虹「リョウ、明日の課題ちゃんt…」
り「ちゃんとやったよ」
虹「えっあうん…」
喜「先輩!ここのカレー美味しいみたいですよ!」
り「そうなの?なら寄ってみようかな」
喜「でしたら私が奢ります!」
り「そういうことはいいかな、いつも奢って貰ってるし今日くらいは私が出すよ」
喜「!?…えっと…は、はい!」
星「山田、仕事の事なんだけ」
り「ドリンクの補充や機材の点検ならしておきましたよ」
星「えっ…お、おお…はやいな…それなら」
り「あとは床掃除も」
星「そ、そうか…なら大丈夫だ…山田、熱とかあるなら帰っても大丈夫だぞ…?」
り「え、店長私をなんだと思ってるんですか」
ぼ「………」
今日リョウ先輩の様子がおかしい…いえ、普通はこれが正しいとは思うんですけど普段のリョウ先輩は課題なんて記憶の片隅にも残ってなくて毎回虹夏ちゃんに怒られてますし最近はお金を借りなくなってますけど奢って貰えるなら奢ってもらうスタンスの先輩が断った挙句に自分からお金を出すなんてことは今まで無かった。仕事の時も毎回店長さんに怒られるのがいつもの風景なのに逆にドン引きされて店長さんが優しくなってしまってます
……どうしたんだろう…昨日まではいつも通り虹夏ちゃんに怒られたりしてたのに何があったのかな…?
その日は終始リョウ先輩の行動に振り回されてみんな困惑して終わってしまった。私が家について暫くすると虹夏ちゃんから着信が来た
虹(あ、ぼっちちゃん。お疲れ様!今家かな?)
ぼ「あっお疲れ様です…はい、今家で寛いでました」
虹(それならちょうど良かった。今日のリョウ変じゃなかった?)
ぼ「普段の先輩とは思えないくらいに綺麗でした」
虹(ぼっちちゃんがそこまで言うとは思ってもみなかったけど…そうなんだよね、あれが普通なはずなのにリョウがすると違和感しかないんだよね)
ぼ「はい…何かあったんでしょうか…?」
虹(実は私も知らないんだよね…珍しく授業も起きてたし…また何か悩み事でもあるのかな?)
ぼ「悩み事…そうは見えませんでしたけど…」
虹(そうなんだよね…暫く様子見してみよっか)
ぼ「そ、そうですね。今日だけかもしれませんし」
虹(元に戻って欲しい気もするしこのままちゃんとしてほしいな…)
ぼ「へ?何か言いました?」
虹(ううん!なんでもないよ!また明日ね!)
ぼ「あっはい」
虹夏ちゃんが最後の方に何か言ってた気がする…けど聞こえなかったし気にしても仕方ないよね。今はリョウ先輩の事だ、明日にはいつもの先輩に戻ってるといいな
だけどそんな願いも虚しく先輩の変な所は増えていくばかりでした。そのうえたまに何か寂しそうに上を見つめていたりと心配事が増えてしまってこれは何かあると虹夏ちゃんが私と喜多ちゃんのみのグループ作ってロインで会議をすることになった
虹(みんな繋がった?)
喜(大丈夫です!)
ぼ「あっ大丈夫ですよ」
虹(それじゃあ早速本題なんだけど…あのリョウどうにかならないかな…?前はやって欲しかったはずなのに率先してるリョウを見るとなぜか寒気がするんだよね…)
喜(それはそれで先輩に失礼なのでは…)
虹(だってあのリョウだよ!?仕事しない、課題やらないで有名な!)
喜(でもそこがいいんです!…まぁ、今の先輩もいいのですけど…貢げませんしね)
虹(貢ぐのもほどほどにしないとダメだからね?ぼっちちゃんが怒っちゃうし)
ぼ「あっ大丈夫ですよ。ほどほどにするなら大丈夫だと言ってますので」
虹(…そういえばぼっちちゃんは何か変わったことは無い?)
ぼ「変わったこと…あっ」
虹(何かあった?)
ぼ「おかしくなった次の日くらいからなんていうんでしょう…距離感が遠くなった気がしますね」
喜(距離…あっ、確かにそうね。前みたいにイチャイチャすることないもの)
虹(そういえばそうだね。これが1番おかしいかな)
ぼ「え、そんなにイチャイチャしてましたっけ…」
虹(緊急事態だからスルーさせて貰うね。これはもう…私達で考えても仕方ないし直接聞くしかないかな…?)
喜(そうですね…直前までは普通でしたから…)
ぼ「…あっ、でしたら私が聞きましょうか…?」
虹(いいの?)
ぼ「が。頑張ります…!」
喜(ひとりちゃんからやる気の炎を感じるわ…!)
虹(それじゃあ…お願いね!いざとなったら私が聞くから安心していいからね!)
ぼ「は、はい」
勢いで聞くって言ってしまった…でも寂しそうなあの顔を見たら怖気付いててもダメだよね…これでも私はリョウ先輩の恋人なんでし…が、頑張らないと…!そうと決まったら早速先輩にロインで約束を…どうやって誘おう…久しぶりにデート…とか…えへへ…いいかも…先輩の悩みも聞けてお出かけも出来るし…よし!これで行こう!
自分のほっぺを軽く叩いて気合いを入れ直し、リョウ先輩へ電話をかけた
り(もしもし、ぼっちから連絡なんて珍しいね)
ぼ「えへへ…そうですかね?」
り(うん、それで?何かあったの?)
ぼ「あっ…あの…明日久しぶりにデート…しませんか…?」
り()
ぼ「へ?リョウ先輩?」
り(な、なんでもない…続けて)
私がデートと言った瞬間リョウ先輩の方から何か倒れる音が聞こえて来た気が…それになんだか慌ててるような…?
ぼ「えっと…ですのでいつもの喫茶店に行きませんか…?」
り(いつもの喫茶店……ここか…うん、分かった)
ぼ「?…で、では…また明日」
り(うん、また明日ね)
電話が終わってさっきの音が気になりはしたけど…気にしても仕方が無いし明日聞いてみよう。その日は明日の用意を済ませて寝ることにした。
次の日いつものように電車に揺られていつもの場所に着くとすでにリョウ先輩が待っていた
ぼ「お、お待たせしました」
り「大丈夫だよ。それじゃあ中に入ろっか」
ぼ「あっはい」
ここの店は暇があれば先輩と来ていたのでなんだか逆に安心するなぁ…いつものように私はココア、リョウ先輩がコーヒーを頼む。しばらくすると私達の前に煙をたてながら美味しそうなココアとコーヒーが運ばれてきた
り「……それで、デートって何するの?」
ぼ「えっと…その前に聞きたいことがあるんですけど…」
り「なに?」
ぼ「先輩…最近何か悩み事とかありませんか…?」
り「……なんで?」
さっきまでいつものリョウ先輩だったはずなのに…急に雰囲気が変わった。まるで聞かれたくない…そう言わんばかりの感じに…怖さまであるけど…ここで引いたらダメだ、私…が、頑張れ!
ぼ「さ、最近…仕事に真面目ですし…」
り「仕事は真面目にでしょ」
ぼ「喜多ちゃんに奢って貰うのを止めたり」
り「後輩から奢ってもらう先輩じゃダメでしょ?」
ぼ「…それに、たまに悲しそうに上を見てますよね?」
り「…見てたの?」
ぼ「えっと…はい」
り「……はぁぁ…確認してたつもりなのに…」
ぼ「それで…何かあったんですか?」
リョウ先輩は観念したかのようにコーヒーを1口飲み何か悲しそうな…そんな目で私を見つめるとわけを話してくれた
り「ぼっち、パラレルワールドって言って分かる?」
ぼ「パラレル…別の世界…?」
り「大雑把に言うとね。私は別の世界からきたの」
ぼ「へ?」
別の世界…?一瞬信じられないと思ったけど未来の私やリョウ先輩が来たり猫になったりする薬があるのを直接見たわけだしそういうこともあるよね…
私が脳内でそう結論付けていると先輩は悲しそうな顔のまま話を続けた
り「まぁ、信じられないよね。私は結束バンドがダメになった世界の山田なの」
ぼ「えっ…と…はぁ」
り「私が…天邪鬼過ぎたから他の3人と喧嘩して…だから色んな世界に行ってせめてそこの私だけでも続けて欲しくてさ…ここの私もワガママでしょ?」
ぼ「そう…ですね…少しは…」
り「……何か言いたそうだけど?」
ぼ「えっと…多分崩壊することは無いと思いますよ、私達の世界は」
り「なんでそう言い切れるの?未来は分からないよね」
ぼ「未来の私達見てますし」
り「は?…未来?」
ぼ「あ、はい」
り「……ごめん、ここだとあれだし…場所を変えよう…私の家に行こ」
ぼ「え…あ…はい?」
リョウ先輩は何を思ったのか急いでコーヒーを飲み干すと私を引っ張って先輩の家に向かうことになった。
り「とりあえず上がって。私の部屋は…」
ぼ「あっ知ってますよ」
り「……なんで???」
ぼ「なんだかリョウ先輩が面白くなってきました」
り「私で遊ばないで」
ぼ「えーと…どこから説明した方が…まず私と先輩は恋人同士です」
り「ぼっち今はそういう冗談いらないから」
ぼ「えっ…あんなことこんな事したのに…」
り「え?まって嘘だよね?私とぼっちそういう関係!?」
ぼ「やっぱり面白い…」
普段の落ち着いた先輩はどこに行ったのか、私が今までの事を話す度に驚いてくれてそれがとても面白かった。まだ信じて貰えてないところもあるけどあれがあるからすぐに信じて貰えるよね
り「……分かった、ぼっちと私が恋人なのは百歩譲って納得する。だけどさ、未来の私達が来たりだとか猫になったりだとか…流石に嘘でしょ?」
ぼ「でも異世界の先輩が来てますよね」
り「……そうだけどさ…」
ぼ「……でしたら…これをどうぞ」
り「……薬?」
ぼ「飲んでもらったら信じられますよ」
り「……毒じゃないよね」
ぼ「そ、そんなことしませんよ!?」
り「……んっ」
私と薬を交互に見たあと覚悟を決めて飲み込んだ。暫くキョトンとしていた先輩だったけど突然頭を抑えて苦しみ始めた
り「な、なにこれ…頭が痛い…」
ぼ「あっ薬の効果出てますよ」
り「だ、だからなんの…あれ…何か頭に…それにおしりの辺りにも…なにこれ!??!!」
ぼ「猫耳としっぽが生える薬だそうです」
しばらくすると先輩の頭からは猫耳がおしりの辺りにはここからでは見えないけどしっぽが生えていると思う。この薬最近私が先輩から押収したものでどうしようか困っていたんですよね
そんな薬を飲まされたとしった先輩は真っ赤になりながら私の肩を掴んで揺らし始めた
り「それはいいから!?恥ずかしいんだけど!///」
ぼ「わ。分かりやすいかなって」
り「戻し方は!?///」
ぼ「あ、大丈夫…です、後で戻します」
り「……嫌な予感がするんだけど…」
ぼ「もう1人の先輩なので安心してください…♪」
り「……ここの世界の私、頑張って」
ぼ「それで…信じて貰えました?」
り「…まぁ、こんな薬があるなら異世界の私なんかでは驚かないよね…あー…頑張って損した…」
ようやく全て納得してくれた先輩はその場で寝転んでしまった。まぁ私もここまでしないと信じようがないのでしかたないですよね
ぼ「えへへ…でも…話を戻しますけど先輩は喧嘩で解散したんですよね?」
り「……そうだけど」
ぼ「でしたら…謝ってみてはどうですか?」
り「……それで許して貰えたら苦労はしないよ。それに諦めてるし」
ぼ「………先輩」
り「なに…んっ!?///」
いつもの私みたいになっている先輩を見ていられなくなってしまった私は…先輩とキスをすることにした。これで何か変わるとは思ってはいないけど今の落ち込んだ先輩を見るくらいなら…それにこの世界の先輩は何も分かっていない。だから私が…教えたい
初めは抵抗していた先輩だったけど何度もキスをしていた先輩だから次第に弱々しくなっていった
ぼ「…んっ…」
り「…ぷはっ!…な、何するの…///」
ぼ「先輩…先輩は諦めてなんか居ないですよね」
り「……なんでそう言えるの」
ぼ「だって…ここ数日の先輩は悲しそうな顔をしていた時もありましたけど…楽しそうでした」
り「…」
ぼ「わ、私はそっちには着いて行けません…でも!先輩なら絶対に仲直り出来ます!この世界の私が保証します!」
り「…はは…まさか一回目の世界でこんなにいい事があるなんてね…分かった。頑張ってみる」
ぼ「はい!…もしかして好きに戻れるんですか?」
り「うん、目を閉じて願えばね」
ぼ「なるほど…」
り「……それじゃあ、ここに来ることは多分ないと思うけどこっちの私をよろしくね」
ぼ「も、もちろんです…!彼女…なので」
り「ふふ、そうだったね…またね?ぼっち」
ぼ「はい、リョウ先輩」
ベットに寝転んだ先輩は目を閉じて何か抜けたような感じがした後寝息のようなものが聞こえてきた。多分元の先輩に戻ったのかな…?どこの世界なのかは分からないけど…頑張って欲しいな…そうだ、今のうちに…
り「……ん、んん…あれ…ぼっち…?」
ぼ「あ、おはようございます」
り「なんで家に…昨日はひとりで寝て…あれ…なんで縛られ…って!?この感触…猫耳の薬!?」
暫くすると先輩は目を覚ました。寝ぼけていたみたいですぐには気が付かなかったけど手足が縛られ何故か猫耳が生えてたら確かにビックリしますよね。まぁ、私のせいなんですけど
り「こ、これ…たしか元に戻るには…」
ぼ「あっはい、満足するまで…ですよね…♪」
り「…ぼ、ぼっちぃ…これ…外して欲しいな…?そのあと…わけを…」
ぼ「わけは…治してからですね…♪」
り「っ〜!??!///」
他の世界の先輩、ここのリョウさんは私に任せて下さいね…♪
別世界の山田は初々しくて書くの楽しかった…