真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン 作:XX(旧山川海のすけ)
見下しと傲慢が過ぎるけど、多分努力家なんじゃ無いのかね。
でなきゃゴズテンノウに選ばれんと思うし。
★★★(明)
「……こいつら、日本の暫定政府の公務員ですね」
「ホント!? アナタ、知ってるの!?」
橘が俺に興奮気味に聞いてきた。
多分、喜んでる。
……彼女、要らないものが多すぎる、と他人を評する一方、要るものと評価した人間にはかなり興味を持つところあるからな。
そのあたりの落差が、自分を要らない人間と結婚させて子供を産ませようとした自分の家族への殺意に繋がったんだろうと分析するが。
「ええ、知ってますよ。暫定政府で神器の守護者の仕事をやってる奴らです」
正直に答える。隠す意味は無いからな。
すると
「へぇ、すごく面白いじゃない。一回ここに連れてきてちょうだいよ。だいたいさ、神器の破壊の仕事って、別に絶対にやらないといけない仕事でもないじゃない? 東京が私たちガイア教徒のものになるなら」
外の世界の覇権まで要らないわよね別に?
そう、周りを見回して言い放つ彼女。
神器の破壊を発案したのは誰だったっけな……?
「奴らに再起の目を与えるというのか?」
……そうだ桜井だ。
この、冷静で慈悲の欠片もないような冷たい顔とは裏腹に、Tシャツの上に半纏とだぼだぼのズボン、下駄という終わってるファッションの男。
しかもアルビノときた。どんだけアンバランスなんだ。
この男、顔通り物凄く頭が切れる上、コンピューター関係の凄腕の技術者で、破壊前は何個もそれ関係で発明をしていたらしい。
出来る男なのだ。
だけどファッションが終わってる。
そんな、こいつが言い出したんだよな。
日本政府を完全に終わらせようと。
「神器をひとつでも破壊すれば、奴らの王は二度と即位できなくなる。そうすれば、以前の世界はもう二度と現れない。そうしておくべきだと思うが?」
もし奴らが復活すれば、俺たちに敵対する勢力がもうひとつ現れることになる。
現行、やつらは現状維持で手一杯で、こちらには手が回らないようだが、復活されてこちらに注意が向くと面白いことにはならんだろう。
今のうちに完全に潰しておくべきだ。
そう、淡々と自説を主張する。
俺としては、そこまで旧世界の政府に不満があったわけではないから、共感はできないんだが……
不満があった奴がここのメンバーの大半なので、彼の意見は一考に値するらしい。
だけど
「……でもさ、興味あるでしょう? そんな面白い人間、是非直接会ってみたいわ。何なら、五味山の奴が抜けた穴に、座ってもらうって手も……」
なんだか、すごく楽しそうに橘は言った。
「ここのメンバー、百合子さん以外は私しか女が居ないからね。この二人のうち女の方が、ここに座る資格がある女なら、面白いじゃない」
……平たく言うと仲間を増やすチャンスと捉えているようだ。
自分の快楽を最優先するタイプの人間特有の意見。
まあ、カオスらしいよね。
「兎に角一回連れて来てみようよ。それで一回話しましょう。それはきっと楽しいわ」
なんか都合のいいことを想像しているのか。
えらくニコニコしてる橘。
「そういうわけでさ、ちょっとの間、神器襲撃は保留で、代わりにこの二人のスカウトというか、お誘いに行ってもらうってのはどうかな?」
「……まあ、話し合うだけなら俺は反対はしない。確かにお前の言う通り、差し迫った仕事でも無いからな。一旦休止にして何か問題があるのかと言われれば……無いな」
ふむ、と息を吐きながら桜井。
……おおまかな方針が決まったらしい。
「……そういうわけだ。桃井、スマンがよろしく頼む」
桜井からの言葉。
……やっぱ俺にスカウトマンの仕事が回って来るのか。
まあ、良いけど。
負けっぱなしで悔しい気持ちはあるが、それだけだし。
それに別に、俺はあの二人を殺したいほど憎んでいるわけじゃないしな。
……ああ、でも。
負けっぱなしは悔しいな。やっぱり。
なんか夫婦として総合力で負けた気がする。
……あー、でも。
まぁ、いいか。
……正直、俺の夏子の格闘技のレベルが、あの夫婦の旦那のレベルに到達するのは一体いつになるのか分からんからな。
考えないようにしよう……
「……あいあいさー」
そしてそう、俺は返事をしたのだった。
そして。
夏子と一緒に品川までコウに乗って飛んできた。
品川にアイツらが向かったという情報を貰ったからだ。
陸路で行くとメシア教徒の検問に捕まって面白いことにはならんから、飛んで行ったんだ。
で、品川入りしたら、いきなり逃亡状態になってるアイツらを見つけた。
……これは助太刀で借しを作るべきだな。
そう思ったので、俺は夏子に言った。
「夏子、変身してくれ」
「分かりました」
俺が言うと、俺の身体に掴まるのをやめて
「変身!」
……そう、キーワードを言い、背後で蒼い輝きを放って
夏子は仮面ライダーベルゼブブとなって、その背中の羽根で俺の横を飛行する。
よし。
「コウ、ファイアブレスだ」
そう、俺は仲魔に命じて、あの夫婦を追っている天使たち数体の焼却を敢行した。
ナオヤ好きですよ私は。デビサバ1の推しの1人。