真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

134 / 211
とうとう最終目的地・品川に


東京攻略編 品川
01:潜入


★★★(忍)

 

 

 銀座から、南の方へサイドカーを走らせて。

 品川へやってきた。

 

 品川……

 

 メシア教の大聖堂がある場所。

 住民は全員がメシア教徒で、メシア教徒はここに住むことを許されることが生涯の目標とも呼べるらしい。

 渋谷で色々聞き込みをしているときに、そんな話を聞いたんだ。

 

 街の構造としては、品川を支配する王の居住区とも言える品川大聖堂。

 その周囲を取り囲む城下町みたいな居住地域。

 

 品川大聖堂は高級マンションみたいな内装らしく、上の人間が住むのに相応しい状況なんだと。

 

 渋谷でそういう生活に憧れている人が、熱っぽく語っていた。

 

「電気、ガス、水道も通ってるんだっけ?」

 

「らしいな」

 

 運転しながら会話する俺たち。

 その3つがあると無いとでは大違いよな。やっぱ。

 

 渋谷の一般のメシア教徒が憧れる気持ちは分からんでもない。

 俺たちだって、京都に引っ越したときはメチャメチャ感動したし。

 

「もうすぐ品川に着くころよね」

 

 隣の側車で、真月がボソりと言った。

 ん?

 

 なんか、検問のようなものが見えるな……

 

 進んでいくと、白装束のテンプルナイトたちが赤い光を放つ誘導棒みたいなものを振り回しているのが見えた。

 ……どうしよう、と思ったけど。

 

 止まらないわけにもいくまいて。

 

 街に入る前にトラブルを起こすのはな、悪手だよな。

 

「……ご苦労様です」

 

 なんか、破壊前の警察相手の対応みたいだなと思いつつ。

 

「何かあったんですか?」

 

 まあ、そう訊く。

 一般的な質問だし、ありでしょ。

 

 すると

 

「ガイア教徒のテロリストが潜入しようとしているという情報が入った」

 

 ……一瞬、ガイア教徒の夫婦の顔が頭に浮かぶ。

 アイツら元気かな?

 

 ……アイツらがここに来ているのか?

 

「……捕まったんですか? いや、捕まりそうなんでしょうか?」

 

 心の片隅にアイツらのことを置き、俺はそう受け応える。

 テンプルナイトは

 

「いや、悔しいがまだだ。だが、神の名に誓って、必ずテロリストを抹殺する」

 

 そう、意思の強さを伺わせるような声音で言うのだった。

 

 

 

 その後。

 簡単なガイア教徒チェックみたいなものを受けさせられて。

 それをクリアしたので、俺たちは通された。

 

 曰く「旧世界での愛読書は?」だの「趣味は何だ?」だの

 

 色々聞かれたけど、真月が「夫のことは私が全て知ってますので」と言って、代表で答えてくれて助かった。

 ……ちょっとドキドキしたけどね。真月の顔バレで戦闘になるんじゃないのかというのと

 質問の受け答えで。

 例えば

 

「愛読書は?」

 

「正反対な君と〇です」

 

 ……そこは聖典ですじゃないのかよ!

 

 あとでその辺を確認したら

 

「そんな答え、無難過ぎて逆に怪しまれるわ」

 

 馬鹿でもクリアできる答えでしょ。

 それは。

 

 だから敢えて聖典以外でメシア教徒でも読めそうな作品を挙げるのよ。

 ここで「あやかしトラ〇アングルです」なんて言ったら

 

「さてはガイアの手先か!? 死ぬがいい!」

 

 ってなってたわよ。

 

 ……なるほど。そういうものなのか。

 

 

 

 そしてしばらくサイドカーを走らせたら。

 品川の城下町というか、品川大聖堂周辺の居住エリアが見えてきた。

 

 基本的に品川の元々あった家をそのまま流用してるね。

 ここ、高級住宅地だったんだっけ?

 大きい家が多いな……

 

 ただ、ここはガスや水道来てるのかな?

 そういう疑問はある。

 

 品川大聖堂は確定であるんだろうけど。

 

 道を歩く人は漏れなくメシア服を着たメシア教徒。

 それ以外の人は見られない。

 

 ……こういう予想があったから、大枚はたいてメシア服を2着買ったんだよね。

 それが功を奏してて嬉しかった。

 

 さて、品川大聖堂に入り込むにはどうすればいいのか……

 

「街の催し物みたいなものやってないかしら?」

 

 隣で真月がそう言った。

 それがいいかも。

 

 催し物に大聖堂の偉い人が来ることは考えられるもんな。

 よし。

 

 ……と思って街の掲示板みたいなものは無いかと周囲を見回していたら。

 

「おおおおおおおお!」

 

 変な叫び声がしたんだ。

 それと、歓声。

 

 ……違和感を感じる声だった。

 なんだろう……?

 

 この場合、確かめてみないといけないのでは?

 そう思ったから俺たちは行って。

 

 行って。

 

 後悔した。




次回、グロ注意。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。