真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

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主人公たち視点


12:突然の遭遇

★★★(真月)

 

 

 ……なんかフツコの様子がおかしい。

 私のことを「真月様」「万物に勝る真月様」なんて言ってくる。

 鬼気迫る表情で。

 

 ……なんで?

 

「……フツコ、なんでそんなに畏まってるの?」

 

「ベリアルとネビロスをひとりで討伐された契約主様に最大限の敬意を払わないなんてありえません!」

 

 ……いやまあ、あれは殆ど出来レースというか。

 相手が必死になってこっちに追い付くために全力を尽くすだろうなと思えるシチュと、こっちの実力を見せないことで、対策を練らさせずに戦場に立たせるための工夫が功を奏したというか。

 

 だからまあ、私一人で勝てても全然別に何でも無いんだよ?

 

 そう言っても

 

「いえ! それはご謙遜です!」

 

 そう、このショートカットのボディコニアン少女は言うんだよね。

 ガンギマリで。

 ……ちょっと、まいったなぁ、と思った。

 

 

 

 六本木に戻ると。

 

 そこには、ゾンビの群れが居た。

 ただし。

 

「アアアアア」

 

「オオオオオオ」

 

 ……ただの動く死体としてのゾンビ。

 制御をしていた悪魔2体が死んだため、ただのゾンビになったのだ。

 

 その中には

 

「オオオ……スズイ……ユルサン……」

 

 あの男性、鴨志田さんだったっけ?

 あの人も、居た。

 

 胸に大きな裂傷を負っていた。

 ああ……間に合わなかったんだ。

 

 私は少し申し訳ない気持ちになった。

 あのときに、無理矢理殴り倒してでも止めていれば、こうはならなかったのに。

 

「真月」

 

 そんな私に、夫が肩に手を置いてくれた。

 夫はこう言ってくれた。

 

「あのときは情報が無かった。しょうがなかったと思おう」

 

 ……うん、そうする。

 私は気持ちを切り替える。

 

 そして。

 主に殲滅メインを意識して。

 呼び出す仲魔を厳選し、私は悪魔召喚を行った。

 

 アームターミナルに指を走らせた……

 

 

 

 ゾンビを全部、倒した。

 倒した後、仲魔の力を使って死体を一か所に集め、夫が魔法で焼き払う。

 

 死体は放置すると再びゾンビ発生の原因になるし、疫病の原因にもなる。

 だから放置はできない。

 

 忍の、夫の魔法の炎で、焼き払われる死体たち。

 

 世の中こんな状態だけど。

 私たちは手を合わせる。

 

 私たちが信心深いかどうかは分からない。

 でも、こうしなきゃいけない気がしたんだ。

 

 

★★★(忍)

 

 

 火葬が終わった。

 

 死んだ人たちへの義理を果たし。

 この六本木は無人の街になった。

 偽りとはいえ、あれだけ賑わっていた街に、人間が一人も居ない。

 

 ……でもそのせいで、確実な銀座への行き方が分からなくなったんだ。

 まあ、仕方ないんだが。

 

「どうする……?」

 

 無人の喫茶店で。

 

 俺は真月に、嫁さんに聞いた。

 彼女は少し考えて

 

「ここはもう、自分たちで考えていくしかないんじゃないの」

 

 そう答え、こう提案してくれた。

 

「……地下鉄を使わない?」

 

 彼女曰く「地下鉄は多分核ミサイルの影響を一番受けてない」らしい。

 核ミサイルが落ちてきた場合、緊急で逃げ込むスペースのひとつに挙げられるのが地下鉄だからだ。

 

 ……なるほど。

 

 それだったら、地下鉄は無傷ってことは充分考えられるよな。

 思えば、六本木に入るために使った地下道も、大した破壊は無かったはずだ。

 

 いけるかもしれない。

 

「とりあえずは」

 

 俺は席を立った。

 

「まずは地下鉄の切符売り場を探そう」

 

 真月は頷いてくれて。

 一緒についてきてくれた。

 

 

 

 六本木のエリア内に存在する地下鉄への入口を探して。

 適当な入口から地下鉄入りし。

 

 俺は路線の案内板を探した。

 切符売り場にある、あのタイプ。

 

 しばらくウロウロし。

 

「あ、あるよ! 切符売り場!」

 

 真月が嬉しそうな、弾んだ声でそう言った。

 指差している。

 

 ……確かに、ある。

 

 よし。

 

 どれ、という感じで、内容の確認。

 

 ……結論から言うと、六本木から銀座まで歩いて行けそうな感じだ。

 地下鉄の路線が存在しているのだから。

 

「……いけそうだね」

 

「そうだな」

 

 しかし、地下鉄を歩くのか……

 ちょっと、想像もつかないよな。

 

 などと、これから行う未知の体験に胸を膨らませているときだった。

 

「やあ、なかなか優秀そうな悪魔使いだね」

 

 ……俺たち以外の人間は居ないはずだと思っていたのに。

 俺と真月は弾かれたようにそちらを見る。

 

 そこには……

 

「こんにちは」

 

 うっすらとした笑みを浮かべた、車椅子に乗った初老の男性が居た。

 赤いスーツを着て、眼鏡を掛けた知的な男性が……




これで六本木編は終了です。
最後に登場した謎の人物。
一体何ティーブンなんだ……?
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