真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

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佐上真月は優秀過ぎる


役立たずの俺

★★★(忍)

 

 

 邪教の館を後にして。

 真月はずっと上機嫌だった。

 狙ってた悪魔を無事作成できたからか。

 

「今日はお金も入ったことだし、悪魔の肉を買って、売ってたらインスタントコーヒーも買おうよ!」

 

 俺の方に振り返りながら、機嫌よく笑顔を浮かべて真月は言う。

 ……ああ、それはいいかもな。

 

 肉はしばらく食べてないし。

 

 例え悪魔の肉といっても、肉は肉。

 肉はいいものなんだよな……。

 

 悪魔の肉。

 食用に適している悪魔の肉。

 具体的にどんな悪魔なのかは知らないし、調べる気もない。

 多分、真実を知ると食べる気を無くす可能性がある。

 

 味はまあまあ。

 豚よりは美味しくない程度。

 

 昔はもっと不味い悪魔の肉が出回ってたから、これでもマシになった方だ。

 

 市場に出向く。

 

 ……荒廃した街でも、市場は活気あるんだよな。

 気分も上がるというか。

 

 真月と買い物してるときだけは、大破壊前の気分に戻れるなぁ。

 

 まず俺たちは、肉屋に赴いた。

 肉屋では悪魔の肉を売っている。

 

 ……重ねて言うけど、何の肉か分からない。

 

「おじさん、キロ何マッカ?」

 

「50マッカだよ」」

 

「……高。20マッカに負けて欲しいな」

 

 マッカ。

 大破壊後に流通し始めた新しい貨幣。

 漢字で書くと「魔貨」になるそうな。

 

 元々魔界の通貨で、悪魔がこっちの世界に持ち込んで、悪魔の使う貨幣なら、悪魔との交渉に使えると、人間界でも流通し始めたらしい。

 基本的に、金貨。

 嵩張るのが玉に瑕だ。

 

「じゃあ36マッカで」

 

「しょうがないな姉ちゃん、それでいいよ」

 

 ……そんなことを思っていたら。

 真月が、悪魔の肉の値段交渉を終えていた。

 キロ50マッカを、36マッカまで値切ってくれた。

 買い物上手で感心する。

 元々、彼女はお嬢様のはずなんだけどさ。

 

 財布代わりの巾着から、36マッカ分のマッカを取り出して、お支払い。

 見事、悪魔の肉を1キロゲット。

 

 そして

 

「あ、農家の出張販売」

 

 農家が野菜を売りに来ていた。

 売ってるのは、キャベツに、キュウリ、あと玉ねぎ。

 玉ねぎはちょっと欲しいかな?

 肉に合うはずだし。

 

 電気が通じてる時間帯にやんないとな……調理。

 

 今の時代、ガスは無いんだけど、電気だけは時間帯を問われるけど、一応あるんだよな。

 発電方法なんだが……おそらくだけど、悪魔を使ってる。

 電撃魔法が得意な悪魔を召喚して、発電機代わりにしてるんじゃないかと、俺は睨んでるんだ。

 まあ、助かる。特に料理をするときは。

 なけりゃ、薪を使わないといけないし。

 

「たまねぎいくら?」

 

「1個5マッカ」

 

「2マッカでどう?」

 

 ……そんなことを考えていたら、また真月が値段の交渉をはじめていた……

 

 

 家に帰って。

 買ってきた肉と野菜で料理を作り、インスタントコーヒーも買ったので、コーヒーを淹れる。

 3人分。

 

 俺、真月、ガラ吉さんの3人分。

 

「いただきます」

 

 3人分のいただきます。

 同じテーブルを囲んで、一緒に食事をする。

 

 幸せだ。

 これでいいんじゃないかな?

 

 そう、思わないでもない。

 ただ、1点を除けば。

 

 

 

 夜だ。

 そろそろ、眠らないと。

 

 俺はベッドに横になる。

 

 今日はいろいろなことがあった。

 

 悪魔退治の仕事はしたし。

 真月が合体で、新戦力を作ったし。

 そして……欲しいものも買えたし。

 

 今日に点数をつけるとすれば、90点は堅いだろう。

 ……真月は、だけど。

 

 俺は何にもしてないよな……

 真月に働かせてばっかりだよ……

 

 辛いな……

 

 そんなことを考えていると。

 

 コンコン。

 

 ノックの音がした。

 俺は、ベッドを起き上がると、ドアに向かって

 

「真月か?」

 

 言いながら開ける。

 

「うん」

 

 ……真月だった。

 

「何?」

 

 真月は微笑んでいた。

 嬉しそうだ。

 

 そして。

 ちょっと背伸びをすると、俺に口づけて

 

 そのまま

 

「おやすみ。愛してるよ」

 

 そう言って、自分の部屋に戻っていく。

 ……真月。

 

 俺、君の役にもう少し、立ちたいんだよな……




まあ、主人公は主人公で普通では無いのですが。
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