真・女神転生外伝 仮面ライダーアモン   作:XX(旧山川海のすけ)

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とんでもねー街の話は続く。


02:鬼女郎保育園

★★★(真月)

 

 

「死体はどうなるの……」

 

 訊くのだいぶ躊躇われたけど。

 私は訊いてしまった。

 

 あの全裸死体に成り果てた男性、あの後どうなるのか……?

 

「すぐに妖獣アツユ部隊が餌として喰いに来る」

 

 ……ああ、人肉大好きの悪魔を戦力として飼ってて。

 そいつらのおやつになるのか。

 

 アツユってあれだよね……中国の人食いモンスターだよね。

 人面牛、ってのがざっくりした説明で通じるやつ。

 

「駆けつけたら数分で骨まで喰われて無くなる」

 

 ……なるほど。

 

 死体を放置してると、疫病が発生する可能性あるからね。

 死体処理は完璧なんだね。

 

「さて」

 

 ……だいぶ歩いて。

 辿り着いてしまった。

 

『鬼女郎保育園』

 

 ……ここか。

 ここなのか……。

 

 ここで、夏子が前に出る。

 勝手知ったる保育園というところか。

 

 実態を知りたかったから、私もついて行った。

 

 

 

 鬼女郎保育園。

 見た感じはすごく綺麗で、広くて。

 遊具も沢山あって。

 

 最高の保育園に見えるんだけど。

 

「ああ、お待ちしておりました桃井様」

 

 へこへこしながら、女性が出てきた。

 普通の女性に見えるんだけど。

 強いて違うところがあるとすれば、頭に鉢金を嵌めていることと、金属製のアンテナを2つ頭に立ててること。

 そのアンテナがなんだか鬼の角みたいに見える。

 だから「鬼女郎」なのかな。

 服装は保母さん。

 トレーナーにグレーのパンツ。そこにピンクのエプロン。

 

「夏美はどうでしたか?」

 

 ニコー、と微笑みながら、夏子がそう保母さんに訊ねる。

 その笑顔に保母さんは顏を引きつらせる。

 

「……ええ。とても元気で大人しく、賢い振る舞いでありましたよ……」

 

 ……この保育園、絶対に健全じゃ無いよなぁ。

 保母さんにとって、夏子は一言で自分の首を飛ばせる権力者。

 そんな権力者の子供を預からされる……。

 

 これはホント、辛いと思う。

 さっきからこの保母さん、夏子の機嫌を損ねないことばかり考えているのが、顔を見たらわかるもの。

 

 ……ここ、使うの辛いなぁ。

 夏子はできるだけプレッシャーを与えないように、笑顔を欠かさないようにしてるんだろうけど。

 それ、逆効果だと思うんだよねー。

 

「それでは、こちらです……」

 

 鬼女郎保母さんに案内されて、施設内に足を踏み入れた。

 中の様子はイメージ通りの保育園で。

 

 板張りのフロア。

 小さな子供用椅子。

 そして積み木だとか粘土だとかの玩具。

 

 そこで、粘土で遊んでる女の子がいた。

 

「夏美ー! 返るよー!」

 

 夏子がそう呼び掛ける。

 すると

 

「ママー!」

 

 粘土をそのままで、夏子に駆け寄ろうとする。

 あ、これは……

 

 ちょっとまずい。

 片づけをさせることを言わないといけない。

 そのはず。

 

 だけど

 

 ……ホラ、やっぱり。

 保母さん、目が泳いでる。

 

 注意するべきだと思っていても、言えないんだ。

 殺されるかもしれないから。

 

「ちょっと待った!」

 

 ここは私が出て行ってあげないと、保母さんが可哀想だと思った。

 なので、私は夏美ちゃんの前に立ち塞がり。

 粘土を指差して

 

「遊んだものを片付けましょう」

 

 ……と言ってあげた。

 すると、気づいたのか

 

 いそいそと戻って、粘土を粘土ばかりを入れた箱に戻して片付けて……

 その上、手まで洗って来た。

 

 ……おお。

 

「よくできました」

 

 言って、私は夏美ちゃんの頭を撫でた。

 言ったことをやったんだから、褒めてあげないとね。




保育事故=族滅保育園。
保育士は命懸け!
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