現れた3機のうち、ルチアーノとホセが翔太たちを見向きもせずに走っていく。
そして、プラシドが翔太の前に残る。
「んだよ、お前は仲間を追わなくていいのかよ?」
まだ欺瞞できる時間は54分残っている。
うまくいけば、あと2回は1対1のデュエルが本来のデッキなら可能。
ただし、問題がある。
(あのロボットはすぐにぶっこわしたからいいが…こいつの場合は長引かせるわけにはいかない。まだ俺たちが別次元の人間だということを知られるわけには…)
召喚エネルギーは欺瞞しているものの、問題は彼らのカメラで映し出されたデュエルが治安維持局に伝わってしまうかもしれないということだ。
仮にシンクロ召喚以外の召喚法を使った場合は記録に残る前にすぐに倒さなければならない。
おそらく、そのターンの間だけで。
そんなことを考えている十数秒の間、プラシドはまったくしゃべらず、デュエルの準備だけ終えている。
「はっ…機械といくらおしゃべりしても無駄か。お前らの飼い主に俺たちの相手をしたことを後悔させてやるよ」
「翔太君!!」
「伊織もほかのやつらも手を出すなよ?それよりも残り2機の後でも追いかけてろ」
「う…うん!!」
今のデッキであれば、大丈夫だろうと思い、伊織はほかのメンバーと一緒にルチアーノとホセを追いかける。
これで、翔太とプラシドの周囲には誰もいない。
「これであと53分か…。お前をスクラップにすれば、どれだけ儲けが出るか計算しておねえとな…。デュエル!!」
プラシド
手札5
ライフ4000
翔太
手札5
ライフ4000
「ねえ、伊織…」
「んー?どうかしたの、柚子ちゃん」
「ええっと、その…」
うまく口にできないが、言いたいことはわかっている。
1人残って戦っている翔太のことが心配で仕方がないのだろう。
「大丈夫!翔太君ならきっと」
「伊織…」
ニッコリと笑って返した伊織を見たものの、その笑顔がなぜか作り笑いに見えてしまう。
本当は彼女も心配でたまらないのだろう。
(翔太…無事でいて)
「俺のターン…」
「お、ようやくしゃべってくれたか?機械のくせに」
「俺は《ワイズ・コア》を召喚」
翔太の言葉を無視して、プラシドはモンスターゾーンにカードを置く。
ワイズ・コア レベル1 攻撃0
「攻撃力0のモンスターを召喚か?何を考えてやがる?」
「さらに俺は手札から魔法カード《カオス・ブルーム》を発動。俺の墓地にこのカードと同じ名前のカードがない場合、フィールド上に存在する攻撃力1000以下のモンスター1体を破壊する。俺は《ワイズ・コア》を破壊!」
《カオス・ブルーム》から放たれる紫の光を受けた《ワイズ・コア》が砕ける。
そして、その中から5体の部位パーツのようなものが飛び出す。
「なんだよ?別のアニメを始めるつもりか?」
「《ワイズ・コア》がカード効果で破壊されたとき、俺のフィールドに存在するモンスターをすべて破壊し、デッキ・手札・墓地から《機皇帝ワイゼル∞》、《ワイゼルT》、《ワイゼルA》、《ワイゼルG》、《ワイゼルC》を特殊召喚する」
機皇帝ワイゼル∞ レベル1 攻撃0
ワイゼルT レベル1 攻撃500
ワイゼルA レベル1 攻撃1200
ワイゼルG レベル1 守備1200
ワイゼルC レベル1 攻撃800
カオス・ブルーム(アニメオリカ)
通常魔法カード
(1):このカードは自分の墓地に存在する「カオス・ブルーム」の数によって以下の効果を発動する。
●0枚:フィールド上に存在する攻撃力1000以下のモンスター1体を破壊する。
●1枚:魔法・罠カードゾーンに存在するカード1枚を破壊する。
●2枚以上:フィールド上に存在するカード1枚を破壊する。
「合体せよ、《機皇帝ワイゼル》!!」
《機皇帝ワイゼル∞》の前の装甲が開き、エネルギー源と思われる緑色の球体を見せると同時に4体のパーツが終結、合体していく。
そして、特撮番組に登場する巨大ロボのような人型兵器へと変貌した。
読者が知っている機皇帝と違う点があるとすると、利き腕が右になっているところだろう。
「なんだよこりゃあ、遊戯戦隊アークファイブでもやる気か?」
「《機皇帝ワイゼル》の攻撃力・守備力はほかのパーツの攻撃力の合計となる」
機皇帝ワイゼル∞ レベル1 攻撃0→2500
「レベル1のくせに攻撃力2500か…。にしては、モンスターゾーンを使いすぎなんじゃねえか?」
「俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド」
プラシド
手札5→2
ライフ4000
場 機皇帝ワイゼル∞ レベル1 攻撃2500
ワイゼルT レベル1 攻撃500
ワイゼルA レベル1 攻撃1200
ワイゼルG レベル1 守備1200
ワイゼルC レベル1 攻撃800
伏せカード1
翔太
手札5
ライフ4000
「(あのロボットの攻撃力2500がパーツから与えられたものだとしたら、まずはパーツをつぶせばいい)俺のターン!」
翔太
手札5→6
「俺は手札から《魔装陰陽師セイメイ》を召喚!」
魔装陰陽師セイメイ レベル3 攻撃1000(チューナー)
「このカードの召喚に成功したとき、手札からレベル4以下の魔装モンスター1体を特殊召喚できる。俺はさらに手札から《魔装黒鮫サッチ》を特殊召喚!」
魔装黒鮫サッチ レベル4 攻撃1400
「《サッチ》はフィールド上に存在する限り、俺の魔装モンスターの攻撃力を400アップさせる」
魔装陰陽師セイメイ レベル3 攻撃1000→1400(チューナー)
魔装黒鮫サッチ レベル4 攻撃1400→1800
これで2体の魔装モンスターの攻撃力はほかのパーツを超えた。
「バトルだ。俺は《セイメイ》で《ワイゼルA》を攻撃!」
《魔装陰陽師セイメイ》が紙の人形を《機皇帝ワイゼル》の前にかざす。
すると、それに刻まれている五芒星から緑色の光線が右腕パーツに向けて放たれる。
「《ワイゼルG》の効果発動。攻撃対象をこのカードに変更させる」
しかし、左腕パーツが強制排除され、それについているスラスターが点火して右腕パーツの前まで移動する。
そのあとで内蔵されているビームシールドで光線を受け止めた。
受け止めた後でエネルギーを失ったためか、そのまま地面に落ちて機能停止した。
「ちっ…だが攻撃は残ってるぜ。《サッチ》で《ワイゼルA》を攻撃!」
入れ替わるように《魔装黒鮫サッチ》が大きく口を開けて右腕パーツにかみつく。
ギザギザとした刃のような歯は機械の装甲をバリバリとかみ砕いていく。
そして、その破片がプラシドの頭上に降ってくる。
プラシド
ライフ4000→3400
機皇帝ワイゼル∞ レベル1 攻撃2500→1300
「よし、思った通り攻撃力が下がったな」
5体のモンスターが合体した《機皇帝ワイゼル》だが、結局は5体のレベルの低いモンスターの集合体でしかない。
各個撃破に弱いだろうという翔太の読みは半分正解した。
「俺はカードを2枚伏せ、ターンエンドだ(今の俺のデッキにレベル7のシンクロモンスターは《キュウビ》しかいない。ここは様子を見るぜ)」
プラシド
手札2
ライフ3400
場 機皇帝ワイゼル∞ レベル1 攻撃1300
ワイゼルT レベル1 攻撃500
ワイゼルC レベル1 攻撃800
伏せカード1
翔太
手札6→2
ライフ4000
場 魔装陰陽師セイメイ レベル3 攻撃1400(チューナー)
魔装黒鮫サッチ レベル4 攻撃1800
伏せカード2
「俺のターン、ドロー!」
プラシド
手札2→3
「俺は手札から《ワイゼルA3》を召喚」
召喚されるのと同時に《ワイゼルA3》は右腕のパーツに変形して、《機皇帝ワイゼル》とドッキングする。
ワイゼルA3 レベル3 攻撃1600
機皇帝ワイゼル∞ レベル1 攻撃1300→2900
「さらに俺はカードを1枚伏せ、手札から魔法カード《オーロラ・ドロー》を発動。俺のフィールド上に機皇帝が存在し、手札がこのカード1枚だけの時、デッキからカードを2枚ドローする」
オーロラ・ドロー(アニメオリカ)
通常魔法カード
(1):自分フィールド上に「機皇帝」モンスターが存在し、手札がこのカードのみの場合に発動できる。デッキからカードを2枚ドローする。
「バトルだ。俺は《ワイゼル》で《魔装陰陽師セイメイ》を攻撃」
《ワイゼルA3》を新たな右腕とした《機皇帝ワイゼル》が《魔装陰陽師セイメイ》の前に出る。
それについている2本の刃が激しく振動しており、それによって本来では切断が難しい鋼鉄などの破壊も可能としている。
「俺は手札の《魔装亀テンセキ》の効果を発動。こいつを手札から墓地へ送ることでこのターン、俺の魔装モンスターは戦闘では破壊されず、発生するダメージも0となる」
激しく振動する刃を突然現れた亀型モンスターが受け止める。
甲羅に傷をつけることができたものの、破壊できないとCPUが判断したことで《機皇帝ワイゼル》は何事もなかったかのようにプラシドのフィールドへ戻っていく。
「俺はカードを2枚伏せ、ターンエンド」
プラシド
手札2→0
ライフ3400
場 機皇帝ワイゼル∞ レベル1 攻撃2900
ワイゼルA3 レベル3 攻撃1600
ワイゼルT レベル1 攻撃500
ワイゼルC レベル1 攻撃800
伏せカード3
翔太
手札2→1
ライフ4000
場 魔装陰陽師セイメイ レベル3 攻撃1400(チューナー)
魔装黒鮫サッチ レベル4 攻撃1800
伏せカード2
新たなパーツが合体して、さらに攻撃力を増した《機皇帝ワイゼル》だが、新しい左腕パーツがないために個々のパーツに対する防御が薄い。
「このままとどめを刺されて、楽になるか?俺のターン!」
翔太
手札1→2
「俺は手札から《魔装壁ゴルゴー》を召喚!」
魔装壁ゴルゴー レベル2 攻撃0(チューナー)
「こいつを素材にシンクロ召喚されたモンスターは相手のカード効果では破壊されない!俺はレベル4の《サッチ》にレベル2の《ゴルゴー》をチューニング。神の血を身に宿す槍士、雷鳴のごとき苛烈さを得て戦場で踊れ!シンクロ召喚!現れろ、《魔装槍士クーフーリン》!!」
魔装槍士クーフーリン レベル6 攻撃2100
シンクロモンスターが登場した際、プラシドはそれに注目する。
それと連動するかのように、《機皇帝ワイゼル》の頭部カメラもそのモンスターに向けられた。
「《サッチ》がフィールドから離れたことで、《セイメイ》の攻撃力は元に戻る」
魔装陰陽師セイメイ レベル3 攻撃1400→1000(チューナー)
「こいつで一気に本丸を破壊させてもらう!《クーフーリン》は1ターンに1度、相手モンスター1体の攻撃力・守備力をターン終了時まで俺の魔装モンスター1体のレベルかランクの数×400ダウンさせる。俺は《クーフーリン》と《機皇帝ワイゼル∞》を選択する!ゲイ・ボルグ!」
《魔装槍士クーフーリン》が投げた槍が30本近くの銛に変わり、胸部パーツを襲う。
もともとかなりの強度の合金でできているためか、すべて弾かれた。
しかし、エネルギー源を守っている透明の装甲にひびが入っていた。
機皇帝ワイゼル∞ レベル1 攻撃2900→500
「これでお前自慢のロボットはスクラップ行だ。《クーフーリン》で攻撃!」
新たな槍を召喚した《魔装槍士クーフーリン》が建物を壁けりで登り、屋上まで行く。
そして、そこから跳躍して《機皇帝ワイゼル》にとりつき、エネルギー源を貫こうとした。
「永続罠《リミット・リバース》発動。俺の墓地に存在する攻撃力1000以下のモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚できる。俺は《ワイズ・コア》を特殊召喚」
「何!?《ワイズ・コア》??《ワイゼルG》じゃないのか?」
質問するものの、しょせん相手はただの機械。
答えるはずもなく、プラシドのフィールドに再び《ワイズ・コア》が表れる。
ワイズ・コア レベル1 攻撃0
「さらに俺は罠カード《ハイレート・ドロー》を発動。俺のフィールドに存在するモンスターをすべて破壊し、破壊した機械族モンスター2体につき、カードを1枚ドローする」
《ハイレート・ドロー》のソリッドビジョンが紫色の光を見せると、プラシドのフィールドに紫色の穴が生まれ、彼のモンスターがすべて飲み込まれていった。
プラシド
手札0→2
ハイレート・ドロー(アニメオリカ)
通常罠カード
(1):自分フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。その後、破壊され墓地へ送られた機械族モンスター2体につき、デッキからカードを1枚ドローする。
「そして、《ワイズ・コア》の効果発動。再び現れろ、《機皇帝ワイゼル》!!」
モンスターを飲み込んだ紫色の穴から最初のターンの時の状態の《機皇帝ワイゼル》が合体し終わった姿で出てくる。
機皇帝ワイゼル∞ レベル1 攻撃0→2500
ワイゼルT レベル1 攻撃500
ワイゼルA レベル1 攻撃1200
ワイゼルG レベル1 守備1200
ワイゼルC レベル1 攻撃800
ワイゼルA3(アニメオリカ)
レベル3 攻撃1600 守備0 効果 闇属性 機械族
(1):このカードは自分フィールド上に存在する「ワイゼルA」1体をリリースし、
手札から特殊召喚することができる。
(2):このカードはフィールド上に存在する限り、攻撃表示となる。
(3):フィールド上に「∞」モンスターが存在しない場合、このカードを破壊する。
(4):自分フィールド上に存在する「∞」と名のついたモンスターが守備表示モンスターを攻撃したとき、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
《魔装槍士クーフーリン》が《機皇帝ワイゼル》にとりつくも、入っているはずのヒビがない。
残念ながら、装甲のほうが槍よりも強度が高いため、このまま攻撃しても決定打にならない。
「ちっ…なら、《ワイゼルG》を攻撃だ!」
攻撃対象変更の宣言を聞いた槍士は少しため息をついた後で左腕パーツのドッキング部分を攻撃する。
強度がもろかったためか、簡単に砕け、左腕パーツが落ちる。
本丸を破壊できなかったことに翔太は舌打ちする。
「ちっ、《クーフーリン》が効果を発動したターン、こいつ以外の俺のモンスターは攻撃できない。俺はこれでターンエンドだ!」
プラシド
手札0
ライフ3400
場 機皇帝ワイゼル∞ レベル1 攻撃2500
ワイゼルT レベル1 攻撃500
ワイゼルA レベル1 攻撃1200
ワイゼルC レベル1 攻撃800
伏せカード1
翔太
手札2→1
ライフ4000
場 魔装陰陽師セイメイ レベル3 攻撃1000(チューナー)
魔装槍士クーフーリン レベル6 攻撃2100
伏せカード2
「シンクロモンスター発見…」
「はぁ?」
ようやくデュエルの進行以外の言葉を話したプラシド。
だが、その言葉の意味を翔太は理解できなかった。
「俺のターン、ドロー」
プラシド
手札0→1
「《ワイゼル∞》の効果発動。1ターンに1度、相手フィールド上に存在するシンクロモンスター1体を捕獲する」
「何!?シンクロモンスター捕獲だと??」
効果発動宣言と同時に、《機皇帝ワイゼル》の胸部装甲が開き、エネルギー体が出て行って《魔装槍士クーフーリン》を包んでいく。
取り込まれた槍士は手の持っている槍を振り回してほどこうとするが、効果はなく、そのままそのエネルギー体の一部となってしまった。
新たな力を得たエネルギー体はそのまま元の場所へ戻っていく。
「《クーフーリン》が飲み込まれた…!?」
「《ワイゼル》は1体のみシンクロモンスターを捕獲することができる機械。そして、そのモンスターのもともとの攻撃力を得る」
右腕に装着されている振動剣が外れ、地中から飛び出してきた白くて長い柄に取り付けられる。
それを手にした《機皇帝ワイゼル》はまるで先ほど吸収したモンスターと同じ槍さばきを翔太に見せた。
機皇帝ワイゼル∞ レベル1 攻撃2500→4600
「攻撃力4600!?」
「バトルだ。《ワイゼル》で《セイメイ》を攻撃!」
《機皇帝ワイゼル》が槍を投擲する。
その槍を《魔装陰陽師セイメイ》が紙の人形で受け止めるが、急速に接近した《機皇帝ワイゼル》が強く槍を差し込んでいく。
人形を貫き、穂先が陰陽師の胸を貫く。
それと同時に翔太の腹部に刺さっていく。
「ぐぅ…!!(こいつは…ダメージが実体化してやがる!!)」
刺された影響か、彼の口からわずかに血が流れる。
翔太
ライフ4000→400
「罠発動!《ショック・ドロー》!!俺がこのターン受けたダメージ1000毎に1枚、デッキからカードをドローする!」
大幅にライフ差ができてしまった翔太はこの3枚に起死回生の望みを託す。
ライフ400では、ほんのわずかな貫通ダメージや効果ダメージも許されない。
「さらに俺は《ワイゼルG3》を召喚」
腕から垂直にとりつけられた楕円形のビームシールド発生装置が特徴的な左腕パーツが出現する。
ドッキング部分が前の攻撃で破損している《機皇帝ワイゼル》は再びエネルギー源を装甲の外に出す。
そのエネルギー源からネバネバとしたゼリーが出てきて、それがドッキング部分に付着する。
エネルギー源が元の場所に戻ると、ゼリーが消滅してドッキング部分が完全に修復された状態となった。
これにより、問題なく左腕パーツの装着に成功する。
「《ワイゼルG3》はフィールド上に存在する限り、守備表示となる」
ワイゼルG3 レベル3 守備2000
「《ワイゼルG3》は《ワイゼルG》の効果に加え、1ターンに1度、戦闘では破壊されない」
「く…!!」
ライフ400の翔太にとっての望みの一発が崩れる。
《ワイゼルG3》がいなければ、彼にとっての理想的な状況が生まれていたのだが…。
「俺はこれでターンエンド」
プラシド
手札1→0
ライフ3400
場 機皇帝ワイゼル∞(《魔装槍士クーフーリン》装備) レベル1 攻撃4600
ワイゼルT レベル1 攻撃500
ワイゼルA レベル1 攻撃1200
ワイゼルC レベル1 攻撃800
ワイゼルG3 レベル3 守備2000
伏せカード1
翔太
手札1→4
ライフ400
場 伏せカード1
ワイゼルG3(アニメオリカ)
レベル3 攻撃0 守備2000 効果 闇属性 機械族
(1):このカードは自分フィールド上に存在する「ワイゼルG」1体をリリースすることで、手札から特殊召喚できる。
(2):フィールド上に「∞」と名のついたモンスターが存在しない場合、このカードを破壊する。
(3):自分フィールド上に存在するモンスターが攻撃対象に選択された時に発動できる。このカードに攻撃対象を変更する。
(4):このカードは1ターンに1度、戦闘では破壊されない。
「俺のターン!」
翔太
手札4→5
「俺は手札から魔法カード《逆境の宝札》を発動。こいつは俺のフィールド上にモンスターが存在せず、相手フィールド上に特殊召喚されたモンスターが存在するとき、デッキからカードを2枚ドローする。そして、俺はモンスターを裏守備表示で召喚。カードを1枚伏せ、ターンエンド」
プラシド
手札0
ライフ3400
場 機皇帝ワイゼル∞(《魔装槍士クーフーリン》装備) レベル1 攻撃4600
ワイゼルT レベル1 攻撃500
ワイゼルA レベル1 攻撃1200
ワイゼルC レベル1 攻撃800
ワイゼルG3 レベル3 守備2000
伏せカード1
翔太
手札5→4
ライフ400
場 裏守備モンスター1
伏せカード2
「俺のターン、ドロー」
プラシド
手札0→1
「俺は手札から魔法カード《機皇換装》を発動。俺のフィールド上に存在するパーツと墓地のパーツを交換する。俺は《ワイゼルA》を《ワイゼルA3》と換装する」
槍を地面に突き刺した後で、右腕パーツが分離し、目の前から消えてなくなる。
それと入れ替わるように《ワイゼルA3》が新たな右腕パーツとして装着される。
ワイゼルA3 レベル3 攻撃1600
機皇帝ワイゼル∞(《魔装槍士クーフーリン》装備) レベル1 攻撃4600→5000
「さらにこのカードは自分フィールド上に∞モンスターを含む機械族モンスターが5体存在するとき、墓地から除外することでデッキからカードを1枚ドローできる」
機皇換装
速攻魔法カード
「機皇換装」の(2)の効果はこのカードが墓地へ送られたターンに1度しか発動できない。
(1):自分フィールド上に「∞」モンスターが存在するとき、自分フィールド上に存在する「ワイゼル」「スキエル」「グランエル」モンスター1体をリリースして発動する。自分の手札・墓地に存在する「ワイゼル」「スキエル」「グランエル」モンスター1体を自分フィールド上の特殊召喚する。
(2):自分フィールド上に「∞」モンスターを含む機械族モンスターが5体存在するとき、墓地に存在するこのカード1枚を除外することで発動できる。デッキからカードを1枚ドローする。
「《A3》を装着した《ワイゼル》は守備モンスターを攻撃したとき、貫通ダメージを与える」
「何!?」
「《機皇帝ワイゼル》で裏守備モンスターを攻撃!」
再び槍を手にした《機皇帝ワイゼル∞》がそれで裏守備モンスターを貫こうとする。
裏守備モンスターである《魔装銃士マゴイチ》が姿を見せる。
魔装銃士マゴイチ レベル4 守備1600
「罠発動!《ガード・ブロック》!!俺が受ける戦闘ダメージを0にし、デッキからカードを1枚ドローする!」
せめて、翔太のダメージだけは避けようと決心した銃士は上空へ飛び、注目を自身に向けるために《機皇帝ワイゼル》に銃撃する。
3発撃ち、いずれも槍に頭部カメラに命中はしたもののダメージにはならず、《機皇帝ワイゼル》は左手で《魔装銃士マゴイチ》をつかむ。
そして、握りつぶす形で彼を撃破した。
「そして、《マゴイチ》は戦闘によって破壊され墓地へ送られたとき、デッキから魔装モンスター1体を手札に加える。俺はデッキから《魔装鍛冶クルダレゴン》を手札に加える」
「俺はカードを1枚伏せ、ターンエンド」
プラシド
手札1→0
ライフ3400
場 機皇帝ワイゼル∞(《魔装槍士クーフーリン》装備) レベル1 攻撃5000
ワイゼルT レベル1 攻撃500
ワイゼルA3 レベル1 攻撃1600
ワイゼルC レベル1 攻撃800
ワイゼルG3 レベル3 守備2000
伏せカード2
翔太
手札4→6(うち1枚《魔装鍛冶クルダレゴン》)
ライフ400
場 伏せカード1
《ワイゼルA3》の登場により、攻撃力5000で貫通効果を持った化け物へと変貌を遂げた機皇帝への戦慄からか、翔太の頬に一筋の汗が流れる。
「(《ガード・ブロック》の効果で得たカード…こいつなら!!)俺のターン!」
翔太
手札6→7
「俺はスケール2の《魔装槍士タダカツ》とスケール9の《魔装剣士ムネシゲ》でペンデュラムスケールをセッティング!」
「罠発動。《ゴースト・コンバート》。俺のフィールド上に機皇帝が存在するとき、墓地の機械族モンスター1体を除外することで、相手の魔法・罠・モンスター効果の発動を無効にし、破壊する」
《機皇帝ワイゼル》のエネルギー源から放たれる緑色の光線に《魔装剣士ムネシゲ》が貫かれる。
光線を受けた剣士は光の柱を生み出すことなく消滅した。
「ちっ…!」
「更にこのカードは発動後、フィールドにセットされる」
ゴースト・コンバート(アニメオリカ・TF仕様)
通常罠カード
(1):自分フィールド上に「∞」と名のついたモンスターが存在する場合、自分の墓地に存在する機械族モンスター1体をゲームから除外して発動する。相手の魔法・罠・モンスター効果の発動を無効にし破壊する。発動後このカードは墓地へ送らず、そのままセットする。
発動自体を無効にされたことにより、《魔装剣士ムネシゲ》はエクストラデッキではなく、墓地へ送られる。
カード効果だけを見ると、このカードはペンデュラムモンスター1体の破壊を1度だけ守ることができる。
そこをプラシドがとどめを刺す際に警戒したのだろう。
そして、スケールの高さも。
だが、ペンデュラム召喚自体の意味をこの機会は理解していなかった。
「俺は《魔装鍛冶クルダレゴン》をセッティングする。こいつのペンデュラムスケールは8だ!来たれ、時の果てに眠りし英雄の魂。漆黒の魂と契約し、封印から解き放たん!ペンデュラム召喚!来い、《魔装騎士ペイルライダー》!!」
長い間の沈黙を破り、初めてシンクロ次元で現れることができた第4の騎士は動揺することなく《機皇帝ワイゼル》を見る。
動揺するよりも先に、彼の中にはシンクロ次元初となる敵への殺意が宿ったのだろう。
魔装騎士ペイルライダー レベル7 攻撃2500
「《クルダレゴン》のペンデュラム効果発動。1ターンに1度、俺が魔装モンスターのペンデュラム召喚に成功したとき、墓地の魔装モンスター1体を手札に戻すことができる。俺は墓地から《魔装壁ゴルゴー》を手札に戻す。さらに俺は手札から《PCM-シルバームーン・アーマー》を発動!俺のフィールド上に存在するレベル7のペンデュラムモンスター1体を同じ種族でランク7のエクシーズモンスターに変化させる。俺は《魔装騎士ペイルライダー》でオーバーレイ!月の鎧に拘束されし第4の騎士よ、その重力を戒めとし覚醒せよ。ムーンライトエクシーズチェンジ!現れろ、月の鎧纏いし死の騎士、《MLX-魔装騎士ペイルライダー・ムーンレイス》!」
《魔装騎士ペイルライダー》が上空に向けてマシンガンの弾丸を1発だけ発射する。
すると、上空が晴れ渡る青空から雲1つない、満月が浮かぶ夜空へと変わっていく。
そして、月の光に照らされた騎士の鎧が変わっていった。
MLX-魔装騎士ペイルライダー・ムーンレイス ランク7 攻撃2500
「月の力を得た《ペイルライダー》は俺のライフが1000以下の場合、1度のバトルフェイズ中に相手フィールド上に存在するすべてのモンスターに1度ずつ攻撃できる。さらにその状態でオーバーレイユニットに《魔装騎士ペイルライダー》が存在する場合、俺の墓地に存在する魔装モンスター1体を除外することで、相手モンスター1体の攻撃力・守備力をターン終了時まで0にすることができる!」
《MLX-魔装騎士ペイルライダー・ムーンレイス》のレールガンから放たれた《魔装鮫サッチ》が《機皇帝ワイゼル》の胸部を貫く。
その口にはエネルギー源があり、勝利を確信した鮫はそれとともに消滅した。
機皇帝ワイゼル∞ レベル1 攻撃5000→0
除外されたカード
・魔装鮫サッチ
「そして、手札から魔法カード《マジック・コード:α》を発動!俺のフィールド上に魔装モンスターが存在するとき、相手フィールド上に存在するモンスター1体の効果をターン終了時まで無効にする!」
五芒星の魔法陣に拘束された《ワイゼルG3》が機能不全を起こし、ビームシールドが発生できなくなる。
「バトルだ!俺は《ペイルライダー》でお前のすべてのパーツを攻撃する!フルバースト・デスブレイク!!」
装着しているすべての火器の安全装置をはずし、一斉射撃を行う。
数多くのミサイルを受けた左腕と頭部のパーツは大きく損傷し、地面に落ちる。
そして、ガトリングの弾丸がプラシドの頬をかすめる。
プラシド
ライフ3400→1400
「罠発動。《インフィニティ・ショック》。俺のフィールド上に機皇帝が存在し、俺がダメージを受けた時、相手フィールド上に存在するカード1枚を破壊する」
「《シルバームーン・アーマー》によってエクシーズ召喚された《ペイルライダー》は次の俺のターンのスタンバイフェイズまで破壊されない!」
「《インフィニティ・ショック》の効果はいかなる効果でも無効化できない!」
「ちっ…!!」
破壊された2つのパーツが時速200キロ近いスピードで《MLX-魔装騎士ペイルライダー・ムーンレイス》の腹部が貫かれる。
「これにより、俺の勝利は確定…」
「負けたのはお前だ!俺は罠カード《アサシン・ブレイク》を発動!俺のターンに俺の魔装モンスターがカード効果で破壊されたとき、墓地・エクストラデッキの《ペイルライダー》をデッキに戻すことで、相手フィールド上で最も攻撃力の高いモンスター1体を破壊する!」
腹部を貫かれた《MLX-魔装騎士ペイルライダー・ムーンレイス》の青白い目が赤く染まっていき、痛みに耐えながらレールガンの発射体制を整える。
危険と判断した《機皇帝ワイゼル》は廃墟ビルを盾にしのごうとする。
「そして、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える!今一番攻撃力が高いのは《ワイゼルA3》だ!!」
狙いを定めた第4の騎士はレールガンを発射する。
弾丸のスピードは音速を超え、ビルのコンクリートでできた壁もろとも《機皇帝ワイゼル》の右腕パーツを貫いていった。
あまりのスピードでソニックブームは機皇帝の内部パーツにダメージを与えており、その結果《機皇帝ワイゼル》が機能を停止する。
それと同時に、プラシドも動きを止め、機密保持のためか自爆した。
プラシド
ライフ1400→0
インフィニティ・ショック
通常罠カード
(1):自分フィールド上に「∞」モンスターが存在し、自分がダメージを受けた時に発動できる。相手フィールド上に存在するカード1枚を破壊する。この効果は相手の魔法・罠・モンスター効果で無効にされない。
「はあはあ…時間は…?」
腹の痛みに耐えながら、翔太は時計を確認する。
まだタイムアップまで10分といったところだった。
「ペンデュラム召喚とエクシーズ召喚を使っちまうなんてな。あの機皇帝、シンクロキラーといえるだけの力があるが、倒せてよかったぜ…だが…」
翔太の足元がふらつきはじめ、それと同時に《MLX-魔装騎士ペイルライダー・ムーンレイス》もレールガンから手を放してしまう。
「ちくしょう…今の俺は、ここが限界か…伊織…」
なぜか伊織のことが頭に浮かぶ。
(はっ、何おかしくなってんだよ、俺は…)
そんな自分を皮肉に思いながら、意識を失い、うつぶせに倒れた。
第4の騎士も同じように倒れ、それと同時に消えていった。