VIPRPG×ざくざくアクターズ×ハルスベリヤ叙事詩2 もしもクロスオーバーだったら   作:泉 とも

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ラスボスフラグ

 ポテチ王国近くの天界にて。

 

カオス「あっれー、どこやったっけなー?」

カナエール「どうしたのカオス?探し物?」

カオス「どうも世界樹の種を落としちゃったみたい」

 

カナエール「ぬくりあが吹き飛ばした世界を再生するのに使ってる奴よね」

 

カオス「そうそう。うちに限ってすげえよく育つんだよな、もう一瞬で世界が再生するくらいだもん。笑いが何よりの栄養素って奴?」

 

カナエール「でも落としたんでしょ」

 

カオス「みたい。オレもこの一頭身ボディだけど、そろそろ服着ようかな、ポケットがないと不便だし」

 

カナエール「それもいいけど、早くエターナルに謝って、代わりの種を貰って来たほうがいいわよ」

 

カオス「説教コースだよなあ、まあしゃあねえか」

 

カナエール「ところで落とした世界樹の種はどうするの?」

 

カオス「んあ?ほっとけよ。あんなの生き物が食っても多少回復するだけだぜ」

 

カナエール「そりゃあそうだけど」

 

カオス「他の植物系のモンスターが拾い食いしなけりゃ平気だろ」

 

カナエール「マンドラ姉妹やアルラウネじゃ、巨大化がせいぜいだろうし、悪さもしないでしょうしね」

 

カオス「そういうこと、フラグを乱立しても相手先がいないって訳よ」

カナエール「じゃあ後は安心して怒られてきなさい」

カオス「うへえ~」

 

 一方ポテチ王国ゴミ処理場にて。

 

パンイチ1「よっこいしょっと。今日もエライ量の食糧廃棄だな」

パンイチ2「この時期は特になあ。まあ中身の大半はポテチなんだが」

 

パンイチ1「こんなに毎日捨てるともったいないおばけが出るぞ」

パンイチ2「かもなあ。しかしポテチのお化けなんて食えそうじゃん」

 

パンイチ1「あるある。ゾンビじゃないから腹も壊さないだろうしな」

パンイチ2「お化けポテチはカロリーゼロってか?」

 

パンイチ1「新商品ktkr」

パンイチ2「環境対策ktkr」

 

 二人はしばらくの間高速で飛び跳ねたが、しばらくすると仕事に戻った。

 

パンイチ1「バカなこと言ってねえで仕事仕事」

パンイチ2「結構イイ線行ってると思うけどなあ」

 

パンイチ1「専門家に相談したって、ネタをパクられて終わりだろ。どうせこっちの儲けにゃならねえよ」

 

パンイチ2「それもそうか。あーあ」

 

 ――ぽてと、たべて……?

 

パンイチ1「ん?お前今何か言ったか?」

 

パンイチ2「いや別に。機械の音じゃね。ゴウンゴウンうるせーし」

 

パンイチ1「そっか。空耳かあ」

 

 ――ぽてと。たべて。

 

パンイチ2「何、ポテトが何だって」

 

 振り向くとそこには。

 

パンイチ2「おい、何だそいつ」

パンイチ1「そいつ?誰かいるのか」

 

???「ぽ・て・と・た・べ・て……!!」

 

『うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!』

 

 一方その頃。

 

 ポテチ王国ヌーディストビーチにて。

 

「じゃあ、行ってくるじゃん!」

 

「すまん。流石にコタツは胴防具扱いで認められなかった」

 

 柚葉が申し訳なさそうにこドラに謝る。

 

「その、後で何があったか教え、いや、何でもない。気を付けてな」

 

「二人ともありがとう、こドラ、大人になって来るじゃん!」

 

 そして彼女は脱衣所へと入った。ここまではまだ、服を着ていることが許される範囲であり、男女の別がある空間だった。

 

(とうとう入っちゃった……!どうしよう。やっぱり帰ろうかな、いやでも)

 

 脱衣所の人のいない一画へ移動し、こドラは来場者たちを観察した。

 

(う、思ったより若くて綺麗な人が多い。こんなに大勢がマッパになるの?!)

 

 彼女はハグレ銭湯で服を脱いだり、海水浴での着替えの延長を想定していた。小さい子供やお年寄りなんかもいて、少し恥ずかしいけど、自分の裸を晒すことへの抵抗を、下げられるフィールドだと。

 

 しかし現実は違った。まるで芸能事務所に所属してるんじゃないかっていう美人や美少女が、惜しげも無く晒して堂々と海へ出て行くのだ。

 

(だ、大丈夫かな。こドラの裸、変じゃ、ないよね)

 

 秘密結社調べで魅力10の自分。等身を上げてサービスカット的な出演も増えた。

 

 ジュリアと比べて肉もだぶついてない。しかし、それでも自信は持てない。

 

 裸を見せる羞恥心よりも、自分が見劣りする恐怖が、こドラを怯えさせた。

 

エロリア「あらあなた、ヌーディストビーチは初めて?」

 

「ひゃっひゃい!」

 

 まだ下着姿ではあったが尻尾をピーンと立てて、彼女は飛び上がった。

 

 振り向くとそこには、長い黒髪をした美しい女性がいた。そのままなら魅力8くらいありそうな女性が。

 

「あっあの、私」

 

エロリア「観光客の人でしょ。いざとなると怖くなるの、あるあるよね。私も最初そうだったし」

 

 目の前の女性は、湯船に浸かっているかのように、自然に裸体を晒していた。こドラが何とか顔を見ようとするが、どうしても視線が下に言ってしまう。

 

エロリア「ふふふ、どう?私の体」

「え!あっ、ご、ごめんなさい!」

 

エロリア「いいのよ、私は見せたくて脱いでんだから、遠慮なく見てって頂戴」

 

 エロリアはそう言ってウインクをすると、こドラに自分の体を余すことなく披露する。

 

エロリア「それとも触ってみる?ここはそれがオッケーな場所だし。ああでも、あなたもそろそろ脱いだら?」

 

「そっそれなんだけど、こドラの体じゃ、まだ早かったかなって」

 

 羞恥心で赤くなるよりも、恐怖心で青くなっている少女に、エロリアは性欲よりも保護欲が勝った。

 

エロリア「あらあら、じゃあ私が見てあげよっか」

「え!?いやっいいです!そんな」

 

エロリア「まあまあこれも何かの縁だし、まず私と比べて見ればいいのよ」

 

「えっあ、ちょっと!まってまってまってまって!」

 

 口では必死に抵抗するも、体が全くと言って良いほど動かないこドラは、するすると服を脱がされてしまった。

 

エロリア「おー、すっごーい!」

「あうう、そんなじろじろ見ないで」

 

エロリア「どこも心配いらないじゃない。スリーサイズバッチリ、私より立派じゃん、ウエストも同じくらいだし」

 

「えっそ、そうかな」

 

エロリア「そうそう。おっぱいも私より大きいし、おしりもシュッとしてる」

 

「こ、こドライケそう。大丈夫?」

エロリア「ジョブジョブ問題ナッシー、ほーら前隠さなーい」

「!!!!!!!!!!??????????」

 

 恐怖心が拭われると、今度は羞恥心が勝る。全く赤の他人に、舐めるように全身を見られていく。

 

エロリア「ん、あなた、結構細かい傷跡があるのね」

「あっそ、それは、ぼ、冒険とかで」

エロリア「なーんだ、同業者なのおーう!」

「はえっ、お姉さん、冒険者なの」

 

エロリア「そうよー。そっか、もしかして体の傷、気にしてたの?」

「えっ別にそんな」

 

エロリア「分かるわ。でも安心して、それはあなたが頑張って来た証拠だから。胸を張っていいわよ。そのかわいい胸をね」

 

「ひっぐ、嬉しいけど、やっぱり恥ずかしくて無理~」

 

エロリア「ふふ、まあ最初はそうよね。じゃあ私が隠せるようにしてあげようか?」

 

「で、できるんですか、そんなこと」

 

エロリア「あなた髪が長いから髪ブラできるし、尻尾も長いから、お股から前に回せばいいでしょ」

 

「あっそ、そっか!でもいいの?それ」

 

エロリア「大丈夫。私はね、ヌーディスト初心者のために、フォロー入れるのが趣味なの。この海苔を胸に塗って髪を貼れば、ちょっとやそっとじゃ見えないわ」

 

「あの、これお借りしてもいいんですか、お金は」

 

エロリア「いいのいいの。こんなことで嫌な思い出にして欲しくないし、ほら髪持って」

 

「いやいやいやいや、塗るのは自分でやるから!」

 

エロリア「こういうのは二人でやったほうが変に崩れないのよ、ほら遠慮しないの。ぬりぬり~」

 

「ひゃっひゃわあああああ、あっひゃうんっ!」

 

 数分後。

 

エロリア「ほら、これでちゃんとできたでしょ

「はあ、はあ、はあ、あ、ありがとうございます」

 

エロリア「あとはムダ毛のチェックね、お尻こっち向けて」

「え!?おしり!?この状態で!?」

 

 それはモロを意味する。

 

エロリア「そうよ、ケツ毛剃ってないでしょ」

 

 しかし突然の言葉にこドラは混乱した。

 

エロリア「普通はスネ毛や腋毛の処理までしかしないし、周りもわざわざそんな所突っ込まないけど、ヌーディストビーチは別よ。たまに心無い人がケツ毛の処理してないことを弄ってくるの。それがトラウマになる娘もいるのよ」

 

 確かに一人でそんな場所のお手入れは出来ない。皆でお風呂に入るとき、あるいは脱衣所で裸を見るとき、無意識ではあったが、他人のは見たことがある。

 

 ならば自分はどうか。

 

「あっああ……」

 

エロリア「なんなら気持ちが落ち着くまで、私の体見たり弄ったりしてもいいから」

 

 尻尾で前を隠すなら、お尻の結構な部分も隠れるから、別に心配いらないのでは?

 

 そういった自然な突っ込みができる精神状態は、今のこドラには無かった。

 

「も、もしかして、こドラのおしり、ボーボーだったり、する?」

 

エロリア「大丈夫よ、私こういうときのために、ちゃんと新品の髭剃りとジェル、持って来てるから」

 

「あっああ、ああああああ~~~~~~!」

 

 脱衣所に入ってからずっと、どうしていいか分からないまま、こどらは流され続けた。

 

 壁に手を付いて、尻尾を上げて、その作業が終わるまで、顔を真っ赤にして泣きながら、エロリアの作業に耐えた。

 

 もう帰ったら?とエロリアも思ったが、こドラは頑として帰ろうとはしなかった。

 

(この子、思ったよりも根性あるわね)

 

 ピカピカになったアーマードドラゴンの尻を眺めながら、エロリアはこの初々しい獲物に内心舌なめずりをするのだった。

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