俺の脳内選択肢が学園ラブコメ(男だけ)を全力で助けてくれる。   作:藤原久四郎

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えぇ嘘予告が現実に。

まず俺の脳内選択肢が学園ラブコメを全力で邪魔しているがわからない方も多いと思うのでキャラは雰囲気でお願いします!


脳内選択肢

 選べ――ッ!

 

 ➀ ラブライブ!の世界で苦難の日々を一年間過ごす。

 

 ② ホモライブ!の世界で濃厚な余生を過ごす。

 

 数秒間の酩酊感の後、俺はいつも通いなれている通学路ではなく見知らぬ景色が視界一杯に広がっている事をぼんやりとした意識の中で把握する。

「こ、ここは……?」

 さっきの選択肢、確か俺は①のラブライブの世界で~という選択肢を選んだはず。最近深夜アニメを見ていてラブライブというアニメを見てハマっていたので、というよりは消去法でラブライブの世界に行くしかなかった状況だったのだが。大体なんだよホモライブってよくあるとりあえずホモネタしとけば良いってもんじゃねぇだろ選択肢。というかこの選択肢考えてるの空さん(脳内選択肢神を作った神、初恋の人、そして女)だよな、初恋の人腐女子とか嫌だわトラウマもんだわ。

そんな思考をしながら肝心なその選択をしたという記憶がない事に気が付く。前にも似たようなパターンがあったんだが……確かその時は――

「やべぇ! 遅刻だ遅刻ッ!」

「は……?」

 後ろから太陽を思わせる底なしの元気を感じさせる”男”の声が見知らぬ景色に響き渡っていく。

俺が振り返ると脇目も振らず、前すら見ずにひたすら全速力でこちらに走ってくる一つの影が確認できた。勿論の事あまりに突然の事で避ける事すらままならない。

「あぁ……災難だ」

 一秒と立たずに思い切り石を腹に投げつけられたような衝撃が襲い、見知らぬ道路に思い切り叩きつけられる。ぶつかってきた男の叫び声と共に見知らぬ景色の空に見知らぬ人の顔が浮かんでいるのをおぼろげになりつつある意識の中ぼんやりと知覚する。

 そしてその顔が徐々に近づいている事が最後に感じられたことだった。

 

「ん……ここは?」

 見知らぬ景色に選択肢のせいでぶち込まれたかと思えば今度は見知らぬ天井か。正直何度経験したことかわからないので慣れきっているのだが。

「ってて……なんか体中が痛いぞ……しかもなんか唇のとこだけ不自然に濡れてるし」

 もはや俺の認識が追いつくレベルを超える事象の連続に正直頭がまいりかけている。だがこれも何度経験したかわからないので対処法はいくつかある。

「とりあえず辺りを確認、布団、か。誰かに寝させられたのかな?」

 上半身だけ身体を起こすとどうやら俺はベッドの上で、丁寧に布団までかけられて寝ていたようだ。しかもなんかこの布団臭い。なんというか自分の布団と同じというか凄く雄臭い。

「とりあえず出てみるか」

 雄臭い布団を丁寧にどけた後すぐ先に見えた扉に向かおうと立ち上がった瞬間、目の前にあった扉が勢いよく開かれた。

「お、起きたか。体、大丈夫か?」

「あ、はい。大丈夫です」

 突然の来訪者に思わずたじろぎながら相手を観察する。記憶を辿っていくと、そういえばこの男にぶつかられたな。という確かな記憶が呼び起され、記憶の人物と特徴を照らし合せてみる。髪は日本人ではありえない、いや人類としてあり得ないであろうオレンジ色。染めたにしてはやけに様になっているというか自然すぎる色合い。その不自然な髪は肩まで伸びており、更に女装すれば女でも通用しそうなモデル顔負けの整った顔立ちをしている。

 おぼろげな記憶と照らし合せてみた結果俺に強烈なタックルを鳩尾にかましてくれたのはこの男であることがはっきりわかった。そんな情報収集よりも先に今、俺が置かれている状況の把握が最優先事項だ。脳内選択肢による世界移動では真っ先にするべき事だ。

「あの……先に名前聞かせてもらってもいいですか?」

「あぁ、すまん。まだ名乗ってなかったな。俺の名前は――」

 考えればわかっていた事だ。不自然なまでに似合っているオレンジ色の髪、最近見た事のある特徴を持った美少年。これが指し示す答えは――。

 

「高坂、高坂穂乃道だ。まぁ好きに呼んでくれ」

 

 嫌な予感が的中した。

 

「え? 穂乃道? ごめんもう一回」

「だからぁ、稲穂の穂になんかよくわからない乃、それに道路の道って書いてほ、の、み、ち。これでいいか?」

「えぇ……」

 どうやら俺は選択肢を間違えてしまったようだ。

 一応ラブライブの説明をしよう。学院廃校の危機に襲われた音ノ木坂学院の生徒、高坂穂乃果はどうにかして学院廃校を阻止しようとした。その時ひらめいたのがスクールアイドル、学園単位で行われるアイドル活動だ。最初は幼馴染である園田海未や南ことりと共にアイドルを結成。それから人数を増やしながら廃校を阻止するために活動をしていく、というのが大まかな流れだ。最近は若者を中心に一躍ブームになり、その大きな流れの中俺はその波に呑まれ、ドハマりしたのだ。

本来、ラブライブの世界に行ったのならスクールアイドルの美少女達が俺を迎えてくれたはずだろう。だが現実はイケメン過ぎる男がラブライブの世界の穂乃果というキャラを彷彿とさせる容姿で、しかもほぼニアピンの名前で登場したときたもんだからもうこれ何が何だかわかんねぇよ。

 

つまり、俺は。

 

 ホモライブ!とかいう世界に迷い込んだようだ。

 




キャラがわからない!という方はお調べいただけると幸いです。

少しでも気になった方はアニメ化もしておりますのでそちらもどうぞ(ステマではない

次回投稿は近い未来を予定しております!
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