真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

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高城様とは?


05:ケースケとミドリ

★★★(圭介)

 

 

 ボクは高城圭介。

 17才の男だ。

 大破壊前なら高校2年生だったのかな。

 旧世界では都内の私立高校に通っていた。

 

 大破壊が起きたのは、高校1年のとき。

 そのときにボクは高校生ではなくなって、家族も全て失った。

 

 ……大破壊前のボクは、色々と辛いことがあったよ。

 ボクはいじめに遭っていたからね。

 そのときにボクは酷い裏切りの経験をした。

 

 元々、ボクはいじめのターゲットでは無かったんだ。

 ボクがターゲットになったのは、いじめられていた子を助けたのが切っ掛け。

 そのせいで、いじめのターゲットがその子からボクに移ったんだ。

 それだけならボクは気にしなかった。

 心の弱い人間が、ボクを傷つけている。それだけの話だから。

 ボクが耐えられないほど辛かったのは、ボクが助けた子が、今度はいじめる側に回ったことだった。

 

 ボクがその子を助けたのは、ボクの善意。

 それを誇るつもりは無いけど、恥じるつもりも無い。

 

 だけど。

 

 善意を与えて、帰って来たのが悪意だった。

 その事実は、ボクを打ちのめした。

 

 それってつまり、正義を忘れないということが否定されたってことじゃないか。

 正義など馬鹿の妄想だと。

 

 それが本当に辛かったんだ。

 

 だけど、大破壊が起きて。

 

 僕は家族を全て失ったけど、同時に、ボクをいじめていた連中も、残らず核の炎に消えてしまった。

 ……不謹慎だけど、彼らのことについてはメシア教徒の言う「浄化の日」という言葉を肯定する気に、ならざるを得なかった。

 

 そして、そこからは地獄だった。

 大破壊前の、精神的な地獄でなく、実質的な地獄。

 悪魔と呼ばれる知恵を持った猛獣と表現すべき怪物たちが現れるようになったからだ。

 生き延びるために必死になる日が続く。

 

 けれど。

 

 生き延びた人と力を合わせて、まともに生きられる生活圏を築く。

 とてもやりがいがあったし、やってる間は辛い現実を忘れられた。

 

 そんな中、ボクに生きがいが出来た

 

「ケースケ」

 

 小牧翠って女の子と知り合い、助け合って生活するようになったことだ。

 出会ったときは13才。中学1年の女の子だった。

 彼女も家族を失っていて、そのせいで生活面での協力関係を結ぶことになったんだ。

 男性の力が求められるときにボクが出ていく代わりに、彼女がボクらの家の維持をする。

 ままごとみたいな感じだなと思うときもあったけど。

 色々辛いことを忘れられる心の支えだったんだ。

 

 彼女は元気な子で、明るかった。

 特撮番組やアニメが好きで、大破壊前はコスプレを趣味にしていたらしい。

 そのせいか、とても正義感が強い子だった。

 そこがボクと価値観が似ていると思った。

 彼女はボクと同じく眼鏡を掛けてして、そこもボクと一緒だった。

 

 大破壊が起きて変わったことは。

 政府が無くなったことで、旧世界で非合法だった連中が、表に出るようになったことだ。

 どんな奴らか?

 

 まずただの犯罪者。

 普段から暴行傷害、強盗恐喝を普通にしてた連中。

 そういうのは旧世界では地下に潜ってたわけだけど、大破壊後は警察が無くなったから立派に盗賊という形で出てくるようになった。

 でも、こういうのはバラバラだからね。怖さは大したことない。

 他の連中に比べたら。

 それに、そのうち居なくなったし。

 

 そして、この街にはバール信者という連中が居た。

 魔王バエルを崇める奴らで、ガイア教徒の分派らしい。

 ガイア教徒はルールが無い世界が理想だとか意味不明のことを主張する連中で、前述の盗賊たちの再就職先になったのも多分そこ。

 そこの連中からあぶれた奴ら。

 具体的には「バエル様を崇めよ」「バエル様に真のお姿を」と唱えて

 信者の勧誘。

 拒否した人間への暴行。殺害。

 

 ……恐ろしい奴らだった。

 バール信者に狙われないように、奴らの住処に近づかなかったり、人気のないところに行くことを避けるとか、単独行動を避ける、道で立ち止まらないなどという注意喚起をされていた。

 

 次に問題だったのは、メシア教徒。

 大破壊前からあったカルト宗教で、その在り方がテレビで問題になるレベルで酷かった。

 だから皆警戒していた。

 

 こいつらは元々「バール信者から身を守りたいなら入信しなさい」という布教目的でこの池袋にやってきたんだが。

 皆「こいつらの本性はバール信者と大差ない」と思っていた。

 ……実際、その通りだったんだが。

 

 

 

「ケースケ、今日ちょっと、メシア教徒の女の子に、砂糖を分けてもらいに行こうと思うんだ」

 

「え? それ大丈夫なのミドリちゃん?」

 

 ある日、テーブルを挟んで朝食を一緒に摂りながらの会話。

 食べてるものは、不味い悪魔の肉と、正体不明のパン……材料の出所は悪魔だとかいう話を聞いた。

 

「大丈夫だよ。水汲みしにいくとき話したんだけど、別に普通の子たちだよ?」

 

 ニコニコしながら。

 

「砂糖があれば料理に幅が出るよ。ケーキ作ってみたいけど無理だから、すき焼きくらいはいけるかも」

 

 楽しそうに。

 砂糖が手に入った後のことを今からワクワクしながら考えているんだろうか。

 

「ケースケは何か砂糖を使ったメニューで食べたいものある?」

 

 屈託なく笑うその姿に、ボクはつい、彼女を窘めるのを止めてしまった。

 ……そうすべきだったのに。




フラグ立つ(何が?)

ケースケはわりと好きなキャラです。
デビサバ1では。
能力的には大したこと無いんですけどね。
確か。
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