遊戯王ARC-V 戦士の鼓動   作:ナタタク

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第51話 騎士の玄関

「まずはそうだな…このファイリングしている書類にあるそれぞれの経費の計算から始めるか」

「ええっと、ホイールズとの抗争で手に入った港から運ばれてくる荷物とパン屋さんの売り上げ、それからトレーラーの維持費と今いる工場や他の施設への投資の金額は…」

トレーラーの中では、青いファイルをひろげて膨大な書類を見せるモハメドと頭を痛めながら電卓をいじる柚子がいる。

彼女はとにかく自分にできることをやろうと考えていた。

その中で思いついたのがこの経理だ。

モハメドはある程度経理の知識を持っているものの、将来シェイドの規模が大きくなることを考えると彼1人だけでやるのは厳しくなる。

鬼柳や漁介、翔太は実働部隊になり、ジョンソンがトレーラーや拠点の防衛に徹することを考えると経理補佐候補となりえるのはジョンソン、伊織、里香、柚子。

しかし伊織と里香は文系で更にいうとデュエルで行う簡単な計算以外の数学が苦手だ。

となると消去法で柚子1人となる。

「仕方ないだろう。一から勉強するんだ。もしかしたら、将来この経験が役に立つかもしれないぞ?」

「だといいですけど…うーん…」

なお、伊織は外でビャッコと一緒に遊んでいて、里香はご飯の準備、ジョンソンはいつもの警備中。

そしてホイールズのメンバーでシェイドの味方となったメンバーと雇ったコモンズの労働者が工場の修復を行っている。

「そういえば、翔太さん達はそろそろ風間区ですよね?」

「ん?そうだなぁ。Dホイールで走って20分といったところだな」

また、ホイールズからバルサムが追放されたのち、彼らから2台のDホイールが提供された。

緑色で右側面に改めてシェイドのエンブレムが刻まれた、ジャンク品によって一部修復された痕跡のあるバンディット1250ABSをモチーフとしている。

廃品としてシティから流れたDホイールだが、ホイールズの努力によって現在シティで量産されているDホイール以上の性能があるものの、現在セキュリティが使用しているDホイール、アサルトチェイサーには劣るという。

そのため、セキュリティと戦うことになる可能性を考慮すると今度はDホイールのパーツの入手が必要となった。

闇市でもそれは扱われているが、あまりにも高額で買ってしまうとこれからの食費や施設修復のための投資に支障をきたしてしまう。

港を利用して海外のDホイールパーツを輸入するにも時間がかかる。

「Dホイールを2台手に入れることができたのはうれしいが…まだまだ課題が多いな」

ホイールズを撃破したことでシェイドの名がコモンズに知られ始めたため、セキュリティに目をつけられるのは時間の問題だ。

 

一方、風間区では…。

「ここでいいんだよな?」

「モハメドの情報と手紙が指定した場所が正しければ、ここだ」

翔太、鬼柳、漁介は風間区中央に位置する大型のバッティングセンターの前に来ていた。

工業地帯としての役割を担っていた旧レクス区とは異なり、商店街であった風間区にはデパートだけでなく、このような娯楽の施設も構えていたようだ。

「うお!?このドア、自動で開く!!」

ドアの前に立ち、それが自動で開いたことで漁介が驚く。

ホイールズのアジトとは異なり、このアジトには自家発電できる設備があるようだ。

すると、そこには2人の黒いスーツとサングラスをつけたデュエリストがデュエルディスクを構えて待っていた。

「なんだ、お前らは?」

「ようこそ、チームブレイドのアジトへ。ボスがお送りした手紙はお読みになられましたね?」

「同盟の話だろ?それで、そのあいさつがそれか?」

翔太の言葉を肯定するかのように、2人が首を縦に振る。

すると、漁介と鬼柳がデュエルディスクを構える。

「翔太、ここは俺らに任せてくれえ」

「タッグデュエルということでいいんだな?」

「そうだ。互いにフィールドとライフ、墓地は共有することになる。我々に敗れるようではシェイドの実力はその程度ということになる」

「なら、思いっきりやってやるんじゃ!」

(ちっ…俺はのけ者か)

漁介と鬼柳に先を越される形となった翔太は少し不機嫌になりながら近くにあるボロボロなベンチに腰かけて観戦する。

「「デュエル!!」」

 

黒スーツA&B

手札

A5

B5

ライフ4000

 

漁介&鬼柳

手札

漁介5

鬼柳5

ライフ4000

 

「私の先攻!私は手札から魔法カード《ワン・フォー・ワン》を発動。手札のモンスター1体を墓地へ送り、手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚できる。私はデッキから《XX-セイバーレイジグラ》を特殊召喚」

 

XX-セイバーレイジグラ レベル1 攻撃100

 

手札から墓地へ送られたカード

・XX-セイバーボガーナイト

 

「《レイジグラ》の効果発動。このカードの召喚・特殊召喚に成功した時、墓地からX-セイバー1体を手札に戻すことができる。私は墓地から《ボガーナイト》を手札に加える」

《ワン・フォー・ワン》の効果により、デッキから呼び出した《XX-セイバーレイジグラ》の力でコストとなった《XX-セイバーボガーナイト》を手札に加える。

翔太はLDSの刀堂刃を思い出す。

現在、刃と真澄、北斗はヴァプラ隊の下で訓練をしている。

「更に私は手札から魔法カード《二重召喚》を発動。これで私はこのターン、もう1度だけ通常召喚を行うことができる。私は手札から《カードガンナー》を召喚!」

 

カードガンナー レベル3 攻撃400

 

「げげっ!?」

《カードガンナー》が現れたことで漁介の顔が青くなる。

墓地を利用するX-セイバーデッキにとってこのカードは強力なサポートを行うことができるのだ。

「《カードガンナー》は1ターンに1度、デッキトップから3枚までカードを墓地へ送ることができる。そして、ターン終了時までこの効果で墓地へ送ったカード1枚につき、攻撃力が500アップする」

 

カードガンナー レベル3 攻撃400→1900

 

デッキから墓地へ送られたカード

・セイバー・リフレクト

・X-サイン

・XX-セイバーダークソウル

 

「そして私はそして、《XX-セイバーボガーナイト》を召喚!」

 

XX-セイバーボガーナイト レベル4 攻撃1900

 

「このカードの召喚に成功した時、手札のレベル4以下のXセイバー1体を特殊召喚できる。私は手札から《X-セイバーパロムロ》を特殊召喚」

褐色の鎧をまとい、手には短剣が握られている緑色のトカゲが現れる。

鍔の中央にはXと刻まれた黄色い玉石が埋め込まれている。

 

X-セイバーパロムロ レベル1 攻撃200(チューナー)

 

「レベル4の《ボガーナイト》とレベル1の《レイジグラ》、レベル3の《カードガンナー》にレベル1の《パロムロ》をチューニング。シンクロ召喚!レベル9!《XX-セイバーガドムズ》!!」

 

XX-セイバーガドムズ レベル9 攻撃3100

 

手札をすべて使い切って《XX-セイバーガドムズ》を召喚した黒スーツA。

彼はBにむけて目で合図をすると、Bはうなずいた。

「私はこれでターンエンド」

 

黒スーツA&B

手札

A5→0

B5

ライフ4000

場 XX-セイバーガドムズ レベル9 攻撃3100

 

漁介&鬼柳

手札

漁介5

鬼柳5

ライフ4000

場 なし

 

「よし、俺のターン、ドロー!!」

 

漁介

手札5→6

 

「俺は手札からフィールド魔法《竜の渓谷》を発動!!」

発動と同時にソリッドビジョンによって部屋の中が赤く輝く夕日が印象的な渓谷へと姿を変える。

上空にはドラグニティ達が思うがまま飛翔していて、水辺には生まれたばかりの竜が休んでいる。

「このカードは1ターンに1度、手札を1枚捨てることでデッキからレベル4以下のドラグニティを手札に加えるか、デッキのドラゴン族モンスター1体を墓地へ送ることができる!」

 

手札から墓地へ送られたカード

・ドラグニティ―ブランディストック

 

デッキから墓地へ送られたカード

・ドラグニティアームズ―レヴァテイン

 

「そして俺は手札から《ドラグニティ―レギオン》を召喚!」

《剣闘獣ベストロウリィ》に似た趣の翼と頭部を持つ、金色のラインと青い布がついた白いトーガと金色のガントレットを装着した鳥人が現れる。

 

ドラグニティ―レギオン レベル3 攻撃1200

 

「このカードの召喚に成功した時、俺の墓地のレベル3以下のドラグニティドラゴン族モンスター1体を装着できる!」

墓地から飛び出した《ドラグニティ―ブランディストック》の鎧がスパイクシールドとなって《ドラグニティ―レギオン》の左腕に装着される。

「そして、《レギオン》は自分の魔法・罠ゾーンに存在するドラグニティカード1枚を射出することで、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を破壊できる!獲物は《ガドムズ》じゃ!!」

《ドラグニティ―レギオン》がスパイクシールドを《XXセイバーガドムズ》に向けて発射する。

それに胴体を貫かれたXX-セイバーの将は左手で腹部の穴を隠しながら崩れ落ちる。

「だが、俺はここで墓地から罠カード《X-サイン》を発動!」

「何!?墓地から罠カードを発動しようると!?」

墓地から排出されたカードを見ると同時に《カードガンナー》が頭に浮かぶ。

そのモンスターが墓地に落としたカードの中にそれが含まれていた。

「このカードは俺のフィールド上にモンスターが存在しない場合に墓地から除外することで、墓地からレベル4以下のX-セイバー1体を特殊召喚できる。俺は墓地から《XX-セイバーダークソウル》を特殊召喚!」

銀色の胸当てと赤いボロボロのフード付きマント、そして黒いスカートを身に着けた戦士が現れる。

褐色の腕が持つ武器は何度も手入れされた大ぶりの鎌で、これまでのX-セイバーとは異なる印象を抱かせるモンスターだ。

 

XX-セイバーダークソウル レベル3 守備100

 

X-サイン

通常罠カード

「X-サイン」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか発動できない。

(1):自分フィールド上に存在する「X-セイバー」モンスター1体が攻撃対象となった場合に発動できる。手札・墓地に存在する「X-セイバー」モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。その後、攻撃対象をそのモンスターに変更させる。その時、攻撃モンスターは戦闘では破壊されず、発生する戦闘ダメージは0となる。発動後このカードは墓地へは行かず、ゲームから除外される。このカードを発動したターン終了時、この効果で特殊召喚されたモンスターは墓地へ送られる。

(2):自分フィールド上にモンスターが存在しないとき、このカードを墓地から除外することで発動できる。自分の墓地に存在するレベル4以下の「X-セイバー」モンスター1体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は無効化される。

 

「また獲物!ならそいつの狩る!俺はフィールド上に存在する《レギオン》を除外し、墓地から《ドラグニティアームズ―レヴァテイン》を特殊召喚!このカードは俺のフィールドに存在しようるドラグニティモンスターを除外することで、手札・墓地から特殊召喚できる!」

《ドラグニティ―レギオン》が上空で緑色の羽根をまき散らしながら姿を消す。

そして、夕日を背に竜騎士が戦場へ向けて飛翔する。

オレンジ色の鱗と翼、そして人型というドラグニティが持つ2つの種族が融合したかのような姿で、右手には持ち手部分まで刃のある片手剣を逆手に装備されている。

 

ドラグニティアームズ―レヴァテイン レベル8 攻撃2600

 

「《竜の渓谷》で墓地へ…!」

「ああ!更に《レヴァテイン》は召喚・特殊召喚に成功した時、《レヴァテイン》以外の墓地に存在するドラゴン族モンスター1体を装着できる!もう1度頼むぜ、《ブランディストック》!!」

再び墓地から発射されたスパイクシールドを今度は《ドラグニティアームズ―レヴァテイン》の左腕に装着される。

「《ブランディストック》を装備したモンスターは1ターンに2度攻撃できる!行け、《レヴァテイン》!!」

《ドラグニティアームズ―レヴァテイン》が飛翔し、《XX-セイバーダークソウル》の真上に向かう。

そして、そのまま一直線の降下して頭上から剣を突き立てた。

急なことにさすがの鎌使いも迎撃することができず、真っ二つとなって消滅。

その時発生した爆風が黒スーツを襲う。

 

黒スーツ

ライフ4000→1600

 

「よし!これでようけライフを減らせた!俺はカードを1枚伏せ、ターンエンドじゃ!」

「《XX-セイバーダークソウル》の効果発動。このカードがフィールドから墓地へ送られたターン終了時、デッキからX-セイバーモンスター1体を手札に加える。私はデッキから《XXセイバーフォルトロール》を手札に加える」

「うげぇ…むやみに攻撃しなきゃよかった」

《XX-セイバーダークソウル》は破壊されようとも、リリースされようとも、シンクロ素材となろうとも墓地へ行けばターン終了と同時にX-セイバーのサーチを約束するモンスター。

更にいうと、召喚・特殊召喚と同時に墓地のX-セイバーをサルベージする《XX-セイバーレイジグラ》のツートップによって、黒スーツの2人はデッキ・墓地からXセイバーを招集できるようになった。

おまけにBの手札は5枚、一気に1ターンキルに持ち込むことのできなかったツケを次のターンに支払うことになるのかもしれない。

 

黒スーツA&B

手札

A0→1(《XX-セイバーフォルトロール》)

B5

ライフ1600

場 なし

 

漁介&鬼柳

手札

漁介6→2

鬼柳5

ライフ4000

場 ドラグニティアームズ―レヴァテイン(《ドラグニティ―ブランディストック》装備) レベル8 攻撃2600

  伏せカード1

  竜の渓谷(フィールド魔法)

 

「私のターン、ドロー」

 

黒スーツB

手札5→6

 

「私は手札から魔法カード《死者蘇生》を発動。この効果で私は墓地から《XX-セイバーガドムズ》を特殊召喚」

黒スーツのフィールドに現れた紫色の魔法陣から穴のふさがった《XX-セイバーガドムズ》が現れる。

 

XX-セイバーガドムズ レベル9 攻撃3100

 

「更に私は手札から速攻魔法《トラップ・ブースター》を発動。手札を1枚捨てることで、手札から罠カードを1枚発動できる。私はその効果で手札から罠カード《ガドムズの緊急指令》を発動。私のフィールドにX-セイバーが存在するとき、自分か相手の墓地からXセイバー2体を特殊召喚する。私は《レイジグラ》と《ダークソウル》を特殊召喚」

X-セイバーを呼ぶ2体がさっそく《XX-セイバーガドムズ》が天に掲げた剣に応じて墓地から出てくる。

 

XX-セイバーレイジグラ レベル1 攻撃200

XX-セイバーダークソウル レベル3 攻撃100

 

手札から墓地へ送られたカード

・X-セイバーアクセル

 

「《レイジグラ》の効果発動。墓地から《XX-セイバーボガーナイト》を手札に加える。そして、手札から《XX-セイバーボガーナイト》を召喚」

 

XX-セイバーボガーナイト レベル4 攻撃1900

 

「このカードの召喚に成功した時、手札からレベル4以下のX-セイバーモンスター1体を特殊召喚できる。私は手札から《X-セイバーパシウス》を特殊召喚」

刃の先にXと黒く大きく書かれた大剣を持つ、体の一部が機械化している青い鎧と黒い瞳とロングヘアーの戦士が現れる。

 

X-セイバーパシウス レベル2 攻撃100(チューナー)

 

「レベル1の《レイジグラ》とレベル3の《ダークソウル》にレベル2の《パシウス》をチューニング。シンクロ召喚!レベル6!《XX-セイバーヒュンレイ》!」

青い電球を2つつけた金色のヘルメットと赤いマントつきの青スーツをつけた女性の戦士がカットラスを手に現れる。

 

XX-セイバーヒュンレイ レベル6 攻撃2300

 

「《ヒュンレイ》の効果発動。このカードがシンクロ召喚に成功した時、相手フィールド上に存在する魔法・罠カードを3枚まで破壊することができる」

《XX-セイバーヒュンレイ》が懐から2本の投げナイフをだし、そのまま投擲する。

ナイフのうちの1本は伏せカードを、もう一本はデュエルディスクに入っているフィールド魔法に突き刺さる。

当然、ソリッドビジョンなので実際にカードに穴が開くようなことはない。

念のため。

「俺はここで罠カード《ダメージ・ダイエット》を発動!これでこのターンに俺が受けるダメージは半分になる!」

フリーチェーンの罠カードに救われ、首の皮1枚つながった2人。

だが、あっという間の漁介に倍返しできるくらいの布陣が出来上がってしまった。

《XX-セイバーガドムズ》の攻撃力は当然《ドラグニティアームズ―レヴァテイン》を上回っている。

「バトル!《ガドムズ》で《レヴァテイン》を攻撃!」

《XX-セイバーガドムズ》の大剣と《ドラグニティアームズ―レヴァテイン》の剣がぶつかり合う。

しかし、肉厚で機械化された剣が激しく振動したことで破壊力が高まっていき、《ドラグニティアームズ―レヴァテイン》の剣が砕けていく。

そして、機械の剣は鉄よりも硬い竜の鱗を肉体と共に切り捨てていった。

「ぐうううおおおお!!」

 

漁介&鬼柳

ライフ4000→3750

 

「そして、《ヒュンレイ》でダイレクトアタック!」

《XX-セイバーガドムズ》の大剣の刃が床に接触するのと同時に《XX-セイバーヒュンレイ》が漁介に懐に入り込む。

そして、右手に持っているカットラスを腹部に刺す。

「く…ううう!!」

 

漁介&鬼柳

ライフ3750→2400

 

「おいおいおい、あっという間かよ」

オセロゲームのように逆転された漁介と鬼柳を見て、翔太が少しうんざりする。

まあ、Xセイバーデッキのタッグ相手なのでしょうがない部分があるのかもしれないが…。

「これでとどめだ。《XX-セイバーボガーナイト》でダイレクトアタック」

《XX-セイバーボガーナイト》が剣で漁介を縦に切り裂く。

「うわああ!!」

 

漁介&鬼柳

ライフ2400→1450

 

「く…《ダメージ・ダイエット》が無かったら負けていた…!」

「この程度ではな…私はカードを1枚伏せてターンエンド」

 

黒スーツA&B

手札

A1(《XX-セイバーフォルトロール》)

B6→0

ライフ1600

場 XX-セイバーガドムズ レベル9 攻撃3100

  XX-セイバーヒュンレイ レベル6 攻撃2300

  XX-セイバーボガーナイト レベル4 攻撃1900

  伏せカード1

 

漁介&鬼柳

手札

漁介2

鬼柳5

ライフ1450

場 なし

 

「鬼柳さん悪い!!かなりひどい状況じゃ…」

フィールド上のカードが全滅し、ライフが大幅に削られたことを鬼柳に詫びる。

「気にするな、まだ俺たちの負けが確定したわけじゃない。俺のターン、ドロー」

 

鬼柳

手札5→6

 

「俺はカードを2枚伏せ、手札から魔法カード《煉獄の契約》を発動。俺の手札が3枚以上のメインフェイズ1に手札をすべて墓地へ送り、墓地からシンクロモンスター以外のインフェルニティモンスター1体を特殊召喚する」

鬼柳は残った3枚の手札を墓地へ捨てる。

これで、鬼柳のハンドレスコンボの準備が程整う。

「俺が墓地から特殊召喚するのは…《インフェルニティ・ネクロマンサー》!」

 

インフェルニティ・ネクロマンサー レベル3 守備2000

 

手札から墓地へ送られたカード(《インフェルニティ・ネクロマンサー》以外)

・インフェルニティ・デーモン

・インフェルニティ・リベンジャー

 

「《インフェルニティ・ネクロマンサー》の効果発動。1ターンに1度、手札が0枚の時、墓地からインフェルニティモンスター1体を特殊召喚できる。俺は墓地から《インフェルニティ・デーモン》を特殊召喚」

《インフェルニティ・ネクロマンサー》が両手を合わせ、怪しげな呪文を唱えるとその背後から《インフェルニティ・デーモン》が現れる。

 

インフェルニティ・デーモン レベル4 攻撃1800

 

「《インフェルニティ・デーモン》の効果発動。このカードが特殊召喚された時、手札が0枚の場合、デッキからインフェルニティカード1枚を手札に加えることができる。俺はデッキから《インフェルニティ・ビートル》を手札に加える。そして、《インフェルニティ・ビートル》を召喚」

 

インフェルニティ・ビートル レベル2 攻撃1200(チューナー)

 

「《インフェルニティ・ビートル》の効果。手札が0枚の時、このカードをリリースすることでデッキから《インフェルニティ・ビートル》を2体まで特殊召喚できる」

《インフェルニティ・ビートル》が口から黒い炎をはきつつ、身震いを始める。

すると全身にひびが入り、砕けると同時に2体の《インフェルニティ・ビートル》が飛び出してくる。

 

インフェルニティ・ビートル×2 レベル2 攻撃1200(チューナー)

 

「レベル4の《インフェルニティ・デーモン》にレベル2の《インフェルニティ・ビートル》をチューニング。重力を操りし蛮勇よ、敵に弔いの十字架を与えよ。シンクロ召喚!現れろ、《グラヴィティ・ウォリアー》」

 

グラヴィティ・ウォリアー レベル6 攻撃2100

 

「《グラヴィティ・ウォリアー》の効果発動。このカードのシンクロ召喚に成功した時、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体につき300ポイント、このカードの攻撃力をアップさせる。蛮勇引力」

《グラヴィティ・ウォリアー》が放つ咆哮により、3体のXX-セイバーが硬直する。

そして、両手の爪を研ぎ澄まして獲物を狩るときを待つ。

 

グラヴィティ・ウォリアー レベル6 攻撃2100→3000

 

「更にレベル3の《インフェルニティ・ネクロマンサー》にレベル2の《インフェルニティ・ビートル》をチューニング。死神の刃、今こそ現世に降臨し、咎人を狩れ。シンクロ召喚!《インフェルニティ・デス》!!」

 

インフェルニティ・デス レベル5 攻撃2200

 

2回連続のシンクロ召喚により、鬼柳の準エースと言えるモンスターが登場する。

特に攻撃力に関係なく、モンスターを倒すことができる《インフェルニティ・デス》が登場したのは大きい。

ただし、黒スーツのフィールドには伏せカードが1枚ある。

「《インフェルニティ・デス》の効果発動。手札が0枚の時、1ターンに1度相手フィールド上のこのカードの攻撃力以下のモンスター1体を墓地へ送り、相手に1000ポイントのダメージを与える」

「何!?」

「俺が破壊するのは《XX-セイバーボガーナイト》。死神の鎌!」

《インフェルニティ・デス》の巨大な鎌の刃によって、強固な機械の鎧を装備していたはずの《XX-セイバーボガーナイト》が真っ二つに切り裂かれる。

そして、《XX-セイバーボガーナイト》が爆発とともに消滅する。

 

黒スーツ

ライフ1600→600

 

「バトル。俺は《グラヴィティ・ウォリアー》で《XX-セイバーヒュンレイ》を攻撃」

《グラヴィティ・ウォリアー》が今までの我慢を一気に解放したいのか、大きく跳躍して両手の爪で相手を切り裂く。

しかし、相手もこのままやられるはずがない。

「罠発動、《ガード・ブロック》。私達が受ける戦闘ダメージを0にし、デッキからカードを1枚ドローする」

《XX-セイバーボガーナイト》が攻撃を受けて爆発するも、その爆風が黒スーツに届くことはなかった。

「更に墓地に存在する《X-セイバーパロムロ》の効果発動。私のフィールドに存在するセイバーと名のつくモンスターが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、ライフを500支払うことで墓地から特殊召喚できる」

 

X-セイバーパロムロ レベル1 守備300(チューナー)

 

黒スーツA&B

ライフ600→100

 

「《インフェルニティ・デス》は効果を発動したターン、攻撃できない。俺はこれでターンエンド」

 

黒スーツA&B

手札

A1(《XX-セイバーフォルトロール》)

B0→1

ライフ100

場 XX-セイバーガドムズ レベル9 攻撃3100

  X-セイバーパロムロ レベル1 守備300(チューナー)

 

漁介&鬼柳

手札

漁介2

鬼柳6→0

ライフ1450

場 インフェルニティ・デス レベル5 攻撃2200

  グラヴィティ・ウォリアー レベル6 攻撃3000

  伏せカード1

 

ライフやモンスターの数では漁介達が上回った。

しかし、攻撃力3100の《XX-セイバーガドムズ》をフィールドに残してしまった。

少なくとも2人のデッキの中に、純粋な攻撃力でそのモンスターを倒すことができるカードはない。

更にはチューナーである《X-セイバーパロムロ》がいて、これにより《XX-セイバーフォルトロール》の召喚条件を満たしている。

次のターン、X-セイバーの猛攻が来るのは確実と思ったほうが良い。

「私のターン、ドロー」

 

黒スーツA

手札1→2

 

「私は手札から魔法カード《シンクロ・クリード》を発動。フィールド上にシンクロモンスターが3体以上存在するとき、デッキからカードを2枚ドローする」

 

黒スーツA

手札2→3

 

「私は《XX-セイバーフォルトロール》を特殊召喚!このカードは我々のフィールドにX-セイバーが2体以上存在するとき、手札から特殊召喚できる」

 

XX-セイバーフォルトロール レベル6 攻撃2400

 

「このカードは1ターンに1度、墓地に存在するレベル4以下のX-セイバー1体を特殊召喚できる。私が特殊召喚するのは《XX-セイバーレイジグラ》!」

 

XX-セイバーレイジグラ レベル1 攻撃200

 

「《レイジグラ》の効果により、更に墓地から《XX-セイバーダークソウル》を手札に加える。そして、《ダークソウル》を特殊召喚」

 

XX-セイバーダークソウル レベル3 攻撃100

 

「更に私は手札から魔法カード《下降潮流》を発動。私のフィールドに存在するモンスター1体のレベルを1から3のいずれかに変更させる。私は《レイジグラ》のレベルを2にする。レベル2の《レイジグラ》とレベル3の《ダークソウル》にレベル2の《パロムロ》をチューニング。シンクロ召喚。レベル7!《X-セイバーソウザ》!」

 

X-セイバーソウザ レベル7 攻撃2500

 

これで、相手フィールド上に3体の上級モンスターが現れた。

いずれも攻撃力は2200以上で、《インフェルニティ・デス》の効果範囲外。

このまま総攻撃を受けると、漁介達の敗北が決まる。

「バトル!私は《ガドムズ》で《グラヴィティ・ウォリアー》を…」

「罠発動、《威嚇する咆哮》」

攻撃対象として選ばれていた《グラヴィティ・ウォリアー》が激しく咆哮し、X-セイバー達を威嚇する。

咆哮のあまりのすさまじさ故か、激しい振動で近くの窓ガラスが砕け散り、3体のX-セイバー達が若干後ずさりしてしまう。

「《威嚇する咆哮》の効果でこのターン、攻撃宣言を行うことはできない」

「攻撃を行えない以上は長引かせても仕方がない…。私はカードを1枚伏せ、ターンエンド。そして、《ダークソウル》の効果によりデッキからもう1体の《XX-セイバーフォルトロール》を手札に加える」

 

黒スーツA&B

手札

A3→1(《XX-セイバーフォルトロール》)

B1

ライフ100

場 XX-セイバーガドムズ レベル9 攻撃3100

  X-セイバーソウザ レベル7 攻撃2500

  XX-セイバーフォルトロール レベル6 攻撃2400

  伏せカード1

 

漁介&鬼柳

手札

漁介2

鬼柳0

ライフ1450

場 インフェルニティ・デス レベル5 攻撃2200

  グラヴィティ・ウォリアー レベル6 攻撃3000

 

《威嚇する咆哮》により、漁介達は生き延びた。

今の状況であれば、《グラヴィティ・ウォリアー》で《XX-セイバーガドムズ》以外のモンスターを攻撃することで勝負を決めることができる。

伏せカードが無ければ、の話ではあるが。

「俺のターン、ドロー!!」

 

漁介

手札2→3

 

「よし…俺は手札から《ドラグニティ―アキュリス》を召喚!」

頭部に羽根をつけている赤い小竜が飛び出す。

銀色の鎧を装着しており、頭部には小型の投げ槍が装着されている。

 

ドラグニティ―アキュリス レベル2 攻撃1000(チューナー)

 

「このカードの召喚に成功した時、手札からドラグニティモンスター1体を特殊召喚し、このカードを装備カード扱いにして装着できる!俺は手札から《ドラグニティ―ミリトゥム》を特殊召喚!」

白と緑の翼をつけた、白い布で隠した鎖帷子の兵士が現れる。

片手剣とダガーの二刀流で、オレンジ色のポニーテールが見えるが、一体男性なのか女性なのか外見だけでは判断が難しいが女性、女性だ。

ここは重要なので2回言っておこう。

…ちょっと《ドラグニティ―ミリトゥム》の作者へ向ける目線が怖い。

 

ドラグニティ―ミリトゥム レベル4 攻撃1700

 

現れた女戦士に鎧と兜を託した《ドラグニティ―アキュリス》が戦線から離脱し、鎧は左腕にガントレットとして装着される。

そのガントレットの上に投げ槍が取り付けられている。

「更に俺は手札から速攻魔法《ダブル・サイクロン》を発動!互いのフィールド上に存在する魔法・罠カードを1枚ずつ破壊する!!」

「何!?」

「俺が破壊するのは伏せカードと《ドラグニティ―アキュリス》!!」

互いのフィールドに色の異なる竜巻が発生する。

漁介達のフィールドのは黄色で、黒スーツのフィールドのは赤だ。

赤い竜巻は伏せカードを飲み込んでいき、黄色い竜巻は逆にガントレットの投げ槍の穂先に吸収されていく。

「装備されている《ドラグニティ―アキュリス》が墓地へ送られた時、フィールド上に存在するカード1枚を破壊できる!俺が破壊するのは…《XX-セイバーガドムズ》!!!」

「くぅ…!!」

竜巻を吸収して黄色い光を発した投げ槍が急速に回転しながら発射される。

ドリルのように回転している投げ槍は《XX-セイバーガドムズ》の胴体を貫いた。

 

破壊された伏せカード

・魔法の筒

 

(《魔法の筒》は相手の攻撃を無効にし、攻撃モンスターの攻撃力分のダメージを与えるカード。このまま能天気に攻撃していたら、負けていたな)

「これでしまいじゃ!!《グラヴィティ・ウォリアー》で《XX-セイバーフォルトロール》を攻撃!!」

《グラヴィティ・ウォリアー》が咆哮し、背をかがめて相手フィールドに向けて走って行く。

そして、すれ違いざまに《XX-セイバーフォルトロール》と2人の黒スーツの胴体を爪で切り裂いていた。

まるでほとんどのデッキではつなぎとしてしか役割を与えられないことへのうっ憤を晴らしているかのように。

「うわあああ!!」

 

黒スーツ

ライフ100→0

 

「ほぉー、やるもんだなぁ、あんたら」

デュエル終了と同時に黒スーツの2人の背後にあるエレベーターの扉が開き、軽口をたたく男の声が聞こえてくる。

茶色い少し乱れたビジネスショートの髪型と無精髭、そして黄色い柄の入った茶色のシャツと灰色の長ズボンを穿いた、見るからにだらしなさを印象付けさせる男だ。

「俺らのボスからの伝言だ。お前らの実力をもっと見せてくれだと」

左手で髪をかきながら面倒臭そうに言う。

腕にはデュエルディスクがつけられていた。

「なら、お前を倒せばボスに合わせてくれるんだな?」

椅子に座っていた翔太が立ち上がり、彼の前に立つ。

その間に鬼柳と漁介、そして黒スーツたちが横に下がる。

「そーゆーことだ。悪く思わないでくれよ?同盟相手はしっかり見極めるのが生き残るコツさ。新米君」

「そうだな。なら、お前がザコじゃねえってことをこのデュエルで示してくれよ」

両者はデュエルディスクを展開する。

すると、男ははっとしたように言い始める。

「おっと、忘れるところだった。俺の名前は小川純。一応、チームブレイドのサブリーダーってことになってる」

「俺は秋山翔太、シェイドのリーダーだ」

「はーん、リーダーね。まぁ、気楽に行こうぜ。その方が本気、だせるだろ?」

右手で首筋をなでてから、カードを5枚ドローする純。

そんな彼にうんざりしつつ、翔太もカードを引く。

(こいつ…あいつと同じタイプか?どうか、違いますようにって祈りたい気分だぜ)

「さあ、楽しもうぜ!!」

「「デュエル!!」」

 

翔太

手札5

ライフ4000

 

小川

手札5

ライフ4000




長らく更新できずにすみません…!!
これから少しペースを上げますのでお許しを…。
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