「ふうう…やっと到着!」
「早くビークルモンスターを変えるぞ」
チェンジポイントに到達した翔太と伊織。
幸か不幸か、ここまでくる途上で他の組と遭遇することがなかった。
「翔太君、次のビークルモンスターを早く!!」
「分かっている!」
フィールドから離れたビークルモンスターは融合モンスター、シンクロモンスター、エクシーズモンスターの場合はエクストラデッキへ、それ以外はデッキへ戻される。
また、チェンジポイントにいる時点でフィールドにいるモンスターを新たなビークルモンスターにすることができない。
「キュイー!」
「な…!?」
急に伊織の服の中からビャッコが飛び出してくる。
「お前…ホテルにいるんじゃなかったのか!?」
「あはは…ごめんね。私がこの子を連れてきちゃって」
「伊織、お前なぁ…」
「キュイキュイーー!」
ビャッコが翔太のデッキから自分のカードを出すと、勝手にセットする。
「な…!!」
「ビャッコがビークルモンスターになってくれるの!?」
「キュイ!」
胸を張りながら鳴くビャッコ。
どうやら、ビークルモンスターをする気まんまんのようだ。
「お前にビークルモンスターができるか!?第一俺たちを乗せるだけの大きさじゃねえだろ?」
「キューーーー!!」
ランドセルから葉っぱを取り出し、頭に乗せる。
するとビャッコが白と赤をベースとした二人乗りの車に変化する。
「わあ…車だね、翔太君!」
「見ればわかる。はぁ…」
一応、ビャッコが変化しているため自動操縦みたいなことはできるだろう。
ため息をつきながら、翔太は運転席に座った。
第3コースの後半あたりでは…。
「なるほど…ここからは障害物が多いな…」
ジョンソンの杖にビークルモンスターである《クラッシュ・スパイダー》が放った糸がついている。
彼の目の前には多くの楔や岩、ワイヤートラップなどがあり、それらが多くの出場組の行く手を阻んでいる。
「だが、この程度のコースならば問題ない。《クラッシュ・スパイダー》、糸で道を作れ」
《クラッシュ・スパイダー》が岩から岩へと続く道を糸で作り始める。
「おーっと待ってもらうぜぇ?俺たちが先にとおるからなぁ!」
ジョンソンの背後から二足歩行型に改造された《マシンナーズ・フォートレス》に《マシンナーズ・キーパー》と《マシンナーズ・ギアフレーム》を取り付けた巨大な兵器が近づいてくる。
(この音と振動音…《マシンナーズ・メガフォーム》…。雑音も入っているが、この声はジョー・ハインリヒ)
「俺たちのタッグが世界一ィ!!鬼柳一真とロットン・バーネルを倒したというジョンソン・オーベルだな?相手にとって不足なぁぁぁし!!!!」
「うるさいですよ、ジョー。少し静かにしていただきたい」
カイルがうんざりしながら懐からテレビのリモコンを取り出し、音量を下げる。
すると、ジョーの声がだんだん小さくなっていった。
「私の相棒がうるさくてすみません。まあ、現在あなたが1位。ここからゴールまでのんびりデュエルをするというのは…」
「…そのデュエルで私の力量を測ろうとでも…?」
「まあ、このレースは上位8位の中に入ればいいというだけのもの。このまま我々を振り切ってしまっても結構。しかし…」
「いいだろう。お互いに少々ダメージは受けているが、宣戦布告されたからには全力で相手をする」
ジョンソンが杖を置き、《マシンナーズ・メガフォーム》の方向に顔を向ける。
ジョンソン
手札2
ライフ3400
場 ダーク・スパイダー(《ダーク・スパイダー》の影響下) レベル3 守備0
グランド・スパイダー レベル4 守備1500
クラッシュ・スパイダー(ビークル)
ジョー&カイル
手札
ジョー2
カイル4
ライフ2900
場 マシンナーズ・ギアフレーム レベル4 攻撃1800
マシンナーズ・メガフォーム(ビークル)
「私のターン…」
ジョンソン
手札2→3
「このカードは…」
ドローしたカードの感触がジョンソンに過去のことを思い出させる。
10年前、当時10歳だったジョンソンは生まれつき盲目でそのかわりに他の感覚は研ぎ澄まされていた。
更に誰よりも勤勉に励んで、成績が良かったことから周囲の嫉妬を買うことになり、本人にとって友人と言える人物がいなかった。
そんな中、彼は親友と言える人物と出会う。
「なあ…隣、いいか?」
それが彼が初めてジョンソンに言った言葉だ。
彼の名前は猪田富雄。
ジョンソンが目が不自由なのに対し、彼は交通事故が原因で手足が不自由だった。
同じような境遇であるためか、2人はすぐに仲良くなった。
デュエルは富雄から教えてもらい、カードの感触と効果、名前も彼との特訓ですべて覚えた。
そして、遊勝のデュエルをテレビで見たときに2人でアクションデュエルの頂点に立つことを誓った。
富雄がデッキを作り、ジョンソンが戦うという不思議なタッグとなったのだ。
(富雄…俺は必ず勝つぞ)
富雄は今、スタジアムの客席で観戦している。
彼との夢のためにも、負けるわけにはいかない。
「私は《トリプル・スパイダー》を特殊召喚。このカードは相手フィールド上に《スパイダートークン》2体を守備表示で特殊召喚することで、手札から特殊召喚できる」
小型の蜘蛛が2体、《マシンナーズ・メガフォーム》の前に現れると同時にジョンソンのそばに赤い3つの目を持つ巨大で白い蜘蛛が現れる。
トリプル・スパイダー レベル3 攻撃600
スパイダートークン×2 レベル1 守備0
トリプル・スパイダー
レベル3 攻撃600 守備600 効果 闇属性 昆虫族
このカードは通常召喚できない。
(1):相手フィールド上に「スパイダートークン」(昆虫族・闇・星1・攻/守0)2体を守備表示で特殊召喚して、手札のこのカードを特殊召喚することができる。
「そして、《ダーク・スパイダー》の効果を発動。1ターンに1度、私のフィールド上に昆虫族モンスター1体のレベルを2つ上げることができる。私は《ダーク・スパイダー》のレベルを2つ上げる」
ダーク・スパイダー レベル3→5 守備0
「私は手札から魔法カード《ライフ・スター・リロード》を発動。私のフィールド上に存在するモンスターの種族が1つのみで、レベルの合計が10以上の時、デッキからカードを2枚ドローする」
ライフ・スター・リロード
通常魔法カード
「ライフ・スター・リロード」は1ターンに1度しか発動できない。
(1):自分フィールド上に存在するモンスターの種族が1つだけで、レベルの合計が10以上の時にのみ発動できる。自分はデッキからカードを2枚ドローする。
「そして、手札から儀式魔法《地獄蜘蛛の儀式》を発動」
3体の蜘蛛が電柱やビルを利用して高所へ向かい、糸を吐く。
その糸がジョンソンの頭上に集まり、巨大な塊となる。
「このカードはレベルの合計が8以上になるように、手札・フィールド上に存在する私の昆虫族モンスターをリリースする」
《ダーク・スパイダー》と《トリプル・スパイダー》が合計8つの紫色の炎の玉となって塊の中に入り込む。
「なぁぁにぃぃぃ!!?こいつ、儀式召喚を使うのかぁぁぁ!!」
「これまでの公式戦で使った記録はないぞ??」
「地獄の炎纏いし闇の蜘蛛よ、私と富雄の夢の道を生み出せ。儀式召喚!《ヘルフレイム・スパイダー》!!」
糸の塊が砕け、その中から紫色の炎を纏った白くて巨大な6つ目の蜘蛛が現れる。
ヘルフレイム・スパイダー レベル8 攻撃2700
「《ヘルフレイム・スパイダー》の効果発動。1ターンに1度、フィールド上に存在する昆虫族モンスター1体の表示形式を変更することで、このカードにスパイダーカウンターを1つ置く」
《ヘルフレイム・スパイダー》と同じ炎を纏った《スパイダー・トークン》が攻撃表示に変化する。
そして、《ヘルフレイム・スパイダー》の頭上に『1』と刻まれた紫色の炎が現れる。
ヘルフレイム・スパイダー スパイダーカウンター0→1
スパイダートークン レベル1 攻撃0
「ちぃぃ!!」
「バトル。《ヘルフレイム・スパイダー》で《スパイダー・トークン》を攻撃」
《ヘルフレイム・スパイダー》の口から紫色の炎でできた糸が放たれる。
「《マシンナーズ・ギガフォーム》のビークル効果を発動します!1ターンに1度、私が最初に受けるダメージを0にする!!」
《マリンナーズ・ギガフォーム》が装備されているキャノンを発射する。
放たれた質量弾と糸が相殺するが、その爆風で《スパイダートークン》が消滅する。
「更に墓地の《地獄蜘蛛の儀式》の効果を発動。このカードの効果で儀式召喚された私の昆虫族儀式モンスターが相手モンスターを攻撃した時、スパイダーカウンターが1つ現れる」
再び紫色の炎が頭上に現れ、数字が『1』から『2』に切り替わる。
ヘルフレイム・スパイダー スパイダーカウンター1→2
地獄蜘蛛の儀式
儀式魔法カード
「ヘルフレイム・スパイダー」の降臨に必要。
「地獄蜘蛛の儀式」の(2)の効果は1ターンに1度しか発動できない。
(1):レベルの合計が合計8以上になるように自分の手札・フィールド上に存在する昆虫族モンスターをリリースすることで、手札から「ヘルフレイム・スパイダー」1体を儀式召喚する。
(2):このカードの効果で特殊召喚されたモンスターが相手モンスターを攻撃した時、そのモンスターの上にスパイダーカウンターを1つ置く。
「やってくれるな…。《ヘルフレイム・スパイダー》の攻撃をしのぐとは」
「ブァカ者がぁぁぁ!!その程度の攻撃で俺たちを倒せると…」
再びジョーの声がリモコン操作で小さくなっていく。
「全く…。ですが、その程度で私たちは倒せませんよ?」
「…。私は《クラッシュ・スパイダー》のビークル効果を発動。1ターンに1度、デッキから昆虫族モンスター1体を墓地へ送ることで、デッキからカードを1枚ドローすることができる。私はデッキから《リング・スパイダー》を墓地へ送り、カードを1枚ドロー。ただし、この効果は私のフィールド上に昆虫族モンスターが存在しないとき、発動できない」
慣れた手つきでジョンソンが自動排出されたカードを墓地へ捨て、カードをドローする。
「さすがですね。目が見えないというのに」
「…訳あって5年近くアクションデュエルの特訓をしたからな。私はカードを1枚伏せ、ターンエンド」
ジョンソン
手札3→1
ライフ3400
場 ヘルフレイム・スパイダー(スパイダーカウンター2) レベル8 攻撃2700
グランド・スパイダー レベル4 守備1500
伏せカード1
クラッシュ・スパイダー(ビークル)
ジョー&カイル
手札
ジョー2
カイル4
ライフ2900
場 マシンナーズ・ギアフレーム レベル4 攻撃1800
スパイダートークン レベル1 守備0
マシンナーズ・メガフォーム(ビークル)
一方、第2コースでは…。
「うーん、快適快適!クーラーもあって気持ちいいね!」
ビャッコが変身した車の環境は良く、クーラーだけでなくラジオまでついている。
伊織が聞いている音楽はジブリ映画の主題歌だ。
「集中しろ。いつ相手が出てくるかわからないぞ?」
「キュイーー!!キュキュキューーー!!」
車内にビャッコの鳴き声が響き渡る。
正面には3つの頭を持つ青と白の翼龍、《モンタージュ・ドラゴン》に乗った2人の警官がいる。
2人ともヘルメットをつけていて顔や髪型は良く見えない。
分かることは、1人は少し日焼けした肌で筋肉質な肉体であること、もう1人は白い肌の優男だということだけだ。
前者がおそらく牛尾、後者が風間だろう。
来ている青い制服は警察の物だ。
「げっ…こんなところで減速できっかよ!!」
「伊織、こいつを倒すぞ!」
「うん!!」
「「デュエル!!」」
「私のターン、ドロー」
カイル
手札4→5
(奴らは予選、VWXYZのユニオンモンスターデッキで戦った。奴らの特徴は同じデッキでタッグデュエルを行うところにある…本選のためにデッキを変えたということか…)
「私は手札から《マシンナーズ・コマンダーコヴィントン》を召喚します」
赤いアーマーを纏い、下半身が青い4本足の義足、2丁の拳銃を持つ両手とともに光剣を持つ隠し腕を2本装備した指揮官が現れる。
どうやら自らも前線で戦うために改造を施したようだ。
マシンナーズ・コマンダーコヴィントン レベル4 攻撃1000
「このカードの召喚に成功した時、手札から《マシンナーズ・フォートレス》を特殊召喚することができます」
《マシンナーズ・コマンダーコヴィントン》が上空に向けて信号弾を発射する。
すると、上空にヘリコプターが出現してカイル達の前に《マシンナーズ・フォートレス》を投下する。
マシンナーズ・フォートレス レベル7 攻撃2500
「更に、《マシンナーズ・コマンダーコヴィントン》はマシンナーズモンスターの攻撃力をフィールド上に存在する機械族モンスター1体につき300ポイントアップする!」
マシンナーズ・ギアフレーム レベル4 攻撃1800→2700
マシンナーズ・コマンダーコヴィントン レベル4 攻撃1000→1900
マシンナーズ・フォートレス レベル7 攻撃2500→3400
マシンナーズ・コマンダーコヴィントン
レベル4 攻撃1000 守備600 効果 地属性 機械族
「マシンナーズ・コマンダーコヴィントン」はフィールド上に1体しか存在できない。
(1):このカードの召喚に成功した時、手札から「マシンナーズ・フォートレス」1体を攻撃表示で特殊召喚することができる。
(2):このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、自分フィールド上に存在する「マシンナーズ」モンスターの攻撃力はフィールド上に存在する機械族モンスターの数×300ポイントアップする。
(これで…《マシンナーズ・フォートレス》の攻撃力は《ヘルフレイム・スパイダー》を上回った…)
「バトルです!《マシンナーズ・フォートレス》で《ヘルフレイム・スパイダー》を攻撃!スタン・キャノン!!」
《マシンナーズ・フォートレス》のキャノン砲からすさまじい電気でできた巨大な弾丸が発射される。
「罠発動、《ライヤー・ワイヤー》。私の墓地に存在する昆虫族モンスター1体を除外することで、相手フィールド上のモンスター1体を破壊する」
《ダーク・スパイダー》の幻影が槍のように鋭い糸を放つと、それが《マシンナーズ・フォートレス》のコアを貫いた。
コアを砕かれた《マシンナーズ・フォートレス》はその場で機能を停止させた。
マシンナーズ・ギアフレーム レベル4 攻撃2700→2400
マシンナーズ・コマンダーコヴィントン レベル4 攻撃1900→1600
「《マシンナーズ・フォートレス》が…!!やりますね…。私は墓地の《マシンナーズ・フォートレス》の効果を発動!このカードは手札の機械族モンスターをレベルの合計が8以上となるように墓地へ送ることで、このカードを手札・墓地から特殊召喚することができる。今こそ再起動を、《マシンナーズ・フォートレス》!!」
応急処置で簡易的なコアが装備されたことで機能停止していた《マシンナーズ・フォートレス》が再び動き始める。
マシンナーズ・フォートレス レベル7 攻撃2500→3400
マシンナーズ・ギアフレーム レベル4 攻撃1800→2700
マシンナーズ・コマンダーコヴィントン レベル4 攻撃1000→1900
手札から墓地へ送られたカード
・マシンナーズ・メガフォーム
「私はカードを2枚伏せ、ターンエンド」
ジョンソン
手札3→1
ライフ3400
場 ヘルフレイム・スパイダー(スパイダーカウンター2) レベル8 攻撃2700
グランド・スパイダー レベル4 守備1500
クラッシュ・スパイダー(ビークル)
ジョー&カイル
手札
ジョー2
カイル5→0
ライフ2900
場 マシンナーズ・ギアフレーム レベル4 攻撃1800
マシンナーズ・コマンダーコヴィントン レベル4 攻撃1900
マシンナーズ・フォートレス レベル7 攻撃3400
スパイダートークン レベル1 守備0
伏せカード2
マシンナーズ・メガフォーム(ビークル)
「バトル!!《M・HERO闇鬼》でダイレクトアタック!!妖魔会心撃!」
「な…なんでこの娘までそのカードを…うわああああ!!」
鋼の角を1つ額につけた日本の鬼をイメージさせる漆黒のHEROの闇の拳が回転しながらビークルモンスターである《モンタージュ・ドラゴン》毎、牛尾と風間を貫いた。
牛尾&風間
ライフ1400→0
「うーん…絶好調!!」
「伊織、だいぶそのカードとデッキがなじんだみたいだな」
「当然!徹夜で頑張ったんだぞー?」
「付き合った相手の身にもなれ」
眠気防止のため、コンビニで購入したフリスクを口にする。
ちなみに翔太は刺激の強いブラックミント派だ。
(だが…赤馬零児。どういう風の吹き回しだ?)
少しスピードを落としながら、伊織のデュエルディスクの両端にセットされているカードを見る。
そのカードは昨晩、ホテルに突然訪問してきた中島という男から渡されたものだ。
「まーいいじゃんいいじゃん。おかげでパワーアップしたんだから」
「お前だけがな」
「キュイーキュイー!」
「ふう…また一組見えてきた。伊織、このコースはお前だけで何とかしろよ。そのカードを利用した戦術の特訓だ」
「えーーーー!!?」
頬を膨らませながら不満げな表情となる伊織を見ずに、翔太はビークルモンスターである《ドラグニティアームズ―レヴァテイン》に向けて突っ込んでいく。
「私のターン」
ジョンソン
手札1→2
「私は《ヘルフレイム・スパイダー》の効果を発動。《スパイダートークン》を攻撃表示に変更させる」
スパイダートークン レベル1 攻撃0
ヘルフレイム・スパイダー レベル8 スパイダーカウンター2→3
「《ヘルフレイム・スパイダー》の効果発動。このカードをリリースすることで、手札・デッキからスパイダーカウンターの数だけ昆虫族モンスターを特殊召喚する。私は手札から《ジェノサイド・スパイダー》、《トリケロス・スパイダー》、そして墓地から《ダーク・スパイダー》を特殊召喚」
《ヘルフレイム・スパイダー》の肉体の炎が勢いを増し、爆発を引き起こす。
そして、爆発と共に全身にダイナマイトやクラスター爆弾などを装備した機械化した蜘蛛と黒い騎士盾と剣を背負った銀色の甲冑の蜘蛛と、そして《ダーク・スパイダー》が姿を現す。
ジェノサイド・スパイダー レベル7 攻撃2400
トリケロス・スパイダー レベル8 攻撃2800
ダーク・スパイダー レベル1 守備0
ヘルフレイム・スパイダー
レベル8 攻撃2700 守備0 儀式 闇属性 昆虫族
「地獄蜘蛛の儀式」により降臨。
(1):1ターンに1度、フィールド上に存在する昆虫族モンスター1体を選択して発動できる。そのモンスターの表示形式を変更し、このカードにスパイダーカウンターを1つ置く。
(2):自分のターンのメインフェイズ1に、このカードをリリースすることで発動できる。このカードに乗っているスパイダーカウンターの数だけ手札・墓地から昆虫族モンスターを可能な限り自分フィールド上に特殊召喚する。この効果を発動したターン、自分はモンスターを召喚できない。
「何…!?まさか、《ヘルフレイム・スパイダー》は…」
「そうだ。このカードは通過点に過ぎない。勝利のための…。いずれペンデュラム召喚が多くのデュエリストたちによってつかわれる日が来る。これはそれの対策の1つだ…。…どうやら、私たちの決着はここではつかないようだ」
「…。ええ、そうですね」
ゴールラインを通過すると同時に、デュエルディスクに何着目に到着したかを示す数字が表示される。
ジョンソンが『1』、カイルとジョーが『2』だ。
「まあ、ここでは8着目までに到着すればいいだけのレース。1位か2位かは別に気にしませんよ」
「…。失礼する」
《クラッシュ・スパイダー》が消えると、ジョンソンは杖で足元を確認しつつ、案内人の手を借りながら控室へ向かった。
「さあ、私達も行きましょうか。ジョー」
「わ…私の出番はなかったが…まあいい!!ここからが私のステー…」
「ちょっとここからは問題になりますのでストップしてください」
リモコンでジョーは消音状態にされ、一切しゃべれなくなった。
「ここからが第3コースか…」
第2コースを走り終えた翔太が車から降りてコースを見る。
障害物となる岩や瓦礫が多く、これ以上ビャッコのまま進むのは無理だろう。
「ビャッコ。お前の出番は終わりだ」
「キュー…」
元の姿に戻り、しょんぼりする。
「ここまでありがとう、ビャッコちゃん!帰りにみたらし団子買いに行こうねー?」
「キュイー!」
「また空を移動かと突っ込むのは禁止だぞ」
翔太の目の前に《魔装鳥キンシ》が姿を現す。
「こいつのビークル効果は1ターンに1度、フィールド上のペンデュラムモンスターのスケールを1つ変動させる…??」
「じゃ、出発進行ー!」
「キュイー!」
2人と1匹が《魔装鳥キンシ》の背中に乗る。
ビャッコは伊織の服の中に入り込む。
「結局ついてくるのか…落ちるなよ?」
どうせ自分が言っても、絶対に従ってくれないだろうと思った翔太は《魔装鳥キンシ》を飛翔させる。
現在の翔太と伊織の順位は10位。
少し急がないと脱落する可能性がある。
今回は忙しい日々が続いたので短めになってしまいました…。
次の話は少し長くするつもりなのでそれでご勘弁を。
第3コースで翔太と伊織を待つものとは…?