真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン 作:XX(旧山川海のすけ)
★★★(明)
「ベリアルがさぁ、ネビロスもだけど。倒されちゃったよ」
13人幹部会の際、ヘラヘラしながら足立のやつがそんな発言をした。
マジか。どうやって倒したんだ?
それに誰が?
それが俺の感想だった。
確かお前前に言ってたよな?
ネビロスは兎も角、ベリアルが六本木にいる限り無敵になる魔術を発動させたせいで、仲魔にする交渉が一気に難しくなったって。
「どうやって倒したの?」
そう言ったのは、青い色のブランド物の服に身を包んだ女……橘。
13人はほとんど男なんだが、彼女ともう1人だけが女。
栗色のロングヘアの女性だ。ちなみに成人している。
かなりの美人。特徴は目つき。すごくキツイ。
元々、どこかの大金持ちの旧家のお嬢様だったらしいんだが。
世の中あまりに要らないものが多いと思い、怒りを抱えて生きていて。
そんな中ある日、家の都合でしょうもない男と無理矢理政略結婚させられそうになったので。
「こんなくだらない男に抱かれるなんてまっぴら!」
と、その男をぶっ殺し。ついでに家族も皆殺しにし、悪魔である天魔ゴズテンノウを呼び出し取引するための生贄にした。
で、警察から身を隠す意味合いも含めてガイア教に入信。
彼女は13人の中では女性であることだけが特異点ではなく。
悪魔使いでは無いことが特徴。
彼女はゴズテンノウとの取引の結果、人間の限界を超えた身体能力を獲得した超人なのだ。
彼女はその気になれば自動車並みの速度で走ることが出来るし、軍用のライフルで撃ったくらいでは死なない。
そして素手で人体を引き裂ける。
その力で、13人の1人に駆け上がった。
見た目は綺麗だが、とてつもなく恐ろしい女性だ。
「それがねぇ、どうも六本木の外に連れ出されて倒されたみたいなんだよねえ」
足立はヘラヘラ顔のままそう後を続ける。
すると橘は訝し気な顔になって
「……それは妙ね。アナタ、魔術の情報を言いふらしたの?」
そう、疑問を挟んだ。
……うん。それは確かに妙かもしれない。
確かに六本木に居ることを条件に無敵化している、と分かっているなら作戦の立てようもある。
でも、そんな情報をどうやって知るって言うんだ?
言われないと分からんし、致命打になる可能性があるから、ベリアルたちも言うはずがない。
どうやって知ったんだ?
「んにゃ、そんなワケないでしょー」
ボク東大出てんだよ? 一応。
馬鹿にしないでよー
そう、膨れるフリをする足立。
ここで学歴アピールを入れるあたりが幼稚でムカつくねぇ。
まぁ、それは置いておいて。
「……ものすごく興味があるわ。どうやってそんな核心情報を手に入れて、その上で作戦立ててベリアルを攻略したのか」
橘がそう、腕を組んで微笑みながらそう呟く。
まぁ、俺も同感だけど。
一体どんな奴なんだろうな?
「あなたはどうやってその情報を知ったんだっけ?」
「……盗み聞き。仲魔にそれが得意な奴が居てね。邪神ハスターって言うんだけど」
いやあ、って感じで照れながら答える足立。
「ベリアル本人が、六本木に居る限り我は大丈夫だ、なんて言うんだもの。そう取るしかないよねぇ」
ハハ、と笑いながら言った。
……そうだったよな。
確かお前はそういう偶然で重要情報を手に入れたんだよね。
その、ベリアルを倒したヤツも同じ仲魔を持っていた可能性あるかもしれないけど、それはちょっと確率としては相当低いわな。
確か邪神ハスターは悪魔合体では仲魔にできなかったはずだ。
直接契約しないといけないタイプ。
だから確率は相当低いと言わざるを得ない。
「なるほど……本当に気になるわ。是非会ってみたい。……何処の誰か分かったりする?」
「ああ、どうもね、最近東京に現れた奴ららしくてさ……」
言って、足立は円卓に写真を一枚投げてきた。
古臭い、ポラロイドカメラで撮ったやつ。
よく今の時代にこれが残ってたな、と思う。
「……ちなみに五味山を倒したのもこいつらみたいなんだよねぇ」
頭を掻きながら、面倒くさそうに。
まず橘が写真を確認し。
そして続いて俺も見た。
そこにあったのは……
引き締まった体つきの一目で強そう、と分かる男と。
その男の腕を抱いて、甘えるようにしな垂れかかる女。
女は髪の毛を日本人形みたいに切り揃えてて。
クールな印象を受ける目元が特徴的。
どっかで見たことがある風貌だ……というか。
こいつら公務員夫婦じゃん!
「ラプラスの魔の正体はハスターである」って小説があって、そこから拡大解釈しました。