俺の脳内選択肢が学園ラブコメ(男だけ)を全力で助けてくれる。   作:藤原久四郎

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えぇまさかの続くんですね。

かといってしっかりはかけないんですね。ネタですから。


穂乃果ではなく穂乃道

 前回までのホモライブ!

 

 NO!ラブライブ!

 YES!ホモライブ!

 

 目の前のオレンジ色の髪を肩まで伸ばした整った顔立ちの青年、彼は苗字を高坂、そして名前を穂乃道と言った。よし奏、一旦落ち着こう。こういった時はクールに冷静に焦ってはいけない。

「ってなんだよホモライブって! 俺はラブライブの世界を選んだろ!」

 無理ですね。とてもではないが落ち着いてられない。ツッコミが体に染み込まれている以上は突っ込まざるを得ない。しかも地味にラブライブの高坂穂乃果の雰囲気を残している所が腹立たしい。絶対選択肢ってやっぱり最低最悪だ……。

「お、おい大丈夫か? 急に叫びだしたりして」

 穂乃道が心配そうにこちらを覗き込んでいる事に気が付き、自分がいかに取り乱していたかを実感する。よし……一通りぶちまけたから落ち着いた。

「あぁごめん。ちょっと取り乱しただけだから」

「おいおい大丈夫かよ……というか見ない顔だが、引っ越しでもしてきたのか?」

「あぁ、それは――痛ッ……」

 こういう時まで絶対選択肢の制約はあるのか……。絶対選択肢に関することは他人に喋ることは出来なくて、それでも話そうとすればまたしても忌まわしい頭痛が襲い掛かってくるわけだ。

 そして、絶対選択肢は空気を絶対に読まない。

 

 選べ――ッ!

 

① 素直に、「今日、引っ越してきた」という。

② 素直に、「俺、ホモなんだ」という。

 

「意味わかんねぇよ!」

「お、おい……」

 穂乃道もとうとう驚きを隠せない、といった様子でたじろぎながらこちらを心配そうに見ている。そうこうしている内にも頭痛は徐々に増していっていく。そもそも選ぶ程の事でもない選択肢だ。

「実は……今日、引っ越してきたんだ。だから勝手もわからず辺りをうろついていたんだ」

 キチンと説明も加えつつ選択肢に提示された条件を口に出す。すると痛みが嘘のように消えていくのを、もう既に疲れ切った頭の中でおぼろげに理解していた。

「あぁそういうことか。なら辺りの説明でもしてやろうか? 困った時はお互い様だしな」

 俺の口から出た嘘を疑うことなく受け取ってくれた穂乃道は親切な事に、紙にスラスラと簡易地図の様な物を書き始める。

 そして五分と立たずにほれ、と手渡してくれた紙には簡易と呼ぶにはしっかり書かれたすぎた、辺りに何があるかを書き記してあり地図であった。

軽く地図に目を走らせていくと、辺りには神社や音ノ木坂と書かれた学院があることが分かった。絶対選択肢も面倒なのかこの辺の立地とかはラブライブの世界のままの様だ。それはこちらにとっては好都合で、言ってしまえばラブライブのアニメとそう変わらない世界、ということだ。

「ありがとう穂乃道。じゃあ俺はそろそろ行くよ」

 感謝の言葉を述べながら、作ってもらった地図を丁寧に折り畳み、来ている服のポケットに大事にしまう。

「あぁこっちこそ悪かったな。じゃあまたどこかで会うかもしれないし、またな。っていっとくわ」

「おう、じゃあまたな」

 別れの言葉を述べた俺は穂乃道の家を後にするべく玄関の方へ向かって歩き出す。当たり前のように帰ろうとしているが初めて来た家なので勝手がわからず、結局穂乃道に玄関まで見送りをさせることになってしまった。

「あ、聞き忘れてたんだが」

 玄関で脱がされていた靴を再び履きなおしていると、穂乃道が突然思い出したように口を開いた。

「ん? 何かな」

「えーっと、そのだな……」

 妙に煮え切らない様子でもごもごと口を動かしている穂乃道。どういう状況なのか俺にはわからず、穂乃道が口を開くまで靴を履き終えたまま待たされる。

「えーい! 俺にぶつかってからの事覚えてるか?」

 ぶつかってからの事か……穂乃道の必死の剣幕と声音に圧された俺は必死に記憶の糸を手繰り寄せるべく、思い出そうとしてみるものの、思い出せるのはぶつかってから見えた雲一つない空の事だけだ。

「うーん、悪い。なんにも覚えてないな……」

「お、そうか! ならいいんだ! ……よし大丈夫」

 後半は何を言っているかわからなかったがどうやら特に思い出さなくても問題ないようで穂乃道も満足げな様子だ。

「じゃあ、今度こそいくわ」

「おう! じゃあまたな!」

 

 

「うーん……どうするか」

 何の計画も無く穂乃道の家を出てから、地図と睨みあいをしながらこれからどうするかを考えていた。そもそも俺の家がどこにあるのかがわかっていないのが辛い。そもそもこういった世界移動するタイプの選択肢なら大抵一日かからず元の世界に戻ることが出来ていたのだが、今回の場合いつ戻れるかの指定も何もないので正直手詰まりの状況なのだ。

 とりあえず辺りをうろついて情報を集めるのが先決だろうか。そう考えたら行動だ、一番近いのはっと……神社か、何があるかはわからないがお祈りの一つくらいはしておけば神様もきっと見ていてくれるだろう。あ、でも神ってどんな人だろう。いつものチャラ神(奏の絶対選択肢を消すための補助の役割をする神、ほぼ役に立たない。)みたいな神ならこっちから願い下げだが。

「よし、いくか」

 そう決意を新たに一歩を踏み出した瞬間、すっかり慣れた脳に響く無駄にイケメンなボイスが聞こえてきた。

 

 ――選べよっ

 

① 神社に辿りつくが、何か起こる。

② 神社には辿りつけないが、何も起こらない。(別イベントあり)

③ 宇宙の神秘を見る。

 

 ――平和ってなんだっけ。

 




どちらかと言えば別作品で書けない男子特有のテンションを書きたい!後は息抜きも兼ねてますね。

よろしければ暖かく見守って頂けると幸いです。
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