真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン 作:XX(旧山川海のすけ)
★★★(圭介)
「女の子が攫われようとしているのに、助けなかったのかお前たちはッ!? 何が最も正しい宗教だッ!?」
許せなかった。
ミドリちゃんを見捨てたのに、何も感じていないこいつらが!
ボクが激高したことで、部屋のメシア教徒の女子が露骨に怯えた顔をした。
ボクは思わず言ってしまった。
「キミらはその子と仲が良かったんだろ!? 何故あの子も助けてあげてって言ってくれなかったんだ!?」
すると
「……そんなこと言っても」
「ミドリちゃん、異教徒だし」
顔を見合わせ、ボソボソとそんなことを言っている。
時折、私たち間違ってないでしょ、と言いながら。
……こいつら
それにミドリだと……
やっぱりこいつら……ミドリちゃんを見捨てやがったんだ!
「何が異教徒だこのクズどもがッ!!」
ボクは怒りで前が見えなくなった。
そのときだった。
「……それ以上言ったら、それはメシア教への侮辱と見做し、涜神の罪と判断するぞ?」
……恐ろしく低い声で。
ボクを連れてきてくれたテンプルナイトが言ったんだ。
涜神……?
なんだよそれは!?
そんなことよりも、もう、こんなクズみたいな宗教を信仰なんて出来るか!
「メシア教徒なんてやってられるか! こんなクズ宗教消えてしまえ!」
思いのままに。
そう言った瞬間だった。
「……言ったな。それでは現行犯で処断する」
……怒りに満ちた声……裁きを望む者よ……お前は正義を欲するか……?
そのとき、声が聞こえてきた。
頭の中に、直接響いてきたんだ。
……答えよ、人よ……お前は正義を欲するか……?
何の声か分からない。
……だけど、ボクは答えたんだ。
「……ああ。欲しいね……! ……ボクは正義を欲するっ!」
契約は成された……。汝、我が名を唱えるが良い……。この、ヤマの名を……!
頭の中に響いてきた声に、ボクは驚愕する。
……ヤマだって!? つまり、閻魔大王じゃないか!
今、ボクは悪魔と話しているのか……。
しかも地獄の裁判官ともいえる、大悪魔と……!
なんでこうなったんだ。
分からない。
だけど……
ボクはこれを、自分の運命だと感じ
その名を、発した。
「来い! ヤマ!」
そのとき、ボクは明らかに何かが変わった。
自分の存在が別のものに変わる。
それを感じ取り。
そして……
『我こそは裁定者、我こそは怒れる剣、悪しき者を裁く、正義の刃なり』
ボクの傍に、立つ影があった。
それは……
その姿は……見た目の年齢はボクと同じくらい。
武家の姫君のような髪型の長い黒髪。そして真っ赤な瞳。
黒地に菊の花柄の振袖を身に着けた美少女。
そんな姿なのに、そこから聞こえてくるのは壮年の男性の声。
これが……ヤマ……!
「……あ……悪魔!」
テンプルナイトの怯えた声を感じ、そちらを見る。
そこには、腰に差していた剣を抜き、ボクに斬り掛かろうとしているテンプルナイトがいた。
処断って言ってたな。
ボクを処刑するつもりだったんだね。
そうか……
ボクはそのテンプルナイトを指し
「ヤマ! こいつを裁け!」
そう命じた。
そして
『正しき怒りを剣により封じる罪……』
ヤマはそう言葉を発し。
『死すべし』
その手を、テンプルナイトに向けた。
それと同時だった。
テンプルナイトが突如激しく発火し、全身火達磨になり、あっという間に消し炭になったのだ。
悲鳴すら上げられなかった。
それを目の前で目撃していたメシア教徒の少女たちは、はじめはポカンとしていたが。
その意味が脳内に染み渡ってくると
「いやああああああああ!」
狂ったような絶叫を上げ、互いに抱き合った。
涙を流しながら。
COMPもなしで
悪魔召喚プログラムもなしで
マグネタイトも必要とせず
覚醒すると相性が発生する
心の海から召喚する悪魔召喚
(それペル)
そんな悪魔召喚です。