真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン 作:XX(旧山川海のすけ)
★★★(真月)
「へえ、ジャーナリストなんですか」
私は女にそう答える。
留井明日香だっけ?
名字が「とめい」で名が「あすか」
職業ジャーナリスト。
このご時世、ジャーナリストの出番なんて、あの街頭テレビのニュースくらいしか思いつかないよ。
……つまりメシア教関係者の可能性が高いね。
つまり敵!
メシア服着て無いけど敵!
そうでなくても巨乳だから敵!
どうせそのおっぱいで他の女の男を誘惑して寝取ることをライフワークにしてるんでしょ。
サークルクラッシャーの件数があなたのトロフィーですか?
「ええ。東京中の街を取材して、メシア教団の広報部に情報を売ることを仕事にしています」
にこやかに留井とかいう巨乳。
やっぱり!
私の予想は間違ってなかったよ!
「へえ、大変でしょう。今日はどちらに向かわれる予定だったんですか?」
私が訊くと
「六本木の取材に行く予定だったんですよ」
「……奇遇ですね。俺たちもそうなんです」
巨乳の返答に、忍が反応した。
危ない!
……巨乳の邪悪な魔力に私の夫が侵される!
「でも危ないのでは? 女性の一人旅なんて」
すかさず私は、巨乳の矛先が私に向くようにそう言った。
巨乳は私の言葉に
「……まだ独身ですし。ムチャできる独身のうちにやれることを存分にやりたいんです。家庭持ってたらこんなことやれませんもの」
すると。
とんでもないことを曝け出してきた。
小さく微笑みながらほざきやがったけど……それはつまり、全力でお前の夫を寝取りにいくぞという宣言だよね?
……許せない! 絶対に!
てめえ! この巨乳!
私がそう……この巨乳を邪悪認定したときだった。
「くおらァ!」
ぞろぞろぞろ。
大量の、背中に翼を生やした顔面鳥の悪魔が建物の奥からやってきて。
私たちを取り囲む。
身に着けている衣装が修験者のそれに近くて、手に錫杖を持っていた。
「この、ハナタレどもがァ! ワシらのこの館へ、何しに来たかァ!?」
しゃん! と錫杖を鳴らしながら。
「……えーと」
この大量の鳥の悪魔……。
これって、確か……
「ワシらは妖魔テングじゃあ!」
そうそうそれ。
……なんかすごく怒っている。
落ち着け……
「私たちは旅行者です。ちょっと、雨宿りをさせてもらいたいんですけど、ダメでしょうか?」
なるべく穏やかに。
愛想よく。
すると
「ならば代金じゃああ!!」
また、錫杖を鳴らしつつ、そんな要求をしてきた。
……お金。
お金はまずいな。
お金は回復しないから。
……一応、聞いてみるか。
「……おいくらなんでしょうか?」
「一人1000マッカじゃあ!」
ちょっと待った。
……それはありえない。
ちょっと高すぎる。
雨宿りだよ?
1マッカが大体10円の価値。
つまりこの悪魔、雨宿りで1万円相当のマッカを取ろうとしている。
そんなのない。ありえない。
……こうなったら。
「マグネタイトで代わりに支払うことは……」
「いつもニコニコ現金払いじゃあ!」
……ですか。
これはもう……
戦うしかないかな。
そう、思ったときだった。
「雷撃よ! 薙ぎ払え!」
巨乳が一歩前に進み出て。
テングたちに両手を向け
雷撃魔法を発したんだ!
この巨乳、魔法使いだったの!?
でも、好都合!
テングたちが電撃で感電している間に、私たちは行動を起こす。
私はアームターミナルの操作。
忍は突っ込んで手近なテングを素手で殴り倒している。
……私が召喚するのは……
『天津神召喚』
魔法陣の中から呼び出すのは。
可愛いツインおさげの幼女の姿をしたイザナミ様!
イザナミ様は腕組み仁王立ちのポーズで召喚された。
「イザナミ様! ボコ殴りお願いします!」
テングたちを指差して、お願いする。
すると
「任せて!」
言ってイザナミ様がバックステップをして。
そこから
全身に黒い雷を纏い、右手を突き出し左手を添えて、ロケットのように空中を突き進み敵に突撃する。
そんな突進系必殺技。
「火雷!」
黒く帯電した幼女が空中突撃し、黒い稲光をまき散らしながら、敵を蹴散らす。
木っ端のように吹っ飛んでいくテングたち。
忍も変身なしで次々にテングに連撃を叩きこんで、テングを殴り倒していく。
……そして。
「わ わかったッ! もういいッ もう勘弁してくれい!!!」
勝ち目がないと悟ったのか。
そう言って全テング、全土下座。
それを囲む形でベガ立ちする私たち。
「……ここで雨宿りしていいですか?」
もう一度、訊く。
「いつまでも居てくれい! 何なら悪魔召喚契約を結んでも良いぞッ!?」
テングの言葉。
うーん、どうしよ?
翼があるってことは飛べるってことだし。
ヴァルキリーと組ませると強いかも?
……でも、そろそろアームターミナルの仲魔ストック残り枠も少なくなってきてるから、無暗に仲魔を増やすのも考えないといけないんだよね。
でもま
「……分かったわ。契約しましょうか」
どうしても邪魔になったなら、契約切ればいいんだし。
私はアームターミナルを操作して、契約同意書を用意した。
テングは原作だと遭遇時に集団で襲撃されて〇される恐れがある悪魔なんよな。