リョウ「ぼっちに赤面させられる話」   作:気弱

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リョウ「ぼっちに甘えたい」

虹「りょー?どうしたの?最近いつもよりうわの空だよ?」

 

り「…なんでもないよ」

 

虹「またぼっちちゃんと喧嘩したとか?」

 

り「喧嘩してないから大丈夫、ちょっと考え事」

 

虹「えっ!?あのリョウが…!?」

 

り「それはどういう意味なの」

 

今は12月23日、学校も冬休みに入って暇になったので虹夏の部屋に来て失礼な事を言われている。私だってたまには考え事するから…晩御飯とか…

まぁ、そんな冗談は置いといて…最近私には少し悩みがあるんだよね。それは…クリスマスにぼっちに甘えたいということ……それくらいいつもやってるって虹夏に冷たい目で見られそうだけど今回は違う、だってクリスマスに恋人に甘えるなんて「普通」の事出来ると思う!?未だに○する時じゃないと手が繋げない私が!!どうやって他の人に悟られずに甘えることができるかな…

そんなことを考えていると隣の部屋から怒鳴り声が聞こえた。確か今隣にいるのは…

 

り「また廣井さん来てるの?」

 

虹「うん、ここ最近多いんだよねー…」

 

り「ふーん?……ちょっと飲み物取ってくるね」

 

虹「それじゃあ私はオレンジジュースね!」

 

り「はいはい」

 

最近多い…確かに虹夏の家に入るのをよく見る…ちょっと会話が気になるし飲み物を取りに行くついでに聞いてみようかな…

 

星「だー!鬱陶しい!」

 

廣「えー酷いですよーせんぱーい♪一緒にクリスマスいましょうよー♪」

 

星「なにが悲しくて呑んだくれのお前とクリスマス一緒に居ないといけないんだよ!ぼっちちゃんと居たい!!」

 

廣「それはそれでアウトな発言ですよー」

 

そろそろ店長は通報リストに入れた方がいいのだろうか…

 

星「大体な!今日も風呂借りに来ただけなのになんで私に張り付いて来るんだよ!」

 

廣「えーそれは先輩の事が好きだからですよ〜♪」

 

星「やめろ!?だー!とりあえず私は残りの仕事しに下に行くけどさっさと帰れよ!あとそういうセリフ言うならせめて酒抜いて来い!!」

 

やばっ!?こっちに来る!!急いで物陰に隠れた瞬間店長が大きな音を立ててドアを開けて出ていってしまった。玄関から音が聞こえて少しするとまた扉が開いて廣井さんが出てきた、いつもの千鳥足ではなくしっかりとした足で

 

廣「…だって、酔ったフリしないとこんな事言えないじゃないですか……ぷはー!今日1杯目の鬼ころサイコー!」

 

何処からか取り出したお酒にストローを刺して飲みながらどこかに行ってしまった…でも…流石廣井さん…!!あんな甘え方もあるのか!…失敗してたみたいだけど…これを使ってぼっちに甘えたらお酒のせいということで恥ずかしくないのでは…!そうと決まればお酒…あっ…でも…記憶に残らないのなら意味は無いよね…前にも私飲んだらしいし…それなら飲んだフリをするしかないか…まずは私が酔った時の情報を集めないと、虹夏…はバレるし郁代はうるさい…こういう時に情報を持ってそうなのは…

 

星「あん?お前が酔った時の録画?」

 

り「店長なら持ってるでしょ?盗撮魔だし」

 

星「お前な…」

 

バレても言われなさそうで確実にそういうのを持ってるのはやっぱり店長だよね

 

星「急に下に来たと思ったらそんなことかよ…」

 

り「それで?持ってるの、持ってないの」

 

星「そんなの持ってる訳無いだろ…仮に持ってても見せねぇよ」

 

り「ふーん…」

 

これは手強い…まぁ、こうなることは予想着いてたから私には秘策があるんだけどね

 

星「話は終わりか?24日までには仕事終わらせたいから私も忙しいんだよ」

 

り「…それなら諦めるしかないか」

 

星「あー早く帰れかえ…っ!?おまっ…そ、それって!?」

 

わざとらしく私は諦めたフリをしながら1枚の写真を撮り出す。そう、ぼっちに頼み込んで着てもらったバニー衣装の写真。私だけ着るのも恥ずかしかったしね

写真を見た店長はさっきまでの冷静さはどこに行ったのか…もはや見た目がヤク中だ

 

り「仕方ない…このぼっちのバニー衣装は帰って処分しよう」

 

星「わ、分かった!!渡すから!!」

 

り「やっぱり持ってるんじゃん」

 

星「わりぃかよ…お前のはぼっちちゃんに頼まれて持ってただけだからな」

 

り「はいはい…それをくれたら私も渡すよ」

 

星「よし、取引成立だ」

 

り「……写真だけ貰って渡さないのはなしだからね?」

 

星「大人の約束だ、絶対に守る」

 

り「…まぁ、貰えたならいいや」

 

これが俗に言う汚い大人というものだろうか…まぁ、目的の物も貰ったしいいんだけど…とりあえず帰ってから見よう

そして虹夏の晩御飯を食べてすぐに家に帰り自分のベットに飛び乗ることにした

 

り「さてと…恥ずかしいけどこの動画見てみるか…やっぱり千鳥足は変わらないんだね…っ!?////」

 

わ、私何言ってるの!?泣きながら捨てられたくないって…しかもめちゃくちゃ甘えてるし…こ、これをシラフで真似…できるかな…

 

[newpage]

 

「メリークリスマス!!(く、くりすまーす…)」

 

喜「店長さんも、お誕生日おめでとうございます!」

 

虹「はい!これプレゼント!」

 

星「なんだよ…サプライズはなしか…」

 

廣「せんぱい〜♪」

 

星「だぁぁ!なんでお前もいるんだよ!」

 

今日は虹夏ちゃんのお家でみんなでクリスマス…!そして店長さんの誕生日!みんなでお祝いして店長さんも満更じゃなさそう…何故かさっきからお姉さんが張り付いているけど…あれ?お姉さんからいつものお酒の匂いがしないのは気のせいかな…?今お酒飲んだけど…

ケーキを取り分けみんなでプレゼント交換も終わってゆっくりしていると何故かリョウ先輩が静かになっていた。さっきまで蓄えるんだって張り切ってたのに…

 

虹「あれ?リョウ?静かだけど…」

 

り「…ひっく」

 

喜「先輩?」

 

り「ぼっぢぃぃずでないでー」

 

虹/喜/ぼ「!?」

 

何故か突然先輩が私に抱きついてきた!?混乱している私と胸にスリスリと顔をこすり付けてくる先輩…か、可愛い…

 

虹「あっ!?もしかして…お酒飲んだでしょ!?」

 

喜「前にもありましたね…」

 

店長「廣井…てめぇ?」

 

廣「わ、私飲ませてないよー!?」

 

り「うぇぇーん…」

 

そうだ、前にもリョウ先輩はお酒を飲んでこんな風に…また間違えたのかな…?あれ…でも…何だか違和感が…あっ…

 

ぼ「あ、あの!」

 

虹「どうしたの?」

 

ぼ「リョウ先輩がこんな感じですしお家に早めに送りますね…」

 

喜「ううーん…確かにお酒を飲んだ先輩を置いとくのもあれよね…」

 

虹「そうだね…任せてもいい?」

 

ぼ「あっ…は、はい!」

 

り「ぼっちの背中だー…えへへ…」

 

こういう時にギターを背負ってて良かった…体力が芋虫レベルの私だけどギター感覚で背負えばなんとか…と思ってたけど虹夏ちゃんの家を出て数分、近くの公園でダウンしていた

 

ぼ「ぜーはー…」

 

り「……すぅ…すぅ」

 

横に座ってる先輩を見ると寝息を立てていた…今までの私だったら気が付かなかったと思うけど今は何となくだけど…寝てないって確信があるんですよね。

まぁ、寝ていても一人言として話をするんですけどね

 

ぼ「先輩、寝ているのか起きてるのか分からないですけど…話しますね…なんで酔ったフリをしたんですか…?」

 

り「……(ギクッ」

 

ぼ「お酒の匂いはしなかったですし…それに…無理してる感じが伝わってきましたよ…?」

 

り「……バレてた…?」

 

ぼ「あっはい」

 

全てを諦めたのか恥ずかしそうに頬をかきながら目を開けるリョウ先輩。やっぱり起きてたんですね…でもなんであんなことを…まさかまた何か変なことが起きてて悩んでいるとか…!?

 

り「……話さないとダメ?」

 

ぼ「で、できれば…」

 

り「……甘えたかっただけ」

 

ぼ「へ?」

 

り「クリスマスだからぼっちに甘えたかった!それだけ!///」

 

やっぱりリョウ先輩は可愛い…普通に甘えてくれたらいいのに自分のプライド…というより天ノ弱キャラを守るためにこういうことをしたんだろうなぁ…手遅れなのは言わないでおこう…

しばらく無言のまま椅子に座っていると鼻の先に白いものが落ちてきた

 

ぼ「あっ…雪…」

 

り「…今年はホワイトクリスマスみたいだね」

 

ぼ「えへへ…そうですね…♪」

 

り「ねぇ、そういえばクリスマスプレゼント…欲しい?」

 

ぼ「へ?あ、あるんですか…?」

 

り「まるで私が金欠で用意できてなくてびっくりしたみたいな反応はやめて欲しい」

 

だって本当の事ですし…まぁ、そんな事言える私じゃないので言いませんけどね。そんなことを思ってるとリョウ先輩は突然立ち上がり私の頬にキスをした

 

ぼ「っ!?//」

 

り「…これが私のプレゼント、なーんてね?早く帰ろ」

 

ぼ「…は、はい…///」

 

初めてリョウ先輩がヘタレずにしてくれたのでビックリして真っ赤になってしまった…えへへ…こういうプレゼントも悪くない…ですね

 

ぼ「…あれ?先輩の顔も赤く…」

 

り「さ、寒いだけ!///」

 

ぼ「あっ待ってください〜!?」

 

やっぱり先輩は可愛かった




コロナみたいな病気の時に書くものじゃないなと実感した(((
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