る白水。しかし、先程まで人形をその手で投げて壊してしまっていた為か、咲と比べて明らかに軍の規模が少なかった。
その確かな差に自身の死を覚悟した白水だったが、ここでハッと何かを思いつき、生じた疑問をそのまま咲に投げかける。
「なぁ咲ちゃん。もしかして咲ちゃんが・・・そん悪か連中の手先なんやなかと?」
「・・・何故そう思うのですか?」
「・・咲ちゃんって、確か光ちゃんの為にお金ば稼いどったっちゃんね?」
「ええ、そうです。」
「ばってん・・いくら咲ちゃんがカンドラとして頑張ったとしたっちゃ目標の額が額やし、1年半程度じゃ大して稼げとらんて思うっちゃんね。」
「(イラッ)・・・そうですか。」
「やけん・・手っ取り早よ目標の額ば手に入るー為に、うちを悪か奴に売ろうとしとー・・・っていう推理はどうや?」
「いや、じゃあ何でわざわざ貴女に、貴女は悪い人に狙われているかもしれませんよー、って忠告する必要があるんです?」
「・・・最初はうちの味方の振りして、後からオーラで深か眠りに落とす作戦やったんやろ?相手の信用ば得て油断したところを、オーラで眠らせるのは咲ちゃんの得意技やし。」
「(言われてみれば確かに・・・私ってもしかして、手口だけ見ると悪い人の仲間みたいに見えたりしますかね?)では今は?今なんで私はこうして大量の本に囲まれながら貴女と向かい合っているのですか?」
「そりゃ・・・うちの精神が、咲ちゃんの思うた以上に不安定になってきとーけんで、このままだと精神崩壊してしまう恐れがあるけん。」
「よくご自分の事をご理解されている事で。・・で?何で貴女の精神が壊れそうだと、私がこうして露骨に敵対行動を取る必要が出て来るのです?」
「うちの精神がぱげたら(壊れたら)能力やオーラが上手く使えんくなるやろ!特に能力が使えんくなったら大問題のはずや、その悪か連中にとっては。」
「・・つまり、このまま貴女の精神と一緒に能力まで崩壊してしまったら悪い連中の親玉が困るから、私が今ここで貴方を倒して深い眠りに堕とす事で、連中との取引に支障が出ないようにしている・・と、そう言いたいのですか?」
「そうや!ばってんそうはいかんばい!うちが欲しか物を全部持っとー癖に、まだそん先を欲するなんて強欲にも程がある!その腐った根性ば叩き直しちゃる!そして咲ちゃんが持っている大事なもんは、全部このうちが貰い受ける!あの高校生連中も、はやりさんも咏さんも、無論小鍛冶さんだって!うちが咲ちゃんに勝ちゃあ、みんなうちの方を見てくれるはず!やけん悪いけど、殺す気でいくよ咲ちゃん!」
そう言うと白水は自身の周りにドス黒いオーラを纏い始めた。このオーラは先程見た中学生の頃の白水が纏っていたものと同じものだが、いかんせん濃度が違い過ぎた。あの頃の白水は能力に精神の全てを支配されていたが、それ故に能力を存分に振るって満ち足りていた。しかし今の白水は中学1年の頃から能力の過度の使用を禁じられたストレスが溜まりに溜まって爆発寸前になっていた。それでもそのストレスを表に出さずにいられたのは姫子の献身があってこそである。しかし今姫子はいない、ついでに精神も不安定だ。さらに生まれて初めてハッキリと向かい合った恐怖に押しつぶされ、ストレスで頭が一杯なのだ。そして今、そのストレスの分かり易い発散先が見つかった。いや、分かり易い発散先を咲がわざわざ作ってあげたのだ。
咲はここで白水の全てのストレスの原因である精神の歪み、妬み、憎しみ、怒り・・そういった感情を全部吐き出させる事で事態の解決を図ろうとしている。かつて天江衣にそうしたように。幸いにもここは精神世界、互いにある程度の信頼が無いと構築出来ない空間。咲はこの空間の性質を存分に使って白水からストレスを無くそうというのだ。
「(よし!精神が完全にリザベージョンの能力に乗っ取られた!これで後は白水さんをボコボコにするだけで良い!ボコボコにして、ちょっとずつ自分は無力なんだと実感させる!そして能力を自分から手放すように誘導する!今まで能力に頼って来た人間が能力を取り上げられたらどうなるか・・・衣ちゃんを見れば一目瞭然!)さっさとかかって来て下さい白水さん。でもまぁ、貴女が私に勝てるとも思えませんがね。」
「偉そうに!裏切者のネズミ風情が!ここでうちが引導ば渡しちゃる!」
その言葉と同時に白水が人形達を浮かせて咲に突貫させる。その直線的な攻撃を、周囲に浮いている本を壁にする事で防ぐ咲。こうして、白水と咲との能力者同士による一騎打ちが始まった。
つづく