真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

150 / 211
池袋はどういう状態?


東京攻略編 池袋
01:大人しくとは?


★★★(忍)

 

 

「ここを出ると池袋だ」

 

 先頭を歩いている明の言葉。

 

 延々地下鉄由来の地下道を歩いてきて。

 かなり時間かかったけどようやくだ。

 出口が見えてきた。

 

 さて……

 

 俺は手を挙げた

 

「……何?」

 

 明の視線が俺に向く。

 

「ちょっと休憩とって良い? 着替えたいし準備もしたい」

 

「……どうぞ」

 

 逃げてる当初はそんな時間取れなかったからね。

 

 なので、今更だけど色々準備をすることにした。

 

 

 

「……池袋、どうなってるんだろうね?」」

 

 物陰で。

 メシア服を脱ぎ、暫定政府公務員の制服に着替える俺たち。

 これから向かう先のことを考えると、相応しいのはこれだろうと。

 

 どうせここから先はガイア教徒の支配地域に近くなるから、メシア教徒の視線は気にしなくても良くなるし。

 

 そして脱ぎ捨てたメシア服は、また何かで使うかもしれないので仕舞っておく。

 高かったしな。

 

「なんか、大人しくしろとは言われてたけど」

 

 ……何かあるのか?

 

 俺たちに伝えると暴れそうなことがあるとか?

 気になる。

 

 だけど……訊く雰囲気じゃないし。

 俺たちとしても、はやく上野でガイア教徒の上層部に会いたいのもあるから。

 訊けずにいた。

 

「銃も使うかもしれないし、組み立てさせてね」

 

「どうぞ」

 

 着替え終わった真月が、地べたに正座に近い姿勢で座って愛用の銃を組み立てている。

 ……久々に真月の制服姿を見た。

 

 ……やっぱこっちの方がいいや。

 ハイレグアーマーはあまり彼女向きじゃないというか。

 

 ガッチリ太腿出してるより、スカートの裾からちらちら見えてる方がどう考えても良いだろ。

 東京の奴ら分かってないよなぁ……

 

 なんて。

 嫁さんのスカートを眺めていたら。

 

「出来たよ」

 

 いつの間にか分解して収納していた銃を完全に組み立てて、彼女はそれを背負っていた。

 ……はや。

 

 

 

「お待たせしました」

 

 ペコリと頭を下げて時間を取らせてくれた礼を言う。

 

「ん」

 

「そっちの方が公務員っぽいよね」

 

 ガイア教徒の夫婦に一瞥され、そんなことを言われる。

 ……褒められてるのかね?

 

 反応が良く分からなかったので、軽く頭を下げて対応した。

 すると、それを確認したかのように向こうも頷き

 前を向いて

 

「とりあえず、行くか」

 

 そして俺たちは階段を登って、地上に出た。

 

 

 池袋。

 かつては映画館もあるし、料理屋も、オタク関係の店もある、幅の広い繁華街だったらしい。

 だが今は……

 

「ん?」

 

 ……別に普通では?

 釘を刺されたから、よほど異常なことになってると思ったんだが?

 

 見た感じは、新宿とそんなに変わらない。

 違うところと言えば、当たり前のように悪魔が混じってないことくらいだ。

 

 破壊後ファッション……ダボダボローブ……の住人たちが、各々、露店を開いたり、会話したりしてる。

 普通の街並み。ごく一般的な破壊後の風景。

 

「……これで何か問題があるのか?」

 

「……うん。別に普通に見えるよねぇ」

 

 こそこそ夫婦で話し合う俺たち。

 そしたら

 

「……どうした? 何か他に用事か?」

 

「買い物だったら上野でやった方がいいと思うけど?」

 

 先に行こうとしているガイア教の夫婦にそんなことを言われた。

 ……イカンイカン。

 

 慌ててついて行く。

 

「……今後のルートは?」

 

 歩きながら明に訊いた。

 すると

 

「地上をひたすら歩く。それが嫌なら飛行可能で大きな体躯の仲魔を作って、飛んで移動するしか無いな」

 

「……なるほど」

 

 多分、こいつらは飛んで来たんだろうな。

 コウだっけ? あの、狛犬みたいな悪魔はかなりの速度で飛行できるし。

 俺たちもああいうの作っておけば良かったよ。

 そうすればここも楽できたと思うんだけど。

 

 ……え?

 お前は変身したら飛行できるし、向こうの嫁も変身したら飛べるから、お前の嫁を向こうの悪魔に相乗りさせれば良くないか? だって?

 ああ、それは却下。ありえん。

 そんな真似するくらいなら、そのへんの処刑ライダーにサイドカーを譲らせるよ。決まってるじゃん。

 

 そしてしばらく歩いていると。

 

「なんだこの如何わしい漫画は!」

 

 ……怒鳴り声が聞こえてきた。

 思わずそちらを向く。

 

 そこには。

 

 露店の店主に、怒鳴り散らしている……

 髪の手入れがいい加減で、髭も伸び放題。

 そしてあまり背の高くない男がいた。

 

 怒鳴られている露店は、どうやら漫画本を売ってる店みたいで。

 どれもこれも、厚さが薄い。

 加えてとても安っぽい製本の本だった。

 ホッチキスで留めたようなやつだ。

 

 ……あれ、同人誌ってやつか?

 良く知らないけど。

 

 よくこの時代に作れたな……?

 いや、破壊前のやつを探し出して来たのかな?

 どうやったんだ?

 

「こんな本を売って恥ずかしくないのか!? この本には社会貢献するという気概の欠片も感じられんぞ!」

 

「いやでも、漫画くらい良いじゃないですか。必死で道具を集めて、プリンター探して……」

 

 売ってる男性は痩せっぽちで、とても弱そう。

 そして必死に弁解してるようだった。

 

 ……ちょっと、可哀想だなぁ。

 

 そう思ったので

 

「ちょっと味方してあげていいか?」

 

「分かった」

 

 ふと、そんな気になったので、俺たち夫婦はそのトラブルを起こしている男性二人に近づいて行った。

 

「あ、やめ……」

 

 そんな声が俺たちの背中に掛かったことに気づきもしないで。




コピー本って言うんでしたっけ?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。