健気系ヒロインのシノンに愛情たっぷりに心配されるの凄い良くない?   作:わっしょい丸

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初投稿です。
短いです。

半分でやりたいことまあやってます。















本編(SAO編)
saoに閉じ込められて、幼馴染シノンに健気に思ってもらうの凄い良くない?


すっかり顔見知りの受付女性から、こんな可愛い彼女に思われて彼氏は幸せね、と揶揄されるのも慣れてしまった。

 

付き合ってないです、ただの幼馴染ですと訂正するのも諦めつつあるこの頃。

 

 

 

花瓶に飾られた花はまだ生き生きとしている。

彼の母親が、昨日お見舞いに行ったという報告は当人から聞いていた。

 

 

普段はガーベラやアルストロメリアを飾っているけど、今回花瓶に刺されたピンクと白の花を咲かせた花、名前はハナズオウというらしい。

お見舞いに適した花ではないらしいが、花言葉は目覚め。

 

そう彼の母から説明された時は、確かにこの状況には適していると納得したものだ。

 

 

後でハナズオウについて調べたところ、裏切りという意味もあるらしかった。

こんな親不孝者で他人に心配ばかりかけるこいつには確かにお似合いで、思わず少し笑ってしまったのは余談である。

 

 

 

 

 

 

 

「私、高校受かったよ。学校は、楽しみとはちょっと言いづらいけど…」

 

ベット゚に横たわっている少年からは、今日も返事はない。

 

どうせ起きてから、嫌と言うほど聞かせるつもりだけど、それでももしかしたら声が届いてるかもしれない…なんて。

 

 

 

 

彼の家族が、いつ起きるかも分からない息子に安くないお金を払い個室を手配しているのは愛されている証拠なんだろう。

 

独り言の近況報告を他人のいる部屋でするのは憚られるし、下手な気を回すことになるのも少し面倒だ。

 

 

 

 

 

「あ、もしあんたが高校入ったら歳は下でも、学年はあんたより上になるし、起きたら先輩って呼びなさいよね」

 

 

ナーヴギアに覆われた頭から伸びた髪は、看護師の方が整えてくれているんだろう。

まだ元気に過ごしていた頃と、長さは然程変わっていない。

 

反面、頬はこけて、実家の道場で鍛えていた太い腕はすっかり細くなってしまったが。

 

 

 

「勉強見てあげるから、早く帰って来なさいよ」

 

それでも、横に置かれた心電図が、まだ彼があの世界で生きているんだなという安心を与えてくれる。

 

彼がこの瞬間にもプレイしているゲーム内で、安全圏なる存在の噂は聞いている。

戦わなくても、誰かがゲームをクリアするまでそこにいれば死ぬことはないらしい。

 

 

「どうせ、戦ってばかりなんでしょうね…」

 

祖父と木剣で撃ち合って、楽しそうに青痣を作っていた彼のことだ。

命がかかっていると言うのに、こちらの心配を他所にどうせ戦いに明け暮れているんだろう。

 

 

「私が、どんな気持ちで待ってるかも知らないくせに」

 

彼の頬に手を添え、この瞬間にでも目を覚さないか祈ってしまう。

 

早く、貴方の声を聞きたい。

昔みたいに、雑な手つきで頭を撫でて欲しい。

 

 

 

――ただ貴方が無事に帰ってくれば、それでいいのに。

 

私は、それだけでいいのに。

 

 

 

 

 

 

 

VRMMO、ソードアートオンライン。

通称SAOなるデスゲームが始まって、早くも2年弱。

 

受験前だと言うのに、サービス開始日にプレイすると息巻いて、今度一緒にやろうなと誘ってきた姿が、元気な最後の彼だった。

 

彼がいつ目覚めるか、いつその命を落とすことになるのか。

そんな不安を抱えてから、もうそんなに長い年月が経とうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広大な迷宮に、一筋の赤いライトエフェクトが煌いた。

 

エフェクトがなければ、軌跡すら捉えることも困難なその斬撃は、感情のないモンスターには勿体無い一撃だ。

プレイヤーでも一部の上澄にしか認識を許さない、絶倒の一閃。

 

 

両断されたモンスター、リザードマンロードの体がズレ落ち、ポリゴン片へと砕け散る。

 

3体いたリザードマンロードも、これで残るは2体。

 

 

 

 

後ろへ跳び、距離を取る。

目測にして、敵との距離は8歩。

 

 

向かってくる蜥蜴人の構えは袈裟斬り。曲刀のソードスキル、4連撃。

一度その身に受けて怯めば、もう一体からの追撃で自分のHPはたちまちに空になるであろうことは想像に難くない。

 

 

 

浮き上がった意識を己の底に沈める。

 

刀を鞘に納め、腰溜めに。

 

 

脱力。

 

 

柄を握り、踏み込む。

 

 

青い光を伴った敵の剣は、既に俺の頭上20cm程。

ものの1〜2秒で俺を肩から割くであろう。

 

 

 

――抜刀。

閃く赤いライトエフェクト。

 

圧倒的速度で放たれた剣閃は、けして遅くはない曲刀の一撃を鈍く感じさせる隔絶とした差があった。

 

後の先、その体現。

先に振り下ろされ、俺に届くはずだったその剣は、俺に届くことなく床へと落ちた。

 

 

手にしていたバックラー諸共、横薙ぎにされた蜥蜴擬きが砕け散る。

 

 

 

 

 

「うーん…」

 

続く最後のリザードマンロードの攻撃を捌く。

 

AIの繰り出す攻撃は多方からであれば別だが、一方向からでは振りを見て、そこに刀を当てて迎撃するだけの単調作業だった。

 

ライバルの黒染めマンのように人外クラスの反射神経を持たない俺でも、振り始めを撃ち落とす事くらい訳はないのだ。

 

 

 

 

「遅えなぁ」

 

そう。まだ、遅いのだ。

相手ではなく自分の刀を振るスピードが。

 

抜き身の状態であれば、満足とまでは行かないが納得の行く速度域に達した。

 

 

しかし居合、抜刀術においてはシステムのサポートを受けたソードスキルですら、まだ満足出来る速度に達していない。

 

速度だけならまだしも、抜刀に至るまでの集中もプロセスにも時間をかけ過ぎている。

 

 

 

 

 

AIが業を煮やしたのか、迎撃の難しい上段振り下ろしを敢行。

剣の腹を叩けば軌道を逸らし、そのまま斬り伏せる程度は造作もない。

 

しかし、折角ここまで抜刀術に拘っているのだ。

両腕を振り下ろし、硬直状態の胴体に蹴りを入れて、強制的に距離を開く。

 

最後まで練習台にすることを決意。

 

 

 

 

慢心はせず。

己の中にある、最速を求めて。

 

感覚にしてあと何歩だろうか。

イメージの最速にはまだ足りない。

 

このゲームに放り込まれてからで考えれば随分と進歩したものだが、それでもまだ遠い。

 

 

 

 

雑念を捨て去り、一刀に全身全霊を込める。

 

再度走る剣閃。

まだ足りない、まだ遅い。

 

 

「精進、精進」

 

これでは自分の力のみで、妄想する剣速に達するのはいつになるのやら。

ステータスのせいだけではない、明らかな己の技量不足。

 

道は、険しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

「詩乃、元気してっかなぁ。

学校でイジメられてなきゃいいが…」

 

この空に浮かぶ鉄の城に閉じ込められて、もうすぐ2年。

リアルのことは考えないようにしても、どうしてもふと思い出してしまう。

 

 

家族は勿論だが、置いて来てしまった年下の女幼馴染が何より心配だ。

 

あいつ、友達いなかったから学校生活は上手くやれてるかなぁ。

最後に見たのは中1だったし、何とかなってればいいけど。

 

私生活はしっかりしている彼女の事だ。

そんなに気を揉むほどの事でもない。

 

 

 

にしても、そろそろ詩乃も高校受験か。

勉強出来るし心配はないが。

 

 

ん…?? 高校受験????

 

 

「あ…俺って最終学歴中卒じゃん」

 

17歳、男性。現実では入院で穀潰し。

自分の高校受験がご破算になっていることも思い出した。


















長くて放置してたアリシゼーションのアニメを酒テンションで見たら、なんか熱が入ってやっちゃいました。

続くか分からんので誰かこんな感じの書いてください。
設定が違ってたら許してください、続き書くことにでもなったら直します。

キリトを思うシノンのシーンで可愛すぎて悶えたので、シノンが可愛い。
報われろ。

いろんなオリ主くんたち、もっと救ったげて♡


酒カスはチョロいから感想くれば続きを書けるかもしれない。
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