「はぁ…あいつら、いつ襲ってくるかわかりませんよ?」
「最初に襲った奴らは駆逐できたが、いつまた来るかわからねえな…」
ガーダーと会話しながら、ハイヤーはバスのタイヤ交換と応急修理を行う。
翔太たちはレオコーポレーションが貸し切った宿泊施設に入っている。
翔太がバスと合流した時、バスに残っていたオベリスクフォースはガーダー達によって撃退されていた。
しかし、デュエルの際に発生したダメージが実体化したことによりバスの一部が破損し、タイヤにもダメージが発生した。
そのため、静岡と舞網市の中間あたりの距離にあるサービスエリアに停車することになった。
「キュー…キュー…」
宿泊施設の304号室…。
翔太と伊織はこの部屋で泊まることになった。
ホテル程ゆとりのある環境ではないが、ベッドと机、テレビとネット付きパソコンといった最低限の設備はある。
ビャッコはベッドの上で丸くなって眠っている。
(あのオベリスクフォースの奴ら…伊織を狙っていると言っていたな)
結局彼らからなぜ伊織を狙うのかを聞くことができなかった。
もしも最初に倒したオベリスクフォースも同じ目的だったとしたら…。
「ちっ…訳が分からねえ」
「何が訳が分からないの?」
「な…!?」
急に耳元で伊織がそう言ったので、ビクッとする。
「もー、翔太君。そんなにびっくりしなくていいのにぃ」
「非常識かお前は。急に耳元で…」
「えー、いいじゃんいいじゃん。私達、長い付き合いでしょー?」
「何か月かくらいしかないだろ…?」
ため息をつきながら、伊織を見る。
青いパジャマ姿で、髪の毛は少し濡れている。
体に若干熱があることからシャワーを浴び終えてすぐだということがわかる。
(あいつらがなぜこいつを狙っているのかわからないが…何もしないわけにはいかないな)
うるさいが、自分に居場所を与えるだけでなく記憶を取り戻すのに協力してくれた伊織。
彼女を守らなければ男がすたる。
そう思っているのだろう。
「あ、そーだ!翔太君。ちょっと来て!」
急に伊織が翔太の手を握る。
「どこへ連れて行く気だ?」
「いーから、いーから!」
「良くねえだろ?ビャッコはどうする?」
「あ!そうだった。ビャッコちゃーん!」
伊織の声に反応し、ビャッコが目を覚ます。
「一緒に来てくれる?何かに変身して」
「キュキュー!」
嬉しそうに承知したビャッコがその姿を髪留めに変化させ、伊織はそれを髪につける。
「よし、これでオッケー!レッツゴー!」
「待て!!ちゃんと説明しろよな…」
テンションを上げる伊織についていけず、引っ張られる形で部屋を出る翔太。
(あいつ…まさか俺の知らないところでオベリスクフォースを怒らせたのか?)
「おまちどー!みんな!」
「サンクス、伊織」
「おお!翔太も来てくれたか!」
「こいつが勝手に連れてきただけだ…はあ」
3階の集会場に到着すると、ハンスやジェイク、里香などのバスに乗っていたデュエリストの一部が集まっていた。
翔太を放した伊織はステージに上がると、マイクを手に取る。
「あーーあーーー本日は晴天なり、本日は晴天なり…」
(何を始めるつもりだ…?)
「それでは…参加者の皆さんでミニデュエル大会を始めたいと思いまーーーす!」
「…はぁ?」
何をいきなりと言いたげな翔太に対して、他のメンバーは歓声を上げる。
「ルールは簡単!これから消灯時間まで何度もデュエルを行い、勝利回数の多いデュエリストが優勝!ただし、同じデュエリストとは連続してデュエルしてはいけません!!それでは、勝敗表を配りまーーす!」
「ほれ、性悪男!」
「よりによってお前から渡されるのかよ。やってらんねえ…」
里香から勝敗表を差し出された翔太は不愉快になり、会場を出ようとする。
しかし外からカギをかけられていて、そうやっても開かない。
ちなみに、この宿泊施設のキーはすべてカードキーになっている。
「ちなみに…大会が終わるまでここから出られません!カードキーは私が持ってまーす!ではさっそく…デュエル大会スタート!!」
「否応なしか!!!?」
翔太のむなしい叫びを無視するかのように、デュエルが開始させる。
多くのデュエリストが対戦者を見つける中、ジェイクが翔太に近づいてくる。
「なんだよ…?俺とデュエルがしたいのか?」
「ああ、大会ではお前とやりあえなかったからな。俺のデッキも、お前と熱いデュエルがしたくてうずうずしてるんだ!」
さっそくデュエルディスクを展開し、翔太と対峙する。
「…部屋で寝てりゃ良かった」
ため息をつきながら、デュエルディスクを展開する。
「デュエル!!」
ジェイク
手札5
ライフ4000
翔太
手札5
ライフ4000
「俺のターン!まず俺は手札から魔法カード《手札断殺》を発動。お互いに手札を2枚墓地へ送り、デッキからカードを2枚ドローする!」
手札から墓地へ送られたカード
ジェイク
・サンプル・フォッシル
・シェルナイト
翔太
・ペンデュラム・シフト
・貪欲な壺
サンプル・フォッシル(アニメオリカ・調整)
レベル2 攻撃0 守備0 効果 地属性 岩石族
「サンプル・フォッシル」は1ターンに1度しか召喚できない。
(1):このカードの召喚に成功した時、相手の墓地からレベル4以下のモンスター1体を対象に発動する。そのモンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。このカードの攻撃力はそのモンスターの元々の攻撃力の数値分アップする。この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、リリースすることはできない。
シェルナイト(アニメオリカ・調整)
レベル4 攻撃0 守備2000 効果 地属性 岩石族
(1):このカードの召喚・反転召喚に成功した時に発動できる。相手ライフに500ダメージを与える。その後、このカードは攻撃表示の場合、表側守備表示に変更する。
「おっと、魔法・罠カードだけを墓地へ送ったな?」
「お前のデッキは俺の墓地のモンスターも素材にできるからな。そう簡単に墓地肥やしはできないな。俺は墓地へ送った《ペンデュラム・シフト》の効果を発動!このカードが墓地へ送られた時、デッキからレベル4以下のペンデュラムモンスター1体を手札に加える。俺はデッキから《魔装剣士ムネシゲ》を手札に加える」
ペンデュラム・シフト
通常罠カード
「ペンデュラム・シフト」の(2)の効果は(1)の効果を発動したターン、発動できない。
(1):自分フィールド上のPモンスターが攻撃対象となった時に発動できる。その攻撃を無効にする。
(2):このカードが効果によって墓地へ送られた時に発動する。デッキからレベル4以下のPモンスター1体を手札に加える。
「クレバーな手だぜ。なら俺はカードを2枚伏せ、モンスターを裏守備表示で召喚!ターンエンドだ!」
ジェイク
手札5→1
ライフ4000
場 裏守備モンスター1
伏せカード2
翔太
手札5→6(うち1枚《魔装剣士ムネシゲ》)
ライフ4000
場 なし
「俺のターン」
翔太
手札6→7
「俺はスケール2の《魔装槍士タダカツ》とスケール9の《魔装剣士ムネシゲ》でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!現れろ、俺のモンスター達!《魔装騎士ペイルライダー》、《魔装竜ファーブニル》!」
2体のペンデュラムモンスターによる光の柱が生まれると同時に、翔太のモンスターが2体召喚される。
魔装騎士ペイルライダー レベル7 攻撃2500
魔装竜ファーブニル レベル4 攻撃1900
「お!さっそくペンデュラム召喚か!それで、この前俺たちとのデュエルでゲットしたペンデュラムモンスターはどうしたんだ?」
「伊織に渡した。その方が都合がいいからな。バトル。俺は《魔装騎士ペイルライダー》で裏守備モンスターを攻撃!」
レベル4以下のモンスターでの守備力1900以上のモンスターは数多く存在する。
それならば、わざわざ攻撃力1900で効果によって後続を呼び出すことができる《魔装竜ファーブニル》に賭けるよりも確実にモンスターを処分できる《魔装騎士ペイルライダー》で攻撃したほうが良い。
翔太はそう思い、《魔装騎士ペイルライダー》に攻撃命令を出した。
裏守備モンスターは姿を現し、右腕がアンカーになっている粗面岩の人型人形になる。
粗面岩錨 レベル4 守備0
「《粗面岩錨》のリバース効果発動!フィールド上に攻撃表示で存在する最もレベルの低いモンスター1体を墓地へ送る!」
「何!?」
《魔装騎士ペイルライダー》の光剣が《粗面岩錨》を両断する前に、そのモンスターのアンカーが発射され、《魔装竜ファーブニル》を貫いていた。
急所を撃ちぬかれた竜は静かに消滅し、《粗面岩錨》が風化していく。
粗面岩錨(トラカイト・アンカー)
レベル4 攻撃1000 守備0 効果 地属性 岩石族
(1):このカードがリバースした場合、フィールド上に攻撃表示で存在する最もレベルの低いモンスター1体を墓地へ送る。その時、Xモンスターはレベル1モンスターとして扱う。
「ちっ…これで俺のモンスターが墓地に!」
「まだ終わりじゃないぜ!俺は更に罠カード《風化融合―ウェザリング・フュージョン》を発動!俺のフィールド上に存在する融合モンスター以外の岩石族モンスターが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、互いの墓地に存在するモンスターを素材に融合召喚を行うことができる!」
翔太のフィールドに破壊されたはずの《魔装竜ファーブニル》が、ジェイクのフィールドには《粗面岩錨》であった砂が出現し、砂が竜を取り込んでいく。
「新生代にて活躍せし竜よ、今こそ大地より掘り起こさん!《新生代化石飛竜スカルドレイク》融合召喚!」
頭部に龍の骨でできた兜をつけた茶色い鱗の竜が砂の中から現れ、ジェイクのフィールドへ向かう。
新生代化石飛竜スカルドレイク レベル4 攻撃2000
風化融合―ウェザリング・フュージョン
通常罠カード
「風化融合―ウェザリング・フュージョン」は1ターンに1度しか発動できない。
(1):自分フィールド上に存在する融合モンスター以外の岩石族モンスターが戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。自分及び相手の墓地から、融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターをゲームから除外し、「化石」と名のついた融合モンスター1体を「化石融合―フォッシル・フュージョン」の効果による融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
「ちっ…!うかつだったか」
ジェイクのフィールドに召喚され、咆哮する《新生代化石飛竜スカルドレイク》に舌打ちする。
まさか、岩石族戦闘破壊がトリガーとなる融合召喚されるとは思いもよらなかったのだ。
「だが、まだ俺のバトルフェイズは終わっていない。《魔装槍士タダカツ》のペンデュラム効果を発動。俺のペンデュラムモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、続けてもう1度だけ攻撃することができる。せっかく召喚した《スカルドレイク》はここで破壊させてもらう!」
《魔装槍士タダカツ》の槍から放たれた五芒星の光を受けた《魔装騎士ペイルライダー》がガトリング砲を召喚し、《新生代化石竜スカルドレイク》に向けて発射する。
「俺はフィールドから速攻魔法《タイム・ストリーム》を発動!俺のライフを半分支払い、俺のフィールド上に存在する化石モンスターをさらに前の時代の姿に逆進化させる!」
《新生代化石竜スカルドレイク》の周囲に様々な形の時計が出現し、砂時計は砂が上に、デジタル時計とアナログ時計は針と数字が逆戻りしていく。
それと同時に、その古代の竜の鱗が青に染まっていき、右手には水晶が付いた杖が新たに装備される。
「逆進化!《中生代化石飛竜スカルウィルム》!」
中生代化石飛竜スカルウィルム レベル6 攻撃2500
ジェイク
ライフ4000→2000
タイム・ストリーム(アニメオリカ・調整)
速攻魔法カード
(1):自分LPを半分支払うことで発動できる。自分フィールド上に存在する「化石」融合モンスター1体をリリースし、そのカードのテキストに記されている「化石」融合モンスター1体を召喚条件を無視して手札・デッキから自分フィールド上に融合召喚扱いで特殊召喚する。
新生代化石竜スカルドレイク
レベル4 攻撃2000 守備2000 融合 地属性 岩石族
自分の墓地の岩石族モンスター+相手の墓地のドラゴン族モンスター
このカードは「化石融合―フォッシル・フュージョン」の効果でのみ特殊召喚できる。
(1):自分のターンのスタンバイフェイズ時に発動できる。自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードをリリースすることで、デッキから「中生代化石竜スカルウィルム」1体を融合召喚扱いで特殊召喚する。
「ライフを大幅に減らしてまで召喚だと…!?」
「攻撃力の割にはかなり不効率っていいたいんだろ?ドントウォーリー。《スカルウィルム》は特殊召喚に成功したターン終了時、相手ライフを半分にする!」
「何!?」
今の翔太のライフは当然4000。
この効果によって、翔太は確実に2000ポイント以上ライフを失うことになる。
「やってくれるな、お前」
「お前のデッキは赤馬零児と同じく、すべての召喚法を使いこなすんだ。これくらいしてみせないとな」
「そうらしいな、俺は攻撃を中断する」
「クレバーな選択だな、《スカルウィルム》は特殊召喚されたターン、戦闘では破壊されない」
ガトリング砲を背中のバックパックに装着し、翔太のフィールドに戻っていく。
「俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド」
ターン終了と同時に、《中生代化石飛竜スカルウィルム》の杖から光が放たれ、翔太の生気を吸い取って行った。
ジェイク
手札1
ライフ2000
場 中生代化石飛竜スカルウィルム レベル6 攻撃2500
翔太
手札7→2
ライフ4000→2000
場 魔装騎士ペイルライダー レベル7 攻撃2500
伏せカード1
魔装槍士タダカツ(青) ペンデュラムスケール2
魔装剣士ムネシゲ(赤) ペンデュラムスケール9
「俺のターン、ドロー!」
ジェイク
手札1→2
ドローしたカードを見て、ジェイクの心が高揚する。
「(掘り当てたぜ、デスを貫く化石を!)俺は手札から魔法カード《標本交換》を発動!俺のフィールド上に存在する化石モンスターを同じレベルの化石融合モンスターにチェンジさせる!俺は《中生代化石飛竜スカルウィルム》をリリースし、デッキから《中生代化石術士スカルウィザード》を特殊召喚!」
「何!?デッキから融合モンスターを??」
「俺のデッキに眠る化石モンスターの多くは融合モンスターとして扱われるのさ!」
《中生代化石飛竜スカルウィルム》が化石となって背後に現れた巨大なショーケースに収納される。
そして、もう1つのショーケースからティラノサウルスの頭部の骨をかぶり、真っ白な衣で体と顔を隠した魔導士の骨が出てきて、上空を浮遊する。
中生代化石術士スカルウィザード レベル6 攻撃2200
標本交換
通常魔法カード
(1):自分フィールド上に存在する「化石」融合モンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターをリリースし、デッキ・エクストラデッキから同じレベルの「化石」融合モンスター1体を「化石」融合モンスターの効果による融合召喚扱いで特殊召喚する。
中生代化石飛竜スカルウィルム
レベル6 攻撃2500 守備200 効果 地属性 岩石族
このカードは「化石」融合モンスターの効果でのみ特殊召喚できる。
このカードがデッキ・フィールド・墓地に存在するとき、融合モンスターとして扱う。
(1):このカードが融合召喚以外の方法で召喚された場合、次の自分のターン終了時まで攻撃できず、効果は無効化される。この効果は無効化されない。
(2):このカードは融合召喚に成功したターン、戦闘では破壊されず、攻撃することができない。
(3):このカードの融合召喚に成功した時に発動する。そのターン終了時に相手LPを半分にする。
(4):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊したターン終了時に発動できる。自分フィールド上に存在するこのカードをリリースすることで、デッキから「古生代化石飛竜スカルワイバーン」1体を融合召喚扱いで特殊召喚する。
「《スカルウィザード》は1ターンに1度、相手フィールド上に存在するモンスター1体の攻撃力・守備力をターン終了時まで入れ替えることができる!スカルチェンジ!」
《中生代化石術士スカルウィザード》の杖から放たれる磁場が《魔装騎士ペイルライダー》の肉体に影響を与える。
手にしている盾と銃が落ち、片ひざを折る。
魔装騎士ペイルライダー レベル7 攻撃2500→2000 守備2000→2500
「ちっ…!」
「更に俺は手札から魔法カード《サイクロン》を発動!この効果で《魔装剣士ムネシゲ》を破壊だ!」
竜巻に飲み込まれた《魔装剣士ムネシゲ》が消滅し、ペンデュラムスケールが消滅する。
「やってくれたな。ペンデュラムモンスターはフィールドから墓地へ送られた時、エクストラデッキへ行く」
「バトルだ!《スカルウィザード》で《ペイルライダー》を攻撃!スカル・マジック!!」
《中生代化石術士スカルウィザード》の杖から青い魔力の弾丸を発射する。
動きのとれない《魔装騎士ペイルライダー》には盾でそれを防ぐことができず、粉砕されてしまう。
「ぐううう!!」
翔太
ライフ2000→1800
「俺はこれでターンエンド。それと同時に《スカルウィザード》の効果発動!このカードが戦闘で相手モンスターを破壊したターン終了時、古生代へと逆進化する!現れろ、《古生代化石術士スカルウォーロック》!」
《中生代化石術士スカルウィザード》が光に包まれ、背中に鳥の羽根で作られたマントを装備し、かぶっている帽子がテンガロンハットに変化した魔道士の骸骨へと逆進化を遂げていく。
ジェイク
手札2→0
ライフ2000
場 古生代化石術士スカルウォーロック レベル8 攻撃2700
翔太
手札2
ライフ1800
場 伏せカード1
魔装槍士タダカツ(青) ペンデュラムスケール2
中生代化石術士スカルウィザード
レベル6 攻撃2200 守備1200 効果 地属性 岩石族
このカードは「化石」融合モンスターの効果でのみ特殊召喚できる。
このカードがデッキ・フィールド・墓地に存在するとき、融合モンスターとして扱う。
(1):このカードが融合召喚以外の方法で召喚された場合、次の自分のターン終了時まで攻撃できず、効果は無効化される。この効果は無効化されない。
(2):1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターの攻撃力・守備力をターン終了時まで入れ替える。
(3):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊したターン終了時に発動できる。自分フィールド上に存在するこのカードをリリースすることで、デッキから「古生代化石術士スカルウォーロック」1体を融合召喚扱いで特殊召喚する。
(古生代…おそらく、それが最強形態ということか…)
時代が戻るにつれて、本来の姿を取り戻していく化石モンスター達。
ジェイクの思い切りのいい《タイム・ストリーム》の発動もあり、現在では最強形態の化石の魔術師である《古生代化石術士スカルウォーロック》の召喚を許してしまった。
更に、《魔装剣士ムネシゲ》が破壊されてしまったことで今の状況ではペンデュラム召喚を行うことができない。
「俺のターン!」
翔太
手札2→3
「モンスターを裏守備表示で召喚。更に俺は手札から魔法カード《禁じられた施し》を発動。俺のライフが相手よりも下の時、デッキからカードを2枚ドローし、その後手札を1枚墓地へ送る」
翔太
手札3→1→2
手札から墓地へ送られたカード
・黙示録の悪夢
「ただし…このカードを発動したターン、俺はモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚することができず、魔法・罠カードをセットすることができない」
「まさに捨て身のカードだな。さあ、どんなスペシャルな展開を見せてくれるんだ?」
「その展開が来るのはお前次第だな、俺はこれでターンエンド」
ジェイク
手札0
ライフ2000
場 古生代化石術士スカルウォーロック レベル8 攻撃2700
翔太
手札2
ライフ1800
場 裏守備モンスター1
伏せカード1
魔装槍士タダカツ(青) ペンデュラムスケール2
禁じられた施し
通常魔法カード
「禁じられた施し」は1ターンに1度しか発動できない。
このカードを発動したターン、自分はモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚できず、魔法・罠カードをセットすることができない。
(1):自分LPが相手よりも下回っているときに発動できる。デッキからカードを2枚ドローし、その後手札を1枚墓地へ送る。
「俺のターン、ドロー!」
ジェイク
手札0→1
「(おっと、こいつはモンスターカードじゃないな。このターンでとどめを刺すのは無理だな)バトルだ!俺は《スカルウォーロック》で裏守備モンスターを攻撃!」
《古生代化石術士スカルウォーロック》から放たれた雷が竜となり、裏守備モンスターを貫く。
「《スカルウォーロック》が攻撃するとき、相手は魔法・罠カードを発動できない。そして、攻撃対象としたモンスターの効果を無効にし、ダメージステップ終了時まで攻撃力を半分にする!」
裏守備モンスター
魔装霊レブナント レベル2 守備500(チューナー)
「(ちっ…効果が無効になった以上、《レブナント》の効果は発動しない!)俺は罠カード《奇跡の残照》を発動。このターン、戦闘で破壊された俺のモンスター1体を復活させる」
《奇跡の残照》のソリッドビジョンから再び《魔装霊レブナント》が飛び出してくる。
魔装霊レブナント レベル2 守備500(チューナー)
「《奇跡の残照》か。どうりで、《ペイルライダー》が戦闘で破壊された時に発動できなかったわけか」
「ああ…ペンデュラムモンスターはフィールドから墓地へ送られるとき、エクストラデッキへ行くからな」
「俺はこれでターンエンド。さあ、エキサイティングなデュエルを見せてくれ!」
ジェイク
手札1
ライフ2000
場 古生代化石術士スカルウォーロック レベル8 攻撃2700
翔太
手札2
ライフ1800
場 魔装霊レブナント レベル2 守備500(チューナー)
魔装槍士タダカツ(青) ペンデュラムスケール2
古生代化石術士スカルウォーロック
レベル8 攻撃2700 守備2500 効果 地属性 岩石族
このカードは「化石」融合モンスターの効果でのみ特殊召喚できる。
このカードがデッキ・フィールド・墓地に存在するとき、融合モンスターとして扱う。
(1):このカードが融合召喚以外の方法で召喚された場合、次の自分のターン終了時まで攻撃できず、効果は無効化される。この効果は無効化されない。
(2):このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
(3):このカードが相手モンスターを攻撃するとき、攻撃対象となったモンスターはダメージステップ終了時まで攻撃力が半分になり、効果が無効化される。
「俺のターン!」
翔太
手札2→3
「俺は手札から《魔装妖ビャッコ》を召喚!」
「キュイーー!」
可愛らしく鳴きながらフィールドに飛び出すビャッコ。
「ビャッコちゃーん!」
「キャー可愛いーー!」
「こっち向いてーーー!」
女性陣の声援にこたえるように、ビャッコが手を振る。
(うるせぇ…)
魔装妖ビャッコ レベル3 攻撃400
「更に俺は手札から魔法カード《五芒星の残光》を発動。俺のフィールド上に存在する魔装モンスター1体のレベルを俺のペンデュラムゾーンに存在するペンデュラムカードのレベルと同じにすることができる。俺は《ビャッコ》のレベルを《タダカツ》と同じ5にする」
《魔装槍士タダカツ》の五芒星が光ると、ビャッコが《魔装霊レブナント》の周囲を走り回る。
魔装妖ビャッコ レベル3→5 攻撃400
五芒星の残光
通常魔法カード
(1):自分フィールド上に存在する「魔装」モンスター1体を対象に発動できる。そのモンスターのレベルを自分のPゾーンに存在するPカード1枚のレベルと同じにする。Xモンスターの場合、そのPカードと同じ数値のレベルのモンスターとしてX召喚の素材にできる。
「俺はレベル5の《ビャッコ》にレベル2の《レブナント》をチューニング。可憐なる妖魔よ、その秘められし妖の力を解放せよ。シンクロ召喚!《魔装妖キュウビ》!!」
「キューーーー!」
2つのチューニングリングをくぐったビャッコの尾が9つになり、5メートル近い大きさに変化していく。
翔太の前に降りると同時に、尾には紫色の火球が宿る。
魔装妖キュウビ レベル7 攻撃2000
「オゥ!《ビャッコ》の成長した姿というわけか!だが、攻撃力は《スカルウォーロック》よりも下だな?」
「バトルだ。俺は《キュウビ》で《スカルウォーロック》を攻撃!」
ビャッコの尾に宿った火球が徐々に大きくなっていく。
「迎撃だ!《スカルウォーロック》!!」
《古生代化石術士スカルウォーロック》が火球を撃ち落すため、自身の周囲に9つの魔力の球体を生み出す。
「このままじゃあ、《キュウビ》は犬死だぜ?」
「《キュウビ》の効果発動。このカードが相手モンスターと戦闘を行う時、ダメージステップ終了時までそのモンスターの効果を無効にし、攻撃力・守備力を0にする!」
「ホワッツ!!?」
「キュイーーーーー!!!!」
ビャッコの9つの火球が天井を突き破り、上空へ向かう。
そして、そのわずか3秒後にジェイクのフィールドに隕石が降り注いだ。
《古生代化石術士スカルウォーロック》が隕石で押しつぶされ、残りの隕石もジェイクを押しつぶさんと降ってくる。
「うわあああああ!!」
ジェイク
ライフ2000→0
魔装妖キュウビ
レベル7 攻撃2000 守備1000 シンクロ 闇属性 アンデッド族
「魔装」チューナー+「魔装妖ビャッコ」
このカードは上記のモンスターによるS召喚でのみ特殊召喚できる。
(1):このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動する。ダメージステップ終了時までそのモンスターの攻撃力・守備力を0にし、効果を無効化する。
(2):このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた時に発動できる。自分の墓地から「魔装妖ビャッコ」1体を表側守備表示で特殊召喚する。
「ふう…」
デュエル終了と共に、翔太が少し深呼吸をしながらデュエルディスクを閉じる。
「大した奴だぜ、まさか古生代まで逆進化した俺のモンスターを倒してしまうなんてな」
「ま、あの宝玉獣デッキの奴よりは骨があるんじゃないかー?」
「そんな棒読みなセリフじゃあ、本気で言ってるとは思えないな」
「そりゃそうだ。俺はお前らとはレベルもランクも違うからな」
「言ってくれる…!ま、勝ったのがお前だから、言い返せないな」
ペットボトルの水を口にし、ジェイクは再びデュエルディスクを展開させる。
「じゃあ俺は次の相手を探しに行くかな!」
「…もしもし、こちらガーダー。明日の昼までには舞網市に到着する予定だ。ボス」
デュエル大会が行われる中、ガーダーが自室で連絡を取る。
「ああ、急がねえとな…。そっちも用心してくれ。きっと…そっちにも奴らが来るはずだ」
今回はかなり消化不良ですが…お許しを。
それにしてもアニメはついに1年たちましたね。
まあ、謎が謎を呼び続けただけでしたが…。
2年目が楽しみです。