り「虹夏、ごめん」
虹「気にしないで!風邪はちゃんと予防しててもかかるんだし…また元気になったらパーティするから安心して?」
り「うん…ごめん」
今日は私の誕生日…なんだけど…タイミングよく風邪を引いてしまったみたいで外出なんて出来ず元々予定していた誕生日パーティも延期になってしまった。
最初の方はサプライズパーティをするつもりだったらしいんだけど…ぼっちと何故か店長がハリキリ過ぎて変な方向に行った上にぼっちが私に隠し事なんか出来るはずもなく事前に時間や場所を決めていた…正直何をしようとしてたのかは気になるけど虹夏や郁代が全力で止めた内容なので安心したんだよね
虹夏との電話を終わらせスマホを隣に投げるように置きて寝転がる
り「……はぁ…ツイてないな…誕生日の日にみんなに心配掛けたうえに恋人と一緒に居られないとか…」
り「私体が強い方だと思ってたんだけど…出なかっただけなのかな」
独り言で愚痴っていても虚しくなるだけだし眠ろっかな…なんで風邪って引きたい時に来なくてこういう楽しみな時に限って来るんだろう…
ボーッとしていると嫌なことを考えてしまうので毛布を頭から被り眠ることにした。
り「んっ…体がびしょびしょ…今何時だろう…?」
しばらくして汗の不快感で目を覚ました時には既に外は真っ暗になっていた。時計を見ると4時間程眠っていたらしく汗の不快感はあるものの眠る前よりかは少しは楽になってお腹もなり始めた
り「…いい匂い…?…誰か…いる?」
寝ぼけていて気が付かなかったけど台所の方から何かいい匂いがする…両親には誕生日は静かにしたいって言ったら外出してくれた。多分私が風邪を引いて落ち込んでるのを察してくれたのかな…だからこの家には私以外居ないはずなのに…
恐る恐る部屋を出て台所の方へ向かう事にした。怖いけど今の空腹の私にはこのいい匂いを我慢することなんてできないし
り「……誰かいるの?」
ぼ「あっ…起きたんですね。体調の方は大丈夫ですか?」
り「う、うん…眠る前よりかはいいけど…でもなんで私の家に?」
ぼ「えっと…先輩が風邪だって今日知って…落ち込んでいたら先輩のお母さんからロインが…」
り「……なんて来たの?」
ぼ「えっと…「リョウちゃん、今日は1人で居たいって言ってたけど寂しがってると思うから会ってあげて!」と…」
り「だから素直に出て行ったんだ…絶対に遊んでる…」
ぼ「あはは…」
り「それにしても…何してたの?」
ぼ「えっと…その…さっきまで隣に居たんですけど…先輩のお腹の音が聞こえて…」
り「……待って?私の隣にいたの?そしてお腹の音を聞いたと」
ぼ「あっはい…」
り「……それはさすがに恥ずかしいんだけど…//」
ぼ「えっ…でも外でも鳴らしてましたよね…?」
り「………意図して鳴らすのと無意識に鳴らしてたものを聞かれるのじゃ全然違うから…///」
ぼ「……なるほど…?」
り「と。とりあえず…それで…?」
ぼ「あっなので…僭越ながらお粥を…」
り「おお…その匂いだったのか…食べてもいい?」
ぼ「丁度出来たのでよそいますね」
り「うん、じゃあ座って待ってる」
あのいい匂いはお粥の匂いだったのか…ぼっちは料理が上手いから匂いを嗅いだだけで私のお腹は期待してグーグーなっている。座っているとぼっちがお粥を持ってきてくれた、シンプルな卵のお粥だけど今朝から何も食べてない私にはご馳走に見えて仕方なかった
でも…あと1つだけ隠し味を入れて欲しいかな?
ぼ「あ。熱いので気をつけてくださいね?」
り「…ぼっちが食べさせてくれないの?」
ぼ「え?」
り「私、誕生日で体調不良なのになー…(チラッ」
ぼ「あっ…うう…分かりましたのでその目はやめてくださいよ…」
り「うむ、苦しゅうない」
ぼ「むぅ…ふー…ふー…ど、どうぞ」
り「んっ…おいひいね」
ぼ「!…えへへ、良かったです♪」
今日は私は誕生日なんだからいつも以上に甘えるのは許してほしいかな。それにしても…私胃袋を完璧に掴まれてるんだよね…味付けが私の好みでどんどん食べたくなってしまう…気がつくと完食していた
り「ふぅ…ご馳走様でした」
ぼ「お、お粗末さまでした…冷ますのくらい自分でやってくださいよ…」
り「ぼっちに冷まして欲しかった」
ぼ「…今日だけですからね…//」
り「照れてるぼっちも可愛いよ」
ぼ「ううう…///」
本当に付き合う前のぼっちも可愛かったけど最近は更に磨きがかかって可愛いよ。ぼっちが後片付けをしているうちに私は体にまとわりつく汗を流すことにした…何だか夫婦みたいだよね、途中でぼっちがいつの間にか服を置いていたみたいだし
部屋に戻るとぼっちはベットに座っていた
ぼ「あっスッキリしました?」
り「うん」
ぼ「この後はどうします?」
り「うーん…体がまだダルいしまた眠ろうかな…?」
ぼ「あっでしたら先にプレゼントを…」
り「えっ?あるの?」
ぼ「は、はい!えーと…カバンの中に…あれ…ううん…あれ…」
り「……ぼっち?」
ぼ「……な、ない」
り「ええ…」
ぼ「朝はあったのに!?な、なんで…ああ!?お母さんから忘れてるってロイン来てる!?」
こういう抜けてる所がある意味ぼっちらしいよね…さっきまでは病気の私のために駆けつけてくれてカッコよかったのにブリキみたいな動きから慌ただしくなっちゃった…正直プレゼントは欲しいけどもう貰ってるんだよね…仕方ないからぼっちも満足させてあげよう
り「…ぼっち」
ぼ「は、はい!!すみません…すみません…命を持って償いますから…別れないでください…」
り「命を持って償ったら別れるどころか会えないんだけど…」
ぼ「あぅ…」
り「仕方ない、忘れん坊のぼっちに罰を与えよう」
ぼ「うう…なんでもします…」
り「じゃあベットに座って?」
ぼ「……せ、先輩…いくら良くなったからってそんな…///」
り「…祭りの時の渋谷に放り出す方がいい?」
ぼ「ごめんなさい!!座ります!座りました!!」
り「うむ、よろしい…動かないでね?」
ぼ「っ…!」
り「……」
ぼ「へ?せ、先輩…?」
ぼっちを脅して(馬鹿な事をいうぼっちが悪いけど)ベットに座らせ私も横に座るとぼっちは恐怖から目を閉じていた。そんなに怖がらなくてもいいのに…そんなぼっちに少し笑いながら頭を太ももに乗せた、ぼっちも勿論予想外だったみたいで驚いてるけど私は怒ってないんだし何もする必要ないよね
り「……私が寝るまで話してくれたらいいよ」
ぼ「そ、それくらいなら…でもいいんですか…?」
り「なにが?」
ぼ「わ、私…プレゼントを忘れたのに…」
り「……いいの」
ぼ「で、でも…」
り「主役が許してるんだからいいでしょ?」
ぼ「…わ、分かりました…」
り「んっ、よろしい」
話すと言ってもぼっちも私もそこまで会話が弾む方ではなく会話よりも時計の秒針の音の方が響いていた。私の誕生日もあと少しだけど…この辛い時にぼっちが来てくれたことが一番のプレゼントだよね
そして…私が眠りに落ちた時には時計の針は12時を指していた
ぼ「……おやすみなさい…リョウさん…♪」
おやすみ、ひとり…
山田誕生日おめでとう!!!
これからも可愛い姿お願いしますね!!