真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

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デビチルアニメでオリジナルデビル大募集という悪夢のような企画があったよね。


12:仲がよろしいことで

★★★(圭介)

 

 

 ボクは今、池袋の邪教の館にいる。

 

「これでもう、あなたはお役御免ね。今までご苦労様」

 

 そう、今まで警戒役で連れ回していた霊鳥アルゴスを、真月さんは全く何の躊躇いもなく合体ポッドに入れた。

 この人、本当に悪魔に対しては一部を除いて徹底的に道具としての対応をしてるんだよね……。

 まだ1日ぐらいしか経ってないけど、この人たちの仲間になってから。

 そこだけは、なんというか分からされてしまった。

 

 妖精ホブゴブリンと妖鳥バイブ・カハで堕天使レオナルド。

 堕天使レオナルドと妖精センリで天使ヴァーチャー。

 妖鬼トゥルダクと妖精ホブゴブリンで妖魔オンコット。

 妖魔オンコットと闘鬼メズキで鬼女ダーキニー。

 天使ヴァーチャーと鬼女ダーキニーで女神キクリヒメ。

 

 そして女神キクリヒメと妖鬼トゥルダクと霊鳥アルゴスで……

 

 夜魔ワニュウドウ。

 

 悪魔ナンパを計7回。

 これだけの回数を全てまともに交渉していたら時間が掛かるからと……

 

 全ての契約を暴力で強引に結んだ。

 全く持って酷いやり方で、目当ての悪魔を見つけては行動不能にし、契約に同意するまで暴行し続けるという方式で契約した。

 

 ……いや、いくら悪魔相手でもちょっと引いてしまった。

 ボクと話をしたときは、とても平和的に真っ当に説得に掛かってくれたのに……

 

「佐上の奥さん、ちょっと酷過ぎませんか? 相手は悪魔ですけど感情も知性もあるんですよ?」

 

 と、ぼそりと言ったら

 

「ケイスケくん……天津神と国津神以外の悪魔には、一切敬意を払う必要は無いし、同情も無用よ。その余計な博愛精神は速やかに捨てることね」

 

 と、諭すように言われてしまった。

 

 ぼ、ボクが間違っているんだろうか……?

 ……思わず深く考えてしまった。

 

「これで私たちも楽に移動できるわ」

 

「君も楽できるし、高城くんも楽ができる。桃井夫婦も楽が出来る。良かった良かった」

 

 合体ポッドの中の悪魔が分解され、3身合体が進行していく様を笑顔で見つめる佐上夫婦。

 事の発端は、ボクなんだよね……

 

 ボクがヤマの能力で「悪人探知」が出来るから、もう警戒役の霊鳥アルゴスは必要ない、って話になって。

 だったらアルゴスを材料にして移動用の仲魔を作ろう、ってなって。

 

 色々調べて、合体計画を立てて。

 できあがったのが……

 

 今、3体の悪魔の情報を融合させ、新たに誕生した悪魔。

 

 光の柱が立ち上がり、それが消えた後に台座に出現していたモノ。

 それは……

 

 見た目は平安時代の貴族が乗っていた牛車。

 色は黒。というか漆黒と言った方が良いかもしれない。

 そんな黒だった。

 

 ただの牛車と違うのは、全体的に炎を纏っていることと。

 ……車輪に禿頭の怒れる壮年男性の顔面が張り付いていることだった。

 

 それが口を開き、定番の言葉を口にする。

 

「オレは夜魔ワニュウドウ……今後ともよろしく」

 

「こちらこそよろしく」

 

 それに対してニコニコと、佐上真月さんは新しく出来た仲魔にそう挨拶を返していた。

 

 

 

 ウオオオオオ……

 

 ワニュウドウの雄叫び。

 雄叫びをあげながら飛行する。

 高さは相当なものだ。

 30メートルは上空かも知れない。

 

 ワニュウドウの中は2人でゆったり。

 3人乗るとちょっと窮屈なんだけど。

 

「結構早いね。上野までひとっ飛びだよきっと」

 

「いい仲魔を作ったよな」

 

 ……この人たち、仲がすごく良くて。

 二人で密着状態で座ることで、体積を減らしてくれている。

 

 おかげさんで、ボクは胡坐をかけるくらい、ゆったり座れているんだけど。

 ……どうなんだろうね? この人たち。

 

 いや、人間相手には良い人間なんだと思うよ?

 それは多分間違いないと思うんだけど。

 ボクだって優しくしてもらってるし、大切にしてもらってると思う。

 

 でも、それ以外の存在に対して、すごい態度とる人たちだから。

 どうなんだろうなぁ……

 

 ああ、でも。

 そういう細かいことを気にして、人を断じる態度って良くないのかもしれないよね。

 人間の味方で、人間には良い人。それで十分な気がする。

 

「結構な高度を飛んでるな」

 

「今の時代、ミサイル防衛システムって無いと考えた方がいいよね?」

 

 ワニュウドウ牛車の窓から外を眺めつつ、安全について話し合う二人。

 ……ホント、仲がよろしいことで。良かったですね。

 

 ボクは二人の様子に呆れに似たものを感じながら。

 久しぶりに、リラックスした息を吐いたことに。

 

 ……しばらくしてから気づいてしまったのだった。




これにて池袋編終了。
次回から地獄の上野編です。
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