真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン 作:XX(旧山川海のすけ)
★★★(忍)
「さあ、壺を回収して撤収しよう」
真月に肩を治してもらったので、俺はそう促した。
全員倒したけど、モヒカンは寝てるだけだし。
悪魔使いは、傷を治したから全然動けるし。(ふんじばったけど)
坊主のおっさんは、気絶してるだけだからね。
ゆっくりしてる時間は無い。
「そうだね。急がないと」
真月もそう思ってるようだ。
ワゴンに近づいていく。
「で、どんな壺だったっけ?」
「えーと……ボテっとしてて、上の方に突起物がある、茶色の壺。で、使用済みは口にお札で封がしてあると」
真月が記憶の中の情報を探って、俺に教えてくれる。
大きさはどのくらいだったっけなぁ?
一応、準備はしてるけど……
バックパック。
「ああ、多分これだよ」
ワゴンに入って。
真月はいきなり見つけてくれた。
助かる。
時間取られなくて。
情報通りの壺だ。
この中に、魔王クラスの悪魔が封印されているのか……。
さあ、帰るか。
バックパックに壺を詰め込んで。
真月がそれを背負う。
……本当は俺が背負いたかったけど、帰りも二人乗りで帰るわけだから、それは出来ない相談なわけで。
しょうがない。
「さ、帰ろ? 忍。高額報酬が待ってるよ」
嬉しそうな真月。
確かにそれは嬉しいけどさ……。
お金を貯めれば、いつまでもガラ吉さんの家にご厄介にならなくても済むわけだし。
独立すれば、もっと夫婦らしい生活も送れるしな……
しかしな……病院もろくすっぽないこの環境下。
子供持つとき、どうすればいいのやら……。
そこらへんが本当に気になってる。
真月、自宅出産しか道は無いのか?
それ、相当きつく感じるのは気のせいなんだろうか?
なんとかならんかなぁ……?
「確か報酬10万マッカだったっけ?」
バイクに二人乗りの体勢を取りながら、真月。
俺は頷きながら
「高いよな。ボディコニアン退治が2000マッカだったことを考えると、相当高い」
家を買うのにはどのくらい必要なのかな?
色々と考える。
金が手に入る、となると。
10万……ではまだ足りなさそうな気がする。
まぁ、職人さんに建ててもらうわけでもないし。
空き家に勝手に住み着くという手も無いでは無いけど。
……まぁ、とりあえず帰ろう。
俺たちはバイクをスタートさせた。
★★★(???)
「標的はどこにいる?」
私は移動時に使用する仲魔であるケルベロスに跨りながら、ヤタガラスにそう問いかける。
この霊鳥は、道案内をする特殊能力を持っている。
追跡任務にはもってこいの仲魔だ。
「ライドウ様、標的はかなりのスピードで移動しております。ケルベロスでの移動では、追い付くのにやや時間がかかるかと……」
……バイクというものは、そこまで速い代物なのか。
私は免許を持っていないからな。
年齢がまだ、そこまで達していないせいだが……。
やはり、取得を検討した方が良いのかもしれん。
その前に、この国を復活させないといけないのだが……
今は免許を取ろうにも、自動車学校が存在しない。
取りようが無いのだ。
全く……
16代目の無能者め。
お前がしっかり仕事をしないから、この国はこんなことになってしまったのだ。
恥を知るがいい。
私はそう、静かに怒った。
「それでライドウ様、標的に追いつきましたら、どのように?」
ヤタガラスからの質問。
私の答えは決まっている。
何度言われても、変える気はない。
「……龍が空を舞うとき、小鳥の動向など気にしないものだ。その爪の動きで、小鳥の命が何羽断たれようともな。……大事の前の小事。変える気はない」
「……陛下は『大御宝を殺すな』と仰っていますが?」
……何度言われても答えは同じ。
例え我が君がそう仰られようと、私はこの国の未来のために働く。
そのためなら、我が君が多少悲しまれようとも構いはしない。
「……変える気はない」
「……」
ヤタガラスは黙った。
私の説得は不可能であると結論付けたか。
無論、私としても心苦しくはある。
だが、私はこの国の剣なのだ。
それが必要であると判断したなら、私は必ずやる。
それが……17代目葛葉ライドウを襲名した者の宿命なのだ。
場所を選ばなければ、住居は0マッカで手に入る。
問題は出産だねぇ。
この世界では文字通り命がけのはず。
そして謎の人物。
まあ、メガテニストならどういう位置づけの人物かは分かりますよね。