リョウ「ぼっちに赤面させられる話」   作:気弱

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if 過去の世界に飛ばされた山田 3話目

私が元の世界に戻る条件としてまたぼっちと付き合うことが分かった。

聞いた時は好きなことを伝えて告白すればいいやと簡単に考えていたけど…いざぼっちを目の前にすると私と付き合っていたぼっちとは違ってまだ好意がない時のぼっちだと嫌でも分かってしまって話を逸らしてしまった…その事が嫌なのともう二度と私を好きって言ってくれるぼっちに出会えない悲しさから私は家に帰るまで泣いてしまった

 

り「……」

 

家に帰ってぼっちとの思い出の写真を見ようとしてもそんな物はなかったかのように私の机は音楽の本があるだけの寂しい机に戻っていた…分かってはいたけど付き合ってないのにそんな物があるわけないよね。何故か私とぼっちが付き合える原因となったあのサイトもどこを探しても見つからなかった…これから私はどんな顔をしてぼっちと会えばいいのだろう?そんな事を考えながら眠りについた

 

「あっ眠ったの?おはよー」

 

り「……寝たのに起きてるって変な感覚だね」

 

「そのうちリョウなら慣れると思うよ」

 

り「…」

 

「んー?今日はなんだか元気ないね…大丈夫?」

 

り「……見てたんでしょ?」

 

「ありゃ…バレちゃった?」

 

り「カエルさんは分かりやすいからね」

 

「ちょっと!?ちゃんとニジまで付けてよ!それだとゲコゲコの方になるじゃん!!」

 

り「……」

 

「…はぁ…やりにくいなー…でも私のせいでもあるから責めれない…」

 

り「……1つ聞いてもいい?」

 

「なに?」

 

り「このまま付き合わずに居たらどうなるの?」

 

「このまま時が進めば…もう元には戻らないかな。制限時間は持って1ヶ月」

 

り「……それを過ぎたら?」

 

「前の時空の記憶は完璧に消えるね」

 

やっぱり消えちゃうんだ…つまりはこの世界の私に戻って(別の世界)は無かった事になる。いいように世界は出来ていると言うけど本当に都合がいいよね

このまま私が私じゃ無くなるのは怖いけどそっちの方が気が楽かな

 

「……まぁ、私は大丈夫だと信じてるけどね」

 

り「……なんで?」

 

「だって2人のイチャイチャずっとみてきたし」

 

り「…はっ!?」

 

「あんな事や…こんな事…ベットでは素直なんだね!」

 

り「〜〜!!////」

 

「真っ赤になってる!可愛い!!」

 

こ、この天使…虹夏に似てると思ったけど全然違う!覗き魔の変態じゃん!!しかも私が赤くなってるの楽しんでるし!!…でも…こいつのせいで私は酷い目にあってるのに…なんでこんなに楽しいんだろう

 

「やーっと笑ってくれた!」

 

り「えっ…?」

 

「今日のリョウ物凄く辛気臭いよ?」

 

り「だって…私は消えるだけなんだし」

 

「なんで?」

 

り「な、なんでって…」

 

「……まぁ、私から1つ言えるのはもう少し友達に相談してみたら?そういうの聞いてくれる子…いるよね?」

 

り「……」

 

「ほら、そろ…時間だ…頑張っ…?」

 

確かに天使の声が何だか聞こえずらくなってきた…そろそろ私が起きる頃なのだろう…でも確かに前の世界だって私一人で付き合えた訳じゃないのに今の私が付き合えるかなんて無理だよね。やっぱり天使は優しい…のかな?

 

そして、気がつくと私はいつもの見慣れた天井が見えた…今日こそはこの世界じゃなくて私の世界に戻ってやるんだ。寝起きなのに珍しく素早く動かせた腕を使って虹夏と…郁代に今日会えないかというロインを送ることにした、幸いな事に2人とも予定は無いらしくすぐに会えることになった

 

虹「リョウが素直に相談に乗って欲しいって珍しいね…しかも私だけじゃなくて喜多ちゃんにまで…明日は雨?」

 

喜「それだと私がまるで頼られないみたいじゃないですか!」

 

虹「……それで?どうしたの?」

 

喜「スルーしないでください!」

 

り「話してもいいの?」

 

喜「……納得はいかないですけど…いいですよ」

 

本当に話して大丈夫かな…でも正直手詰まりだし…話すしかないよね…

 

り「今から言うこと真面目だから茶化さないでよね」

 

虹「リョウ…わ、分かった」

 

喜「真面目な先輩…カッコイイ…」

 

り「私は未来から来たの」

 

虹「解散」

 

り「待って」

 

喜「伊地知先輩、この後GODIVAに行きませんか?」

 

さっきまで真剣な表情で聞いていた虹夏達が一瞬で気の抜けたような…というより抜けた雰囲気になった。私は真剣そのものなのにこの2人はなんで聞いてくれないんだ…日頃の行いだった

追い出そうとする虹夏を何とか説得し話し合いを続けることができた…

 

虹「それで本当の話は?」

 

り「さっきも言ったけど…私は本当に未来から来たんだって」

 

喜「先輩…日頃の行いのせいで信用できません…」

 

り「知ってる…今物凄く悔やんでる…」

 

虹「にわかには信じられないけど…嘘は着いてないのは本当だね」

 

喜「へ?なんでですか?」

 

虹「リョウが自分から進んで私に頼りに来てる時点で本気なんだろうなって」

 

り「に、虹夏…じゃあなんで追い出そうとしたの?」

 

虹「日頃の行い」

 

り「ぐっ…!!」

 

本当に少しだけ…自分の天邪鬼な性格を見つめ直そうかな…こういう時に信用してもらえるくらいには

 

喜「でもその話と相談ってなにがあるんですか?」

 

り「今は5月…というかほぼ6月だよね」

 

虹「そうだね」

 

り「私9月から飛ばされたんだ」

 

喜「い、意外と近くなので信憑性が出てきました…」

 

虹「ふーん…でもリョウなら夏休みの初日に戻れるからって喜ぶところでしょ?なんでそれが嫌なの?」

 

り「確かにそっちは嬉しい…けど、私は夏休み以上に戻ってきて欲しいものがあるんだ」

 

喜「せ、先輩が休み以上に欲しいもの!?」

 

虹「…それってもしかしてここにいないぼっちちゃん絡み?」

 

り「流石虹夏、鋭いね」

 

喜「ひとりちゃん絡み…何があるんですか?」

 

り「私ぼっちと付き合ってる」

 

喜/虹「ぶー!?」

 

り「うわっ…汚い!?」

 

2人とも同時にお茶を吹き出して何故か私の顔に当たった。もはやわざとの部類でしょ…これ…近くにあったタオルで顔を拭きながら2人の方に目線を戻す

 

虹「えっ?ぼっちちゃんに彼女…しかもリョウが!?」

 

喜「確かに一昨日位に好きって言ってましたけど…先輩の妄想にしては度胸がありすぎますよね…」

 

り「それはどういう意味なの…」

 

喜「そういう意味です」

 

り「……それで、私の世界…と言うより元に戻すにはぼっちと付き合うのが条件らしい」

 

虹「ま、待って…頭が痛くなってきた…整理するとリョウは過去に戻ってきてしまったから…付き合って戻すってこと?」

 

喜「……言葉にしても訳が分からない」

 

私にも分からない…私だって変な事が起きてなければ信用出来ない事なんだし…とりあえず摘んで話しても埒が明かないと思った私は1から説明することにした。ニジカエルの事、砂時計の事…本当になんなんだろうね…これ

 

り「というわけ」

 

虹「…私みたいな天使…ドジ過ぎない?」

 

喜「もはや狙ってる気がします…」

 

り「わかる…」

 

虹「……じゃあ早く告白して元の世界に戻したらいいじゃん、何を相談するの?」

 

り「……この世界のぼっちは私に好意があるか分からない…もし付き合えなければ結束バンドは気まづくなる…」

 

虹「……」

 

喜「で、でも…告白しないと…先輩が消えちゃうんですよね?」

 

り「……付き合ってた記憶が消えるだけだよ」

 

喜「消えるだけって…」

 

虹「だったら行けばいいよ」

 

り「虹夏…?…むぎゅっ!?」

 

喜「せ、先輩!?」

 

暫く静かだった虹夏が何故か私の後ろに回り込むと有無も言わせずバックドロップを仕掛けてきた。ま、枕がある所だったけど痛い…

 

虹「ふぅ」

 

り「な、何するのさ…」

 

虹「情けないよ!話を聞いてる限りだと未来の私達も応援してるんでしょ?」

 

り「う、うん…」

 

虹「ならこんな所でウジウジしてないで早くぼっちちゃんに告白してきなよ!」

 

り「…でも」

 

虹「もう1回してあげようか?…あのね…この際だからハッキリ言うけど私がぼっちちゃんを諦めるのなんて余っ程の事なんだよ?喜多ちゃんもそうでしょ?」

 

喜「そうですね…いくら先輩でも譲りたくはないです」

 

虹「でしょ?…だったら2人の仲は凄いんだよ!」

 

り「…今のぼっちは違うでしょ」

 

虹「本当にそう思う?」

 

り「え?」

 

虹「実は昨日ぼっちちゃんが変な夢を見たんだって」

 

り「変な…夢?」

 

虹「リョウと付き合って何故か小さくなったり…一緒に夏祭りで演奏したり…」

 

虹夏が思い出しながら言ったそれは全部私とぼっちの思い出だった…この世界のぼっちにそんな記憶はないはずなのに…

 

喜「私も聞きました。その時のひとりちゃん…なんだか恋する乙女みたいになってました」

 

虹「これってリョウとぼっちちゃんが体験した事なんじゃないの?」

 

り「…うん」

 

虹「もしリョウのいた世界のぼっちちゃんとの気持ちが今のぼっちちゃんに伝わってたら…?」

 

り「!」

 

虹「………」

 

り「虹夏、郁代…ありがとう。私行ってくるよ」

 

虹「世話が焼けるよねー…早く行ってきて!」

 

喜「頑張ってください!」

 

…なんだか懐かしいな…付き合った時も虹夏に喝を入れられたっけ…また2人に背中を押してもらうなんてね…

急いで外に出てスマホを取り出しぼっちにロインを送る、もう二度と諦めないからね。ぼっち

 

数分後ロインが帰ってきた

 

 

○○○○○○○○○○○○○○○○○

 

 

リョウが変だった、突然ぼっちちゃんに誕生日プレゼントを貰おうとしたり好きな人を聞いて倒れたり…でも次の日は普通に戻っていたから私達も気にしないようにしていた。

 

ぼ「……あの…」

 

虹「ん、どうしたの〜?」

 

ぼ「……き、昨日変な夢を見たんです…私とリョウ先輩が付き合ってるって夢を…」

 

虹「ぶっ!?けほけほ…な、何その夢…?」

 

ぼ「わ、分からないんです…でも…なんだか幸せな気持ちになったんですよね」

 

虹「……」

 

ぼ「夢なのに本当に付き合ってるみたいで…えへへ…何を言ってるんでしょうね…私」

 

虹「ほ、本当だよー…」

 

次の日ぼっちちゃんも変なことを言い出した。普段から変な事を言ったりするけど今回のは違うと感じた、だってこんなにも恋する乙女と言う言葉が合うぼっちちゃんは初めてだったから

 

そしたらリョウから未来から来たという変な話が始まった…初めは信じられないしいつもみたいにふざけてるんじゃないかとも思ったけど自分から相談に乗って欲しいと言ってふざけるような人間じゃないのも分かっていた

しかも話していないはずなのにぼっちちゃんと似たような事を言っていたし…なにより目が真剣だった。けどどこか諦めて火が灯ってないような目にも見えたけど

そんなウジウジしている情けない幼なじみに喝を入れてぼっちちゃんの話をするとリョウの目に火が灯って家を飛び出して行った

 

喜「はぁぁ…先輩に先を越されるなんて…不覚です」

 

虹「まぁね…でも思ってる事は一緒なんじゃない?」

 

喜「え?もしかして先輩もですか?」

 

虹「うん…なんでだろうね?」

 

正直取られた事については泣きそうな位悔しいけど…なんだか諦めが着くんだよね。これも未来でイチャイチャしてる2人を見てきてる私の気持ちなのかな?多分未来の私でもこういうかな…ヘタレて逃げて帰ってきたら一生恨むからね、リョウ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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