スーパーダンガンロンパ ラストパラダイス 作:りょうぴー(創作論破書き)
その1
ククルカン島内で殺人が起きた時、学級裁判への参加が義務付けられます。
その2
学級裁判でクロが勝利した場合はクロだけが学園を脱出、シロが勝利した場合はクロが処刑され引き続きコロシアイ修学旅行を続けてもらいます。
その3
夜10時から朝7時までは夜時間とさせていただき、ショッピングモールなどの商業施設は閉鎖されます。
その4
明日守学園学長であるモノクマへの暴力、およびモノクマの殺人への介入を禁止します。
その5
死体発見アナウンスは3人以上の生徒が死体を発見した場合に流れます。
その6
ククルカン島について調べるのは自由です。特に制限は課せられません。
その7
校則はコロシアイ修学旅行を考案した学園長の都合により適用されないケース、もしくは校則が増える場合があります。
本気で私たちはこんなことをしなくてはならないの…?
モノクマが去ったあと、みながそれぞれの思惑を抱えたまま自然公園をあとにした。
誰も会話しないまま、誰も顔をあげないまま、無言でみなホテルへ戻って行った。
部屋に戻るなり私はそのままベッドに倒れかかる。
何も考えたくなかった。私は無心になりたかった。
鬱屈とした気分を抱え、部屋の天井を見上げる。
仮染「…何がコロシアイよ…ふざけないで…!」
私は憤りと絶望に押しつぶされそうになっていた。
だからこそ私は無心になりたかった。
私はもう何も考えないようにして、心を無にする。
そして、私はしばらくしていつの間にか眠りについた。
Chapter.1 絶望大三角形 Despair Of Triangle
Chapter.1 絶望大三角形 Despair Of Triangle
モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、今日も潮風が気持ちいいですね!では今日も一日、張り切っていきましょう!!』
何が張り切っていきましょうなのよ…
未だに晴れない気分のまま私は目が覚めた。
目を覚ますと、やはりこの状況は現実なのだということを再認識させられた。
ピーンポーン…
仮染「…はい。」
私は重い体をゆっくりと起こし、ドアを開ける。
美冬「あみちゃん!」
財前「無事だったのね。」
仮染「…美冬、利莉佳。どうしたの?」
財前「琴葉さんに頼まれて美冬さんと一緒に明日海さんを起こしに来たのよ。」
美冬「琴葉ちゃんのアイデアで朝ごはんの時間は皆で集まってどうするかを話し合うことにしたんだ。男子の方は神原くんが起こしにいってるよ!」
仮染「そう…なら私も下に降りなくちゃね。」
美冬と利莉佳と一緒に私は1階のレストランに降りた。
レストラン
景村「む、財前殿に新城殿。戻ってこられたようだな。」
数森「ちょうど仮染さんもいるみたいだね。」
財前「ええ。しっかり連れてきましたわ。」
仮染「…」
矢野目「あ、アスミン!」
仮染「おはよう、みんな。」
風間「お、おう…うっす。」
蒼瀬「お…おはよう。仮染さん。」
黒木「これで全員集まったか?」
乃木「う、ううん。天上さんがまだ来とらんよぉ。」
山手「まぁ、さっき花野井さんが呼びに行ったんで、嫌でもそのうち来るッスよ。」
セレナ「How are you、アスミ?」
仮染「…どうなんだろう。少しまだ頭が重いわね…」
草薙「無理もありません…昨日の件、私も頭から離れませんゆえ…」
財前「ええ。わたくし達はあの光景を忘れるわけがありませんわ…モノクマという謎の存在によって殺し合いを命じられ、ウサミさんも無惨に殺されて…」
美冬「ぐすっ…ウサミちゃん先生…」
神原「…一体モノクマはおれたちを殺し合わせて、何が目的なんだろう。」
風間「どうせ享楽的な愉快犯なんだろうよ…いたいけな高校生を殺し合わせるような変態じみた性癖でも抱えてんじゃねーの?」
黒木「それだけじゃねーぞ。オレらは超高校級って肩書きを持ってるんだ。だから犯人の狙いは、オレらを含めた超高校級って肩書きを持ってるヤツらに恨みや妬みを抱えてる野郎なんだろーよ。」
矢野目「何それ!!アタシら訳わからないままこの島に連れてこられてコロシアイさせられるわけ!?」
山手「ふざけてるッスね。控えめに言ってもどうかしてるとしか思えないッス。」
神原「モノクマやコロシアイの事も気になるけど、他にもまだ気になることはあるよ。モノクマは途中から乱入してこのコロシアイ修学旅行を始めたわけであって、そもそもこの島に連れてきたのはウサミの方だ。」
乃木「確かに、あのうさぎっ子があたしらを連れてきて修学旅行を始めるって言い出したんだっけねぇ。」
黒木「しかも、オレらの二年間の記憶を消したうえでな。」
草薙「そこに、例のモノクマと呼ばれる方が乱入してきて…」
数森「で、こうしてコロシアイ修学旅行を開催したってわけか…元々モノクマとウサミはグルで用済みになったからウサミを消したのか、それともウサミが僕らを誘拐したのをモノクマが利用して僕らの身柄を奪い取ったのか…あの2匹の関係性がどうなっているのか、にもよるけど、それぞれ別の思惑があるのは間違いないよね。」
風間「はぁ…ますます分かんねー事だらけじゃんか。」
神原「そうだね。最後にモノクマが言ってた分からないこと…「星野由宇樹」の存在だよ。」
黒木「あぁ、そういやアイツ言ってたな、星野由宇樹によろしくってな。」
神原「その人がモノクマかウサミ、どちらの関係者かはともかく、おれの推理だと彼がおれたちを誘拐した真の張本人であることは間違いないね。」
セレナ「じゃあ、モノクマかウサミを呼んで聞いてみようヨ!」
風間「あのなぁ…モノクマはともかくウサミは俺らの目の前で蜂の巣にされたんだぜ?聞くも何ももう出来ねーだろ。」
ウサミ「呼びまちたか?」
風間「うぉあぁぁぁ!!!化けてでやがった!!!!」
ウサミ「お、お化けでちゅか!?きゃあ!!!」
黒木「鏡みて言えよ…あ、化け物は鏡に映らねーんだっけか。大体そのモノクマみてーなファッションはなんだ?アイツに憧れてんのか?」
ウサミ「そ、そんなわけないじゃないでちゅか!!」
美冬「う、ウサミちゃん先生!?ウサミちゃん先生ー!!」
ウサミ「あ、新城さん!うふふ、嬉しいでちゅね。」
美冬「うん!わたしも、てっきりウサミちゃん先生が死んじゃったかと思ったんだよ!でも、どうして生きてたの?」
ウサミ「えーと、それはでちゅね…」
数森「ウサミはぬいぐるみだって自分で言ってたよね。だから新しい体を用意してもらうくらいは簡単だと思うよ。僕らを認識できたのも、前の個体のデータを引き継いだからなんだろうね。」
ウサミ「あ、あれー?あちし、ロボットみたいに扱われてる?」
黒木「ってか、勝手に改名してるのもおかしい話だよな。なんだよ、この紙オムツのタグの『モノミ』って名前って…モノクマの仲間にでもなったつもりか?」
モノミ「あちしはあんなヤツの仲間になった覚えはありまちぇん…って、ほえっ!?名前がいつの間にモノミになってる!?」
風間「お前がウサミだろうがモノミだろうがどうでもいいっての!!何でお前は俺らの二年間の記憶を消しやがったんだ?」
モノミ「と、トップシークレットでちゅ!!申し訳ありまちぇん!!」
天上「もー、騒がしいなぁ。何かあったの?」
風間「おせーよ天上!ってかお前、今まで花野井ちゃんと何してたんだ?え?」
花野井「ごめんなさい。天上くんがイリュージョンで隠れちゃって、探すのに手間取ってたの…」
風間「んだそれ!!ずるいぞ…じゃなくて天上、お前花野井ちゃんに迷惑かけんなよ!!」
花野井「わ、私は大丈夫だよ、迷惑なんてこれっぽっちも思ってないから。」
天上「あはは、ごめんごめん!花野井ちゃんの反応が面白くってさー。」
神原「じゃ、遅れてきた2人のためにも改めて簡潔に説明しようか。」
モノミ「うぅ、あちしは無視でちゅか…」
美冬「ごめんねモノミちゃん先生!わたしたち、今から大事なお話ししなくちゃなんだ!」
美冬が頭を下げると、モノミは気にしなくても大丈夫と言いたげにしつつも肩を落としながら去っていった。
花野井「なんか、モノミちゃんに悪いことしちゃったかもね…」
風間「仕方ねーよ。もともと記憶を奪った張本人だし。それより神原、二人に教えとけよ。」
神原「はいはい、それじゃあかいつまんで話すね。」
〜説明後〜
天上「ふーん。じゃあ今の所新しく分かったのは、モノクマとモノミのバックについている人たちはそれぞれ別の思惑があって動いてるってことだね。」
花野井「今までの事は分からずじまいなんだね…それに、星野由宇樹って一体誰なんだろう…」
神原「さぁね。どちらにせよ今のおれたちはあまりにもわからないことが多すぎる。だからおれたちがこれからなすべきことは、コロシアイを避けながらこの島の謎を解き明かし、島からの脱出経路を探し当てることだと思うよ。」
天上「ククルカン島の謎かぁ…わくわくするね!」
数森「のんきだね、君は…」
神原「まぁそれくらいポジティブな考えの持ち主じゃないと、こんな閉塞的な状況は乗り越えられないからね。無人とはいえ幸いショッピングモールやレストランがあるだけ食料や水に困ることはないし、物資さえ見つかれば脱出できないことなんてないはずだよ。」
セレナ「一人じゃ難しいことも協力すれば何でもできるってやつだね!Good!ミーも賛成だヨ!」
黒木「ずいぶんおめでたい考えだな。ま、オレは止めはしねーよ。協力したけりゃすればいいが、オレはオレの好きにやらせてもらうぜ。」
矢野目「そうは言うけど、あんたが殺しを企んでたりとかしてんじゃないよね?」
黒木「無論、疑うのは勝手だ。だがオレが仮に殺しをやるとしても、救いようのねークズだけだ。そこだけは覚えとくんだな。」
景村「口だけでならどうとでも言えるでござろう…」
蒼瀬「もういいよ、ほっとこう!黒木くんはボクらを避けてるみたいだし。」
風間「排他的な奴と仲良くなろうなんて出来っこねーだろ。それより本題に戻ろうぜ。」
草薙「はい…今後の身の振りは、改めでどのようにするおつもりなのでしょうか…?」
神原「そうだね…モノクマが呼び出したエグイサルの件も説明しなくちゃね。」
乃木「あのばっかでっかいロボットのことだべ?」
財前「おまけに殺傷能力も折り紙付きと来ている、凶悪極まる殺人平気ですわね。」
神原「うん。あのロボットはおれたちの島の移動を阻んでるみたいで、基本的に攻撃はしかけてこないけど校則違反を犯した際に攻撃モードになるってモノクマが言ってたんだ。」
セレナ「オーノー!自由に島を探検できないヨー!」
矢野目「あんなのあたしらじゃどうしようも無くない?」
景村「某が七つ道具をそろえたとしても勝てる算段は皆無でござろうな…」
美冬「じゃ、じゃあ八方ふさがりじゃん!」
花野井「あのロボットの近くには来ない方が賢明だね…」
神原「アレについては現状どうしようもないから、しばらくはあのロボットと接触しないように心がけるべきだね。」
風間「ま、そうだよな…じゃあしばらくはエグイサルに轢き潰されない程度に動いてしのぐってことにするか?」
数森「それが賢明な判断だね。それじゃあ後は誰かが不安にならないようにコロシアイを防ぐための手立ても考えなきゃだけど…」
神原「おれの見立てだと…仮染さんと風間くん、天上くん、黒木くんは特に気を付けた方がいいと思うよ。」
仮染「神原耕一、疑っているの?」
神原「ご、ごめん、疑ってるわけじゃないけど念押しでさ。ほら、キミは記憶喪失みたいだしこんな空間にいて一番不安に駆られやすい性格だと踏んだから…」
仮染「いえ、それは否定しないわ。けど、自分が死ぬリスクを冒して殺人をするなんて馬鹿な真似はしない。それは約束する。」
黒木「へッ、嫌われてるねぇオレ。まー疑われるのは慣れっこだ。好きに言いたけりゃ言うがいいさ。テメェらがバカやらかさなけりゃオレも殺すことはねーだろうよ。」
風間「いいか、自慢じゃねーが俺は小心者なんだ!俺が殺人なんて大それたおぞましい行動なんて取るわけねーだろ!」
財前「殺人できないというのはともかく、小心者というのは本当に自慢できませんわね…」
神原「と、とにかくこれで数森くんの懸念はある程度晴れたかな?」
数森「一旦はね。それじゃあこの後はどうしようか?」
神原「各自自由行動にしよう。エグイサルに襲われないように心がけながらだけど、探索も息抜きも必要だからね。」
美冬「さんせーい!」
花野井「息抜きかぁ…何しようかな?」
風間「息抜きできるような状況じゃねーけどな…ま、いっか!」
セレナ「よーし!レツ、ビーチにあったビッグなcoconutクラッシュして飲みに行こうヨ!」
風間「お!いいな!行こうぜ行こうぜ!!なぁ、乃木も行かねーか?フルーツ詳しそうだしなんかココナッツ料理作ってくれよ!」
乃木「ええよ!あたし、南国のフルーツって初めてだわぁ…んじゃあ一緒に行くべ!」
天上「ぼくも行くー!ココナッツの実のところ、なんかクセになる甘さなんだよねー。」
黒木「おい、切り替えはえーな…」
財前「南国の太陽で日焼けするのはごめんですわ。日焼け止めを買ってきます。」
美冬「じゃあわたしも行くよ!リリちゃんの荷物持ってあげる!」
財前「あら、わざわざ気遣いはいらなくってよ?でもあなたのお言葉に甘えさせてもらうわね!」
蒼瀬「ボクものど飴とか買おうかなー。あ、ハッカ味は嫌いだからフルーツのを探そっと!」
花野井「私も…何か買おうかな?」
景村「外は暑い…部屋で過ごすとしよう。」
山手「厚着に長袖着てるからじゃないッスか?」
草薙「静かな所が落ち着きますゆえ…牧場で牛さまと戯れてきます…」
神原「おれはもう少し探索を続けようかな。黒木くんも手伝ってみない?」
黒木「めんどくせぇ、適当にオレは外をぶらついてる。」
こうして朝の会議が終わった後、みんな各自自由に過ごすことになった。
私も、誰かと一緒に遊んでみようかしら…
隠しイベント スイーツ女子会
矢野目「うーん…なーんかこう、ピンと来ないんだよねー…」
仮染「…どうしたの?矢野目由美奈。随分と悩んでるみたいだけど。」
矢野目「あ、アスミンだ。あたし今ちょうど親睦を深めるためにスイーツ作りでもしようかなーって考えてるんだけど…なんかこう、イマイチよくあるレシピ本しかなくて少し困ってたんだよね。」
仮染「…それならこの本を読んでみたら?アレンジが更に加えられたお菓子作りが出来るわよ。」
矢野目「わ、ほんとだ!!凄く美味しそうな色んなお菓子のレシピが載ってるね!!ありがと〜アスミン!」
仮染「いえ…大したことはしてないわよ。」
矢野目「そうだ!アスミンもこの後女子会に参加しない?こっちゃんとみぃの発案で男子には内緒でこっそり親睦会でも開こうと思ってるんだ。」
仮染「女子会…私も参加していいの?」
矢野目「もちろん!じゃあアタシはテーブル拭きとか準備があるから、後でレストランの方で待ってるね〜。」
私は矢野目由美奈と約束してから一旦自分の部屋に戻った。
〜1時間後〜
…そろそろ矢野目由美奈との約束の時間ね。
早くレストランに行こうかしら。
レストラン
矢野目「お、来た来た!」
仮染「ごめんなさい、遅れたかしら?」
草薙「いえ…先ほど始まったばかりでございます…」
花野井「明日海ちゃん!あなたも来てくれたんだね!」
美冬「わーい!ねぇねぇ、あみちゃんも一緒に作ろうよ!」
財前「乃木さんとセレナさんは後から来るそうよ。わたくしたちは先に時間のかかるものから作る予定ね。」
仮染「今、利莉佳は何を作ってるの?」
財前「美冬さんと一緒にプリンを作っているの。わたくし、こういう庶民的なデザートには目がないのよ!」
花野井「私も趣味でお菓子作りをやるんだけど、美冬の作るプリンにはやっぱりかなわないかな。」
仮染「美冬はそんなにお菓子作りが上手なの?」
矢野目「上手なんてもんじゃないよ!みぃはお兄ちゃんの誕生日にムースケーキとかミルフィーユも作ってたらしいよ。あれ作るの難しいらしいのに、小学生のころにはもう楽に作れるとか言ってたね…」
美冬「でへへ、元々お兄ちゃんと一緒におやつを食べたかったからお菓子作りを始めたんだけど、思いのほか上手になっちゃって…わたし、将来はパティシエールゲーマーになってもいいかもね~♪」
セレナ「ハーイ!さっきレツとリヒトと一緒に割ってきたcoconutだヨ!アグリと味見してみたけどso sweetナノ!」
矢野目「おぉいいじゃん!じゃ、それでタピオカドリンクでも作ろっか!」
乃木「甘いお野菜もお菓子作りに使えるかもしんないから持ってきたよぉ。かぼちゃのクッキーとか作ってみないかい?」
草薙「野菜スイーツ…楽しみにございます…!」
財前「あら、でしたらスイートポテトもお作りしてくださる?わたくしも共にお作りいたしますわ。」
セレナ「Hey!追加でチョコレート欲しかったらミーに言ってネ!」
矢野目「メレンゲって思ったより作るの難しいね…ねぇみぃ、何かコツとかないの?」
美冬「メレンゲはもっと力強くかき混ぜるんだよ!ゆみちゃんのペースだともっと大きくかき混ぜなきゃ。」
草薙「抹茶菓子にはムラが出来てはいけませぬ…」
乃木「もっとまんべんなく振りかけて、味を調えなくちゃねぇ。」
花野井「明日海ちゃん、チョコの湯煎終わったからそれを混ぜてくれないかな?」
仮染「ええ。分かったわ。」
花野井「何かあったら美冬や私に聞いてね!混ぜ終わったらそれを使ってチョコレートケーキを作るよ!」
仮染「分かった。じゃあある程度混ぜたら後で相談するわね。」
私達はお菓子作りに熱中して、少しの間の女子だけの癒しのひと時を目いっぱい楽しんだ。
初めてかもしれない女子会…少なくとも、この女子会は私にとって思い出深いものになったのは間違いないようね。
自作スイーツの甘さに酔いしれながら、私たちはお茶をたしなんで部屋に戻った。
夜時間
キーン、コーン、カーン、コーン!
モノクマ『えー、オマエラ!修学旅行のプログラム特有の先生だけがやたら乗り気なアレ、レクリエーションの時間だよ!!オマエラは急いで自然公園へお集まりください!』
モノクマの急な呼び出しに戸惑う私たち。
けど、下手に来なかったら何か起きるかもしれないと危惧し、私たちはなんだかんだで自然公園へ向かうことにした。
【自然公園】
風間「ったく、なんなんだよ急に呼び出しやがって…」
景村「あの者が呼びつけるということは重大な報せでも寄越すつもりなのであろうな…」
モノミ「な、何か嫌な予感しかしないでちゅ…」
モノクマ「はい、その通りです!」
黒木「チッ…出やがったか…」
モノクマ「まぁそう警戒しないでよ。言ったでしょ?ボクはレクリエーションをしようと言っただけだからね。という訳で…モノミ、お前はこっち来い!」
モノミ「や、やめてー!引っ張らないでー!!」
モノクマとモノミは突然2人でならびたち、モノクマ手拍子を始めた。
モノクマ「それじゃあこういうのの定番、マジカルバナナでもやりましょうかね!はい、マジカルバナナ!」
数森「…いつから定番化したんだよ。」
モノクマ「マジカルバナナ!バナナと言えば果物!」
モノミ「ほぇ?えーと…果物と言えば甘い…」
モノクマ「甘いと言えばオマエラ!」
モノミ「…へ?え?」
モノクマ「オマエラと言えばコロシアイ!」
モノクマ「コロシアイと言えば動機!イエーイ!」
モノミ「ぜ、ぜんぜんイエーイじゃないでちゅ!!」
モノクマ「という訳で、オマエラがどうしてもコロシアイをやりたがらないみたいなので、ささやかではありますが、ボクからオマエラの殺人衝動を呼び起こすとっておきの動機を発表しまーす!」
天上「へー。で、その動機って?」
モノクマ「ズバリ、ボーナス特典だね。」
草薙「ボーナス特典…でございますか?」
モノクマ「その通りです!今回ボクがオマエラに提示するボーナスは…『クロが勝てばクロの願いを叶えちゃう』というものでーす!」
神原「なるほど…それでおれたちの殺人欲を煽らせるのがキミの魂胆だね。殺人に関与しないと言っておいて、そこはしっかり干渉するんだね…」
モノクマ「人聞き悪いなぁ。あくまでボクはオマエラの背中をひと押しするだけで、殺人に直接関与するわけじゃないよ。お金もあるし社会的地位に関する願いも叶えられますし、死者蘇生や世界再生みたいな余程の難儀な願いを叶えるのは不可能ですが、ありふれた願いなら割と何でも叶えられます!ついでに言うと、クロが指名した今回のコロシアイ参加者も卒業できます!ですが、コロシアイの誓約ですので全員の命は助けられません。上限はクロが指名した『1名のみ』ですので、ご了承くださいね!」
モノクマ「どう?ボクって太っ腹でしょ?モノミみたいに単なるデブなわけじゃないよ。ボクは心が寛大でスマートなマスコットだからね。」
美冬「…」
モノクマ「そんじゃあとは自由時間ってことで!おらモノミ、来い!マジカルバナナ1000回成功させるまで返さないぞ!!」
モノミ「え!?あちしはやるって言ってないんでちゅけど…って、痛いでちゅ!引っ張らないでー!!」
投げやりに話を切り上げてモノミを引きずりながら去っていったモノクマを尻目に、私たちは顔を合わせる。
風間「嘘だろ…これでコロシアイする口実ができちまったじゃねーか…」
数森「自体はどんどん悪くなるばかりだね。」
矢野目「これで…あたし達がコロシアイなんかしないって言われても…」
草薙「誰も信用出来なくなった…ということでございますね…」
セレナ「W…Why!?」
神原「誰かがコロシアイ成功ボーナスに釣られて、いつ誰かが殺人を企んでもおかしくはなくなった…という事だよ。欲望を餌にお互いの信用を無くす…その欲望に負けて誰かに殺人を起こさせるのがアイツの目的だろうね。」
黒木「その誰かの中には探偵も入ってるぜ。テメーが殺人を企んでるって可能性も浮かんできてるけどな。」
神原「そっか…ま、そういうことになるね…とにかく、みんながみんな疑われても文句は言えない状況に陥ったのは間違いないよ。」
セレナ「嘘デショ…!?ミー達、どうすればいいノ…?」
乃木「あたしら、いつ襲われてもおかしくないよねぇ…」
美冬「ぐすっ…怖いよぉ…」
花野井「大丈夫だよ、美冬…美冬のことは私が守るから…!」
風間「くそっ…なんだよ…最悪じゃねぇかよ…」
天上「……あちゃー、まずいかもね…」
数森「まずいどころじゃないよ。こんな状況、どう足掻いても殺人の恐怖と疑心暗鬼からは逃れられない。これを打開する方法を考えつかなきゃいけないんだ。」
仮染「それは…そうよね…なら、今の私たちに出来ることは…」
神原「団結…しかないね。」
美冬「ふぇ…団結?」
神原「バラバラになって疑心暗鬼な状態を作り出してコロシアイを泥沼化させるのがアイツの目的だとしたら…おれたちは尚更団結しなくちゃならない。」
神原「目の前の困難に立ち向かうには、強い結束力が必要なんだ!!」
黒木「臭い台詞だな…」
天上「団結かー。でもいい考えだと思うな。」
美冬「確かにみんなで協力すれば、コロシアイなんか起きないよね…」
数森「一理あるね。互いのことを知ればどのような人間なのかが分かるし、行動パターンや性格を把握しておけば殺人を未然に防ぐことも可能かもしれない。」
花野井「私も賛成だよ、神原くん!!」
仮染「…いいアイデアね。瞬時にこんなことが思いつくなんて…」
神原「まさか。おれはただ思ったことを言ってみたまでだよ。」
神原耕一の一言である程度みんなの不安は収まり、私たちはこれからのコロシアイを団結して防ぐことを誓うのだった。
私たちはコロシアイを起こさせちゃいけない。何があろうとも、そんな非人道的なことは…阻止しなくちゃいけない…
この小説で1番好きになったキャラは誰ですか?
-
仮染明日海
-
花野井琴葉
-
新城美冬
-
財前梨利佳
-
草薙縁
-
乃木亜久里
-
セレナ・イーストレイク
-
矢野目由美奈
-
神原耕一
-
山手環太郎
-
蒼瀬成海
-
風間烈也
-
景村才蔵
-
数森学人
-
黒木凶真
-
天上理人