真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

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ガイア教徒=モヒカンの悪党


戦いの予感

★★★(真月)

 

 

 忍のバイクの後ろに乗せてもらいながら。

 私たちはやって来た。

 

 ガイア教徒が壺を護送して必ず通ると予想されているポイントを。

 

 高台に立ち、私たちは呼吸を整える。

 落ち着かなきゃ。

 

 これから、ガイア教徒たちとの戦いが始まるんだ。

 気合を入れないと。

 

 そう思っていると

 

「……どうしても手を汚さないといけないときは、俺がやる」

 

 隣に立つ私の夫が言う。

 きゅん、とした。

 

 昨日も言ってくれたけど、私には手を汚してもらいたくないらしい。

 嬉しい……。

 

 ……でも、なんでなのかがちょっと分からないんだ。

 やっぱり、戦うのは男の仕事とか思ってるんだろうか?

 

 だとしたら、それはちょっと不満かな。

 私はずっと、あなたの隣で並んで立って歩いていきたいから。

 

 その証拠に……私には力がある。

 

 アームターミナルを操作し、私は悪魔召喚を行った。

 

『地母神召喚』

 

『国津神召喚』

 

 地面に描かれる2つの魔法陣。そして閃光。

 現れる……

 

 私は2体の悪魔を召喚した。

 

 1体は、角の生えた、紫色のローブに身を包んだ美女。

 地母神ハリティー。

 2体目は、弥生時代のお姫様という格好の和風美女。

 国津神スセリビメ。

 

 ハリティー。日本で言う鬼子母神。

 自分の子供を育てるために、人間の子供を食い殺し続けていたという悪鬼。

 けれど、仏教に帰依した後は子供を守る守護神になった女神様。

 

 スセリビメ。大国主の正妻。

 素戔嗚尊の娘で、知恵者。そして嫉妬深い女神様。

 

 ……よし。

 

 

 

「ヒャッハー!」

 

 ……野蛮な叫び声が聞こえてきた。

 とうとう、やってきたみたい。

 

 この高台からは、土煙をあげながら数台のバイクを激走させ、それに付いていく形の1台のワゴンタイプの輸送車が見えてきていた。

 ……あいつらだね。間違いないよ。

 

「忍、行くよ」

 

「ああ」

 

 言葉を交わし、高台を駆け降りる!

 

 そして

 

「スセリビメ! 凍らせて!」

 

 降り立つと同時に指示を出す。

 それに従い、前に出る私の仲魔。

 

 スセリビメは手を前に突き出して

 

「吹雪よ」

 

 そう、言葉を発した。

 同時に彼女の身体から吹雪が噴き出し、モヒカンたちの進行方向の地面を凍らせていく。

 

「ウオオオオオ!?」

 

 モヒカンたちは突然地面が凍ったものだから、慌てふためき。

 スリップし、事故を起こす。

 

 モヒカン軍団の進行が止まったのだ。

 

 ここだ!

 

「忍! 耳を塞いで!」

 

 警告。そしてすぐさま指示を出す。

 

「ハリティー! 歌って!」

 

 ハリティーは腕を開き、歌姫のポーズを取った。

 来る!

 

 LAAAAAAAA!!

 

 耳を塞いでいるのでよく聞こえないけど、ハリティーが歌ったのだ。

 ハリティーの歌には、強い睡眠作用がある。

 通称「子守歌」

 

 歌をまともに聴いてしまったモヒカンたちが、バタバタと倒れていびきをかいて眠ってる。

 

 これで護衛の無力化は完了。

 しかも、誰も殺してない。

 

 あとはあの、停車中のワゴンから、脇見の壺を奪い取るだけだ。

 

 ……油断はできないけどね。

 

 そう思いながら、慎重に近づいていくと。

 

 ワゴンのドアが開いた。

 

 そして、そこから2人、人間が降りてくる。

 

 1人はお坊さん。

 白黒の山伏の衣装に身を包んだ、禿頭の男。

 結構年配だったけど、老人ってわけでもない。

 強そうな中年男性。それが一番しっくりくる呼び方かな。

 

 もう1人は、パンクな衣装に身を包んだ若い男。

 髪の毛は真っ白。多分染めているんだろう。

 ……特筆すべきところは、左手にアームターミナルを装備していたことだ。

 つまり……こいつは悪魔使い!?

 

「……坊さんは俺がやる。悪魔使いは真月がやってくれ」

 

 空手の構えを取った忍が、私に囁くように言ってきた。

 ……任せて!




坊さんは破戒僧イメージ
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